JP2001166139A - 偏光板 - Google Patents
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Abstract
接着力が優れ、かつ耐水性や耐久性に優れた偏光板を提
供すること。 【解決手段】 ポリビニルアルコール系偏光膜と支持体
とが、エチレン単位を1〜20モル%含有する変性ポリ
ビニルアルコール系重合体からなる接着剤層を介して積
層された偏光板。
Description
ール系偏光膜と支持体が、特定量のエチレン単位を含有
する変性ポリビニルアルコール系重合体からなる接着剤
を介して積層された偏光板に関する。
とを貼り合わせて偏光板を製造する際に使用される接着
剤として、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、フェ
ノール系、ゴム系など多種の接着剤が知られているが、
一般にこれらの接着剤は支持体に対しては比較的良い接
着性を示すが、ポリビニルアルコール系偏光膜に対して
は接着力が不足するという問題点があり、偏光板に切断
等の加工を加える際に一部が剥離を起こすことがあっ
た。このような剥離が生じると、剥離部分の偏光機能が
阻害されるだけでなく、偏光膜の吸湿を促進したり、高
温環境下で偏光板の変形を生じる恐れがある。また、酢
酸ビニル系接着剤やポリビニルアルコール系接着剤は、
ポリビニルアルコール系偏光膜との接着力は比較的良い
ものの、湿度により接着力が低下するという問題点があ
る。
ビニルアルコール系偏光膜と支持体との接着力が優れ、
かつ耐水性や耐久性に優れた偏光板を提供することにあ
る。
解決に向けて鋭意検討した結果、ポリビニルアルコール
系偏光膜と支持体とを、エチレン単位を1〜20モル%
含有する変性ポリビニルアルコール系重合体からなる接
着剤層を介して積層することにより、上記目的を達成す
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
ル系偏光膜と支持体とが、エチレン単位を1〜20モル
%含有する変性ポリビニルアルコール系重合体からなる
接着剤層を介して積層された偏光板に関する。
本発明に用いられるポリビニルアルコール系偏光膜を構
成するポリビニルアルコール系重合体としては、ビニル
エステル系モノマーをラジカル重合して得られたポリビ
ニルエステル系重合体をけん化し、ビニルエステル単位
をビニルアルコール単位としたものを用いることができ
る。該ビニルエステル系モノマーとしては、例えば、ギ
酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン
酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安
息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビ
ニル等を挙げることができ、これらのなかでも酢酸ビニ
ルを用いるのが好ましい。
をラジカル重合する際に、必要に応じて、上記のビニル
エステル系モノマーと共重合可能なモノマーを、発明の
効果を損なわない範囲内(好ましくは15モル%以下、
より好ましくは5モル%以下の割合)で共重合させるこ
ともできる。このようなビニルエステル系モノマーと共
重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数2〜30の
オレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、ア
クリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2
−エチルへキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オ
クタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸お
よびその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
へキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタ
ドデシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸およ
びその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよ
びその塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘
導体等のアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N
−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミ
ド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその
塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびそ
の塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体
等のメタクリルアミド誘導体;メチルビニルエーテル、
エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、
i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテ
ル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエー
テル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエー
テル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化
ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;
マレイン酸およびその塩またはそのエステル;イタコン
