JP2001154417A - 画像形成方法及び画像形成装置とそれに用いる現像剤 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置とそれに用いる現像剤

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速高画質でありながら、長期に渡って安定
した画像を形成することのできる、特に高温高湿環境で
の画像ボケの発生がない画像形成方法、画像形成装置及
びそれに用いる現像剤の提供。 【解決手段】 電子写真感光体上の潜像をトナー及びキ
ャリアからなる二成分現像剤により現像し画像を形成す
る画像形成方法において、電子写真感光体が導電性支持
体上に電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋
構造を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を有す
る電子写真感光体であり、且つ現像剤に用いられるキャ
リアが下記一般式(1)で示されるフェライトキャリア
コアにシリコーン樹脂を被覆してなるキャリアであるこ
とを特徴とする画像形成方法。 一般式(1) (Myxa/(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1 a、bはモル比であり、a<bの関係を有することが磁
気特性の観点より好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成方法及び画像形成装置とそれに用いる現像剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ
等の画像形成技術の発達は著しく、その中で最も多く用
いられているのは、電子写真方式に代表される静電画像
形成方法に属するものである。
【0003】その理由は、電子写真方式等の静電画像形
成方法は、高画質画像を高速で得られること、モノクロ
だけでなくカラー画像形成も可能なこと、長期間の使用
にも耐える耐久性、安定性を有していることにあると考
えられる。この電子写真方式では、いわゆる感光体表面
を全面帯電した後に、形成するべき画像に対応した露光
を与え、静電潜像を形成させる。その静電潜像をトナー
で可視化することで画像を形成する方式である。
【0004】近年、電子写真感光体は有機光導電性物質
を含有する有機感光体が最も広く用いられている。有機
感光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応した
材料が開発し易いこと、環境汚染のない材料を選択でき
ること、製造コストが安いこと等が他の感光体に対して
有利な点であるが、唯一の欠点は機械的強度が弱く、多
数枚の複写やプリント時に感光体表面の劣化や傷の発生
がある事である。
【0005】このような感光体は、一般にアルミニウム
またはアルミニウム合金からなる導電性支持体上に、有
機系電荷発生物質を蒸着したり、有機系電荷発生物質と
結着剤としての有機高分子樹脂とを溶剤に混合した塗布
液を塗布したりして電荷発生層を形成し、その上に、有
機系電荷輸送物質と結着剤としての有機高分子樹脂とを
溶剤に混合した塗布液を塗布して電荷輸送層を形成する
方法で製作される。
【0006】一般に、カールソン法の電子写真複写装置
においては、感光体を一様に帯電させた後、露光によっ
て画像様に電荷を消去して静電潜像を形成し、その静電
潜像をトナーによって現像、可視化し、次いでそのトナ
ーを紙等に転写、定着させる。その現像剤としてトナー
とキャリアからなる二成分現像剤は帯電制御の容易さ等
の観点より、広範囲で使用されている。
【0007】この二成分現像剤を使用して画像を形成す
る際には、現像剤に使用されるキャリアをフェライトな
どの磁性体で構成し、いわゆる磁気ブラシ現像を使用
し、現像剤の穂を形成させ、その現像剤の穂を感光体に
接触させて現像する方式がよく使用されている。
【0008】しかしながら、この方式では現像剤自体が
感光体に接触するために、感光体との間に擦過力が発生
する。
【0009】一方、電子写真感光体の表面は、帯電器、
現像器、転写手段、及びクリーニング器等により、電気
的、機械的な外力が直接加えられるため、それらに対す
る耐久性が要求され、特に摺擦による感光体表面の摩耗
や傷の発生、異物の混入や紙詰まり処理時の衝撃等によ
る膜剥がれ等に対する機械的耐久性が要求されている。
【0010】上記のような要求される様々な特性を満た
すため、これまで種々の事が検討されてきた。
【0011】機械的耐久性に関しては、有機感光体の表
面にBPZポリカーボネートをバインダー(結着樹脂)
として用いることにより、表面の摩耗特性、トナーフィ
ルミング特性が改善される事が報告されている。又、特
開平6−118681号公報では感光体の表面保護層と
して、コロイダルシリカ含有硬化性シリコーン樹脂を用
いることが報告されている。
【0012】しかし、BPZポリカーボネートバインダ
ーを用いた感光体では、なお耐摩耗特性が不足してお
り、十分な耐久性を有していない。一方、コロイダルシ
リカ含有硬化性シリコーン樹脂の表面層では耐摩耗特性
は改善されるが、繰り返し使用時の電子写真特性が不十
分であり、カブリや画像ボケが発生しやすく、やはりこ
れも耐久性が不十分である。
【0013】この様な欠点を改善する方法として、特開
平9−124943号公報や、特開平9−190004
号公報では有機ケイ素変性正孔輸送性化合物を、硬化性
有機ケイ素系高分子中に結合させた樹脂層を、表面層と
して有する感光体を提案している。しかし、この技術で
は表面層が硬化されているために、感光体表面が研磨さ
れることが無い。その結果、高温高湿環境で吸着された
水分を除去することができず、画像ボケを発生したり、
紙粉やトナーのフィルミングが生じやすく、筋状、或い
は斑点状の画像欠陥を発生しやすい問題がある。
【0014】前述の二成分現像剤を使用した場合でもそ
の感光体表面を研磨する効果が少なく、画像ボケなどの
問題を効果的に解消することが困難であるのが現状であ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
高画質でありながら、長期に渡って安定した画像を形成
することのできる、特に高温高湿環境での画像ボケの発
生がない画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いる
現像剤を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、特定構造のキャリアコアを使用し、シリコー
ン樹脂被覆キャリアを使用することで、本発明の目的を
達成することが出来ることを見いだし本発明に至った。
【0017】即ち、本発明の目的は、下記構成の何れか
を採ることにより達成される。 〔1〕 電子写真感光体上の潜像をトナー及びキャリア
からなる二成分現像剤により現像し画像を形成する画像
形成方法において、該電子写真感光体が導電性支持体上
に電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋構造
を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を有する電
子写真感光体であり、且つ前記現像剤に用いられるキャ
リアが少なくとも下記一般式(I)で示されるフェライ
トキャリアコアにシリコーン樹脂を被覆してなるキャリ
アであることを特徴とする画像形成方法。 一般式(I) (Myxa(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1 〔2〕 前記シロキサン系樹脂が電荷輸送性能を有する
化合物基を部分構造として有するシロキサン系樹脂であ
ることを特徴とする〔1〕記載の画像形成方法。
【0018】〔3〕 前記シロキサン系樹脂が水酸基或
いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と水酸基を
