JP2001170583A - 超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法 - Google Patents

超音波洗浄装置及び超音波洗浄方法

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JP2001170583A
JP2001170583A JP35590399A JP35590399A JP2001170583A JP 2001170583 A JP2001170583 A JP 2001170583A JP 35590399 A JP35590399 A JP 35590399A JP 35590399 A JP35590399 A JP 35590399A JP 2001170583 A JP2001170583 A JP 2001170583A
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cleaning
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cleaning liquid
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JP35590399A
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English (en)
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Noriyuki Hayashi
敬之 林
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Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は搬送される基板の上面を効率よく
確実に超音波洗浄することができるようにした超音波洗
浄装置を提供することにある。 【解決手段】 超音波振動が伝播される洗浄液によって
基板を洗浄処理する超音波洗浄装置において、一端に搬
入口2、他端に搬出口3が形成された洗浄槽1と、上記
基板を上記搬入口から搬入して上記搬出口から搬出する
搬送ローラ14と、上記洗浄槽に洗浄液を供給してその
液面を上記搬送手段によって搬送される基板の上面より
も高く維持するとともに上記搬入口と搬出口とから流出
した洗浄液を回収する洗浄液の循環ポンプ5と、上記搬
送ローラによって搬送される基板の上面側に配置されこ
の基板の上面側の洗浄液に一部を浸漬して設けられた超
音波振動を発振する超音波発振器22とを具備したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば太陽電池モ
ジュールの基板を洗浄するための超音波洗浄装置及び超
音波洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、薄膜タイプの太陽電池モジュー
ルを製造する場合、第1の電極となる透明導電膜が成膜
されたガラスなどの材料からなる基板に半導体膜を成膜
し、さらにその上に第2の電極となる裏面電極膜を形成
するようにしている。
【0003】基板に透明導電膜、半導体膜及び裏面電極
膜の薄膜を成膜する際、その基板にパーティクルが付着
していると欠陥の発生原因となる。とくに、薄膜タイプ
の太陽電池モジュールは、基板のほぼ全面にわたって形
成された各薄膜を順次溝加工して複数のセルに分割する
ようにしている。そのため、溝加工時に発生する切り滓
やばりなどのパーティクルが次の薄膜を成膜するときに
その薄膜に入り込んで欠陥の発生原因になり易いという
ことがあった。
【0004】したがって、所定の薄膜の溝加工が終了し
たならば、次の薄膜を成膜する前に、上記基板を洗浄
し、パーティクルの残留に基づく欠陥の発生を防止する
ようにしている。
【0005】上記基板を洗浄するには、ブラシ洗浄や超
音波洗浄などの手段があり、通常、ブラシ洗浄によって
基板に付着した比較的大きなパーティクルを除去し、つ
