JPS61173923A - シングルフエ−サ - Google Patents
シングルフエ−サInfo
- Publication number
- JPS61173923A JPS61173923A JP1449785A JP1449785A JPS61173923A JP S61173923 A JPS61173923 A JP S61173923A JP 1449785 A JP1449785 A JP 1449785A JP 1449785 A JP1449785 A JP 1449785A JP S61173923 A JPS61173923 A JP S61173923A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- pressure
- rolls
- paper
- liner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は段ボール製造設備であるコルゲータの1ユニツ
トである片面段ボール製造用シングルフェーサに関する
ものである。
トである片面段ボール製造用シングルフェーサに関する
ものである。
(従来技術)
従来の一般的なシングルフェーサは、第3図に示す構造
を採用している。同図において、1は上段ロール、2は
下段ロール、3は圧力ロール、4は糊付ロール、5はド
クタロール、6は糊容器、7は糊、8は8紙、8aは波
形段に成形された波形8紙、9はライナ、10は片面段
ボールをそれぞれ示すものである。
を採用している。同図において、1は上段ロール、2は
下段ロール、3は圧力ロール、4は糊付ロール、5はド
クタロール、6は糊容器、7は糊、8は8紙、8aは波
形段に成形された波形8紙、9はライナ、10は片面段
ボールをそれぞれ示すものである。
まず、シングルフェーサでの片面段ボール10の製造工
程について説明すると、8紙8は上段ロール1側に供給
され、上段ロール1と下段ロール2の咬合部に咬込まれ
、波形状に成形された波形8紙8aとなる。次に該波形
8紙8aは下段ロール2の回転とともに移送され、糊容
器6内の糊7が糊付ロール4ですくい上げられて、ドク
クロール5で糊膜調整が行なわれた糊付ロール4によっ
て、波形8紙8aの段頂部に糊付けされる。更に、圧力
ロール3側に供給されたライナ9と、前記糊付けされた
波形8紙8aは、下段ロール2と圧力ロール3の加圧部
において接着されて片面段ボール10となる。
程について説明すると、8紙8は上段ロール1側に供給
され、上段ロール1と下段ロール2の咬合部に咬込まれ
、波形状に成形された波形8紙8aとなる。次に該波形
8紙8aは下段ロール2の回転とともに移送され、糊容
器6内の糊7が糊付ロール4ですくい上げられて、ドク
クロール5で糊膜調整が行なわれた糊付ロール4によっ
て、波形8紙8aの段頂部に糊付けされる。更に、圧力
ロール3側に供給されたライナ9と、前記糊付けされた
波形8紙8aは、下段ロール2と圧力ロール3の加圧部
において接着されて片面段ボール10となる。
前記構造の従来のシングルフェーサでは、一般的に上段
ロール1は下段ロール2に、また圧力ロール3は下段ロ
ール2に線圧20〜50kg/amで押付けられている
。前者は8紙8の段成形を行なうための加圧力であり、
後者は波形芯!If、8aとライナ9の接着力を与える
ための加圧力となる。また、下段ロール2は上段ロール
1と共に歯形状の段がロール外表面に等ピンチに加工さ
れており、一方圧力ロール3は円滑な表面とされている
ので、運転状態においては下段ロール2の各段の頂部が
圧力ロール3の表面を高サイクルで叩く構造となってい
る。
ロール1は下段ロール2に、また圧力ロール3は下段ロ
ール2に線圧20〜50kg/amで押付けられている
。前者は8紙8の段成形を行なうための加圧力であり、
後者は波形芯!If、8aとライナ9の接着力を与える
ための加圧力となる。また、下段ロール2は上段ロール
1と共に歯形状の段がロール外表面に等ピンチに加工さ
れており、一方圧力ロール3は円滑な表面とされている
ので、運転状態においては下段ロール2の各段の頂部が
