JP2001167343A - 自動販売機の商品払い出し装置 - Google Patents

自動販売機の商品払い出し装置

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JP2001167343A
JP2001167343A JP34809099A JP34809099A JP2001167343A JP 2001167343 A JP2001167343 A JP 2001167343A JP 34809099 A JP34809099 A JP 34809099A JP 34809099 A JP34809099 A JP 34809099A JP 2001167343 A JP2001167343 A JP 2001167343A
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貴史 西山
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秀輝 藤本
Hiroaki Usuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 販売待機時にロック機構に作用する荷重を小
さくすることができることにより、ロック機構に要求さ
れる支持強度や材料強度を低減でき、その結果、装置自
体をコンパクトにかつ低コストで製造することができる
自動販売機の商品払い出し装置を提供する。 【解決手段】販売商品S1の払い出しを阻止するように
商品通路2を閉鎖する閉鎖位置と、販売商品S1の払い
出しを許容するように商品通路2を開放する開放位置と
の間で、基端部を中心に回動自在であるとともに、販売
商品S1の重さにより、閉鎖位置から開放位置に向かっ
て回動可能なストッパ本体11と、通路壁3に設けられ
た係合部材27と、販売待機時に、ロック部材21を係
合部材27に係合した状態にロックすることにより、ス
トッパ本体11を閉鎖位置にロックするロック機構12
と、販売時に、ロック機構12によるストッパ本体11
のロックを解除するロック解除機構と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横倒しで上下方向
に積み重ねた状態で商品通路に収納された複数の商品の
うちの最下位の販売商品を、販売時に下方へ払い出す自
動販売機の商品払い出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、缶飲料商品やペットボトル商品
などの商品を、横倒しで上下方向に積み重ねた状態でコ
ラム(商品通路)に収納する自動販売機には、コラムの
下端部に、収納された複数の商品のうちの最下位の販売
商品のみを、販売時に下方へ払い出す商品払い出し装置
が設けられている。このような商品払い出し装置は、例
えば図11に示すように、販売待機時に販売商品Sを下
側から支持するとともに、販売時にその支持を解除する
下ストッパ51と、この下ストッパ51の上方に設けら
れ、下ストッパ51が販売商品Sの支持を解除する直前
に、販売商品Sのすぐ上に位置する次販商品Sを下側か
ら支持する上ストッパ(図示せず)と、これらの上下の
ストッパを駆動するためのソレノイドあるいは駆動モー
タなどを有する駆動機構(図示せず)などにより構成さ
れている。
【0003】下ストッパ51は、基端部に挿通された回
動軸52を中心に回動自在に構成され、販売待機時にコ
ラム56を閉鎖するとともに販売商品Sを支持する閉鎖
位置と、販売時にコラム56を開放するとともに販売商
品Sの払い出しを許容する開放位置との間で回動するす
るストッパ本体53と、このストッパ本体53を閉鎖位
置に付勢するねじりコイルばね(図示せず)と、ストッ
パ本体53の基端部付近に設けられ、ストッパ本体53
を閉鎖位置にロックするロック機構54などにより構成
されている。ロック機構54は、回動軸52よりも若干
後方(図11では右方)に配置されたロックシャフト5
5を有している。このロックシャフト55は、ストッパ
本体53の基端部が下側から当接することでストッパ本
体53を閉鎖位置にロックするロック位置と、その当接
を解除することでストッパ本体53のロックを解除する
ロック解除位置(図11(b)の2点鎖線の位置)との
間でスライドするように構成されている。
【0004】上記のように構成された商品払い出し装置
により、販売時に、販売商品Sは次のようにしてコラム
56から払い出される。すなわち、自動販売機が販売待
機状態から販売状態に移行すると、図示しない上ストッ
