JP2001161632A - 内視鏡用可撓管 - Google Patents

内視鏡用可撓管

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JP2001161632A
JP2001161632A JP34639099A JP34639099A JP2001161632A JP 2001161632 A JP2001161632 A JP 2001161632A JP 34639099 A JP34639099 A JP 34639099A JP 34639099 A JP34639099 A JP 34639099A JP 2001161632 A JP2001161632 A JP 2001161632A
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Japan
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flexible tube
endoscope
thermoplastic elastomer
elastomer
based thermoplastic
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JP34639099A
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Kensaku Ueki
権咲 植木
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐薬品性および耐熱性に優れた内視鏡用可撓管
を提供すること。 【解決手段】内視鏡の挿入部可撓管1は、その外周部に
内視鏡用可撓管の外皮3が被覆されている。この内視鏡
用可撓管の外皮3は、主ポリマーとエラストマーとを含
む材料で構成される。エラストマーは、シリコーンゴム
またはフッ素ゴムのいずれか一方、または、シリコーン
ゴムおよびフッ素ゴムを含むものである。エラストマー
の配合比は、主ポリマー1重量部に対して、エラストマ
ー0.05〜30重量部である。主ポリマーとして、ポ
リウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマーのうちの、少なくとも1種を含むものであること
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の外周部に
設置される内視鏡用可撓管、特に、内視鏡用可撓管の外
皮に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡検査では、内視鏡の挿入部可撓管
を例えば、胃、十二指腸、小腸あるいは大腸といった体
腔の深部まで挿入する必要がある。このため、内視鏡の
挿入部可撓管は、外周部を内視鏡用可撓管の外皮で被覆
することにより、挿入操作のし易さ(可撓性)の向上を
図り患者の負担を軽減させるとともに、体液等の液体が
内視鏡内部に侵入するのを防いでいる。従来、前記内視
鏡用可撓管の外皮の構成材料としては、ポリウレタン等
の弾性材料(エラストマー)が一般的に使用されてい
る。
【0003】ところで、内視鏡は、繰り返し使用される
ため、その都度、洗浄および消毒を行う必要がある。と
ころが、前記従来の材料は、耐薬品性と耐熱性が劣って
いる。このため、内視鏡を繰り返し、過酸化物系の消毒
液あるいは高温殺菌処理すると、劣化してしまう。そし
て、内視鏡用可撓管の外皮そのものの可撓性の低下が進
み、管腔内へ挿入し難くなるという問題が生じる。ま
た、劣化が激しい場合には、細かな亀裂等が発生し、内
視鏡用可撓管の外皮の構成材料が剥離することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐薬
品性および耐熱性に優れた内視鏡用可撓管を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0006】(1) 外皮を有する内視鏡用可撓管であ
って、前記外皮は、主ポリマーと、エラストマーとを含
む材料で構成され、前記エラストマーは、シリコーンゴ
ムまたはフッ素ゴムの少なくとも一方を含むものであ
り、前記エラストマーの配合比が、主ポリマー1重量部
に対して、前記エラストマー0.05〜30重量部であ
ることを特徴とする内視鏡用可撓管。
【0007】これにより、主ポリマーの特性、特に、柔
軟性に加え、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムの特性で
ある耐薬品性および耐熱性に優れた内視鏡用可撓管を提
供することができる。
【0008】(2) 外皮を有する内視鏡用可撓管であ
って、前記外皮は、主ポリマーと、エラストマーとを含
む材料で構成され、前記エラストマーは、シリコーンゴ
ムおよびフッ素ゴムを含むものであり、前記エラストマ
ーの配合比が、主ポリマー1重量部に対して、前記エラ
ストマー0.05〜30重量部であることを特徴とする
内視鏡用可撓管。
【0009】これにより、主ポリマーの特性、特に、柔
軟性に加え、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムの特性で
