JP2001174124A - 冷飲料供給装置 - Google Patents

冷飲料供給装置

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JP2001174124A JP35473899A JP35473899A JP2001174124A JP 2001174124 A JP2001174124 A JP 2001174124A JP 35473899 A JP35473899 A JP 35473899A JP 35473899 A JP35473899 A JP 35473899A JP 2001174124 A JP2001174124 A JP 2001174124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却用液の一様な撹拌を期する。 【解決手段】 冷水タンク10に被着される蓋15の裏
面に、冷却コイル23が吊り下げ状に固定される。冷水
タンク10の底面には、冷却コイル23の下端部を嵌め
る3枚の保持板25が一体に立てられている。この保持
板25は等角度間隔を開けて環形に配され、各保持板2
5は冷水タンク10の中心からの放射方向に沿った姿勢
を取っている。各保持板25の上部内縁は上広がりのテ
ーパ状をなすガイド縁26となっている。蓋15を被せ
ることに伴い冷却コイル23の下端部が保持板25の内
側に嵌められて保持される。インペラ36により冷却用
水Wが撹拌される場合に、保持板25が流れを遮ること
がないから、冷水タンク10内が一様に撹拌されて凍り
付き等が生じることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷水タンク内に浸
漬した冷却コイルに飲料を流通させることで冷飲料を供
給するタイプの冷飲料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の冷飲料供給装置として、特
開平9−152245号公報に記載されたものが知られ
ている。このものは図6に示すように、冷水タンク1内
に、冷凍サイクルの一部を構成する蒸発パイプ2を周壁
に沿うように螺旋巻きして配設する一方、この蒸発パイ
プ2の内側に、パイプを螺旋巻きした冷却コイル3を同
心状に配設し、さらに冷却コイル3内にインペラ4を突
入させた構造であって、冷凍サイクルを駆動することで
蒸発パイプ2の回りに氷層を生成しつつ冷水タンク1内
に貯留された冷却用水Wを冷却してこれをインペラ4に
よって撹拌し、係る状態で冷却コイル3に飲用水を流通
させることで冷水が注出されるようになっている。そし
て冷却コイル3を冷水タンク1内で支持する部分の構造
は、冷水タンク1の底面に、階段状に屈曲形成した複数
の保持部材5を環形に配して取り付け、各保持部材5の
上段の内側に冷却コイル3の下端の外周を嵌めて支持す
るようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インペラ4
により冷却用水Wが撹拌される場合は、同図の矢線に示
すように、冷水タンク1の中心部を下向きに流れたの
ち、壁面に沿って立ち上がるような循環流が生ずるので
あるが、従来のものでは、保持部材5が丁度流れを遮る
ように立てられているため、水流が滞る箇所ができ、冷
却コイル3の凍り付き等を招くおそれがあった。また、
軽量化等のために冷水タンク1を合成樹脂製とする要望
があるが、保持部材5を一体に成形しようとしてもアン
ダーカットができるために対応できず、保持部材5を別
部品として備えざるを得ないという問題もあった。本発
明は上記のような不具合を一掃すべく完成されたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、冷却
用液を貯留するとともにこれを冷却する冷却手段を周壁
に沿って配した冷水タンク内には、パイプを螺旋巻きし
た冷却コイルが縦向きに浸漬されるとともに、この冷却
コイル内に撹拌羽根が浸漬され、前記冷却用液を前記撹
拌羽根により撹拌しつつ前記冷却コイルに飲料液を流通
させることで冷飲料を供給するようにした冷飲料供給装
置において、前記冷水タンクの底面には、複数の保持板
が前記冷却コイルを内側に嵌合可能な環形に配され、か
つ各保持板自身は、冷水タンクの中心からの放射方向に
沿った姿勢で立てられている構成としたところに特徴を
有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記保持板の上部内縁には、上広がりのテー
パ状をなすガイド縁が形成されているところに特徴を有
する。請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記
載のものにおいて、前記冷却コイルが前記冷水タンクの
上面開口に被着される蓋に固着され、前記冷水タンクの
上縁には、前記蓋の周縁と係合して前記蓋板を正規の被
着位置に案内するガイド部が設けられているところに特
徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>冷却コイル
は、環形に配された保持板の内側に下端部が嵌められて
支持される。冷却用液は、冷水タンクの中心部を下向き
に流れたのち壁面に沿って立ち上がるように循環して撹
拌されるが、保持板が冷水タンクの中心から放射方向に
沿って立てられているから、流れを遮ることがなく、タ
ンク内が一様に撹拌されて凍り付き等が生じることが防