圧力ロール3の表面を高サイクルで叩く構造となってい
る。
前記構造により上段ロール1、下段ロール2及び圧力ロ
ール3は主要成分が上下段ロール1.2の歯数サイクル
(段ロール回転数N×歯数Z)で振動し、ロール系の振
動固有値に該歯数サイクルNZが一致すると、共振し、
前記3本のロールが激しく振動することがある。この様
な共振時には、特に圧力ロール3と下段ロール2の段部
が激しく衝突するために、そのロール間に挟まれた波形
8紙8aとライナ9に大きな衝突荷重がかかり、同芯紙
が破断したり、振動の位相状態によっては下段ロール2
と圧力ロール3との線圧が不足してライナが圧力ロール
面で相対的に滑りを往じてライナ9の給送不良や、貼合
力不足による貼合不良現象が現われる。
ール3は主要成分が上下段ロール1.2の歯数サイクル
(段ロール回転数N×歯数Z)で振動し、ロール系の振
動固有値に該歯数サイクルNZが一致すると、共振し、
前記3本のロールが激しく振動することがある。この様
な共振時には、特に圧力ロール3と下段ロール2の段部
が激しく衝突するために、そのロール間に挟まれた波形
8紙8aとライナ9に大きな衝突荷重がかかり、同芯紙
が破断したり、振動の位相状態によっては下段ロール2
と圧力ロール3との線圧が不足してライナが圧力ロール
面で相対的に滑りを往じてライナ9の給送不良や、貼合
力不足による貼合不良現象が現われる。
前記の如く共振による8紙破断、ライナの給送不均一、
貼合不良及び大騒音等の発生は、シングルフェーサの解
決を要する重要な問題点であり、近年の機械高速化、材
料紙品質の劣化によって更に問題化しつつある。通常の
運転速度領域O〜300m/minでは、各種振動モー
ドの共振点が幾つも現われ、普通三つ程発生する(例え
ば80m/5hin 、 130m/min 、21
0m/min ) 、共振点は上段ロール1、下段ロー
ル2、圧力ロール3の3本のロールの各質量、剛性等に
依存してロール系の振動固有値に前記歯数サイクルNZ
が一致する運転速度で発生し、この固有値は各ロールの
直径、肉厚等を増減することにより高べなったり低くな
ったりするが、共振点をな(すことは従来のシングルフ
ェーサの前記構造では不可能であり、前述のトラブルを
発生するという欠点があった。
貼合不良及び大騒音等の発生は、シングルフェーサの解
決を要する重要な問題点であり、近年の機械高速化、材
料紙品質の劣化によって更に問題化しつつある。通常の
運転速度領域O〜300m/minでは、各種振動モー
ドの共振点が幾つも現われ、普通三つ程発生する(例え
ば80m/5hin 、 130m/min 、21
0m/min ) 、共振点は上段ロール1、下段ロー
ル2、圧力ロール3の3本のロールの各質量、剛性等に
依存してロール系の振動固有値に前記歯数サイクルNZ
が一致する運転速度で発生し、この固有値は各ロールの
直径、肉厚等を増減することにより高べなったり低くな
ったりするが、共振点をな(すことは従来のシングルフ
ェーサの前記構造では不可能であり、前述のトラブルを
発生するという欠点があった。
そこで本発明者等は先に例えば、実願昭59−8121
0号、実願昭59−81211号、実公昭59−388
3号公報、実公昭59−21000号公報その他多数の
発明、考案により、下段ロールの段山が圧力ロール表面
を打つ強い衝撃力による振動を緩和するため、主として
圧力ロールに工夫を加え、同ロール内に振動を速やかに
減衰するための材料の充填や、機構を付加する方策、あ
るいは同ロール表面にIE撃力を緩和するためのダンピ
ング効果の高い弾性材料、たとえば硬質ゴム等のライニ
ング層を嵌着するなどの方策を提案している。
0号、実願昭59−81211号、実公昭59−388
3号公報、実公昭59−21000号公報その他多数の
発明、考案により、下段ロールの段山が圧力ロール表面
を打つ強い衝撃力による振動を緩和するため、主として
圧力ロールに工夫を加え、同ロール内に振動を速やかに
減衰するための材料の充填や、機構を付加する方策、あ
るいは同ロール表面にIE撃力を緩和するためのダンピ
