JP2010233453A - 耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ - Google Patents

耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2010233453A
JP2010233453A JP2009081688A JP2009081688A JP2010233453A JP 2010233453 A JP2010233453 A JP 2010233453A JP 2009081688 A JP2009081688 A JP 2009081688A JP 2009081688 A JP2009081688 A JP 2009081688A JP 2010233453 A JP2010233453 A JP 2010233453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
depth
working machine
plowing
tilling
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009081688A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Konya
秀之 紺屋
Mitsuhiro Horio
光広 堀尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Agriculture and Food Research Organization
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Agriculture and Food Research Organization filed Critical National Agriculture and Food Research Organization
Priority to JP2009081688A priority Critical patent/JP2010233453A/ja
Publication of JP2010233453A publication Critical patent/JP2010233453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Abstract

【課題】高精度かつ適切なタイミングで耕深測定を行う。
【解決手段】ロータリ作業機の水平面に対する傾斜量θから求められる、ポテンショメータの取り付け位置aからロータリ作業機の最下点までの鉛直方向に関する距離(β+γ)と、未耕起圃場の表面において、ポテンショメータにより検出される高さαと、を用いて、ロータリ作業機の耕深Lを算出するので、耕耘後の圃場表面の高さから耕深量を算出するような場合よりも、適切なタイミングで耕深Lを算出することができるとともに、ロータリ作業機の傾斜量θも考慮して耕深を算出することで、高精度に耕深Lを算出することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、耕深測定装置及び方法、並びにトラクタに関し、特に耕耘作業機の耕耘深度を測定する耕深測定装置及び方法、並びに前記耕深測定装置を備えるトラクタに関する。
水田においては、耕盤の深さ、すなわち作土層の厚さが、作物の生育に大きく影響する。すなわち、一定の耕深で耕耘を行うことにより、作土層の厚さを均一にすることができれば、作物の生育むらを減少させることができる。このように、耕深を一定に保つためには、耕耘作業機を、圃場の表面(地面)に対し一定高さ(一定姿勢)に制御する技術が必要となる。
最近では、耕耘作業機の地面からの高さを制御する技術として、耕耘作業機の後方に設けられたリヤカバーの動きを検知し、リヤカバーの揺動する角度に応じて耕耘作業機の高さを上下させるもの、が出現してきている(例えば、特許文献1〜4参照)。また、耕耘作業機の前あるいは後ろに取り付けた接地輪で、耕耘作業機の下降を規制し、地面からの高さを一定に保つものもある(例えば、特許文献5参照)。
特開2008−211971号公報 特開2005−198522号公報 特開2000−184805号公報 特開平11−225505号公報 特開2001−136810号公報
しかしながら、上述したリヤカバーの動きを検知する技術では、耕耘後の表面高さを検出するため、土性や土壌水分状態によって変化する、耕耘時に形成される土塊の大きさの影響を受けて、正確な制御を行えないおそれがある。また、耕耘後のタイミングで表面高さを検出するため、耕耘作業機の高さ制御に遅れが生じるおそれもある。
