JP2001158382A - 車両のボデー構造 - Google Patents

車両のボデー構造

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JP2001158382A
JP2001158382A JP34278599A JP34278599A JP2001158382A JP 2001158382 A JP2001158382 A JP 2001158382A JP 34278599 A JP34278599 A JP 34278599A JP 34278599 A JP34278599 A JP 34278599A JP 2001158382 A JP2001158382 A JP 2001158382A
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Masashi Shimamura
昌志 島村
Takeshi Ibuki
剛 伊吹
Katsuya Asano
勝也 浅野
Hiroyuki Seki
浩之 関
Junichi Goto
淳一 後藤
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で部品点数が少なく低コストの構造で以
って、シートベルトアンカに加わる衝突等の大荷重によ
る該シートベルトアンカ支承部の破断の発生を確実に阻
止し得る、高強度の車両のボデー構造を提供する。 【解決手段】 車両のサイドメンバ部材の間に、フロア
パネル部材から離間して車両の左右方向に延びる架渡部
材を架設してなる車両のボデー構造において、前記フロ
アパネル部材と架渡部材との間に形成される離間空間
に、下端が架渡部材に固着され上端がフロアパネル部材
に当接可能にされたブラケット部材を設け、該ブラケッ
ト部材にシートベルトアンカを取り付け、高剛性の支持
構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前後方向に
延びる一対のサイドメンバ部材の間に、左右方向に延び
る架渡部材を架設してなるシートベルトアンカ取付構造
を備えた車両のボデー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、シートベルトの下端部を
支承するシートベルトアンカの取付構造としては、フロ
アパネルの下面側に配されて車両の左右方向に延びるク
ロスメンバに、リインフォースを架設して前記フロアパ
ネルの補強をし、この補強部にシートベルトアンカを固
着したものがある。
【0003】図4〜5は、かかるシートベルトアンカ取
付構造を備えた車両の一例を示し、図4はシートベルト
アンカ取付部の斜視平面図、図5は図4のC−C線断面
図である。
【0004】図4〜5において、10は車両のフロアパ
ネル、11は該フロアパネル10の下面に接して、車両
の左右方向に延設されたコの字状断面を有するクロスメ
ンバ、12はリインフォースである。該リインフォース
12は前記クロスメンバ11のコの字状の溝部を覆うよ
うにして、その両端を該クロスメンバ11の上面及び前
記フロアパネル10の下面にスポット溶接によって固着
されている。18は溶接部である。前記リインフォース
12のほぼ中央部裏面にはナット13が固着され、該ナ
ット13のねじ部14にシートベルトアンカ16がボル
ト17によって固定されている。
【0005】かかるシートベルトアンカの取付構造を備
えた車両において、シートベルト19の張力によってシ
ートベルトアンカ16に加わる荷重は、ボルト17及び
ナット13を介して、フロアパネル10とリインフォー
ス12とが重ね合わされた補強部20においてこれを支
承する。
【0006】また、かかるシートベルトアンカ取付構造
の一つとして、特公平7−8638号の発明が提供され
ている。かかる発明においては、フロアパネルの裏側に
リインフォースを固着するとともに、該リインフォース
にビード部を形成し、該ビード部の剛性によって、リイ
ンフォースとフロアパネルとが固着された補強部の強度
を増し、該補強部にシートベルトアンカをボルト、ナッ
トによって取り付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4〜5に示される従
来技術においては、車両の衝突等によって シートベル
ト19に大きな張力が加わった際には、該張力による荷
重がシートベルトアンカ16及びボルト17、ナット1
3を介して該シートベルトアンカ16を支承しているフ
ロアパネル10とリインフォース12とが重ね合わされ
た補強部20に作用する。
【0008】そして、該補強部20の支持構造が、両端
を前記クロスメンバ11に固定された薄板2枚が重ね合