ある耐薬品性および耐熱性に優れた内視鏡用可撓管を提
供することができる。
【0010】(3) 前記シリコーンゴムと前記フッ素
ゴムの配合比が、重量比で、1:20〜20:1である
上記(2)に記載の内視鏡用可撓管。
【0011】これにより、シリコーンゴムおよびフッ素
ゴムの特性である耐薬品性および耐熱性がより向上す
る。
【0012】(4) 前記主ポリマーは、熱可塑性エラ
ストマーである上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載の内視鏡用可撓管。
【0013】これにより、内視鏡用可撓管の外皮は、熱
可塑性エラストマーの特性、特に、柔軟性が向上する。
【0014】(5) 前記主ポリマーは、複数種の熱可
塑性エラストマーを含むものである上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の内視鏡用可撓管。
【0015】これにより、内視鏡用可撓管の外皮は、熱
可塑性エラストマーの特性、特に、柔軟性、耐薬品性が
向上する。
【0016】(6) 前記熱可塑性エラストマーは、ポ
リウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマーのうちの、少なくとも1種を含むものである上記
(4)または(5)に記載の内視鏡用可撓管。
【0017】これにより、内視鏡用可撓管の外皮は、熱
可塑性エラストマーの特性、特に、柔軟性、耐薬品性が
向上する。
【0018】(7) 前記主ポリマーは、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマーのう
ちの、少なくとも2種を含むものである上記(1)ない
し(6)のいずれかに記載の内視鏡用可撓管。
【0019】これにより、内視鏡用可撓管の外皮は、熱
可塑性エラストマーの特性、特に、柔軟性、耐薬品性が
向上する。
【0020】(8) 前記主ポリマーは、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーとポリエステル系熱可塑性エラストマーとを
含むものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記
載の内視鏡用可撓管。
【0021】これにより、内視鏡用可撓管の外皮は、熱
可塑性エラストマーの特性、特に、柔軟性、耐薬品性が
向上する。
【0022】(9) 前記材料は、硬度調整剤を含むも
のである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の内
視鏡用可撓管。これにより、内視鏡用可撓管の外皮の可
撓性を調整することができる。
【0023】(10) 前記硬度調整剤は、ポリオール
硬度調整剤、過酸化物硬度調整剤、アミン硬度調整剤の
うちの、少なくとも1種を含むものである上記(9)に
記載の内視鏡用可撓管。これにより、内視鏡用可撓管の
外皮は、所望の可撓性が得られる。
【0024】(11) 前記硬度調整剤の含有量は、2
5重量%以下である上記(9)または(10)に記載の
内視鏡用可撓管。これにより、内視鏡用可撓管の外皮
は、所望の可撓性が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内視鏡用可撓管の
実施形態について説明する。
【0026】本発明の内視鏡用可撓管の外皮は、主ポリ
マーとエラストマーとを含む材料(以下、「材料」と略
す。)で構成され、前記エラストマーは、シリコーンゴ
ムまたはフッ素ゴムのいずれか一方、または、シリコー
ンゴムおよびフッ素ゴムを含むものであり、エラストマ
ーの配合比が、主ポリマー1重量部に対して、エラスト
マー0.05〜30重量部であることを特徴とする。
【0027】主ポリマーとエラストマーをこのような配
合比で混合することにより、内視鏡用可撓管の外皮は、
主ポリマーの特性、特に、柔軟性に加えて、エラストマ
ーの特性である優れた耐薬品性および耐熱性を有するこ
とができる。
【0028】また、前記の材料中に、硬度調整剤を混合
することにより、内視鏡用可撓管の外皮の可撓性を調整
することができる。以下、本発明を各項目ごとに説明す
る。
【0029】1.内視鏡用可撓管の外皮の材料を構成す
る成分 まず、内視鏡用可撓管の外皮の材料を構成する成分(以
下、「成分」と略す。)について説明する。
【0030】[1.1]主ポリマー 主ポリマーとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
等のポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリア
クリレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
メタクリレート、ポリエーテル、各種熱可塑性エラスト
マー等のうちの、1種または2種以上を組合わせて用い
ることができる。この中でも、熱可塑性エラストマーが
より好ましく用いられる。
【0031】熱可塑性エラストマーとしては、例えば、
スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱
可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラス
トマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエ
ステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性
エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、シリコ
ーン系熱可塑性エラストマー等のうちの、1種または2
種以上を組合わせて用いることができる。
【0032】この中でも、ポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマーのうちの、少なくと
も1種を用いるのが好ましく、少なくとも2種を用いる
のがより好ましく、3種を用いるのがさらに好ましい。
【0033】ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーと
しては、例えば、ハードセグメントとソフトセグメント
とを含む共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重合
体等)を用いることができる。
【0034】ハードセグメントとしては、例えば、ポリ
プロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチ
レン(PS)、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリ
ル(ABS)、スチレン−アクリロニトリル(SA
N)、ポリカーボネート(PC)等が挙げられる。この
中でも、ハードセグメントとしては、ポリプロピレン
(PP)がより好ましい。
【0035】一方、ソフトセグメントとしては、例え
ば、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPD
M)、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)、天然
ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、エチレン−酢
酸ビニル(EVA)、クロロプレンゴム(CR)、アク
リロニトリル−ブタジエン(NBR)等が挙げられる。
この中でも、ソフトセグメントとしては、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体(EPDM)がより好まし
い。
【0036】このようなポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーは、特に耐薬品性に優れる。このため、主ポリ
マーとして使用した場合、高い耐薬品性を有する内視鏡
用可撓管の外皮が得られる。また、このようなポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマーは、種々のポリマーとの
相溶性が高いため、均一に混合された材料を得ることが
できる。
【0037】ポリウレタン系熱可塑性エラストマーとし
ては、例えば、ハードセグメントとソフトセグメントと
を含む共重合体(ランダム共重合体、ブロック共重合体
等)を用いることができる。
【0038】ハードセグメントとしては、例えば、ジイ
ソシアネートと短鎖グリコールとを含む重合体が挙げら
れる。
【0039】ジイソシアネートとしては、例えば、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
2,4’−トルエンジイソシアネート(TDI)、2,
6−トルエンジイソシアネート(TDI)、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート(HDI)、3,3’−
ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート(T
ODI)、1,5’−ナフタレンジイソシアネート(N
DI)等が挙げられる。この中でも、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)がより好まし
い。
【0040】短鎖グリコールとしては、例えば、エチレ
ングリコール(EO)、1,3−プロピレングリコール
(PG)、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチ
レングリコール、1,6−ヘキシルグリコール、1,4
−ジメチロールベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールA/EO等が挙げられる。この中でも、エチレン
グリコール(EO)がより好ましい。
【0041】一方、ソフトセグメントとしては、例え
ば、ジイソシアネートと長鎖グリコールとを含む重合
体、または、長鎖グリコール単独のもの等が挙げられ
る。
【0042】ジイソシアネートとしては、ハードセグメ
ントで記載したものと同じものが挙げられる。その中で
も、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)がより好ましい。
【0043】長鎖グリコールとしては、例えば、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、ポリ
