JP2001161107A - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JP2001161107A JP34872599A JP34872599A JP2001161107A JP 2001161107 A JP2001161107 A JP 2001161107A JP 34872599 A JP34872599 A JP 34872599A JP 34872599 A JP34872599 A JP 34872599A JP 2001161107 A JP2001161107 A JP 2001161107A
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博文 萱原
Tadaharu Endo
忠治 遠藤
Shogo Saeki
彰吾 佐伯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整畦作業時における振動を少なくし、また、
土壌非接触面への土の付着や土のけり出しが少なくなる
ようにした多角円錐状ドラム。 【解決手段】 走行機体の後部に装着され、該走行機体
から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側
に畦状に盛り上げる前処理体14、及びこの前処理体1
4により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多
面体ドラム19からなる整畦体16を備えた畦塗り機で
あって、.整畦体16の多面体ドラム19の回転軸取
付け側中心点19aを、回転軸20の中心Oより所定量
αだけ偏心させて該回転軸20に取付けた。.多面体
ドラム19の各稜線18が直線をなしている。.多面
体ドラム19の各稜線18aが、回転方向に後退角を有
して弯曲している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整畦体の多面体ド
ラムの回転軸取付け側中心点を、回転軸の中心より所定
量偏心させて該回転軸に取付けた畦塗り機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行機体の後部に装着され、該走
行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して
元畦側に畦状に盛り上げる前処理体、及びこの前処理体
により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多面
体ドラムからなる整畦体を備えた畦塗り機が周知であ
る。そして、図6に示すように、整畦体の多面体ドラム
Aは、水平方向の回転軸Bの先端部に径方向の中央部
(ドラムの中心部)を取付け部Cを介して取付けられた
傘状のもので、径方向に段差部(稜線)Dにより8等分
されて8枚の整畦面Eを形成している。各整畦面Eは、
多面体ドラムAの回転(矢印)方向の前部が低く、後部
が高くなるように傾斜しており、多面体ドラムAが回転
したときに、ラジアル方向の前半部(点線で示す)が土
に対して非接触面、後半部が接触面となって整畦するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、多面体ドラ
ムAが回転して整畦作業を行うとき、各整畦面Eの接触
面が不連続になり、所定の間隔を置いて土壌に接するこ
とになって、振動が大きくなり、また、ラジアル方向に
一定の長さで土に接触しているため、非接触面への土の
付着や土のけり出しが多くなる、という問題点があっ
た。本発明は、このような問題点を解決することを目的
になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、 A.走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を
受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側に畦状に盛
り上げる前処理体、及びこの前処理体により耕耘された
土壌を回転しながら畦に成形する多面体ドラムからなる
整畦体を備えた畦塗り機において、上記整畦体の多面体
ドラムの回転軸取付け側中心点を、回転軸の中心より所
定量偏心させて該回転軸に取付けたことを特徴としてい
る。
【0005】B.上記多面体ドラムの各稜線が直線をな
していることを特徴としている。
【0006】C.上記多面体ドラムの各稜線が、回転方
向に後退角を有して弯曲していることを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】上記A.〜C.の構成により本発明の畦塗り機
は、多面体ドラムの中心点を回転軸の中心から偏心させ
て回転軸に取付けることで、多面体ドラムは連続的に土
壌に接しながら整畦作業を行うことになり、多面体ドラ
ムの回転による振動変化が小さくなり、また、多面体ド
ラムへの土の付着や土のけり出しを減少させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