ング効果の高い弾性材料、たとえば硬質ゴム等のライニ
ング層を嵌着するなどの方策を提案している。
また前記ライナの滑り防止対策として、圧力ロール面に
加圧ロールを当接させてその間にライナを通し、圧力ロ
ールの回転力を同ライナに確実に伝達する方策、更には
、シングルフェーサ機構の騒音発生源全体を覆う防音壁
を付設して、大騒音の外部漏洩を減少せしめる対策など
種々の試みがなされてきており、それなりに、一応の成
果はあるものの、構造の複雑化、耐久性の問題、調整困
難、成果に対応しない価格の上昇などの別種の困難点を
招来し、現状では必ずしも満足すべき方策とは云い難い
面があった。
加圧ロールを当接させてその間にライナを通し、圧力ロ
ールの回転力を同ライナに確実に伝達する方策、更には
、シングルフェーサ機構の騒音発生源全体を覆う防音壁
を付設して、大騒音の外部漏洩を減少せしめる対策など
種々の試みがなされてきており、それなりに、一応の成
果はあるものの、構造の複雑化、耐久性の問題、調整困
難、成果に対応しない価格の上昇などの別種の困難点を
招来し、現状では必ずしも満足すべき方策とは云い難い
面があった。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は、従来のシングルフェーサの共振点における問
題点であるロール群の振動に起因する材料紙の破断、ラ
イナ送りの不具合、貼合不良、大騒音の発生などを解消
することを目的として提案されたもので、前記トラブル
現象を解消するためには、共振時の振動を抑制するか、
共振時においても前記の問題点を極力発生させないよう
にすればよいとの観点にたって発明したものである。
題点であるロール群の振動に起因する材料紙の破断、ラ
イナ送りの不具合、貼合不良、大騒音の発生などを解消
することを目的として提案されたもので、前記トラブル
現象を解消するためには、共振時の振動を抑制するか、
共振時においても前記の問題点を極力発生させないよう
にすればよいとの観点にたって発明したものである。
(問題点を解決するための手段)
このため本発明は、互いに咬合する上段ロールと下段ロ
ール、および同下段ロールに圧接せしめる表面平滑な圧
力ロールを備えたシングルフェーサにおいて、前記圧力
ロールを複数個前記下段ロールに圧接せしめると共に、
夫々の圧力ロールを前記下段ロールの段への当接位相を
異にして配設することをその構成として、上記問題点の
解決手段とするものである。
ール、および同下段ロールに圧接せしめる表面平滑な圧
力ロールを備えたシングルフェーサにおいて、前記圧力
ロールを複数個前記下段ロールに圧接せしめると共に、
夫々の圧力ロールを前記下段ロールの段への当接位相を
異にして配設することをその構成として、上記問題点の
解決手段とするものである。
(作用)
本発明のシングルフェーサは上述の構成を採用するもの
であり、下段ロールと複数の圧力ロールとの当接態様は
、1の圧力ロールが下段ロールの段の、例えば段頂部で
当接する位相にあるとき、他の圧力ロールは隣り合う股
間に対向する位相におくなど、その当接位相を異にして
配設されているので、これらロール間に振動が発生して
も、振動の位相が夫々に異なり、互いに干渉して、振動
を減衰する方向に作用し、また仮にある圧力ロールと下
段ロールとの共振において両者間の線圧が不足し、波形
8紙とライナとの貼合が不充分であっても、他の圧力ロ
ールと下段ロールとの間で貼合作用が補足されるため確
実な貼合作用が慟(。
であり、下段ロールと複数の圧力ロールとの当接態様は
、1の圧力ロールが下段ロールの段の、例えば段頂部で
当接する位相にあるとき、他の圧力ロールは隣り合う股
間に対向する位相におくなど、その当接位相を異にして
配設されているので、これらロール間に振動が発生して
も、振動の位相が夫々に異なり、互いに干渉して、振動
を減衰する方向に作用し、また仮にある圧力ロールと下
段ロールとの共振において両者間の線圧が不足し、波形
8紙とライナとの貼合が不充分であっても、他の圧力ロ
ールと下段ロールとの間で貼合作用が補足されるため確
実な貼合作用が慟(。
更に本発明装置では圧力ロールを複数個採用するもので
