JP2001171023A - シングルフェーサの糊付装置 - Google Patents

シングルフェーサの糊付装置

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JP2001171023A JP35659099A JP35659099A JP2001171023A JP 2001171023 A JP2001171023 A JP 2001171023A JP 35659099 A JP35659099 A JP 35659099A JP 35659099 A JP35659099 A JP 35659099A JP 2001171023 A JP2001171023 A JP 2001171023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングルフェーサの糊付装置に関し、段ロー
ルと糊付ロールとが直接接触した場合における糊付ロー
ルの損傷を低減できるようにする。 【解決手段】 段成形された芯紙2を保持する段ロール
6に対向させて糊付ロール30を配設し、糊付ロール3
0の外周面に付着した糊を上記段成形された芯紙2の段
頂に塗布するシングルフェーサの糊付装置において、糊
付ロール本体33の軸方向両端部に環状の凸部31を形
成し、凸部31が対向する段ロール6に接触したときに
おける段ロール6と糊付ロール本体33との隙間が芯紙
の厚さよりも薄くなるように凸部31の高さを設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面段ボールシー
トを製造するシングルフェーサの糊付装置に関し、特
に、段ロールと糊付ロールとが直接接触した場合におけ
る糊付ロールの損傷を低減できるようにしたシングルフ
ェーサの糊付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はシングルフェーサの一般的な構成
について示したものである。図3に示すように、シング
ルフェーサ1は芯紙2の搬送ライン上に配設された上段
ロール5,下段ロール6,圧力ロール7及び糊付装置8
から構成されている。上段ロール5と下段ロール6と
は、それぞれ円周面に段が形成され、この段において相
互に噛合するように上下の関係で回転自在に配設されて
いる。圧力ロール7は、芯紙2の搬送ラインの上段ロー
ル5よりも下流位置において、下段ロール6の段頂部に
適当なニップ圧を作用させて当接するように配設されて
いる。そして、糊付け装置8は、芯紙2の搬送ライン上
において上段ロール5と圧力ロール7との間に配設され
ている。
【0003】上記の構成により、上流から供給された芯
紙2は上段ロール5,下段ロール6間の噛み合い部を通
過する際に段成形される。そして、段成形された芯紙2
は下段ロール6により保持された状態で糊付装置8によ
り段頂に糊16を塗布され、圧力ロール7と下段ロール
6との間で、圧力ロール7により他方向から案内されて
きたライナ3と貼合わされる。これら芯紙2とライナ3
との貼合わせによって片面段ボールシート4が製造され
る。なお、上下段ロール5,6及び圧力ロール7には蒸
気が供給されており、この蒸気の熱により芯紙2の段成
形及び糊の糊化が促進されている。
【0004】次に、従来の糊付装置8の構成について図
3,図4を用いて説明する。糊付装置8は、シングルフ
ェーサ1の主フレーム9,9間に配設され、主フレーム
9,9間に通された支軸11の周りにそのフレーム(糊
付フレーム)10を回転可能に支持されている。また、
糊付フレーム10の先端下部はフレーム9に固設された
シリンダ12によって支持され、このシリンダ12の伸
縮によって糊付装置8は支軸11を中心に揺動運動する
ようになっている。
【0005】糊付フレーム10,10間には糊付ロール
13及びドクタロール14が支持されるとともに糊溜層
15が設けられており、この糊溜層15の中に糊16が
貯えられている。糊付装置8では、この糊16をドクタ
ロール14により糊付ロール13に供給するとともに、
ドクタロール14と糊付ロール13とのニップ間で所定
厚さの均一糊膜とし、この均一厚さの糊16を糊付ロー
ル13により芯紙2の段頂へ塗布するようになってい
る。
【0006】この糊付けの際、糊付ロール13はシリン
ダ12の作用により所定の力で芯紙2を下段ロール6側
に押し付けるようになっている。このとき、もし、芯紙
2が切れる等すると、糊付ロール13と下段ロール6と
は直接接触することになり、下段ロール6の段頂が激し
