JP2001165970A - シート抵抗測定器および電子部品製造方法 - Google Patents

シート抵抗測定器および電子部品製造方法

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JP2001165970A
JP2001165970A JP35220299A JP35220299A JP2001165970A JP 2001165970 A JP2001165970 A JP 2001165970A JP 35220299 A JP35220299 A JP 35220299A JP 35220299 A JP35220299 A JP 35220299A JP 2001165970 A JP2001165970 A JP 2001165970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続運転時の、渦電流式でのシート抵抗の測
定結果を安定化する。 【解決手段】 磁界を発生するコイル2aを有し、基板
上の薄膜に上記磁界による渦電流を形成するためのセン
サヘッド2を、基板の片面に対し磁界の磁力線を照射で
きるように設ける。上記渦電流による磁界の変化量に基
づいて、薄膜のシート抵抗を検出するための制御装置を
設ける。コイル2aと共振状態を形成するコンデンサお
よび電圧検出用抵抗器を設ける。コイル2aの温度を制
御する溝部2d、主通気口2e、副通気口2f、側部通
気口2gをケース2bに設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング法
や蒸着法などの薄膜形成法により形成された、金属や合
金の薄膜における電気抵抗値を非接触にて測定するシー
ト抵抗測定器およびそれを用いた電子部品製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スパッタリング法や蒸着法などの
薄膜形成法により形成された、金属や合金の薄膜におけ
る電気抵抗値を測定するシート抵抗測定方法としては、
4探針法が知られている。
【0003】この4探針法の原理は、図23に示すよう
に、基板50上に形成された金属膜51に対し、4本の
針状の電極である各探針52、53、54、55を、そ
れらの先端が上記金属膜51の表面に対して互いに離間
して直線上に並んでそれぞれ接触するように設置し、続
いて、外側の各探針52、55間に電流Iを流したとき
に、内側の各探針53、54間に生じる電位差Vを測定
し、その金属膜51の抵抗値R(V/I)を算出し、次
に、算出した抵抗値Rと金属膜51の厚さ(t)、およ
び金属膜51の形状・寸法、各探針52、53、54、
55の位置によって決められる無次元の数値である補正
係数(F)を乗じて抵抗率(ρ)を算出する方法であ
る。
【0004】しかしながら、上記の4探針法では、針状
の各探針52、53、54、55を金属膜51に押圧し
て接触させるため、上記金属膜51に傷を付けたり、上
記金属膜51からの塵埃が発生したりという問題を生じ
ており、また、各探針52、53、54、55も磨耗す
るため、上記各探針52、53、54、55を定期的に
交換する作業を要するという問題も生じている。
【0005】さらに、上記の4探針法は、接触させるた
め振動がある状態では測定が不可能であるという問題を
有しており、その上、測定時に専用吸着ステージを設け
る等の設置スペース上の制約があるという問題や、設置
スペースにおいて制限がある場合、既存の製造工程への
設置およびインライン化が困難といった問題も有してい
る。
【0006】そこで、上記の各問題を回避するために、
4探針法に代えて、半導体材料の抵抗率の測定を、上述
した探針などを接触させる測定方法ではなく、非接触で
測定する方法が知られている。
【0007】上記方法は、高周波電力が印加されたコイ
ルからの磁界の中に、ガラス基板もしくはウエハなど半
導体用基板上の金属薄膜を設置し、上記磁界と金属薄膜
とを電磁誘導結合させて、上記金属薄膜内に渦電流を発
生させ、発生した渦電流はジュール熱となって消費され
ることから、高周波電力の半導体用基板の金属薄膜内で
の吸収と、上記金属薄膜の導電率とが正の相関を有する
ことを利用して、非接触で金属薄膜の導電率(抵抗率の
逆数)を算出する両側式渦電流法である。
【0008】4探針法と比較して、両側式渦電流法の特
色は、ICや液晶パネルといった半導体製品の最終加工
処理工程においても、金属薄膜や半導体用基板に対し汚
染や力を加えることを回避して、非接触にて上記金属薄
膜の抵抗率を算出して評価できる点である。
【0009】このような両側式渦電流法の具体例は以下
の通りである。まず、例えば図24に示すように、1〜
4mmのギャップ61を有するように対峙させた2個の
各対向面である両側部62aを備えた、略コの字状のフ
ェライトコア62のコイル62bに高周波電力を印加す
る。
【0010】続いて、上記ギャップ61にウエハ63を
挿入すると、上記ウエハ63の金属薄膜内に高周波誘導
結合により渦電流が発生し、発生した渦電流はジュール
熱となって消費されるため、高周波電力のウエハ63の
金属薄膜内での吸収が生じる。この吸収と、ウエハ63
における金属薄膜の導電率とが互いに正の相関を有する
ので、上記吸収の割合から上記ウエハ63における金属
薄膜の抵抗率を非接触にて測定するのが両側式渦電流法
である。
【0011】近年、半導体製造工程の品質制御のため
に、このような両側式渦電流法を用いた小型のシート抵
抗モニタ用の抵抗測定器が開発されてきた。例えば特開
平6−69310号公報には、抵抗測定器をローダ部の
搬送ロボット移動方向に並列に設け、搬送中に抵抗率を
上記抵抗測定器により測定するウエハ測定システムが開
示されている。上記抵抗測定器については、非接触で抵
抗率を測定する両側式渦電流法を用いるとの記載はない
が、添付図面から判断すると、4探針法などの接触式の
抵抗測定器または両側式渦電流法が用いられているもの
と思料される。
【0012】この測定システムでは、抵抗率を測定する
ためにロボットを一時停止、もしくは抵抗測定器内にウ
エハを挿入する、または、搬送する動作フローを設け、
搬送途中で抵抗率を測定するようになっている。
【0013】ところが、上記従来では、抵抗測定器を、
既存の半導体製造工程に導入するには、上記抵抗測定器
は、感度不足であり、取付けスペースの確保が困難とな
る少なくとも1軸以上の移動手段が必要等の問題があ
り、既存の半導体製造工程への導入が困難であるという
問題点を生じている。
【0014】また、上記のようなシート抵抗測定器とし
て、特開平5−21382号公報には、スパッタリング
法による金属薄膜に対して非接触状態で、上記金属薄膜
に渦電流を発生させ、発生した渦電流に伴う磁力線を検
出してシート抵抗を算出する渦電流検出型のものを用い
る方法が開示されている。
【0015】上記公報は、スパッタリング装置のゲート
バルブを介してロードロック室を設け、かつ、ロードロ
ック室内部に基板を搬送するための搬送機を設けると共
に、基板上に成膜される、スパッタリング法による金属
薄膜のシート抵抗を制御するシステムを上記スパッタリ
ング装置に設けたものを開示している。
【0016】しかしながら、上記公報では、成膜後の基
板の温度が高く、コイルの膨張、シート抵抗値の温度依
存性等の影響により、渦電流式の上記測定器は温度の影
響を大きく受けるため、得られたシート抵抗値に大きな
バラツキが発生するという問題を生じている。また、抵
抗測定器をロードロック室内へ設置することは、上記抵
抗測定器のメンテナンス性も悪く、作業性の効率が悪い
という問題も生じている。これら各問題から、成膜した
金属薄膜のシート抵抗値を測定して、次の成膜にフィー
ドバックすることは困難であると考えられた。
【0017】そこで、上記の各問題を回避するために、
上記シート抵抗測定器として、非接触式で薄型の片側渦
電流式のものが考えられた。上記片側渦電流式のシート
抵抗測定器とは、導電性を有する薄膜等の試験体に磁界
を印加して渦電流を上記試験体に発生させ、その渦電流
による磁界の変化を測定し、試験体の材質、膜質をシー
ト抵抗値として検出するものである。
