JP2001164085A - 分岐ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

分岐ポリアセタール樹脂組成物

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JP2001164085A
JP2001164085A JP34604499A JP34604499A JP2001164085A JP 2001164085 A JP2001164085 A JP 2001164085A JP 34604499 A JP34604499 A JP 34604499A JP 34604499 A JP34604499 A JP 34604499A JP 2001164085 A JP2001164085 A JP 2001164085A
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polymer
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acid
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Yoshihisa Tajima
義久 田島
Hidetoshi Okawa
秀俊 大川
Kuniaki Kawaguchi
邦明 川口
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2/00Addition polymers of aldehydes or cyclic oligomers thereof or of ketones; Addition copolymers thereof with less than 50 molar percent of other substances
    • C08G2/18Copolymerisation of aldehydes or ketones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L59/00Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals
    • C08L59/04Copolyoxymethylenes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた摺動特性を付与すると共に、その成形
品外観、寸法精度、機械的特性等をも改善したポリアセ
タール樹脂材料を提供する。 【解決手段】(A)オキシメチレン基を主たる繰り返し
単位とし、特定の分岐単位を有する分岐ポリアセタール
共重合体 100重量部に、(B)下記重合体(B−1)及
び重合体(B−2)からなる群より選ばれた1種又は2
種以上の重合体0.5 〜40重量部 重合体(B−1):オレフィン系重合体(b−1)と少
なくとも1種のビニル系重合体(b−2)とから得られ
るグラフトもしくはブロック共重合体 重合体(B−2):オレフィン系重合体(b−3)を不
飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物及びこれらの
誘導体からなる群より選ばれた1種又は2種以上の化合
物で変性した変性オレフィン系重合体及び/又は(C)
潤滑剤0.1 〜5重量部を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた摺動特性を
有し、成形性、表面特性、機械的特性等にも優れた分岐
ポリアセタール樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、機械的特性、熱
的特性、電気的特性、摺動性、成形性等において優れた
特性を持っており、主に構造材料や機構部品等として電
気機器、自動車部品、精密機械部品等に広く使用されて
いる。しかし、ポリアセタール樹脂が利用される分野の
拡大に伴い、要求特性は益々高度化、複合化、特殊化す
る傾向にある。その一例として、ポリアセタール樹脂が
本来有する優れた成形性や表面状態等を維持しつつ摺動
特性を一層向上させた材料の要求がある。
【0003】ポリアセタール樹脂の摺動特性を改善する
目的では、従来からフッ素樹脂やシリコーン、ポリオレ
フィン及び/又は潤滑剤等の配合が行われている。しか
しながら、一般的なポリアセタール樹脂に潤滑成分を配
合するだけの手法では、耐摩耗性や滑り性等の摺動特性
をある程度は改善できるものの、配合された摺動性改良
剤による成形不良や外観不良等の種々の問題があった。
とりわけ、液状潤滑剤が配合されたポリアセタール樹脂
では、その分散性や滲み出しにより、また固体潤滑成分
が配合されたポリアセタール樹脂では、その分散性、凝
集性、相分離等により、何れも成形品外観や成形品の寸
法精度等を大幅に悪化させることがあった。かかる挙動
は、金型メンテナンスにも支障をきたす場合が多く、そ
の改善が切望されていた。更に、上記の如き潤滑成分の
配合は、一般的にポリアセタール樹脂の剛性、強度等の
機械的特性を低下させる傾向にあり、その改善も要求さ
れることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き課題を解決し、優れた摺動特性を付与すると共
に、その成形品外観、寸法精度、機械的特性等をも改善
したポリアセタール樹脂材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために、ポリアセタール樹脂の分子骨格或い
は樹脂物性にまで踏み込んで詳細な検討を行った結果、
目的達成に有効なポリマー骨格の変性とかかるポリマー
への有効な配合成分との組合せを見出し、本発明を完成
するに到った。
【0006】即ち本発明は、(A)オキシメチレン基を
主たる繰り返し単位とし、下記一般式(I)で示される
分岐単位を有する分岐ポリアセタール共重合体 100重量
部に、(B)下記重合体(B−1)及び重合体(B−
2)からなる群より選ばれた1種又は2種以上の重合体
0.5 〜40重量部 重合体(B−1):オレフィン系重合体(b−1)と少
なくとも1種のビニル系重合体(b−2)とから得られ
るグラフトもしくはブロック共重合体 重合体(B−2):オレフィン系重合体(b−3)を不
飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物及びこれらの
誘導体からなる群より選ばれた1種又は2種以上の化合
物で変性した変性オレフィン系重合体及び/又は (C)潤滑剤0.1 〜5重量部 を配合してなる分岐ポリアセタール樹脂組成物である。
【0007】
【化5】
【0008】(式中、m、nは各々0〜5の整数を表
し、かつm+nは1〜5である。Rは分子量が40〜1000
の1価の有機基を表す。)このように、特定分岐単位の
導入によって変性した分岐ポリアセタール共重合体を用
い、これに潤滑成分を配合することによって、摺動特性
を付与しつつも成形品外観、寸法精度等が改善できるこ
とは全く予期せぬ驚くべきことであった。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、本発明において基体樹脂として用いる分岐
ポリアセタール共重合体(A)は、オキシメチレン基(-