また、上述した接地輪を利用する技術では、圃場表面の土壌水分が高く軟らかい場合と、土壌水分が低く硬い場合とで、接地輪の沈下度合が異なるため、下降規制を正確に行うことができないおそれがある。
さらに、上記いずれの方式も、耕耘作業機の姿勢角の変化は考慮されていないため、これによる計測誤差、制御誤差等が生じるおそれもある。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高精度かつ適切なタイミングで耕耘深度を測定することが可能な耕深測定装置及び耕深測定方法を提供することを目的とする。また、本発明は、適切なタイミングで、かつ高精度に耕耘作業機の耕耘深度を調整することが可能なトラクタを提供することを目的とする。
本発明の耕深測定装置は、耕耘作業機の耕耘深度を測定する耕深測定装置であって、前記耕耘作業機の進行方向前方に設けられ、前記耕深作業機に設定された測定基準点の、地面からの鉛直方向高さを検出する高さ検出手段と、前記耕耘作業機の水平面に対する傾斜量を検出する傾斜量検出手段と、前記傾斜量に基づいて、前記測定基準点から前記耕深作業機の鉛直方向最下点までの、前記鉛直方向に関する距離を算出し、当該距離と前記測定基準点の前記鉛直方向高さとから、前記耕耘作業機の耕耘深度を算出する算出手段と、を備える耕深測定装置である。
これによれば、算出手段が、傾斜量検出手段により検出される耕耘作業機の傾斜量に基づいて、測定基準点から耕深作業機の鉛直方向最下点までの距離(鉛直方向に関する距離)を算出し、当該距離と、高さ検出手段により耕耘作業機の前方で検出された測定基準点の地面からの鉛直方向高さとから、耕耘作業機の耕耘深度を算出するので、耕耘後の地面の高さから耕耘深度を遅れて算出するような場合よりも、適切なタイミングで算出することができるとともに、耕耘作業機の傾斜量も考慮して耕耘深度を算出することで、高精度に耕耘深度を算出することができる。
この場合において、前記高さ検出手段は、前記地面に常時接する接触部材と、前記接触部材の鉛直方向への移動量を検出する移動量検出部と、を有することとすることができる。かかる場合には、地面に常時接する接触部材の移動量を検出することで、耕耘作業機に設定された測定基準点の地面からの高さを簡易に検出することができる。この場合において、前記移動量検出部は、前記接触部材の鉛直方向への移動量を、水平面内の一方向に延びる軸部材の回転量に変換するリンク機構と、前記回転量を検出する回転量検出機構と、を有することができる。
本発明のトラクタは、トラクタ本体と、前記トラクタ本体に接続される耕耘作業機と、前記耕耘作業機の耕耘深度を測定する、本発明の耕深測定装置と、前記耕深測定装置により算出される耕耘深度が、予め設定された値となるように、前記耕耘作業機の前記鉛直方向の高さ位置を調整する調整装置と、を備えるトラクタである。
これによれば、耕深測定装置により高精度かつ適切なタイミングで測定された耕耘深度が予め設定された値となるように、調整装置が、耕耘作業機の前記鉛直方向の高さ位置を調整するので、適切なタイミングで、かつ高精度に耕耘作業機の耕耘深度を調整することができる。
本発明の耕深測定方法は、耕耘作業機の耕耘深度を測定する耕深測定方法であって、前記耕耘作業機の進行方向前方において、前記耕深作業機に設定された測定基準点の、地面からの鉛直方向高さを検出する高さ検出工程と、前記耕耘作業機の水平面に対する傾斜量を検出する傾斜量検出工程と、前記傾斜量に基づいて、前記測定基準点から前記耕深作業機の鉛直方向最下点までの、前記鉛直方向に関する距離を算出し、当該距離と前記測定基準点の前記鉛直方向高さとから、前記耕耘作業機の耕耘深度を算出する算出工程と、を含む耕深測定方法である。
これによれば、耕耘作業機の傾斜量に基づいて、測定基準点から耕深作業機の鉛直方向最下点までの距離(鉛直方向に関する距離)を算出し、当該距離と、耕耘作業機の前方で検出された測定基準点の地面からの鉛直方向高さとから、耕耘作業機の耕耘深度を算出するので、耕耘後の地面の高さから耕耘深度を遅れて算出するような場合よりも、適切なタイミングで算出することができるとともに、耕耘作業機の傾斜量も考慮して耕耘深度を算出することで、高精度に耕耘深度を算出することができる。
本発明の耕深測定装置及び耕深測定方法は、高精度かつ適切なタイミングで耕耘深度を測定することができるという効果を奏する。また、本発明のトラクタは、適切なタイミングで、かつ高精度に耕耘作業機の耕耘深度を調整することができるという効果を奏する。