【0018】その原理は以下に示す通りである。まず、
図25に示すように、交流発生器73からの交流電流を
印加したコイル71をコイル72に近づけると、電磁誘
導現象によりコイル72に電圧が発生し、そのコイル7
2を含む回路、つまり電流計74および負荷抵抗75に
交流の電流が流れることが知られている。
【0019】これと同様に、コイル72に代えて、図2
6に示すように、導電性の試験体としての金属薄膜76
に対し、交流電流を印加したコイル71を近づけると、
金属薄膜76には渦電流77が発生する。渦電流77の
大きさは、対象となる金属薄膜76までの距離や、金属
薄膜76の材質や大きさによって決まり、この渦電流7
7の大きさに反比例してコイル71のインピーダンス
(直流回路の抵抗に相当する)が変化し、各種測定や判
別を行うことができる。
【0020】片側渦電流式のシート抵抗測定器として
は、このインピーダンスの変化から渦電流による損失分
を検出し、その損失分をシート抵抗値に換算すること
で、シート抵抗値を測定できるようになっている。上記
シート抵抗測定器では、具体的には、例えば、常時出力
されているセンサヘッドに何も近づいていない状態、つ
まり無限遠状態のピーク電圧V0 と、対象の金属薄膜が
所定の距離に近づいてきた時の電圧V1 との差ΔVから
渦電流損失分を検出している。
【0021】しかし、片側渦電流式のシート抵抗測定器
は、片側からのみ磁力を放出するため、磁界を収束させ
ることができず、薄膜の金属薄膜のシート抵抗を検出す
るには、強力な磁力を発生させる必要がある。このた
め、高い数百kHz以上の駆動周波数の高周波電力を用
いたり、コイル71の巻線を増加させて、コイル71か
ら放出する磁力を増加させることが試みられた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ート抵抗測定器では、コイル71に用いられる銅は、抵
抗温度係数が0.0039(図27参照)と温度特性が
非常に悪いため、検出電圧の長期的再現性が得られず、
高周波電力を印加すれば印加するほど、長期間にわたっ
て安定した検出信号(検出電圧)を得ることが困難とな
るという問題を生じている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、抵抗率測定の
ために、装置・搬送ロボット等を止める必要もなく、既
存の半導体製造工程のフローのままで、変更することな
く抵抗率を測定することを可能とする、非接触式の高精
度渦電流式のシート抵抗測定器およびそのシート抵抗測
定器を用いた電子部品製造方法を提供することを目的と
している。
【0024】本発明のシート抵抗測定器は、以上の課題
を解決するために、基板上に形成された薄膜のシート抵
抗を測定するシート抵抗測定器において、磁界を発生す
るコイルを有し、上記薄膜に上記磁界による渦電流を形
成するためのセンサヘッドが、基板の片面に対し磁界の
磁力線を照射できるように設けられ、上記渦電流による
磁界の変化量に基づいて、薄膜のシート抵抗を検出する
ためのシート抵抗検出手段が設けられ、コイルと共振状
態を形成するコンデンサおよび電圧検出用抵抗器が設け
られ、上記コイルの温度を制御する温度制御手段が設け
られていることを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、センサヘッドを基板
の片面に対して所定の位置、つまり基板の片面にコイル
からの磁界が横切るように設置し、コイルからの磁界の
磁力線が薄膜を通るので、上記薄膜に磁力線による渦電
流が発生する。また、コイルと共振状態を形成するコン
デンサを設けたことにより、強力な磁界を発生させるこ
とができる。
【0026】これにより、上記構成では、上記渦電流は
ジュール熱となって消費されるので、その渦電流損失分
に応じてコイルのインピーダンスが変化し、上記インピ
ーダンスの変化量に基づいて電圧検出用抵抗器に電圧差
が発生することから、その電圧差に基づいてシート抵抗
検出手段は薄膜のシート抵抗を検出することが可能とな
る。
【0027】また、上記構成では、センサヘッドが、基
板の片面に対し磁界の磁力線を照射できるように設けら
れているので、従来の両側式渦電流法と比べて、両側式
渦電流法のように、コの字状のコアの互いに対面した各
先端面の間のギャップ内に基板を挟むという不自由さを
回避できて、上記センサヘッドによる測定範囲の自由度
が高くできるから、例えば、電子部品製造の薄膜形成工
程や、その薄膜形成工程後の工程に対しインラインにて
容易に組み込むことができる。
【0028】さらに、上記構成では、センサヘッドから
シート抵抗検出手段への渦電流による磁界の変化量に基
づく信号を出力する際に、上記信号を伝達する、例えば
ケーブルが用いられるが、そのケーブルの浮遊容量C
と、上記浮遊容量Cを考慮して設けられているコンデン
サにより、感度の再現性を確保でき、安定したシート抵
抗測定器の製作が可能になる。
【0029】その上、上記構成では、コイルの温度を制
御する温度制御手段を設けたので、例えば、上記コイル
の温度を一定に維持するように温度制御手段によって制
御することにより、上記コイルにおける、検出電圧に関
する温度変動による電圧ドリフトを抑制できて、運転
時、特に連続運転時において、シート抵抗の検出結果を
安定に得ることができる。
【0030】上記シート抵抗測定器では、センサヘッド
から出力される信号を増幅してシート抵抗検出手段に出
力するための増幅回路が、センサヘッドの設置位置を考
慮して設けられていることが望ましい。
【0031】上記シート抵抗測定器においては、センサ
ヘッドに入力される入力信号、およびセンサヘッドから
出力される信号を増幅してシート抵抗検出手段に出力す
るための増幅回路が、センサヘッドの設置位置を考慮し
て設けられていることが好ましい。
【0032】上記構成によれば、例えば、上記構成を厚
み8mmのロボットハンドに組み込む際に、上記ロボッ
トハンドには、基板検知センサ等のアンプボックスが付
属されているが、シート抵抗検出手段の設置場所に制約
があり、よって、センサヘッドとシート抵抗検出手段と
の間に距離が必要となる。
【0033】また、ロボットハンドの動作によりセンサ
ヘッドとシート抵抗検出手段とを結ぶケーブルが動くた
びに生じるケーブルの容量変化や、外部からのノイズを
受けるために、安定した測定ができないとき、上記増幅
回路を用いることで、上記増幅回路を、前述のロボット
ハンドの付属のアンプボックス内に設置可能となり、増
幅回路から出力された信号は外部からの悪影響を軽減さ
れるので、安定した検出が可能となる。
【0034】上記シート抵抗測定器では、前記増幅回路
に、前記コンデンサおよび電圧検出用抵抗器が設けられ
ていてもよい。上記構成では、コンデンサおよび電圧検
出用抵抗器を増幅回路に設けたことにより、上記コンデ
ンサおよび電圧検出用抵抗器をセンサヘッドと一体的に
設けることができて、上記センサヘッドの交換毎の上記
コンデンサおよび電圧検出用抵抗器を調整する手間を軽
減できて、さらに安定したシート抵抗測定器を製作でき
る。
【0035】上記シート抵抗測定器においては、前記増
幅回路は、センサヘッドに近接して設けられていること
が好ましい。上記構成によれば、増幅回路を、センサヘ
ッドに近接して設けたことにより、シート抵抗の検出時
における外部からのノイズの悪影響をさらに軽減でき
る。
【0036】上記シート抵抗測定器では、センサヘッド
内に、前記コンデンサおよび電圧検出用抵抗器が設けら
れていてもよい。上記構成によれば、感度を変更するた
びに、コンデンサを取り替える必要があり、また、ケー
ブルの浮遊容量の変動により感度調整が悪影響を受ける
ことがあるが、上記構成により、ケーブルの捻じれや外
部からのノイズの影響を抑制して、シート抵抗測定器の
安定した製作を達成することができて、感度調整、作業
性の向上、およびセンサヘッドの製作性を向上できる。
【0037】上記シート抵抗測定器においては、前記コ
ンデンサおよび電圧検出用抵抗器は、それぞれ、温度上
昇に対する容量値および抵抗値の変化が抑制されたもの
であることが望ましい。
【0038】上記構成によれば、温度特性のよいコンデ
ンサおよび電圧検出用抵抗器を用いることにより、連続