あるから、たとえ、ある圧力ロールが下段ロールとの共
振において線圧が不足し、ライナの送り作用に圧力ロー
ルとの間で滑りが発生する状態にあっても、他の圧力ロ
ールと下段ロールとの圧接関係による送り作用を受けて
ライナは確実に給送され、従来の単一圧力ロールによっ
て生じていたライナの圧力ロール面での相対滑り現象に
基づく給送状態不均一による波形8紙の段ピンチが不揃
いの不良段ボール紙が発生することを防止することがで
きる。
あるから、たとえ、ある圧力ロールが下段ロールとの共
振において線圧が不足し、ライナの送り作用に圧力ロー
ルとの間で滑りが発生する状態にあっても、他の圧力ロ
ールと下段ロールとの圧接関係による送り作用を受けて
ライナは確実に給送され、従来の単一圧力ロールによっ
て生じていたライナの圧力ロール面での相対滑り現象に
基づく給送状態不均一による波形8紙の段ピンチが不揃
いの不良段ボール紙が発生することを防止することがで
きる。
そしてこれらの構成に加えて圧力ロールに更にバンクア
ップロールを圧接せしめる場合には、以上の作用に加え
て、互いに当接する各ロールの振動が減衰され、共振時
の振幅を小さくする作用を奏し、ライナ紙の破損を回避
することができる。
ップロールを圧接せしめる場合には、以上の作用に加え
て、互いに当接する各ロールの振動が減衰され、共振時
の振幅を小さくする作用を奏し、ライナ紙の破損を回避
することができる。
また、このバンクアップロールにより圧力ロールの撓み
を補償し、あるいは所望の湾曲を予め圧力ロールに与え
て、通紙時、ロール幅方向に均等な線圧を発生させるこ
ともできる。なお、紙幅の増大に伴う圧力ロールの通紙
時の好ましくない撓み現象も、このバンクアップロール
の当接によって補償され得るので、幅広の段ボール製造
に対応することも可能である。
を補償し、あるいは所望の湾曲を予め圧力ロールに与え
て、通紙時、ロール幅方向に均等な線圧を発生させるこ
ともできる。なお、紙幅の増大に伴う圧力ロールの通紙
時の好ましくない撓み現象も、このバンクアップロール
の当接によって補償され得るので、幅広の段ボール製造
に対応することも可能である。
(実施例)
以下、図面の実施例に基づいて本発明の詳細な説明する
。第1図は本発明に係るシングルフェーサの側面を示す
概略図である。なお、図面の煩雑を避け、本発明に直接
関係のない部品については図示を省略し、主としてロー
ル群の構成に限定して図示しである。さて同図において
、1は上段ロール、2は下段ロール、4は糊付ロール、
5はドククロール、6は糊容器、7は糊、8は8紙、8
aは上下段ロール1.2に咬まれて波形に形成された波
形8紙、9はライナ、10は波形8紙8aとライナ9と
の貼合により形成された片面段ボールである。
。第1図は本発明に係るシングルフェーサの側面を示す
概略図である。なお、図面の煩雑を避け、本発明に直接
関係のない部品については図示を省略し、主としてロー
ル群の構成に限定して図示しである。さて同図において
、1は上段ロール、2は下段ロール、4は糊付ロール、
5はドククロール、6は糊容器、7は糊、8は8紙、8
aは上下段ロール1.2に咬まれて波形に形成された波
形8紙、9はライナ、10は波形8紙8aとライナ9と
の貼合により形成された片面段ボールである。
11は第1圧力ロール、12は第2圧力ロールであって
、共通のロール支持フレーム13および空気液圧シリン
ダ等の加圧手段14により共に下段ロール2に適当な線
圧で当接せしめられるものであるが、下段ロール2の各
段への各圧力ロール11.12の当接位相は異なり、例
えば同時期における第1圧力ロール11の下段ロール2
の段への対向位相と第2圧力ロール12の下段ロール2
の段への対向位相とは、下段ロール2の段ピツチに関し
て半ピツチ位相を異にして設置しである。
、共通のロール支持フレーム13および空気液圧シリン
ダ等の加圧手段14により共に下段ロール2に適当な線
圧で当接せしめられるものであるが、下段ロール2の各
段への各圧力ロール11.12の当接位相は異なり、例
えば同時期における第1圧力ロール11の下段ロール2