パが次販商品Sを支持し、その後、ロック位置のロック
シャフト55がロック解除位置にスライドする。そうす
ると、図11(b)に示すように、閉鎖位置でのストッ
パ本体53のロックが解除され、販売商品Sの重さによ
り、ストッパ本体53が閉鎖位置から開放位置に向かっ
て回動駆動される。そして、販売商品Sが落下し、コラ
ム56から払い出されると、開放位置のストッパ本体5
3が、図示しないねじりコイルばねにより、閉鎖位置に
向かって回動駆動される。ストッパ本体53が閉鎖位置
に到達したところで、ロック解除位置のロックシャフト
55がロック位置にスライドし、ストッパ本体53を閉
鎖位置に再度ロックする。その後、図示しない上ストッ
パによる次販商品Sの支持が解除されることにより、そ
の次販商品Sがストッパ本体53上に移動し、次回の販
売における販売商品として準備される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の商
品払い出し装置では、販売待機時に、販売商品Sの重
さ、更には販売商品Sの上に積み重ねられた他の商品S
の重さにより、ストッパ本体53に回動軸52回りのモ
ーメントが作用する。この場合、ストッパ本体53は、
その基端部がロックシャフト55に当接することによ
り、回動が阻止された状態でロックされるため、ロック
シャフト55には、上記モーメントによる大きな荷重が
下側から作用する。このため、ロックシャフト55を含
め、ロック機構54には、その荷重に耐え得る十分な支
持強度や材料強度が必要となり、そのために、ロック機
構54を大型化したり、あるいは、高強度を有するコス
ト高の部品によってロック機構54を作製しなければな
らない。また、荷重が直接作用するロックシャフト55
を、ロック位置からロック解除位置にスライドさせるの
に、大きな駆動力が必要となる。このため、高出力のソ
レノイドや駆動モータが必要となり、装置自体がコスト
高でかつ大型化してしまう。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、販売待機時にロック機構に作
用する荷重を小さくすることができることにより、ロッ
ク機構に要求される支持強度や材料強度を低減でき、そ
の結果、装置自体をコンパクトにかつ低コストで製造す
ることができる自動販売機の商品払い出し装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動販売機
の商品払い出し装置は、横倒しで上下方向に積み重ねた
状態で商品通路に収納された複数の商品のうちの最下位
の販売商品を、販売時に下方へ払い出す自動販売機の商
品払い出し装置であって、販売商品の払い出しを阻止す
るように商品通路を閉鎖する閉鎖位置と、販売商品の払
い出しを許容するように商品通路を開放する開放位置と
の間で、基端部を中心に回動自在であるとともに、販売
商品の重さにより、閉鎖位置から開放位置に向かって回
動可能な開閉部材と、商品通路の開閉部材の先端部側の
通路壁に設けられた係合部と、販売待機時に、閉鎖位置
に位置する開閉部材の先端部を、係合部に係合した状態
にロックすることにより、開閉部材を閉鎖位置にロック
するロック機構と、販売時に、ロック機構による開閉部
材のロックを解除するロック解除機構と、を備えている
ことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、販売待機時に、ロック
機構が上記閉鎖位置に位置する開閉部材の先端部を、通
路壁の係合部に係合した状態にロックすることにより、
開閉部材を上記閉鎖位置にロックする。これにより、販
売商品は、商品通路からの払い出しが阻止された状態で
商品通路に収納される。販売時に、ロック解除機構によ
り、開閉部材のロックが解除されると、開閉部材は、販
売商品の重さにより、閉鎖位置から開放位置に向かって
回動駆動され、これにより、販売商品が落下しながら商
品通路から下方へ払い出される。開閉部材を閉鎖位置に
ロックするロック機構は、開閉部材の先端部、すなわち
回動中心となる基端部と反対側の端部を、通路壁の係合
部に係合した状態にロックすることによって、開閉部材
を閉鎖位置にロックするので、従来と異なり、販売待機
時における開閉部材の回動中心回りのモーメントによ
る、ロック機構に作用する荷重が小さくなる。このた
め、ロック機構に要求される支持強度や材料強度を低減
することができ、その結果、ロック機構を小型化できる
とともに、高価な高強度の部品が不要であり、これによ
り、商品払い出し装置自体をコンパクトにかつ低コスト
で製造することができる。