使用中における、コイルとの共振状態における電圧ドリ
フトを低減することができる。コンデンサは、温度特性
が−30℃〜+85℃の範囲にて、0〜70ppm/℃
のものが好ましく、電圧検出用抵抗器は、−55℃〜+
85℃の範囲にて0±2.5ppm/℃のものが好まし
い。
【0039】上記シート抵抗測定器では、渦電流損失分
の検出電圧からシート抵抗を、4探針法によるシート抵
抗値との曲線近似に基づく相関により算出する算出手段
が設けられていることが望ましい。
【0040】従来では、4探針法によるシート抵抗値と
の相関が正の相関を有しているが、直線性を示す範囲の
みで感度調整していたため、対象測定抵抗値の範囲が制
約されており、また、各薄膜の材質により換算式を代え
るように管理していたが、薄膜の材質が変わるたびに構
成サンプル管理、換算式の増加のため、作業性が劣化し
ていた。例えば、液晶工程のゲートTa膜の相関データ
のように、3〜3.5Ω/□付近では直線性を示すが、
6Ω/□を超えると同じ測定データでも、上記直線性か
ら外れ、検出精度も±19%と劣化していた。
【0041】しかしながら、上記構成によれば、渦電流
損失分の電圧と、4探針法によるシート抵抗値との相関
を、曲線近似、例えば対数近似して算出する算出手段を
有することにより、6Ω/□を超える抵抗値の範囲で
も、検出精度も例えば±8%で約4倍の検出範囲を有し
て検出範囲も広域化できて、薄膜の材質の変化への対応
度を向上できる。
【0042】上記シート抵抗測定器においては、前記セ
ンサヘッドは、コイルを収納する本体を備え、上記本体
に通気口を、前述の温度制御手段として有していること
が好ましい。上記構成によれば、通気口を設けたことに
より、連続使用時に数百kHz以上の高周波電力が印加
されるコイルの温度上昇を抑制できるので、温度上昇に
伴う、センサヘッドからの信号の電圧ドリフトを軽減で
きて、シート抵抗の検出を安定化できる。
【0043】また、上記構成は、特に液晶、半導体工程
内のクリーンルーム内では一定の温度管理(25±1
℃)を行うためにHEPA(温度が一定な気流を一定量
流す温度管理装置)等の温度制御手段による一定気流下
に、センサヘッドを設置することで、より一層の効果
(測定結果の安定性)を発揮できる。
【0044】上記シート抵抗測定器では、前記薄膜と、
センサヘッドとの距離を調節する調節手段が設けられて
いることが望ましい。上記構成によれば、薄膜のシート
抵抗を検出するには、センサヘッドと薄膜との距離(測
定高さ)に、感度が最も良好となる最適値が存在するの
で、上記調整手段を設けたことにより、薄膜の材質が変
更された場合でも、感度調整、つまり感度の最適化を容
易にできる。
【0045】本発明の電子部品製造方法は、前記の課題
を解決するために、薄膜形成装置にて基板上に薄膜を形
成する薄膜形成工程を含む電子部品製造方法において、
上記のシート抵抗測定器を用いて上記薄膜のシート抵抗
値を検出し、検出したシート抵抗値に基づいて上記薄膜
形成工程を制御することを特徴としている。
【0046】上記方法によれば、上記シート抵抗測定器
により、常時、基板上の薄膜のシート抵抗を検出できる
ので、形成された薄膜のシート抵抗の異常に対し迅速に
薄膜形成工程を制御できて、ゲートTa膜等の薄膜を有
する電子部品製造の歩留りを改善できる。
【0047】上記電子部品製造方法では、上記のシート
抵抗測定器を薄膜形成装置内、例えば、薄膜形成の各工
程のフローおけるロードロック室以降の位置に設置して
もよい。上記方法によれば、上記のシート抵抗測定器を
薄膜形成装置内に設置したことにより、形成された薄膜
のシート抵抗を、その形成直後に迅速に検出できるの
で、形成された薄膜のシート抵抗の異常に対し迅速に薄
膜形成工程を制御でき、電子部品製造の歩留りを改善で
きる。
【0048】上記電子部品製造方法においては、上記の
シート抵抗測定器を薄膜形成工程後の各製造工程内つま
りインラインに設置してもよい。上記方法によれば、例
えば、薄膜形成工程から出された直後の基板の温度は、
例えば、80℃程度と高く、その温度がシート抵抗の検
出に悪影響を及ぼすことがあるが、上記のシート抵抗測
定器を薄膜形成工程後のインラインに設置したことによ
り、上記悪影響を回避できて、薄膜のシート抵抗の検出
の迅速化をある程度確保しながら、上記シート抵抗の検
出を確実化できる。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
ないし図22に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0050】上記シート抵抗測定器は、図2に示すよう
に、ゲート用Ta薄膜等の薄膜1aが表面に形成された
基板である半導体ウエハ1の上記薄膜1aに対向配置さ
れた、高周波電力による磁界を発生するためのコイル2
aを有するセンサヘッド2を有している。上記コイル2
aは、コアレス式の円筒状のものである。また、上記セ
ンサヘッド2に高周波電力を供給すると共に上記センサ
ヘッド2からの検出信号を直流電圧に変換して出力する
アンプ(シート抵抗検出手段)5とを備えている。
【0051】上記センサヘッド2は、有底かつ蓋部を有
する円筒状のケース2bを有している。上記ケース2b
は、非磁性体からなっている。上記蓋部は、非磁性体か
らなる円形板状のものであり、ケース2bに対し着脱自
在になっている。上記非磁性体としては、塩化ビニル樹
脂、MCナイロン、セラミックなどが挙げられる。MC
ナイロンを用いた場合には、MCナイロンが光透過性を
有するので、内部を容易に観察できる。
【0052】よって、上記センサヘッド2は、磁界(図
中矢印)2cを半導体ウエハ1に向かって、つまり磁界
2cの各磁力線の中心線が、薄膜1aに対して直交する
ように発生させ、この磁界2cにより上記半導体ウエハ
1の薄膜1a内に渦電流を発生させるようになってい
る。このようなセンサヘッド2は、半導体ウエハ1の一
方の面にのみ、つまり片面に対向するように設けられて
いる。このとき、半導体用ウエハ1の薄膜形成面は、セ
ンサヘッド2への対向面であってもよいし、また、背向
面であってもよい。
【0053】上記センサヘッド2に近接して、増幅回路
基板3が、アンプ5からの高周波電力を増幅して、セン
サヘッド2に入力すると共に、コイル2aからの検出電
圧を増幅してアンプ5に出力するように設けられてい
る。よって、上記渦電流の発生に基づくコイル2aでの
磁界変化量がアンプ5に増幅回路3を介して入力される
ようになっており、磁界を発生するセンサヘッド2と、
上記センサヘッド2に対して半導体ウエハ1が所定の距
離で配置されたとき、上記センサヘッド2により発生し
た磁界の変化量を渦電流損を示す検出電圧に置き換え
て、アンプ5により検出される。
【0054】次に、シート抵抗測定器の電気回路の概略
は図3に示すとおりである。まず、センサヘッド2にお
いては、コイル2aのインダクタンスLと、コイル2a
の電気抵抗rとが直列に接続され、かつ、上記インダク
タンスLと電気抵抗rとに対し並列にコイル2aの浮遊
容量C0 が接続されている。アンプ5とコイル2aとを
接続するケーブル41では、アンプ5およびセンサヘッ
ド2に対して並列にケーブル浮遊容量Cが接続されてい
ることになる。アンプ5では、交流駆動電圧発生部5a
と検流計5bと検出用負荷(電圧検出用抵抗器)R1
感度調整用のコンデンサC1 とが互いに直列に接続され
ている。
【0055】上記感度調整用のコンデンサC1 は、高周
波電力の周波数、コイル2aの浮遊容量C0 やケーブル
浮遊容量Cを考慮して、常時、コイル2aを共振状態に
維持できるように設定されている。このようにコイル2
aが共振状態となっているので、センサヘッド2を半導
体ウエハ1の一方の面にのみ対向するように設けても、
コイル2aから強力な磁界を半導体用ウエハ1に対し発
生させることが可能となる。
【0056】このようにセンサヘッド2が、半導体ウエ
ハ1の一方の面にのみ対向するように設けられているこ
とで、上記半導体ウエハ1が製造ライン上に配置された
状態で、上面あるいは下面の何れか一方側から上記基板
である半導体ウエハ1上に形成された薄膜1aのシート
抵抗を測定することができる。