一実施形態に係るトラクタの構成を概略的に示す図である。 耕深測定装置を示す斜視図である。 図1のトラクタの制御系の一部を示すブロック図である。 図3の耕深演算部による耕深Lの演算方法を説明するための図である。 一実施形態の効果の一つについて説明するための図である。
以下、本発明のトラクタ、耕深測定装置及び方法の一実施形態について、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るトラクタ100の側面図である。
このトラクタ100は、圃場(例えば水田)内を移動しながら耕耘を行い、作土層を形成する装置である。このトラクタ100は、図1に示すように、圃場内を移動するトラクタ本体10と、トラクタ本体10の後方に装着された耕耘作業機としてのロータリ作業機50と、を備えている。トラクタ本体10は、エンジンを動力としており、PTO軸12及びヨークジョイント14を介して、その動力をロータリ作業機50側に伝達する。トラクタ本体10の後部には、トラクタ本体10にロータリ作業機50を装着する接続機構20が設けられている。
接続機構20は、左右(図1では、紙面手前側と奥側)2本のロアリンク22a、22bと、2本のロアリンク22a,22bの上方で、両ロアリンク22a,22bからほぼ等距離の位置に設けられたトップリンク24と、ロアリンク22a,22bとトップリンク24とを連結する、オート・ヒッチ・フレーム26と、を有する。
一方の(図1の紙面手前側の)ロアリンク22aには、リフトロッド32aの一端(下端)が接続されている。このリフトロッド32aの他端(上端)は、リフトアーム30aに接続されている。リフトアーム30aは、油圧シリンダ28の駆動力(図1の破線矢印方向の駆動力)を受けて、軸31を中心に回転する。また、他方の(図1の紙面奥側の)ロアリンク22bには、リフトロッド32bの一端(下端)が接続されている。このリフトロッド32bの他端(上端)は、軸31を中心とする回転が自在とされたリフトアーム30bに接続されている。なお、油圧シリンダ28は、リフトアーム30bにも、リフトアーム30aと同一の駆動力を付与することとしても良い。
ロータリ作業機50は、PTO軸12及びヨークジョイント14を介してトラクタ本体10から供給される動力により回転する回転爪52を有している。また、ロータリ作業機50は、第1連結部54と、左右(図1の紙面手前側と奥側)一対の第2連結部56a,56bと、を有しており、第1連結部54にてオート・ヒッチ・フレーム26の上部と連結され、一対の第2連結部56a,56bにて、オート・ヒッチ・フレーム26の下部と連結される。耕深測定装置70は、回転爪52の前方に位置するように、ロータリ作業機50に取り付けられている。
図2は、耕深測定装置70を取り出して、斜視図にて示す図である。この耕深測定装置70は、連結部材68を介して、図1のロータリ作業機50に取り付けられている。耕深測定装置70は、支持体72と、支持体72上に設けられた軸受部74及び回転量検出機構としてのポテンショメータ76と、軸受部74及びポテンショメータ76に接続されたリンク機構78と、リンク機構78の下端部に設けられた接触部材としての接地輪80と、支持体72の側面に設けられた傾斜量検出手段としての傾斜角計測器82と、を有する。
接地輪80は、リンク機構78の下端部に、回転軸84を介して回転自在に設けられており、図1に示すように、圃場の表面に常時接触する。なお、接地輪80を圃場表面に常時接触させるための方法としては、接地輪80が圃場表面に沈み込まない程度に重量を重く設定する方法を採用しても良いし、接地輪80に下向きの力を常時付勢するための付勢手段、例えばバネやゴムなどの弾性部材、をリンク機構78と支持体72との間に設ける方法を採用しても良い。
リンク機構78は、図2に示すように、3枚の板状部材86a〜86cと、これらを連結するピン88a,88bとを有する。板状部材86aの上端部近傍は、ポテンショメータ76の計測軸に固定されている。板状部材86bの上端部近傍には回転軸92が設けられ、当該回転軸92は、軸受部74にて軸支されている。板状部材86cは、板状部材86aの下端部近傍と、板状部材86bの長手方向中央部近傍とをピン88a,88bを介して連結する。
このように構成されるリンク機構78では、接地輪80が上下方向に移動すると、板状部材86bが、回転軸92を中心に回転し、その回転力が板状部材86cを介して、板状部材86aに伝達する。そして、板状部材86aは、計測軸76aを回転する。すなわち、リンク機構78は、接地輪80の上下方向の移動量を計測軸76aの回転量に変換する機能を有している。
ポテンショメータ76は、計測軸76aの回転量(回転角)を電気的に検出するものである。ポテンショメータ76による検出結果(出力電圧)は、図3に示す制御装置110(耕深算出部112)に向けて出力される。