CH2-O-)を主たるくり返し単位とし、下記一般式(I)
で示される分岐単位を有するものであり、かかる分岐単
位の存在は、本発明の目的を達成するための重要な要素
の1つである。分岐単位を有しない通常のポリアセター
ル樹脂を用いたのでは、後述する潤滑成分である特定の
重合体(B)或いは潤滑剤(C)を配合しても本発明の
目的を達成することはできない。
【0010】
【化6】
【0011】(m,nは各々0〜5の整数を表し、かつ
m+nは1〜5である。Rは分子量が40〜1000の1価の
有機基を表す。)一般式(I)で示される分岐単位にお
いて、分岐基であるRは分子量が40〜1000の1価の有機
基である。Rの分子量が40未満では外観、寸法精度、剛
性等の向上は期待できず、分子量が1000を超えると結晶
化度低下の問題がある。好ましくは、Rの分子量は50〜
500 である。また、外観、寸法精度、剛性等の向上と他
の諸物性の維持の観点から、一般式(I)で示される分
岐単位の割合は、オキシメチレン単位(-CH2O-) 100重量
部に対して 0.001〜10重量部が好ましく、特に好ましく
は0.01〜3重量部である。
【0012】本発明において用いられる分岐ポリアセタ
ール共重合体(A)は、その製造方法を特に限定される
ものではないが、トリオキサン(a−1) 100重量部、
単官能グリシジル化合物(a−2) 0.001〜10重量部及
びトリオキサンと共重合可能な環状エーテル化合物(a
−3)0〜20重量部を共重合して得られたものが好まし
く、かかるモノマー成分からなる分岐ポリアセタール共
重合体(A)は製造が容易で、得られた共重合体の性質
が優れるという特徴を有する。ここで用いられるトリオ
キサン(a−1)とは、ホルムアルデヒドの環状三量体
であり、一般的には酸性触媒の存在下でホルムアルデヒ
ド水溶液を反応させることによって得られ、これを蒸留
等の方法で精製して用いられる。重合に用いるトリオキ
サン(a−1)は、水、メタノール、蟻酸などの不純物
を極力含まないものが好ましい。
【0013】次に、単官能グリシジル化合物(a−2)
とは、分子中にグリシジル基を1個有する有機化合物を
総称したものであり、例えば、グリシドール、脂肪族ア
ルコール又は芳香族アルコール或いはこれらの(ポリ)
アルキレングリコール付加物とグリシドールとからなる
グリシジルエーテル、脂肪族カルボン酸又は芳香族カル
ボン酸或いはこれらの(ポリ)アルキレングリコール付
加物とグリシドールとからなるグリシジルエステルが代
表例として挙げられる。かかる単官能グリシジル化合物
(a−2)は、本発明において使用する分岐ポリアセタ
ール共重合体(A)の分岐構成成分として用いられる。
【0014】単官能グリシジル化合物(a−2)として
は、前記一般式(II)、(III) 及び(IV)で示されるグ
リシジルエーテル化合物が好ましく、具体例としては、
メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテ
ル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグ
リシジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエー
テル、フェニルグリシジルエーテル、p−ターシャリー
ブチルフェニルグリシジルエーテル、 sec−ブチルフェ
ニルグリシジルエーテル、n−ブチルフェニルグリシジ
ルエーテル、フェニルフェノールグリシジルエーテル、
クレジルグリシジルエーテル、ジブロモクレジルグリシ
ジルエーテル、脂肪族アルコール又は芳香族アルコール
の(ポリ)エチレングリコール付加物とグリシドールと
からなるグリシジルエーテル等が挙げられる。また、グ
リシジルエステル化合物の具体例としては、グリシジル
アセテート、グリシジルステアレート等が挙げられる。
このような単官能グリシジル化合物の中で、好ましいの
は、芳香環を有するものである。中でも、前記一般式
(II)及び(III) であって、オルト位に置換基R1又はR3
を有するものが好ましい。かかる置換基としては、炭素
数4以上のものが好ましく、特に好ましくは芳香環を有
するものである。具体例としては、o−フェニルフェノ
ールグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0015】本発明で使用する分岐ポリアセタール共重
合体(A)の製造にあたり、単官能グリシジル化合物
(a−2)の共重合量は、(a−1)成分のトリオキサ
ン 100重量部に対して 0.001〜10重量部であり、好まし
くは0.01〜10重量部、特に好ましくは 0.1〜5重量部で
ある。(a−2)成分の共重合量がこれより過少では、
本発明の目的の一つである強度、剛性等の物性の改善効
果が得られず、逆に過大になると結晶性の低下による強
度、剛性等の低下の問題、流動性低下による成形性の問
題が生じるおそれがある。
【0016】また、単官能グリシジル化合物(a−2)
として、分子量が 100〜1000のものを用いるのが好まし
い。単官能グリシジル化合物(a−2)の分子量が大き
過ぎると、その共重合によって生じる分岐ポリアセター
ル共重合体(A)の分岐鎖が長くなり、樹脂の結晶性等
を乱してその基本的性質である摺動特性に対しても好ま
しくない影響が生じるおそれがある。逆に(a−2)成
分の分子量が小さ過ぎると、本発明の目的である外観、
寸法精度、剛性等の維持・向上に対する効果が極めて小
さなものとなる。
【0017】本発明において用いられる分岐ポリアセタ
ール共重合体(A)は、さらにトリオキサンと共重合可
能な環状エーテル化合物(a−3)を共重合成分として
加え、共重合したものが好ましい。かかる環状エーテル
化合物(a−3)は、本発明が目的とする摺動特性の改
善及び外観、寸法精度、剛性等の維持・向上のためには
特に必須とするものではないが、分岐ポリアセタール共
重合体(A)を製造する際の重合反応を安定化させると
共に、生成した分岐ポリアセタール共重合体(A)の熱
安定性を高めるためには、かかる環状エーテル化合物を
共重合成分として用いるのが極めて有効である。トリオ
キサンと共重合可能な環状エーテル化合物(a−3)と
しては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシド、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリ
ン、スチレンオキシド、オキセタン、3,3−ビス(ク
ロルメチル)オキセタン、テトラヒドロフラン、トリオ
キセパン、1,3−ジオキソラン、エチレングリコール
ホルマール、プロピレングリコールホルマール、ジエチ
レングリコールホルマール、トリエチレングリコールホ
ルマール、1,4−ブタンジオールホルマール、1,5
−ペンタンジオールホルマール、1,6−ヘキサンジオ
ールホルマール等が挙げられる。中でも、エチレンオキ
シド、1,3−ジオキソラン、ジエチレングリコールホ
ルマール、1,4−ブタンジオールホルマールが好まし
い。本発明で使用する分岐ポリアセタール共重合体
(A)において、環状エーテル化合物(a−3)の共重
合量は、(a−1)成分のトリオキサン 100重量部に対
して0〜20重量部であり、好ましくは0.05〜15重量部、