いで超音波洗浄によって微小なパーティクルを除去する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】基板を超音波洗浄する
従来の超音波洗浄装置は、洗浄液が供給される洗浄槽を
有する。この洗浄槽には、一端に搬入口、他端に搬出口
が形成され、基板を搬送ローラによって上記搬入口から
搬入し、搬出口から搬出するようになっている。
【0007】上記洗浄槽の内底部には超音波振動を発振
する超音波発振器が設けられている。それによって、超
音波発振器を作動させれば、超音波振動が洗浄液を伝播
して洗浄槽内を搬送される上記基板の下面に到達するか
ら、この基板が超音波洗浄されることになる。
【0008】上記基板を搬送ローラによって搬送する場
合、基板は薄膜が形成された面を上にして搬送される。
つまり、薄膜が搬送ローラに接触すると、汚れや傷の発
生原因となるため、薄膜が形成された面を上にして搬送
するようにしている。
【0009】薄膜が形成された面を上にして搬送される
基板に、洗浄液を介して超音波振動を下面から伝播する
と、その下面で超音波振動の一部が反射し、上面への伝
達効率が低下する。そのため、薄膜が形成された基板の
上面が確実に洗浄され難くなるということがある。
【0010】この発明は、搬送手段によって搬送される
基板の上面を確実に洗浄することができるようにした超
音波洗浄装置及び超音波洗浄方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、超音
波振動が伝播される洗浄液によって基板を洗浄処理する
超音波洗浄装置において、一端に搬入口、他端に搬出口
が形成された洗浄槽と、上記基板を上記搬入口から搬入
して上記搬出口から搬出する搬送手段と、上記洗浄槽に
洗浄液を供給してその液面を上記搬送手段によって搬送
される基板の上面よりも高く維持するとともに上記搬入
口と搬出口とから流出した洗浄液を回収する洗浄液の循
環手段と、上記搬送手段によって搬送される基板の上面
側に配置されこの基板の上面側の洗浄液に一部を浸漬し
て設けられた超音波振動を発振する超音波発振器とを具
備したことを特徴とする超音波洗浄装置にある。
【0012】請求項2の発明は、上記搬入口と搬出口と
には、基板が通るときにはこれら搬入口と搬出口とを開
放し、通らないときには閉塞することで洗浄液の流出量
を制限する規制手段が設けられていることを特徴とする
請求項1記載の超音波洗浄装置にある。
【0013】請求項3の発明は、上記洗浄槽の液面を検
出し、上記循環手段による洗浄液の供給量を制御する制
御手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載
の超音波洗浄装置にある。
【0014】請求項4の発明は、上記搬送手段によって
搬送される基板の向きを矯正する矯正手段が設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の超音波洗浄装置に
ある。
【0015】請求項5の発明は、超音波振動が伝播され
る洗浄液によって基板を洗浄処理する超音波洗浄方法に
おいて、基板を所定方向に沿って搬送する工程と、洗浄
液の液面を搬送される上記基板の上面よりも高く維持す
る工程と、搬送される基板の上面を覆う洗浄液を介して
上記基板の上面に超音波振動を伝播する工程とを具備し
たことを特徴とする超音波洗浄方法にある。
【0016】請求項1と請求項5の発明によれば、洗浄
液の液面を搬送される基板の上面よりも高く維持し、こ
の基板の上面に洗浄液を介して超音波振動を伝播するよ
うにしたので、基板の上面を確実に超音波洗浄すること
が可能となる。
【0017】請求項2と請求項3の発明によれば、洗浄
槽内の洗浄液の液面を所定の高さに維持できるから、超
音波振動を洗浄液を介して基板の上面に確実に伝播する
ことができる。
【0018】請求項4の発明によれば、搬送される基板
の向きを矯正するようにしたので、基板が洗浄液中を搬
送されることで向きがずれても、その向きを正すことが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0020】図1はこの発明の一実施の形態に係る超音
