JP2000028249A - 飲料冷却注出装置 - Google Patents

飲料冷却注出装置

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JP2000028249A
JP2000028249A JP10196162A JP19616298A JP2000028249A JP 2000028249 A JP2000028249 A JP 2000028249A JP 10196162 A JP10196162 A JP 10196162A JP 19616298 A JP19616298 A JP 19616298A JP 2000028249 A JP2000028249 A JP 2000028249A
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beverage
pipe
cooling water
ice
cooling
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Tomoyuki Nishio
智之 西尾
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発管の上部にも下部と同等の氷層が成長で
きるようにすることで、全体の氷量を増大し、多量の飲
料を冷却することができるようにすること。 【解決手段】 冷却水を貯留する水槽20内には、飲料
が通過する飲料管30とその外側に配置され冷媒が通過
する蒸発管40とが配設される。蓋体80内に収容され
る冷凍装置は、センサS1,S2の両方が蒸発管40の
周囲に成長する氷によって覆われるまで冷凍動作を実行
し、蒸発管40内に冷媒を供給する。冷却水は、蒸発管
40の周囲に成長する氷層の内周及び外周側の両面に沿
って下方から上方に流動するが、センサS1,S2が氷
で覆われたときには蒸発管40の最下段の周囲の氷が水
槽20の段差部20aまで成長している。このため、冷
却水は氷層の内周側面のみを流動し蒸発管40の外周側
を流動しないので蒸発管40上部の氷の熱交換量が減少
し、もって同部に十分な氷が成長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビールなどの飲料
を瞬時に冷却して注出するための飲料冷却注出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の飲料冷却注出装置は、図11及
び図12に示したように、冷却水を貯留する水槽101
内に螺旋状に巻回された飲料管102と冷凍装置(図示
省略)から供給される冷媒を通過・蒸発させる螺旋状に
巻回された蒸発管103とを同軸的に配置している。ま
た、冷却水を流動させる攪拌手段104を飲料管102
の中心部に配置するとともに、冷却水の流れを円滑にす
る筒状体105を前記飲料管102と蒸発管103の間
に配置している。
【0003】同装置において、飲料は外部から接続管1
06を介して飲料管102の最下部に供給され、飲料管
102内を通過するときに冷却水によって冷却された
後、飲料管102の最上部に接続されたコック107を
介して外部に注出されるようになっている。冷凍装置に
よって液化された冷媒は、蒸発管103の最下部に供給
され、蒸発管103内を通過するときに蒸発して周囲か
ら熱を奪った後、蒸発管103の最上部から冷凍装置に
回収されるようになっている。冷却水は、図中矢印にて
示したように、攪拌手段104によって飲料管102の
内周側を水槽101の底部に向けて流動した後、氷層I
Cの内周面及び外周面の両面側を上部に向って流れ、こ
のときに氷層ICと熱交換を行うようになっている。
【0004】また、同装置においては、蒸発管103の
周囲に成長する氷層が大きくなりすぎて飲料管102等
を変形・破損するおそれがあるので、飲料管102と蒸
発管103との間に氷層を検出するセンサS1,S2を
配設し、センサS1,S2の何れかが氷に覆われたとき
に冷凍装置の冷凍動作を中止して蒸発管103内に冷媒
を供給することを停止し、センサS1,S2の何れもが