く糊付ロール13と衝突して糊付ロール13の表面を傷
めてしまうことになる。
【0007】この下段ロール6と糊付ロール13との直
接の接触を防ぐため、従来の糊付装置8には、糊付ロー
ル13がある限度以上は下段ロール6に近づかないよう
ストッパ装置17が設けられている。ストッパ装置17
は、主フレーム9,9間に通された軸18に偏心輪19
を設けるとともに糊付フレーム10に突起部10aを設
けることで構成され、突起部10aを偏心輪19に当て
て糊付装置8の位置を規制するようになっている。
【0008】このときの下段ロール6と糊付ロール13
との隙間は、偏心輪19の回転角度により調整すること
ができ、芯紙2の厚さに応じて変えることができる。つ
まり、ストッパ装置17は隙間調整装置としても機能す
るようになっている。芯紙2の厚さは生産する段ボール
シートの仕様により種々変わるので、隙間はその一番薄
いものでも糊付に支障の無い大きさでなければならな
い。そのため、通常は0.1mm以下程度まで隙間を狭
めることが可能になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の糊付装置8には以下のような課題があった。即
ち、シングルフェーサ1は蒸気を使用するためフレーム
やロールは高温になり熱膨張が生じ、しかも各部材毎に
運転条件や周囲の環境により温度変化が異なる。このた
め、軸間距離やストッパの位置等に相対的な変動が生
じ、ストッパ装置17により規制されている下段ロール
6と糊付ロール13との隙間も変化してしまい、下段ロ
ール6と糊付ロール13とが直接接触するようにな位置
関係になったり、逆に、隙間が広くなりすぎて芯紙2の
段頂と糊付ロール13とが接触しなくなって糊付不良を
起こしてしまうのである。
【0010】これを防ぐ一つの手段として、本出願人は
かつて特開平8−57992号公報に開示された技術を
提案した。図5はこの特開平8−57992号公報に開
示された技術を前記した従来の糊付装置(図3,図4参
照)の構成に適用した場合の模式的な構成図であり、前
記した従来の糊付装置と同一の部位については同一の符
号を用いている。
【0011】図5に示すように、本出願人の先願技術
は、ストッパ装置17の軸18にモータ20を取りつけ
るとともに、パルスゼネレータ21により偏心輪19の
回転位相角度を検出することで糊付ロール13と下段ロ
ール6との隙間調整を可能にしたものである。この先願
技術における隙間調整方法に説明すると、まず、糊付ロ
ール13と下段ロール6との隙間を芯紙2の厚さより広
く開いておく。次いでモータ20を回転して糊付ロール
13を下段ロール6の方に接近させる。このとき、別の
計測手段により糊付ロール13の回転速度を計測し、芯
紙2と糊付ロール13とが接触したときの速度の急変を
検知する。そして、糊付ロール13の回転速度が急変し
た時の偏心輪19の回転位相角度を基準にして作業上の
好ましい隙間(偏心輪19の回転位相角度)を決定す
る。また、温度条件等による隙間の経時的変化に対して
は、上記の隙間設定を適宜の時間間隔で繰り返すことに
より、逐次修正する。
【0012】上記の先願技術によれば、温度変化に対す
る隙間変動への対応が可能であるが、運転中周期的に糊
付ロール13を離接動作させる必要があり、また、電気
的に回転速度を計測したりモータを回転させたりして制
御しているため故障する虞がないとも言い切れない。し
たがって、周期的に糊付ロール13を離接動作させたり
する必要なく、温度変化に対する隙間変動への対応を可
能にしたい。
【0013】また、下段ロール6と糊付ロール13とが
直接接触してしまうのは芯紙2が紙切れした場合だけに
限れられない。つまり、シングルフェーサ1で製造され
る片面段ボールシート4の幅は一定ではなく、芯紙2は
最大で下段ロール6や糊付ロール13の全幅のものか
ら、一番狭いものでは全幅の1/2程度のものまでが通
される。このため、下段ロール6と糊付ロール13との
ニップの中央部には芯紙2があっても端部には無い場合
もあり、図6に示すように糊付ロール13の撓みにより
端部が下段ロール6に直接接触してしまう虞がある。こ
の場合には、糊付ロール13の全幅ではないが端部付近
のロール表面が損傷してしまうことになる。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、段ロールと糊付ロールとが直接接触した場合
における糊付ロールの損傷を低減できるようにした、シ