(オキシプロピレン)グリコール、ポリ(エチレンアジ
ペート)グリコール、ポリ(ブチレン−1,4−アジペ
ート)グリコール、ポリ(エチレン−1,4−アジペー
ト)グリコール、ポリ(ヘキサンジオール−1,6−カ
ーボネート)グリコール、ポリカプロラクトングリコー
ル、ポリ(ジエチレングリコールアジペート)グリコー
ル、(ヘキサンジオール−1,6−カーボネート)グリ
コール等が挙げられる。この中でも、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール(PTMG)がより好ましい。
【0044】このようなポリウレタン系熱可塑性エラス
トマーは、特に柔軟性に優れる。このため、主ポリマー
として使用した場合、高い柔軟性を有する内視鏡用可撓
管の外皮が得られる。また、このようなポリウレタン系
熱可塑性エラストマーは、種々のポリマーとの相溶性が
高いため、均一に混合された材料を得ることができる。
【0045】ポリエステル系熱可塑性エラストマーとし
ては、例えば、ハードセグメントとソフトセグメントと
を含む共重合体(ランダム共重合体、ブロック重合体
等)を用いることができる。
【0046】また、ポリエステル系熱可塑性エラストマ
ーは、ポリエステル・ポリエーテル型、ポリエステル・
ポリエステル型、液晶性型に分類される。
【0047】ポリエステル・ポリエーテル型のハードセ
グメントとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)
等が挙げられる。
【0048】一方、ポリエステル・ポリエーテル型のソ
フトセグメントとしては、例えば、ポリテトラメチレン
エーテルグリコール(PTMG)、ポリ(1,2−プロ
ピレンオキシド)グリコール、ポリ(エチレンオキシ
ド)グリコール等が挙げられる。
【0049】ポリエステル・ポリエステル型のハードセ
グメントとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)等が挙げられる。
【0050】一方、ポリエステル・ポリエステル型のソ
フトセグメントとしては、例えば、ポリカプロラクトン
等が挙げられる。
【0051】また、液晶性型のハードセグメントとして
は、例えば、ジヒドロキシパラクォーターフェニル(D
HQ)等が挙げられる。
【0052】一方、液晶性型のソフトセグメントとして
は、例えば、脂肪族系ポリエステル(例えば、ポリテト
ラメチレンエーテルグリコール(PTMG)等)等が挙
げられる。
【0053】これらの中でも、ポリエステル系熱可塑性
エラストマーのハードセグメントとしては、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)がより好ましい。一方、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマーのソフトセグメント
としては、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(P
TMG)がより好ましい。
【0054】このようなポリエステル系熱可塑性エラス
トマーは、特に耐薬品性に優れる。このため、主ポリマ
ーとして使用した場合、高い耐薬品性を有する内視鏡用
可撓管の外皮が得られる。また、このようなポリエステ
ル系熱可塑性エラストマーは、種々のポリマーとの相溶
性が高いため、均一に混合された材料を得ることができ
る。
【0055】[1.2]エラストマー エラストマーとしては、シリコーンゴムまたはフッ素ゴ
ムのいずれか一方、または、シリコーンゴムおよびフッ
素ゴムを含むものを用いることができる。シリコーンゴ
ム、フッ素ゴムは、耐薬品性および耐熱性に優れる。こ
のため、材料中に、シリコーンゴムおよび/またはフッ
素ゴムを混合した場合、耐薬品性および耐熱性に優れた
内視鏡用可撓管の外皮が得られる。さらに、材料中に、
シリコーンゴムおよびフッ素ゴムの双方を混合した場
合、これらの相乗効果により、さらに高い耐薬品性およ
び耐熱性が得られる。
【0056】シリコーンゴムとしては、例えば、高強度
シリコーンゴム、中強度シリコーンゴム等が挙げられ
る。
【0057】高強度シリコーンゴム、中強度シリコーン
ゴムとしては、例えば、ジメチルシリコーンゴム、メチ
ルフェニルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴ
ム、メチルビニルフェニルシリコーンゴム、フルオロシ
リコーンゴム等が挙げられる。この中でも、フルオロシ
リコーンゴムがより好ましい。
【0058】フッ素ゴムとしては、例えば、フッ化ビニ
リデン系フッ素ゴム、テトラフルオロエチレン/プロピ
レン系ゴム、パーフルオロフッ素ゴム、フルオロシリコ
ーンゴム、フルオロフォスファゼンゴム等が挙げられ
る。この中でも、パーフルオロフッ素ゴムがより好まし
い。
【0059】[1.3]硬度調整剤 材料中には、必要に応じて、硬度調整剤が配合されても
よい。
【0060】硬度調整剤としては、内視鏡用可撓管の外
皮の可撓性を調整することができればいかなるものでも
よく、例えば、ポリオール硬度調整剤、過酸化物硬度調
整剤、アミン硬度調整剤等のうちの、1種または2種以
上を組合わせて用いることができる。