冷却水中に露呈したときに冷凍動作を再開するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、冷却水が氷層ICの下部から上部に沿って流れる
ので、蒸発管103の下部周辺に成長している氷を先に
融かす。このため、水槽101の下部に設置されたセン
サS1が上部に設置されたセンサS2よりも先に冷却水
中に露呈し、これにより冷凍装置が冷凍動作を再開する
ことが多い。冷凍動作が再開されると液状の冷媒が蒸発
管103の下部に供給されるので、蒸発管103の温度
は下部から上部に向って順次低下して行く。
【0006】このとき、飲料が連続的に注出されると冷
却水と氷層ICとの間で多くの熱交換が必要となる。従
って、蒸発管103の下部周辺の氷が成長してセンサS
1を覆うまでの時間が長くなり、蒸発管103の上部が
十分に冷却されるまで冷凍動作が続行され、これにより
蒸発管103の周囲には十分な厚みを有する氷層が生成
される。
【0007】しかしながら、飲料の注出量が少ない冬季
の場合等のように冷却水と氷層ICとの間での熱交換を
多く必要としない状況下においては、冷凍装置の再開時
点から蒸発管103の下部周辺に氷が成長してセンサS
1を覆うのまでの時間が短くなるため、冷凍動作が短時
間だけなされる。こうした状況が繰返されと、蒸発管1
03の下部は度々冷却されるが上部は十分に冷却されな
いので、蒸発管103の下部には所定厚さの氷層が成長
するが蒸発管103の上部には十分な氷層が成長しな
い。
【0008】また、上記以外の理由によっても蒸発管1
03の上部の氷量が少なくなる。即ち、水槽上部には外
気が存在するため上部の冷却水の温度が上昇して氷層が
融けやすいこと、及び氷層ICの内周側だけでなく外周
側も常に冷却水が流動していてるために蒸発管103の
上方を常に冷却水が流動し、しかも同部位での冷却水は
その流速が早く氷との熱交換を多く行うこと等の理由に
よっても、蒸発管103の上部の氷量が少なくなる。
【0009】以上のように、蒸発管103の上部の氷量
が少なくなると全体の氷量も少なくなるので、飲料を連
続的に冷却して注出することができる能力が低下するこ
とになる。従って、本発明の目的は、限られた大きさの
水槽を用いつつ貯える氷量を増大して、より多くの飲料
を連続的に冷却して注出することができる飲料冷却注出
装置を提供することにある。
【0010】
【発明の概要】本発明の特徴は、飲料管及び同飲料管の
外周側に螺旋状に巻回された蒸発管と、冷却水を蒸発管
の周囲に成長する氷層に沿って流動させる冷却水攪拌手
段とを備えた飲料冷却注出装置において、飲料の注出量
が少ないときは冷却水を氷層の内周面側のみに流動させ
て冷却水と氷層との間で熱交換を行わせ、飲料の注出量
が多いときは冷却水を氷層の内周面及び外周面の両面側
に流動させて冷却水と氷層との間で熱交換を行わせたこ
とにある。
【0011】この特徴によれば、飲料の注出量が少なく
冷却水と氷層の内周面との間でのみ熱交換を行えば十分
な場合にあっては氷層の外周面側に冷却水を流動させな
いため、水槽の外周側から飲料管へ向う冷却水の流れが
消失し、蒸発管の直上部において熱交換が行われなくな
って同部位の氷層の成長が促進される。一方、飲料の注
出量が多く冷却水と氷層との間の熱交換を迅速に行う必
要がある場合には、冷却水を氷層の内周面及び外周面の
両面側に流動させて飲料を十分冷却する。このとき、蒸
発管の上部にも相当量の氷が成長しているので全体とし
ての氷量も増大しており、従来に比べてより多くの飲料
を連続的に冷却して注出することができる。
【0012】本発明の他の特徴は、水槽内に螺旋状に巻
回された飲料管と、飲料管の外周側に同飲料管と同心的
に配置された螺旋状に巻回された蒸発管と、飲料管の中
心部に設けられ冷却水を上方から下方に向かって流動さ
せる冷却水攪拌手段とを設けるとともに、飲料管と蒸発
管の間に配置された検出センサが蒸発管の周囲に成長し
た氷によって覆われたときに冷凍装置の冷凍動作を停止
し、同検出センサが氷によって覆われなくなったときに
冷凍動作を再開する制御を行う制御回路とを備えた飲料
冷却注出装置において、前記蒸発管と前記検出センサと
