JP2001164496A - 紙塗工用組成物 - Google Patents

紙塗工用組成物

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JP2001164496A JP35052699A JP35052699A JP2001164496A JP 2001164496 A JP2001164496 A JP 2001164496A JP 35052699 A JP35052699 A JP 35052699A JP 35052699 A JP35052699 A JP 35052699A JP 2001164496 A JP2001164496 A JP 2001164496A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空ポリマー粒子を顔料に用いた接着強度、
白紙光沢、白色度、不透明性に優れた紙塗工用組成物を
提供する。 【解決手段】中空容積率が5〜80%の中空ポリマー粒
子100〜0.1重量部と他の顔料0〜99.9重量部
からなる顔料(A)100重量部に対して、特定組成の
ジエン系共重合体ラテックスであって、共重合体をGP
C測定したとき、分子量100万に対応する溶出時間よ
り早く検出される成分の含量が0〜95重量%、分子量
100万に対応する溶出時間より遅く検出される成分の
重量平均分子量が30,000〜400,000である
共重合体のラテックス(B)を固形分で1〜50重量部
配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた特性を有す
るオフセット印刷塗工紙あるいはグラビア印刷塗工紙を
与える新規な紙塗工用組成物に関する。更に詳しくは、
本発明は、顔料として中空ポリマー粒子を、バインダー
としてジエン系重合体を含む紙塗工用組成物であって、
白紙光沢、白色度、不透明度等が優れた印刷用塗工紙の
製造に用いられる紙塗工用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料とバインダーとを主体とした
紙塗工用組成物を紙に塗工した印刷適性に優れた塗工紙
が製造されており、スチレン-ブタジエン系共重合体ラ
テックスは、その優れた接着強度から紙塗工用組成物の
バインダーとして使用されている。近年、塗工紙製造に
おける塗工・乾燥工程の高速化、塗工紙への印刷の高速
化、塗工紙の品質を維持しながらのコストダウンの要求
にともない、紙塗工用組成物に要求される性能も厳しく
なってきており、従来の組成物では満足できず、接着強
度、白紙光沢、白色度、光沢度等の向上が一層求められ
つつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】中空ポリマー粒子は、
嵩比重が小さく白色化の効果が高いので、塗工紙の軽量
化に有用であり、紙塗工用組成物の顔料として使用され
ている。前記のとおり近年接着強度がさらに高い紙塗工
用組成物が要求されているが、中空ポリマー粒子を顔料
として用いた紙塗工用組成物は、接着強度が不足して、
塗工紙の表面強度が低下するという問題がある。そこで
接着強度を高めるために、紙塗工用組成物のバインダー
成分である重合体ラテックスの使用量を多くする方法が
試みられたが、その結果、塗工紙の表面強度の低下は防
止できたが、白色度、光沢が低下するという新たな問題
が惹起した。本発明はこのような問題点を解決し、中空
ポリマー粒子の特性を生かした新規な紙塗工用組成物を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記の
(A)成分100重量部に対して、下記の(B)成分1
〜100重量部(固形分)を含有してなる紙塗工用組成
物を提供する。 (A);中空体積率が5〜80%、かつ、平均粒子径が
50〜10,000nmの中空ポリマー粒子100〜
0.1重量部と他の顔料0〜99.9重量部(合計10
0重量部)からなる顔料 (B);下記の単量体から重合して得られる共重合体ラ
テックスであって、共重合体成分のゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)の測定から得られる分
子量分布において、ポリスチレン換算の分子量で100
万に対応する溶出時間より早く検出される成分(GPC
測定ゲル)の含量が0〜95%、ポリスチレン換算分子
量で100万に対応する溶出時間より遅く検出される成
分の重量平均分子量が30,000〜400,000で
ある共重合体ラテックス。 a)共役ジエン系化合物 5〜90(重量%) b)不飽和カルボン酸 0.01〜50(重量%) c)他の共重合可能な単量体 0〜94.99(重量%)
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で用いる中空ポリマー粒子は、従来紙塗工
用組成物の顔料として使用されているものであって、そ
の平均粒子径は50〜10,000nm、好ましくは1
00〜5,000nm、特に好ましくは200〜3,0
00nmである。50nm未満では白紙光沢、白色度、
不透明度が低下し、好ましくない。10,000nmを
超えると、塗液中の分散安定性が悪くなり好ましくな
い。
【0006】本発明で用いる中空ポリマー粒子の中空体
積率は、5〜80%、好ましくは10〜70%、特に好
ましくは20〜65%である。5%未満では白紙光沢、
白色度、不透明度が低下し、好ましくない。80%を超
えると粒子の外殻の強度が低下し、塗工中、あるいは乾
燥中に外殻が破壊され、結果的に白紙光沢、白色度、不
透明度が低下し、好ましくない。本発明で用いる中空ポ
リマー粒子のポリマー成分のガラス転移温度(Tg)
は、好ましくは25℃以上、さらに好ましくは40℃以
上、特に好ましくは60℃以上のものである。25℃未
満では、粒子の外殻が変形しやすくなり、塗工中、ある
いは乾燥中に外殻が変形し、結果的に白紙光沢、白色
度、不透明度が低下し、好ましくない。
【0007】本発明で用いる中空ポリマー粒子は、この
中空ポリマー粒子以外の紙塗工用組成物に通常用いられ
る顔料と併用される。中空ポリマー粒子/他の顔料の割
合は100〜0.1/0〜99.9(重量%)(合計1
00重量部)、好ましくは100〜0.5/0〜99.
