JP2001174468A - 自動試験システム - Google Patents

自動試験システム

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JP2001174468A
JP2001174468A JP35618699A JP35618699A JP2001174468A JP 2001174468 A JP2001174468 A JP 2001174468A JP 35618699 A JP35618699 A JP 35618699A JP 35618699 A JP35618699 A JP 35618699A JP 2001174468 A JP2001174468 A JP 2001174468A
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Takumi Kawakami
巧 河上
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Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自走式ロボットにより、複数の試験装置に石
油製品試料を搬送して試験を行う場合において、全試験
時間を極めて短くないしは最短とすることができる自動
試験システムを提供する。 【解決手段】 自走式ロボット13A,13Bと、複数
の石油製品のそれぞれについて、相互に共通しまたは共
通しない、複数の試験を行う、複数の試験装置Dとを含
み、自走式ロボット13A,13Bは、各試験装置にセ
ットするべき1つまたは複数の石油製品試料を一括し
て、当該各試験装置に搬送し、試験装置は、自走式ロボ
ットにより搬送された前記各石油製品試料について試験
を順次行う自動試験システムであって、複数の石油製品
についての全試験時間が短かくなるように、各石油製品
試料の、自走式ロボットによる搬送が、所定のスケジュ
ールユニットSUにしたがって行われることを特徴とす
る自動試験システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナフサ、ガソリン
等の石油製品、トッパー直留油、改質油等の石油半製品
の性状を自動試験・自動分析することができる自動試験
システムに関し、詳しくは、自走式ロボットにより、複
数の試験装置に石油製品試料を搬送して試験を行う場合
において、全試験時間を極めて短くないしは最短とする
ことができる自動試験システムに関する。
【0002】
【技術背景】ナフサ,ガソリン,灯油,軽油,潤滑油,
重油等の石油製品、トッパー直留油,改質油,分解油等
の半石油製品(本明細書では、これら「半石油製品」を
含めて「石油製品」と称する)の性状を正確に把握する
ことは、石油製品の取引き,取扱い等において必要不可
欠である。石油製品の性状を正確に把握するには、密度
試験、引火点試験、窒素分試験、硫黄分試験、流動点試
験、曇り点試験、粘度試験、色試験、ガソリン分析等の
多種の試験・分析(本明細書で、「試験」と称するとき
は「分析」も含む)が必要となる。
【0003】このような試験を行うことで、たとえば、
密度試験により石油製品の密度を知り、ある量の石油製
品についての容積を正確に計測できるので、密度の正確
な把握は、石油製品取引きには欠かせない。また、引火
点試験により、引火点(空気と可燃混合気を作るのに十
分な油蒸気が生成される温度にほぼ等しい)を知ること
ができるので、引火点の正確な把握は、石油製品の貯
蔵,輸送,取扱い時の安全管理には欠かせない。
【0004】従来、たとえば、石油製品試料の搬送を自
動的に行う等、一部が自動化されている試験システムも
あるが、試料容器への試料採取、試験装置への試料容器
のセット、試験済み容器の廃棄、試料の廃棄、試験結果
の集計等は、手作業で行っている。
【0005】特に、試験の種類によって、試験時間はま
ちまちであり(流動点試験や、曇り点試験では2時間程
度、引火点試験では30分程度)、研究員等は当該試験
の終了時間を意識せざるを得ず、その間、他の作業に専
念することができないという現実がある。
【0006】また、従来、軽質溶剤を使用する試験、あ
るいは引火点試験では、油蒸気が発生するため作業環境
が悪いため、試験の自動化が望まれている。複数項目を
半自動で試験するためのシステムも従来存在するが、こ
の種のシステムでは、基本的には1項目の試験について
1台のロボット(広範囲の移動が不可能なロボット)が
割り当てられており、複数の試験を行うためには、試験
項目数に応じた数のロボットが必要となる。しかも、従
来、試料容器にサンプリングした石油製品試料を試験装
置まで搬送する場合、ベルトコンベアが用いられてい
る。
【0007】上記のように、1つの試験装置ごとにロボ
ットを用意し、かつベルトコンベアを用いたシステムで
は、システムの規模が大きくなり、システムの構築コス
トも高額とならざるを得ない。
【0008】しかも、石油製品の試験では、半導体デバ
イスのテストシステム,電子回路ボードのテストシステ
ムの技術で見られるような、「一定の動作パターンの繰
り返し」で処理が行われることはまれである。すなわ
ち、石油製品の試験では、ある石油製品について必要と
される試験項目であっても、他の石油製品については必
要とはされないものもあるため、上記「一定の動作パタ
ーンの繰り返し」は期待できず、したがって、上記の半
導体デバイス等のテストシステム技術をそのまま応用す