の最短距離が前記蒸発管の最下段に位置する蒸発管と前
記水槽壁面との距離よりも大きくなるように構成したこ
とにある。
【0013】この特徴によれば、冷却水攪拌手段によっ
て飲料管の中心部を上方から下方に流動した冷却水は、
飲料管の下端部から飲料管の外周側に流動した後、上方
に向って流動する。一方、蒸発管と検出センサとの最短
距離が蒸発管のうち最下段の蒸発管と水槽壁面との距離
よりも大きくなるように構成したため、検出センサが氷
で覆われて冷凍動作が停止されたときには、最下段の蒸
発管の周囲に成長した氷が水槽の壁面と接しており、冷
却水は氷層(蒸発管)の内周側を上方に向って流動する
が氷層の外周側を流動しない状態となる。これにより、
水槽の外周側から飲料管へ向う冷却水の流れが消失し、
蒸発管の直上部において熱交換が行われなくなって同部
位の氷層の成長が促進される。
【0014】一方、飲料の注出量が多い場合には、最下
段の蒸発管の周囲に成長して水槽の壁面と接していた氷
が融けるため、冷却水は氷層の内周側及び外周側の両側
を上方に向って流動するようになり、冷却水と氷層との
間の熱交換が十分行われる。また、このときには蒸発管
の上部にも相当量の氷が成長しているので全体としての
氷量も増大しており、従来に比べてより多くの飲料を連
続的に冷却して注出することができる。
【0015】本発明の他の特徴は、上記した特徴を有す
る飲料冷却注出装置において、冷凍装置からの冷媒が前
記蒸発管の下端に供給され同蒸発管の上端から前記冷凍
装置に回収されることにある。冷媒を蒸発管の下端から
供給することにより、蒸発管全体の冷却効率を高めたも
のである。
【0016】本発明の他の特徴は、上記した特徴を有す
る飲料冷却注出装置において、水槽が同水槽の底部に段
部を有することにある。これにより、簡単な構成で「蒸
発管と検出センサとの最短距離が蒸発管の最下段の蒸発
管と水槽壁面との距離よりも大きくなるように」するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明すると、本発明の飲料冷却注出装置
10は、水槽20、飲料管30、蒸発管40、筒状体5
0、冷却水攪拌手段60、コック70、冷凍装置(図示
省略)を有する蓋体80、及びこれらを収容又は保持す
る本体90等を備えている。
【0018】水槽20は、冷却水を貯留するためのもの
であって、有底且つ上面が開放した略直方体の槽であ
る。この水槽20は、底部近傍位置に段差部20aを有
していて、この段差部20aは図2に示すように水槽2
0の全周に渡っている。水槽20の底面20bには断面
が凸状の支持部21が設けられている。
【0019】飲料管30は、本体90の外部から圧送さ
れるビール等の飲料を通過させ、同飲料を水槽20内に
貯留された冷却水によって冷却するためのものであっ
て、水槽20の略中央部に立設されるステンレスパイプ
が螺旋状に巻回されてなるコイル部30aを有してい
る。このコイル部30aは、その最下段のパイプ30b
の外周側が支持部21の凸部内周側に沿うように配置さ
れて位置決めされるようになっている。
【0020】コイル部30aの最下段のパイプ30b
は、水槽20の底面に設けられた貫通孔22を通り本体
90の外部に延びる飲料注入管部30cと接続されてい
る。コイル部30aの最上段のパイプ30dは、コック
70の内部通路と連通する飲料注出管部30eと接続さ
れている。
【0021】蒸発管40は、同蒸発管40の周囲に氷層
を形成(蓄氷)しこの氷層と冷却水との間で行われる熱
交換により冷却水を冷却するためのものであって、銅パ
イプを螺旋状に巻回したコイル部40aを有している。
このコイル部40aは、飲料管30のコイル部30aの
外周側に同コイル部30aと同軸的(同心的)に配置さ
れるようになっている。また、蒸発管40は、蓋体80
内に収容された圧縮機81、凝縮器82及び制御回路8
5等を含みそれ自体周知の冷凍装置(図4参照)により
液化された冷媒をコイル部40aの最下段に位置するパ
イプ40bに供給する管40cと、コイル部40a内に
て蒸発した冷媒をコイル部40aの最上段に位置するパ
イプ40dから冷凍装置に戻すための管40eとを有し