傾斜角計測器82は、支持体72の水平面に対する傾斜角を計測するものである。この場合、支持体72は、連結部材68を介して、ロータリ作業機50に連結されているので、傾斜角計測器82は、ロータリ作業機50の傾斜角を計測しているとも言える。この傾斜角計測器82による検出結果は、図3の制御装置110(耕深算出部112)に向けて出力される。
図3には、本実施形態のトラクタの制御系の一部(ロータリ作業機50の耕深制御のための制御系)がブロック図にて示されている。この図3に示すように、制御装置110は、算出手段としての耕深算出部112と、調整部114と、を有している。耕深算出部112は、回転爪52の回転軌道最下端部の、未耕起の圃場表面からの位置(深さ)、すなわち耕耘深度(耕深)を算出する。調整部114は、耕深算出部112による算出結果に基づいて、油圧シリンダ28を制御する。
次に、耕深算出部112による耕深の算出方法について、図4に基づいて説明する。前提として、図4に示す、回転爪52の回転軌道最下端部から回転爪52の回転中心bまでの距離βは既知であり、また、ポテンショメータ76の取り付け位置(計測基準位置)aから回転爪52の回転中心bまでの距離mも既知であるものとする。
この場合において、耕深算出部112は、ポテンショメータ76の計測結果(出力電圧)に基づいて、未耕起圃場の表面からロータリ作業機50に予め設定された測定基準点(ここでは、ポテンショメータ76の取り付け位置aとする)までの鉛直方向距離(高さ)αを求める。この場合、耕深算出部112は、ポテンショメータ76の出力電圧と高さαとの関係を示すテーブル(マップ)を予め用意しておくことにより、簡易にαを求めることができる。ただし、これに限らず、出力電圧から計測軸76aの回転角を求め、回転角と高さαの関係式から高さαを求めることとしても良い。
また、耕深算出部112は、傾斜角計測器82の出力θ(図4参照)と、既知の値mとを用いて、ポテンショメータの取り付け位置aと回転爪52の回転中心bとの高さ差γを、次式(1)より算出する。
γ=m×sinθ …(1)
なお、この場合においても、耕深算出部112が、傾斜角計測器82の計測値(θ)とγとの関係を示すテーブル(マップ)を予め保持しておけば、簡易にγを求めることができる。
そして、耕深算出部112は、次式(2)より、耕深Lを算出する。なお、次式(2)の(β+γ)は、測定基準点(ポテンショメータ76の取り付け位置a)からロータリ作業機50の最下点までの、鉛直方向に関する距離を意味する。
L=(β+γ)―α …(2)
このようにして算出される耕深Lは、図3の調整部114に送られる。調整部114では、入力装置120(例えばトラクタ本体10内に装備)を介してユーザから入力された目標値(L’)と計測値(L)との差(L’−L)が0になるように、油圧シリンダ28の油圧を制御する。この油圧制御では、耕深(L)が目標値(L’)よりも大きい(深い)場合には、図1に示すリフトアーム30aが軸31を中心に反時計回りに回転するように、油圧シリンダ28を駆動する。これにより、ロータリ作業機50が、上方に持ち上げられることになる。また、これとは逆に、耕深(L)が目標値(L’)よりも小さい(浅い)場合には、リフトアーム30aが軸31を中心に時計回りに回転するように、油圧シリンダ28を駆動する。
これまでの説明から分かるように、本実施形態では、調整部114、油圧シリンダ28及び接続機構20を含んで、調整装置が構成されている。また、ポテンショメータ76と、リンク機構78を含んで、移動量検出部が構成されている。また、ポテンショメータ76、リンク機構78、接地輪80、及び耕深算出部112を含んで、高さ検出手段が構成されている。
以上、詳細に説明したように、本実施形態の耕深測定装置70によると、耕深算出部112が、傾斜角計測器82により計測される傾斜角θ(ロータリ作業機50の水平面に対する傾斜角)に基づいて、位置a(測定基準点)からロータリ作業機50の最下点までの鉛直方向距離(β+γ)を算出し、当該距離(β+γ)と、未耕起の圃場表面においてポテンショメータ76(及び耕深算出部112)により検出された、位置aから圃場表面までの高さαと、から、耕深算出部112が上式(2)に基づいて耕深Lを算出するので、従来のリヤカバーを用いた耕深計測のように、耕起後の圃場表面高さから耕深を算出するような場合よりも、適切なタイミングで耕深Lを算出することができる。また、従来のリヤカバーを用いた耕深計測のように、土塊の大きさの影響を受けることがなく、下降を規制する接地輪を用いる場合のように、接地輪から地面に対して大きな力が加わることが無いことから、耕深Lを高精度に算出することができる。また、本実施形態では、ロータリ作業機50の傾斜量を考慮して耕深Lを算出することから、従来よりも高精度に耕深Lを算出することができる。