5(重量%)、特に好ましくは100〜1/0〜99
(重量%)である。中空ポリマー粒子の割合が0.1重
量%未満では白紙光沢、白色度、不透明度が低下する。
【0008】中空ポリマー粒子の製造方法は、例えば特
開昭62−156387号公報、特開昭62−1273
36号公報、特開昭63−213509号公報、特開平
5−125127号公報等で知られている。本発明で用
いる中空ポリマー粒子は、その製造方法を限定するもの
ではないが、具体的には次の(1)〜(7)の方法が挙
げられる。
【0009】(1)ポリマー粒子中に発泡剤を含有させ
ておき、後にこの発泡剤を発泡させる方法、(2)ポリ
マーにブタン等の揮発性物質を封入しておき、後にこの
揮発性物質をガス化膨脹させる方法、(3)ポリマーを
溶融させ、これに空気等の気体ジェットを吹付け、気泡
を封入する方法、(4)ポリマー粒子の内部にアルカリ
膨潤性の物質を含有させておき、このポリマー粒子にア
ルカリ性液体を浸透させてアルカリ膨潤性の物質を膨脹
させる方法、(5)ポリメチルメタクリレートの微粒子
を種粒子として用い、この種粒子の存在下においてスチ
レンを乳化重合する方法、(6)重合性モノマー成分を
水中に微分散させて水中油滴型エマルジョンを作成し、
重合を行なう方法、(7)架橋性モノマーと親水性モノ
マーを含む重合性モノマーを、このモノマー組成とは異
なるモノマーから重合された異種ポリマーの微粒子存在
下に水性重合する方法など。
【0010】本発明の中空ポリマー粒子の好ましい製造
方法としては、上記の(4)の方法が挙げられる。
(4)の方法は、特開昭63−213509号公報に示
されている。中空ポリマー粒子のポリマー成分について
は特に限定されないが、ガラス転移温度(Tg)が25℃
以上になるポリマー成分を選択するのが好ましい。好ま
しいポリマー成分は、芳香族ビニル化合物および/また
はアルキル(メタ)アクリレートを必須成分とし、必要
に応じて共重合可能な他の単量体を共重合させたもので
ある。
【0011】中空ポリマー粒子の原料となる芳香族ビニ
ル化合物としては、例えばスチレン、α―メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチ
レンなどが挙げられ、スチレン、α―メチルスチレンが
好ましく、特にスチレンが好ましい。また、中空ポリマ
ー粒子の原料となるアルキル(メタ)アクリレートとし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、イソ
ボニル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートなどが挙げられ、このうち特にメチルメタクリ
レートが好ましい。
【0012】中空ポリマー粒子の原料となる必要に応じ
て使用される単量体としては、シアン化ビニル化合物、
エチレン系不飽和カルボン酸、共役ジエン系単量体、架
橋性単量体、酢酸ビニルおよびアルキル(メタ)アクリ
ルアミド系単量体等から選ばれた少なくとも1種が挙げ
られる。シアン化ビニル化合物としては、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、このうち特
にアクリロニトリルが好ましい。エチレン系不飽和カル
ボン酸としては、例えば、イタコン酸、アクリル酸、メ
タクリル酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。
共役ジエン系単量体としては、1,3−ブタジエン、イ
ソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、クロロプ
レンなどが挙げられるが、特に好ましくは1,3−ブタ
ジエンである。
【0013】中空ポリマー粒子の原料となる架橋性単量
体としては、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
メタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、アリルメタクリレートなどのジビニル系単量体ある
いはトリビニル系単量体を例示することができ、特にジ
ビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート
およびトリメチロールプロパントリメタクリレートが好
ましい。中空ポリマー粒子の原料となるアルキル(メ
