JP2001166467A - 製版方法及び製版装置 - Google Patents

製版方法及び製版装置

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JP2001166467A
JP2001166467A JP34462999A JP34462999A JP2001166467A JP 2001166467 A JP2001166467 A JP 2001166467A JP 34462999 A JP34462999 A JP 34462999A JP 34462999 A JP34462999 A JP 34462999A JP 2001166467 A JP2001166467 A JP 2001166467A
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photosensitive
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plate making
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Akinori Harada
明憲 原田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザーフレアの影響を受けにくく鮮鋭な画
像記録が可能で、明室処理にも適用できる製版方法等を
提供する。 【解決手段】 Ti:Al23レーザー光源25(図
3)から射出された超短パルスレーザー光をAOM27
(音響光学変調素子)で変調する。変調後のレーザー光
の焦点を集光レンズ29により感光性製版材料1の高感
度フォトポリマー層5(図2)に合わせる。集光した超
短パルスレーザー光が、フォトポリマー層5のレーザー
光照射部に2光子吸収現象による光重合反応を生じさせ
て、硬化部11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板印刷用等の印
刷版を制作する方法及びそのための装置に関する。特に
は、レーザーフレアの影響を受けにくく鮮鋭な画像記録
が可能で、明室処理にも適用できる製版方法等に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】CTP
(Computer−To−Plate)製版システム
(以下単にCTPという)を例に採って従来技術を説明
する。CTPは、コンピュータ中に蓄積した画像情報
を、レーザースキャナー等を用いて感光性製版材料上に
記録し、記録した画像を現像して印刷版を制作するシス
テムである。CTPでは、旧来の写真製版工程におけ
る、各色毎の焼付用中間材フィルムが不要である。その
ため、コストの削減、迅速処理、品質向上等の利点を有
するシステムとして注目されている。
【0003】このCTPにおいては、近年、2つのタイ
プの感光性製版材料(高感度フォトポリマー製版材
料、サーマル感光性製版材料)の開発が、それらを露
光するためのレーザー光源の進展と相まって、活発に行
われている。これらの感光性製版材料を用いた現行のシ
ステムにおいては、以下の課題を抱えている。
【0004】高感度フォトポリマー製版材料を用いた
CTP このシステムでは、通常、露光光として、100mW〜
200mW前後のUV〜青・緑のレーザー光(Ar+
LD励起緑固体レーザー)を用いる。このシステムは、
従来からの感光性製版材料であるPS版を用いるシステ
ムと同様の処理・印刷適性を持つという利点がある。し
かしながら、このシステムにおいては、UV〜青・緑の
レーザー光と高感度フォトポリマーを用いることから、
光学系や感光面内での散乱や反射、回折等によるレーザ
ーフレアの影響を受けて、画質のトラブルが生じやす
い。また、青・緑のレーザー光を用いる場合には、露光
や現像を暗室で行うこと(暗室処理)が必須である。
【0005】サーマル感光性製版材料を用いたCTP サーマル感光性製版材料はサーマル・ネガ感光性製版材
料とサーマル・ポジ感光性製版材料に分けられる。これ
らの感光性製版材料は超低感度であるため、1W〜10
Wクラスの超高出力レーザー光を照射する必要があるも
のの、通常の照明光程度では感光しないため感光性製版
材料を明室で取り扱うことができる。しかしながら、サ
ーマル・ネガ感光性製版材料はプレヒート工程に巨大な
オーブンが必要であるため、処理システム自体が大きく
なる。さらに、加熱工程における加熱温度のラチチュー
ド(許容範囲)が狭く、温度管理が繁雑だという問題が
ある。一方、サーマル・ポジ感光性製版材料を用いる場
合には、加熱工程が不要であるものの、現像のラチチュ
ードが狭く現像条件の管理に厳密さを要求されるという
問題がある。また、両方の感光性製版材料とも長期経時