また、本実施形態では、圃場表面に常時接する接地輪80と、当該接地輪80の高さ方向への移動量を間接的に検出するポテンショメータ76と、を用いて、高さαを検出するので、簡易な構成で地面からの高さαを検出することができる。この場合、計測軸76aの回転角から高さαを算出するので、ロータリ作業機50が傾いている場合でも、高さαを精度良く算出することができる。
また、本実施形態のトラクタ100では、耕深測定装置70により高精度かつ適切なタイミングで測定された耕深Lと、入力装置120から入力された目標値L’とが一致するように、調整部114が油圧シリンダ28の油圧を調整するので、適切なタイミングで、かつ高精度にロータリ作業機50の耕深を所望の値に調整することができる。
また、本実施形態では、傾斜角計測器82により、角度θを検出しているため、当該角度θに基づいた油圧シリンダ28の制御を行うことで、以下のような効果をもたらす。
すなわち、回転爪52の回転(耕耘)により、ロータリ作業機50が地面側からの上向きの反力を受けると、ロータリ作業機50は、ロアリンク22a,22bとの連結部分を中心に反時計回りに回転する。この回転は、耕深Lを変動させる。また、地面側から受ける反力は、地面が軟らかいときと硬いときとで異なるため、地面の状態によって耕深Lの変動量が変わる。これに対し、本実施形態では、ロータリ作業機50自体の角度θを直接計測しているので、この角度θが極力水平となるように油圧シリンダ28を制御することにより、反力に起因する耕深Lの変動を抑制することができる。
また、本実施形態では、前述のように、PTO軸12とロータリ作業機50との間がヨークジョイント14により接続され、当該ヨークジョイント14を介して、トラクタ本体10側からロータリ作業機50に動力が供給されている。ここで、ヨークジョイント14は、図5(a)に示すように、その両端に、ユニバーサルジョイント15a,15bを有している。本実施形態では、このような構成を採用しているため、図5(a)のようにPTO軸12の軸方向(AX1)と、ロータリ作業機50のユニバーサルジョイント15bが取り付けられる部分の向き(AX2)とが一致している(平行である)場合には、最も効率よくトラクタ本体10側からロータリ作業機50側に動力を伝達することができる。ここでの、効率の良い伝達とは、ロータリ作業機50側に伝達する動力の最大値と最小値との差が小さいことを意味する。
一方、図5(b)のように、軸AX1とAX2とが非平行である場合には、トラクタ本体10側からロータリ作業機50側への動力の伝達が非効率的になってしまう。すなわち、ロータリ作業機50側に伝達する動力の最大値と最小値との差が大きくなる。
したがって、本実施形態のように、ロータリ作業機50自体の角度θを直接計測し、この角度θがトラクタ本体10のPTO軸12の軸AX1の角度と一致するように油圧シリンダ28を制御することにより、トルクを効率良く伝達することができるようになる。また、トルクの伝達を効率的に行うことにより、トラクタ本体10の移動に必要な動力を大きく確保することが可能である。
なお、上記実施形態では、リンク機構78の下端部に、未耕起圃場の表面と常時接触する接地輪80を設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、接地輪80に代えて、未耕起圃場の表面と常時接触するソリ状の部材や、レーキ状の部材を設けることとしても良い。
また、上記実施形態では、高さαを計測するために、ポテンショメータ76を用いる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ポテンショメータに代えて、ロータリエンコーダなどの他の計測装置を用いることとしてもよい。また、上記実施形態では、ロータリ作業機50の測定基準点をポテンショメータ76の取り付け位置aとしたが、これに限らず、ロータリ作業機50上であれば、その他の点を測定基準点として用いても良い。また、耕深測定装置70では、リンク機構78を設けずに、接地輪80を、上下方向に延びる板状部材(又は棒状部材)で保持し、当該板状部材(棒状部材)の上下移動量を検出することで、高さαを求めることとしても良い。この場合には、ポテンショメータ76に代えて、リニアエンコーダなどの検出装置を用いることができる。ただし、このような構成を採用する場合には、高さαの算出の際に、角度θの値を考慮することが好ましい。