【0009】この場合、開閉部材には、その先端部に、
係合部に係合する係合位置と、販売商品の重さによって
開閉部材が開放位置に向かって回動駆動されるのに伴っ
て、係合部から離脱する離脱位置との間で、基端部を中
心に回動自在のロック部材が設けられており、ロック機
構は、ロック部材の回動中心から離隔した位置で、ロッ
ク部材に係脱自在のロックシャフトと、このロックシャ
フトが取り付けられるとともに、ロックシャフトがロッ
ク部材に係合することにより、ロック部材を係合位置に
ロックするロック位置と、ロックシャフトがロック部材
から離脱することにより、ロック部材のロックを解除す
るロック解除位置との間で、移動可能なシャフト保持部
材と、を有しており、ロック解除機構は、駆動手段と、
上下方向に延びかつ上下方向に移動自在に構成され、販
売時に、駆動手段によって下方に駆動され、シャフト保
持部材を上方から押圧することにより、シャフト保持部
材をロック位置からロック解除位置に駆動する押圧部材
と、を有していることが好ましい。
【0010】この構成によれば、販売時に、ロック解除
機構の駆動手段によって下方に駆動される押圧部材が、
シャフト保持部材を上方から押圧することにより、シャ
フト保持部材が上記ロック位置からロック解除位置に駆
動される。そうすると、開閉部材の先端部に設けられ
た、係合位置に位置するロック部材から、ロックシャフ
トが離脱する。これにより、ロック部材のロックが解除
され、ロック部材は上記離脱位置への回動が可能な状態
となる。そして、販売商品の重さによって開閉部材が開
放位置に向かって回動駆動されるのに伴って、ロック部
材が離脱位置に回動する。つまり、ロック部材のロック
が解除されることによって、閉鎖位置での開閉部材のロ
ックが解除される。上述したように、ロック機構に作用
する荷重は小さいため、その荷重によるロック部材の回
動中心回りのモーメントは小さく、したがって、このモ
ーメントによってロックシャフトに作用する荷重も小さ
くなる。このため、ロックシャフトなどのロック機構の
部品を高強度の材料で製作する必要がなく、また、ロッ
クシャフトをロック部材から小さな力で離脱させること
が可能であるため、駆動手段の駆動源として、高出力の
ものは必要なく、安価なものを使用することができる。
【0011】この場合、販売商品のすぐ上に位置する次
販商品の下方への移動を許容する許容位置と、この許容
位置から販売商品に向かって移動し、販売商品の上部に
当接することにより定められ、次販商品を通路壁と協働
して支持することにより、次販商品の下方への移動を阻
止する阻止位置との間でスライド自在に構成され、販売
時に、駆動手段により、許容位置から阻止位置に向かっ
て駆動される次販商品支持部材を、更に備え、押圧部材
は、次販商品支持部材の先端部に回動自在に垂下した状
態で設けられ、次販商品支持部材の販売商品への当接に
連動して、シャフト保持部材を押圧し、シャフト保持部
材をロック解除位置に向かって駆動するように構成され
ていることが好ましい。
【0012】この構成によれば、販売時に、上記駆動手
段により、次販商品支持部材が上記許容位置から阻止位
置に向かってスライドし、販売商品の上部への当接に連
動して、すなわち、次販商品支持部材が上記阻止位置に
到達するのとほぼ同時に、次販商品支持部材の先端部に
垂下した状態で回動自在に設けられた押圧部材が、シャ
フト保持部材を押圧し、ロック解除位置に向かって駆動
する。そうすると、係合位置でのロック部材のロックが
解除され、その結果、閉鎖位置での開閉部材のロックが
解除される。これにより、販売商品は、商品通路から払
い出される一方、次販商品は、次販商品支持部材および
通路壁の協働によって支持される。したがって、販売時
に、次販商品の落下を防止しつつ、販売商品のみを適切
なタイミングで確実に払い出すことができる。また、駆
動手段を、開閉部材のロック解除および次販商品の支持
に共用することができるので、それらを互いに異なる2
つの駆動手段で別個に行う場合に比べて、装置全体の製
造コストの低減を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態による自動販売機の商品払い出し装置を
示している。この商品払い出し装置1は、例えば缶飲料
商品やペットボトル商品などを販売する自動販売機に組
み込まれ、横倒しで上下方向に積み重ねた状態で収納さ
れた複数の商品のうちの最下位の販売商品のみを、販売
時に下方へ払い出すものである。同図に示すように、こ
の商品払い出し装置1は、通常、互いに背中合わせにし