【0057】つまり、製造ライン上(インライン)で半
導体ウエハ1上の薄膜1aのシート抵抗を測定すること
ができるので、従来のように、シート抵抗を測定するた
めに製造ラインから基板を抜き取る手間を省ける。した
がって、センサヘッド2を既存の製造工程や製造装置に
組み込むことができ、容易にインライン化を図ることが
できる。
【0058】しかも、センサヘッド2と半導体ウエハ1
とは、半導体ウエハ1上の薄膜1aのシート抵抗を測定
するときには、それぞれ所定の距離を開けて配置された
状態となっているので、センサヘッド2は半導体ウエハ
1上の薄膜1aに対し非接触にて、上記薄膜1aのシー
ト抵抗を測定することができる。
【0059】したがって、センサヘッド2が半導体ウエ
ハ1あるいは半導体ウエハ1上の薄膜1aを損傷させる
ことを確実に防止しながら、半導体ウエハ1上の薄膜1
aのシート抵抗を測定することができる。
【0060】また、半導体ウエハ1が大きなガラス基板
で構成されたものであっても、インラインで薄膜1aの
シート抵抗を測定することができるので、半導体ウエハ
1を抜き取って搬送する場合に生じるような破損や作業
効率の低下を防止することができる。このような効果
は、680×880mm2 などの大型基板になるほど、
1枚当たりのコストが大きくなるので、より有効なもの
となる。
【0061】さらに、このようなシート抵抗測定器を用
いることにより、既存の製造ラインを使用して半導体ウ
エハ1を製造することができるので、シート抵抗を測定
するために新たな製造ラインを設計し直す手間を省け
る。
【0062】そして、シート抵抗測定器では、図1
(a)および図1(b)に示すように、コイル2aの温
度を制御つまり温度上昇を抑制する温度制御手段とし
て、溝部2d、主通気口2e、一対の副通気口2f、一
対の側部通気口2gがそれぞれ設けられている。溝部2
dは、ケース2bの底部の表面に十字状に、その中心が
ケース2bの中心軸と同軸となるように形成されてい
る。
【0063】主通気口2eは、円筒状であり、ケース2
bの中心軸と同軸状にケース2bの外部と連通するよう
に形成されている。副通気口2fは、円筒状であり、ケ
ース2bの中心軸と平行に、かつ、主通気口2eを挟ん
で対向する位置となる溝部2dの先端部に、ケース2b
の外部と連通するようにそれぞれ形成されている。
【0064】側部通気口2gは、円筒状であり、ケース
2bの側壁部に、各副通気口2fにそれぞれ近接した位
置に、側部通気口2gの中心軸がケース2bの中心軸に
対し直交する方向に、ケース2bの外部と連通するよう
に一対形成されている。コイル2aのコイル線の接続用
穴2hが、溝部2dにおける、各副通気口2fが形成さ
れた位置と異なる、他の先端部に穿設されている。な
お、上記各通気口の形状については、上記に限定される
ものではなく、他の形状、例えば角筒状であってもよ
い。
【0065】このようなケース2bでは、図1(b)に
示すように、各側部通気口2gから、温度が一定の空気
といった気体の冷却用冷媒を流入し、コイル2aの周囲
を通過して、溝部2dを通り、主通気口2e、一対の副
通気口2fから外部に流出するようになっている。これ
により、上記構成では、冷却用冷媒の通過によりコイル
2aの温度を一定に維持できる。
【0066】ところで、ケース2bを密閉型に設定する
と、図4に示すように、数百kHz以上の高周波電力を
コイル2aに印加するため、ケース2b内部の温度が上
昇し電圧ドリフトを生じていた。
【0067】しかしながら、本発明では、コイル2aの
温度を制御する温度制御手段としての各溝部2d、主通
気口2e、一対の副通気口2f、および各側部通気口2
gを設けたので、例えば、上記コイル2aの温度を一定
に維持するように主通気口2e等によって制御すること
により、上記コイル2aにおける、検出電圧に関する温
度変動による電圧ドリフトを、図5に示すように、抑制
できて、運転時、特に連続運転時において、シート抵抗
の検出結果を安定に得ることができる。
【0068】以下に、上記シート抵抗測定器についてさ
らに詳細に述べる。まず、図2に示すように、前記アン
プ5は、センサヘッド2からの検出信号をオペアンプに
より1対1の増幅信号とし、この増幅信号を検出結果と
しての直流電圧実効値に換算し、この換算された直流電
圧値をA/D変換器7に出力するようになっている。
【0069】上記A/D変換器7は、アンプ5からの電
圧値(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、このデ
ジタル信号(A/D変換値)を、マイクロコンピュータ
等の制御装置8に出力するようになっている。上記制御
装置8は、A/D変換器7からのデジタル信号に基づい
て半導体ウエハ1表面に形成されている薄膜1aのシー
ト抵抗値を算出すると共に、このシート抵抗値をメモリ
に保存するようになっている。
【0070】上記制御装置8は、算出したシート抵抗値
が予め設定した範囲になければ、現在検査中の半導体ウ
エハ1表面の薄膜1aのシート抵抗値を異常であると判
断し、このシート抵抗値異常の信号をCIM工程管理シ
ステム(図示せず)に出力すると共に、半導体ウエハ1
表面に薄膜1aを形成する薄膜形成装置(図示せず)に
出力するようになっている。
【0071】上記CIM工程管理システムは、半導体ウ
エハ1の製造工程のみならず半導体装置全ての製造管理
を行うシステムであるので、半導体ウエハ1の薄膜1a
のシート抵抗が異常である場合には、シート抵抗の異常
な半導体ウエハ1の製造を回避するように、必要に応じ
て半導体装置の必要な箇所の製造ラインを停止させるな
どの処置を行うようになっている。
【0072】また、薄膜形成装置は、半導体ウエハ1を
構成する基材としてのガラス基板上にスパッタリング法
や蒸着法などにより薄膜1aを形成する装置である。し
たがって、半導体ウエハ1の薄膜1aのシート抵抗が異
常である場合には、早速に薄膜1aの形成動作を停止さ
せるようになっている。
【0073】以上のように、制御装置8は、半導体ウエ
ハ1の薄膜1aのシート抵抗値に異常が見られる場合に
は、上述のようにCIM工程管理システムおよび薄膜形
成装置に対して迅速に警告信号を送信するようになって
いるので、薄膜1aが不良である半導体ウエハ1の製造
数を必要最小限にとどめることが可能となる。
【0074】また、制御装置8は、半導体ウエハ1表面
に形成された薄膜1aのシート抵抗値を表示するため
の、液晶表示装置などのモニタ8aが設けられている。
これにより、制御装置8のモニタ8aをモニタリングす
るだけで、監視者は半導体ウエハ1の薄膜1aのシート
抵抗の異常を見いだすことができる。
【0075】したがって、監視者は、制御装置8のモニ
タ8aによりシート抵抗の異常を発見した場合には、半
導体ウエハ1の薄膜1aのシート抵抗が正常になるよう
に、迅速にCIM工程管理システムおよび薄膜形成装置
を操作することで、薄膜1aが不良である半導体ウエハ
1の製造数をさらに軽減することが可能となる。
【0076】また、制御装置8に設けられたモニタ8a
には、後述するコイル温度の変化や他の薄膜1aに関す
る種々の情報が表示される。これにより、監視者は、制
御装置8のモニタ8aを見ながら種々の設定を行いなが
ら、半導体ウエハ1の薄膜1aの膜質を管理することが
できる。
【0077】次に、上記のシート抵抗測定器の構造につ
いてさらに説明すると、まず、前記の増幅回路基板3
は、センサヘッド2の底面側に、ケース2bの底面と互
いに平行となるように離間し、かつ、増幅回路基板3の
背面側を上記底面に面して取り付けられている。上記増
幅回路基板3は、コイル2aへの高周波電力を増幅す
る、後述する入力側増幅回路、およびコイル2aのイン
ピーダンスを検出した検出信号を増幅して出力する、後
述する出力側増幅回路とを有するものである。また、セ
ンサヘッド2と増幅回路基板3とを離間して、互いに平
行となるように支持すると共に電気的に互いに接続する
連結部3aが、四隅部にてそれぞれ形成されている。
【0078】また、アンプ5は、上記コイル2aに接続
された高周波発振回路(図示せず)と、上記高周波発振
回路からの変調波から必要な信号波(電圧値)を分離す
る検波回路(図示せず)とを有している。上記高周波発