ることはできない。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、自走式ロボットによ
り、複数の試験装置に、石油製品試料を搬送して試験を
行う場合において、全試験時間を極めて短く、ないし最
短とする自動試験システムを提供することにある。
【0010】
【発明の概要】本発明の自動試験システムは、少なくと
も1台の自走式ロボットと、複数の石油製品のそれぞれ
について、相互に共通しまたは共通しない、複数の試験
を行う、複数の試験装置とを含む。
【0011】自走式ロボットは、通常1つまたは2つの
ハンドリングアームを有し、後述する試料容器搬送トレ
ーや試料容器を、ある場所から他の場所に移動すること
ができる。本明細書において、「石油製品」とは、前述
したように、ナフサ,ガソリン,灯油,軽油,潤滑油,
重油等の石油製品、トッパー直留油,改質油,分解油等
の半石油製品の双方を意味する。「相互に共通しまたは
共通しない」とは、たとえば、石油製品1について、試
験項目a、b、c、d、eの試験を行い、石油製品2に
ついて、試験項目b、c、d、e、fの試験を行うよう
な場合を想定しており、試験項目b、c、d、eが、
「相互に共通する」試験であり、試験項目a、fが、
「相互に共通しない」試験である。「試験」とは、具体
的には、密度試験、引火点試験、窒素分試験、硫黄分試
験、流動点試験、曇り点試験、粘度試験、色試験、ガソ
リン分析等の試験である。
【0012】本発明の自動試験システムの特徴は、自走
式ロボットが、各試験装置にセットするべき1つまたは
複数の石油製品試料(以下、単に「試料」という)を一
括して、当該各試験装置に搬送し、試験装置は、自走式
ロボットにより搬送された各試料について試験を順次行
うものであって、複数の石油製品についての全試験時間
が短く(ないしは、最短)になるように、各試料の、自
走式ロボットによる搬送が、所定のスケジュールユニッ
トにしたがって行われることである。ここで、スケジュ
ールユニットとは、複数の石油製品について、「ひとま
とめで試料受付がなさる」場合に作成されるスケジュー
ルを意味する。
【0013】M個の試験装置D(1),D(2),D
(3),・・・,D(M)のうちD(i)(iは1〜M
の整数)を用いて、複数Nk(kは試料数に対応する添
え字)の試料について試験を行う場合の試験時間Ti
は、試料数Nkと、一試料あたりの試験時間tの積Nk
×tで概算できるとしよう。当然、試験の種類によっ
て、試験時間Tiは異なる。本発明の自動試験システム
では、自走式ロボットが、各試料の搬送を行うのである
が、試験時間Tiが大きい試験項目を先に行うことで、
全試験時間Ttot、すなわち試験装置D(1),D
(2),D(3),・・・,D(M)による試験がすべ
て終了するまでの時間を極めて短く、ないしは最短にす
ることができる。
【0014】本発明の自動試験システムでは、各試料の
自走式ロボットによる搬送の順序をスケジュールするこ
とで、複数の石油製品についての全試験時間Ttot
を、極めて短く、ないしは最短にしている。半導体デバ
イス、電気回路ボード等のテストのような自動搬送ロボ
ットを用いたシステムでは、当該自動搬送ロボットは、
ある特定の動作を規則的に繰り返すようにプログラムさ
れている。したがって、自動搬送ロボットの動作につい
て、スケジュールユニットでの動作を行う必要はない。
【0015】これに対して、本発明の自動試験システム
では、自走式ロボットは、基本的には特定の動作を規則
的に繰り返すことはない。したがって、上記のようにし
て、搬送の順序をスケジュールしておくことで、試験時
間を最短とすることができ、この結果試験装置の使用効
率が向上する。本発明の自動試験システムでは、たとえ
ば自走式ロボットに、システム全体を
【0016】制御するコントローラを搭載しておくこと
も可能であるが、通常は、ホスト装置(コンピュータ)
が、自走式ロボットおよび各試験装置を制御する。この
場合には、前述した自走式ロボットの搬送スケジュール
は、ホスト装置により決定される。
【0017】本発明の自動試験システムは、さらに、サ
ンプリングステーションを有することができる。サンプ
リングステーションは、試料の搬出基地というべきもの
で、自走式ロボットは、1つの試験装置に搬送されるべ
き少なくとも1つの試料を、サンプリングステーション
から当該試験装置に一括して搬送することができる。
【0018】サンプリングステーションは、分配容器配
置エリア、およびサンプリング装置を有することができ
る。分配容器配置エリアには、多数の分配容器が、たと
えばマトリクス状に置かれる。この分配容器配置エリア
は、実質上ラックにより構成することができる。サンプ
リング装置は、通常、ホスト装置により制御されるもの
で、分配容器配置エリア内を移動して、所望分配容器内
の試料を、各試験装置へのセットに適合した、少なくと
も1つの試料容器に所望量移し替えることができる。サ
ンプリング装置には、試料容器がセットされる試料容器
セット具を有することができる。サンプリング装置が、
試料容器セット具を有する場合には、試料容器セット具
は、ターンテーブルの構成とすることができる。
【0019】サンプリング装置は、吸引ノズル、吐出ノ
ズル、ポンプ、吸引・吐出管路等を有する。また、サン
プリング装置は、ホームポジション(通常1ヵ所)を有
している。このホームポジションにて吸引ノズルおよび
吐出ノズルの洗浄が行われる。
【0020】上記のサンプリングステーションは、複数