た状態で、上下方向に延びる前後(図1では左右)2つ
の商品通路2、2の図示しない仕切壁の下端部に配置さ
れ、販売時に、各商品払い出し装置1が独立して作動
し、各商品通路2の販売商品Sを払い出す。
【0014】なお、図1に示すように、左右の商品払い
出し装置1、1は左右対称であるので、以下の説明で
は、左側の商品払い出し装置1を中心に説明する。ま
た、商品通路2に収納された複数の商品Sのうち、販売
商品およびそのすぐ上に位置する次販商品にそれぞれ、
適宜、「S1」および「S2」の符号を付して説明す
る。
【0015】商品払い出し装置1は、図1および図2に
示すように、販売時に商品通路2の下端部を開閉するこ
とにより、商品通路2に収納されている販売商品S1を
落下させて下方へ払い出すストッパ4と、商品通路2に
突出し、商品通路2の対向する通路壁3と協働して次販
商品S2を支持するエジェクタ5と、販売時に、エジェ
クタ5を駆動する駆動機構6(駆動手段)などを備えて
おり、ストッパ4およびエジェクタ5が、図2(b)に
示すように、左右方向に互いに対向する所定形状の1対
の側板7、7間に組み付けられている。
【0016】ストッパ4は、図2(b)および図3に示
すように、平面形状がほぼ矩形状に形成され、基端部
(図2(b)では上端部、図3(a)では右端部)を中
心に回動自在のストッパ本体11(開閉部材)と、この
ストッパ本体11を後述する閉鎖位置にロックするロッ
ク機構12などにより構成されている。
【0017】ストッパ本体11は、基端部に挿通された
左右方向に延びる回動軸13を介して、上記側板7、7
に回動自在に取り付けられており、販売待機時に販売商
品S1の払い出しを阻止するように商品通路2を閉鎖す
る閉鎖位置(図1など参照)と、販売時に販売商品S1
の払い出しを許容するように商品通路2を開放する開放
位置(図8参照)との間で回動できるようになってい
る。なお、図示しないが、回動軸13には、ねじりコイ
ルばねが取り付けられており、このねじりコイルばねが
ストッパ本体11を図1において、常時、時計方向に付
勢している。
【0018】また、ストッパ本体11には、その先端部
に、図2(b)に示すように、後述するロック部材21
を組み付けるための、平面形状が矩形状の切欠き14が
形成され、また、この切欠き14の後端から連なるとと
もに、上方に開口しかつ下方に凸に形成された、後述す
るロックレバー24を収容した状態で組み付けるための
レバー収容部15が設けられている。
【0019】ストッパ本体11の上記切欠き14に組み
付けられたロック部材21は、後述する通路壁3の係合
部材27に係脱自在に構成されており、ロック機構12
によって、その係合部材27に係合した状態にロックさ
れることにより、ストッパ本体11を閉鎖位置にロック
するためのものである。このロック部材21は、図2
(b)に示すように、平面形状がほぼ矩形状に形成さ
れ、基端部に挿通された左右方向に延びる回動軸22を
介して、切欠き14の左右の側壁に回動自在に取り付け
られており、先端部が通路壁3の係合部材27に係合す
る係合位置(図1など参照)と、その係合部材27から
離脱する離脱位置(図7など参照)との間で回動できる
ようになっている。また、ロック部材21には、図3
(b)に示すように、回動軸22よりも若干後方に離隔
した位置に、上記回動軸22と平行に延びるとともに、
後述するロック機構12のロックシャフト23が係脱可
能で、断面がほぼ1/4円弧の凹状のシャフト係合部2
1aが形成されている。
【0020】ロック機構12は、図1〜図3に示すよう
に、ロック部材21の上記シャフト係合部21aと平行
に延びるとともに、このシャフト係合部21aに係脱す
るロックシャフト23と、このロックシャフト23が取
り付けられるとともに、ストッパ本体11の上記レバー
収容部15に下部を収容した状態でこれに取り付けられ
たロックレバー24(シャフト保持部材)とを有してい
る。図3(c)に示すように、ロックレバー24は、側
断面がほぼ三角形状に形成されており、前端部(図3
(c)では左端部)の頂角部分24aに、上記ロックシ
ャフト23が外部に臨んだ状態で取り付けられている。
また、ロックレバー24は、下端部の頂角部分24bに
挿通された回動軸25を介して、レバー収容部15の左
右の側壁に回動自在に取り付けられており、ロックシャ
フト23がロック部材21のシャフト係合部21aに係
合することによって、ロック部材21を上記係合位置に
ロックするロック位置(図1など参照)と、ロックシャ
フト23がシャフト係合部21aから離脱することによ
って、係合位置でのロック部材21のロックを解除する