有する電荷輸送性化合物とを反応させて得られることを
特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の画像形成方法。
【0019】〔4〕 電子写真感光体上の潜像をトナー
及びキャリアからなる現像剤により現像し、画像を形成
する画像形成装置において、該電子写真感光体が導電性
支持体上に電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ
架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を
有する電子写真感光体であり、且つ前記現像剤に用いら
れるキャリアが少なくとも下記一般式(I)で示される
フェライトキャリアコアにシリコーン樹脂を被覆してな
るキャリアであることを特徴とする画像形成装置。 一般式(I) (Myxa(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1 〔5〕 電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架
橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を有
する電子写真感光体上の潜像をトナーとキャリアからな
る現像剤により現像し、画像を形成する画像形成方法に
用いられる現像剤において、前記現像剤に用いられるキ
ャリアが少なくとも下記一般式(I)で示されるフェラ
イトキャリアコアにシリコーン樹脂を被覆してなるキャ
リアであることを特徴とする現像剤。 一般式(I) (Myxa(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1 本発明の目的が、上記構成により達成できる理由につい
ては明確では無いが、キャリア自体の擦過力を増加さ
せ、その研磨性を付与することにより、微小な研磨力を
発生させ、感光体に吸着した水分を効果的に除去するこ
とが出来るのではないかと推察される。
【0020】即ち、キャリアの研磨性能を向上するため
にはキャリア自体の比重を増加させ、その擦過力を向上
させる方法がある。このためにはキャリアコア自体を構
成する材料に重金属を使用して比重を増加させる方法が
ある。しかし、この方法ではキャリア自体の擦過力が増
加しすぎるために、感光体を擦過することで発生するス
ジ状の画像欠陥が発生してしまう。
【0021】本発明者等は鋭意検討した結果、前述の特
定の金属を含有させることで、擦過力を適正化すること
ができ、研磨と擦過によるスジ状画像欠陥の発生防止を
両立することができることを見いだしたものである。ま
た、フェライトキャリアのコア自体をキャリアとして使
用することもできるが、帯電性の付与や現像剤の耐久性
の観点で好ましくない。しかし、単なる樹脂被覆キャリ
アでは本発明の目的を達成することができない。キャリ
ア自体の擦過力を高めるためには、被覆樹脂自体もある
程度の硬度と感光体面への適度な親和力を有するものを
使用する必要がある。
【0022】本発明者等は被覆樹脂についても鋭意検討
した結果、前述のシリコーン樹脂を被覆することで本発
明の目的を達成することができることを見いだした。シ
リコーン樹脂はその硬度が高く、また臨界表面張力も低
いために、感光体に対する研磨性が低下することが無
く、さらに感光体自体に対する接着性もあまり高く無い
ために長期に渡って画像ボケを発生することが無いと同
時に、樹脂がフィルミングする等の問題の発生も無く、
現像剤の耐久性も高くすることができるものと推定され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のキャリアは、少なくとも
下記一般式(I)で示されるフェライトキャリアコアに
シリコーン樹脂を被覆してなるキャリアである。
【0024】 一般式(I) (Myxa/(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1 a、bはモル比であり、a<bの関係を有することが磁
気特性の観点より好ましい。aのモル数としては、1
5.0〜40.0モル%、好ましくは20.0〜30.
0モル%である。この範囲とすることで、キャリアの磁
気特性と軽金属の使用による研磨効果の両立を計ること
ができる。また、その他の金属として、Mnなどの金属
を含んでもよく、この場合には10.0モル%未満が好
ましい。この10.0モル%以上になると、その他の金
属の含有の影響を受け、例えば磁気特性の不良や研磨効
果の増大に伴う感光体劣化の促進等の問題がある。
【0025】尚、a+bは、これ以外に組成成分がない
ときは1.00(モル比では100%)となる。また、
Mn等他の金属も含む場合は、それらの組成成分比も合
わせたものが1.00となる。
【0026】一方、被覆樹脂としてはシロキサン系樹脂
である。この樹脂としては、下記構造のものをあげるこ
とができる。また、架橋構造を有するものが好適であ
る。
【0027】シロキサン系樹脂としては、シリコーン樹
脂をあげることができる。このシリコーン樹脂の構造と
しては、下記一般式(II)、(III)で示されるものが
好ましい。
【0028】
【化1】
【0029】ここで、R5〜R8はメチル基、エチル基、
フェニル基、ビニル基、水酸基等より選択される置換基
を示している。特にR5とR6の組み合わせでは、水酸基
とメチル基の組み合わせとメチル基とメチル基の組み合
わせの混合物が接着性の観点から好ましい。さらに、こ
の構成の樹脂を使用することにより、以下に述べる硬化
剤を使用することで架橋被膜を形成することができ好ま
しい。また、アルキル変性、フェノール変性、ウレタン
変性などの変性タイプを使用してもよい。上記一般式
(II)と(III)の比率に関しては、 (II):(III)=1:99〜70:30 が好ましい。より好ましくは、 (II):(III)=5:95〜50:50 である。
【0030】又、シリコーン樹脂に対してシランカップ
リング剤を添加することで、帯電量などを調整すること
ができる。この帯電量を調整するためには、シリコーン
樹脂100質量部に対してシランカップリング剤を5〜
50質量部、好ましくは7〜45質量部添加することが
好ましい。添加量が過多になると樹脂の硬度が低下する
問題があり、添加量が過小であると、帯電性付与能力が
低下し、目的を達成することができない。
【0031】シランカップリング剤としては、末端にア
ミノ基あるいはアミンを有するアルコキシシランであ
り、下記構造のものをあげることができる。
【0032】
【化2】
【0033】上記シランカップリング剤のなかで好適な
ものとしては、(1)、(2)、(3)、(5)及び
(6)の構造にあるような、末端にアミン基を持つもの
をあげることができる。この理由として明確ではない
が、末端に存在するアミンの活性水素の影響により、よ
り容易に樹脂中に取り込むことができ、帯電性を安定化
することができるためと推定される。さらに、この末端
にアミン基を持つものを使用することで、架橋点を増大
することができ、より緻密な架橋構造を持たせることが
できる。
【0034】又、樹脂を架橋構造化するために硬化剤を
使用することが好ましい。硬化剤としては下記一般式
(IV)で示す構造のオキシムタイプの硬化剤をあげるこ
とができる。
【0035】
【化3】
【0036】式中、R9はメチル基、エチル基、プロピ
ル基、フェニル基及びそれらの誘導体よりなるグループ
から選択された置換基を示し、R10及びR11はメチル
基、エチル基、プロピル基及びそれらの誘導体よりなる
グループから選択された置換基を示す。
【0037】具体的には、下記例示化合物を示すことが
できる。
【0038】
【化4】
【0039】本発明において、上記オキシムタイプの硬
化剤の添加量は、樹脂100質量部に対して0.1〜1
0質量部、好ましくは0.5〜8質量部添加することが