の試料容器がセットされる搬送トレー待機エリアを有す
ることができる。自走式ロボットは、当該エリアから試
料容器がセットされた試料容器搬送トレーを搬送するこ
とができる。
【0021】サンプリング装置が、試料容器セット具を
有する場合には、試料容器セット具から、試料容器搬送
トレーへの、試料容器の移動を、自走式ロボットが行う
ようにもできる。試料容器がセットされた試料容器搬送
トレーから、各試験装置への、試料容器の移動は、自走
式ロボットが行う。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自動試験システム
の一実施形態を示す説明図である。図1において、自動
試験システム1は、ホスト装置11と、サンプリングス
テーション12と、2台の自走式ロボット13A,13
Bと、未使用試料容器ストック装置14と、試験ステー
ション15(複数の試験装置D(1),D(2),・・
・,D(M)からなる)と、試験済み試料処理ステーシ
ョン16(試験済み試料保存ラック16A,廃油タンク
16B,試料容器ディスポーザ16Cからなる)とを含
んで構成されている。
【0023】ホスト装置11は、自動試験システム1の
全体、すなわち、図1では、主として、サンプリングス
テーション12、自走式ロボット13A,13B、およ
び試験ステーション15を制御する。ホスト装置11に
備えられた記憶装置STRGには、複数のスケジュール
ユニットSU(1),SU(2),・・・,SU(r)
(以下、単に「SU」と記す)が書き込まれた(また
は、書き込まれる)スケジュールファイルSCFが格納
される。
【0024】サンプリングステーション12には、分配
容器配置エリア121、サンプリング装置122、およ
び搬送トレー待機エリア123を含んで構成されてい
る。分配容器配置エリア121は、分配容器Cを配置で
きる分配容器ラック(以下、分配容器配置エリアと同一
符号を付する)からなる。
【0025】サンプリング装置122は、サンプリング
装置本体1222および試料容器セット具1223を有
している。本実施形態では、サンプリング装置122
は、サンプリング装置本体1222を分配容器配置エリ
ア121内で二次元移動させるためのXY移動機構12
21を備える。また、本実施形態では、試料容器セット
具1223は、サンプリング装置本体1222のX移動
とともに移動するように構成されている。
【0026】搬送トレー待機エリア123には、複数の
試料容器搬送ラックR(1),R(2),・・・,R
(s)(以下、単に「R」と記すこともある)が所望位
置に配置される。これらの試料容器搬送ラックRは、複
数の試料容器VESSをセットできるように構成されて
いる。
【0027】自走式ロボット13A,13Bは、それぞ
れハンドリングアーム131を有している。自走式ロボ
ット13A,13Bは、未使用試験容器VESSの未使
用試料容器ストック装置14から後述するターンテーブ
ルTTへのセットを行うとともに、ターンテーブルTT
にセットされた試料が入った試料容器VESSの試料容
器搬送ラックRへの移動、試料容器搬送ラックRの搬送
トレー待機エリア123から試験ステーション15への
搬送(すなわち、当該試料容器搬送ラックRにセットさ
れた試料容器VESSのD(1),D(2),・・・,
D(M)への搬送)、試料容器搬送ラックRにセットさ
れた試料容器VESSの各試験装置へのセット、空にな
った(すなわち、各試験装置において使用済みとなっ
た)試料容器VESSの試料容器搬送ラックRへの回
収、試験済み試料が入った試料容器VESSの試験済み
試料保存ラック16Aへのセット、あるいは試験済み試
料の廃油タンク16Bへの廃棄、および当該廃棄終了後
の試料容器VESSの試料容器ディスポーザ16Cへの
投棄を行うことができる。
【0028】自走式ロボット13A,13Bは、床面側
に設けた、軌道(MB)認識用および位置認識用のセン
サ、およびハンドリングアーム131に設けたマーク位
置認識用のセンサを有しているので、サンプリング装置
122、搬送トレー待機エリア123、試験ステーショ
ン15を構成する各試験装置D(1),D(2),・・
・,D(M)、未使用試料容器ストック装置14、試験
済み試料処理ステーション16(試験済み試料保存ラッ
ク16A,試験済み試料の廃油タンク16B,試料容器
ディスポーザ16C)等の所定位置にて、緻密なハンド
リング、マニピュレートを行うことができる。
【0029】自走式ロボット13A,13Bは、相互の
動作(自走式ロボット自体の動きおよび、ハンドリング
アームの動き)が抵触しないように制御されることはも
ちろんである。本実施形態および後述する実施例では、
自走式ロボットが2台の場合を説明しているが、1台あ
るいは3台以上とすることもできることは言うまでもな
い。
【0030】
【実施例】以下に、図1の自動試験システム1の実施形
態を具体的に説明する。ホスト装置11は、図2に示す
ように、データベースサーバ111、第1コンピュータ
112、第2コンピュータ113、プリンタ114を有
しており、前述したように、ホスト装置11内の記憶装
置STRG(ここでは、記憶装置STRGは第1コンピ
ュータ112のものが使用されている)には、複数のス
ケジュールユニットSUが書きこまれる(または、書き
込まれた)スケジュールファイルSCFが格納されてい
る。
【0031】第1コンピュータ112は、スケジュール
ユニットSUを最適化しており(すなわち、スケジュー