ングルフェーサの糊付装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のシングルフェーサの糊付装置は、段成形され
た芯紙を保持する段ロールに対向させて糊付ロールを配
設し、該糊付ロールの外周面に付着した糊を上記段成形
された芯紙の段頂に塗布するシングルフェーサの糊付装
置において、該段ロール及び/又は該糊付ロールの軸方
向両端部に環状の凸部を形成し、該凸部が対向する該段
ロール又は該糊付ロールに接触したときにおける該段ロ
ールと該糊付ロールとの隙間が該芯紙の厚さよりも薄く
なるように該凸部の高さを設定したことを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項2記載の本発明のシングルフ
ェーサの糊付装置は、段成形された芯紙を保持する段ロ
ールに対向させて糊付ロールを配設し、該糊付ロールの
外周面に付着した糊を上記段成形された芯紙の段頂に塗
布するシングルフェーサの糊付装置において、装置の異
常を警報する警報手段と、該警報手段の作動を制御する
制御手段と、該糊付ロールの振動を計測する振動計測手
段と、該振動計測手段からの信号に基づき該段ロールと
該糊付ロールとの接触を検知する接触検知手段とをそな
え、該制御手段を、該接触検知手段により該段ロールと
該糊付ロールとの接触が検知されたときに該警報手段を
作動させるように構成したことを特徴としている。
【0017】また、請求項3記載の本発明のシングルフ
ェーサの糊付装置は、段成形された芯紙を保持する段ロ
ールに対向させて糊付ロールを配設し、該糊付ロールの
外周面に付着した糊を上記段成形された芯紙の段頂に塗
布するシングルフェーサの糊付装置において、該糊付ロ
ールを該段ロールに対して離接移動させる移動手段と、
該移動手段の作動を制御する制御手段と、該糊付ロール
の振動を計測する振動計測手段と、該振動計測手段から
の信号に基づき該段ロールと該糊付ロールとの接触を検
知する接触検知手段とをそなえ、該制御手段を、該接触
検知手段により該段ロールと該糊付ロールとの接触が検
知されたときに該移動手段を作動させて該糊付ロールを
該段ロールから離れる方向に移動させるように構成した
ことを特徴としている。
【0018】また、請求項4記載の本発明のシングルフ
ェーサの糊付装置は、請求項2又は3記載のシングルフ
ェーサの糊付装置において、該段ロールの回転速度を計
測する段ロール回転速度計測手段をそなえ、該接触検知
手段を、該糊付ロールの振動成分のうち該段ロールの回
転速度に対応した加振周波数を有する振動成分の変化に
基づき該段ロールと該糊付ロールとの接触を検知するよ
うに構成したことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施形態】以下、図面を参照しながら本発明の
実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施
形態としてのシングルフェーサの糊付装置について図1
を用いて説明する。図1は本糊付装置にかかる糊付ロー
ルの構成を示す正面図(一部断面図)である。なお、図
1において前述した従来の糊付装置と同一の部位につい
ては同一の符号を用いて示し、詳細な説明は省略するも
のとする。
【0020】本実施形態にかかる糊付装置の基本構成は
図4に示した従来の糊付装置と同様であり、糊付ロール
の構成にのみ相違がある。つまり、図1に示すように、
本実施形態にかかる糊付ロール30は糊付ロール本体3
3の両端面部にストップリング31をボルト32で取付
けることにより構成されている。糊付ロール本体33は
従来の糊付装置における糊付ロールに相当し(図4参
照)、図示しないドクタロールにより外周面に糊が供給
されるようになっている。
【0021】ストップリング31,31は下段ロール
(段成形された芯紙を保持する段ロール)6の両端部に
対向して配設されており、ストップリング31,31間
の距離は、シングルフェーサで使用する一番幅広の芯紙
2の幅よりも広く設定されている。また、ストップリン
グ31は糊付ロール30よりも大径に形成されており、
糊付ロール本体33の周面からストップリング31の周
面までの高さはシングルフェーサで使用する一番薄い芯
紙2の厚さよりも薄く設定されている。
【0022】本発明の第1実施形態としてのシングルフ
ェーサの糊付装置は上述のように構成されているので、
万が一、芯紙2の紙切れや熱膨張による糊付ロール30
の曲がり等により下段ロール6に糊付ロール30が接触
した場合には、糊付ロール本体33の両端部にそなえら