酸およびその塩またはそのエステル;ビニルトリメトキ
シシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル
等を挙げることができる。
は、偏光膜の強度の点から500以上が好ましく、偏光
性能の点から1000以上がより好ましく、1500以
上がさらに好ましい。さらに、重合度の上限は、偏光膜
の製膜性の点から6000以下が好ましい。なお、ポリ
ビニルアルコール系重合体の重合度(P)はJIS−K
6726に準じて測定される。すなわちポリビニルアル
コール系重合体を再けん化し、精製した後、30℃の水
中で測定した極限粘度[η](単位:dl/g)から次
式(1)により求められる。
は、偏光膜の耐久性の点から90モル%以上が好まし
く、95モル%以上がより好ましく、98モル%以上が
さらに好ましい。さらに、偏光膜の染色性の点から9
9.95モル%以下が好ましい。なお、本明細書でいう
けん化度とは、けん化によりビニルアルコール単位に変
換されうる単位の中で、実際にビニルアルコール単位に
けん化されている単位の割合を示したものであり、JI
S−K6726に準じて測定された値である。
系偏光膜を製造する方法としては、例えば、上記したポ
リビニルアルコール系重合体を溶媒に溶解した溶液を使
用して、キャスト製膜法、押出製膜法、乾式製膜法、湿
式製膜法(貧溶媒中への吐出)、乾湿式製膜法、ゲル製
膜法(PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した後、溶媒を抽
出除去し、フィルムを得る方法)、およびこれらの組み
合わせによる方法で製造することができる。これらのな
かでもキャスト製膜法および押出製膜法が高偏光性およ
び高耐湿熱性を有する偏光膜が得られることから好まし
い。
際に使用される、ポリビニルアルコール系重合体を溶解
する溶剤としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン、エチレングリコール、グリセリン、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、水等を挙げることができ、これらのうち1種または
2種以上を使用することができる。これらのなかでも、
ジメチルスルホキシド、水、あるいはジメチルスルホキ
シドと水の混合溶媒が好適に使用される。
際に使用される、ポリビニルアルコール系重合体溶液の
濃度は、3〜50重量%が好適である。この溶液には、
必要に応じて可塑剤、界面活性剤、二色性染料等を含有
させてもよい。
〜150μmが好ましく、30〜100μmがより好ま
しい。
ロースエステル系(セルロースジアセテート、セルロー
ストリアセテート、セルロースアセテートブチレートな
ど)、ポリスチレン系、アクリル系、ポリ塩化ビニル
系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリエステル系、ポリカー
ボネート系、ポリオレフィン系、ポリアミド系等のフィ
ルムやガラス板などの光透過性の板状物があげられる。
接着性の点から、セルロースエステル系のフィルムが好
ましく、なかでもトリアセテートセルロースフィルムが
より好ましい。さらに、接着剤との親和性が向上し、よ
り接着強度が上がるため、表面をけん化したトリアセテ
ートセルロースフィルムを用いるのが特に好ましい。
レン変性ポリビニルアルコール系重合体としては、エチ
レンとビニルエステル系モノマーとを共重合して得られ
たエチレン−ビニルエステル系重合体をけん化し、ビニ
ルエステル単位をビニルアルコール単位としたものを用
いることができる。該ビニルエステル系モノマーとして
は、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、バレリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バー
サティック酸ビニル等を挙げることができ、これらのな
かでも酢酸ビニルを用いるのが好ましい。
体において、エチレン変性量(エチレンの共重合量)は
1〜20モル%であり、好ましくは2〜15モル%であ
り、より好ましくは5〜10モル%である。エチレン変
性量が1モル%未満の場合には、偏光板の耐水性、耐湿
熱性および耐久性が劣る。一方、エチレン変性量が20
モル%を越える場合には、支持体との接着強度が低下し
たり、水溶液での塗布が困難となる。
マーを共重合させる際に、必要に応じて、共重合可能な
モノマーを、発明の効果を損なわない範囲内(好ましく
は15モル%以下、より好ましくは5モル%以下の割
合)で共重合させることもできる。このような共重合可
能なモノマーとして、例えば、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブテン等の炭素数3〜30のオレフィン類;ア
クリル酸およびその塩;アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルへキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等の
アクリル酸エステル類;メタクリル酸およびその塩;メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸オクタドデシル等のメタ
クリル酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアク
リルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アク
リルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリル
アミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチ
ロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルア
ミド誘導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミ
ドプロパンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミド
プロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロール
アクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド
誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニル
エーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニ
ルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニ
ルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエー
テル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニ
トリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸ア
リル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸および
その塩またはそのエステル;イタコン酸およびその塩ま
たはそのエステル;ビニルトリメトキシシラン等のビニ
ルシリル化合物;酢酸イソプロペニル等を挙げることが
できる。
体の重合度は、偏光板の耐水性、耐湿熱性、耐久性等の
点から300以上が好ましく、400以上がより好まし
く、500以上がさらに好ましい。さらに、接着剤の粘
度等の作業性の観点から、重合度は2500以下が好ま
しく、2000以下がより好ましい。なお、エチレン変
性ポリビニルアルコール系重合体の重合度(P)はJI
S−K6726に準じて測定される。すなわちエチレン
変性ポリビニルアルコール系重合体を再けん化し、精製
した後、30℃の水中で測定した極限粘度[η](単
位:dl/g)から前記の式(1)により求められる。
体のけん化度は、偏光板の耐水性の観点から、90モル
%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましく、9
8モル%以上がさらに好ましい。
チレン変性ポリビニルアルコール系重合体を、例えば、
水やその他の溶剤に溶解して調製することができる。支
持体の濡れ性の改善や、エチレン変性ポリビニルアルコ
ール系重合体の溶解性の向上のため、水にメタノールや
イソプロパノールなどのアルコールを添加するのが好ま
しい。
において、上記の接着剤に、例えば、その他の重合体;
グリセリン、ジグリセリン、ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレート、リン酸トリクレジル等の可塑剤;ク
レイ、シリカ、炭酸カルシウム、Ti、Ni化合物等の
無機化合物;界面活性剤;ホウ素化合物等の架橋剤;染
料や顔料;酸化防止剤等の安定化剤;紫外線吸収剤など
を配合することもできる。
であれば、例えば、エポキシ系、アクリル系、ウレタン
系、フェノール系、ゴム系などの接着剤を配合すること
ができる。エチレン変性ポリビニルアルコール系重合体
からなる接着剤は水系で用いられることが多いため、配
合する接着剤も水系であることが好ましい。
ポリビニルアルコール系重合体からなる接着剤を用い
て、偏光膜と支持体とを接着することにより得られる。
偏光膜と支持体とを接着する方法としては、例えば、偏
光膜に接着剤を塗布した後、支持体を貼り合わせる方
法;支持体に接着剤を塗布した後、偏光膜を貼り合わせ
る方法など任意の方法が採用される。接着剤を偏光膜ま
たは支持体に塗布する方法としては、従来公知の方法を
用いることが出来る。例えば、グラビアロールコーティ
ング、リバースロールコーティングやスプレー方式など
があるが、均一な接着剤層が形成される方法であれば特
に限定されるものではない。
ましく、0.2〜8μmがより好ましく、0.5〜5μ
mがさらに好ましい。接着剤層が0.05μm未満の場
合には、接着強度が低下する傾向がある。接着剤層が1
0μmを超える場合には、光学的ムラの原因になる場合
がある。
着剤層を介して積層された積層構造(偏光膜/接着剤層
/支持体)を有している。偏光板の具体的な積層構造と
しては、例えば、偏光膜/接着剤層/支持体の3層構
造;支持体/接着剤層/偏光膜/接着剤層/支持体の5
層構造;支持体/接着剤層/偏光膜/接着剤層/偏光膜
/接着層剤/支持体の7層構造等の積層構造を挙げるこ
とができる。
有する。 (1)エチレン単位を1〜20モル%含有する変性ポリ
ビニルアルコール系重合体からなる接着剤層は、ポリビ
ニルアルコール系偏光膜に対しても、支持体に対して
も、共に優れた接着性を有しているので、本発明の偏光
板に切断等の加工を加えても、偏光膜と支持体との間に
剥離は生じない。 (2)本発明の偏光板は耐水性や耐久性に優れている。
て、特に耐久性や耐水性が要求される用途、例えば、液
晶テレビ、液晶ディスプレイ、航空機や自動車のインパ
ネ用ディスプレイとか、その他フィルター、サングラ
ス、窓ガラス、各種ライトの防眩用途、各種センサーな
どに好適に用いることができる。
説明するが、本発明は実施例によりなんら制限されるも
のではない。なお、実施例中の「%」および「部」は特
にことわりのない限りそれぞれ「重量%」および「重量
部」を表す。
0、けん化度99モル%)フィルムを、ヨウ素1部、ヨ
ウ化カリウム10部、ほう酸5部および水100部より
なる染色浴中に浸漬して染色し、ついで30℃で一方向
に4倍に延伸して偏光膜を得た。8モル%エチレン変
性、重合度500、けん化度99モル%の変性ポリビニ
ルアルコール50重量部に対して、水950重量部を加
えて、95℃に加熱して溶解させた。そして、十分に脱
泡した後、室温まで冷却し、接着剤を調製した。表面を
けん化した厚み50μmのトリアセテートセルロースフ
ィルムに、上記接着剤を乾燥後の厚みが2μmとなるよ
うに塗布し、85℃で30秒間乾燥した。この上に上記
偏光膜を貼り合わせ、80℃で3分間キュアリングを行
い、偏光板を得た。耐水性試験として25℃の水中に2