ロック解除位置(図6参照)との間で回動できるように
なっている。また、ロックレバー24の回動軸25に
は、ねじりコイルばね26が取り付けられており、この
ねじりコイルばね26によって、ロックレバー24が常
時ロック位置に付勢されている。
【0021】図1および図2(b)に示すように、通路
壁3には、ストッパ本体11が閉鎖位置に位置するとき
のロック部材21に対向する位置に、通路壁3の横幅と
ほぼ同程度に延びるとともに、商品通路2に突出した係
合部材27(係合部)が設けられている。この係合部材
27は、後下がりに傾斜した傾斜部28を有し、この傾
斜部28に大きな開口28aが形成されている。ロック
部材21が係合部材27に係合するときには、ロック部
材21の先端部が、開口28aの下縁部28bに下側か
ら支持される。また、通路壁3には、後述するエジェク
タ本体31が次販商品S2を支持する高さとほぼ同じ高
さに、商品通路2に所定長さ突出するとともに、通路壁
3の横幅と同程度に延びる支持凸部29が設けられてい
る。
【0022】次に、ストッパ本体11の上方であって、
上記側板7、7間に配置され、通路壁3と協働して次販
商品S2を支持するエジェクタ5について説明する。エ
ジェクタ5は、上下方向および斜め前下がりに移動自在
に構成され、通路壁3と協働して次販商品S2を支持す
るエジェクタ本体31(次販商品支持部材)と、上下方
向に移動自在に構成され、エジェクタ本体31を駆動機
構6に連結するジョイント32とを有している。
【0023】エジェクタ本体31は、図2(a)に示す
ように、横長矩形状に形成された3枚のエジェクタプレ
ート33と、これらを垂下した状態で互いに回動自在に
連結した2本の連結軸34、34と、これらの連結軸3
4、34と同様に構成され、最上位のエジェクタプレー
ト33の上端部、および最下位のエジェクタプレート3
3の下端部にそれぞれ取り付けられた上軸35aおよび
下軸35bと、垂下した状態で、下軸35bに回動自在
に連結された所定形状の押圧部材36とにより構成され
ている。各連結軸34、上軸35aおよび下軸35bの
両端部は、両側板7、7にそれぞれ形成されたエジェク
タガイド溝37にそれぞれ遊挿されている。各エジェク
タガイド溝37は、図1に示すように、鉛直に延びる鉛
直案内溝37aと、この鉛直案内溝37aの下端から連
なり、前下がりに傾斜しかつ販売商品S1に向かって延
びる傾斜案内溝37bとにより、くの字状に形成されて
いる。なお、各エジェクタガイド溝37の傾斜案内溝3
7bは、図4に示すように、ストッパ本体11に支持さ
れた販売商品S1の通路壁3と反対側の端部よりも、通
路壁3に接近するように延びている。
【0024】また、図2(a)に示すように、エジェク
タ本体31の押圧部材36は、階段状に下方に延び、ス
トッパ本体11のレバー収容部15に対応する部分(以
下「押圧部」という)36aが、下方に大きく延びるよ
うに形成されている。
【0025】上記のように構成されたエジェクタ本体3
1は、エジェクタガイド溝37に案内されながら、ジョ
イント32の上下動に伴って移動する。具体的には、次
販商品S2の下方への移動を許容する許容位置(図10
参照)と、エジェクタ本体31が販売商品S1に当接す
ることにより定められ、次販商品S2を通路壁3と協働
して支持することにより、次販商品S2の下方への移動
を阻止する阻止位置(図6参照)との間でスライドす
る。販売時に、エジェクタ本体31が許容位置から阻止
位置に向かってスライドすると、これに伴い、押圧部材
36が下方に移動し、押圧部36aでロックレバー24
を上方から押圧する。これにより、ロックレバー24
は、ロック位置からロック解除位置に回動し、係合位置
でのロック部材21のロックが解除される(図6参
照)。
【0026】エジェクタ本体31を駆動機構6に連結す
るジョイント32は、その左右両端部が、上記側板7、
7にそれぞれ設けられた上下方向に延びるレール(図示
せず)に係合しており、そのレールに沿って上下方向に
移動できるようになっている。また、ジョイント32
は、その前面側で、エジェクタ本体31の上軸35aに
取り付けられ、背面側に設けられた駆動軸連結部32a
に、後述する駆動機構6の駆動軸42が螺合している。
【0027】次に、上記エジェクタ5を駆動するととも
に、ロック機構12によるストッパ本体11のロックを
解除する駆動機構6について説明する。駆動機構6は、
駆動モータ41と、上下方向に延び、駆動モータ41に
よって軸線回りに回転駆動される駆動軸42と、内部に
減速歯車列(図示せず)を有し、駆動モータ41の動力