特に好ましくは 0.1〜10重量部である。環状エーテル化
合物(a−3)の共重合割合が過少では、共重合反応が
不安定になると共に、生成する分岐ポリアセタール共重
合体の熱安定性が劣るものとなり、逆に環状エーテル化
合物(a−3)の共重合割合が過大になると、剛性、強
度等の機械的物性が低下し不十分なものになる。
【0018】本発明において使用する分岐ポリアセター
ル共重合体(A)は、基本的には上記のトリオキサン
(a−1)、単官能グリシジル化合物(a−2)及び環
状エーテル化合物(a−3)を、必要に応じて適量の分
子量調節剤を添加して、カチオン重合触媒を用いて塊状
重合を行う等の方法で得られる。
【0019】分子量調整剤としては、メチラール、メト
キシメチラール、ジメトキシメチラール、トリメトキシ
メチラール、オキシメチレンジ−n−ブチルエーテル等
のアルコキシ基を有する低分子量アセタール化合物、メ
タノール、エタノール、ブタノール等のアルコール類、
エステル化合物などが例示される。その中でも、アルコ
キシ基を有する低分子量アセタール化合物が特に好まし
い。また、これらの分子量調整剤の添加量は、本発明の
効果を損なわない範囲であれば、何ら限定されるもので
はない。
【0020】また、カチオン重合触媒としては、四塩化
鉛、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化アルミニウム、
塩化亜鉛、三塩化バナジウム、三塩化アンチモン、五フ
ッ化リン、五フッ化アンチモン、三フッ化ホウ素、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジブ
チルエーテラート、三フッ化ホウ素ジオキサネート、三
フッ化ホウ素アセチックアンハイドレート、三フッ化ホ
ウ素トリエチルアミン錯化合物等の三フッ化ホウ素配位
化合物、過塩素酸、アセチルパークロレート、t−ブチ
ルパークロレート、ヒドロキシ酢酸、トリクロロ酢酸、
トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等の無機及
び有機酸、トリエチルオキソニウムテトラフロロボレー
ト、トリフェニルメチルヘキサフロロアンチモネート、
アリルジアゾニウムヘキサフロロホスフェート、アリル
ジアゾニウムテトラフロロボレート等の複合塩化合物、
ジエチル亜鉛、トリエチルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムクロライド等のアルキル金属塩、ヘテロポリ
酸、イソポリ酸等が挙げられる。その中でも特に三フッ
化ホウ素、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、三フ
ッ化ホウ素ジブチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジオ
キサネート、三フッ化ホウ素アセチックアンハイドレー
ト、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯化合物等の三フ
ッ化ホウ素配位化合物が好ましい。これらの触媒は有機
溶剤等で予め希釈して用いることもできる。
【0021】また、本発明で用いる分岐ポリアセタール
共重合体(A)は、ポリアセタール共重合体の分子鎖中
において単官能グリシジル化合物(a−2)及び環状エ
ーテル化合物(a−3)に由来する構成単位が均一に分
散していることが望ましく、このためには、重合による
ポリアセタール共重合体(A)の製造に際して、あらか
じめグリシジル化合物(a−2)、環状エーテル化合物
(a−3)及び触媒を均一混合しておき、これを別途重
合機に供給されるトリオキサン(a−1)の溶融物に添
加して重合させる方法或いは前記均一混合物を更にトリ
オキサン(a−1)と混合した後、重合機に供給して重
合する方法が有効である。特にグリシジル化合物(a−
2)の反応速度は他の(a−1)、(a−3)成分のそ
れより遅い場合が多く、(a−2)成分と触媒を予め混
合しておくことは極めて有効である。このように、予め
混合し均一溶液状態としておくことでグリシジル化合物
に由来する分岐構造の分散状態が良好となり、後述する
潤滑成分の配合による摺動特性改善効果が一段と優れた
ものとなると共に、外観、寸法精度、剛性等も良好なも
のとなる。
【0022】本発明で使用するポリアセタール共重合体
(A)を製造するにあたり、重合装置は特に限定される
ものではなく、公知の装置が使用され、バッチ式、連続
式等、いずれの方法も可能である。また、重合温度は65
〜 135℃に保つことが好ましい。重合後の失活は、重合
反応後、重合機より排出される生成反応物、あるいは、
重合機中の反応生成物に塩基性化合物、あるいは、その
水溶液等を加えて行う。
【0023】重合触媒を中和し失活するための塩基性化
合物としては、アンモニア、或いは、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン、トリブ
タノールアミン等のアミン類、或いは、アルカリ金属、
アルカリ土類金属の水酸化物塩類、その他公知の触媒失
活剤が用いられる。また、重合反応後、生成物にこれら
の水溶液を速やかに加え、失活させることが好ましい。
かかる重合方法及び失活方法の後、必要に応じて更に、
洗浄、未反応モノマーの分離回収、乾燥等を従来公知の
方法にて行う。
【0024】上記のようにして得られ、本発明で使用す
るポリアセタール共重合体(A)の重合度等については
特に制約はなく、その使用目的や成形手段に応じた重合
度等の調整が可能であるが、成形用に供する場合、温度
190℃、荷重2.06kgにおいて測定されるメルトインデッ
クス(MI)が1〜 100g/10分であることが好まし
く、特に好ましくは2〜90g/10分である。また、粘度
を調整するために、ジグリシジル化合物等の架橋剤を少
量共重合することもできる。
【0025】なお、上記のポリアセタール共重合体
(A)の製法、モノマー構成において、単官能グリシジ
ル化合物(a−2)に代えて分岐形成可能な環状ホルマ
ール化合物を用いることも可能であり、上記同様に、好
ましいポリアセタール共重合体(A)が得られる。分岐
形成可能な環状ホルマール化合物としては、4−メチル
−1,3−ジオキソラン、4−エチル−1,3−ジオキ
ソラン、4−イソプロピルジオキソラン、4−フェニル
−1,3−ジオキソラン等が挙げられる。
【0026】本発明の樹脂組成物は、上記の如き分岐ポ
リアセタール共重合体(A)に、以下に詳述する重合体
(B−1)及び重合体(B−2)からなる選ばれた1種
又は2種以上の重合体(B)及び/又は潤滑剤(C)を
配合したことを特徴とするものである。このように、重
合体(B)及び/又は潤滑剤(C)を配合するにあたり
分岐ポリアセタール共重合体(A)を基体樹脂として用
いることにより、優れた摺動特性を付与しつつも、成形
品外観、寸法精度、剛性等を改善することができる。
【0027】本発明において用いられる重合体(B−
1)は、オレフィン系重合体(b−1)と少なくとも1
種のビニル系重合体(b−2)とから得られ、オレフィ
ン系重合体(b−1)とビニル系重合体(b−2)とが
分岐又は架橋構造的に化学結合したグラフトもしくはブ
ロック共重合体である。ここで、重合体(B−1)の主
鎖部分を構成するオレフィン系重合体(b−1)の具体