振回路では、コイル2aに出力した高周波電力と上記コ
イル2aから戻った高周波電力とが薄膜1a上で発生し
た渦電流の発生により変化することになる。
【0079】この渦電流の大きさは、シート抵抗値の測
定の対象となる薄膜1aとセンサヘッド2との距離、セ
ンサヘッド2の大きさ、薄膜1aの材質や厚さによって
決定されるので、この渦電流の大きさに相関して検出さ
れる高周波電力の検出値が変化する。
【0080】上記の高周波電力の変化は、高周波発振回
路から変調波として検波回路に入力され、上記検波回路
にて上記変調波から信号波が分離される。この信号波は
電圧値に変換され、A/D変換器7に入力される。
【0081】ところで、半導体ウエハ1の製造ラインに
おいて、例えば薄膜1aのシート抵抗値が所定の範囲を
越えた場合には、上記薄膜1aが形成された半導体ウエ
ハ1を取り除く必要がある。この場合には、通常、ロボ
ットハンドなどを用いて製造ラインから該当する半導体
ウエハ1を取り除いている。
【0082】しかしながら、シート抵抗値が不良である
と判定された半導体ウエハ1を製造ラインから迅速に取
り除くには、該当する半導体ウエハ1とロボットハンド
との距離をできるだけ近づける必要がある。
【0083】本発明のシート抵抗測定器では、センサヘ
ッド2の高さを、例えば8mm以下に設定できるので、
ロボットハンドにセンサヘッド2を取り付けてシート抵
抗の検出および測定を行うことができる。
【0084】次に、電子部品製造各工程における、イン
ラインに設置されたロボットハンドに対し、センサヘッ
ド2を埋め込んで用いる、インライン化シート抵抗測定
器の場合について説明する。
【0085】まず、上記インライン化シート抵抗測定器
は、前述したように薄型化を図ったセンサヘッド2を、
図6に示すように、複数有しており、ロボットハンド3
1の半導体ウエハ1を保持するための、先端部である長
方形板状のハンド部31aに埋め込まれている。
【0086】上記ハンド部31aには、空気の吸引等に
より、上方の表面に半導体ウエハ1を吸着保持するため
の吸着パッド32が、ハンド部31aの先端部側と基端
部側とに、一対ずつ例えば4個設けられている。なお、
吸着パッド32の個数は特に限定されるものではない。
【0087】また、半導体ウエハ1がハンド部31aに
より吸着保持されるとき、上記吸着パッド32近傍で
は、半導体ウエハ1とハンド部31aとの距離が上記半
導体ウエハ1の反りなどの変形に影響されない。したが
って、センサヘッド2は、ハンド部31a上の吸着パッ
ド32に近接して設けるのが好ましい。また、このよう
なロボットハンド31では、半導体用ウエハ1の検知用
のセンサ(図示せず)が各吸着パッド32にそれぞれ設
けられており、そのセンサ用のアンプボックス31bが
ハンド部31aの基端側に設置されている。
【0088】前記のコイル2aのコイル外形サイズを外
径30mm×内径26mm×厚さ5mm、インダクタン
ス1.5mHとしている。これにより、本実施の形態の
センサヘッド2は、ケース2bの蓋部の厚みなどを考慮
して厚み(高さ)約7mmに設計されたことになる。し
たがって、上記のように形成されたセンサヘッド2は、
厚み8mmのロボットハンド31に埋め込むことが可能
となる。また、各センサヘッド2に対する各増幅回路基
板3については、アンプボックス31bに設けることが
できる。
【0089】次に、上記センサヘッド2におけるシート
抵抗値の検出特性は、例えば9種類の各試料(材質や、
厚さを代えたもの)である薄膜1aを4探針シート抵抗
測定法で測定して得られたシート抵抗値と、同じ9種類
の薄膜1aをセンサヘッド2により測定して得られた出
力電圧とに基づいて作成されたシート抵抗値校正直線に
て示すことができる。ここで、出力電圧をY、シート抵
抗値をXとすると、上記シート抵抗値校正直線は、例え
ばY=1.2126X+4.0103で表される。
【0090】したがって、センサヘッド2を含む本実施
の形態に係る渦電流式シート抵抗測定器により得られた
出力電圧Yを上記のシート抵抗値校正直線に入力すれ
ば、シート抵抗値Xを求めることができる。
【0091】また、本実施の形態に係る渦電流式のシー
ト抵抗測定器では、上記のシート抵抗値校正直線の傾き
から、市販の距離センサである渦電流式シート抵抗測定
器の約3倍の検出感度となっていることが分かる。つま
り、同様に測定した、市販の距離センサである渦電流式
シート抵抗測定器が示すシート抵抗値校正直線の傾きは
0.4835であるのに対して、本実施の形態に係るシ
ート抵抗測定器のシート抵抗値校正直線の傾きが1.2
126であった。したがって、本実施の形態に係るセン
サヘッド2を用いれば、AlやTaなどの低抵抗薄膜1
aよりも抵抗の高い薄膜についても、そのシート抵抗値
を検出することが可能となる。
【0092】以上のことから、上記のセンサヘッド2
は、市販品を用いたセンサヘッド2に比べて、検出感度
を低下させることなく薄型化が図られており、この結
果、センサヘッド2をロボットハンド31に埋め込んで
使用することが可能となる。
【0093】これにより、製造ラインを搬送されている
半導体ウエハ1に対して形成された薄膜1aのシート抵
抗値が異常であるか否かの判定をロボットハンド31上
で行うようになるので、シート抵抗値が異常であると判
定された半導体ウエハ1をロボットハンド31により迅
速に取り除くことができる。
【0094】したがって、製造ラインの半導体ウエハ1
が最終的に到達する領域である最終段にシート抵抗値が
異常である半導体ウエハ1を搬送することが防止され、
正常なシート抵抗値の半導体ウエハ1のみを搬送するこ
とができ、この結果、半導体ウエハ1の良否の判別をシ
ート抵抗値の検出場所以外で行う必要を省けて、作業効
率の向上を図ることができる。
【0095】なお、上記では、長方形板状のロボットハ
ンド31にセンサヘッド2を設けた例を挙げたが、上記
に限定されるものではなく、例えば図7に示すように、
略Uの字状のハンド部31a上に、複数のセンサヘッド
2を設けてもよい。
【0096】以下に、コアレス方式のコイル2aを用い
た利点について説明する。まず、コアにも渦電流が発生
することによる温度上昇を回避できるので、コイル2a
から出力電圧の温度特性が改善され、出力電圧のドリフ
トが抑制されるから、シート抵抗値を安定して検出する
ことができる。したがって、温度変化に伴うシート抵抗
値の校正作業を回避できるので、シート抵抗値の検出に
係る作業効率の低下を防止することができる。
【0097】また、上記のように、センサヘッド2をコ
アレス式とすることで、フェライトコアの厚みなどの影
響を受けにくくなり、より薄いセンサヘッド2を設計す
ることが可能となる。
【0098】また、コイル2aを巻回するだけでセンサ
ヘッド2を構成することができるので、既存の製造ライ
ンの形状などに合わせて自由に設計することができる。
しかも、フェライトコアを使用しないことから、センサ
ヘッド2の製造にかかる費用を大幅に低減できる。
【0099】ところで、上記コイル2aは、単線の銅線
を巻回した構造となっているので、印加する高周波電力
が高周波域になるほどコイル2aの交流抵抗が増加し、
銅線の周囲にだけ電流が流れる現象いわゆる表皮効果が
発生する。このため、単線の銅線を巻回したコイル2a
を用いたセンサヘッド2では、感度の向上に限界があ
る。
【0100】そこで、単線の銅線の代わりに、より細い
銅線を複数本捩じり合わせたより線(以下、リッツ線と
称する)を用いることが考えられる。この場合、高周波
域では、リッツ線の各々の銅線では表皮効果が生じるも
のの、各銅線が捩じり合わされているので、リッツ線に
おいて電流は効率よく流れる。つまり、リッツ線を用い
たコイル2aでは、高周波域における交流抵抗を低減さ
せ、高周波域における表皮効果を低減させることによ
り、コイル2aの感度を向上させることが可能となる。
【0101】上記の構成において、コアレス式のセンサ
ヘッド2において、リッツ線を巻回してコイル2aとし
た場合、高周波域にて安定してシート抵抗を測定するこ
とができるので、シート抵抗値の検出感度の向上を図る
ことができる。これにより、ITO(Indium Tin Oxide)