を駆動軸42に伝達するギアボックス43とを有してい
る。駆動軸42は、上述したように、ジョイント32の
駆動軸連結部32aに螺合しており、駆動モータ41が
作動することによって、軸線回りに回転することによ
り、ジョイント32が上下方向に移動する。これによ
り、エジェクタ本体31が許容位置と阻止位置との間で
スライドする。販売時に、エジェクタ本体31が阻止位
置に向かってスライドし、押圧部材36の押圧部36a
がロックレバー24を上方から押圧することにより、係
合位置でのロック部材21のロックが解除され、その結
果、閉鎖位置でのストッパ本体11のロックが解除され
る。このように、本発明のロック解除機構は、駆動機構
6およびエジェクタ5などにより構成されている。
【0028】次に、図4〜図10を参照しながら、上記
のように構成された商品払い出し装置1による商品Sの
払い出しについて、順に説明する。図4は、商品通路2
に複数の商品Sが収納されているときの、販売待機状態
の商品払い出し装置1を示している。この状態では、ロ
ック部材21が通路壁3の係合部材27に係合した状態
にロックされており、これにより、ストッパ本体11が
閉鎖位置にロックされている。一方、エジェクタ本体3
1は許容位置に位置しており、押圧部材36が垂下した
状態で販売商品S1に接触している。したがって、この
状態では、販売商品S1はストッパ本体11に下側から
支持され、次販商品S2はその販売商品S1によって下
側から支持されている。
【0029】上記のような販売待機状態から販売状態に
移行すると、まず、駆動モータ41が正回転するように
作動し、これにより、駆動軸42が所定方向に回転す
る。そうすると、図5に示すように、ジョイント32が
下方に移動し、これに伴いエジェクタ本体31も阻止位
置に向かって下方にスライドする。この場合、押圧部材
36は、販売商品S1に接触している部分が販売商品S
1から反力を受け、これにより、上端部を中心に反時計
方向に回動しながら、下端部の押圧部36aがロック位
置のロックレバー24を上方から押圧する。そして、図
6に示すように、エジェクタ本体31が販売商品S1の
上部に当接するのに連動して、すなわち、阻止位置に到
達するのとほぼ同時に、押圧部材36の押圧部36a
が、更に反時計方向に回動し、ロックレバー24をねじ
りコイルばね26に抗してロック解除位置に回動させ
る。これにより、ロックシャフト23がロック部材21
のシャフト係合部21aから離脱し、ロック部材21は
離脱位置への回動が可能な状態となる。
【0030】上記のように、係合位置でのロック部材2
1のロックが解除されると、図7に示すように、ストッ
パ本体11は、販売商品S1の重さにより、図示しない
ねじりコイルばねに抗して開放位置に向かって反時計方
向に回動駆動され、これに伴い、ロック部材21は時計
方向に回動しながら、通路壁3の係合部材27から離脱
する。そして、図8に示すように、ストッパ本体11が
開放位置に到達すると、販売商品S1は、落下しながら
商品通路2から下方へ払い出される。販売商品S1の払
い出しが、スイッチやセンサなどからなる検出装置(図
示せず)によって検出されると、駆動モータ41の作動
が停止する。このようにして販売商品S1が払い出され
るときには、次販商品S2は、阻止位置のエジェクタ本
体31と通路壁3(支持凸部29を含む)との協働によ
り支持され、下方への移動が阻止される。
【0031】販売商品S1が払い出されると、ストッパ
本体11の回動軸13に取り付けられた図示しないねじ
りコイルばねの復元力によって、開放位置のストッパ本
体11は時計方向に回動し、図9に示すように、ロック
レバー24が押圧部材36の押圧部36aに当接した状
態で、閉鎖位置を若干越えた位置に停止する。その後、
駆動モータ41が逆回転するように作動すると、駆動軸
42が上記と逆方向に回転し、これに伴い、ジョイント
32が上方に移動するとともに、エジェクタ本体31が
許容位置に向かってスライドする。そうすると、押圧部
材36の押圧部36aがロックレバー24から離れ、ロ
ックレバー24の回動軸25に取り付けられたねじりコ
イルばね26の復元力により、ロックレバー24がロッ
ク位置に回動し、これにより、ロック部材21がロック
される。そして、エジェクタ本体31が許容位置に到達
すると、次販商品S2は下方に移動し、ストッパ本体1
1上に落下する。これにより、ストッパ本体11は、次
販商品S2の重さにより、反時計方向に若干回動駆動さ
れ、図10に示すように、閉鎖位置にロックされる。次