よい。この添加量の範囲であると緻密な架橋構造を形成
することができ、従って、緻密な被膜を形成することが
できる。添加量が過多な場合には、かえって反応残さが
残ったりするために架橋度が低下し、膜の緻密さが低減
してしまうことで耐久性が低下する問題が発生しやす
い。
【0040】又、樹脂を被覆する際のコーティング方法
は特に限定されない。具体的には前述のシリコーン樹脂
及びシランカップリング剤及び硬化剤を適量配合したも
のを溶解した溶媒をキャリアコアに対して噴霧乾燥、浸
漬あるいはパンコーティングなどの方法で被覆させ、つ
いで乾燥、さらに加熱することでキャリアコアの表面で
架橋させて架橋シリコーン樹脂を形成することでえるこ
とができる。この際、被覆を均一化するために、被覆工
程を2回以上繰り返すことも好ましい方法である。この
2回以上繰り返す場合、1回目の工程は全体の樹脂被覆
量の40〜95質量%とすることが好ましい。さらに好
ましくは45〜90質量%である。一方、2回目以降の
最終被覆工程での樹脂被覆量は、樹脂全体の5質量%以
上とすることが好ましく、さらに好ましくは10〜60
質量%である。すなわち、この被覆量比未満とすると、
最終被覆が均一化できず、表面の樹脂層にムラを発生
し、結果として抵抗の低い部分が形成されてしまい、使
用に従って被膜の剥離や抵抗低下によるキャリア付着な
どの問題を引き起こしやすくなる。
【0041】また、キャリアの抵抗に関しては105Ω
・cm以上が好ましく、さらに好ましくは103Ω・c
m以上のものである。このキャリア抵抗の測定方法は、
以下の方法である。すなわち、測定セルの断面積を1c
2とし、キャリア1gを測定セルに入れる。ついでそ
の高さを測定(h)し、1kgの荷重を測定試料が充填
されたセルに加え、上部電極と下部電極の間に電圧
(V)を印加し、流れる電流(i)を測定し抵抗を下記
式を用いて求めた。なお、電流値としては電圧を印加し
てから30秒後の値を使用した。さらに、測定環境条件
は常温常湿環境(20℃、50%RH)である。 抵抗(Ω・cm)=V/(i×h) トナーは特に限定は無く、通常良く用いられるものが適
用できる。着色粒子(外添剤等を加えたものをトナーと
いう)は結着樹脂と着色剤と必要に応じて使用されるそ
の他の添加剤とを含有してなり、その平均粒径は体積平
均粒径で3〜15μm、好ましくは4〜10μmであ
る。この体積平均粒径はコールターカウンターTA−II
あるいはコルターマルチサイザーを用いて測定すること
ができる。アパーチャー径=100μmのアパーチャー
を用いて2.0〜40μmの範囲における粒径分布を用
いたものである。
【0042】着色粒子(トナー)を構成する結着樹脂と
しては特に限定されず、従来公知の種々の樹脂が用いら
れる。例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチ
レン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ
る。
【0043】スチレン−アクリル系樹脂用の化合物例と
しては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p
−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フ
ェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチ
ルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−ヘキシ
ルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニ
ルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシ
ルスチレンの如きスチレンあるいはスチレン誘導体、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステ
ル誘導体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエ
チルアミノエチル等のアクリル酸エステル誘導体等が挙
げられ、これらは単独あるいは組み合わせて使用するこ
とができる。
【0044】その他のビニル系重合体用単量体の化合物
例としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン等の
オレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニ
ル、弗化ビニル、弗化ビニリデン等のハロゲン系ビニル
類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニ
ル等のビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチル
ケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等
のビニルケトン類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニ
ルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化
合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジン等のビニル化
合物類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N,N−ジブ
チルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブチルメ
タクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミド等の
アクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体がある。これら
ビニル系単量体は単独あるいは組み合わせて使用するこ
とができる。
【0045】更にスチレン−アクリル系樹脂(ビニル系
樹脂)で含カルボン酸重合体を得るための単量体例とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル
酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マ
レイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチル
エステル、ケイ皮酸無水物、アルケニルコハク酸メチル
ハーフエステル等が挙げられる。
【0046】又、スチレン−アクリル系樹脂(ビニル系
樹脂)に下記に示す架橋剤を添加し、架橋樹脂として使
用することもできる。その例としては、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコーリジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート等が挙げられる。
【0047】架橋剤の使用量は必要とする架橋度によっ
て適宜使用量を調整して使用される。一般的にはビニル
系単量体に対して0.1〜5質量%使用される。
【0048】トナーを構成する着色剤としては特に限定
されず、従来公知の種々の材料が使用される。例えばカ
ーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カ
ルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレ
ンブルークロライド、フタロシアニンブルー、マラカイ
トグリーンオクサレート、ローズベンガル等が挙げられ
る。
【0049】その他の添加剤としては例えばサリチル酸
誘導体、アゾ系金属錯体等の荷電制御剤、低分子量ポリ
オレフィン、カルナウバワックス等の定着性改良剤等が
挙げられる。