の段への対向位相と第2圧力ロール12の下段ロール2
の段への対向位相とは、下段ロール2の段ピツチに関し
て半ピツチ位相を異にして設置しである。
すなわち、成る瞬間において、下段ロール2の段山aに
対して、第2圧力ロール12周面が当接した時、第1圧
力ロール11周面は、下段ロール2の段間すに対向して
いるように、両圧力ロール11.12周面の下段ロール
2に対する最近点が常に下段ロール2の各段に対して対
向する位置を異にするものである。なお、下段ロール2
および第1、第2圧力ロール11.12は、図示しない
駆動装置によって同期的に矢印方向に回転せしめられる
。
対して、第2圧力ロール12周面が当接した時、第1圧
力ロール11周面は、下段ロール2の段間すに対向して
いるように、両圧力ロール11.12周面の下段ロール
2に対する最近点が常に下段ロール2の各段に対して対
向する位置を異にするものである。なお、下段ロール2
および第1、第2圧力ロール11.12は、図示しない
駆動装置によって同期的に矢印方向に回転せしめられる
。
さて、このような構成からなる本装置を駆動運転せしめ
ると、8紙8は上下段ロール1.2により咬込まれて波
形8紙8aに形成されたのち、糊付ロール4により波形
8紙8aの段頂部に糊7が塗付され、別途給送されるラ
イナ9と、部分的に重ねられて下段ロール2と第1圧力
ロール11、更に進んで第2圧力ロール12間に送り込
まれて、その間に作用する夫々の線圧により両者は貼合
され、片面段ボール10に形成される。
ると、8紙8は上下段ロール1.2により咬込まれて波
形8紙8aに形成されたのち、糊付ロール4により波形
8紙8aの段頂部に糊7が塗付され、別途給送されるラ
イナ9と、部分的に重ねられて下段ロール2と第1圧力
ロール11、更に進んで第2圧力ロール12間に送り込
まれて、その間に作用する夫々の線圧により両者は貼合
され、片面段ボール10に形成される。
本発明においては前記の如く、複数の圧力ロールが下段
ロールに対設されているので、前記波形8紙8aとライ
ナ9との貼合は、本実施例の場合、2個所において貼合
作用を受けることになり、両者の貼合状態は、従来装置
に比し紙幅全長に亘って確実性を増すものである。更に
、ロール間における共振が生じた場合、第1圧力ロール
11と第2圧力ロール12とは、下段ロール2の段山へ
の対向位相を異にしているので、いづれかの圧力ロール
が下段ロール2との軸間距離を離間する方向に振動変位
して両者の線圧を失うか、あるいは減少しても、他の圧
力ロールが下段ロール2の段山と当接する逆位相の位置
にあるので、その間の線圧は貼合作用に充分な押圧力を
保持しているなど、両圧力ロール11.12は互いに下
段ロール2との線圧の減少を補完し、8紙とライナの貼
合不良個処を残すことがない。
ロールに対設されているので、前記波形8紙8aとライ
ナ9との貼合は、本実施例の場合、2個所において貼合
作用を受けることになり、両者の貼合状態は、従来装置
に比し紙幅全長に亘って確実性を増すものである。更に
、ロール間における共振が生じた場合、第1圧力ロール
11と第2圧力ロール12とは、下段ロール2の段山へ
の対向位相を異にしているので、いづれかの圧力ロール
が下段ロール2との軸間距離を離間する方向に振動変位
して両者の線圧を失うか、あるいは減少しても、他の圧
力ロールが下段ロール2の段山と当接する逆位相の位置
にあるので、その間の線圧は貼合作用に充分な押圧力を
保持しているなど、両圧力ロール11.12は互いに下
段ロール2との線圧の減少を補完し、8紙とライナの貼
合不良個処を残すことがない。
また前記の補完作用は、圧力ロールに対するライナ9の
相対、滑り現象をも防止するものであって、ライナ9の
下段ロール2への給送は均一化され、片面段ボール10
の8紙の段ピツチ不揃いは生じない。更に又、前記ロー
ル間の共振が生じても、下段ロール2に対する第1圧力
ロール11と第2圧力ロール12との当接位相が異なる
ので、前者の段と後者の各ロール面との衝突による振動
モードが両者間で逆位相となり、相互に干渉して振動を
減衰させる作用が働く。また第1圧力ロール11、第2