ている。
【0022】筒状体50は、可撓性を有するポリエステ
ルのフィルムからなっていて上面及び下面が開放した円
筒形状を有し、冷却水の液面近傍から水槽20の底面2
0b近傍まで延び、その下端が支持部21の凸部外周側
に沿うように配置される。この結果、筒状体50は飲料
管30及び蒸発管40のコイル部30a,40aと同心
的に配置され、その側壁がコイル部30aとコイル部4
0aとの間に位置するようになっている。
【0023】コイル部40aと筒状体50との間には、
氷(氷層)を検出するための導体片からなるセンサS
1,S2が蒸発管40aと等しい距離を有し且つ上下方
向に距離を隔てて配置されている。下側に配置されるセ
ンサS1及び上側に配置されるセンサS2は、図4に示
したように冷凍装置の制御回路85と接続されており、
センサS1,S2の間には所定の直流電圧が印加される
ようになっている。従って、両センサS1,S2の何れ
もが水中にあるときは両センサS1,S2間には微弱電
流が流れ、両センサS1,S2の何れかが氷に覆われる
と前記微弱電流が消失する。制御回路85は、この微弱
電流の有無に基づいて氷の有無を判定し、冷凍装置の作
動を制御するようになっている。
【0024】ここで、センサS1(又はS2)と、水槽
20の壁面、及び蒸発管40のコイル部40aとの位置
関係について説明すると、水槽20を上方から見た状態
を示す図2の1−1断面であって水槽20の底部近傍を
拡大して示した図3から解るように、これらのものは、
蒸発管40のコイル部40aと検出センサS1との最短
距離をL、コイル部40aの最下段に位置する蒸発管4
0bと水槽20の段差部20aの壁面との距離D1とし
たときに、距離Lが距離D1よりも大きくなるように配
置・構成されている。なお、水槽20の底部では、段差
部20aの角部のみならず、段差部20aと水槽底面2
0bとの間、及び段差部20aと水槽側壁面20cとの
間は所定の曲率の円弧形状となっていて、冷却水が円滑
に流動するような形状に形成されている。
【0025】冷却水攪拌手段60は、水槽20内の冷却
水を流動することにより冷却水と飲料管30及び蒸発管
40との熱交換を効率良く行うようにするためのもので
あって、ファン(攪拌翼)61、回転軸62及び電動モ
ータ63とを有している。ファン61は、飲料管30
(コイル部30a)の内周側(中心部)であって水槽2
0の略半分の深さに位置するように、蓋体80の底板8
1を貫通して飲料管30の軸芯方向に伸びた回転軸62
の先端に固定されている。回転軸62は、底板81上に
固定された電動モータ63の駆動軸に接続されていて、
電動モータ63によって回転駆動されるようになってい
る。従って、ファン61は電動モータ63による回転軸
62の回転に伴って回転し、飲料管30のコイル部30
a内周に存在する冷却水を水槽20の底部に向けて流動
させるようになっている。なお、電動モータ63は常時
回転されるように電源が供給されている。
【0026】コック70は、本体90の壁面に固定され
ていて、それ自体周知の手動式開閉弁であり、使用者に
よってコック70のレバー71を回転すると、注出口7
2から飲料が注出されるようになっている。
【0027】蓋体80は、底板(ベース)81を有して
いて、同底板81の上面側に冷凍装置(図示省略)及び
電動モータ63を搭載している。また、底板81の下面
側には水槽20の上部開口と同一形状を有する凸部81
aを有していて、凸部81aが水槽20の上部開口に収
容されるようになっている。
【0028】図4に概念的に示した本飲料冷却注出装置
10に採用される冷凍装置(冷凍サイクル)は周知のも
のであって、圧縮機81、凝縮器82、乾燥器83、キ
ャピラリーチューブ84、接続管40c、蒸発管40、
及び接続管40eを有していて、これらが順に接続され
て冷媒が循環するようになっている。
【0029】この冷凍サイクルの冷却メカニズムを簡単
に説明すると、本冷凍サイクルでは圧縮機81にて圧縮
されて高温高圧となった冷媒ガスを凝縮器82にて冷却
ファン装置86の作用により冷却して液化し、乾燥器8
3を介してキャピラリーチューブ84に送出する。キャ