【0050】又、流動性付与の観点から、無機微粒子を
着色粒子に添加してもよい。無機微粒子としてはシリ
カ、チタニア、アルミナ等の無機酸化物粒子が好まし
く、さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤
やチタンカップリング剤等によって疎水化処理されてい
ることが好ましい。
【0051】次に、本発明で用いられる感光体について
説明する。本発明において、シロキサン系樹脂は公知の
方法により、水酸基或いは加水分解性基を有する有機ケ
イ素化合物を用いて製造される。前記有機ケイ素化合物
は下記一般式(A)〜(D)の化学式で示される。
【0052】
【化5】
【0053】式中、R1〜R6は式中のケイ素に炭素が直
接結合した形の有機基を表し、Z1〜Z4は水酸基又は加
水分解性基を表す。
【0054】上記一般式中のZ1〜Z4が加水分解性基の
場合は、加水分解性基としてメトキシ基、エトキシ基、
メチルエチルケトオキシム基、ジエチルアミノ基、アセ
トキシ基、プロペノキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、メトキシエトキシ基等が挙げられる。R1〜R6に示
されるケイ素に炭素が直接結合した形の有機基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル
基、フェニル、トリル、ナフチル、ビフェニル等のアリ
ール基、γ−グリシドキシプロピル、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチル等の含エポキシ基、γ−
アクリロキシプロピル、γ−メタアクリロキシプロピル
の含(メタ)アクリロイル基、γ−ヒドロキシプロピ
ル、2,3−ジヒドロキシプロピルオキシプロピル等の
含水酸基、ビニル、プロペニル等の含ビニル基、γ−メ
ルカプトプロピル等の含メルカプト基、γ−アミノプロ
ピル、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピル等
の含アミノ基、γ−クロロプロピル、1,1,1−トリ
フロオロプロピル、ノナフルオロヘキシル、パーフルオ
ロオクチルエチル等の含ハロゲン基、その他ニトロ、シ
アノ置換アルキル基等を挙げることができる。又、R1
〜R6はそれぞれの有機基が同一でも良く、異なってい
てもよい。
【0055】本発明における電荷輸送性能を有する構造
単位を有し、且つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂の
原料として用いられる前記有機ケイ素化合物は、一般に
はケイ素原子に結合している加水分解性基の数nが1の
とき、有機ケイ素化合物の高分子化反応は抑制される。
nが2、3又は4のときは高分子化反応が起こりやす
く、特に3或いは4では高度に架橋反応を進めることが
可能である。従って、これらをコントロールすることに
より得られる塗布層液の保存性や塗布層の硬度等を制御
することが出来る。
【0056】又、シロキサン系樹脂の原料としては前記
有機ケイ素化合物を酸性条件下又は塩基性条件下で加水
分解してオリゴマー化或いはポリマー化した加水分解縮
合物を用いることもできる。
【0057】尚、本発明のシロキサン系樹脂とは前記の
如く、予め化学構造単位にシロキサン結合を有するモノ
マー、オリゴマー、ポリマーを反応させて(加水分解反
応、触媒や架橋剤を加えた反応等を含む)3次元網目構
造を形成し、硬化させた樹脂を意味する。即ち、シロキ
サン結合を有する有機珪素化合物を加水分解反応とその
後の脱水縮合によりシロキサン結合を促進させ3次元網
目構造を形成させ、その結果生成したポリシロキサン樹
脂を意味する。
【0058】又、前記シロキサン系樹脂は該樹脂中に水
酸基或いは加水分解性基を有するコロイダルシリカを含
ませて、架橋構造の一部にシリカ粒子を取り込んだ樹脂
としてもよい。
【0059】本発明中の電荷輸送能の定義としては、通
常のTime−Of−Flight法の電荷輸送能を検
知できる公知の方法にて、電荷輸送に起因する検出電流
が得られるものとして表現することがきる。
【0060】本発明における電荷輸送性能を有する構造
単位を有し、且つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂と
は電荷輸送能を有する部分構造を含むシロキサン系樹脂
である。即ち、電子或いは正孔のドリフト移動特性を有
する化学構造(=電荷輸送性能を有する化合物基)をシ
ロキサン系樹脂中に化学構造として組み込ませた樹脂で
ある。即ち、多くの場合、本発明の電荷輸送性能を有す
る構造単位を有し、且つ架橋構造を有するシロキサン系
樹脂とは一般的に電荷輸送物質として用いられる化合物
(以後電荷輸送性化合物又はCTMとも云う)をシロキ
サン系樹脂中に化学構造として有している。
【0061】以下にシロキサン系樹脂中に有機珪素化合
物との反応により部分構造としての電荷輸送性能を有す
る基を形成することのできる電荷輸送性化合物について
説明する。
【0062】例えば正孔輸送型CTMとしては、オキサ
ゾール、オキサジアゾール、チアゾール、トリアゾー
ル、イミダゾール、イミダゾロン、イミダゾリン、ビス
イミダゾリジン、スチリル、ヒドラゾン、ベンジジン、
ピラゾリン、スチルベン化合物、アミン、オキサゾロ
ン、ベンゾチアゾール、ベンズイミダゾール、キナゾリ
ン、ベンゾフラン、アクリジン、フェナジン、アミノス
チルベン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−
ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等の化学
構造を有するものである。
【0063】一方、電子輸送型CTMとしては、無水コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロメリ
ット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テト
ラシアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジニトロベン
ゼン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベンゼン、ニ
トロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロ
ルイミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾキノン、ナ
フトキノン、ジフェノキノン、トロポキノン、アントラ
キノン、1−クロロアントラキノン、ジニトロアントラ
キノン、4−ニトロベンゾフェノン、4,4′−ジニト
ロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリ
ル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)−2−
(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−ジニトロフ
ルオレノン、2,4,7−トリニトロフルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フル
オレニリデンジシアノメチレンマロノニトリル、ポリニ
トロ−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロノジ
ニトリル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニト
ロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオ
ロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロ
サリチル酸、フタル酸、メリット酸などの化学構造を有