例としては、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポ
リα−オレフィンの単独重合体、ポリブタジエンの水添
物、及びこれらを主成分とする共重合体が挙げられる。
共重合体としては、エチレン・プロピレン共重合体、エ
チレン・1−ブテン共重合体等が挙げられる他に、エチ
レン・アクリル酸エステル共重合体、エチレンとα,β
−不飽和酸グリシジルエステルからなる共重合体等も例
示される。これらの内、各種のポリエチレン、ポリプロ
ピレン及びエチレン・プロピレン共重合体が特に好まし
く使用できる。次に、このオレフィン系重合体(b−
1)とグラフトもしくはブロック共重合させるビニル系
重合体(b−2)としては、ポリメタクリル酸メチル、
ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリア
クリル酸ブチル、ポリアクリル酸−2エチルヘキシル、
ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体、アクリル酸ブチルとメタクリル
酸メチルの共重合体、アクリル酸ブチルとスチレンの共
重合体等が挙げられる。特に好ましくは、ポリメタクリ
ル酸メチル、アクリロニトリル−スチレン共重合体及び
ポリスチレン等である。本発明で用いられるかかる重合
体(B−1)は、性質の異なったオレフィン系重合体
(b−1)とビニル系重合体(b−2)が少なくとも一
点で化学結合した連鎖、分岐又は架橋構造を有するグラ
フトもしくはブロック共重合体である点に特徴を有し、
かかる構造を有することによって単に(b−1)又は
(b−2)の単独配合にては得られない顕著な効果が得
られるのである。かかるオレフィン系重合体(b−1)
セグメント及びビニル系重合体(b−2)セグメントよ
りなるグラフトもしくはブロック共重合体の調製法は特
に限定されるものではなく、通常よく知られたラジカル
反応によって容易に調製できる。例えば、重合体(b−
1)にラジカル触媒を加えて溶融混練する方法、或いは
重合体(b−1)又は重合体(b−2)の何れかに過酸
化物等によりフリーラジカルを生成させ、これを他の成
分ポリマーと溶融混練する方法等によって調製される。
更にスチレンブタジエンゴムの水添等の方法によっても
グラフトもしくはブロック共重合体が調製される。ここ
で、(B−1)成分のグラフトもしくはブロック共重合
体を構成するための(b−1)と(b−2)の割合は、
95:5〜40:60(重量比)が適当である。95:
5の割合を越えて(b−1)成分が(b−2)成分より
多くなると、分岐ポリアセタール共重合体(A)からの
ポリオレフィン成分の分離が顕著になり、剥離が生じた
り、摩耗特性悪化する。また、40:60の割合を越え
て(b−1)成分が(b−2)成分より少なくなると、
ポリオレフィン成分による分岐ポリアセタール共重合体
(A)表面の改質効果が不十分となり、摺動特性、特に
摩擦係数に対する改善効果が発揮されない。上記した
(B−1)成分であるグラフトもしくはブロック共重合
体は、市場から入手することも可能で、例えば、日本油
脂(株)製モディパーA1400、A1200、A11
00(商品名)等として市販されている。
【0028】また、本発明において用いられる重合体
(B−2)は、オレフィン系重合体(b−3)を不飽和
カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物及びこれらの誘導
体からなる群より選ばれた1種又は2種以上の化合物で
変性した変性オレフィン系重合体である。ここで用いら
れるオレフィン系重合体(b−3)としては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、オクテン、ノネ
ン、デセン、ドデセン等のα−オレフィンの単独重合
体、及びこれらの二種以上からなるランダム、ブロック
又はグラフト共重合体、及びこれらに 1,4−ヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン、 2,5−ノルボナジエン等の非共役ジエン、ブ
タジエン、イソプレン、ピペリレン等の共役ジエン成
分、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和酸又
はそのエステル等の誘導体、アクリロニトリル、スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、又は
酢酸ビニル等のビニルエステル、ビニルメチルエーテル
等のビニルエーテルやこれらのビニル系化合物の誘導体
等のコモノマー成分のうちの少なくとも1種を含んで成
るランダム、ブロック又はグラフト共重合体等が挙げら
れ、その重合度、側鎖や分岐の有無や程度、共重合組成
比等の如何を問わない。
【0029】オレフィン系重合体(b−3)の具体例と
しては、高圧法ポリエチレン、中低圧法ポリエチレン、
気相法エチレン−α−オレフィン共重合体、LLDP
E、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体等がある。
好ましくは、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体であ
る。
【0030】本発明において使用される変性オレフィン
系共重合体(B−2)とは、上記のオレフィン系重合体
(b−3)を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、シトラコン酸、イタコン酸、テトラヒドロフタル
酸、ナジック酸、メチルナジック酸、アリルコハク酸な
どの不飽和カルボン酸、及び無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、無水ナジック酸、無水メチルナジック酸、アリル無
水コハク酸等の不飽和カルボン酸無水物、及びこれらの
誘導体等からなる群より選ばれた少なくとも1種で変性
したものである。
【0031】好ましい変性オレフィン系共重合体(B−
2)は、そのMIが0.01〜100 g/10分のものであり、
更に好ましいのはMIが0.1 〜50g/10分のものであ
り、特に好ましいのはMIが0.2 〜30g/10分のもので
ある。
【0032】好ましい変性オレフィン系共重合体(B−
2)の具体例としては、無水マレイン酸で変性されたポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等が挙げ
られる。
【0033】その変性方法としては、オレフィン系重合
体(b−3)と不飽和カルボン酸、その酸無水物及びそ
れらの誘導体からなる群より選ばれた1種以上の化合物
を、溶液状態又は溶融状態で適当な有機過酸化物等のラ
ジカル開始剤と加熱して反応させる方法等が好適である
が、特にこれに限定されるものではない。両成分の配合
量は、オレフィン系重合体(b−3) 100重量部に対し
て、前記不飽和カルボン酸等の化合物0.1 〜20重量部、
好ましくは 0.1〜10重量部が適当である。不飽和カルボ
ン酸等の化合物の量が少なすぎる場合には、分岐ポリア
セタール共重合体(A)と変性オレフィン系共重合体間
の親和性が十分に改善されないため、本発明の効果が得
られず、又、多すぎる場合には摺動特性等の改善すべき