タ)アクリルアミド系化合物としては、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが挙げら
れる。
【0014】中空ポリマー粒子の原料となる、芳香族ビ
ニル化合物および/またはアルキル(メタ)アクリレー
ト(「P成分」と略す)と必要に応じて使用される単量
体成分(「Q成分」と略す)の使用割合は、好ましくは
(P成分)/(Q成分)=100〜70/0〜30(重
量%)であり、より好ましくは99.9〜70/0.1
〜30(重量%)、特に好ましくは99.8〜80/
0.2〜20(重量%)である。本発明の中空ポリマー
粒子は、粒子状であってもよく、また、水性媒体中に中
空ポリマー粒子が分散している中空ポリマー粒子の水性
分散液であってもよい。
【0015】本発明で用いる(B)共重合体ラテックス
は、その共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)の測定から得られる分子量分布におい
て、ポリスチレン換算の分子量で100万に対応する溶
出時間より早く検出される成分を0〜95%、好ましく
は0〜90%含む。なお、本発明においては、前記ポリ
スチレン換算の分子量で100万に対応する溶出時間よ
り早く検出される成分を「GPC測定ゲル」とする。G
PC測定ゲルの含量がこの範囲外であると、良好な接着
強度が得られない。本発明の共重合体ラテックスにおい
て、GPC測定ゲルの含量は、重合温度、分子量調節剤
の量、単量体の添加方法、開始剤の量・種類等により制
御することができる。
【0016】また、GPCの測定から得られる分子量分
布において、ポリスチレン換算の分子量で100万に対
応する溶出時間より早く検出される成分とは、図1に示
すように、縦軸に検出量、横軸に溶出時間をとった溶出
曲線1において、溶出曲線と横軸で囲まれた部分を全面
積S(S=S1+S2)とした場合、ポリスチレン換算
の分子量で100万に対応する溶出時間T1より早く検
出される成分(S1)をいう。また、ポリスチレン換算
の分子量で100万に対応する溶出時間T1より遅く検
出される成分とは、図1において、分子量100万の重
合体が検出される時間T1より遅く検出される成分(S
2)をいう。
【0017】以上のようにして得られたGPC測定ゲル
の含量(%)は、以下に示す式により求められる。 GPCの測定ゲルの含量(%)=S1/(S1+S2)
×100 また、GPCの測定から得られる分子量分布において、
ポリスチレン換算の分子量で100万に対応する溶出時
間より遅く検出される成分は、その重量平均分子量が、
30,000〜400,000であり、好ましくは4
0,000〜200,000である。この間に検出され
る成分の重量平均分子量が、30,000未満である
と、良好な接着強度が得られず、一方、かかる成分の重
量平均分子量が400,000より大きいと、良好な接
着強度が得られるが、得られるラテックスの粘度が高く
なりすぎ、その取扱いが難しくなるため作業性が低下
し、実用性が低下してしまう。
【0018】ここでいうポリスチレン換算の分子量で1
00万に対応する溶出時間より遅く検出される成分の重
量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)にてポリスチレン換算により求めた値
のことである。かかる成分の重量平均分子量は、重合温
度、分子量調節剤、開始剤の種類・量等の重合処方によ
り制御することができる。
【0019】本発明で用いる(B)共重合体ラテックス
は、a)共役ジエン系化合物、b)不飽和カルボン酸、
c)共役ジエン、不飽和カルボン酸以外の他の共重合可
能な単量体を重合して得られるものである。単量体中の
a)成分/b)成分/c)成分の割合は、5〜90/
0.01〜50/0〜94.99(重量%)[a)成
分、b)成分、c)成分の合計は100重量%]であ
る。好ましくは、a)成分/b)成分/c)成分=15
〜80/0.5〜40/0〜84.5(重量%)であ
る。さらに好ましくは、a)成分/b)成分/c)成分
=20〜70/1〜30/0〜79(重量%)である。
【0020】a)成分が5重量%未満では、抄造時のカ
レンダー汚れや印刷時のブランケットの汚れがおきやす
くなる。a)成分が、90重量%を超えると粘着性が高
すぎて抄造時にシリンダーやガイドロール等を汚し易く
なる。b)成分が0.01重量%未満では、共重合体ラ