するものである。
【0064】本発明において、電荷輸送性能を有する化
合物基とは、通常用いられる電荷輸送性化合物を含み、
該電荷輸送性化合物を構成する炭素原子又は珪素原子を
介して或いは該電荷輸送性化合物を部分構造として有す
る化合物の炭素原子又は珪素原子を介して、下記式中Y
の連結原子又は連結基を介してシロキサン系樹脂中に含
有された基である。
【0065】
【化6】
【0066】式中、Xは電荷輸送性能を有する化合物基
であって、該基を構成する炭素原子又は珪素原子を介し
て式中のYと結合する基であり、Yは隣接する結合原子
(SiとC)を除いた2価以上の原子又は基である。
【0067】電荷輸送性を有する化合物基Xは上式中で
は1価の基として示されているが、2つ以上の反応性官
能基を有している場合は硬化性樹脂中で2価以上のクロ
スリンク基として接合してもよく、単にペンダント基と
して接合していてもよい。
【0068】又、Yが3価以上の原子の時は上式中のS
iとC以外のYの結合手は結合が可能な前記硬化性樹脂
中のいずれかの構成原子と結合しているか又は他の原
子、基と連結した構造を有する。
【0069】前記一般式の中で、Y原子として、特に酸
素原子(O)、硫黄原子(S)、窒素原子(N)が好ま
しい。ここで、Yが窒素原子(N)の場合、前記連結基
は−NR−で表される(Rは水素原子又は1価の有機基
である)。
【0070】これらはそれぞれ電荷輸送性化合物中に導
入された水酸基、メルカプト基、アミン基と水酸基或い
は加水分解性基を有する有機珪素化合物との反応によっ
て形成され、シロキサン系樹脂中に電荷輸送性化合物を
部分構造として取り込む連結基である。
【0071】次に本発明に係わる電荷輸送性化合物につ
いて説明する。これらは通常、水酸基、メルカプト基、
アミン基、有機珪素含有基を有する。
【0072】前記水酸基を有する電荷輸送性化合物は、
通常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つ水酸基を有
している化合物である。即ち、代表的には硬化性有機ケ
イ素化合物と結合して、樹脂層を形成することが出来る
下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げることが
できるが、下記構造に限定されるものではなく、電荷輸
送能を有し、且つ水酸基を有している化合物であればよ
い。 X−(R7−OH)m ここにおいて、 X:電荷輸送性能を有する化合物基、 R7:単結合、置換又は無置換のアルキレン基、アリー
レン基、 m:1〜5の整数である。
【0073】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。例えばトリアリールアミン系化合物
は、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン構造を
電荷輸送性能を有する構造単位として有し、前記構造単
位を構成する炭素原子を介して、又は構造単位から延長
されたアルキレン、アリーレン基を介して水酸基を有す
る化合物である。 1.トリアリールアミン系化合物
【0074】
【化7】
【0075】2.ヒドラジン系化合物
【0076】
【化8】
【0077】3.スチルベン系化合物
【0078】
【化9】
【0079】4.ベンジジン系化合物
【0080】
【化10】
【0081】5.ブタジエン系化合物
【0082】
【化11】
【0083】6.その他の化合物
【0084】
【化12】
【0085】次に、メルカプト基を有する電荷輸送性化
合物の具体例を下記に例示する。メルカプト基を有する
電荷輸送性化合物とは、通常用いられる構造の電荷輸送
物質で、且つメルカプト基を有している化合物である。
即ち、代表的には硬化性有機ケイ素化合物と結合して、
樹脂層を形成することが出来る下記一般式で示される電
荷輸送性化合物を挙げることができるが、下記構造に限
定されるものではなく、電荷輸送能を有し、且つメルカ
プト基を有している化合物であればよい。 X−(R8−SH)m ここにおいて、 X:電荷輸送性能を有する化合物基 R8:単結合、置換又は無置換のアルキレン、アリーレ
ン基 m:1〜5の整数である。
【0086】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0087】
【化13】
【0088】更に、アミノ基を有する電荷輸送性化合物
について説明する。アミノ基を有する電荷輸送性化合物
は、通常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つアミノ
基を有している化合物である。即ち、代表的には硬化性
有機ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成することが
出来る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げる
ことができるが、下記構造に限定されるものではなく、
電荷輸送能を有し、且つアミノ基を有している化合物で
あればよい。 X−(R9−NR10H)m ここにおいて、 X:電荷輸送性能を有する化合物基、 R9:単結合、置換、無置換のアルキレン、置換、無置
換のアリーレン基、 R10:水素原子、置換、非置換のアルキル基、置換、非
置換のアリール基、 m:1〜5の整数である。
【0089】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0090】
【化14】
【0091】アミノ基を有する電荷輸送性化合物の中
で、第一級アミン化合物(−NH2)の場合は2個の水
素原子が有機珪素化合物と反応し、シロキサン構造に連
結しても良い。第2級アミン化合物(−NHR10)の場
合は1個の水素原子が有機珪素化合物と反応し、R10
側鎖として残存する基でも良く、架橋反応を起こす基で
も良く、電荷輸送物質を含む化合物残基でもよい。
【0092】更に、ケイ素原子含有基を有する電荷輸送
性化合物について説明する。ケイ素原子含有基を有する
電荷輸送性化合物は、以下のような構造の電荷輸送物質
である。この化合物は化合物中の珪素原子を介してシロ
キサン系樹脂中に部分構造として含有される。 X−(Y−Si(R113-a(R12an (式中、Xは電荷輸送性能を有する構造単位を含む化合
物基であり、R11は水素原子、置換若しくは未置換のア
ルキル基、アリール基を示し、R12は加水分解性基又は
水酸基を示し、Yは置換若しくは未置換のアルキレン
基、アリーレン基を示す。aは1〜3の整数を示し、n
は整数を示す。) その中でも代表的なものを挙げれば下記のごときものが
ある。
【0093】
【化15】
【0094】シロキサン系樹脂の形成原料:前記一般式
(A)から(D)(以下(A)〜(D)という)の組成
比としては、有機珪素化合物:(A)+(B)成分1モ
ルに対し、(C)+(D)成分0.05〜1モルを用い
ることが好ましい。
【0095】またコロイダルシリカ(E)(以下(E)
という)を添加する場合は前記(A)+(B)+(C)
+(D)成分の総質量100部に対し(E)を1〜30
質量部を用いることが好ましい。
【0096】また前記有機ケイ素化合物やコロイダルシ
リカと反応して樹脂層を形成することができる反応性電
荷輸送性化合物(F)(以下(F)という)を加える場
合は、前記(A)+(B)+(C)+(D)成分の総質
量100部に対し(F)を1〜500質量部を用いるこ
とが好ましい。前記(A)+(B)成分が少ない場合は
シロキサン系樹脂層は架橋密度が小さすぎ硬度が不足す
る。又、(A)+(B)成分が多すぎると架橋密度が大
きすぎ硬度は十分だが、脆い樹脂層となる。(E)成分
のコロイダルシリカ成分の過不足も、(A)+(B)成
分と同様の傾向がみられる。一方、(F)成分が少ない
場合はシロキサン系樹脂層の電荷輸送能が小さく、感度
の低下、残電の上昇を生じ、(F)成分が多い場合はシ
ロキサン系樹脂層の膜強度が弱くなる傾向がみられる。