止される。また、保持板には冷水タンクの軸線方向に対
して引っ掛かりとなる所、いわゆるアンダーカット部分
が無いから、保持板ともども冷水タンクを、その軸線方
向に沿って接離する成形型によって成形することが可能
となり、製造コストの低減に寄与し得る。さらに、冷却
コイルの外周面から保持板が放射状に出っ張った状態に
あるから、冷却コイルと冷却手段との間に所定のクリア
ランスが確保でき、これによっても凍り付きを防止する
ことができる。
【0007】<請求項2の発明>冷却コイルの下端部
は、各保持板のガイド縁で案内されて芯出しされながら
保持板の内側にスムーズに嵌められる。 <請求項3の発明>冷水タンクに蓋を被せることに伴っ
て冷却コイルの設置を行うことができる。蓋自身もガイ
ド部により正確な位置に被せられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。この実施形態では、給
茶機に設けられた冷水の供給部分を例示している。図に
おいて、符号10は、合成樹脂製の冷水タンク10であ
って、図2及び図3に示すように、上広がりの有底の円
筒状に形成され、その内底部が段付き状に縮径されて、
底面の中心に開閉機能を有する排水管11が設けられて
いるとともに、上端部の周壁には、オーバフローパイプ
12が設けられている。したがって、冷水タンク10内
には、オーバフローパイプ12の下方位置まで冷却用水
Wが貯留可能とされている。冷水タンク10の上面開口
にはフランジ14が形成され、そのフランジ14に蓋1
5が被せられてネジにより固定可能とされている。冷水
タンク10の周面から下面にわたって断熱材17が張ら
れている。
【0009】冷水タンク10内には蒸発パイプ19が配
設されている。この蒸発パイプ19は疎巻きの螺旋円筒
形に形成されており、その下端が冷水タンク10の底面
の一段高い周縁部のリブ18に載せられることにより、
冷水タンク10の内周壁に沿うように配設されている。
蒸発パイプ19の入口19Aと出口19Bは、上記した
蓋15の外周縁に形成された逃がし溝21(図4参照)
を通して外部に引き出し可能となっており、図示しない
冷凍装置と冷媒配管により循環接続されて、周知の冷凍
サイクルが構成されている。
【0010】蒸発パイプ19の内側には、冷却コイル2
3が収容されている。この冷却コイル23は、図5に示
すように、熱伝導性に優れた素材からなるパイプ24
を、蒸発パイプ19よりも小径の円筒形に密着巻きする
ことで形成されている。一方、冷水タンク10の底面に
は、上記した冷却コイル23の下端部を嵌める3枚の保
持板25が一体的に立てられている。この保持板25
は、図2に示すように、冷水タンク10の底部の段付部
分において等角度間隔を開けて環形に配されているとと
もに、各保持板25は、冷水タンク10の中心からの放
射方向に沿った姿勢を取っており、各保持板25の内側
に冷却コイル23の下端部がほぼ緊密に嵌合可能となっ
ている。また、各保持板25の上部内縁は、上広がりの
テーパ状をなすガイド縁26となっている。
【0011】この冷却コイル23は、図4及び図5に示
すように、上記した冷水タンク10の蓋15の裏面に予
め取り付けられるようになっている。この蓋15には、
その外周縁に上記の逃がし溝21が切られているととも
に、中心孔28が開口されている。冷却コイル23の下
端と上端からは、それぞれ流入管23Aと流出管23B
とが立ち上がって形成され、この流入管23Aと流出管
23Bの上端が、中心孔28の回りにおいて90度の角
度間隔を開けた位置から蓋15の表面側に貫通され、図
4に示すように、それぞれに接続された接続口30A,
30Bのフランジ31がネジ32で蓋15の上面に固定
されることによって、冷却コイル23は、蓋15の裏面
の中心に吊り下げられた状態で固定されている。流入管
23Aは水道水等の水供給源側に接続され、また流出管
23Bは、各注出口と対応した電磁弁に分岐して接続さ
れている。
【0012】また、蓋15の表面にはモータ34が取り
付けられるとともに、下端にインペラ36を備えたシャ
フト35が冷却コイル23の中心に挿入され、シャフト
35の上端が中心孔28から上方に突出して連結機構を
介してモータ34と連結されている。一方、冷水タンク
10の上面のフランジ14には、蓋15を内側にほぼ緊
密に嵌めることのできるガイド壁38が全周にわたって
立てられている。
【0013】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。冷水タンク10は、例えば
以下のようにして組み付けられる。まず、蒸発パイプ1
9が冷水タンク10の底面の一段高い周縁部に載せられ
て、冷水タンク10の内周壁に沿って配設される。続い
て、冷水タンク10の上面開口に蓋15が被せられる。
蓋15には既述したように、冷却コイル23、モータ3
4及びインペラ36等が予め取り付けられている。蓋1
5は、逃がし溝21を蒸発パイプ19の入口19Aと出
口19Bの引き出し部分に合わせた姿勢で被せられる。
これに伴い、冷却コイル23が冷水タンク10内に入れ
られ、その下端が保持板25のガイド縁26に当たって
芯出しされながら、各保持板25の内側に真直に挿入さ
れる。蓋15自身は、その周縁が冷水タンク10のフラ
ンジ14に立てられたガイド壁38に嵌められることで
同心に被せられ、ネジ孔を合わせるようにガイド壁38
に沿って回動調整されたのち、ネジ止めされて固定され
る。そののち、各種配管接続がなされる。