なお、上記実施形態ではロータリ作業機50として、回転爪52を有するロータリ作業機を採用する場合について説明したが、これに限らず、ボトムプラウ、ディスクプラウ、ロータリプラウなどのプラウを採用することとしても良い。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
10 トラクタ本体
20 接続機構(調整装置の一部)
28 油圧シリンダ(調整装置の一部)
50 ロータリ作業機(耕耘作業機)
70 耕深測定装置
76 ポテンショメータ(高さ検出手段の一部、移動量検出部の一部、回転量検出機構)
78 リンク機構(高さ検出手段の一部、移動量検出部の一部)
80 接地輪(高さ検出手段の一部、接触部材)
82 傾斜量計測器(傾斜量検出手段)
112 耕深算出部(高さ検出手段の一部、算出手段)
114 調整部(調整装置の一部)

Claims (5)

  1. 耕耘作業機の耕耘深度を測定する耕深測定装置であって、
    前記耕耘作業機の進行方向前方に設けられ、前記耕深作業機に設定された測定基準点の、地面からの鉛直方向高さを検出する高さ検出手段と、
    前記耕耘作業機の水平面に対する傾斜量を検出する傾斜量検出手段と、
    前記傾斜量に基づいて、前記測定基準点から前記耕深作業機の鉛直方向最下点までの、前記鉛直方向に関する距離を算出し、当該距離と前記測定基準点の前記鉛直方向高さとから、前記耕耘作業機の耕耘深度を算出する算出手段と、を備える耕深測定装置。
  2. 前記高さ検出手段は、前記地面に常時接する接触部材と、前記接触部材の鉛直方向への移動量を検出する移動量検出部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の耕深測定装置。
  3. 前記移動量検出部は、前記接触部材の鉛直方向への移動量を、水平面内の一方向に延びる軸部材の回転量に変換するリンク機構と、前記回転量を検出する回転量検出機構と、を有することを特徴とする請求項2に記載の耕深測定装置。
  4. トラクタ本体と、
    前記トラクタ本体に接続される耕耘作業機と、
    前記耕耘作業機の耕耘深度を測定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の耕深測定装置と、
    前記耕深測定装置により算出される耕耘深度が、予め設定された値となるように、前記耕耘作業機の前記鉛直方向の高さ位置を調整する調整装置と、を備えるトラクタ。
  5. 耕耘作業機の耕耘深度を測定する耕深測定方法であって、
    前記耕耘作業機の進行方向前方において、前記耕深作業機に設定された測定基準点の、地面からの鉛直方向高さを検出する高さ検出工程と、
    前記耕耘作業機の水平面に対する傾斜量を検出する傾斜量検出工程と、
    前記傾斜量に基づいて、前記測定基準点から前記耕深作業機の鉛直方向最下点までの、前記鉛直方向に関する距離を算出し、当該距離と前記測定基準点の前記鉛直方向高さとから、前記耕耘作業機の耕耘深度を算出する算出工程と、を含む耕深測定方法。
JP2009081688A 2009-03-30 2009-03-30 耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ Pending JP2010233453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009081688A JP2010233453A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009081688A JP2010233453A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010233453A true JP2010233453A (ja) 2010-10-21

Family

ID=43088424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009081688A Pending JP2010233453A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010233453A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020156392A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業車両