【0097】本発明のシロキサン系樹脂は予め構造単位
にシロキサン結合を有するモノマー、オリゴマー、ポリ
マーに触媒や架橋剤を加えて新たな化学結合を形成させ
3次元網目構造を形成する事もあり、又加水分解反応と
その後の脱水縮合によりシロキサン結合を促進させモノ
マー、オリゴマー、ポリマーから3次元網目構造を形成
する事もできる。
【0098】一般的には、アルコキシシランを有する組
成物や、又はアルコキシシランとコロイダルシリカを有
する組成物の縮合反応により3次元網目構造を形成する
ことができる。
【0099】また前記の3次元網目構造を形成させる触
媒としては有機カルボン酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン
酸、炭酸及びチオシアン酸の各アルカリ金属塩、有機ア
ミン塩(水酸化テトラメチルアンモニウム、テトラメチ
ルアンモニウムアセテート)、スズ有機酸塩(スタンナ
スオクトエート、ジブチルチンジアセテート、ジブチル
チンジラウレート、ジブチルチンメルカプチド、ジブチ
ルチンチオカルボキシレート、ジブチルチンマリエート
等)、アルミニウム、亜鉛のオクテン酸、ナフテン酸
塩、アセチルアセトン錯化合物等が挙げられる。
【0100】また本発明中の樹脂層にはヒンダードフェ
ノール、ヒンダードアミン、チオエーテル又はホスファ
イト部分構造を持つ酸化防止剤を添加することができ、
環境変動時の電位安定性・画質の向上に効果的である。
【0101】ここでヒンダードフェノールとはフェノー
ル化合物の水酸基に対しオルト位置に分岐アルキル基を
有する化合物類及びその誘導体を云う。(但し、水酸基
がアルコキシに変成されていても良い。) 又、ヒンダードアミンは、例えば下記一般式〔a〕及び
〔b〕で示される有機基を有する化合物類が挙げられ
る。
【0102】
【化16】
【0103】式中、R1又はR9は水素原子又は1価の有
機基、R2、R3、R4、R5はアルキル基、R6、R7、R
8は水素原子、水酸基又は1価の有機基を示す。
【0104】ヒンダードフェノール部分構造を持つ酸化
防止剤としては、例えば特開平1−118137号公報
(P7〜P14)記載の化合物が挙げられるが本発明は
これに限定されるものではない。
【0105】ヒンダードアミン部分構造を持つ酸化防止
剤としては、例えば特開平1−118138号公報(P
7〜P9)記載の化合物も挙げられるが本発明はこれに
限定されるものではない。
【0106】又、製品化されている酸化防止剤としては
以下のような化合物、例えば「イルガノックス107
6」、「イルガノックス1010」、「イルガノックス
1098」、「イルガノックス245」、「イルガノッ
クス1330」、「イルガノックス3114」、「イル
ガノックス1076」「3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシビフェニル」以上ヒンダートフェノール系、
「サノールLS2626」、「サノールLS765」、
「サノールLS770」、「サノールLS744」、
「チヌビン144」、「チヌビン622LD」、「マー
クLA57」、「マークLA67」、「マークLA6
2」、「マークLA68」、「マークLA63」以上ヒ
ンダートアミン系、「スミライザーTPS」、「スミラ
イザーTP−D」以上チオエーテル系、「マーク211
2」、「マークPEP−8」、「マークPEP−24
G」、「マークPEP−36」、「マーク329K」、
「マークHP−10」以上ホスファイト系が挙げられ
る。これらの中で特にヒンダードフェノール、ヒンダー
ドアミン系酸化防止剤が好ましい。
【0107】酸化防止剤の添加量としては樹脂層組成物
の総質量100部に対し、0.1〜10質量部を用いる
ことが好ましい。
【0108】本発明の電子写真感光体の層構成は、特に
限定はないが、電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発
生・電荷輸送層(電荷発生と電荷輸送の両方の機能を有
する単層型感光層)等の感光層とその上に本発明の樹脂
層を塗設した構成をとるのが好ましい。又、前記電荷発
生層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層は各層
が複数の層から構成されていてもよい。
【0109】本発明に於ける感光層に含有される電荷発
生物質(CGM)としては、例えばフタロシアニン顔
料、多環キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジ
ゴ顔料、キナクリドン顔料、アズレニウム顔料、スクワ
リリウム染料、シアニン染料、ピリリウム染料、チオピ
リリウム染料、キサンテン色素、トリフェニルメタン色
素、スチリル色素等が挙げられ、これらの電荷発生物質
(CGM)は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層
形成が行われる。
【0110】前記感光層に含有される電荷輸送物質(C
TM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミ
ダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベン
ジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、
アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール
誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導
体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジ
ン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビ
ニルアントラセン等が挙げられこれらの電荷輸送物質
(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行われる。
【0111】単層構成の感光層及び積層構成の場合の電
荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)に含有され
るバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセテ
ート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無水マ
レイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール
樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等が挙
げられる。
【0112】本発明に於いて電荷発生層中の電荷発生物
質とバインダー樹脂との割合は質量比で1:10〜1
0:1が好ましい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下
が好ましく、特に0.05〜2μmが好ましい。
【0113】又、電荷輸送層は前記の電荷輸送物質とバ
インダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾
燥することによって形成される。電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂との混合割合は質量比で10:1〜1:10が
好ましい。
【0114】電荷輸送層の膜厚は通常5〜50μm、特
に10〜40μmが好ましい。また、電荷輸送層が複数
設けられている場合は、電荷輸送層の上層の膜厚は10
μm以下が好ましく、かつ、電荷輸送層の上層の下に設
けられた電荷輸送層の全膜厚より小さいことが好まし
い。
【0115】本発明のシロキサン系樹脂層は、表面層が
電荷輸送層の場合は前記電荷輸送層を兼ねても良いが、