テックスの安定性が低下し、塗工時やポンプ移送時に凝
集しやすくなる。また、50重量%を超えると水溶性が
高くなりすぎて塗工液の粘度が上昇する。
【0021】ここで用いるa)共役ジエン系化合物とし
ては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−
1,3−ブタジエン、クロロプレンなどが挙げられる
が、好ましくは1,3−ブタジエンである。 b)不飽和カルボン酸としては、例えばイタコン酸、ア
クリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などが
挙げられる。不飽和カルボン酸は1種単独で、あるいは
2種以上を併用することができる。 c)その他の共重合可能な単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレートなどのアルキル
基の炭素数1〜18のアルキルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルメタアクリレート、プロピルメタ
アクリレート、ブチルメタアクリレートなどのアルキル
メタアクリレート(本発明ではアルキルアクリレートと
アルキルメタアクリレートとを合せて「アルキル(メ
タ)アクリレート」という。)、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどのビニルシアン化合物、さらにア
クリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N
−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなど
のなどのアミド系化合物、ビニルピリジンなどが挙げら
れ、このうち特にスチレン、メチルメタクリレート、ア
クリロニトリルが好ましい。これらc)成分は、1種単
独で、あるいは2種以上を併用することができる。
【0022】本発明で用いる(B)共重合体ラテックス
は、(A)中空ポリマー粒子と顔料の合計100重量部
に対して(B)共重合体ラテックスの固形分として1〜
100重量部、好ましくは3〜50重量部、特に好まし
くは5〜30重量部である。(B)成分が1重量部未満
では接着強度が著しく低下して、抄造時のカレンダー汚
れや印刷時のブランケット汚れ等がおきやすくなり、好
ましくない。一方、100重量部を超えると白紙光沢、
白色度、不透明度が低下する。
【0023】本発明で使用される(B)成分の共重合体
ラテックスは、前記a)成分、b)成分および必要に応
じて用いられるc)成分の単量体を、水性媒体中で乳化
剤、重合開始剤、分子量調節剤などを用いて重合して製
造することができる。共重合体成分のGPC測定ゲルお
よび重量平均分子量を、本発明の範囲内にコントロール
方法として、例えば、低温で重合し、かつ、開始剤の種
類・量、還元剤の種類・量・添加方法など適宜組み合わ
せて使用する方法が挙げられる。
【0024】乳化剤としては、例えば両性界面活性剤、
アニオン性界面活性剤、あるいはノニオン性界面活性剤
が使用できる。両性界面活性剤としては、アニオン部分
としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、
リン酸エステル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、
第4級アンモニウム塩を持つものが挙げられ、具体的に
はアルキルベタインの塩としてはラウリルベタイン、ス
テアリルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、2−
ウンデシル−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン
の各々の塩が、アミノ酸タイプのものとしては、ラウリ
ル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラウリ
ルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエ
チル)グリシン、ジオクチルジ(アミノエチル)グリシ
ンの各々の塩が挙げられる。
【0025】また、アニオン性界面活性剤としては、例
えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩などが挙げられる。
さらに、ノニオン性界面活性剤としては、通常のポリエ
チレングリコールのアルキルエステル型、アルキルエー
テル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いられ
る。重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶性開始剤、過硫
化ベンゾイルおよび2,2´−アゾビスイソブチルニト
リルなどのアゾニトリル化合物などの油溶性開始剤、あ
るいはレドックス系開始剤などをそれぞれ単独でもしく
は組合せて使用できる。
【0026】分子量調節剤、キレート剤、無機塩なども
乳化重合として公知のものが用いられる。分子量調節剤
としては、例えばクロロホルム、ブロモホルム、四臭化
炭素などのハロゲン化炭化水素、n−ヘキシルメルカプ
タン、n−オクチルメルカプタン、t−オクチルメルカ
プタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメル
カプタン、n−ステアリルメルカプタンなどのメルカプ
タン類、ジメチルキサントゲンジサルファイド、ジイソ
プロピルキサントゲンジサルファイドなどのキサントゲ
ン類、α−メチルスチレンダイマーやテトラエチルチウ
ラムジスルフィドなど、通常の乳化重合で使用可能なも
のをすべてを使用することができる。
【0027】共重合方法としては、例えば単量体混合物
の一括仕込み方法、単量体混合物の一部を重合した後、
その残部を重合進行にしたがって断続的にもしくは連続
的に添加する方法でもよい。また、単量体混合物を重合
の初めより連続的に添加する方法も採ることができる。
重合温度は、通常20〜90℃、重合時間は、通常5〜
30時間である。
【0028】本発明の紙塗工用組成物において、中空ポ
リマー粒子と併用する顔料としては、紙塗工用に一般に
使用されている鉱物性顔料や有機顔料を使用することが
できる。その代表例としては、クレイ、硫酸バリウム、
酸化チタン、炭酸カルシウム、サチンホワイトなどの無
機顔料、ポリスチレンラテックス、尿素ホルマリン樹脂
などの有機顔料などを挙げることができる。
【0029】本発明の紙塗工用組成物においては、顔料
用接着剤として、(B)成分の共重合体ラテックスに加
えて、アクリル系重合体ラテックス、酢酸ビニル系重合
体ラテックス、カゼイン、カゼイン変性物、澱粉、澱粉
変性物、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセル
ローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、アルカリ増粘性
エマルジョンなどを必要に応じて組み合わせて使用する
ことができる。
【0030】本発明の紙塗工用組成物には、紙塗工用組
成物に一般に使用されている種々の配合剤、例えば耐水
性向上剤、耐水化促進剤、顔料分散剤、粘度調節剤、着
色顔料、蛍光染料およびpH調節剤を任意に配合するこ
とができる。本発明の紙塗工用組成物は、オフセット枚
葉印刷機用に好適に使用されるが、その他、オフセット
輪転印刷機、凸版印刷、グラビア印刷などの各種印刷用
にも使用することができる。
【0031】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に制約されるものではない。なお、実施例におい
て割合を示す「部」および「%」はそれぞれ重量部およ
び重量%を意味する。実施例、比較例における共重合体
ラテックスおよび中空ポリマー粒子の分析、測定は次に
記載の方法により行った。
【0032】 共重合体ラテックスおよび中空ポリマ
ー粒子の平均粒子径 粒子径測定装置(大塚電子社製:LPA-3100)を
用いて平均粒子径を測定した。 共重合体ラテックスおよび中空ポリマー粒子の中空
体積率 電子顕微鏡写真の200個の粒子について、その平均値
を求めた。 共重合体ラテックスのトルエン不溶分 共重合体ラテックスをpH8に調整した後、イソプロパ
ノールで凝固し、この凝固物を洗浄、乾燥した後、所定
量(約0.03g)の試料を所定量(100ml)のト
ルエンに20時間浸漬する。その後、120メッシュの
金網で濾過し、得られる残存固形分の仕込の全固形分に
対する重量%を求める。
【0033】共重合体ラテックスのGPC測定 固形分を48重量%に調整した共重合体ラテックス0.