などのような高抵抗の薄膜のシート抵抗を測定すること
が可能となる。
【0102】なお、本実施の形態では、コイル2aに用
いられる共振回路として直列共振回路について説明した
が、これに限定されるものではなく、感度調整用のコン
デンサC1 がコイルに平行に接続された並列共振回路を
用いてもよい。
【0103】上記のシート抵抗測定器においては、セン
サヘッド2とアンプ5とは銅線などからなるケーブル4
1で電気的に接続されている。また、センサヘッド2と
アンプ5とを接続するケーブル41の浮遊容量が常時共
振状態のコンデンサ容量に加わることになる。
【0104】このため、センサヘッド2とアンプ5との
距離が長い場合、センサヘッド2とアンプ5とを接続す
るケーブル41も長くなり、上記ケーブル41の浮遊容
量も増加する。この結果、常時共振状態におけるコンデ
ンサ容量も大きくなり、シート抵抗値の検出感度が低下
するという問題が生じる。
【0105】また、センサヘッド2を条件設定したコン
デンサの値で設計しても、ケーブル41の浮遊容量の影
響を受けることから、ケーブル41の長さにより感度が
変わったりして同じ感度のセンサヘッド2を繰り返し製
造することができないという問題が生じる。
【0106】そこで、本実施の形態では、図2、図8
(a)および図8(b)に示すように、増幅回路基板3
をセンサヘッド2に近接して設けたことにより、ケーブ
ル41の浮遊容量の影響を低減し、シート抵抗値の検出
感度が低下しないようなセンサヘッド2の製作を安価に
安定してできるようになっている。
【0107】このような増幅回路基板3について、以下
に詳しく説明する。まず、増幅回路基板3は、上記セン
サヘッド2に対し、所定の間隔にて離間して平行となる
ように取り付けられている。上記増幅回路基板3および
センサヘッド2を支持して、上下方向(Z軸方向)に移
動させるZ軸ステージ(調整手段)42が設けられてい
る。このようなZ軸ステージ42により、センサヘッド
2は、半導体ウエハ1に対して所定の距離lを隔てて配
置されるようなっている。
【0108】上記増幅回路基板3は、図9に示すよう
に、センサヘッド2の信号の入力側に接続されたユニテ
ィゲイン回路である入力増幅部3bと、上記センサヘッ
ド2の信号の出力側に接続されたユニティゲイン回路で
ある出力増幅部3cとを有している。
【0109】上記入力増幅部3bは、高周波電源などを
含むアンプ5にケーブル41により電気的に接続されて
おり、駆動部としての交流駆動電圧発生部5aから、上
記ケーブル41を介して供給される高周波電力をオペア
ンプにより増幅して、センサヘッド2のコイル2aに印
加するようになっている。
【0110】一方、上記出力増幅部3cは、出力側にア
ンプ5の検流計5bとしての電圧信号検出部に接続され
ており、センサヘッド2からの出力電圧をオペアンプに
より増幅して上記アンプ5に供給するようになってい
る。上記の増幅回路基板3はセンサヘッド2に対して、
必要最小限の長さのケーブル41で電気的に接続されて
いる。
【0111】このような増幅回路基板3では、検出精度
の不足および安定性不足、ITO等の高抵抗の薄膜の抵
抗測定の、24時間の安定検出が困難といった問題点を
回避できる。上記ユニティゲイン回路である各入力増幅
部3bおよび出力増幅部3cには、規格値として、例え
ば、100V/μsのスルー・レート、ゲイン1で安定
動作の16MHz帯域幅、0.01%に対して350m
sのセトリング時間(100pFと500Ωの並列負荷
を駆動したとき)という性能を備えた高精度の16MH
z対応OPアンプを用い、より一層の安定性を確保する
ため、例えば図10に示すような、実装基板をアートワ
ーク(実装配置)し、例えば、抵抗値バラツキ0.1
%、電解コンデンサ:22μF(50V)、感度調整用
のコンデンサC1 :51pF(±60ppm)、ピッチ
5mmにて実装して作製した。
【0112】以上のように、センサヘッド2に近接して
増幅回路基板3が設けられることで、ケーブル41の浮
遊容量に影響されずに、上記センサヘッド2で薄膜のシ
ート抵抗値を安定して検出することができる。
【0113】また、センサヘッド2は、ケーブル41の
浮遊容量に影響されないので、上記ケーブル41の長さ
の制限を軽減できる。これにより、センサヘッド2と上
記センサヘッド2に高周波電力を印加するためのアンプ
5との距離の設定に関する自由度を高めることができる
ので、シート抵抗測定器の自由度、モニタの設置場所の
自由度が増し、既存の製造ラインに対して容易にシート
抵抗測定器を設置するインライン化が可能となる。
【0114】上記のように、センサヘッド2をZ軸ステ
ージ42に固定した場合、増幅回路基板3はセンサヘッ
ド2の下面側などの取付可能な部分に取り付け可能とな
っている。また、前述したように、センサヘッド2をロ
ボットハンド31(図6参照)に組み込む場合には、増
幅回路基板3をロボットハンド31のハンド部31a上
に配置するのが好ましい。しかしながら、この場合にお
いても、ロボットハンド31のハンド部31aの裏面に
増幅回路基板3を設けてもよく、その取付位置について
は特に限定されるものではない。
【0115】また、上記では、検出用負荷R1 と感度調
整用のコンデンサC1 とが、アンプ5に設置された例を
挙げたが、それに限定されるものではなく、例えば図1
1および図12に示すように、センサヘッド2に設置し
てもよい。図12に示したセンサヘッド2では、ケーブ
ル41は、3線であり、信号電圧出力用、駆動電圧入力
用、アースされるGND用である。
【0116】ところで、シート抵抗測定器の感度を変更
するため、感度調整用のコンデンサC1 びコンデンサを
取り替える必要があり、また、ケーブルの浮遊容量の変
動により感度調整が悪影響を受けることがある。
【0117】しかしながら、上記構成により、ケーブル
41の捻じれや外部からのノイズの影響を抑制して、シ
ート抵抗測定器の安定した製作を達成することができ
て、感度調整、作業性の向上、およびセンサヘッド2の
製作性を向上できる。
【0118】前記の制御装置8において、算出手段とし
て、渦電流損失分の検出電圧からシート抵抗を、4探針
法によるシート抵抗値との曲線近似に基づく相関により
算出できるようになっている。
【0119】従来では、4探針法によるシート抵抗値と
の相関が正の相関を有しており、その直線性を示す範囲
のみで感度調整していたため、対象測定抵抗値の範囲が
制約されており、また、各薄膜1aの材質により換算式
を代えるように管理していたが、薄膜1aの材質が変わ
るたびに構成サンプル管理、換算式の増加のため、作業
性が劣化していた。例えば図13に示すように、、液晶
工程のゲートTa膜の相関データのように、3〜3.5
Ω/□付近では直線性を示すが、6Ω/□を超える範囲
では、同じ測定データでも、上記直線性から外れ、検出
精度も±19%と劣化していた。
【0120】しかしながら、図14に示すように、渦電
流損失分の電圧と、4探針法によるシート抵抗値との相
関を、曲線近似、例えば対数近似して算出する算出手段
としての上記の制御装置8を有することにより、6Ω/
□を超える抵抗値の範囲でも、検出精度も例えば±8%
で約4倍の検出範囲を有して検出範囲も広域化できて、
薄膜1aの材質の変化への対応度を向上できる。
【0121】また、シート抵抗測定器では、多種の薄膜
1aに対応するために、測定対象に応じた感度調整が必
要となる。薄膜1aに渦電流を発生させるには、測定対
象に対して近いほど印加磁界が大きくなり、感度も向上
すると考えられる。
【0122】しかしながら、例えば、液晶パネルの製造
工程におけるゲートTa単膜を薄膜1aとして半導体用
ウエハ1上に形成する場合、図15に示すように、セン
サヘッド2と薄膜1aとの距離である測定高さが1mm
のとき、4探針法との相関が悪く、測定高さを徐々に大
きくして1.8mmに設定すると、4探針法との相関が
図16に示すように、良くなった。このことから、ゲー
トTa単膜の測定の場合には、測定高さが2mmが感度
良好となる。
【0123】したがって、センサヘッド2をZ軸方向に
移動させる前述したZ軸ステージ42を測定高さの調整
手段として設けたことにより、測定高さを変更すること