リングを最適化しており)、当該スケジュールユニット
SUに基づく自走式ロボット13A,13Bおよび各試
験装置D(1),D(2),D(3),・・・,D
(M)の制御を行うほか、試験データの管理、サンプリ
ングステーション12の状況監視、自走式ロボット13
A,13Bや試験ステーション15の状況監視、システ
ム全体の設定を行うことができる。
【0032】第2コンピュータ113は、主として図2
で示したサンプリングステーション12の管理を行うも
ので、試料受付(ユーザインターフェースからの試料選
択、試料情報入力、試験条件設定等)、サンプリングス
テーション12の制御(分配容器ラック121の分配容
器セット位置に設けられる後述するインジケータランプ
の制御、サンプリング装置122の制御等)を行うこと
ができる。なお、サンプリングステーション12の状況
監視は、第1コンピュータ112,第2コンピュータ1
13の何れかで行うことができるが、本実施形態では、
前述したように第1コンピュータ112で行うようにし
ている。
【0033】サンプリングステーション12は、前述し
たように、分配容器配置エリア(分配容器ラック)12
1、サンプリング装置122、および搬送トレー待機エ
リア123を含んで構成されている。分配容器ラック1
21は、図3(A)の側面図に示すように傾斜して構成
され、表面板には、マトリクス配置された分配容器セッ
ト穴1212および各セット穴1212ごとに、図3
(B)の平面図に示すように、レッドとグリーンで点灯
するインジケータランプ1213が設けられている。本
実施形態では、分配容器ラック121は傾斜しているの
で、無駄なく分配容器C内の試料を使用することができ
る。インジケータランプ1213は、分配容器Cのセッ
トがユーザ(またはオペレータ)に促されるときはレッ
ドで点滅し、当該セットが行われたときには点滅から点
灯に変わる。またインジケータランプ1213は、分配
容器Cからのサンプリングが終了し、セットが必要でな
くなったときにグリーンに点灯する。
【0034】サンプリング装置122は、前述したよう
に、XY移動機構1221、サンプリング装置本体12
22、および試料容器セット具1223を含んで構成さ
れている。
【0035】XY移動機構1221は、X方向軌道部T
Xと、Y方向軌道部TYとからなり、サンプリング装置
本体1222をXY方向に移動(二次元移動)すること
ができる。
【0036】サンプリング装置本体1222は、図3に
示すように、吸引ノズルNZin、吐出ノズルNZou
t、ポンプPMP、吸引・吐出管路PATHを有してい
る。
【0037】また、試料容器セット具1223は、前述
のターンテーブルTT、ターンテーブル駆動機構TTD
Mを有している。ターンテーブルTTには、各試験装置
へのセットに適合した(たとえば形状的に適合した)試
料容器VESSの載置部が複数設けられている。
【0038】サンプリング装置本体1222は、分配容
器配置エリア121の所望位置(XY座標)にて、分配
容器セット穴1212にセットされた分配容器Cから試
料を吸引すると同時に、ターンテーブルTTにセットさ
れた試料容器VESSに試料を吐出することで、試料の
サンプリングを行なう。このサンプリングのたびに、サ
ンプリング装置本体1222は、所定位置(本実施例で
は、図1に示すX方向のゼロ位置X−ZP、Y方向の最
大位置Y−MP)にて、吸引ノズルNZoutの周囲、
および吸引ノズルNZin、吐出ノズルNZoutおよ
び吸引・吐出管路PATHの内面が洗浄される。なお、
前述したホームポジションは、X方向のゼロ位置X−Z
PかつX方向のゼロ位置Y−ZPである。
【0039】後述するように、ターンテーブルTTにセ
ットされた試料入りの試料容器VESSは、自走式ロボ
ット13Aまたは13Bにより、試料容器搬送ラックR
に移動されるが、この移動は分配容器セット位置にて行
われる。
【0040】搬送トレー待機エリア123は、図3に示
すように、分配容器ラック121(分配容器配置エリア
121)の下に設けられている。この搬送トレー待機エ
リア123には、試料容器搬送ラックRを置くための1
1個のトレー待機位置が用意されている。本実施例で
は、11個の試料容器搬送ラックRのうち10個は試料
容器VESSを各試験装置に搬送するために使用され、
1個は使用済み試料容器廃棄用として使用される。
【0041】未使用試料容器ストック装置14は、試料
容器セット具1223の近傍に設けられており、自走式
ロボット13Aあるいは13Bが、未使用試料容器スト
ック装置14から所望タイプの未使用試料容器VESS
からピックアップして、ターンテーブルTTにセットす
ることができる。もちろん、未使用試料容器VESSの
ターンテーブルTTへのセットは、自走式ロボット13
A,13Bによらずに、人が手作業で行うこともでき
る。
【0042】試験ステーション15は、本実施例では、
図4に示すように、2つのブロックからなり、第1のブ
ロックは、密度高温試験器150,密度低温試験器15
1,粘度試験器152,窒素分試験器153,流動点試
験器154からなり、第2のブロックは、引火点(P
M)試験器155,引火点(COC)試験器156,色
試験器157,硫黄分試験器158,ガソリン分析器1
59からなる。なお、試験ステーション15の構成は、
適宜変更、新たな試験装置の追加、既設置の試験装置の
撤去が適宜可能であり、これは本発明の特徴ともなって
いる。
【0043】試験済み試料処理ステーション16は、前