ピラリーチューブ84は、その管径が冷凍サイクルを構
成する他の管径に比べて小さくなっていて絞り作用(減
圧機能)を有している。従って、液化された冷媒は、キ
ャピラリーチューブ84に接続された接続管40c及び
蒸発管40(コイル部40a)内にて蒸発して周囲から
熱を奪い、これにより対象物を冷却する。その後、冷媒
は接続管40eを介して圧縮機81に回収される。
【0030】また、制御回路85には上記したセンサS
1,S2に加え、圧縮機81と冷却ファン装置86が接
続されていて、センサS1,S2の何れもが水中にある
ときには圧縮機81及び冷却ファン装置86を駆動して
上記した冷凍動作を実行し、センサS1,S2の何れか
がが氷に覆われると圧縮機81及び冷却ファン装置86
の駆動を停止して冷凍動作を中止するようになってい
る。
【0031】以上のように構成された飲料冷却注出装置
10において、電源スイッチ(図示省略)を投入して作
動を開始すると、センサS1及びセンサS2はともに冷
却水中に露呈しているので、制御回路85が圧縮機81
及び冷却ファン装置86を駆動して上記した冷凍動作の
実行を指示する。これにより、液化された冷媒が蒸発管
40の管40cを介してコイル部40aの最下段のパイ
プ40bに供給され、同冷媒はコイル部40a内を上昇
しつつ蒸発して低圧ガスとなった後、コイル部40aの
最上段のパイプ40dから管40eを介して冷凍装置に
回収される。このコイル部40a内における冷媒の蒸発
に伴ってコイル部40aは周囲の冷却水から熱を奪うの
で、同コイル部40aの周囲には図5に示すように氷層
ICが次第に生成される。
【0032】一方、冷却水は、常時回転されるファン6
1により筒状体50の内周側を水槽20の底面20bに
向って流動する。このとき、ファン61の回転によって
生じる冷却水の水平方向の流れは筒状体50によって規
制される。水槽20の底面20bまで流動した冷却水
は、筒状体50の下端と水槽20の底面20bとの間か
ら筒状体50の外周側に流動し、続いて蒸発管40のコ
イル部40aと筒状体50との間(即ち、氷層ICの内
周面側)及び同コイル部40aと水槽20の側壁との間
(即ち、氷層ICの外周面側)を上方に向って流動して
コイル部40aの周囲に成長している氷層ICと熱交換
を行う。この熱交換によって冷却された冷却水は、水槽
20の上部にて筒状体50の上方を通過し、再び筒状体
50の内周側に戻って下方に流動する。
【0033】一方、使用者が飲料を注出するためにコッ
ク70のレバー71を傾動すると、本体90の外部にて
加圧されている飲料がバルブ91を介装する飲料注入管
部30cからコイル部30aの最下段のパイプ30bに
注入される。注入された飲料は、同コイル部30a内を
下方から上方に向って通過する際に冷却水により冷却さ
れ、その後コイル部30aの最上段のパイプ30dと接
続された飲料注出管部30e及びコック70の注出口7
2を介して外部に注出される。
【0034】冷凍装置が冷凍動作を継続すると氷層IC
は更に成長し、図6に示すようにセンサS1,S2(の
何れか又は両方)を覆うようになる。これにより、セン
サS1,S2間には微弱電流が流れなくなるため、制御
回路85がこれを検知して冷凍動作を停止する。
【0035】このとき、氷層ICの状態は図3に示した
ようになる。即ち、蒸発管40aと検出センサS1との
最短距離Lが、蒸発管40の最下段に位置する蒸発管4
0bと水槽20の段差部20aの壁面との距離D1より
も大きいので、氷層ICの一部が段差部20aの壁面に
到達している。従って、図6に示したように、冷却水は
氷層IC(蒸発管40のコイル部40a)の外周面側に
は侵入できず、氷層ICの内周面側のみを上方に流動す
る。これにより、冷却水の流速が早いことにより、或は
温度の高い外気が近くに存在すること等の理由によりコ
イル部40aの下部よりも氷層が成長し難い同上部(特
に、氷層ICの上部外周側及び氷層ICの直上部)にお
いて冷却水と氷層ICとの熱交換が行われなくなるた
め、同部位の氷層の成長が促進され、この結果全体の氷
量が増大することになる。
【0036】また、飲料の注出量が少ないなどの理由に