安定性に関する懸念が指摘されている。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、レーザーフレアの影響を受けにくく鮮鋭な画
像記録が可能で、明室処理にも適用できる製版方法等を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するため、本発明の製版方法は、 感光性
製版材料を準備する工程と、 該感光性製版材料を、変
調を加えたレーザー光で走査して画像を記録する工程
と、 該画像を現像する工程と、 を含む製版方法であ
って; 上記レーザー光として超短パルスレーザーを用
い、上記感光性製版材料のレーザー光照射部において2
光子吸収現象による光重合反応を生じさせることを特徴
とする。
【0008】本発明の製版装置は、感光性製版材料に変
調を加えたレーザー光を走査して画像を記録する製版装
置であって; 上記感光性製版材料のレーザー光照射部
において2光子吸収現象による光重合反応を生じせしめ
うる超短パルスレーザー光源と、 レーザー光変調器
と、 レーザー光走査機構と、を備えることを特徴とす
る。
【0009】2光子吸収とは、光の吸収体が2個の光子
(フォトン)を同時に吸収することにより、実際に照射
した光の2倍のエネルギー(1/2の波長)に相当する
吸収が生じる現象である。この現象においては、例え
ば、赤外波長760nmのフェムト秒レーザー光を照射
すると、UV波長380nmの光の照射に相当する吸収
が生じる。なお、フェムトは10-15である。ただし、
2光子吸収の発生効率は、一般的な強度の光を照射した
場合は、1光子吸収に比べて非常に小さい。しかし、2
光子吸収の発生効率は照射光強度の2乗に比例するの
で、照射光強度を上げて、光子密度を非常に大きくすれ
ば2光子吸収の誘起は活発となる。レーザー光を超短パ
ルス化した場合、光子密度が非常に大きくなり、1kW
/cm2以上の尖頭パワーを容易に得ることができる。
この場合には、2光子吸収を実用的なレベルで生じさせ
ることができる。また、前述のように2光子吸収の発生
効率は照射光強度の2乗に比例するので、レーザー光を
集光した焦点位置のみで2光子吸収を生じさせることも
できる。なお、本発明でいう2光子吸収は、3光子以上
の多光子吸収をも含む概念である。
【0010】本発明によれば、上述の2光子吸収の原理
に基づき、照射レーザー光の半分(あるいはそれ以下)
の波長の光に感度を有する感光性製版材料を用いること
ができる。逆にいえば、感光性製版材料の感光波長の倍
の波長のレーザー光を用いることができる。したがっ
て、短波長レーザー光を使用する際に特に問題となりや
すい、回折や散乱に起因するレーザーフレアの影響を低
減できる。そのため、記録された製版材料における非画
像部の残色や残膜、汚れ、網点・画線の太り、網点周囲
のフリンジ等のトラブルが大幅に改善される。また、上
述したように、2光子吸収の確率(吸収量)が光強度の
2乗に比例するので、焦点を細かく絞って焦点近傍のみ
で2光子吸収を生じさせて露光することができ高解像度
を容易に実現できる。
【0011】本発明においては、上記超短パルスレーザ
ーのパルス幅が10ps以下であることが好ましい。フ
ェムト秒(100fs〜数百fsから数ps)の超短パ
ルスレーザー光により露光することにより、高いピーク
パワーを得ることが容易となり、感光性製版材料が熱的
な影響を全く受けることなく露光部/非露光部の切れを
シャープに露光でき、一層の高解像度を実現できる。
【0012】本発明においては、上記超短パルスレーザ
ーの波長が800nm以下であり、上記感光性製版材料
の感光波長が400nm以下であることが好ましい。
【0013】本発明に用いる感光性製版材料は、具体的
には、支持体上にフォトポリマーからなる感光層を有す
るものである。一般にフォトポリマーの感光波長は40
0nm以下(紫外線露光域)である。このような紫外線
露光域のフォトポリマーは可視照明光に対する感度が低
い。したがって、明室又は半明室(例えば黄色以上の波
長を照明光として用いる部屋)における露光処理が可能
となり、作業性を大幅に改善することができる。
【0014】フォトポリマー(photopolymer)とは、光の
照射によって単量体(モノマー)から重合体(ポリマ
ー)に変化する高分子化合物であって、通常は、光重合
性のモノマー、プレポリマー(すなわち2量体、3量体
およびオリゴマー)、またはこれらの混合物、ならびに
それらの共重合体(以下、これらを総称して光重合性化
合物とする)に、増感剤や重合開始剤を添加したもので
ある。フォトポリマー感光材料とは、このようなフォト
ポリマーの層をアルミニウム等の支持体上に形成したも
のである。特に、好適な光重合性化合物としては、不飽
和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物のエステル