述したように、試験済み試料保存ラック16A,廃油タ
ンク16B,試料容器ディスポーザ16Cを有するが、
本実施例では、さらにトレー載置エリア16Dが用意さ
れている。試験済み試料保存ラック16Aには、複数の
試験容器セット穴が設けられている。
【0044】自走式ロボット13A,13Bは、本実施
例では同一仕様で作られており、前述したように床面に
帯磁性軌道を検知できるセンサを有し、ハンドリングア
ーム131にはセンサが設けられている。なお、ハンド
リング対象は、試料容器VESS,試料容器搬送ラック
Rをマニピュレートするほか、各試験装置の治具等をマ
ニピュレートする場合もある。なお、自走式ロボット1
3A,13Bのハンドリングアーム131は、グリップ
機構および真空吸着機構を有している。たとえば、試料
容器搬送ラックRの操作はグリップ機構を用いて行わ
れ、試料容器試料容器VESSの移動は真空吸着機構を
用いて行われる。
【0045】一般に、アームを持つロボットを使用した
システムで生じ易いトラブルは、ハンドリングミスであ
る。本実施例では、ハンドリングミスを極力減らすため
に、ハンドリングアームの先端に光センサを取り付け、
操作対象ないしはその近傍に、十字の基準マーク、ない
しは基準点と当該基準点から左右に延びるラインとから
なるマークを設定しておく。そして、自走式ロボット1
3A,13Bを操作対象に対してコースの位置決めを行
い、アーム先端を前後に移動させながら光センサでスキ
ャンし、上記ラインの横方向ラインを検知したらその前
後方向位置を記憶し、つぎにアーム先端を左右に移動さ
せながら光センサでスキャンし、上記ラインの縦方向ラ
インを検知したらその左右方向位置を記憶する。さら
に、上記制御方法とは別に、または上記制御方法に併せ
て、基準点からのずれを一定の動作ごとに補正し、この
補正した位置情報に基づいて次回の操作を行っている。
【0046】なお、本発明では自走式ロボット13A,
13Bのその他の動作についは、周知の制御技術が適用
できる。したがって、自走式ロボット13A,13Bの
具体的な制御回路については説明しない。
【0047】以下、本実施例の作用を説明する。本実施
例では、前提として自動試験システム1が起動してお
り、各構成要素(ホスト装置11、サンプリングステー
ション12、自走式ロボット13A,13B、未使用試
料容器ストック装置14、試験ステーション15、試験
済み試料処理ステーション16)がアクティブとなって
いるものとする。また、以下の説明では、初期状態とし
て、(1)分配容器ラック121には分配容器Cがセッ
トされておらず、(2)試験ステーション15の各試験
装置D(1),D(2),D(3),・・・,D(1
0)は何れも稼動しておらず、(3)搬送トレー待機エ
リア123の11のトレー待機位置には試料容器搬送ラ
ックRがセットされており、(4)第1コンピュータ1
2は、自走式ロボット13A,13B、試験ステーショ
ン15にアクセス可能状態にあり、第2コンピュータ1
13はサンプリングステーション12にアクセス可能状
態にある、ものとする。
【0048】〔試料受付〕ユーザは、第2コンピュータ
113において、「試料受付」メニュー6を起動する。
この「試料受付」メニュー6は、図5に示すように、
「試料番号」入力欄61A、「試料名」入力欄61B、
「試験項目選択」ダイアログボックス61C、「パラメ
ータ設定」欄61D、「受付済み試験項目」表示欄61
E、「必要試料量合計」表示欄61F、「分配容器セッ
ト位置」表示欄61G、「試料セット確認」ランプ61
H、「試験項目削除」ボタン61I、「終了(受付完
了)」ボタン61J、「キャンセル」ボタン61K、
「他の試料受付」ボタン61L、「メッセージ」表示欄
61Mが表示される。
【0049】ユーザは、「試料番号」入力欄61A、
「試料名」入力欄61Bに、試験をする石油製品(1番
目の試験対象)に与えられるべき番号、試料名を記載す
る。ここでは便宜上、試料番号として「001」が、試
料名として「石油製品1」が入力されたものとする。試
験項目選択ダイアログボックス61Cには、密度高温試
験,密度低温試験,粘度試験,窒素分試験,流動点試
験,引火点(PM)試験,引火点(COC)試験,色試
験,硫黄分試験,ガソリン分析のリストが表示される。
【0050】ユーザは、「試験項目選択」ダイアログボ
ックス61Cから最初の試験項目として、密度高温試験
を選択すると、「パラメータ設定」欄61Dには、たと
えば図6に示すような、必要とされるパラメータの選択
欄および/または入力欄が表示される。ユーザは、上記
パラメータの選択欄あるいは入力欄への所望の選択・入
力を行う。ユーザは、「試験項目選択」ダイアログボッ
クス61Cから、順次、他の試験項目を選択することが
でき、最初の試験項目と同様に、「パラメータ設定」欄
61Dに所望の選択あるいは入力を行う。
【0051】図5では、密度高温試験,粘度試験,引火
点(PM)試験,色試験が選択されている様子が示され
ており、「必要試料量合計」表示欄61Fには、各試験
に必要な試料の合計値が表示されている。「メッセー
ジ」表示欄61Mには「分配容器に試料を採取し、分配
容器ラックにセットして下さい」のような、分配容器ラ
ック121への、試料入りの分配容器Cのセットを促す
メッセージが表示されている。第2コンピュータ113
は、このメッセージのディスプレイへの表示と同時に、
分配容器ラック121の分配容器セット位置に対応する