れたストップリング31が下段ロール6に接触する。こ
のため、糊付ロール本体33が下段ロール6に直接接触
することが防止され、糊付ロール本体33の表面に傷が
付くことはない。
【0023】また、糊付ロール本体33の周面からスト
ップリング31の周面までの高さをシングルフェーサで
使用する一番薄い芯紙2の厚さよりも薄く設定している
ので、芯紙2の段頂と糊付ロール本体33との接触がス
トップリング31により妨げられて糊付不良が発生して
しまうこともない。次に、本発明の第2実施形態として
のシングルフェーサの糊付装置について図2を用いて説
明する。図2は本糊付装置にかかる糊付ロールの構成を
示す正面図(一部断面図)であり、制御系統を併記して
いる。なお、従来の糊付装置(図3〜図5参照)又は第
1実施形態の糊付装置(図1参照)と同一の部位につい
ては同一の符号を用いて示すものとする。
【0024】本糊付装置は、図5に示した従来の糊付装
置と同様の基本構成を有しており、図2に示すように、
偏心輪19をそなえた軸18の端部にモータ20を取り
つけ、このモータ20の回転により糊付ロール30を下
段ロール6に対して離接移動させて、糊付ロール30と
下段ロール6との隙間調整を行なうようになっている。
すなわち、ここでは軸18,偏心輪19及びモータ20
により、糊付ロール30を下段ロール6に対して離接移
動させる移動手段が構成されている。なお、糊付ロール
30は第1実施形態と同様に糊付ロール本体33の両端
面部にストップリング31をボルト32で取付けること
により構成されている。
【0025】また、本糊付装置では、糊付ロール30の
軸端部に糊付ロール30に加わる振動(振動振幅及び周
波数)を計測する振動計(振動計測手段)40をそなえ
るとともに、下段ロール6の回転速度を計測する下段ロ
ール回転速度計(段ロール回転速度計測手段)43をそ
なえている。これら振動計40,下段ロール回転速度計
43の計測信号は、制御装置41に入力されるようにな
っている。
【0026】制御装置41は、その機能要素としてモー
タ制御手段44と警報制御手段45と接触検知手段46
とをそなえている。モータ制御手段44はモータ20の
回転制御を行なう手段であり、警報制御手段45は警報
装置42の作動を制御する手段である。これらモータ制
御手段44,警報制御手段45はともに接触検知手段4
6からの信号に基づきそれぞれモータ20の回転制御,
警報装置42の作動制御を行なうようになっている。
【0027】接触検知手段46は、糊付ロール30と下
段ロール6との接触を検知する手段であり、振動計40
からの振動計測信号と下段ロール回転速度計43からの
回転速度計測信号とに基づき、糊付ロール30と下段ロ
ール6との接触を検知するようになっている。詳述する
と、通常運転時は、糊付ロール30と下段ロール6とは
芯紙2を介して接触しており、芯紙2が緩衝材になるの
で、下段ロール6による糊付ロール30の振動は緩和さ
れている。ところが、芯紙2の紙切れや熱膨張による糊
付ロール30の曲がり等により糊付ロール30のストッ
プリング31と下段ロール6とが直接接触すると、芯紙
2による緩衝効果が無くなるので糊付ロール30の振動
は著しく大きくなる。
【0028】このときの下段ロール6による加振周波数
は、下段ロール6の外周面に形成された段数が決まって
いることから下段ロール6の回転速度によって決まる。
そこで、接触検知手段46は下段ロール回転速度計43
からの回転速度計測信号に基づき下段ロール6の加振周
波数を求め、振動計40からの振動計測信号のうちこの
加振周波数における振動振幅の急変を検出して、糊付ロ
ール30と下段ロール6との接触を検知するようになっ
ている。
【0029】そして、糊付ロール30と下段ロール6と
の接触を検知すると、接触検知手段42は、モータ制御
手段44と警報制御手段45とに検知信号を出力するよ
うになっており、この検知信号に基づき、モータ制御手
段44では糊付ロール30が下段ロール6から所定量だ
け離れる方向にモータ20を回転制御し、警報制御手段
45では警報装置42を作動させるようになっている。
【0030】本発明の第2実施形態としてのシングルフ
ェーサの糊付装置は上述のように構成されているので、
万が一、芯紙2の紙切れや熱膨張等により下段ロール6
に糊付ロール30が接触した場合でも、上述の第1実施
形態と同様に糊付ロール本体33の両端部にそなえられ
たストップリング31が下段ロール6に接触する。この
ため、糊付ロール本体33が下段ロール6に直接接触す