や、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物のアミ
ドなどが挙げられる。このような光重合性化合物や、そ
れと組み合わせて用いられる増感剤、重合開始剤、バイ
ンダーその他の添加物、および支持体に関する詳細な記
載は、特開平5−164982号を参照することが適当
である。
【0015】その他の有用なフォトポリマーとしては、
WO98/21521号、WO99/53242号、Co
mpston et al,“Two-photon polymerization initiator
s for three-dimensional optical data storage and m
icrofabrication”,Nature,vol.398,4 March,1999,pp51
〜54 等に詳細に記載されている、2光子吸収の感度の
高いπ共役化合物をフォトイニシエータとして含む系を
挙げることが出来る。より詳しく述べれば、ポリマーバ
インダーと、重合可能なアクリレートモノマーと、下式
を代表例とするD−π―D化合物{Dはπ共役橋架け部
分(π conjugated bridge)と結合しうる低イオン化ポ
テンシャルの原子または原子群を表す}からなる光重合
性組成物をアルミニウム等の支持体上に感光層として塗
布した材料を本発明の感光性製版材料として用いること
ができる。
【化学式1】
【0016】超短パルスレーザー光源としては、モード
ロックTi:Al23レーザーや、Erドープファイバ
を用いたフェムト秒ファイバーレーザーや色素を用いた
CPMレーザー等を用いることができる。
【0017】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形
態を説明する。図1は、本発明の製版方法の一例を説明
するための工程図である。図2は、図1の製版方法にお
ける感光性製版材料の処理プロセスを模式的に示す図で
ある。図1の工程S1では、コンピュータ中に画像情報
を蓄積する。この操作では、原画をスキャナーで読み込
んだり、CAD情報や電子写真情報をもらい受ける。
【0018】工程S2では、感光性製版材料を準備す
る。図2(A)に示すように、感光性製版材料1は、基
板7(アルミニウムや樹脂製)の上にフォトポリマー層
5、その上にオーバーコート層3を形成したものであ
る。オーバーコート層3は、ポリビニルアルコールもし
くは酸性セルロース等からなり、フォトポリマーが空気
中の酸素等と反応して重合するのを防ぐものである。
【0019】工程S3(図1)では、レーザースキャナ
ー(図3、4、5により後述)を用いて変調したレーザ
ー光で感光性製版材料上を2次元的に走査し感光性製版
材料1に画像を焼き付ける。このとき、図2(B)に示
すように、例えば、赤外波長760nmのフェムト秒レ
ーザー光9を、フォトポリマー層5で焦点を結ぶように
照射する。そして、焦点近傍に光重合反応を起こさせ、
フォトポリマー層5内の選択した部分を硬化させる(硬
化部11)。
【0020】工程S4では、焼き付け済の感光性製版材
料1を、珪酸カリウム水溶液等の感光層の未硬化部分を
溶出しうる現像液で現像する。すると、図2(B)→
(C)に示すように、オーバーコート層3と未硬化のフ
ォトポリマー層5が除去されて、基板(支持体)7上に
硬化部11のなす画像が形成される。なお、通常の印刷
版では、硬化部11はいわゆる網点階調をなす。なお、
この例はポジ型の場合を示したが、もちろんネガ型とす
ることもできる。
【0021】工程S5では、製版材料1を水洗いして現
像液等を洗い流す。工程S6では、界面活性剤を含む水
溶液でリンス処理するか、またはガム液で不感脂化処理
する。なお、リンス処理および不感脂化処理の両方を行
っても良い。現像液、リンス液、不感脂化処理のための
ガム液等の組成や、現像装置については特公平7−13
740号の記載を参照することが適切である。
【0022】このようにして完成した平板印刷板は、フ
ォトポリマー硬化部11が高い親油性を示し、その余の
部分13は親水性を示す。その後の印刷工程では、印刷
版1に湿し水を付与し、硬化部11にインクを付与す
る。このインクを直接印刷用紙に転写するか、ブランケ
ット胴を介して印刷用紙に転写し、印刷する。
【0023】次に、図3〜5を参照しつつ感光性製版材
料の焼き付けを行うための画像記録装置について説明す
る。なお、以下の文中において上下・左右は各図におけ
る方向の意味である。図3は、本発明の一実施形態に係
るInner Drum式の製版用画像記録装置の構成
を模式的に示す斜視図である。この画像記録装置21に
おいては、感光性製版材料1は、円筒内面を有するドラ
ム35の内面に貼り付けられている。このドラム35
は、ドラム移動機構37に駆動されて図中のZ方向(ド
ラム軸芯に沿う方向)に移動する。