で、4探針法との相関が良好な最適な条件を設定でき
て、薄膜1aの材質や厚さが変更された場合でも、容易
に感度調整できる。
【0124】なお、上記では、温度制御手段として主通
気口2e等を設けた例を挙げたが、さらに、図17に示
すように、特に液晶、半導体工程内のクリーンルーム内
にて一定の温度管理(25±1℃)を行うためのHEP
A(温度が一定な気流を一定量流す温度管理装置)44
を温度制御手段として設け、そのHEPA44による一
定気流下に、センサヘッド2を設置することで、より一
層の効果(測定結果の安定性)を発揮するようにしてよ
い。その上、上記HEPA44を用いたことにより、さ
らに、薄膜1a上やセンサヘッド2上への塵埃の付着を
防止できて、より安定したシート抵抗の測定が可能とな
る。
【0125】このようなシート抵抗測定器を電子部品製
造方法の各工程に設置することにより、薄膜1aを有す
る半導体用ウエハ1の製造において、上記半導体用ウエ
ハ1の突発的な不良の発生が長期化することを低減でき
て、安定した電子部品の製造を可能とする。例えば図1
8に示すように、360×465mm2 の液晶基板とし
ての半導体用ウエハ1の中央部1ヵ所における、薄膜1
aとしてのゲートTa単膜のシート抵抗をモニタした際
のデータでは、シート抵抗値が2〜5Ω/□が許容でき
る範囲(OKの範囲)であり、安定したシート抵抗が測
定できていることを示している。
【0126】一方、例えば図19に示すように、突発不
良が発生したデータでは、このシート抵抗の測定によ
り、薄膜1aとしてのゲートTa単膜のシート抵抗の異
常を検出し、この検出以降の成膜条件を、シート抵抗が
正常となるように変更することにより、液晶基板の歩留
りの改善に大きく貢献したことを示している。参考に、
1ロット(液晶基板20枚)当たり約50万円がゲート
Ta単膜までのコストである。
【0127】ところで、上記シート抵抗測定器を、枚葉
式のスパッタリング装置などは、ゲートロック室から搬
出された半導体用ウエハ1は、基板温度が80℃と高
く、シート抵抗の測定に悪影響を及ぼすため、シート抵
抗のインラインモニタが困難になる。
【0128】ここで、例えば図20に示すように、成膜
工程の次工程のフォトラインでの搬送ステージ下の載置
台10に、本発明のシート抵抗測定器を設置することに
より、インラインでのシート抵抗のモニタを可能とし、
シート抵抗の異常が判明した際に、即座に、CIM工程
管理システム(図示せず)に対し、エラー信号を出力す
ると共に、図21に示すフローチャートに示す工程フロ
ー管理にて安定して電子部品を製造することを可能とす
る。
【0129】このような載置台10には、半導体用ウエ
ハ1を支持する各基板支えピン10aが複数立設され、
また、基板検知センサ10bが上面に設置され、かつ、
基板検知センサ10bを制御するマイクロコンピュータ
等の制御部10cが内蔵されている。この制御部10c
からの検出結果は、制御装置8に出力されるようになっ
ている。
【0130】以下に、上記フローチャートによる電子部
品製造方法について説明する。まず、製造ラインにワー
ク(測定対象物である半導体ウエハ1、つまり基板)が
ないときの出力電圧V0 を測定する(ステップ1、以
下、ステップをSと略す)。次に、ワークありのときの
出力電圧V1 を測定する(S2)。ここでは、製造ライ
ン上にて順次搬送されている各半導体ウエハ1に対して
1枚毎にシート抵抗値をそれぞれ測定するものとする。
つまり、1ロット毎に初期化が行われることになる。
【0131】続いて、V0 とV1 との差(ΔV)を求め
る(S3)。次いで、ΔVに基づいてシート抵抗換算を
行う(S4)。そして、S4で得られたシート抵抗を制
御装置8のモニタにより表示し(S5)、保存する。次
に、そのシート抵抗の結果をCIM工程管理システムに
出力する。
【0132】続いて、所定ロット数の半導体ウエハ1の
シート抵抗換算が行われたか否かが制御部10cまたは
制御装置8により判断される(S6)。ここでは、例え
ば、1ロットを20枚の半導体ウエハとする。S6にお
いて、所定ロット数のシート抵抗換算が行われていない
と判断されれば、S2に移行し、残りの半導体ウエハ1
のシート抵抗を求める。
【0133】一方、S6において、所定ロット数のシー
ト抵抗換算が行われたと判断されれば、製造ライン上の
半導体ウエハ1のシート抵抗検出を終了するか否かが判
断される(S7)。S7において、シート抵抗検出を終
了しないと判断されれば、S1に移行し、新たなロット
の半導体ウエハ1のシート抵抗測定を行う。一方、S7
において、シート抵抗検出を終了すると判断されれば、
処理を終了する。
【0134】以上の処理によれば、測定直後の出力電圧
と約24時間後の出力電圧との差(ΔV)は0.027
Vとなり、変動率は0.89%となり、時間経過に伴う
電圧ドリフトによる影響を受けずにほぼ一定の出力電圧
となった。
【0135】その上、上述のように、共振回路に含まれ
る感度調整用のコンデンサC1 と抵抗R1 を、温度特性
が超精密となる素材で構成することにより、上記共振回
路における電圧ドリフトを低減できることが分かった。
【0136】なお、上記の処理方法では、1ロット毎に
初期化する方法を採用しているが、これに限定されるも
のではなく、例えば所定時間毎に初期化する方法も有用
である。この場合、所定時間経過し、初期化するときに
ワークが存在していれば、初期化を行わずに、次の所定
時間経過後に初期化するようになっている。
【0137】以上のように、本願発明のシート抵抗測定
器を電子部品製造方法に用いることにより、電子部品製
造方法である、半導体ウエハ1の製造に係る作業効率を
大幅に向上させることができる。また、半導体ウエハ1
が不良、すなわち半導体ウエハ1上に形成された薄膜1
aが不良であると判定された場合には、修正といった対
応制御が迅速に可能となる。
【0138】これにより、上記方法では、半導体ウエハ
1の歩留り向上、およびスループットの向上を図ること
ができる。また、薄膜形成の突発的な異常、経時的変化
を制御装置8のモニタ8aにより監視者はモニタリング
することができるので、製造ラインにおける半導体ウエ
ハ1の状態を容易に把握することができる。
【0139】したがって、上記方法では、半導体ウエハ
1上に形成された薄膜1aに対して疵・破損を防止しな
がら、シート抵抗を測定することが可能となり、Taな
どの低抵抗膜からITOなどの高抵抗膜の膜質管理を容
易にインラインで行うことができ、この結果、一部の半
導体ウエハ1を抜き取って検査する抜き取り検査から全
数検査が可能となる。
【0140】よって、上記方法においては、半導体ウエ
ハ1における高精度なインライン検査システムを確立で
き、製造ライン上で発生する半導体ウエハ1の不良に対
する迅速な対応が可能になる。この結果、特性が安定し
た膜質の薄膜1aを半導体ウエハに形成することができ
る。
【0141】なお、上記では、温度制御手段として、溝
部2d、主通気口2e、一対の副通気口2f、一対の側
部通気口2gをそれぞれ設けた例を挙げたが、それに限
定されるものではなく、例えば図22に示すように、各
側部通気口2gを省いてもよい。
【0142】また、上記では、コイル2aには、コアレ
ス式のものを用いた例を挙げたが、例えば、フェライト
コア等の円柱状のコアをコイル2a内に挿入したもので
もよい。
【0143】
【発明の効果】本発明のシート抵抗測定器は、以上のよ
うに、磁界を発生するコイルを有し、基板上の薄膜に上
記磁界による渦電流を形成するためのセンサヘッドが、
基板の片面に対し磁界の磁力線を照射できるように設け
られ、上記渦電流による磁界の変化量に基づいて、薄膜
のシート抵抗を検出するためのシート抵抗検出手段が、
コイルと共振状態を形成するコンデンサおよび電圧検出
用抵抗器を有して設けられ、上記コイルの温度を制御す
る温度制御手段が設けられている構成である。
【0144】それゆえ、上記構成は、コイルの温度を制
御する温度制御手段を設けたので、例えば、上記コイル
の温度を一定に維持するように温度制御手段によって制
御することにより、上記コイルにおける、検出電圧に関
する温度変動による電圧ドリフトを抑制できて、運転
時、特に連続運転時において、シート抵抗の検出結果を