【0061】ポリオール硬度調整剤としては、例えば、
ビスフェノールAF、トリフェニルベンジルホスフォニ
ウムクロライド、4級スルフォニウム塩、4級アンモニ
ウム塩等が挙げられる。この中でも、ビスフェノールA
Fがより好ましい。
【0062】過酸化物硬度調整剤としては、例えば、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン等が挙げられる。この中でも、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサンがより好ましい。
【0063】アミン硬度調整剤としては、例えば、ヘキ
サメチレンジアミンカルバメート、N,N−ジシンナミ
リデンヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。この中
でも、ヘキサメチレンジアミンカルバメートがより好ま
しい。
【0064】[1.4]その他の成分 材料中には、前述の成分以外に、必要に応じて、任意に
添加物が配合されてもよい。
【0065】添加物としては、例えば、無機フィラー、
顔料、各種安定剤(酸化防止剤、光安定剤、帯電防止
剤、ブロッキング防止剤、滑剤)、X線造影剤等が挙げ
られる。
【0066】2.各成分の配合比 次に、各成分の配合比について説明する。
【0067】[2.1]主ポリマーとエラストマーの配
合比 エラストマーの配合比は、主ポリマー1重量部に対し
て、前記エラストマー0.05〜30重量部であり、好
ましくは、0.1〜20重量部であり、より好ましく
は、0.5〜12重量部である。
【0068】主ポリマーとエラストマーの配合比が、前
記の下限値未満の場合、シリコーンゴムまたはフッ素ゴ
ムの特性である耐薬品性および耐熱性が十分に発揮され
ないことがある。一方、主ポリマーとエラストマーの配
合比が前記の上限値を超えると、内視鏡用可撓管の外皮
は、十分な可撓性を維持することができない場合があ
る。
【0069】また、エラストマーとして、シリコーンゴ
ムおよびフッ素ゴムの双方を材料中に混合する場合、こ
れらの配合比は、重量比で1:20〜20:1であるの
が好ましく、1:10〜10:1であるのがより好まし
く、1:2〜2:1であるのがさらに好ましい。材料中
に、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムを、かかる範囲の
配合比で混合した場合、内視鏡用可撓管の外皮は、耐薬
品性および耐熱性がより向上したものとなる。
【0070】[2.2]硬度調整剤の配合比 材料中に、硬度調整剤を含有する場合、硬度調整剤の含
有量は、25重量%以下であることが好ましく、0.0
1〜5.0重量%であることがより好ましい。材料中の
硬度調整剤の含有量が、かかる範囲の場合、内視鏡用可
撓管の外皮は、所望の可撓性に調整可能である。
【0071】3.内視鏡用可撓管の製造 [3.1]内視鏡用可撓管の製造 内視鏡用可撓管の製造方法の一例について説明する。
【0072】内視鏡用可撓管の外皮の材料は、前述の各
成分を溶融または軟化し、混練することにより得られ
る。各成分を溶融または軟化し、混練するには、例え
ば、ニーダー、ニーダールーダー、ロール、連続混練押
出機等の混練機が使用可能である。このような混練機を
用いて各成分を混練した場合、材料は、各成分が均一に
混合されたものとなる。
【0073】各成分は、次のような順序で混合すること
ができる。まず、エラストマーと硬度調整剤以外の各成
分を室温で所定の配合比で混合しておく。また、これと
は別に、所定の配合比のエラストマーと硬度調整剤を混
練しておく。次に、これらの混合物を、前述の混練機内
に投入し、すべての成分を混練する。
【0074】混練温度としては、特に限定されないが、
例えば、160〜220℃程度であるのが好ましく、1
80〜210℃程度であるのがより好ましく、185〜
205℃程度であるのがさらに好ましい。各成分を、か
かる温度範囲で混練した場合、材料中の各成分の均一度
は向上する。
【0075】そして、このように混練された材料は、連
続する管状の長尺物(内視鏡用可撓管の外皮)として押
出成形され、後述の構造体の外周部を均一な厚さで被覆
する。これにより、本発明の内視鏡用可撓管が得られ
る。
【0076】押出成形時の材料温度としては、特に限定
されないが、例えば、160〜220℃程度であるのが
好ましく、180〜210℃程度であるのがより好まし
く、185〜205℃程度であるのがさらに好ましい。
押出成形時の材料温度が、かかる温度範囲の場合、材料
は、内視鏡用可撓管の外皮への成形加工性に優れる。こ
のため、内視鏡用可撓管の外皮の厚さは、その均一度が
向上する。
【0077】[3.2]内視鏡の挿入部可撓管の構造 本発明の内視鏡用可撓管の外皮で被覆した内視鏡の挿入
部可撓管の構造の一例を説明する。
【0078】図1は、本発明の内視鏡用可撓管の外皮で
被覆した内視鏡の挿入部可撓管を示す拡大縦断面図であ
る。
【0079】内視鏡の挿入部可撓管1は、生体の管腔内
に挿入して使用されるものである。この挿入部可撓管1
は、図1に示すように、構造体2と、その外周部を被覆
する内視鏡用可撓管の外皮3を有している。また、挿入
部可撓管1には、内部に、例えば、光ファイバ、電線ケ