【0024】この画像記録装置21の光学系22は、レ
ーザー光源23、25、AOM27、集光レンズ29及
び回転ミラー31を含む。光学系22の末端に配置され
ているLD励起緑固体レーザー光源23は、隣のTi:
Al23レーザー光源25に向けて励起用のレーザー光
を射出する。Ti:Al23レーザー光源25は、モー
ドロック機構(図示せず)を備え、100fs〜300
fsの超短パルス幅のレーザー光を発振させる。この光
源25は、700nm〜900nmまで波長掃引するこ
とが可能である。なお、このようなモードロック機構や
波長掃引機構を備えたレーザー光源23、25のアッセ
ンブリーは、例えば、スペクトラ・フィジックス社の T
sunami を用いることができる。
【0025】Ti:Al23レーザー光源25から発せ
られた超短パルスレーザーは、レーザー光を外部変調す
るAOM(音響光学変調素子)27に入射する。AOM
27はトランスジューサと結晶体(共に図示せず)等か
らなる。結晶体は超音波媒質であり、トランスジューサ
が出力した超音波により密度変動を生じ結晶体の密度変
動を回折格子として利用できる。この結晶体は、入射さ
れたレーザー光を回折の次数に対応した角度の方向に射
出する。AOM27を出た焼き付け用の1次回折光が集
光レンズ29方向に進む。つまり、AOM27のトラン
スジューサに与える電圧によって、焼き付け用のレーザ
ー光を集光レンズ29方向に照射するか否かを選択す
る。
【0026】AOM27からの1次回折光は集光レンズ
29によって収束される。収束の焦点は、前述のよう
に、感光性製版材料1のフォトポリマー層5(図2
(B)参照)に位置するように調整されている。
【0027】集光レンズ29を出たレーザー光は回転ミ
ラー31に入射する。回転ミラー31はモータ33から
駆動力を受けて、製版材ドラム35の軸芯と同じ軸を中
心に高速回転する。回転ミラー31の集光レンズ29側
の面は、軸芯に対して45°傾いた面となっている。こ
の面に当ったレーザー光は、感光性製版材料1の表面に
向けて偏向される。回転ミラー31の回転によって、レ
ーザー光が感光性製版材料1に当る位置は変り、レーザ
ー光は図のX方向に走査される。なお、感光性製版材料
1は、ドラム35と共にZ方向に走査されるので、レー
ザー光の偏向走査と合わせて、感光性製版材料1上でレ
ーザー光は2次元的に走査される。
【0028】図3の画像記録装置では、Ti:Al23
レーザー光源25から射出された赤外波長760nmの
フェムト秒レーザー光が、AOM27で外部変調され、
集光レンズ29及び回転ミラー31を介して感光性製版
材料1上に走査される。そして、感光性製版材料1上の
フォトポリマー層5(図2(B)参照)に焦点を結ぶ。
このとき、2光子吸収が生じ、UV波長380nmの吸
収に相当する化学変化(光重合反応)を生じさせる。
【0029】図4は、本発明の一実施形態に係るOut
er Drum式の製版用画像記録装置の構成を模式的
に示す斜視図である。この例では、光学系52は、図3
におけるInner Drum式の画像記録装置の回転
ミラー31及びモータ32が無いこと以外、図3の光学
系22と同じである。図4の画像記録装置においては、
光学系52を2系列設けることにより、描画速度の不足
を補っている。
【0030】図4の画像記録装置においては、感光性製
版材料1は、円筒外面を有するドラム55の外面に貼り
付けられている。このドラム55は、モーターや減速器
等を含む回転機構57により図中のX方向に回転され
る。2系列設けられた各光学系52は、固定された方向
にレーザー光を射出して感光性製版材料1上に結像す
る。感光性製版材料1への画像記録中は、光学系52全
体が図中のZ方向(ドラム55の軸芯に平行な方向)に
走査される。したがって、ドラム55のX方向の回転と
光学系52のZ方向の走査とにより、レーザー光が感光
性製版材料1の全面を2次元的に走査される。
【0031】図5は、本発明の一実施形態に係るFla
t Bed式の製版用画像記録装置を含む自動製版装置
の構成を模式的に示す断面図である。この製版装置11
0は、図5に示すように内部が3層に別れており、上か
ら読取部114、画像記録部116、製版材処理部11
8及びデータ集積部160が配置されている。装置11
0の上面の原稿台120に原稿Tを置いて、同原稿T上
の画像、あるいはコンピュータ112から入力された画
像を感光性製版材料1(フィルム感光性製版材料または
ペーパー感光性製版材料)に記録してフィルム版または
ペーパ版とする。
【0032】製版装置110本体上面のほぼ中央には、
原稿台120が設置されている。この台120上に原稿
Tを載置した後、原稿押さえ122で同原稿Tを押さえ
る。上記本体上面の左側には、条件入力部124が設置
されている。この条件入力部124には、オペレータが