ることが防止され、糊付ロール本体33の表面に傷が付
くことはない。
【0031】また、糊付ロール30と下段ロール6とが
接触したときには、警報装置42が作動して警報が出さ
れるとともに、モータ20が回転して糊付ロール30を
下段ロール6から引き離す。したがって、作業員に対し
て不具合が生じたことを早期に知らせることができると
ともに、糊付ロール30と下段ロール6との接触状態を
ごく短時間のうちに解消することができるので、ストッ
プリング31も含めた糊付ロール30の損傷をさらに低
減することができる。
【0032】以上、本発明のシングルフェーサの糊付装
置について2つの実施形態を説明したが、本発明は上述
の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるも
のである。例えば、上述の各実施形態では、糊付ロール
本体33の両端面にストップリング31を取り付けてい
るが、このストップリングを糊付ロールに対向する下段
ロールの端面に設けた場合にも同様の作用効果が得られ
る。また、糊付ロール,下段ロールの双方にストップリ
ングを設けて、対向するストップリング間で接触させる
ようにしてもよい。ただし、この場合には対向するスト
ップリングが接触したときの、糊付ロール本体の周面か
ら下段ロール本体の周面までの距離が芯紙の厚さよりも
狭くなるようにする必要がある。
【0033】また、上述のように糊付ロール及び/又は
下段ロールの両端面にストップリングを取り付けるので
はなく、糊付ロール及び/又は下段ロールの周面の両端
部に環状のリング部材を嵌装するようにしてもよい。つ
まり、糊付ロール及び/又は下段ロールの軸方向両端部
に環状の凸部が形成されるような構成であれば、その環
状の凸部の構成については限定されるものではない。
【0034】また、上述の第2実施形態では、下段ロー
ル回転速度計43からの回転速度計測信号に基づき下段
ロール6の加振周波数を求め、振動計40からの振動計
測信号のうちこの加振周波数における振動振幅の急変を
検出して、糊付ロール30と下段ロール6との接触を検
知するようになっているが、糊付ロール30と下段ロー
ル6との接触時には振動振幅が増大することから、単に
振動計40からの振動計測信号のみに基づき糊付ロール
30と下段ロール6との接触を検知するようにしてもよ
い。
【0035】さらに、上述の第2実施形態においては、
ストップリングをそなえない糊付ロールを用いてもよ
い。この場合でも、糊付ロールと下段ロールとが接触し
たときには、警報装置が作動して警報が出されるととも
に、モータが回転して糊付ロールを下段ロールから引き
離すので、作業員に対して不具合が生じたことを早期に
知らせることができるとともに、糊付ロールと下段ロー
ルとの接触状態をごく短時間のうちに解消することがで
き、糊付ロールの損傷を低減することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のシングルフェーサの糊付装置によれば、段ロール
に糊付ロールが接触した場合でも、段ロール及び/又は
糊付ロールの軸方向両端部に形成された環状の凸部が対
向する段ロール又は糊付ロールに接触し、糊付ロールの
外周面が段ロールに直接接触することが防止されるの
で、糊付ロールの損傷を大幅に低減することができると
いう利点がある。
【0037】また、凸部が対向するロール又は糊付ロー
ルに接触したときにおける段ロールと糊付ロールとの隙
間が芯紙の厚さよりも薄くなるように凸部の高さを設定
しているので、芯紙の段頂と糊付ロールの外周面との接
触が凸部により妨げられて糊付不良が発生してしまうと
いう不具合もない。請求項2記載の本発明のシングルフ
ェーサの糊付装置によれば、振動計測手段により計測さ
れる糊付ロールの振動に基づき段ロールと糊付ロールと
の接触を検知したときには、装置の異常を警報する警報
手段を作動させるので、作業員に対して不具合が生じた
ことを早期に知らせて糊付ロールの損傷を低減すること
ができるという利点がある。
【0038】また、請求項3記載の本発明のシングルフ
ェーサの糊付装置によれば、振動計測手段により計測さ
れる糊付ロールの振動に基づき段ロールと糊付ロールと
の接触を検知したときには、移動手段を作動させて糊付
ロールを段ロールから引き離すので、糊付ロールと段ロ
ールとの接触状態をごく短時間のうちに解消して糊付ロ
ールの損傷を低減することができるという利点がある。
【0039】さらに、請求項4記載の本発明のシングル