波洗浄装置を示し、この超音波洗浄装置は上面が開放し
た箱型状の洗浄槽1を備えている。この洗浄槽1の一側
壁には搬入口2が形成され、他側壁には搬出口3が形成
されている。
【0021】上記洗浄槽1の底部には洗浄液Lの供給管
4の一端が接続されている。この供給管4の中途部には
ポンプ5とフィルタ6とが設けられ、他端は洗浄液Lの
タンク7に連通している。このタンク7内にはヒータ8
が設けられ、タンク7内の洗浄液を例えば40度の温度
に維持するようになっている。この実施の形態では、洗
浄液として純水が用いられている。上記タンク7内の洗
浄液は上記ポンプ6によって上記洗浄槽1に供給され
る。
【0022】洗浄槽1内に供給された洗浄液Lは、上記
搬入口2と搬出口3とから流出する。洗浄槽1から流出
した洗浄液Lは、洗浄槽1の外側に形成された受け樋9
に流入する。この受け樋9の底部には複数の流出管11
の一端が接続されている。これらの流出管11の他端は
上記タンク7に連通している。
【0023】したがって、上記搬入口2と搬出口3とか
ら流出した洗浄液Lは上記タンク7に回収され、ここで
ヒータ8によって温度調整されてからフィルタ6でパー
ティクルが除去されて再循環するようになっている。つ
まり、上記供給管4、ポンプ5、タンク7及び流出管1
1によって洗浄液Lの循環手段を構成している。
【0024】上記洗浄槽1には、太陽電池モジュールを
形成するためのガラス製の基板12が搬送手段13によ
って搬入口2から搬入され、搬出口3から搬出されるよ
うになっている。その際、基板12は透明導電膜、半導
体膜あるいは裏面電極膜などの薄膜が形成された面を上
にして搬送される。なお、上記搬入口2と搬出口3との
高さ方向の寸法は、上記基板12の厚さ寸法よりも最大
で5mm程度大きく設定されている。
【0025】上記搬送手段13は複数の搬送ローラ14
からなる。これらの搬送ローラ14は、上記洗浄槽1内
及びこの洗浄槽1の搬入口2側、つまり洗浄槽1の上流
側と搬出口3側である下流側とにそれぞれ同じ高さで、
しかも所定の間隔で配置されている。そして、搬送ロー
ラ14は図示せぬ駆動手段によって所定方向に回転駆動
されるようになっている。それによって、基板12を所
定方向、つまり搬入口2側から搬出口3側に搬送するよ
うになっている。
【0026】上記受け樋9には上記搬入口2と搬出口3
とに対応する位置にそれぞれ搬送手段13によって搬送
されてきた基板12を通過させるための第1の通孔14
及び第2の通孔15が形成されている。
【0027】基板12は上流の処理工程で例えばブラシ
洗浄などの洗浄処理がなされてから搬送手段13によっ
て洗浄槽1に供給される。基板12は、搬入口2から洗
浄槽1内に搬入される前に一対の第1のエアーナイフ1
6によって上下面に付着した液体が除去されるようにな
っている。また、搬出口3から搬出された基板12は一
対の第2のエアーナイフ17によって上下面に付着した
洗浄液Lが除去されて次工程に搬送されるようになって
いる。
【0028】上記洗浄槽1には、薄膜が形成された面を
上にして搬送される基板12の上方に下端面を対向させ
た複数の超音波発振器22が保持具21によって基板1
2の搬送方向に沿って所定間隔で保持されている。各超
音波発振器22は下端側を洗浄槽1内に供給された洗浄
液Lに浸漬させている。つまり、洗浄槽1内の洗浄液L
の液面は、超音波発振器22が所定寸法浸漬するよう、
後述するごとく維持制御されるようになっている。
【0029】なお、上記保持具21は洗浄槽1に対して
高さ調整自在に設けられている。それによって、超音波
発振器22と基板12の上面との対向間隔は調整可能と
なっている。この対向間隔は、たとえば洗浄槽1の深さ
が30cmのとき、1〜25cmの範囲で調整できるよ
うになっている。また、超音波発振器22の周波数はF
M変調する装置を使うこともできる。
【0030】洗浄槽1内の洗浄液Lの液面は、上記搬入
口2と搬出口3からの洗浄液Lの流出量を制限する規制
手段31と、洗浄槽1内の液面を検出して制御する制御
手段32とによって維持制御される。