セット穴1212部分に設けられたインジケータランプ
1213をレッドに点滅させる。
【0052】ユーザが「分配容器セット位置」表示欄6
1Gに表示されたセット位置(セット穴121)に分配
容器Cをセットすると、分配容器セット位置に設けた図
示しないスイッチがオンし、オン信号が第2コンピュー
タ113に送られ、「試料セット確認」ランプ61Hが
点灯し、「メッセージ」表示欄61Mの表示は、たとえ
ば「試料のセット完了しました。他の試料の受付が可能
です」といったメッセージに変更される。また、インジ
ケータランプ1213はレッドの点滅からレッドの点灯
に変わる。
【0053】ユーザは、「他の試料受付」ボタン61L
をポイントして、2番目、3番目、4番目の試験対象に
ついて、上記と同様の入力、設定等を行うことができ
る。これら2番目、3番目、4番目の試験対象につい
て、試料番号として「002」,「003」,「00
4」が、試料名として「石油製品2」,「石油製品
3」,「石油製品4」が入力されたものとする。
【0054】1〜4番目の試験対象(石油製品1〜4)
についての、選択された試験項目(〇が選択、×が非選
択)、および必要試料量合計値を〔表1〕に示す。
【0055】
【表1】
【0056】ユーザは、上記のようにして所望する試験
対象についての試料受付を完了すると、「終了(受付完
了)」ボタン61Jをポイントして、「試料受付」メニ
ュー6を閉じる。
【0057】「終了(受付完了)」ボタン61Jがポイ
ントされると、第2コンピュータ113は、自走式ロボ
ット13Aまたは13Bに、未使用試料容器VESSの
セット命令を出力する。これにより、自走式ロボット1
3Aまたは13Bは、未使用試料容器ストック装置14
から、石油製品1の4項目の試験に用いる未使用試料容
器VESSを4個、順次ピックアップし、ターンテーブ
ルTTにセットする。第2コンピュータ113は、サン
プリング装置122にサンプリング命令を出力する。サ
ンプリング装置122は、このサンプリング命令に応じ
て、石油製品1についての試料、すなわち、「分配容器
セット位置」表示欄61Gに表示されたセット位置にセ
ットされた分配容器Cから、4項目の試験に対応する量
の試料を、ターンテーブルTTにセットされた試料容器
VESSにサンプリングする。さらに、第2コンピュー
タ113は、自走式ロボット13Aまたは13Bに、試
料容器VESSの、試料容器搬送ラックRへのセット命
令を出力する。自走式ロボット13Aまたは13Bは、
このセット命令に応じて、石油製品1が試料として入っ
ている試料容器VESSを、ターンテーブルTTから、
搬送トレー待機エリア123にセットされた密度(高
温)試験用試料容器搬送ラックR(1),粘度試験用試
料容器搬送ラックR(3),引火点PM試験用試料容器
搬送ラックR(6),色試験用試料容器搬送ラックR
(8)にセットする。
【0058】第2コンピュータ113は、石油製品2に
ついて、4項目の試験のために、石油製品1のときと同
様に、自走式ロボット13Aまたは13Bに、未使用試
料容器VESS、4個をピックアップさせ、ターンテー
ブルTTにセットさせる。また、サンプリング装置12
2を駆動し、所定のセット位置にセットされた分配容器
Cから、4項目の試験に対応する量の試料の試料容器V
ESSへのサンプリングを行わせる。さらに、第2コン
ピュータ113は、自走式ロボット13Aまたは13B
に、石油製品2が試料として入っている試料容器VES
Sを、ターンテーブルTTから、搬送トレー待機エリア
123にセットされた密度(高温)試験用試料容器搬送
ラックR(1),粘度試験用試料容器搬送ラックR
(3),流動点試験用試料容器搬送ラックR(5),引
火点PM試験用試料容器搬送ラックR(6)の所定位置
にセットさせる。
【0059】第2コンピュータ113は、同様にして、
石油製品3については5項目の試験のために、自走式ロ
ボット13Aまたは13B、およびサンプリング装置1
22を駆動して、石油製品3が試料として入っている試
料容器VESSを、密度(高温)試験用試料容器搬送ラ
ックR(1),密度(低温)試験用試料容器搬送ラック
R(2),流動点試験用試料容器搬送ラックR(5),
硫黄分試験用試料容器搬送ラックR(9)の所定位置に
セットさせ、石油製品3については5項目の試験のため
に、自走式ロボット13Aまたは13B、およびサンプ
リング装置122を駆動して、石油製品4が試料として
入っている試料容器VESSを、密度(高温)試験用試
料容器搬送ラックR(1),粘度試験用試料容器搬送ラ
ックR(3),引火点PM試験用試料容器搬送ラックR
(6),引火点COC試験用試料容器搬送ラックR
(7),色試験用試料容器搬送ラックR(8)の所定位
置にセットさせる。
【0060】本実施例では、ユーザが試料受付を行う前
には、他の試料受付は行われておらず、また何れの試験
装置も稼動していないことを前提としたが、ユーザが試
料受付のための入力・設定を行う前に、既に他の試料受
付が行われており、自走式ロボット13A,13Bが、
試料容器VESSをターンテーブルTTにセットするた
めに稼動中であこともあるし、試料容器VESSをター
ンテーブルTTから試験用試料容器搬送ラックRにセッ
トするために稼動中であることもある。
【0061】このような場合に、未使用試料容器VES
Sのピックアップや、当該未使用試料容器VESSのタ
ーンテーブルTTへのセットや、分配容器Cからの試料
容器VESSへのサンプリングや、ターンテーブルTT