販商品S2がストッパ本体11上に落下したことが、ス
イッチやセンサなどからなる図示しない販売商品検出装
置によって検出されると、駆動モータ41の作動が停止
する。そして、ストッパ本体11上に落下した次販商品
S2は、次回の販売における販売商品として準備され
る。
【0032】以上詳述したように、本実施形態の商品払
い出し装置1によれば、閉鎖位置でのストッパ本体11
は、その先端部に設けられたロック部材21が、ロック
機構12により、通路壁3の係合部材27に係合した状
態にロックされることにより、閉鎖位置にロックされ
る。これにより、従来と異なり、販売待機時にけるスト
ッパ本体11の回動軸13回りのモーメントによる、ロ
ック機構12に作用する荷重が小さくなる。このため、
ロック機構12に要求される支持強度や材料強度を低減
することができるとともに、ロックシャフト23をロッ
ク部材21から小さな力で離脱させることができる。し
たがって、ロック機構12を小型化できるとともに、高
価な高強度の部品や高出力の駆動モータを使用する必要
がなく、その結果、商品払い出し装置1自体をコンパク
トにかつ低コストで製造することができる。
【0033】また、販売時に、エジェクタ本体31によ
って次販商品S2の落下を防止しつつ、販売商品S1の
みを適切なタイミングで確実に払い出すことができる。
さらに、単一の駆動モータ41によって、エジェクタ本
体31を駆動するとともに、閉鎖位置でのストッパ本体
11のロックを解除するので、それらを互いに異なる2
つの駆動源によって別個に行う場合に比べて、装置全体
の製造コストの低減を図ることができる。
【0034】なお、本発明は、説明した上記実施形態に
限定されることなく、種々の態様で実施することができ
る。また、実施形態で示した商品払い出し装置1の細部
の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範
囲内で適宜、変更することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動販売
機の商品払い出し装置は、販売待機時にロック機構に作
用する荷重を小さくすることができることにより、ロッ
ク機構に要求される支持強度や材料強度を低減でき、そ
の結果、装置自体をコンパクトにかつ低コストで製造す
ることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動販売機の商品払
い出し装置を示す側断面図である。
【図2】(a)はエジェクタ本体を示す正面図であり、
(b)はストッパ本体およびその周囲を示す平面図であ
る。
【図3】ストッパを分解して示す側断面図であり、
(a)はストッパ本体、(b)はロック部材、(c)は
ロックレバーを示す。
【図4】商品の払い出しを説明するための商品払い出し
装置の側断面図であり、販売待機状態を示す。
【図5】図4に続く商品払い出し装置の側断面図であ
り、エジェクタ本体が販売商品に向かってスライドし、
これに連動して押圧部材がロックレバーを若干押圧した
状態を示す。
【図6】図5に続く商品払い出し装置の側断面図であ
り、エジェクタ本体が販売商品に当接し、押圧部材がロ
ックレバーを押圧しロック解除位置に回動させた状態を
示す。
【図7】図6に続く商品払い出し装置の側断面図であ
り、ストッパ本体が開放位置に向かって若干回動し、こ
れに伴い、ロック部材が離脱位置に回動した状態を示
す。
【図8】図7に続く商品払い出し装置の側断面図であ
り、ストッパ本体が開放位置に到達し、販売商品が払い
出される状態を示す。
【図9】図8に続く商品払い出し装置の側断面図であ
り、開放位置から閉鎖位置に向かって回動したストッパ
本体が、閉鎖位置を若干越えた位置まで回動した状態を
示す。
【図10】図9に続く商品払い出し装置の側断面図であ
り、エジェクタ本体に支持されていた次販商品がストッ
パ本体上に落下することにより、ストッパ本体が閉鎖位
置に回動し、ロックされた状態を示す。
【図11】従来の自動販売機の商品払い出し装置の一部
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 商品払い出し装置 2 商品通路 3 通路壁 4 ストッパ 5 エジェクタ 6 駆動機構(駆動手段) 11 ストッパ本体(開閉部材) 12 ロック機構 21 ロック部材 23 ロックシャフト 24 ロックレバー(シャフト保持部材) 27 係合部材(係合部) 31 エジェクタ本体(次販商品支持部材) 36 押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼杵 博昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3E046 BA03 BB03 BB04 CA11 DA01 EA08 EA09 EB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横倒しで上下方向に積み重ねた状態で商