【0031】上記規制手段31は、基板12が通過する
ときに上記搬入口2と搬出口3を開放し、通過し終わる
と閉塞することで、これら搬入口2と搬出口3からの洗
浄液Lの流出量を制限している。つまり、規制手段31
は、図2に示すように上記搬送ローラ14よりも大径な
遊動ローラ33を有する。この遊動ローラ33は芯軸3
3aの外周面にPVA(ポリビニルアルコール)などの
スポンジ材料によって筒状に形成された弾性部材33b
が装着されてなる。
【0032】上記芯軸33aは洗浄槽1の内面に設けら
れた図示しないガイドによって上下方向にスライド可能
に支持されている。また、芯軸33aの両端にはばね3
4(一方のみ図示)の一端が連結されている。各ばね3
4の他端は洗浄槽1内面の上記搬入口2及び搬出口3よ
りも上方の位置に連結されている。
【0033】それによって、上記ばね34は上記遊動ロ
ーラ33を上方向に付勢している。上方向に付勢された
遊動ローラ33は、外周面を洗浄槽1の一側壁の内面に
接触させるとともに、一側壁の内面に上記搬入口2及び
搬出口3の上側部分を覆うように設けられた遮蔽板35
の下端に当接して上昇方向の位置が規制されている。
【0034】それによって、搬入口2及び搬出口3は上
記遊動ローラ33と遮蔽板35とによって閉塞されるか
ら、洗浄槽1内に供給された洗浄液Lが上記搬入口2及
び搬出口3から流出するのが規制されることになる。
【0035】搬送手段13によって搬入口2及び搬出口
3に基板12が搬送されてくると、その基板12は遊動
ローラ33の外周面の軸心よりも上の部分に当接する。
それによって、遊動ローラ33は図2に鎖線で示すよう
にばね34の付勢力に抗して下方へ弾性的に変位するか
ら、搬入口2及び搬出口3が開放されて基板12が同じ
く鎖線で示すように洗浄槽1内に搬入されることにな
る。
【0036】このとき、基板12には遊動ローラ33を
介してばね34の復元力が作用するが、ばね34の力を
十分に弱く設定することで、基板12が遊動ローラ33
によって上昇させられるのを防止できる。それによっ
て、上記遮蔽板35の下端が上記基板12の上面に接触
することはない。
【0037】なお、上記遊動ローラ33と、この遊動ロ
ーラ33の隣に位置する搬送ローラ14とには図示しな
いベルトが掛けられ、遊動ローラ33が搬送ローラ14
とともに回転駆動されるようになっている。
【0038】すなわち、搬入口2及び搬出口3は基板1
2が通過するときだけ開放され、それ以外のときには閉
塞されているため、洗浄液Lは洗浄槽1の搬入口2と搬
出口3とから常時流出することがないよう、その流出量
が規制されている。
【0039】上記制御手段32は洗浄槽1内の洗浄液L
の液面の上限と下限とを一類の電極棒41aによって検
出するレベルセンサ41を有する。このレベルセンサ4
1によって検出される洗浄液Lの液面の下限は、図3に
示すように超音波発振器22の下端面が液面から露出し
ない高さHで、上限Hは下限Hから所定寸
法上方で、洗浄液Lが洗浄槽1の上端からオーバフロー
しない高さである。
【0040】上記レベルセンサ41からの検出信号は図
1に示す制御装置42に入力される。制御装置42はレ
ベルセンサ41からの検出信号に応じて洗浄液Lを洗浄
槽1に供給する上記ポンプ5の発停を制御する。
【0041】つまり、洗浄液Lの液面が下限Hに達
したことが検出されると、上記ポンプ5を作動させて洗
浄液Lをタンク7から洗浄槽1に供給し、超音波発振器
22の下端面が液面から露出するのを防止する。洗浄槽
1内の液面が上限Hに達したことが検出されると、
上記ポンプ5が停止し、洗浄液Lが洗浄槽1の上端から
オーバフローするのを防止する。それによって、洗浄槽
1内の洗浄液Lの液面の高さが所定の範囲内に維持され
ることになる。
【0042】なお、レベルセンサ41が検出する液面に
よって制御装置42によりポンプ5を発停制御するよう
にしたが、上記ポンプ5の回転数を比例制御すること
で、液面を所定の高さに維持するようにしてもよい。
【0043】規制手段31及び制御手段32によって洗
浄槽1内の液面を所定の高さに維持制御するようにした