各種の読取や出力の処理条件、例えば、原稿Tの画像読
取範囲や出力画像倍率、トリミングや砂目処理等の特殊
処理等を入力する。これらの条件入力や原稿Tの載置が
終了した後、スタートスイッチ(図示せず)を押すと、
読取部114による原稿Tの画像読取が開始される。
【0033】製版装置110の読取部114の読取光源
126は、スタートスイッチが押されると、矢印a方向
(原稿台120の下面に平行な方向)に移動しながら、
読取光を原稿Tに照射して同原稿Tを走査する。読取光
源126の下方にはミラー128が位置しており、同ミ
ラー128の右側にはミラーユニット130が位置して
いる。
【0034】ミラー128は、常に読取光源126の下
方に位置するよう読取光源126に同期して移動する。
ミラーユニット130は、読取光源126の移動方向と
同じ方向に同光源126の半分の速度で移動する。原稿
Tからの反射光はミラー128やミラーユニット130
に反射された後、結像レンズ136に達する。
【0035】結像レンズ136は、ミラーユニット13
0からの反射光の焦点距離を調整する。結像レンズ13
6の左側にはCCDセンサ138が設置されている。こ
のCCDセンサ138は、焦点距離を調整された光を読
み取り、光電変換することにより、原稿Tの画像情報を
得る。
【0036】CCDセンサ138の左側には画像情報処
理装置140が設置されている。同装置140にCCD
センサ138からの画像情報(原稿Tの画像)またはコ
ンピューター112からの画像情報が入力される。この
画像情報処理装置140は、条件入力部124における
入力条件に応じて、CCDセンサ138やコンピュータ
ー112から入力された画像情報を処理して網点画像情
報を生成する。この画像情報処理装置140はデータ集
積部160に接続されている。
【0037】この製版装置110の画像記録部116
は、Flat Bedスキャン方式を採用しており、感
光性製版材料1上に画像を記録する。画像記録部116
のドライバ141は、画像情報処理装置140から入力
された網点画像情報を受け、該情報に対応して露光光源
142を駆動する。露光光源142は、図4の例と同じ
ようにLD励起線固定レーザー光源とTi:Al23
ーザー光源、AOM、集光レンズ(いずれも図示され
ず)からなる。この露光光源142は、上記網点画像情
報に応じた記録光(レーザー光)9をレゾナントスキャ
ナー144に向けて射出する。
【0038】レゾナントスキャナー144はいわゆる光
偏向器であり、露光光源142からのレーザー光9を主
走査方向(図5における紙面垂直方向)に偏向する。レ
ゾナントスキャナー144の右側にはFθレンズ146
が配置されている。このFθレンズ146は、同スキャ
ナー144からのレーザー光9の焦点位置を調整して感
光性製版材料1上に結像する。
【0039】画像記録部116の右側において、感光性
製版材料1はロール状に巻回されてマガジン150に収
納されている。感光性製版材料1はマガジン150から
引き出され、露光ドラム152により所定の露光位置に
保持されつつ、同ドラム152やニップローラ154、
156により下方(副走査方向、主走査方向に略直交す
る方向)に搬送される。両方向の走査により、感光性製
版材料1の全面がレーザー光9により2次元的に走査さ
れて、画像情報処理装置140が得た網点画像情報に応
じた画像が記録される。
【0040】画像が記録された感光性製版材料1は、ド
ラム152下に位置するカッタ158により所定の長さ
に切断され後、版材処理部118に搬入される。同処理
部118に搬入された感光性製版材料1は、感光性製版
材料1の種類に応じて定められた工程を経た後トレイ
(図示せず)上に排出される。例えば、感光性製版材料
1として銀塩写真感光材料を用いる場合には、現像→漂
白・定着→水洗→乾燥等の工程を経てトレイ上に排出さ
れる。なお、図5においては、図面簡略化のために製版
材処理部118の詳細な図示が省略されている。
【0041】なお、本発明に係る製版装置は、図5に示
したフィルム版製版装置に限定されるものではなく、P
S版や銀塩写真版、電子写真版等の印刷版を製版する製
版装置や各種の製版材を適用する製版装置等全てを対象
とする。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超短パルス化したレーザー光を露光処理に用いるので、
照射レーザー光の半分以下の波長の光に感度を有する感
光材料を用いて作業できる。したがって、レーザーフレ
アの影響を受けにくくなり、記録された画像あるいは製
版材における非画像部の残色や残膜、汚れ、網点・画線
の太り、網点周囲のフリンジ等のトラブルを大幅に改善
できるとともに、高解像度を容易に実現できる。
【0043】超短パルスレーザーのパルス幅を10ps
以下とすれば、感材が熱的な影響を全く受けることなく