ーブル、ケーブルまたはチューブ類等の器具等(図中省
略)を配置、挿通することができる空間23が設けられ
ている。
【0080】構造体2は、螺旋管21と、螺旋管21の
外周部を被覆する網状管22とで構成され、全体として
チューブ状の長尺物として形成されている。この構造体
2は、挿入部可撓管1を補強する効果を有する。特に、
螺旋管21と網状管22を組合わせたことにより、挿入
部可撓管1は、管腔への追従性(湾曲性)、トルク伝達
性が得られ、十分な機械的強度を確保できる。
【0081】螺旋管21は、金属帯を均一な径で螺旋状
に隙間をあけて巻いて形成されたものである。金属帯を
構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、銅合金
等が好ましく用いられる。
【0082】網状管22は、金属細線あるいは金属細線
と非金属繊維を編組みして形成されている。金属細線を
構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、銅合金
等が好ましく用いられる。また、非金属繊維を構成する
材料としては、例えば、ポリエステル等の合成樹脂繊維
が好ましく用いられる。
【0083】内視鏡用可撓管の外皮3は、構造体2の外
周部を被覆するものである。これにより、内視鏡の挿入
部可撓管1の操作性および安全性(挿入性)の向上を図
り、患者の負担を軽減するとともに、体液等の液体が、
挿入部可撓管1の内部へ侵入するのを防ぐことができ
る。
【0084】内視鏡用可撓管の外皮3の厚さは、構造体
2およびその内部に挿通される器具等を体液等の液体か
ら保護することができ、かつ、挿入部可撓管1の湾曲性
を妨げなければ、特に限定されず、通常は、0.1〜
1.5mm程度が好ましく、0.3〜0.6mm程度が
より好ましい。
【0085】なお、内視鏡用可撓管の外皮で被覆した挿
入部可撓管について説明したが、内視鏡用可撓管の外皮
は、例えば、光源装置に接続されるライトガイド可撓管
のような他の部位にも適用することができる。
【0086】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により更
に詳細に説明する。
【0087】1.内視鏡用可撓管の作製 本実施例では、内視鏡用可撓管の外皮の材料を構成する
成分として、以下のものを用いた。
【0088】主ポリマー:ポリオレフィン系熱可塑性
エラストマー( ポリプロピレン(PP)からなるハー
ドセグメントと、エチレン−プロピレン−ジエン共重合
体(EPDM)からなるソフトセグメントとのブロック
共重合体) ポリエステル系熱可塑性エラストマー(ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)からなるハードセグメントと、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)か
らなるソフトセグメントとのブロック共重合体) ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)およびエチレ
ングリコール(EO)からなるハードセグメントと、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)から
なるソフトセグメントとのブロック共重合体) エラストマー:シリコーンゴム(フルオロシリコーン
ゴム) フッ素ゴム (パーフルオロフッ素ゴム) 硬度調整剤:ポリオール硬度調整剤(ビスフェノール
AF) 過酸化物硬度調整剤 (2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン) アミン硬度調整剤 (ヘキサメチレンジアミンカルバ
メート) また、各成分は、表1に示す配合比で混合した。なお、
実施例8と実施例14の配合比は、同一である。
【0089】
【表1】
【0090】表1中、Aは、ペレット状のポリオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー1重量部に対して、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマー1重量部と、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマー0.5重量部になるように、そ
れぞれ計量し、室温で混合した混合物である。
【0091】A’は、ペレット状のポリオレフィン系熱
可塑性エラストマー1重量部に対して、ポリウレタン系
熱可塑性エラストマー1重量部になるように、それぞれ
計量し、室温で混合した混合物である。
【0092】Bは、ペレット状のシリコーンゴムであ
る。Cは、ペレット状のフッ素ゴムである。
【0093】Dは、粉状のポリオール硬度調整剤と、過
酸化物硬度調整剤と、アミン硬度調整剤を室温で混合し
た混合物である。かかる混合物は、ポリオール硬度調整
剤と、過酸化物硬度調整剤と、アミン硬度調整剤が、重
量比で1:1:1になるように混合されている。
【0094】B、Cの配合比は、それぞれ、A(または
A’)1重量部に対する重量比である。Dの配合率は、
A(またはA’)、B、CおよびDの合計に対する割合
である。
【0095】(実施例1〜17)まず、ステンレス製の