3gに水1gと、常法に従い洗浄、水洗したカチオン交
換樹脂約1gとを加え、陽イオンを除去する。次に、テ
トラヒドロフラン50mlを加えて2時間放置し、溶解
させる。続いてポリテトラフルオロエチレン製メンブラ
ンフィルター(ポアサイズ3μm、アドバンテック(A
DVANTEC)社製)でろ過し、ろ液を測定試料とす
る。 測定装置:HLC-8020(東ソー(株)製) 充填剤の種類と粒子径:ポリスチレンゲル 30μm GMH HR-H(30) (東ソー(株)製) カラムサイズ:7.8mm2D×300mm 溶 媒:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.3重量% 注入量:30μl 流 速:1ml/分 温 度:40℃ 検出器:示差屈折率計 なお、測定に際しては、分子量既知のポリスチレン標準
物質を用いて、予め検量線を作成し、ポリスチレン換算
の分子量として表した。
【0034】(a)GPC測定ゲル GPC測定曲線を溶出時間−検出量の座標で示したとき
の曲線と溶出時間軸で囲まれた部分の面積を100
(%)としたとき、ポリスチレン換算の分子量100万
に対応する溶出時間より早く検出される部分の面積の割
合をGPC測定ゲル(%)とする。 (b)GPC分析による重量平均分子量 ポリスチレン換算の分子量100万に対応する溶出時間
より遅く検出される重合体の重量平均分子量を求める。 ガラス転移温度(Tg) 重合体を精製・乾燥した後、示差走査熱量分析装置(D
SC:デュポン社製)を用いてASTM法に準じて測定
する。
【0035】1.共重合体ラテックス(B)の製造例 1.1 共重合体ラテックス(B−1)の製造方法 撹拌装置および温度調節機を備えた耐圧反応容器に、表
1に示される1段目成分を仕込み、窒素で重合系内を置
換した後、重合系内温度を40℃に昇温し、2時間重合
を行い、次に2段目成分および表2に示される還元剤水
溶液の1/2量を5時間かけて連続的に重合系中に添加
した。その後重合を完結させるために、残り1/2量の
還元剤水溶液をさらに5時間かけて連続的に添加した。
最終的な重合転化率は98%であった。表1、表2中、
DBS−Naはドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ムの略号である。得られた共重合体ラテックスを、水酸
化ナトリウムを用いてpH7.5に調整した後、水蒸気
を吹き込んで未反応単量体を除去し、さらに加熱水蒸気
蒸留によって固形分濃度50%の共重合体ラテックス
(B−1)を得た。得られた共重合ラテックスについ
て、前記の方法によって平均粒子径とトルエン不溶分を
測定し、さらに前記のGPC測定によって、ポリスチレ
ン換算の分子量100万に対応する溶出時間より早く検
出される成分(GPC測定ゲル)の含量(%)、および
ポリスチレン換算の分子量100万に対応する溶出時間
より遅く検出される成分(以下、「成分W」とする)の
重量平均分子量を求め、表2に示す。
【0036】1.2 共重合体ラテックス(B−2)の
製造 前記1.1と同じ反応装置を用い、表1に示される1段
目成分を仕込み窒素雰囲気下、重合系内温度を50℃に
昇温後、表1に示される2段目成分および表2に示され
る還元剤水溶液の1/3を、3時間かけて重合系内に連
続的に添加した。さらに、表2に示される3段目成分お
よび還元剤水溶液の1/3を3時間かけて重合系内に連
続的に添加した。その後重合を完結させるために、残り
1/3量の還元剤水溶液をさらに5時間かけて連続的に
添加した。最終的な重合転化率は98%であった。得ら
れた共重合体ラテックスを前記1.1と同じ方法で処理
し、固形分濃度50%の共重合体ラテックス(B−2)
を得た。このラテックスについて、前記1.1と同様に
分析/測定を行い、結果を表2に示す。
【0037】1.3 共重合体ラテックス(B−3)の
製造 前記1.1と同じ反応装置を用い、表1に示される1段
目成分を仕込み窒素雰囲気下、重合系内温度を50℃に
昇温後、表1に示される2段目成分および表2に示され
る開始剤水溶液の1/3を、5時間かけて重合系内に連
続的に添加した。さらに、表2に示される3段目成分お
よび開始剤水溶液の1/3を5時間かけて重合系内に連
続的に添加した。その後重合を完結させるために、残り
1/3量の還元剤水溶液をさらに5時間かけて連続的に
添加した。最終的な重合転化率は98%であった。得ら
れた共重合体ラテックスを前記1.1と同じ方法で処理
し、固形分濃度50%の共重合体ラテックス(B−3)
を得た。このラテックスについて、前記1.1と同様に
分析/測定を行い、結果を表2に示す。 1.4 共重合体ラテックス(b−1)の製造 前記1.1と同じ反応装置を用い、表1に示される1段
目成分を仕込み窒素雰囲気下、重合系内温度を40℃に
昇温後、1時間重合を行った。次に、表1に示される2