圧力ロール12を支持する共通の支持フレーム13およ
び加圧手段14の協同作用も加わり、加振変位量も減少
せしめられる作用を受けることとなる。この場合、当該
複数の圧力ロールの夫々の径を変え、あるいは質量を異
にするなど、その振動固有値を個々に変化せしめること
により、ロール間の共振現象を運転速度域から域外に出
すか、あるいは共振現象を軽減することができる。
相対、滑り現象をも防止するものであって、ライナ9の
下段ロール2への給送は均一化され、片面段ボール10
の8紙の段ピツチ不揃いは生じない。更に又、前記ロー
ル間の共振が生じても、下段ロール2に対する第1圧力
ロール11と第2圧力ロール12との当接位相が異なる
ので、前者の段と後者の各ロール面との衝突による振動
モードが両者間で逆位相となり、相互に干渉して振動を
減衰させる作用が働く。また第1圧力ロール11、第2
圧力ロール12を支持する共通の支持フレーム13およ
び加圧手段14の協同作用も加わり、加振変位量も減少
せしめられる作用を受けることとなる。この場合、当該
複数の圧力ロールの夫々の径を変え、あるいは質量を異
にするなど、その振動固有値を個々に変化せしめること
により、ロール間の共振現象を運転速度域から域外に出
すか、あるいは共振現象を軽減することができる。
また、本発明では、第2図に示すように、前記実施例装
置における第1圧力ロール11と第2圧力ロール12に
当接するバックアンプロール15を配設してもよい。こ
のバックアップロール15によって、ロール間の振動、
殊に圧力ロールの振動を減衰せしめる作用を奏すると共
に、比較的小径の圧力ロールの好ましからざる撓みを防
止し、もしくは当該圧力ロールが下段ロール上の紙幅全
長に亘って均等な線圧を保持するための加圧力を与える
ことも勿論可能である。またこのバックアップロール1
5の周面に硬質ゴム等の振動減衰材を嵌装するとか、あ
るいは振動減衰材や振動減衰機構を内蔵することによっ
てロール群、殊に圧力ロールの振動を更に抑制する作用
を付加できる。
置における第1圧力ロール11と第2圧力ロール12に
当接するバックアンプロール15を配設してもよい。こ
のバックアップロール15によって、ロール間の振動、
殊に圧力ロールの振動を減衰せしめる作用を奏すると共
に、比較的小径の圧力ロールの好ましからざる撓みを防
止し、もしくは当該圧力ロールが下段ロール上の紙幅全
長に亘って均等な線圧を保持するための加圧力を与える
ことも勿論可能である。またこのバックアップロール1
5の周面に硬質ゴム等の振動減衰材を嵌装するとか、あ
るいは振動減衰材や振動減衰機構を内蔵することによっ
てロール群、殊に圧力ロールの振動を更に抑制する作用
を付加できる。
本発明装置における圧力ロールは、前記実施例のように
2(IIに躍ることなく、3個以上配設することも勿論
可能である。また、圧力ロールに当接せしめるバックア
ップロールも前記例示した構成に限定されるものではな
く、たとえば当接すべき複数の圧力ロール夫々に独立し
たバンクアップロールを配設することもできる。更に、
このバックアップロール内にライナ加熱用の熱源を内蔵
すれば、ライナを充分に予熱することもできる。なお、
本発明装置においては、圧力ロール間々に負荷するニッ
プ圧を従来装置のものに比し、軽減することができるも
のである。
2(IIに躍ることなく、3個以上配設することも勿論
可能である。また、圧力ロールに当接せしめるバックア
ップロールも前記例示した構成に限定されるものではな
く、たとえば当接すべき複数の圧力ロール夫々に独立し
たバンクアップロールを配設することもできる。更に、
このバックアップロール内にライナ加熱用の熱源を内蔵
すれば、ライナを充分に予熱することもできる。なお、
本発明装置においては、圧力ロール間々に負荷するニッ
プ圧を従来装置のものに比し、軽減することができるも
のである。
(発明の効果)
以上、詳細に説明した如く、本発明によると次に列記す
る優れた効果を奏するものである。即ち、ロール間の振
動を軽減し、騒音量を大巾に減少できる。また8紙とラ
イナとの貼合を確実ならしめると共に、圧力ロールとラ