    品通路に収納された複数の商品のうちの最下位の販売商
    品を、販売時に下方へ払い出す自動販売機の商品払い出
    し装置であって、 前記販売商品の払い出しを阻止するように前記商品通路
    を閉鎖する閉鎖位置と 、前記販売商品の払い出しを許容するように前記商品通
    路を開放する開放位置との間で、基端部を中心に回動自
    在であるとともに、前記販売商品の重さにより、前記閉
    鎖位置から前記開放位置に向かって回動可能な開閉部材
    と、 前記商品通路の前記開閉部材の先端部側の通路壁に設け
    られた係合部と、 販売待機時に、前記閉鎖位置に位置する前記開閉部材の
    先端部を、前記係合部に係合した状態にロックすること
    により、当該開閉部材を前記閉鎖位置にロックするロッ
    ク機構と、 販売時に、前記ロック機構による前記開閉部材のロック
    を解除するロック解除機構と、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品払い出
    し装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉部材には、その先端部に、前記
    係合部に係合する係合位置と、前記販売商品の重さによ
    って前記開閉部材が前記開放位置に向かって回動駆動さ
    れるのに伴って、前記係合部から離脱する離脱位置との
    間で、基端部を中心に回動自在のロック部材が設けられ
    ており、 前記ロック機構は、前記ロック部材の回動中心から離隔
    した位置で、当該ロック部材に係脱自在のロックシャフ
    トと、 このロックシャフトが取り付けられるとともに、前記ロ
    ックシャフトが前記ロック部材に係合することにより、
    前記ロック部材を前記係合位置にロックするロック位置
    と、前記ロックシャフトが前記ロック部材から離脱する
    ことにより、前記ロック部材のロックを解除するロック
    解除位置との間で、移動可能なシャフト保持部材と、を
    有しており、 前記ロック解除機構は、駆動手段と、 上下方向に延びかつ上下方向に移動自在に構成され、販
    売時に、前記駆動手段によって下方に駆動され、前記シ
    ャフト保持部材を上方から押圧することにより、当該シ
    ャフト保持部材を前記ロック位置から前記ロック解除位
    置に駆動する押圧部材と、を有していることを特徴とす
    る請求項1に記載の自動販売機の商品払い出し装置。
  3. 【請求項3】 前記販売商品のすぐ上に位置する次販商
    品の下方への移動を許容する許容位置と、この許容位置
    から前記販売商品に向かって移動し、当該販売商品の上
    部に当接することにより定められ、前記次販商品を前記
    通路壁と協働して支持することにより、当該次販商品の
    下方への移動を阻止する阻止位置との間でスライド自在
    に構成され、販売時に、前記駆動手段により、前記許容
    位置から前記阻止位置に向かって駆動される次販商品支
    持部材を、更に備え、 前記押圧部材は、前記次販商品支持部材の先端部に回動
    自在に垂下した状態で設けられ、前記次販商品支持部材
    の前記販売商品への当接に連動して、前記シャフト保持
    部材を押圧し、当該シャフト保持部材を前記ロック解除
    位置に向かって駆動するように構成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の自動販売機の商品払い出し装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141041A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機の商品搬出装置
CN110544342A (zh) * 2019-09-29 2019-12-06 东莞如金自动化设备科技有限公司 一种自助售卖机构及具有该机构的售卖机

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