より、冷凍動作が再開された後に短時間で停止されるよ
うな運転が頻発し、コイル部40aの上部が十分に冷さ
れない状況が発生しても、同部位には十分な量の氷が維
持されることになる。
【0037】この状態において飲料が連続して多量に注
出されると、氷層ICの下部が相対的に早期に融けるた
めに再び図5に示した状態となり、冷却水が氷層ICの
内周面及び外周面の両面側を流動するようになる。この
とき、蒸発管の上部にも相当量の氷が成長しているので
全体としての氷量も多く、従来に比べてより多くの飲料
を連続的に冷却して注出することができる。また、飲料
が連続して多量に注出されるときには、冷却水と氷層I
Cとの間の熱交換を迅速に行う必要があるが、本実施形
態においては氷層ICの両面側にて熱交換が行われるの
で、飲料が十分に冷却される。
【0038】上記第1の実施形態においては、水槽20
の底部20bに段差部20aを設けたが、例えば図7又
は図8に示した他の実施形態を採用することも可能であ
る。即ち、図7に示した第2の実施形態は、第1の実施
形態の水槽20の形状のみを変更したものであり、水槽
20の底部20bであって蒸発管40のコイル部40a
の最下段のパイプ40bの直下に凸状部20dを設け
て、コイル部40aと検出センサS1との最短距離L
が、コイル部40aの最下段に位置する蒸発管40bと
水槽20の壁面の一部を成す凸状部20d(の頂部)と
の距離D2よりも大きくなるように構成したものであ
る。
【0039】これによれば、第1の実施形態と同様に、
氷層ICがセンサS1を覆って冷凍動作が停止されたと
きには、氷層ICの一部が凸状部20dの頂部に到達し
ている。従って、冷却水は氷層ICの外周面側には侵入
できず、氷層ICの内周面側のみを上方に流動するよう
になって氷層が成長し難い水槽20の上部において冷却
水と氷層ICとの熱交換が行われなくなるため、同部位
の氷層の成長が促進され、この結果全体の氷量が増大す
る。
【0040】図8に示した第3の実施形態は、第1の実
施形態の水槽20の形状を従来と同様な形状(単なる略
直方体形状)としつつコイル部40a、同コイル部40
aの最下段のパイプ40b、センサS1及び底面20b
との位置関係を工夫したものである。即ち、第3の実施
形態は、蒸発管40aと検出センサS1との最短距離L
が、コイル部40aの最下段に位置する蒸発管40bと
水槽20の壁面の一部を成す底面20bとの距離D3よ
りも大きくなるように構成したものである。
【0041】これによれば、第1の実施形態と同様に、
氷層ICがセンサS1を覆って冷凍動作が停止されたと
きには、氷層ICの一部が水槽20の底面20bに到達
しているようになっている。従って、冷却水は氷層IC
の外周面側には侵入できず、第1,第2の実施形態と同
様な効果を奏する。
【0042】上記した第1の実施形態は、図2に示した
ように段差部20a(の凸状の角部)が水槽20全周に
渡って形成されているものであったが、第4の実施形態
においては、略直方体形状からなる水槽20の4つの角
部(図9の1−1断面)に図3に示した段差部20aが
設けられていて、水槽20の各側面の中央部(図9の2
−2断面)は図10に示したように段差部20aが設け
られていないものである。即ち、水槽20の各側面の中
央部においては、コイル部40aとセンサS1との距離
Lがコイル部40a(最下段のパイプ40bを含む)と
水槽20の側壁20cとの距離D4よりも大きくなるよ
うに構成されているので、氷層ICがセンサS1を覆っ
て冷凍動作が停止されたときには、氷層ICが水槽20
の側壁20cに到達しているようになっている。従っ
て、この状態においては、氷層ICの外周側に冷却水が
流動することはない。
【0043】加えて、飲料が注出されることによって氷
層ICが融け、水槽20の4つの角部において最下段の
パイプ40bと段差部20aとの間を冷却水が通過し、
氷層ICの外周側面を冷却水が流動するようになって
も、側壁20cの中央部においては氷層ICの外周側面
を冷却水が流動しない状態が継続し、更に飲料の注出が
続いたときに、氷層ICの外周側面を冷却水が流動する