螺旋管と、ステンレス製の金属細線とポリエステル製の
非金属繊維を編組みした網状管からなる構造体を作製し
た。
【0096】次に、前述した方法および条件に従って、
構造体の外周部に、押出成形により、厚さ0.5mmの
内視鏡用可撓管の外皮を被覆して、長さ1.5mの内視
鏡用可撓管を作製した。
【0097】(実施例18)内視鏡用可撓管の外皮の材
料を構成する成分として、Aの代わりに、A’を用いた
以外は、実施例1〜17の手順に従って、内視鏡用可撓
管を作製した。
【0098】(比較例)内視鏡用可撓管の外皮の材料を
構成する成分として、Aの代わりに、A’を用い、その
他の成分は配合せず、実施例1〜17の手順に従って、
内視鏡用可撓管を作製した。
【0099】2.内視鏡用可撓管の特性評価 [2.1]耐薬品性試験 実施例1〜18および比較例で作製した各内視鏡用可撓
管について、耐薬品性試験を行った。
【0100】各実施例および比較例で作製した内視鏡用
可撓管を、それぞれ、3つずつ用意した。各内視鏡用可
撓管は、25℃に保たれた2%、5%、10%に調整さ
れたヨウ素水溶液100Lに、それぞれ、1週間浸漬し
た。
【0101】耐薬品性試験では、各内視鏡用可撓管の外
皮の1週間後の状態を、以下の4段階の基準に従い、評
価した。 ◎:外観変化なし。弾力性変化なし。 ○:外観にほとんど変化なし。弾力性が若干低下。 △:外観が劣化したのが判る。弾力性は低下。 ×:外観の劣化がはっきりと認識できる。弾力性がかな
り低下。 耐薬品性試験の結果を表2に示す。
【0102】
【表2】
【0103】表2に示す結果から、実施例1〜18の内
視鏡用可撓管は、いずれも、耐薬品性に優れることが明
らかとなった。これに対し、比較例の内視鏡用可撓管
は、耐薬品性に劣っていた。
【0104】また、材料中に、シリコーンゴムおよびフ
ッ素ゴムの双方を混合した実施例7〜18の内視鏡用可
撓管は、耐薬品性が特に優れていることが明らかとなっ
た。
【0105】[2.2]溶解性試験 実施例1〜18および比較例で作製したのと同様の内視
鏡用可撓管の外皮について、溶解性試験を行った。
【0106】各内視鏡用可撓管の外皮を、5cmの長さ
に切断し、検体を、各実施例および比較例において、そ
れぞれ、3つずつ用意した。各検体は、25℃に保たれ
たジメチルホルムアミド(DMF)溶液20mL、クロ
ロホルム溶液20mL、テトラヒドロフラン(THF)
溶液20mLに、それぞれ、1週間浸漬した。その後、
各検体は、各溶液から取り出し、1昼夜、真空乾燥を行
った。
【0107】溶解性試験では、各検体の1週間後の状態
を、以下の4段階の基準に従い、評価した。なお、膨潤
は、各検体を、各溶液に浸漬する前と比較し、溶液に1
週間浸漬させた後の体積増加率を確認した。溶解は、各
検体を、各溶液に浸漬する前と比較し、溶液に1週間浸
漬させた後の体積減少率を確認した。 ◎:不溶。 ○:5vol%以下の膨潤または溶解。 △:10vol%以下の膨潤または溶解。 ×:10vol%以上の膨潤または溶解。 溶解性試験の結果を表3に示す。
【0108】
【表3】
【0109】表3に示す結果から、実施例1〜18の内
視鏡用可撓管は、いずれも、各種有機溶媒に溶解し難い
ことが明らかとなった。これに対し、比較例の内視鏡用
可撓管は、耐溶解性に劣っていた。
【0110】また、材料中に、シリコーンゴムおよびフ
ッ素ゴムの双方を混合した実施例7〜18の内視鏡用可
撓管は、耐溶解性が特に優れていることが明らかとなっ
た。
【0111】[2.3]耐熱性・耐久性試験 実施例1〜18および比較例で作製した各内視鏡用可撓
管について、耐熱性・耐久性試験を行った。
【0112】各実施例および比較例で作製した内視鏡用
可撓管を、3つずつ用意した。各内視鏡用可撓管を、
2.2気圧下に135℃で15分間、オートクレーブ滅
菌し、その後、氷水で急冷する一連の操作を繰り返し行
った。繰り返し回数は、5回、10回、20回とした。
【0113】耐熱性・耐久性試験では、一連の操作を各
回数繰り返し行った後、各内視鏡用可撓管の劣化の度
合、特に柔軟性の低下の度合を調べ、以下の4段階の基
準に従い、評価した。 ◎:柔軟性は、ほとんど変化なし。 ○:柔軟性が、わずかに低下。 △:柔軟性が、低下。 ×:硬化状態(劣化あり)。 耐熱性・耐久性試験の結果を表4に示す。
【0114】
【表4】
【0115】表4に示す結果から、実施例1〜18の内
視鏡用可撓管は、いずれも、優れた耐熱性・耐久性を有
することが明らかとなった。これに対し、比較例の内視
鏡用可撓管は、耐熱性・耐久性に劣っていた。
【0116】また、材料中に、シリコーンゴムおよびフ
ッ素ゴムの双方を混合した実施例7〜18の内視鏡用可
撓管は、耐熱性・耐久性が特に優れていることが明らか
となった。
【0117】[2.4]可撓性試験 実施例1〜18および比較例で作製した各内視鏡用可撓
管について、可撓性試験を行った。
【0118】各実施例および比較例で作製した内視鏡用
可撓管を、3つずつ用意した。各内視鏡用可撓管は、そ
れぞれ、25℃に保たれた2%、5%、10%に調整さ
れたヨウ素水溶液100Lに、それぞれ、1週間浸漬し
た。
【0119】可撓性試験では、1週間後ヨウ素水溶液か
ら取り出した各内視鏡用可撓管を90°折り曲げる実験
を行い、各内視鏡用可撓管について、以下の4段階の基