物性を低下させる場合がある。
【0034】本発明において、上記の如き重合体(B−
1)及び重合体(B−2)からなる群より選ばれた1種
又は2種以上の重合体(B)は、分岐ポリアセタール共
重合体(A) 100重量部に対し0.5 〜40重量部、好まし
くは1〜30重量部の割合で用いられる。重合体(B)が
少なすぎると、本発明の目的とする摺動特性、成形性の
改良効果が得られず、多すぎると機械特性の大幅な低下
を引き起こしたり、表面剥離が発生して成形品外観を悪
化させるため好ましくない。
【0035】次に、潤滑剤(C)について説明する。こ
こで、(C)成分の潤滑剤とは、スピンドル油、冷凍機
油、タービン油、マシン油、シリンダー油、ギヤ油等の
鉱油;流動パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチ
レンワックス、α−オレフィンオリゴマー等の炭化水
素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、
モンタン酸等の脂肪酸;ヘキシルアルコール、オクチル
アルコール、ノニルアルコール、イソトリデシルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の脂肪族
アルコール;ラウリルラウレート、イソトリデシルステ
アレート、ステアリルステアレート、ベヘニルベヘネー
ト等、上記脂肪酸と脂肪族アルコールより成る脂肪族エ
ステル;エチレングリコールジステアレート、トリメチ
ロールプロパントリイソステアレート、ペンタエリスリ
トールトリステアレート、グリセリンモノステアレー
ト、グリセリンジステアレート、グリセリントリステア
レート、グリセリンモノベヘネート等、上記脂肪酸と、
グリコール類、グリセリン、ポリグリセロール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル等の多価アルコールより成る部分及び/又はフルエス
テル;アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、フタル酸
ジ(2−エチルヘキシル)、リン酸トリステアリル等、
上記脂肪族アルコールとコハク酸、マロン酸、アジピン
酸、マレイン酸、フマル酸、トリメリット酸等のカルボ
ン酸、ホウ酸、リン酸等の無機酸とのエステル;ステア
リルアミド、パルミチルアミド、オレイルアミド、メチ
レンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド
等の脂肪酸アミド等、上記脂肪酸とアンモニア、エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のアミン化合物
とのアミド;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;モンタン
ロウ等の天然ワックス;ポリジメチルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサン等のシリコーン及びその誘導
体;置換ジフェニルエーテル等を指し、これらから選ば
れる少なくとも1種がしよう可能であるが、かかる潤滑
剤の内、取り扱いの容易さ、加工性、耐摩擦・摩耗性、
機械的性質等を総合的にみると、シリコーン、α−オレ
フィンオリゴマー、パラフィン、置換ジフェニルエーテ
ル、炭素数10以上の脂肪酸の誘導体、炭素数10以上の脂
肪族アルコールの誘導体からなる群より選ばれた少なく
とも1種が好ましく用いられる。以下、かかる潤滑剤に
ついて詳細に説明する。
【0036】シリコーンとしては、(1) の構造で示され
るポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキ
サンが代表として好ましく用いられる。
【0037】
【化7】
【0038】(ここで、 Rはメチル基であるが、その一
部がアルキル基、フェニル基、ハロゲン化アルキル基、
ハロゲン化フェニル基、ポリアルキレングリコール等で
あっても良い。)また、ジメチルシロキサンのメチル基
の一部が、クロロフェニル基に代表されるハロゲン化フ
ェニル基、炭素数8以上のアルキル基、ポリエチレング
リコールに代表されるアルキレングリコール、C8 以上
の脂肪族カルボン酸の誘導体である高級脂肪族エステル
基、トリフルオロメチル基に代表されるハロゲン化アル
キル基などの各種置換基に代替された変性ポリオルガノ
シロキサンについても使用可能である。本発明におい
て、かかるシリコーンは、動粘度(25℃)が 100〜10万
cSt の範囲のものが好ましく使用される。
【0039】α−オレフィンオリゴマーは、主に炭素数
6〜20のα−オレフィンを単独、もしくはエチレンと炭
素数3〜20のα−オレフィンを共重合した構造を有する
脂肪族炭化水素である。本発明においては、数平均分子
量が 400〜4000のα−オレフィンオリゴマー及び/又は
エチレン・α−オレフィンコオリゴマーが好ましく使用
される。
【0040】パラフィンは、主に石油留分を精製して得
られる、いわゆるパラフィン系鉱油を示す。本発明にお
いては、平均分子量 300〜800 の範囲のものが好ましく
使用される。
【0041】置換ジフェニルエーテルは、下記(2) で示
される如く、ジフェニルエーテルのフェニルに、C12
上の飽和脂肪族鎖が、アルキル基、エステル基、エーテ
ル基から選ばれる置換基の形で、少なくとも1種以上導
入されている化合物を示す。特に分子量の規定はなく、
いずれのアルキル置換ジフェニルエーテルも好ましく使
用される。
【0042】
【化8】
【0043】(式中、 Rは、2〜6位及び2'〜6'位の一
部もしくは全部に導入されたアルキル基、エステル基、
又はアシル基であり、m 及びn は、それぞれ0〜5の整
数である。ただし、m とn が同時に0であることはな
い。)かかるアルキル置換ジフェニルエーテルの置換基
としては、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基などの直鎖アルキル基、また(3)で
示される分岐アルキル基等が挙げられる。
【0044】
【化9】
【0045】(式中、m 及びn は、それぞれ0以上の整
数である。ただし、m + n は11以上である。)また、エ
ステル基(QOCO- 又はQCOO- )としては、ドデシロキシ
カルボニル基、テトラデシロキシカルボニル基、ヘキサ
デシロキシカルボニル基、オクタデシロキシカルボニル
基、ラウロイルオキシ基、ミリストイルオキシ基、パル
ミトルオキシ基、ステアロイルオキシ基等があげられ
る。また、アシル基としては、ラウロイル基、ミリスト
イル基、パルミトイル基、ステアロイル基等があげられ
る。さらには、かかるエステル基やアシル基の脂肪族炭
化水素鎖が分岐構造を有する、例えば、イソススアリル
アルコールやイソステアリン酸等に由来する基であって
も良い。かかる置換ジフェニルエーテルの効果は、置換
基の位置に何ら限定されることはなく、いずれの置換ジ
フェニルエーテルも好ましく用いられるが、合成上好ま
しくは、2,4,6,2',4',6'位の何れか一部もしく
は全部に置換基を有する置換ジフェニルエーテルであ
り、特に好ましくは、4,4'位の2置換体である。
【0046】本発明における炭素数10以上の脂肪酸の誘