ことで、ポンプ5により洗浄液Lの循環量を少なくする
ことができる。それによって、洗浄槽1内を循環させる
洗浄液Lの量を少なくできるから、気泡の発生による洗
浄むらを防止することができるばかりか、洗浄槽1内で
搬送ローラ14によって搬送される基板12の搬送方向
がずれにくくなるなどのことがある。
【0044】上記洗浄槽1の搬出口3から搬出された基
板12は、洗浄槽1内で洗浄液Lに浸漬されているた
め、搬送方向に対して向きがずれてしまうことがある。
そのため、搬出口3から搬出された基板12は、矯正手
段51によって搬送方向を所定方向に矯正するようにな
っている。
【0045】上記矯正手段51は、図4に示すように平
行に離間対向した帯状の一対の規制板62を有する。こ
の規制板62は、搬送ローラ14の軸方向両端部を回転
自在に保持した一対の保持板61の内側に設けられてい
る。
【0046】各規制板62の長手方向両端部の下端には
それぞれスライダ63が設けられ、このスライダ63は
一対の規制板62の離間方向に沿って設けられたレール
64にスライド自在に係合している。
【0047】一対の規制板62の長手方向中途部にはそ
れぞれアーム65の一端が回動自在に連結されている。
各アーム65の他端はこま66に回動可能に連結され、
逆八の字状をなしている。このこま66は軸線をほぼ水
平にして固定的に配置された駆動シリンダ67のロッド
67aに連結されている。
【0048】上記駆動シリンダ67のロッド67aが突
出方向に駆動されると、規制板62に連結された一対の
アーム65は一端側が開く方向に回動する。それによっ
て、一対の規制板62は離反方向にスライドし、対向間
隔が基板12の幅寸法よりも広くなる。
【0049】上記駆動シリンダ67のロッド67aが図
4に矢印Xで示す没入方向に駆動されると、一対のアー
ム65は矢印Yで示すように一端側が閉じる方向に回動
する。それによって、一対の規制板62は矢印Zで示す
ように対向間隔が狭まる方向にスライドする。
【0050】上記基板12が上記矯正手段51が設けら
れた箇所に搬送されてくると、この基板12の姿勢が一
対のセンサ68によって検出される。一対のセンサ68
は、基板12が真っ直ぐに搬送されてきたときに、この
基板12の幅方向両端を検出するよう配置されている。
【0051】図6(a)に示すように基板12の向きが
搬送方向に対してずれた状態で搬送されてくると、その
ことが上記センサ67によって検出されるから、その検
出信号で上記駆動シリンダ66が作動して図6(b)に
示すように一対の規制板62をこれらの間隔を狭める方
向に駆動する。それによって、基板12の搬送方向は真
っ直ぐに矯正されることになる。ついで、図6(c)に
示すように一対の矯正板62が離反する方向に駆動され
ることで、基板12は所定方向に搬送されることにな
る。
【0052】上記構成の超音波洗浄装置によれば、基板
12は薄膜が形成された面を上にして搬送されるととも
に、洗浄槽1には、基板12の上面に対向して超音波発
振器22を設けるようにした。そして、洗浄槽1内の洗
浄液Lは、その液面が基板12の上面よりも高く、しか
も超音波発振器22が液面から露出することのない高さ
で維持制御されている。
【0053】そのため、超音波発振器22から発振出力
された超音波振動は、基板12の上面よりも高いレベル
で保持された洗浄液Lを伝播して上記基板12の上面に
到達することになるから、この基板12の薄膜が形成さ
れた上面を確実に超音波洗浄することができる。
【0054】洗浄槽1の搬入口2と搬出口3とからは洗
浄液Lが流出するものの、規制手段31によって流出量
が規制されている。そのため、上記洗浄槽1内における
液面の低下速度が緩やかになるから、ポンプ5による洗
浄液Lの循環量を少なくすることができる。
【0055】洗浄液Lの循環量が少ないと、洗浄槽1内
に気泡が発生し難くなるから、気泡の影響を受けて洗浄
むらが発生するのを防止でき、さらに洗浄液Lの液面が
波立ち難くなることで、洗浄槽1内で搬送ローラ14に
よって搬送される基板12の搬送方向が大きくずれるの
を防止できる。
【0056】洗浄槽1内の洗浄液Lの液面はレベルセン