から試験用試料容器搬送ラックRへの試料容器VESS
のセットを行うことはできない。第1コンピュータ11
2は、前述したように自走式ロボット13A,13Bや
試験ステーション15の状況監視を行っている。第2コ
ンピュータ113は、第1コンピュータ112から、自
走式ロボット13A,13Bや試験ステーション15の
稼動状況についての情報を取得することができる。自走
式ロボット13Aまたは13Bが稼動中である場合に
は、当該稼動が終了した後に、第2コンピュータ113
は、自走式ロボット13A,13Bやサンプリング装置
122に所定の処理を行わせる。
【0062】〔スケジュールファイルSCFの作成およ
び自動試験〕ユーザは、自動試験を行うために、第1コ
ンピュータ112において、図示しない「自動試験開
始」メニューを起動する。「自動試験開始」メニューの
起動により、「自動試験開始」ボタンおよび「キャンセ
ル」ボタンからなるダイアログボックスが表示され、ユ
ーザが前者をポイントすることにより、スケジュールユ
ニットSUの作成、および当該スケジュールユニットS
Uに基づく順序での試験が実行される。
【0063】第1コンピュータ112は、各試験項目に
ついて、試験時間、全試験時間を計算し、全試験時間が
長い順に各試験項目について優先度を付与する。そし
て、優先度順に、試験を開始する。〔表1〕に、各試験
項目についての、試験時間、全試験時間、優先度(数字
が小さい方が、優先度が高い)を示す。
【0064】すなわち、本実施例では、8つの試験項
目、a:密度高温試験,b:密度低温試験,c:粘度試
験,e:流動点試験,f:引火点(PM)試験,g:引
火点(COC)試験,h:色試験,i:硫黄分試験が、 e→f→a→c→g→h→b→i の順で行われる。なお、石油製品1〜4の何れについて
も、「窒素分試験」および「ガソリン分析」は選択され
ていないので、d:窒素分試験、およびj:ガソリン分
析は行われない。
【0065】本実施例では、ある試験装置が使用される
ときには、当該試験装置は稼動していないことを前提と
したが、多数の試料受付が連続して行われるような場合
に、ある試験装置を使用しようとしても、当該試験装置
が稼動中であることもある。
【0066】第1コンピュータ112は、前述したよう
に試験ステーション15の状況監視を行っているので、
上記のように試験装置が稼動中である場合には、当該稼
動が終了した後に、自走式ロボット13A,13Bに、
試料の搬送(試料容器搬送ラックRの搬送)を行わせる
ことができる。
【0067】〔状況監視〕第1コンピュータ112は、
ディスプレイに種々の状況監視画面を表示することがで
きる。図7はシステム稼動状況を例示する画面、図8は
分配容器配置エリア121の分配容器セット穴1212
への分配容器Cのセット状況を例示する画面、図9は試
料容器搬送ラックR(1)〜R(10)への試料容器V
ESSのセット状況を例示する画面、図10は試験ステ
ーション15の状況を例示する画面である。
【0068】
【発明の効果】自走式ロボットにより、複数の試験装置
に試料を搬送して試験を行う場合において、全試験時間
を最短とする自動試験システムを提供することができ
る。
【0069】また、試験ステーションの構成は、新たな
試験装置の追加、既設置の試験装置の撤去が適宜可能で
あり、システムの柔軟な変更が可能となり、またシステ
ム全体を停止することなく、試験装置のメンテナンスが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動試験システムの一実施形態を示す
説明図である。
【図2】図1に示したホスト装置の構成を示す図であ
る。
【図3】(A)は図1に示したサンプリングステーショ
ンの側面図、(B)はセット穴とインジケータランプを
示す平面図である。
【図4】図1に示した試験ステーションの構成を示す図
である。
【図5】第2コンピュータにおいて表示される「試料受
付」画面の一例を示す図である。
【図6】図5の「試料受付」画面における「パラメータ
設定」欄の一例を示す図である。
【図7】状況表示画面においてシステム稼動状況の一例
を示す図である。
【図8】状況表示画面において分配容器配置エリアの分
配容器セット穴への分配容器のセット状況の一例を示す
図である。
【図9】状況表示画面において試料容器搬送ラックへの
試料容器のセット状況の一例を示す図である。
【図10】状況表示画面において試験ステーションの状
況の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動試験システム 11 ホスト装置 12 サンプリングステーション 13A,13B 自走式ロボット 14 未使用試料容器ストック装置 15 試験ステーション 16 試験済み試料処理ステーション 16A 試験済み試料保存ラック 16B 廃油タンク 16C 試料容器ディスポーザ 16D トレー載置エリア 61A 「試料番号」入力欄 61B 「試料名」入力欄 61C 「試験項目選択」ダイアログボックス 61D 「パラメータ設定」欄 61E 「受付済み試験項目」表示欄 61F 「必要試料量合計」表示欄 61G 「分配容器セット位置」表示欄 61H 「試料セット確認」ランプ 61I 「試験項目削除」ボタン 61J 「終了(受付完了)」ボタン 61K 「キャンセル」ボタン 61L 「他の試料受付」ボタン 61M 「メッセージ」表示欄 111 データベースサーバ 112 第1コンピュータ 113 第2コンピュータ 