好ましくは、電荷輸送層もしくは電荷発生層或いは単層
型の電荷発生・輸送層等の感光層の上に、これらとは別
層の表面層として設けるのがよい。この場合、前記感光
層と本発明の樹脂層の間に接着層を設けても良い。
【0116】次に本発明の電子写真感光体の導電性支持
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの、 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。
【0117】本発明で用いられる導電性支持体の材料と
しては、主としてアルミニウム、銅、真鍮、スチール、
ステンレス等の金属材料、その他プラスチック材料をベ
ルト状またはドラム状に成形加工したものが用いられ
る。中でもコスト及び加工性等に優れたアルミニウムが
好ましく用いられ、通常押出成型または引抜成型された
薄肉円筒状のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0118】本発明の感光体の製造に用いられる溶媒又
は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパ
ン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリ
クロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、
メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ等が挙げられる。本発明はこれらに限
定されるものではないが、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、メチルエチルケトン等が好ましく用いら
れる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合
溶媒として用いることもできる。
【0119】次に本発明の電子写真感光体を製造するた
めの塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、
円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、感光
層の表面層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させない
ため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布又
は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表例)
塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお前記
スプレー塗布については例えば特開平3−90250号
及び特開平3−269238号公報に詳細に記載され、
前記円形量規制型塗布については例えば特開昭58−1
89061号公報に詳細に記載されている。
【0120】本発明の感光体は前記樹脂層が塗布形成さ
れた後、50℃以上好ましくは、60〜200℃の温度
で加熱乾燥する事が好ましい。この加熱乾燥により、残
存塗布溶媒を少なくすると共に、樹脂層を十分に硬化さ
せることができる。
【0121】本発明においては導電性支持体と感光層の
間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることが好ま
しい。
【0122】中間層用の材料としては、カゼイン、ポリ
ビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウムを
用いた中間層、或いは特開平9−68870号公報の如
く金属アルコキシド、有機金属キレート、シランカップ
リング剤による硬化型中間層等が挙げられる。中間層の
膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.1〜
5μmが好ましい。
【0123】本発明においては、更に、支持体と中間層
との間に支持体の表面欠陥を補うための被覆を施すこと
や、特に画像入力がレーザー光の場合には問題となる干
渉縞の発生を防止することなどを目的とした導電層を設
けることができる。この導電層は、カーボンブラック、
金属粒子又は金属酸化物粒子等の導電性粉体を適当なバ
インダー樹脂中に分散した溶液を塗布乾燥して形成する
ことができる。導電層の膜厚は5〜40μmが好まし
く、特には10〜30μmが好ましい。
【0124】本発明の電子写真感光体は、複写機、レー
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであ
るが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
【0125】図1に本発明の一態様である画像形成装置
の断面図を示す。本発明において4は感光体ドラムであ
り、アルミニウム製のドラム基体の外周面に感光層であ
る有機光導電体(OPC)層を形成してなるもので、矢
印方向に所定の速度で回転する。本実施態様例におい
て、感光体ドラム4は外径60mmである。
【0126】図1において、図示しない原稿読み取り装
置にて読み取った情報に基づき、半導体レーザ光源1か
ら露光光が発せられる。これをポリゴンミラー2によ
り、図1の紙面と垂直方向に振り分け、画像の歪みを補
正するfθレンズ3を介して、感光体面上に照射され静
電潜像を作る。感光体は、あらかじめ帯電器5により一
様帯電され、像露光のタイミングにあわせて時計方向に
回転を開始している。
【0127】感光体面上の静電潜像は、現像器6により
現像され、形成されたトナー像はタイミングを合わせて
搬送されてきた画像支持体(記録材)8に転写器7の作
用により転写される。さらに感光体ドラム4と記録材8
は分離器(分離極)9により分離されるが、トナー像は
記録材8に転写担持されて、定着器10へと導かれ定着
される。現像剤は現像スリーブ14に担持され、現像剤
層規制部材18により所定の現像剤層を形成され、現像
領域に搬送される。現像領域の間隙16は現像剤層より
も狭くなっており、現像剤が感光体表面に接触する構成
となっている。
【0128】現像剤層規制部材と現像スリーブの間隙1
7(H−Cut)は0.2〜1.0mm、感光体と現像
スリーブの間隙16(Dsd)は0.2〜1.0mmが
好ましい。この間隙がいずれも狭い場合には現像剤の搬
送がムラになりやすくなる。特に、Dsdが狭い場合に
は現像剤に対するストレスが過多となり、現像剤の劣化
が促進する問題がある。さらに、H−CutとDsdの
間には下記関係を有することが好ましい。この間隙が下
記関係となることで、現像剤の搬送ムラを抑えることが
でき、安定した画像を長期に渡って形成することができ
る。 0.5×(H−Cut)≦Dsd≦1.2×(H−Cu
t) さらに、感光体の回転方向と現像剤の回転方向は現像領
域で同一方向になっていることが好ましい。また、感光
体の回転速度(Vp)と現像スリーブの回転速度(V
s)の比率(Vs/Vp)は1.3〜3.0が好まし
い。この範囲とすることで、トナーの飛散を引き起こす
ことなく、トナーを現像領域へ供給することができ、長
期に渡って安定した画像を形成することができる。
【0129】感光体面に残留した未転写のトナー等は、
クリーニングブレード方式のクリーニング器11にて清
掃され、帯電前露光(PCL)12にて残留電荷を除
き、次の画像形成のため再び帯電器5により、一様帯電
される。
【0130】尚、記録材は代表的には普通紙であるが、
現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に限定され
ず、OHP用のPETベース等も無論含まれる。
【0131】又、クリーニングブレード13は、厚さ1
〜30mm程度のゴム状弾性体を用い、材質としてはウ
レタンゴムが最もよく用いられる。これは感光体に圧接