準に従い、評価した。 ◎:内視鏡用可撓管として最適硬度を維持。 ○:内視鏡用可撓管として使用に適す。 △:内視鏡用可撓管として使用に問題あり。 ×:内視鏡用可撓管として使用に適さず。 可撓性試験の結果を表5に示す。
【0120】
【表5】
【0121】表5に示す結果から、実施例1〜18の内
視鏡用可撓管は、いずれも、優れた可撓性を有すること
が明らかとなった。これに対し、比較例の内視鏡用可撓
管は、可撓性に劣っていた。
【0122】また、材料中に、硬度調整剤を0.01〜
5.0重量%含有した実施例12〜15の内視鏡用可撓
管は、可撓性が特に優れていることが明らかとなった。
【0123】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、内
視鏡用可撓管の外皮に、主ポリマーの特性、特に、柔軟
性に加えて、シリコーンゴムおよび/またはフッ素ゴム
の特性である耐薬品性および耐熱性を付与することがで
きる。
【0124】さらに、硬度調整剤を材料中に混合するこ
とにより、内視鏡用可撓管の外皮の可撓性を適度に調整
することができる。
【0125】このようなことから、例えば、内視鏡を繰
り返し、過酸化系の消毒液あるいは高温殺菌処理した場
合でも、内視鏡用可撓管の外皮は、変質、劣化し難く、
耐久性が向上する。加えて、本発明の内視鏡用可撓管が
設置された内視鏡の挿入部可撓管は、挿入の操作性が向
上し、患者の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡の挿入部可撓管を示す拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 挿入部可撓管 2 構造体 21 螺旋管 22 網状管 23 空間 3 内視鏡用可撓管の外皮

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外皮を有する内視鏡用可撓管であって、 前記外皮は、主ポリマーと、エラストマーとを含む材料
    で構成され、 前記エラストマーは、シリコーンゴムまたはフッ素ゴム
    の少なくとも一方を含むものであり、 前記エラストマーの配合比が、主ポリマー1重量部に対
    して、前記エラストマー0.05〜30重量部であるこ
    とを特徴とする内視鏡用可撓管。
  2. 【請求項2】 外皮を有する内視鏡用可撓管であって、 前記外皮は、主ポリマーと、エラストマーとを含む材料
    で構成され、 前記エラストマーは、シリコーンゴムおよびフッ素ゴム
    を含むものであり、 前記エラストマーの配合比が、主ポリマー1重量部に対
    して、前記エラストマー0.05〜30重量部であるこ
    とを特徴とする内視鏡用可撓管。
  3. 【請求項3】 前記シリコーンゴムと前記フッ素ゴムの
    配合比が、重量比で、1:20〜20:1である請求項
    2に記載の内視鏡用可撓管。
  4. 【請求項4】 前記主ポリマーは、熱可塑性エラストマ
    ーである請求項1ないし3のいずれかに記載の内視鏡用
    可撓管。
  5. 【請求項5】 前記主ポリマーは、複数種の熱可塑性エ
    ラストマーを含むものである請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の内視鏡用可撓管。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性エラストマーは、ポリウレ
    タン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑
    性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー
    のうちの、少なくとも1種を含むものである請求項4ま
    たは5に記載の内視鏡用可撓管。
  7. 【請求項7】 前記主ポリマーは、ポリウレタン系熱可
    塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
    マー、ポリエステル系熱可塑性エラストマーのうちの、
    少なくとも2種を含むものである請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の内視鏡用可撓管。
  8. 【請求項8】 前記主ポリマーは、ポリウレタン系熱可
    塑性エラストマーとポリオレフィン系熱可塑性エラスト
    マーとポリエステル系熱可塑性エラストマーとを含むも
    のである請求項1ないし7のいずれかに記載の内視鏡用
    可撓管。
  9. 【請求項9】 前記材料は、硬度調整剤を含むものであ
    る請求項1ないし8のいずれかに記載の内視鏡用可撓
    管。
  10. 【請求項10】 前記硬度調整剤は、ポリオール硬度調
    整剤、過酸化物硬度調整剤、アミン硬度調整剤のうち
    の、少なくとも1種を含むものである請求項9に記載の
    内視鏡用可撓管。
  11. 【請求項11】 前記硬度調整剤の含有量は、25重量
    %以下である請求項9または10に記載の内視鏡用可撓
    管。
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