段目成分および表2に示される開始剤水溶液の1/2
を、7時間かけて重合系内に連続的に添加した。その
後、重合を完結させるために、重合温度を85℃に昇温
し、さらに、残り1/2量の開始剤水溶液を4時間かけ
て重合系内に連続的に添加した。最終的な重合転化率は
98%であった。得られた共重合体ラテックスを前記
1.1と同じ方法で処理し、固形分濃度50%の共重合
体ラテックス(b−1)を得た。このラテックスについ
て、前記1.1と同様に分析/測定を行い、結果を表2
に示す。
【0038】
【表1】 DBS‐Na:ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
【0039】
【表2】
【0040】2.中空ポリマー粒子エマルジョンの製造
例 2.1 第1工程 シード粒子エマルジョン(S−1)
の重合 撹拌装置、温度計、還流コンデンサー付きの1Lの反応
容器に、水300g、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナ
トリウム(DBS−Na)0.5gを仕込み、撹拌下に
窒素雰囲気下で80℃に昇温する。内温を80℃に保
ち、スチレン7g、t−ドデシルメルカプタン1部、メ
タクリル酸3gを添加し、均一に分散したした後、重合
開始剤として過硫酸カリウム0.3gを20gの水に溶
解した水溶液を添加する。1時間重合した後、スチレン
90gを3時間かけて添加、重合させ、添加終了後2時
間の熟成を行う。得られたシード粒子エマルジョン(S
−1)の全固形分は24%、平均粒子径は150nmで
あった。
【0041】2.2 第2工程 芯粒子エマルジョンの
重合 2.2.1 芯粒子エマルジョン(C−1)の重合 前記第1工程で用いた装置に、第1工程で製造したシー
ド粒子エマルジョン(S−1)を40g(固形分として
9.6g)、水260gを仕込み、撹拌しながら窒素雰
囲気下で80℃まで昇温する。内温を80℃に保ち、均
一に分散した後、重合開始剤として過硫酸カリウム0.
3gを20gの水に溶解した水溶液を添加し、表3に記
したモノマー;メチルメタクリレート70g、メタクリ
ル酸30gを3時間かけて添加、重合させ、添加終了後
1時間の熟成を行う。得られた芯粒子エマルジョン(C
−1)の全固形分は26%、平均粒子径は300nmで
あった。 2.2.2 芯粒子エマルジョン(C−2〜C−4)の
重合 前記2.2.1に記載の方法に準じて、表3(C−2〜
C−4)の欄に記したシード粒子エマルジョンとモノマ
ーを用いて芯粒子エマルジョンC−2〜C−4を重合さ
せた。得られた芯粒子エマルジョンの平均粒子径は表3
に示す。
【0042】
【表3】
【0043】2.3 第3工程 中空ポリマー粒子エマ
ルジョンの重合と中空化 2.3.1 中空ポリマー粒子エマルジョン(H−1)
の重合と中空化 前記第1工程で用いた装置に、第2工程で製造した芯粒
子エマルジョン(C−1)を38.5g(固形分として
10g)、水260gを仕込み、撹拌しながら窒素雰囲
気下で80℃まで昇温する。内温を80℃に保ち、均一
に分散した後、重合開始剤として過硫酸カリウム0.3
gを20gの水に溶解した水溶液を添加し、アクリル酸
3g、スチレン97gを3時間かけて添加、重合させ、
添加終了後1時間の熟成を行う。その後、内温を95℃
に上げ、25%アンモニア水13gを添加し、内温95
℃に保ちながら3時間撹拌を続ける。得られた中空ポリ
マー粒子エマルジョン(H−1)の全固形分は26%、
平均粒子径は800nm、電子顕微鏡で観測した中空体
積率は50%、ガラス転移温度(Tg)は60℃以上で
あった。データは表4に示す。
【0044】2.3.2 中空ポリマー粒子エマルジョ
ン(H−2〜H−4)の重合と中空化 前記3.2.1に記載の方法に準じて表4の(H−2〜
H−4)の欄に記した芯粒子とモノマーを用いて中空ポ
リマー粒子エマルジョン(H−2〜H−4)を得た。粒
子のガラス転移温度(Tg)はいずれも60℃以上であ
った。平均粒子径と中空体積率は表4に示す。
【0045】
【表4】 単位:部
【0046】実施例1〜4、比較例1〜4 (1) 紙塗工用組成物の調整 分散剤(アロンT−40)0.05部、水酸化ナトリウ
ム0.2部を水に溶解し、コーレス分散機で撹拌しなが
ら表5、表6に示す無機系顔料を添加する。15分間撹
拌分散した後、表5、表6に示した中空ポリマー粒子エ
マルジョン、共重合体ラテックスおよびスターチ(日本
食品(株)MS−4600)3部を加え、固形分が62
%になるように水を加え紙塗工用組成物を製造した。
【0047】(2) 塗工紙の作製 市販の上質紙(坪量72g/m2)に、先に示した紙塗
工用組成物を、乾燥後の塗工量が15g/m2になるよ
うにロッドバーで塗工し、150℃のギヤーオーブンで
5秒間乾燥した。得られた片面塗工紙をラボスーパーカ
レンダ(由利ロール(株)製)をロール表面温度40