ようになる。以上より、第4の実施形態によれば、より
小型で、且つ十分な冷却能力を発揮する飲料冷却注出装
置が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の飲料冷却注出装置の第1の実施形態
の要部断面図である。
【図2】 図1に示した水槽の平面図である。
【図3】 図1に示した水槽の底部近傍の断面図であ
る。
【図4】 図1に示した飲料冷却注出装置の冷凍サイク
ルを示す概念図である。
【図5】 氷層及び冷却水の流れを説明するための図1
に示した水槽の断面図である。
【図6】 氷層及び冷却水の流れを説明するための図1
に示した水槽の断面図である。
【図7】 第2の実施形態に係る図1に示した水槽の底
部近傍の断面図である。
【図8】 第3の実施形態に係る図1に示した水槽の底
部近傍の断面図である。
【図9】 第4の実施形態に係る図1に示した水槽の平
面図である。
【図10】 第4の実施形態に係る図1に示した水槽の
底部近傍の断面図である。
【図11】 従来の飲料冷却注出装置の要部断面図であ
る。
【図12】 従来の飲料冷却注出装置における氷層及び
冷却水の流れを説明するための図12に示した水槽の断
面図である。
【符号の説明】
10…飲料冷却注出装置、20…水槽、30…飲料管、
40…蒸発管、50…筒状体、60…冷却水攪拌手段、
70…コック、80…蓋体、90…本体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水を貯留する水槽内に配置され内部を
    飲料が通過する飲料管と、前記水槽内であって前記飲料
    管の外周側に配置され且つ内部を冷媒が通過して筒状の
    氷層を形成する螺旋状に巻回された蒸発管と、前記冷却
    水を前記氷層に沿って流動させる冷却水攪拌手段とを備
    え、前記冷却水と前記氷層との間で熱交換を行わせると
    ともに同冷却水により前記飲料管内を通過する飲料を冷
    却して注出する飲料冷却注出装置において、 前記飲料の注出量が少ないときは前記冷却水を前記氷層
    の内周面側のみに流動させて同冷却水と同氷層との間で
    熱交換を行わせ、前記飲料の注出量が多いときは前記冷
    却水を前記氷層の内周面及び外周面の両面側に流動させ
    て同冷却水と同氷層との間で熱交換を行わせることを特
    徴とする飲料冷却注出装置。
  2. 【請求項2】冷媒を冷却して送出する冷凍動作を行う冷
    凍装置と、冷却水を貯留する水槽と、前記水槽内に配置
    され内部を飲料が通過する螺旋状に巻回された飲料管
    と、前記飲料管の外周側に同飲料管と同心的に配置され
    且つ内部を前記冷媒が通過して前記冷却水を冷却する螺
    旋状に巻回された蒸発管と、前記飲料管の中心部に設け
    られ前記冷却水を上方から下方に向かって流動させる冷
    却水攪拌手段と、前記飲料管と前記蒸発管の間に配置さ
    れた検出センサが前記蒸発管の周囲に成長した氷によっ
    て覆われたときに前記冷凍装置の冷凍動作を停止し、同
    検出センサが前記氷によって覆われなくなったときに前
    記冷凍動作を再開する制御を行う制御回路とを備えた飲
    料冷却注出装置において、 前記蒸発管と前記検出センサとの最短距離が前記蒸発管
    の最下段に位置する蒸発管と前記水槽壁面との距離より
    も大きくなるように構成した飲料冷却注出装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の飲料冷却注
    出装置において、前記冷凍装置からの冷媒が前記蒸発管
    の下端に供給され同蒸発管の上端から前記冷凍装置に回
    収されることを特徴とする飲料冷却注出装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は請求項3に記載の飲料冷却注
    出装置において、前記水槽が同水槽の底部に段部を有す
    ることを特徴とする飲料冷却注出装置。
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