サ41によって検出され、その検出結果に応じてポンプ
5の駆動が制御されて液面が所定の範囲内の高さになる
よう維持される。
【0057】そのため、液面が低下し過ぎて超音波発振
器22の下端面が洗浄液Lから露出して超音波振動が基
板12に伝播しなくなるのを防止できるばかりか、液面
が高くなり過ぎて洗浄液Lが洗浄槽1の上面からオーバ
フローするのを防止できる。
【0058】とくに、超音波発振器22の下端面が洗浄
液Lから露出した状態で作動(空焚き)すると、発熱に
よって超音波発振器22が損傷する虞があるが、レベル
センサ41によって液面が制御されることで、空焚きを
確実に防止することができる。
【0059】さらに、洗浄槽1内において、基板12は
洗浄液L中に浸漬した状態で超音波洗浄される。そのた
め、基板12は搬送方向がずれた状態で洗浄槽1から搬
出されることがある。
【0060】基板12の方向がずれて搬出口3から搬出
されると、そのことが矯正制段51のセンサ68によっ
て検出される。そして、センサ68の検出信号によって
駆動シリンダ67が作動し、一対の規制板62が間隔を
狭める方向に駆動されるから、これら規制板62によっ
て基板12の方向が搬送方向に対して真っ直ぐになるよ
う矯正されることになる。
【0061】したがって、洗浄槽1から搬出された基板
12は、矯正手段51によって姿勢が正されてから搬送
されることになるため、搬送路から外れるようなことな
く確実に搬送することができる。
【0062】この発明は上記一実施の形態に限定され
ず、種々変形可能である。たとえば、洗浄槽1の搬入口
2と搬出口3とから洗浄液Lが流出するのを規制する規
制手段51としては遊動ローラ33と遮蔽板35に代わ
り、図7に示すように搬入口2は洗浄槽1の内面に下端
を固定した弾性材料からなる第1の遮蔽シート71によ
って閉塞し、搬出口3は洗浄槽1の外面に下端を固定し
た同じく弾性材料からなる第2の遮蔽シート72によっ
て閉塞するようにしてもよい。
【0063】このような構成によれば、搬入口2及び搬
出口3は通常は上記遮蔽シート71,72によって閉塞
されているから、洗浄液Lが搬入口2及び搬出口3から
流出するのを制限している。
【0064】基板12が搬送されてきて搬入口2を閉塞
した第1の遮蔽シート71に当たると、この第1の遮蔽
シート71は図9に鎖線で示すように下端を支点として
洗浄槽1の内方へ弾性的に倒伏する。それによって、搬
入口2が開放されるから、基板12は洗浄槽1内へ搬入
されることになる。
【0065】基板12が搬出口3に到達して第2の遮蔽
シート72を押圧すると、この第2の遮蔽シート72が
外方へ弾性的に倒伏する。それによって、搬出口3が開
放されるから、基板12が洗浄槽1から搬出されること
になる。
【0066】すなわち、このような構成であっても、基
板12の搬入と搬出とに支障がないよう、搬入口2と搬
出口3とを基板12を通過させるときだけ開放すること
ができるから、洗浄槽1から洗浄液Lが流出するのを規
制することができる。
【0067】しかも、第1の遮蔽シート71と第2の遮
蔽シート72は基板12の薄膜が形成された上面に接触
することがないから、各シート71、72によって薄膜
を汚したり、傷つけるようなことも防止できる。
【0068】
【発明の効果】請求項1と請求項5の発明によれば、洗
浄液の液面を搬送される基板の上面よりも高く維持し、
この基板の上面に洗浄液を介して超音波振動を伝播する
ようにした。
【0069】そのため、搬送時に汚染を防止したい面を
上にして基板を搬送した場合、基板の上面に洗浄液を介
して超音波振動が伝播されるため、下面側から超音波振
動を上面側へ透過伝播する場合のように、反射などによ
り損失が発生するのを防止できるから、洗浄効率を向上
させることができる。
【0070】請求項2と請求項3の発明によれば、洗浄
槽内の洗浄液の液面を所定の高さに維持制御できるよう
にした。
【0071】そのため、洗浄液の循環量を少なくできる
ことで、洗浄槽内に気泡が発生し難くなるから、気泡の
発生による洗浄むらを招くのを防止でき、さらには超音
波発振器の下端が液面から露出することがないから、超