露光部/非露光部の切れをシャープに露光でき、一層の
高解像度を実現できる。
【0044】超短パルスレーザーの波長を800nm以
下に採り、感光波長が400nm以下の感光材料を用い
る場合には、明室あるいは半明室において露光処理を行
うことができ、作業性を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製版方法の一例における工程図であ
る。
【図2】図1の製版方法における感光性製版材料の処理
プロセスを模式的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るInner Dru
m式の製版用画像記録装置の構成を模式的に示す斜視図
である。
【図4】本発明の一実施形態に係るOuter Dru
m式の製版用画像記録装置の構成を模式的に示す斜視図
である。
【図5】本発明の一実施形態に係るFlat Bed式
の画像記録部を含む自動製版装置の構成を模式的に示す
断面図である。
【符号の説明】
1…感光性製版材料 1′…印刷版 3…オーバーコート層 5…フォトポリ
マー層 7…基板 9…レーザー光 11…硬化部 13…ゴム膜 21、51…画像記録装置 22、52…光
学系 23…LD励起緑固体レーザー光源 25…Ti:A
23レーザー光源 27…AOM(音響光学変調素子) 29…集光レン
ズ 31…回転ミラー 33…モータ 35、55…ドラム 37…ドラム移
動機構 57…回転機構 110…製版装
置 112…コンピュータ 114…読取部 116…画像記録部 118…製版材
処理部 120…原稿台 122…原稿押
さえ 124…条件入力部 126…読取光
源 128…ミラー 130…ミラー
ユニット 136…結像レンズ 138…CCD
センサ 140…画像情報処理装置 141…ドライ
バ 142…露光光源 144…レゾナ
ントスキャナー 146…Fθレンズ 150…マガジ
ン 152…露光ドラム 154、156
…ニップローラ 158…カッタ 160…データ
集積部 T…原稿
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月30日(2000.8.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性製版材料を準備する工程と、 該感光性製版材料を、変調を加えたレーザー光で走査し
    て画像を記録する工程と、 該画像を現像する工程と、 を含む製版方法であって;上記レーザー光として超短パ
    ルスレーザーを用い、上記感光性製版材料のレーザー光
    照射部において2光子吸収現象による光重合反応を生じ
    させることを特徴とする製版方法。
  2. 【請求項2】 上記超短パルスレーザーのパルス幅が1
    0ps以下であることを特徴とする請求項1記載の製版
    方法。
  3. 【請求項3】 上記超短パルスレーザーの波長が800
    nm以下であり、上記感光性製版材料の感光波長が40
    0nm以下であることを特徴とする請求項1記載の製版
    方法。
  4. 【請求項4】 上記感光性製版材料が支持体上にフォト
    ポリマーからなる感光層を有するものであることを特徴
    とする請求項1の製版方法。
  5. 【請求項5】 感光性製版材料に変調を加えたレーザー
    光を走査して画像を記録する製版装置であって;上記感
    光性製版材料のレーザー光照射部において2光子吸収現
    象による光重合反応を生じせしめうる超短パルスレーザ
    ー光源と、 レーザー光変調器と、 レーザー光走査機構と、を備えることを特徴とする製版
    装置。
  6. 【請求項6】 上記超短パルスレーザーのパルス幅が1
    0ps以下であることを特徴とする請求項5記載の製版
    装置。
  7. 【請求項7】 上記超短パルスレーザーの波長が800
    nm以下であり、感光性製版材料の感光波長が400n
    m以下であることを特徴とする請求項6記載の製版装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015309A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Pentax Corp 多重露光描画方法及び多重露光描画装置
US8119041B2 (en) 2001-09-05 2012-02-21 Fujifilm Corporation Non-resonant two-photon absorption induction method and process for emitting light thereby

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