安定に得ることができるという効果を奏する。
【0145】本発明の電子部品製造方法は、以上のよう
に、薄膜形成装置にて基板上に薄膜を形成する薄膜形成
工程を含む電子部品製造方法において、上記のシート抵
抗測定器を用いて上記薄膜のシート抵抗値を検出し、検
出したシート抵抗値に基づいて上記薄膜形成工程を制御
する方法である。
【0146】それゆえ、上記方法は、上記シート抵抗測
定器により、常時、基板上の薄膜のシート抵抗を検出で
きるので、形成された薄膜のシート抵抗の異常に対し迅
速に薄膜形成工程を制御できて、ゲートTa膜等の薄膜
を有する電子部品製造の歩留りを改善できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート抵抗測定器におけるセンサヘッ
ドの説明図であり、(a)は、上記センサヘッドのケー
スおよびそのケースに収納されるコイルの組立斜視図で
あり、(b)は、上記ケースに形成された主通気口、各
副通気口、各側部通気口および溝部を示す斜視図であ
る。
【図2】上記シート抵抗測定器の概略構成図である。
【図3】上記シート抵抗測定器の概略回路図である。
【図4】上記シート抵抗測定器において、ケースが密閉
型の場合の温度変化を示すグラフである。
【図5】上記シート抵抗測定器において、ケースに主通
気口等を形成した場合の温度変化を示すグラフである。
【図6】上記シート抵抗測定器をロボットハンドに設け
た場合を示す、概略斜視図である。
【図7】上記シート抵抗測定器を他のロボットハンドに
設けた場合を示す、概略斜視図である。
【図8】上記シート抵抗測定器をZ軸ステージに設置し
た場合の説明図であり、(a)は正面図、(b)は斜視
図である。
【図9】上記シート抵抗測定器における、増幅回路基板
の回路図である。
【図10】上記増幅回路基板の各部品の配置図である。
【図11】上記シート抵抗測定器の他の例を示す概略回
路図である。
【図12】上記シート抵抗測定器の概略斜視図である。
【図13】上記シート抵抗測定器において、4探針法に
よるシート抵抗値と、検出電圧との相関を直線相関によ
り示したグラフである。
【図14】上記シート抵抗測定器において、4探針法に
よるシート抵抗値と、検出電圧との相関を曲線相関によ
り示したグラフである。
【図15】上記シート抵抗測定器において、測定高さが
1mmのときの、各測定データを示すグラフである。
【図16】上記シート抵抗測定器において、測定高さが
1.8mmのときの、各測定データを示すグラフであ
る。
【図17】上記シート抵抗測定器を、HEPT内に用い
た例を示す概略斜視図である。
【図18】上記シート抵抗測定器において、正常成膜ロ
ットデータを示すグラフである。
【図19】上記シート抵抗測定器において、突発不良の
発生から、正常成膜に迅速に復帰した成膜ロットデータ
を示すグラフである。
【図20】上記シート抵抗測定器を、成膜工程の次工程
のフォトラインでの搬送ステージ下に設置した場合の概
略構成図である。
【図21】上記シート抵抗測定器を用いた電子部品製造
方法における、シート抵抗の測定工程を示すフローチャ
ートである。
【図22】上記シート抵抗測定器における、ケースの他
の形状を示す説明であり、(a)は平面図、(b)は底
面図、(c)は断面図である。
【図23】従来の4探針法によるシート抵抗の測定方法
を示す、概略斜視図である。
【図24】従来の両側式渦電流法によるシート抵抗の測
定方法を示す概略構成図である。
【図25】渦電流法によるシート抵抗の測定原理を示す
説明図である。
【図26】渦電流法によるシート抵抗の測定原理を示す
説明図である。
【図27】上記シート抵抗の測定に用いられるコイルの
抵抗温度係数を示す表である。
【符号の説明】
1 半導体用ウエハ(基板) 1a 薄膜 2 センサヘッド 2b ケース(本体) 2c 磁界 2d 溝部(温度制御手段) 2e 主通気口(温度制御手段) 2f 副通気口(温度制御手段) 2g 側部通気口(温度制御手段) 3 増幅回路基板

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された薄膜のシート抵抗を測
    定するシート抵抗測定器において、 磁界を発生するコイルを有し、上記薄膜に上記磁界によ
    る渦電流を形成するためのセンサヘッドが、基板の片面
    に対し磁界の磁力線を照射できるように設けられ、 上記渦電流による磁界の変化量に基づいて、薄膜のシー
    ト抵抗を検出するためのシート抵抗検出手段が設けら
    れ、 コイルと共振状態を形成するコンデンサおよび電圧検出
    用抵抗器が設けられ、 上記コイルの温度を制御する温度制御手段が設けられて
    いることを特徴とするシート抵抗測定器。
  2. 【請求項2】センサヘッドから出力される信号を増幅し
    てシート抵抗検出手段に出力するための増幅回路が、セ
    ンサヘッドの設置位置を考慮して設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のシート抵抗測定器。
  3. 【請求項3】センサヘッドに入力される入力信号、およ
    びセンサヘッドから出力される信号を増幅してシート抵
    抗検出手段に出力するための増幅回路が、センサヘッド
    の設置位置を考慮して設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のシート抵抗測定器。
  4. 【請求項4】前記増幅回路は、センサヘッドに近接して
    設けられていることを特徴とする請求項2または3記載
    のシート抵抗測定器。
  5. 【請求項5】前記増幅回路に、前記コンデンサおよび電
    圧検出用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求
    項2ないし4の何れか一項に記載のシート抵抗測定器。
  6. 【請求項6】センサヘッド内に、前記コンデンサおよび
    電圧検出用抵抗器が設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし4の何れか一項に記載のシート抵抗測定
    器。
  7. 【請求項7】前記コンデンサおよび電圧検出用抵抗器
    は、それぞれ、温度変動に対する容量値および抵抗値の
    変化が抑制されたものであることを特徴とする請求項1
    ないし6の何れか一項に記載のシート抵抗測定器。
  8. 【請求項8】渦電流損失分の検出電圧からシート抵抗
    を、4探針法によるシート抵抗値との曲線近似に基づく
    相関により算出する算出手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載のシート
    抵抗測定器。
  9. 【請求項9】前記センサヘッドは、コイルを収納する本
    体を備え、 上記本体に通気口が前記温度制御手段として設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に
    記載のシート抵抗測定器。
  10. 【請求項10】前記薄膜と、センサヘッドとの距離を調
    節する調節手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし9の何れか一項に記載のシート抵抗測定器。
  11. 【請求項11】薄膜形成装置にて基板上に薄膜を形成す
    る薄膜形成工程を含む電子部品製造方法において、 請求項1ないし10の何れか一項に記載のシート抵抗測
    定器を用いて上記薄膜のシート抵抗値を検出し、 検出したシート抵抗値に基づいて上記薄膜形成工程を制
    御することを特徴とする電子部品製造方法。
  12. 【請求項12】前記シート抵抗測定器を薄膜形成装置内
    に設置することを特徴とする請求項11記載の電子部品
    製造方法。
  13. 【請求項13】前記シート抵抗測定器を、薄膜形成工程
    後の各製造工程内に設置することを特徴とする請求項1
    1記載の電子部品製造方法。
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