導体とは、炭素数10以上の脂肪酸と炭素数10以上の1価
又は多価の脂肪族及び/又は芳香族アルコールとのエス
テル、炭素数10以上の脂肪酸と1級、2級又は3級のア
ミンとのアミドである。かかるエステルを構成する炭素
数10以上の脂肪酸としては、ラウリン酸、トリデカン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン
酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セチロ
ン酸、モンタン酸、メリシン酸等の飽和脂肪酸、不飽和
脂肪酸、直鎖脂肪酸、分岐脂肪酸があげられ、また2−
ブロモステアリン酸、18−ブロモステアリン酸、18−ヒ
ドロキシステアリン酸等のかかる脂肪酸の誘導体があげ
られ、いずれも好ましく使用される。かかる脂肪酸とエ
ステルを構成するアルコールとしては、n−オクチルア
ルコール、2−エチルヘキシルアルコール、イソノニル
アルコール、n−デシルアルコール、イソデシルアルコ
ール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セ
チルアルコール、14−メチルヘキサデカン−1−オー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、16−
メチルヘキサデカノール、18−メチルノナデカノール、
18−メチルイコサノール、ドコサノール、20−メチルヘ
ンイコサノール、20−メチルドコサノール、テトラコサ
ノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタ
コサノール等の1価の飽和及び不飽和脂肪族アルコー
ル、直鎖及び分岐アルコールなどがあげられ、いずれも
好ましく使用される。また、かかるエステルを構成する
芳香族アルコールとしては、フェノール、カテコール、
ナフトールなどがあげられる。また、脂肪族多価アルコ
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、 1,4−ブタンジオール、 1,5−ペンタンジオー
ル、 1,6−ヘキサンジオール、 1,2−オクタンジオー
ル、ヘキサデカン−1,2 −ジオール、オクタデカン−1,
2 −ジオール、イコサン−1,2−ジオール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール、 1,2−シクロノナンジ
オール、 1,2−シクロデカンジオール等の多価アルコー
ル類及び、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリス
リトール、ジエチレングリコール、ジグリセロール、ト
リグリセロール、ポリグリセロール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等、かかる多価アル
コールの縮合体、及びコハク酸、アジピン酸等の多塩基
酸とかかる多価アルコールの部分エステルなどがあげら
れ、いずれも好ましく使用される。
【0047】また、アミドとしては、上記炭素数10以上
の脂肪酸とアンモニア、エチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、モノエタノールアミン等の1級、2級又
は3級のアミンがあげられ、いずれも好ましく用いられ
る。具体的には、パルミチン酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド、テトラメチレ
ンビスステアリン酸アミド等があげられる。
【0048】本発明における炭素数10以上の脂肪族アル
コールの誘導体としては、炭素数10以上の脂肪族アルコ
ールと、炭素数10以上の1価又は多価の脂肪族及び/又
は芳香族カルボン酸とのエステルがあげられる。かかる
エステルを構成する炭素数10以上の脂肪族アルコールと
しては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、
セチルアルコール、14−メチルヘキサデカン−1−オー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、16−
メチルヘキサデカノール、18−メチルノナデカノール、
18−メチルイコサノール、ドコサノール、20−メチルヘ
ンイコサノール、20−メチルドコサノール、テトラコサ
ノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタ
コサノール等の、飽和及び不飽和脂肪族アルコール、直
鎖及び分岐アルコールなどがあげられ、いずれも好まし
く使用される。かかるアルコールとエステルを構成する
脂肪酸としては、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、アラキジ
ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セチロン酸、モンタ
ン酸、メリシン酸等の飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、直鎖
脂肪酸、分岐脂肪酸があげられ、また2−ブロモステア
リン酸、18−ブロモステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸等のかかる脂肪酸の誘導体がいずれも好ましく
使用される。また、芳香族カルボン酸としては、安息香
酸、フタル酸等があげられる。脂肪族多塩基酸として
は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,12−ドデカメチレンジカルボン酸、1,14−テ
トラデカメチレンジカルボン酸、1,16−ヘキサデカメチ
レンジカルボン酸、1,18−オクタデカメチレンジカルボ
ン酸、トリメリット酸、マレイン酸、フマル酸等脂肪族
多塩基酸及び、かかるカルボン酸の誘導体などがあげら
れ、いずれも好ましく使用される。
【0049】上記カルボン酸とアルコールとから成るエ
ステル、いずれも好ましく使用されるが、入手の容易さ
から、以下のエステルがより好ましく使用される。すな
わち、ラウリルラウレート、ラウリルステアレート、セ
チルパルミテート、イソトリデシルステアレート、オレ
イルオレート、ステアリルステアレート、イソステアリ
ルステアレート、イソステアリルイソステアレート、ベ
ヘニルベヘネート、エチレングリコールジステアレー
ト、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノベヘ
ネート、グリセリンジ,トリステアレート、トリメチロ
ールプロパントリイソステアレート、ペンタエリスリト
ールテトライソステアレート、ペンタエリスリトールテ
トラステアレート、ポリエチレングリコールジラウレー
ト、ポリエチレングリコールジステアレート、ジイソト
リデシルアジペート、ジイソトリデシルフタレートなど
のエステルのうちの少なくとも1種が好ましく使用され
る。
【0050】本発明において、かかる潤滑剤(C)の添
加量は、分岐ポリアセタール共重合体(A)100 重量部
に対して0.1 〜5重量部である。 0.1重量部未満では潤
滑剤本来の効果が発揮され難く、また逆に5重量部より
多い量では基体である分岐ポリアセタール共重合体