114 プリンタ 121 分配容器配置エリア(分配容器ラック) 122 サンプリング装置 123 搬送トレー待機エリア 131 ハンドリングアーム 150 密度高温試験器 151 密度低温試験器 152 粘度試験器 153 窒素分試験器 154 流動点試験器 155 引火点(PM)試験器 156 引火点(COC)試験器 157 色試験器 158 硫黄分試験器 159 ガソリン分析器 1212 セット穴 1213 インジケータランプ 1221 XY移動機構 1222 サンプリング装置本体 1223 試料容器セット具 C 分配容器 D(1),D(2),・・・,D(M) 試験装置 NZin 吸引ノズル NZout 吐出ノズル PMP ポンプ PATH 吸引・吐出管路 R 試料容器搬送ラック SCF スケジュールファイル STRG 記憶装置 SU スケジュールユニット TT ターンテーブル TTDM ターンテーブル駆動機構 VESS 試験容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/28 G01N 33/28 35/04 35/04 G 35/10 35/06 A Fターム(参考) 2G040 AB02 BA06 BA24 CA03 DA24 EB02 ZA01 2G058 AA01 CB04 CB07 CB11 CB15 CB16 CB20 CF00 CF09 CF16 EA02 ED02 FB05 GB10 GE02 GE05 HA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1台の自走式ロボットと、複
    数の石油製品のそれぞれについて、相互に共通しまたは
    共通しない、複数の試験を行う、複数の試験装置とを含
    み、 前記自走式ロボットは、前記各試験装置にセットするべ
    き1つまたは複数の石油製品試料を一括して、当該各試
    験装置に搬送し、 前記試験装置は、前記自走式ロボットにより搬送された
    前記各石油製品試料について試験を順次行う、自動試験
    システムであって、 前記複数の石油製品についての全試験時間が短かくなる
    ように、前記各石油製品試料の、前記自走式ロボットに
    よる搬送が、所定のスケジュールユニットにしたがって
    行われることを特徴とする自動試験システム。
  2. 【請求項2】 前記自走式ロボットおよび前記各試験装
    置は、ホスト装置により制御され、前記自走式ロボット
    の搬送のスケジュールユニットが、前記ホスト装置が保
    有するスケジュールファイルにしたがって決定されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動試験システム。
  3. 【請求項3】 さらに、サンプリングステーションを有
    し、 前記自走式ロボットは、1つの試験装置に搬送されるべ
    き少なくとも1つの石油製品試料を、前記サンプリング
    ステーションから当該試験装置に一括して搬送すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の自動試験システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記サンプリングステーションは、多数
    の分配容器が置かれる分配容器配置エリア、および、 前記分配容器配置エリア内を移動して、所望分配容器内
    の石油製品試料を、前記各試験装置へのセットに適合し
    た、少なくとも1つの試料容器に所望量移し替えるサン
    プリング装置、を有することを特徴とする請求項3に記
    載の自動試験システム。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング装置は、前記ホスト装
    置により制御されることを特徴とする請求項1〜4の何
    れかに記載の自動試験システム。
  6. 【請求項6】 前記サンプリング装置には、試料容器が
    セットされる試料容器セット具を有することを特徴とす
    る請求項4または5に記載の自動試験システム。
  7. 【請求項7】 前記サンプリングステーションには、複
    数の試料容器がセットされる搬送トレー待機エリアを有
    し、前記自走式ロボットは、前記石油製品試料を、前記
    試料容器がセットされた前記試料容器搬送トレーを搬送
    することを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の自
    動試験システム。
  8. 【請求項8】 前記サンプリング装置が、前記試料容器
    セット具を有する自動試験システムにおいて、 前記試料容器セット具から、前記試料容器搬送トレーへ
    の、前記試料容器の移動を、前記自走式ロボットが行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動試験システム。
  9. 【請求項9】 前記サンプリング装置が、前記試料容器
    セット具を有する自動試験システムにおいて、 前記試料容器搬送トレーから、前記試験装置への、前記
    試料容器の移動を、前記自走式ロボットが行うことを特
    徴とする請求項3〜8の何れかに記載の自動試験システ
    ム。
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