フェーサの糊付装置によれば、段ロールの回転速度によ
り決まる加振周波数における糊付ロールの振動振幅の変
化に基づき段ロールと糊付ロールとの接触を検知するの
で、より正確に段ロールと糊付ロールとの接触を検知し
て糊付ロールの損傷を低減することができるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのシングルフェー
サの糊付装置にかかる糊付ロールの構成を示す正面図
(一部断面図)である。
【図2】本発明の第2実施形態としてのシングルフェー
サの糊付装置の要部構成を示す正面図(一部断面図)で
あり、制御を系統をあわせて示す図である。
【図3】従来のシングルフェーサの構成を示模式図であ
る。
【図4】従来の糊付装置の構成を示す正面図である。
【図5】別の従来の糊付装置の構成を示す正面図であ
る。
【図6】従来の糊付装置の課題を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
1 シングルフェーサ 2 芯紙 3 ライナ 4 片面段ボールシート 5 上段ロール 6 下段ロール 7 圧力ロール 8 糊付装置 9 主フレーム 10 糊付フレーム 10a 突起部 11 支軸 12 シリンダ 13 糊付ロール 14 ドクタロール 15 糊溜層 16 糊 17 ストッパ装置 18 軸 19 偏心輪 20 モータ 21 パルスゼネレータ 22 制御装置 30 糊付ロール 31 ストップリング 32 ボルト 33 糊付ロール本体 40 振動計 41 制御装置 42 警報装置 43 下段ロール回転速度計 44 モータ制御手段 45 警報制御手段 46 接触検知手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段成形された芯紙を保持する段ロールに
    対向させて糊付ロールを配設し、該糊付ロールの外周面
    に付着した糊を上記段成形された芯紙の段頂に塗布する
    シングルフェーサの糊付装置において、 該段ロール及び/又は該糊付ロールの軸方向両端部に環
    状の凸部を形成し、該凸部が対向する該段ロール又は該
    糊付ロールに接触したときにおける該段ロールと該糊付
    ロールとの隙間が該芯紙の厚さよりも薄くなるように該
    凸部の高さを設定したことを特徴とする、シングルフェ
    ーサの糊付装置。
  2. 【請求項2】 段成形された芯紙を保持する段ロールに
    対向させて糊付ロールを配設し、該糊付ロールの外周面
    に付着した糊を上記段成形された芯紙の段頂に塗布する
    シングルフェーサの糊付装置において、 装置の異常を警報する警報手段と、 該警報手段の作動を制御する制御手段と、 該糊付ロールの振動を計測する振動計測手段と、 該振動計測手段からの信号に基づき該段ロールと該糊付
    ロールとの接触を検知する接触検知手段とをそなえ、 該制御手段を、該接触検知手段により該段ロールと該糊
    付ロールとの接触が検知されたときに該警報手段を作動
    させるように構成したことを特徴とする、シングルフェ
    ーサの糊付装置。
  3. 【請求項3】 段成形された芯紙を保持する段ロールに
    対向させて糊付ロールを配設し、該糊付ロールの外周面
    に付着した糊を上記段成形された芯紙の段頂に塗布する
    シングルフェーサの糊付装置において、 該糊付ロールを該段ロールに対して離接移動させる移動
    手段と、 該移動手段の作動を制御する制御手段と、 該糊付ロールの振動を計測する振動計測手段と、 該振動計測手段からの信号に基づき該段ロールと該糊付
    ロールとの接触を検知する接触検知手段とをそなえ、 該制御手段を、該接触検知手段により該段ロールと該糊
    付ロールとの接触が検知されたときに該移動手段を作動
    させて該糊付ロールを該段ロールから離れる方向に移動
    させるように構成したことを特徴とする、シングルフェ
    ーサの糊付装置。
  4. 【請求項4】 該段ロールの回転速度を計測する段ロー
    ル回転速度計測手段をそなえ、 該接触検知手段を、該糊付ロールの振動成分のうち該段
    ロールの回転速度に対応した加振周波数を有する振動成
    分の振幅の変化に基づき該段ロールと該糊付ロールとの
    接触を検知するように構成したことを特徴とする、請求
    項2又は3記載のシングルフェーサの糊付装置。
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