の図面を参照して具体的に説明する。図4において、符
号1は図示しないトラクタの後部に設けられたトップリ
ンク及びロアリンクからなる三点リンク連結機構に連結
されて、整畦作業を行う畦塗り機である。この畦塗り機
1は、前部フレーム2に、前方に向け突出し、トラクタ
のPTO軸からユニバーサルジョイント及び伝動軸を介
して動力を受ける入力軸(図示せず)を有する入力部3
を設け、また、上方に向け突出するトップリンク連結部
4を設けると共に、左右に支持アーム5,5を介してロ
アリンク連結部6,6を設け、トラクタの三点リンク連
結機構に連結するようにしている。
【0009】前部フレーム2の後部に前端が枢着された
左右一対の平行リンク7,8の後端部に本体フレームを
兼ねる伝動フレーム9が枢着され、左右移動(オフセッ
ト)可能になっている。上記入力部3から後方に突出し
た出力軸(図示せず)から、両端にユニバーサルジョイ
ントを装着した伝動軸10を介して、伝動フレーム9の
前側に設けた伝動ボックス11に動力が伝達される。平
行リンク7が伝動ボックス11に枢着された位置と平行
リンク8との間にオフセット量調節用伸縮装置12が介
装され、その伸縮により伝動フレーム9、後述する前処
理体14及び整畦体16のオフセット量が調節可能とな
っている。
【0010】伝動ケース9の一側(図面で右側)には、
前方に延びる伝動ケース13を介して、元畦の一部及び
圃場を耕耘して畦状に盛り上げるロータリ耕耘装置から
なる前処理体14が支持されている。この前処理体14
は、図示しないが、左右方向に延びる耕耘軸(作業軸)
の外周に多数の耕耘爪を取付けたものである。また、こ
の前処理体14の後方に、伝動ケース15を介して、前
処理体14により耕耘された土壌を畦に成形する多角円
錐状ドラム19からなる整畦体16を設けている。この
整畦体16の回転中心部の外側部には、水平筒状体17
が一体的に設けられ、整畦体16と共に回転して、整畦
体16により成形された畦の頂部を平らに成形するよう
にしている。
【0011】ここで本発明においては、前記多角円錐状
ドラム19からなる整畦体16を、図1ないし図3に示
すように、稜線18により8つに区切られた整畦面(多
角円錐状ドラム)の回転軸取付け側中心点19aを、回
転軸20の中心Oより偏心量αだけ偏心させて取付け部
21を介して回転軸20に取付けている。この第1実施
例のものでは各稜線18は直線をなしているが、これ
を、図5に示す第2実施例のように、回転方向に後退角
を有して弯曲する円弧状稜線18aとしてもよいもので
ある。
【0012】伝動ケース9の他側(図面で左側)には、
三角ディスク状のゲージホイール22が上下調節支持部
23により上下調節可能に支持されている。このゲージ
ホイール22は、上下調節支持部23により上下調節す
ることにより、畦塗り機1の接地高さが調節されて、処
理体14及び整畦体16の作用深さが調節されて、形成
される畦の高さを変えることができる。
【0013】また、整畦体16は、回転軸20に対して
回転方向にわずかに偏心して取付けられ、その偏心量
(振れ幅)が調節可能となっている。また、整畦体16
は、多角円錐状ドラム19が偏心回転することにより、
多角の稜線18,18aと整畦面19が偏心しながら回
転して畦法面を叩いて固く整畦し、水平筒状体17によ
り畦頂部を平面状に成形することにより新しい畦を完成
させる。
【0014】このような構成の畦塗り機1においては、
トラクタの後部に三点リンク連結機構を介して連結さ
れ、トラクタから入力部3に動力を受けて伝動軸10を
介して伝動ボックス11に伝達し、伝動フレーム9から
伝動ケース13及び15を介して前処理体14及び整畦
体16、水平筒状体17を駆動してトラクタの走行と共
に整畦作業を行う。前処理体14及び整畦体16の作用
深さを深く(整畦高さを高く)するときは、上下調節支
持部23によりゲージホイール22を上方に上げ、前処
理体14及び整畦体16の作用深さを浅く(整畦高さを
低く)するときは、上下調節支持部23によりゲージホ
イール22を下方に下げる。また、前処理体14及び整
畦体16のそれぞれの作用深さを調節する。
【0015】前処理体14及び整畦体16のオフセット
量を調節するときは、オフセット量調節用伸縮装置12
の伸縮により平行リンク7,8が移動して伝動フレーム
9、前処理体14及び整畦体16を所定量オフセットさ
せる。そして、前処理体14及び整畦体16の作業軸
(前処理体における耕耘軸)の機体進行方向に対する作
業角度を変える。
【0016】前処理体14では元畦の一部及び圃場を耕
耘して元畦側に対して畦状に盛り上げ、その耕耘された
土壌を整畦体16の多角円錐状ドラム19の多角の稜線
18と整畦面19が偏心しながら回転して畦法面を叩い
て目的とする畦に成形する。この実施例では、前処理体
14及び整畦体16の作業軸の機体進行方向に対する作
業角度を同時に変えるようにしているが、前処理体14
における耕耘軸のみ、あるいは整畦体16の回転軸20
のみの作業角度を変えるようにしてもよい。