【0014】冷水タンク10内に冷却用水Wを貯留して
冷凍装置を作動させると、冷媒配管内を循環される冷媒
は蒸発パイプ19内で気化され、そのときに生じる吸熱
作用により蒸発パイプ19付近の冷却用水Wが冷却され
て氷層が生成され、この氷層の潜熱により冷却用水Wが
冷却される。同時にモータ34が駆動されて、インペラ
36が回転することによって冷却用水Wが撹拌され、冷
却用水Wは万遍なく冷却される。ここで、冷水または冷
茶の注出スイッチが操作されると、対応する電磁弁が開
放され、水道水が流入管23Aを通って冷却コイル23
内に導入されてその中を流通する間に冷却され、冷水と
なって流出管23Bを通って開放された電磁弁の出力ポ
ートから注出口に向けて吐出される。
【0015】本実施形態では、冷却コイル23を支持す
る部分の構造が、冷水タンク10の底面に3枚の保持板
25が等角度間隔を開けて環形に配され、かつ各保持板
25が冷水タンク10の中心からの放射方向に沿った姿
勢を取っていて、これらの保持板25の内側に冷却コイ
ル23の下端部がほぼ緊密に嵌合されて支持される構造
となっているから、以下のような利点が得られる。まず
インペラ36が回転されると、冷却用水Wは、冷水タン
ク10の中心部を下向きに流れたのち壁面に沿って立ち
上がるように循環して撹拌されるが、保持板25は冷水
タンク10の中心からの放射方向に沿った姿勢で立てら
れているから、流れを遮ることがなく、冷水タンク10
内が一様に撹拌されて凍り付き等が生じることが防止さ
れる。
【0016】保持板25には冷水タンク10の軸線方向
に対して引っ掛かりとなる所、いわゆるアンダーカット
部分が無いから、保持板25ともども冷水タンク10
を、その軸線方向に沿って接離する成形型によって成形
することが可能であって、製造コストの低減を図ること
ができる。また冷却コイル23の外周面から保持板25
が放射状に出っ張った状態にあるから、冷却コイル23
と蒸発パイプ19との間に所定のクリアランスCが確保
でき、これによっても凍り付きを防止することができ
る。
【0017】さらに、冷水タンク10の蓋15の裏面に
冷却コイル23を予め取り付けるようにしたから、蓋1
5を被せることに伴って冷却コイル23の設置ができる
から、組み付けが能率良く行える。その際、保持板25
の内縁上部にはガイド縁26が形成されているから、冷
却コイル23の下端部がガイド縁26で案内されつつ、
保持板25の内側にスムーズに嵌められる。また蓋15
自身も、フランジ14に立てられたガイド壁38によ
り、正確に位置決めされて被せられる。
【0018】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)保持板は4枚以上配設してもよく、また必ずしも
等角度間隔に配設するには及ばない。 (2)本発明は、冷水に限らず、ビール、ジュース等の
他の飲料を冷却して供給する冷飲料冷却装置全般に広く
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る縦断面図
【図2】 冷水タンクの平面図
【図3】 その縦断面図
【図4】 蓋に冷却コイルを取り付けた状態の平面図
【図5】 その正面図
【図6】 従来例の断面図
【符号の説明】
10…冷水タンク 14…フランジ 15…蓋 19…
蒸発パイプ(冷却手段) 23…冷却コイル 24…パ
イプ 25…保持板 26…ガイド縁 34…モータ
35…シャフト 36…インペラ 38…ガイド壁 C
…クリアランス W…冷却用水
フロントページの続き (72)発明者 森部 智久 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA04 AA07 BA01 CA01 FA02 GA02 HA01 PA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却用液を貯留するとともにこれを冷却
    する冷却手段を周壁に沿って配した冷水タンク内には、
    パイプを螺旋巻きした冷却コイルが縦向きに浸漬される
    とともに、この冷却コイル内に撹拌羽根が浸漬され、前
    記冷却用液を前記撹拌羽根により撹拌しつつ前記冷却コ
    イルに飲料液を流通させることで冷飲料を供給するよう
    にした冷飲料供給装置において、 前記冷水タンクの底面には、複数の保持板が前記冷却コ
    イルを内側に嵌合可能な環形に配され、かつ各保持板自
    身は、冷水タンクの中心からの放射方向に沿った姿勢で
    立てられていることを特徴とする冷飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記保持板の上部内縁には、上広がりの
    テーパ状をなすガイド縁が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の冷飲料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却コイルが前記冷水タンクの上面
    開口に被着される蓋に固着され、前記冷水タンクの上縁
    には、前記蓋の周縁と係合して前記蓋板を正規の被着位
    置に案内するガイド部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の冷飲料供給装置。
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