KR20210077553A (ko) * 2019-12-17 2021-06-25 한국생산기술연구원 농기계의 작업경심 계측유닛과, 이를 포함하는 트랙터의 부하 및 견인력 통합 계측 장치와 방법
WO2022004203A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 株式会社クボタ 農作業機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020156392A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業車両
KR20210077553A (ko) * 2019-12-17 2021-06-25 한국생산기술연구원 농기계의 작업경심 계측유닛과, 이를 포함하는 트랙터의 부하 및 견인력 통합 계측 장치와 방법
KR102275212B1 (ko) * 2019-12-17 2021-07-08 한국생산기술연구원 농기계의 작업경심 계측유닛과, 이를 포함하는 트랙터의 부하 및 견인력 통합 계측 장치와 방법
WO2022004203A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 株式会社クボタ 農作業機
JP7413166B2 (ja) 2020-06-30 2024-01-15 株式会社クボタ 農作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11382258B1 (en) Depth control for a seed planting system
US9107337B2 (en) Agricultural apparatus for sensing and providing feedback of soil property changes in real time
CN105928480B (zh) 悬挂式深松机耕深检测方法及装置
EP3232760B1 (en) Method of controlling an agricultural implement and an agricultural implement
RU2018114030A (ru) Устройство, система и способ мониторинга критериев почвы во время операций обработки почвы и управление почвообрабатывающими рабочими органами
US10412878B2 (en) Down pressure compensation for tillage baskets traveling at varying speeds
JP2010233453A (ja) 耕深測定装置及び方法、並びにトラクタ
JP2014097006A (ja) 耕耘爪
JP4851837B2 (ja) 農作業機
JP2985401B2 (ja) 水田用農作業機の自動昇降制御装置
JP5553382B2 (ja) 耕深情報取得装置及びトラクタ
US20200352077A1 (en) Method and system for determining and storing surface conditions for a field
JP2001161107A (ja) 畦塗り機
WO2020195852A1 (ja) 圃場作業システム
KR101778982B1 (ko) 경운 트랙터
SE2051267A1 (sv) Lantbruksredskap för jordbearbetning samt förfarande för bestämning av arbetsdjup hos jordbearbetande lantbruksredskap
JP3773646B2 (ja) トラクタの耕深制御装置
CN115119546B (zh) 一种基于视-触觉融合感知的稻田自适应柔性机械除草机
CN214960882U (zh) 一种耕作深度检测及调整装置和翻转犁
US20240114815A1 (en) Downforce control system for a finishing frame of a tillage implement
JP2021101666A (ja) 植播系作業機
JP2006325413A (ja) 作業機の姿勢制御装置
WO2019086448A1 (en) An earth-working roller system for an agricultural machine
JP3246886B2 (ja) 畦塗り機
JP2015096043A (ja) 田植機