℃、線圧10N/mで2回通し、光沢のある塗工紙を得
た。
【0048】(3) 塗工紙の評価 前記の紙塗工用組成物について下記の試験方法で評価
し、その結果は表5、表6に示す。 ドライピック強度 RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で
判定し、5段階で評価する。ピッキング現象の少ないも
のほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示
す。 ウェットピック強度 RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿して
から、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を
肉眼で判定し、5段階で評価する。ピッキング現象の少
ないものほど高得点とする。数値は測定回数6回の平均
値で示す。
【0049】 白紙光沢 村上式光沢計(75°)により測定する。数値の大きい
方が良好である。 不透明性 ハンター比色度計により測定する。 (白色度) ハンター比色度計により測定する。数値の大きい方が良
好である。
【0050】
【表5】 (注1) EMC(株)製UW−90 (注2) Huber株)製HS (注3) ECC(株)製カービタル90
【0051】
【表6】 (注1)EMC(株)製UW−90 (注2)Huber株)製HS (注3)ECC(株)製カービタル90
【0052】実施例1〜4は、本発明の範囲内の例であ
り、目的の性能が得られている。比較例1は、共重合体
ラテックスの使用量が本発明の範囲未満の例であり、ド
ライピック、ウエットピックが劣る。比較例2は、共重
合体ラテックスの共重合体成分の重量平均分子量が本発
明の範囲未満の例であり、ドライピック、ウエットピッ
クが劣る。比較例3は、中空ポリマー粒子の使用量が本
発明の範囲未満の例であり、白紙光沢、白色度、不透明
度が劣る。比較例4は、中空ポリマー粒子の中空体積率
が本発明の範囲未満の例であり、白紙光沢、白色度、不
透明度が劣る。
【0053】
【発明の効果】本発明は、軽量な合成有機顔料である中
空ポリマー粒子を使用しながら、接着強度があり、白紙
光沢、白色度、不透明性に優れた印刷用塗工紙を製造で
きる紙塗工用組成物を提供するものであり、極めて工業
的価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GPC測定で得られる縦軸に検出量、横軸に
溶出時間を示す溶出曲線である。
【符号の説明】
1 溶出曲線 S 溶出曲線、縦軸および横軸で囲まれた面積(全面
積) S1 ポリスチレン換算の分子量で100万に対応する
溶出時間より早く検出される成分 S2 T1より遅く検出される成分 T1 分子量100万の重合体が検出される時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(A)成分100重量部に対して、
    下記の(B)成分1〜100重量部(固形分)を含有し
    てなる紙塗工用組成物。 (A);中空体積率が5〜80%、かつ、平均粒子径が
    50〜10,000nmの中空ポリマー粒子100〜
    0.1重量部と他の顔料0〜99.9重量部(合計10
    0重量部)からなる顔料 (B);下記の単量体から重合して得られる共重合体ラ
    テックスであって、共重合体成分のゲルパーミエーショ
    ンクロマトグラフィー(GPC)の測定から得られる分
    子量分布において、ポリスチレン換算の分子量で100
    万に対応する溶出時間より早く検出される成分(GPC
    測定ゲル)の含量が0〜95%、ポリスチレン換算分子
    量で100万に対応する溶出時間より遅く検出される成
    分の重量平均分子量が30,000〜400,000で
    ある共重合体ラテックス。 a)共役ジエン系化合物 5〜90(重量%) b)不飽和カルボン酸 0.01〜50(重量%) c)他の共重合可能な単量体 0〜94.99(重量%)
  2. 【請求項2】(A)の中空ポリマー粒子のガラス転移温
    度が25℃以上である請求項1に記載の紙塗工用組成
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299253A (ja) * 2005-03-24 2006-11-02 Nippon Zeon Co Ltd 顔料分散液及び該顔料分散液を含有する塗被紙用組成物
WO2015080132A1 (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 日本ゼオン株式会社 顔料分散液、塗被紙用組成物および塗被紙

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