【0017】整畦体16においては、多面体ドラム19
の中心点19aを回転軸20の中心Oからαだけ偏心さ
せることで、多面体ドラム19はラジアル方向の接触面
がほぼ連続的に土壌に接しながら回転して整畦作業を行
うことになり、多面体ドラム19の回転による振動変化
が小さくなる。また、多面体ドラム19の非接触面への
土の付着や土のけり出しを減少させる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の畦塗り機に
よれば、上記の構成により以下の作用効果を奏すること
ができる。
【0019】.整畦体の多面体ドラムの回転軸取付け
側中心点を、回転軸の中心より所定量偏心させて該回転
軸に取付けたので、多面体ドラムはラジアル方向の接触
面がほぼ連続的に土壌に接しながら回転して整畦作業を
行い、多面体ドラムの回転による振動変化を小さくする
ことができ、快適な作業を実施することができる。ま
た、多面体ドラムの非接触面への土の付着が少なくな
り、粘土質土壌での作業が容易となる。さらに、多面体
ドラムによる土のけり出しを減少させることができる。
.多面体ドラムの各稜線が直線をなしているので、製
造が比較的容易となる。.多面体ドラムの各稜線が回
転方向に後退角を有して弯曲しているので、構造はやや
複雑となるが、多面体ドラムの回転による振動変化をよ
り小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多角円錐状ドラムからなる整畦体
の第1実施例の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同部分外周縁図である。
【図4】本発明による畦塗り機の全体平面図である。
【図5】本発明による多角円錐状ドラムからなる整畦体
の第2実施例の正面図である。
【図6】従来の多角円錐状ドラムからなる整畦体の正面
図である。
【符号の説明】
1 畦塗り機 2 前部フレーム 3 入力部 4 トップリンク連結部 5 支持アーム 6 ロアリンク連結部支持フレーム 7,8 平行リンク 9 伝動フレーム 10 伝動軸 11 入力部 12 オフセット量調節用伸縮装置 13,15 伝動ケース 14 前処理体 16 整畦体(多角円錐状ドラム) 17 水平筒状体 18 直線状稜線 18a 円弧状稜線 19 整畦面(多角円錐状ドラム) 19a 整畦面の
回転軸取付け側中心点α 偏心量 20 回転軸 O 回転軸の中心 21 取付け部 22 ゲージホイール 23 上下調整装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月13日(2001.2.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】伝動ケース9の一側(図面で右側)には、
前方に延びる伝動ケース13を介して、元畦の一部及び
圃場を耕耘して畦状に盛り上げるロータリ耕耘装置から
なる前処理体14が支持されている。この前処理体14
は、図示しないが、前後方向に延びる耕耘軸(作業軸)
の外周に多数の耕耘爪を取付けたものである。また、こ
の前処理体14の後方に、伝動ケース15を介して、前
処理体14により耕耘された土壌を畦に成形する多角円
錐状ドラム19からなる整畦体16を設けている。この
整畦体16の回転中心部の外側部には、水平筒状体17
が一体的に設けられ、整畦体16と共に回転して、整畦
体16により成形された畦の頂部を平らに成形するよう
にしている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 彰吾 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 Fターム(参考) 2B034 AA02 BA03 BA05 BA06 BB01 BC05 DA03 DB14 DB24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部に装着され、該走行機体
    から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦側
    に畦状に盛り上げる前処理体、及びこの前処理体により
    耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多面体ドラ
    ムからなる整畦体を備えた畦塗り機において、 上記整畦体の多面体ドラムの回転軸取付け側中心点を、
    回転軸の中心より所定量偏心させて該回転軸に取付けた
    ことを特徴とする畦塗り機。
  2. 【請求項2】 上記多面体ドラムの各稜線が直線をなし
    ていることを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
  3. 【請求項3】 上記多面体ドラムの各稜線が、回転方向
    に後退角を有して弯曲していることを特徴とする請求項
    1記載の畦塗り機。
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