(A)の性質が損なわれ、剛性の低下や成形品外観の悪
化を生ずることがあるため好ましくない。より好ましく
は0.5 〜5重量部である。
【0051】本発明においては、分岐ポリアセタール共
重合体(A)を基体とし、これに前記重合体(B)又は
上記潤滑剤(C)の何れか一方を配合するだけでも所期
の効果が生じるが、重合体(B)と潤滑剤(C)を併用
することによって顕著な相乗効果を呈し、摺動特性のみ
ならず一般物性にも顕著な効果が認められる。鉱油、脂
肪酸エステル等の潤滑剤(C)は、摺動特性の改善の目
的で一般的に使用されるものであるが、分岐構造を有し
ない一般的なポリアセタール樹脂にこれらを単独で配合
する場合、必要な摺動特性を得るに足る十分な量を添加
しようとしても均一に分散させることが困難であり、さ
らには潤滑剤(C)の混練時に押出機のスクリュー上で
樹脂の滑りの原因となり、サージング現象を生じたり、
ベント孔より未溶融樹脂がベントアップする等の問題を
生じ、均一な組成物の調製自体が困難であるのみなら
ず、成形時においても食い込み不良、可塑化不良等の問
題を生じ、更に使用時においては成形品表面に多量の潤
滑剤の滲み出し(ブリード)等を生じる。
【0052】これに対し、本発明の基体樹脂である分岐
ポリアセタール共重合体(A)は、それ自体が分岐構造
を有することにより、優れた機械特性を示すのみなら
ず、(B)成分や、特に(C)成分である潤滑剤と適度
の相溶性を有し、これにより本発明の如き効果が生じる
ものと推測される。更に、本発明において(B)成分と
(C)成分を併用した場合は、(B)成分が潤滑剤
(C)の担体としてより一層の相溶性の改善をもたら
し、より顕著な効果が生じるものと推測される。この効
果は、潤滑剤(C)として、脂肪酸、アルコール、脂肪
酸エステル等が共存する時、特に顕著である。
【0053】本発明の樹脂組成物には、必要に応じて選
択される各種の安定剤を配合するのが好ましい。安定剤
としては、ヒンダードフェノール系化合物、窒素含有化
合物、アルカリ或いはアルカリ土類金属の水酸化物、無
機塩、カルボン酸塩等のいずれか1種又は2種以上を挙
げることができる。更に、本発明の目的・効果を阻害し
ない限り、必要に応じて、熱可塑性樹脂に対する一般的
な添加剤、例えば染料、顔料等の着色剤、滑剤、離型
剤、帯電防止剤、界面活性剤、或いは、有機高分子材
料、無機または有機の繊維状、粉体状、板状の充填剤等
を1種又は2種以上添加することができる。
【0054】本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成
物調製法として一般に用いられている公知の方法により
容易に調製される。例えば、各成分を混合した後、1軸
又は2軸の押出機により練り込み押出してペレットを調
製する方法、一旦組成の異なるペレット(マスターバッ
チ)を調製し、そのペレットを所定量混合(稀釈)する
方法等、何れも使用できる。また、かかる組成物の調製
において、各成分の一部または全部を粉砕し、これとそ
の他の成分を混合した後、押出し等を行うことは組成物
の分散性を良くする上で好ましい方法である。また、潤
滑剤(C)として特に液体状のものを用いる場合は、予
め潤滑剤を各成分と混合し、含浸させた後、これを混練
し、押出等を行う方法も組成物の調製を容易にし、加工
性及び摺動性改善の点で好ましい方法である。
【0055】
【発明の効果】本発明の分岐ポリアセタール樹脂組成物
は、熱安定性、摩擦・摩耗特性が改善されているので、
歯車、軸受け、スライダー、ローラー等の摺動部品に好
適に用いることができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
評価は次の方法で行った。 〔摩擦摩耗試験〕鈴木式摩擦摩耗試験機(オリエンテッ
ク(株)製、EFM−111−EN)を用い、鋼材(S
55C)又はポリアセタール樹脂(ポリプラスチックス
(株)製、ジュラコンM90−44)を相手材とした下
記摺動条件の試験を行い、比摩耗量(mm3/kmkgf)と8時
間摺動後の動摩擦係数を測定した。
【0057】摺動条件 ・接触面積 2.0cm2 ・面圧 0.98MPa ・線速度 15cm/sec 24時間摺動 〔成形品表面状態〕評価用試験片(50mm×50mm×1mm;
センターピンゲート方式)を成形して、その表面の剥離
状況を5段階(5が最良;剥離なし、1が最悪;剥離多
し)で評価した。 実施例1〜18 外側に熱(冷)媒を通すジャケットが付き、断面が2つ
の円が一部重なる形状を有するバレルと、パドル付き回
転軸で構成される連続式混合反応機を用い、パドルを付
した2本の回転軸をそれぞれ150rpmで回転させながら、
トリオキサン(a−1)、単官能グリシジル化合物(a
−2)、環状エーテル化合物(a−3)を表1に示す割
合で加え、更に分子量調節剤としてメチラールを連続的
に供給し、触媒の三フッ化ホウ素ジブチルエーテラート
のジブチルエーテル溶液をトリオキサンに対して三フッ
化ホウ素換算で0.005 重量%となる様に混合した均一混
合物を連続的に添加供給し塊状重合を行った。重合機か
ら排出された反応生成物は速やかに破砕機に通しなが
ら、トリエチルアミンを0.05重量%含有する60℃の水溶
液に加え触媒を失活した。さらに、分離、洗浄、乾燥
後、粗ポリアセタール共重合体を得た。
【0058】次いで、この粗ポリアセタール共重合体 1
00重量部に対して、トリエチルアミン5重量%水溶液を
4重量%、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕を 0.3重量%添加し、2軸押出機
にて 210℃で溶融混練し不安定部分を除去した。得られ
たポリアセタール共重合体は、ヘキサフルオロイソプロ
パノールd2 を溶媒とする 1H−NMR測定により、そ
の構造及び共重合組成を確認した。
【0059】上記の方法で得た分岐ポリアセタール共重
合体100 重量部に、表1に示す添加剤(B)、(C)を
添加し、更に安定剤としてペンタエリスリチル−テトラ
キス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕0.03重量部及びメラミン
0.15重量部を添加し、2軸押出機にて210 ℃で溶融混練
しペレット状の分岐ポリアセタール樹脂組成物を得た。
前述の方法で評価した結果を表1に示す。 比較例1〜13 単官能グリシジル化合物(a−2)を使用せずに調製さ
れ分岐構造を持たないポリアセタール共重合体を基体樹
脂とした場合、及び分岐ポリアセタール共重合体を用い
(B)、(C)を配合しなかった場合、更に(B)、
(C)成分の配合が過少或いは過多の場合について、実
施例と同様にしてペレット状の組成物を調製し評価し
た。結果を表2に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】(a−2)成分 a−2−1:ブチルグリシジルエーテル a−2−2:2−エチルヘキシルグリシジルエーテル a−2−3:グリシジルステアレート (a−3)成分 a−3−1:1,3−ジオキソラン a−3−2:エチレンオキシド その他の共重合成分 d−1:ブチルジグリシジルエーテル (B−1)成分 B−1−1:ポリエチレン(50重量%)とアクリロニト
リル−スチレン共重合体(50重量%)とのグラフト共重