音波発振器からの超音波振動を洗浄液を介して基板の上
面に確実に伝播することができるばかりか、超音波発振
器の空焚きによる損傷を防止できるなどの利点を有す
る。
【0072】請求項4の発明によれば、搬送される基板
の向きを矯正するようにした。
【0073】そのため、基板が洗浄槽内の洗浄液中を搬
送されることで向きがずれても、その向きを正すことが
できるから、洗浄槽から搬出された基板を確実に搬送す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す超音波洗浄装置
の概略的構成図。
【図2】同じく搬入口と搬出口とに設けられた洗浄液の
流出を規制する規制手段の拡大図。
【図3】同じく洗浄槽内の洗浄液の液面制御の説明図。
【図4】同じく洗浄槽から搬出された基板の向きを矯正
する矯正装置の平面図。
【図5】同じくスライド可能に設けられた規制板の取り
付け構造を示す側面図。
【図6】同じく矯正装置によって基板の搬送方向を強制
する状態を示す説明図。
【図7】この発明の他の実施の形態を示す規制手段の構
成図。
【符号の説明】
1…洗浄槽 2…搬入口 3…搬出口 4…供給管(循環手段) 5…ポンプ(循環手段) 11…流出管(循環手段) 14…搬送ローラ(搬送手段) 22…超音波発振器 31…規制手段 33…遊動ローラ(規制手段) 41…レベルセンサ(制御手段) 42…制御装置(制御手段) 51…矯正手段 62…矯正板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 648 H01L 21/304 648F 21/68 21/68 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動が伝播される洗浄液によって
    基板を洗浄処理する超音波洗浄装置において、 一端に搬入口、他端に搬出口が形成された洗浄槽と、 上記基板を上記搬入口から搬入して上記搬出口から搬出
    する搬送手段と、 上記洗浄槽に洗浄液を供給してその液面を上記搬送手段
    によって搬送される基板の上面よりも高く維持するとと
    もに上記搬入口と搬出口とから流出した洗浄液を回収す
    る洗浄液の循環手段と、 上記搬送手段によって搬送される基板の上面側に配置さ
    れこの基板の上面側の洗浄液に一部を浸漬して設けられ
    た超音波振動を発振する超音波発振器とを具備したこと
    を特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記搬入口と搬出口とには、基板が通る
    ときにはこれら搬入口と搬出口とを開放し、通らないと
    きには閉塞することで洗浄液の流出量を制限する規制手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の超
    音波洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記洗浄槽の液面を検出し、上記循環手
    段による洗浄液の供給量を制御する制御手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の超音波洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 上記搬送手段によって搬送される基板の
    向きを矯正する矯正手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の超音波洗浄装置。
  5. 【請求項5】 超音波振動が伝播される洗浄液によって
    基板を洗浄処理する超音波洗浄方法において、 基板を所定方向に沿って搬送する工程と、 洗浄液の液面を搬送される上記基板の上面よりも高く維
    持する工程と、 搬送される基板の上面を覆う洗浄液を介して上記基板の
    上面に超音波振動を伝播する工程とを具備したことを特
    徴とする超音波洗浄方法。
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