イナとの滑り現象に因る波形8紙の不等ピッチ段ボール
損紙の発生を排除し得るライチ送りの確実化を実現する
ことができる。更にロール間の共振現象を抑制し、共振
に伴う8紙、ライナの破損を防止しうる。
る優れた効果を奏するものである。即ち、ロール間の振
動を軽減し、騒音量を大巾に減少できる。また8紙とラ
イナとの貼合を確実ならしめると共に、圧力ロールとラ
イナとの滑り現象に因る波形8紙の不等ピッチ段ボール
損紙の発生を排除し得るライチ送りの確実化を実現する
ことができる。更にロール間の共振現象を抑制し、共振
に伴う8紙、ライナの破損を防止しうる。
第1図は本発明の実施例を示すシングルフェーサの側断
面図、第2図は本発明の他の実施例を示すシングルフェ
ーサの側断面図、第3図は従来のシングルフェーサの側
断面図である。 図の主要部分の説明 1・−・上段ロール 2−・下段ロール8−8紙
9−ライナ 10−・片面段ポール 11.12−圧力ロール15
・−バックアンプロール 第1図 第2図 ’7717
面図、第2図は本発明の他の実施例を示すシングルフェ
ーサの側断面図、第3図は従来のシングルフェーサの側
断面図である。 図の主要部分の説明 1・−・上段ロール 2−・下段ロール8−8紙
9−ライナ 10−・片面段ポール 11.12−圧力ロール15
・−バックアンプロール 第1図 第2図 ’7717
Claims (1)
- 互いに咬合する上段ロールと下段ロール、および同下段
ロールに圧接せしめる表面平滑な圧力ロールを備えたシ
ングルフェーサにおいて、前記圧力ロールを複数個、前
記下段ロールに圧接せしめると共に、夫々の圧力ロール
が前記下段ロールの段への当接位相を異にして配設され
たことを特徴とするシングルフェーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1449785A JPS61173923A (ja) | 1985-01-30 | 1985-01-30 | シングルフエ−サ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1449785A JPS61173923A (ja) | 1985-01-30 | 1985-01-30 | シングルフエ−サ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61173923A true JPS61173923A (ja) | 1986-08-05 |
Family
ID=11862696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1449785A Pending JPS61173923A (ja) | 1985-01-30 | 1985-01-30 | シングルフエ−サ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61173923A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0667020U (ja) * | 1993-03-08 | 1994-09-20 | レンゴー株式会社 | シングルフェーサ |
JPH0668823U (ja) * | 1993-03-16 | 1994-09-27 | 株式会社内田製作所 | 加圧機構を有するライナープレヒーター装置 |
-
1985
- 1985-01-30 JP JP1449785A patent/JPS61173923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0667020U (ja) * | 1993-03-08 | 1994-09-20 | レンゴー株式会社 | シングルフェーサ |
JPH0668823U (ja) * | 1993-03-16 | 1994-09-27 | 株式会社内田製作所 | 加圧機構を有するライナープレヒーター装置 |
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