合体 (B−2)成分 B−2−1:1%無水マレイン酸変性ポリエチレン B−2−2:1%無水マレイン酸変性エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体(C)成分 C−1:ポリジメチルシロキサン(平均分子量18000 、
動粘度1000cSt) C−2:パラフィンオイル(平均分子量750 ) C−3:ステアリルステアレート(平均分子量536 、固
体) C−4:エチレングリコールモノイソステアレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 59/00 (C08L 59/00 51:06 51:06 53:00 53:00 23:26 23:26 83:04 83:04 23:00) 23:00) (72)発明者 川口 邦明 静岡県富士市宮島973番地 ポリプラスチ ックス株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AE032 AE042 AE052 BB022 BB032 BB202 BB212 BN032 BN062 BP032 CB001 CP032 EC026 EC066 ED056 EF056 EG016 EH036 EH046 EH056 EP016 EP026 EW046 EY016 FD206 GM00 GN00 GQ00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)オキシメチレン基を主たる繰り返し
    単位とし、下記一般式(I)で示される分岐単位を有す
    る分岐ポリアセタール共重合体 100重量部に、 (B)下記重合体(B−1)及び重合体(B−2)から
    なる群より選ばれた1種又は2種以上の重合体0.5 〜40
    重量部 重合体(B−1):オレフィン系重合体(b−1)と少
    なくとも1種のビニル系重合体(b−2)とから得られ
    るグラフトもしくはブロック共重合体 重合体(B−2):オレフィン系重合体(b−3)を不
    飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物及びこれらの
    誘導体からなる群より選ばれた1種又は2種以上の化合
    物で変性した変性オレフィン系重合体及び/又は (C)潤滑剤0.1 〜5重量部 を配合してなる分岐ポリアセタール樹脂組成物。 【化1】 (式中、m、nは各々0〜5の整数を表し、かつm+n
    は1〜5である。Rは分子量が40〜1000の1価の有機基
    を表す。)
  2. 【請求項2】分岐ポリアセタール共重合体(A)が、ト
    リオキサン(a−1) 100重量部、単官能グリシジル化
    合物(a−2) 0.001〜10重量部及びトリオキサンと共
    重合可能な環状エーテル化合物(a−3)0〜20重量部
    を共重合して得られたものである請求項1記載の分岐ポ
    リアセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】単官能グリシジル化合物(a−2)が、 1
    00〜1000の分子量を有するグリシジルエーテル化合物及
    びグリシジルエステル化合物からなる群から選ばれた化
    合物である請求項2記載の分岐ポリアセタール樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】単官能グリシジル化合物(a−2)が、下
    記一般式(II)、(III) 及び(IV)で示されるグリシジ
    ルエーテル化合物から選ばれたものである請求項2又は
    3記載の分岐ポリアセタール樹脂組成物。 【化2】 (式中、R1 は炭素数1〜12のアルキル基、置換アル
    キル基、アルコキシ基、アリール基、置換アリール基、
    或いはハロゲンであり、nは0〜5の整数であって、n
    が2以上の場合R1 は同一物でも異なっていてもよ
    い。) 【化3】 (式中、R2 は炭素数1〜30のアルキレン基、置換ア
    ルキレン基、ポリアルキレンオキシドグリコール残基、
    3 は炭素数1〜12のアルキル基、置換アルキル基、
    アルコキシ基、アリール基、置換アリール基、或いはハ
    ロゲンであり、nは0〜5の整数であって、nが2以上
    の場合R3 は同一物でも異なっていてもよい。) 【化4】 (式中、R4 は炭素数1〜30のアルキレン基、nは0
    〜20の整数を表し、R5は炭素数1〜30のアルキル
    基、炭素数2〜20のアルケニル基もしくはアルキニル基
    を示す。)
  5. 【請求項5】分岐ポリアセタール共重合体(A)が、ト
    リオキサンと共重合可能な環状エーテル化合物(a−
    3)を必須とし、トリオキサン100 重量部に対し 0.1〜
    20重量部の割合で共重合したものである請求項2〜4の
    何れか1項記載の分岐ポリアセタール樹脂組成物。
  6. 【請求項6】トリオキサンと共重合可能な環状エーテル
    化合物(a−3)が、エチレンオキシド、1,3−ジオ
    キソラン、ジエチレングリコールホルマール及び1,4
    −ブタンジオールホルマールから選ばれたものである請
    求項2〜5の何れか1項記載の分岐ポリアセタール樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】重合体(B−1)が、ポリエチレン、ポリ
    プロピレン及びエチレン・プロピレン共重合体から選択
    される1種以上のオレフィン系重合体(b−1)と、ポ
    リメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−スチレン共
    重合体及びスチレンから選択される1種以上のビニル系
    重合体(b−2)とから得られるものである請求項1〜
    6の何れか1項記載の分岐ポリアセタール樹脂組成物。
  8. 【請求項8】重合体(B−2)が、オレフィン系重合体
    (b−3)100 重量部を無水マレイン酸0.1 〜20重量部
    で変性した変性オレフィン系重合体である請求項1〜6
    の何れか1項記載の分岐ポリアセタール樹脂組成物。
  9. 【請求項9】重合体(B−2)が、ポリエチレン、ポリ
    プロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン
    ・アクリル酸エチル共重合体及びエチレン・アクリル酸
    メチル共重合体から選択される1種以上のオレフィン系
    重合体(b−3)を変性した変性オレフィン系重合体で
    ある請求項1〜6の何れか1項記載の分岐ポリアセター
    ル樹脂組成物。
  10. 【請求項10】(C)潤滑剤が、シリコーン、α−オレ
    フィンオリゴマー、パラフィン、置換ジフェニルエーテ
    ル、炭素数10以上の脂肪酸の誘導体、炭素数10以上の脂
    肪族アルコールの誘導体からなる群より選ばれた少なく
    とも1種の化合物である請求項1〜9の何れか1項記載
    の分岐ポリアセタール樹脂組成物。
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