わされた固定ばり状になっており、かかる薄板状の固定
ばりの中央部に前記のようなシートベルト19からの大
荷重Fが作用することとなる。このため、かかる従来技
術においては、図5の破線に示すように、補強部20に
過大な曲げ変形が発生し、この曲げ変形によって、該シ
ートベルトアンカ16を支承している前記補強部20が
破断することがある。
【0009】また、特公平7−8638号の発明におい
ては、フロアパネルとビード状に折り曲げられたリイン
フォースとを重ね合わせてなる補強部にてシートベルト
アンカからの荷重を受ける構造であり、ビード状に形成
することによってリインフォースの剛性が大きくなって
いても、最終的には2枚の薄板部材で荷重を支承するこ
ととなるため、前記のような衝突による大荷重に対して
は十分な強度を保持できない。
【0010】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、簡
単で部品点数が少なく低コストの構造で以って、シート
ベルトアンカに加わる衝突等の大荷重による該シートベ
ルトアンカ支承部の破断の発生を確実に阻止し得る、高
強度のシートベルトアンカ取付構造を有する車両のボデ
ー構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、車両の床部を
構成するフロアパネル部材の下面側に配設され、車両の
前後方向に延びる一対のサイドメンバ部材の間に、前記
フロアパネル部材から離間して車両の左右方向に延びる
架渡部材を架設してなる車両のボデー構造において、前
記フロアパネル部材と架渡部材との間に形成される前記
離間空間に、下端が前記架渡部材に固着され上端が前記
フロアパネル部材に当接可能にされたブラケット部材を
設け、該ブラケット部材にシートベルトを支承するシー
トベルトアンカを取り付けたことを特徴とする車両のボ
デー構造を提案する。
【0012】かかる発明によれば、シートベルトの張力
による荷重は、シートベルトアンカからブラケット部材
に伝達され、該ブラケット部材の下部に固着された架渡
部材に伝達されて該架渡部材にて支承される。
【0013】従って、かかる発明によれば、前記ブラケ
ット部材は、フロアパネル部材と高剛性の架渡部材との
離間空間に設けられているため、例えば、前記ブラケッ
ト部材の前記架渡部材側を開口して、該架渡部材に固着
してなる高剛性の箱型状に形成することが可能となり、
かかる高剛性化されたブラケット部材を高剛性の架渡部
材に固着することにより、大荷重に耐えうる高強度のシ
ートベルトアンカ取付構造を得ることができる。
【0014】また、既存の架渡部材にシートベルトアン
カ用のブラケット部材を固着するのみで、シートベルト
アンカの支持部を構成できることとなり、きわめて簡単
な構造で、かつ少ない部品点数で以って、前記のような
高強度のシートベルトアンカ取付構造を得ることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0016】図1は、本発明の実施形態に係る車両のシ
ートベルトアンカ支持部の上面斜視図、図2は図1のA
ーA線断面図、図3は図1のBーB線断面図である。図
1〜3において、10はフロアパネル、3は車両の側部
に対をなして前後方向に延設されたサイドメンバ、2は
該サイドメンバ3、3の間において車両の左右方向に延
びて両端を該サイドメンバ3、3に固着された高剛性の
架渡部材即ちクロスパイプである 前記フロアパネル10の下面とクロスパイプ2の間は離
間されており、この離間された空間部21には、後述す
るように、シートベルトアンカ16を支承するためのブ
ラケット部材即ちリインフォース1が設けられている。
【0017】該リインフォース1は、下側が開口された
一面開口箱型状に形成されて、前記クロスパイプ2のほ
ぼ長手方向中央部に設けられており、該開口部の端面を
前記クロスパイプ2の上部外周面に溶接により固着され
ている。13は、内周にねじ部14が形成されたナット
で、前記箱型状のリインフォース1の底面に溶接により
固着されている。16はシートベルトアンカであり、図
2に示されるように、これと前記リインフォース1との
間に前記フロアパネル10を挿み込み、ボルト17をナ
ット13にねじ込むことにより、該リインフォース1に
固定される。
【0018】かかる構成からなる車両のシートベルトア
ンカ取付構造において、シートベルト19の張力即ち引
張荷重は、シートベルトアンカ16からボルト17及び
ナット13を介してリインフォース1に伝達され、該リ
インフォース1とクロスパイプ2との溶接部22を介し
て該クロスパイプ2に伝達される。
【0019】然るに、前記リインフォース1は、それ自