日間浸漬後の偏光板の状態を調べたが、偏光膜と支持体
との間に剥離は見られなかった。さらに、得られた偏光
板を裁断機で1cm角に切断したが、端面からの剥離は
全く認められなかった。
0、けん化度99モル%)フィルムを、ヨウ素1部、ヨ
ウ化カリウム10部、ほう酸5部および水100部より
なる染色浴中に浸漬して染色し、ついで30℃で一方向
に4倍に延伸して偏光膜を得た。5モル%エチレン変
性、重合度1700、けん化度98モル%の変性ポリビ
ニルアルコール50重量部に対して、水950重量部を
加えて、95℃に加熱して溶解させた。そして、十分に
脱泡した後、室温まで冷却し、接着剤を調製した。表面
をけん化した厚み50μmのトリアセテートセルロース
フィルムに、上記接着剤を乾燥後の厚みが2μmとなる
ように塗布し、85℃で30秒間乾燥した。この上に上
記偏光膜を貼り合わせ、80℃で3分間キュアリングを
行い、偏光板を得た。耐水性試験として25℃の水中に
2日間浸漬後の偏光板の状態を調べたが、偏光膜と支持
体との間に剥離は見られなかった。さらに、得られた偏
光板を裁断機で1cm角に切断したが、端面からの剥離
は全く認められなかった。
0、けん化度99モル%)フィルムを、ヨウ素1部、ヨ
ウ化カリウム10部、ほう酸5部および水100部より
なる染色浴中に浸漬して染色し、ついで30℃で一方向
に4倍に延伸して偏光膜を得た。10モル%エチレン変
性、重合度500、けん化度99モル%の変性ポリビニ
ルアルコール50重量部に対して、水950重量部を加
えて、95℃に加熱して溶解させた。そして、室温まで
冷却した。この溶液には曇点が認められたが、イソプロ
ピルアルコールを100重量部加えたところ透明溶液が
得られた。そして、十分に脱泡を行い、接着剤を調製し
た。表面をけん化した厚み50μmのトリアセテートセ
ルロースフィルムに、上記接着剤を乾燥後の厚みが2μ
mになるように塗布し、85℃で30秒間乾燥した。こ
の上に上記偏光膜を貼り合わせ、80℃で3分間キュア
リングを行い、偏光板を得た。耐水性試験として25℃
の水中に2日間浸漬後の偏光板の状態を調べたが、偏光
膜と支持体との間に剥離は見られなかった。さらに、得
られた偏光板を裁断機で1cm角に切断したが、端面か
らの剥離は全く認められなかった。
変性のポリビニルアルコールを用いる以外は、実施例1
と同様にして偏光板を作成し、耐水性および接着力を評
価した。耐水性試験で、偏光膜と支持体との間に剥離が
認められた。また、得られた偏光板を裁断機で1cm角
に切断したところ、端面からの剥離は見られなかった。
0、けん化度99モル%の変性ポリビニルアルコールを
用いる以外は、実施例1と同様にして偏光板を作成し、
耐水性および接着力を評価した。耐水性試験で、偏光膜
と支持体との間に剥離は認められなかったが、得られた
偏光板を裁断機で1cm角に切断したところ、接着剤層
と偏光膜との間で部分的に端面からの剥離が見られた。
1と同様にして偏光板を作成し、耐水性および接着力を
評価した。耐水性試験で、偏光膜と支持体との間に剥離
は見られなかったが、得られた偏光板を裁断機で1cm
角に切断したところ、接着剤層と偏光膜との間で部分的
に端面からの層間剥離が見られた。
例1と同様にして偏光板を作成し、耐水性および接着力
を評価した。耐水性試験で、接着剤層と偏光膜との間で
端面からの剥離が見られた。また、得られた偏光板を裁
断機で1cm角に切断したところ、端面からの部分的な
剥離が認められた。
ン単位を1〜20モル%含有する変性ポリビニルアルコ
ール系重合体からなる接着剤は、従来の酢酸ビニル系接
着剤や無変性のポリビニルアルコール系重合体からなる
接着剤に比べて耐水性が優れ、さらに偏光膜および支持
体との接着性にも優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコール系偏光膜と支持体
とが、エチレン単位を1〜20モル%含有する変性ポリ
ビニルアルコール系重合体からなる接着剤層を介して積
層された偏光板。 - 【請求項2】 支持体がトリアセテートセルロースフィ
ルムである請求項1記載の偏光板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34698699A JP2001166139A (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 偏光板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34698699A JP2001166139A (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 偏光板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001166139A true JP2001166139A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18387163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34698699A Pending JP2001166139A (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 偏光板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001166139A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100690940B1 (ko) * | 2001-12-17 | 2007-03-09 | 가부시키가이샤 구라레 | 폴리비닐 알콜 필름 및 편광막 |
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-
1999
- 1999-12-07 JP JP34698699A patent/JP2001166139A/ja active Pending
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