体が箱型状に形成されているため高い剛性を有し、前記
引張荷重に対する変形量はきわめて小さく、従ってこれ
に重ね合わされているフロアパネル10の変形量もきわ
めて小さい。そして、前記のように、小さい変形量にて
リインフォース1に伝達された引張荷重は溶接部22を
介して高剛性のクロスパイプ2に伝達され、堅固に支承
される。
【0020】従って、かかる実施例によれば、車両の衝
突等によりシートベルト19を介してシートベルトアン
カ16に大きな引張荷重が作用しても、該シートベルト
アンカ16が固定されている箱型状のリインフォース1
が高い剛性を有し、さらに、該リインフォース1が溶接
されているクロスパイプ2が高剛性材であるため、前記
のような大荷重に充分に耐えうる高強度の支持構造とな
る。
【0021】尚、この実施例に限らず、前記クロスパイ
プ2は角型中空材、チャンネル型材等であってもよく、
要は、充分に高い剛性を有し、該クロスパイプ2とフロ
アパネル10との間に前記のような箱型状のリインフォ
ース1が設置可能な空間が形成できればよい。
【0022】また、前記リインフォース1は、前記実施
例の他、パイプを切断して、上面を板材で塞ぎ、該板材
の裏側にナットを溶接し、該パイプ下端の切断面をクロ
スパイプ2に溶接するようにしてもよい。このようにす
れば、既存のパイプを切断、溶接して使用するので、よ
り少ない工程でリインフォース1とクロスパイプ2との
組み立て品が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明によれば、フロ
アパネル部材と高剛性の架渡部材との間に形成される離
間空間に、下端が前記架渡部材に固着され上端が前記フ
ロアパネル部材に当接可能にされたシートベルトアンカ
取付用のブラケット部材を設けているので、例えば、前
記ブラケット部材の前記架渡部材側を開口して、該架渡
部材に固着してなる高剛性の箱型状に形成することが可
能となり、かかる高剛性化されたブラケット部材を高剛
性の架渡部材に固着することにより、大荷重に耐えうる
高強度のシートベルトアンカ取付構造を備えた車両のボ
デー構造を得ることができる。
【0024】また、既存の架渡部材にシートベルトアン
カ用のブラケット部材を固着するのみで、シートベルト
アンカの支持部を構成できることとなるため、きわめて
簡単な構造で、かつ少ない部品点数で以って、前記のよ
うな高強度の車両のボデー構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両のシートベルト
アンカ支持部の上面斜視図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 従来技術を示す図1対応図である。
【図5】 図4のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 リインフォース 2 クロスパイプ 3 サイドメンバ 10 フロアパネル 13 ナット 14 ねじ部 16 シートベルトアンカ 17 ボルト 19 シートベルト 20 補強部 21 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊吹 剛 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 浅野 勝也 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 関 浩之 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 後藤 淳一 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA18 BB01 CA14 CA18 DA19 3D018 CA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の床部を構成するフロアパネル部材
    の下面側に配設され、車両の前後方向に延びる一対のサ
    イドメンバ部材の間に、前記フロアパネル部材から離間
    して車両の左右方向に延びる架渡部材を架設してなる車
    両のボデー構造において、 前記フロアパネル部材と架渡部材との間に形成される離
    間空間に、下端が前記架渡部材に固着され上端が前記フ
    ロアパネル部材に当接可能にされたブラケット部材を設
    け、該ブラケット部材にシートベルトを支承するシート
    ベルトアンカを取り付けたことを特徴とする車両のボデ
    ー構造。
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