して用いられるため熱を伝え易く、画像形成動作を行っ
ていない時には感光体から離しておくのが望ましい。
【0132】近年、感光体上に静電潜像を形成し、この
潜像を現像して可視画像を得る電子写真等の分野におい
て、画質の改善、変換、編集等が容易で高品質の画像形
成が可能なデジタル方式を採用した画像形成方法の研究
開発が盛んになされている。
【0133】この画像形成方法及び装置に採用されるコ
ンピュータまたは複写原稿からのディジタル画像信号に
より光変調する走査光学系として、レーザ光学系に音
響光学変調器を介在させ、当該音響光学変調器により光
変調する装置、半導体レーザを用い、レーザ強度を直
接変調する装置がある。これらの走査光学系から一様に
帯電した感光体上にスポット露光してドット状の画像を
形成する。
【0134】前述の走査光学系から照射されるビーム
は、裾が左右に広がった正規分布状に近似した丸状や楕
円状の輝度分布となり、例えばレーザビームの場合、通
常、感光体上で主走査方向あるいは副走査方向の一方あ
るいは両者が20〜100μmという極めて小さい円状
あるいは楕円状である。
【0135】又、上記画像形成装置は、感光体ドラム4
と、帯電器5、現像器6、クリーニング器11あるいは
転写器7等の少なくとも一つを含むプロセスカートリッ
ジを搭載する形態にすることもできる。
【0136】本発明の画像形成装置に搭載するためのプ
ロセスカートリッジの例を、図2に断面図(a)、斜視
図(b)として示した。このプロセスカートリッジ15
は、画像形成装置の側面、即ち記録材の搬送される方向
と直角方向からガイドレール等により装置内に装填され
る。
【0137】上記電子写真画像形成装置はモノクロ画像
形成のための装置であるが、本発明はカラー画像形成装
置にも同様に適用できることはいうまでもない。
【0138】本発明におけるクリーニング機構の構成
は、その代表例断面図を示せば図3のごとくである。1
3はクリーニングブレードで詳しくいうとホルダー10
3にて保持された状態で感光体ドラム4に、ある程度の
当接圧をかけられた状態で接触している。図3では10
4が、その当接圧をかけるための部材である。
【0139】感光体ドラム4とは、電子写真方式では感
光体であり、最も多くの場合ドラム状支持体の上に形成
されているためそう呼ばれることが多い。図3では矢印
がその進行方向である。
【0140】又、106はクリーニングブレードにより
かき落とされた感光体ドラム4上のトナーを、廃トナー
搬送部105に導くためのガイド板である。なおこのガ
イド板106は薄く柔らかいので感光体ドラム4上に付
着したトナーは一旦はその下をすり抜け、クリーニング
ブレードでかき落とされる。又、107はクリーニング
機構の外壁である。
【0141】図4はクリーニングブレード13により、
感光体ドラム4上のトナーがかき落とされる状況を示し
ている。
【0142】図5はクリーニングブレード13のホルダ
ー103と感光体ドラム4のなす交差角φを説明する図
である。即ち、交差角φが90°未満であるとは、ホル
ダーのクリーニングブレードを支持している方向(Y−
Y)へ延長線を延ばし、感光体ドラム4面に到達した箇
所で感光体ドラム4面に接線(X−X)を引いた場合、
この接線と延長線のなす角度が90°未満であるという
意味である。
【0143】この角度が90°以上で十分なクリーニン
グ性を確保しようとすると、トナーが押しつぶされるよ
うに働く力により、長期使用の間には感光体ドラムにト
ナーが付着する問題がでるため耐久性が確保されないこ
とがある。又、下限の角度としては、特に明らかなもの
はないが、クリーニング力という意味では15°以上で
あることが好ましい。また、角度の好ましい範囲として
は、20〜90°、さらに好ましくは25〜80°であ
る。
【0144】又、本発明に用いられるクリーニングブレ
ードの材質としては、ウレタンゴム、シリコーンゴム、
フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム等を用
いることが出来る。
【0145】本発明においてクリーニングブレードは、
使用時の押圧力としては0.15〜0.25N/cmが
よく、物性的にはJIS K 6301によって測定さ
れた硬度60〜90°、引っ張り強さ25×106Pa
以上、反発弾性が2×106Pa以上のものがよい。好
ましくは、引っ張り強さでは25〜80×106Pa、
更に好ましくは30〜60×106Pa、反発弾性では
2〜10×106Pa、更に好ましくは30〜90×1
6Paである。
【0146】すなわち、押圧力がこの範囲にあること
で、ブレードの先端がつぶれたり浮き上がることがな
く、安定したクリーニング力を与えることができる。さ
らに、硬度が60〜90°とすることで、ブレードのエ
ッジのつぶれが起こりにくくなり、安定したクリーニン
グ性を確保することができる。また、引っ張り強さ及び
反発弾性に関してもこの範囲にすることで、安定したク
リーニング性を維持することができる。
【0147】本発明に使用される好適な定着方法として
は、熱ロール定着方式をあげることができる。
【0148】この定着方式では、多くの場合表面にテト
ラフルオロエチレンやポリテトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体類等を被
覆した鉄やアルミニウム等で構成される金属シリンダー
内部に熱源を有する上ローラーとシリコーンゴム等で形
成された下ローラーとから形成されている。熱源として
は、線状のヒーターを有し、上ローラーの表面温度を1
20〜200℃程度に加熱するものが代表例である。定
着部に於いては上ローラーと下ローラー間に圧力を加
え、下ローラーを変形させ、いわゆるニップを形成す
る。ニップ幅としては1〜10mm、好ましくは1.5
〜7mmである。定着線速は40mm/sec〜400
mm/secが好ましい。ニップが狭い場合には熱を均
一にトナーに付与することができなくなり、定着のムラ
を発生する。一方でニップ幅が広い場合には樹脂の溶融
が促進され、定着オフセットが過多となる問題を発生す
る。
【0149】定着クリーニングの機構を付与して使用し
てもよい。この方式としてはシリコーンオイルを定着の
上ローラーあるいはフィルムに供給する方式やシリコー
ンオイルを含浸したパッド、ローラー、ウェッブ等でク
リーニングする方法が使用できる。
【0150】
【実施例】次に、本発明の実施態様を具体的に述べる
が、本発明はこの態様に限定されるものではない。な
お、文中「部」とは「質量部」を表す。
【0151】(キャリアの作製) キャリアコア製造例1 Li2CO3を22モル%、Fe23を78モル%を湿式
ボールミルにて2時間粉砕混合し、乾燥させ、900℃
にて2時間保持することで仮焼成した。このものを再度
ボールミルにて3時間粉砕し、スラリー化した。分散剤
及びバインダーを加え、スプレードライヤーにより造粒
乾燥することで、一次粒子を調製し、さらに1200℃
にて3時間本焼成を行って体積平均粒径が65μmのフ
ェライトキャリアコアを得た。このフェライトキャリア
コアの組成は(Li2O)0.22(Fe230.78であ
り、これを「キャリアコア1」とする。 キャリアコア製造例2 Li2CO3を23モル%、Mg(OH)2を7モル%、
Fe23を70モル%を使用し、本焼成の温度を125
0℃とした他はキャリアコア製造例1と同様にして体積
平均粒径が60μmのフェライトキャリアコアを得た。
このフェライトキャリアコアの組成は(Li2O)0.23
(MgO)0.07(Fe230.70であり、これを「キャ
リアコア2」とする。 キャリアコア製造例3 Li2CO3を20モル%、MnOを8モル%、Fe23
を72モル%使用した他はキャリアコア製造例1と同様
にして体積平均粒径が62μmのフェライトキャリアコ
アを得た。このフェライトキャリアコアの組成は(Li
2O)0.20(MnO)0.08(Fe230.72であり、こ
れを「キャリアコア3」とする。 キャリアコア製造例4 CuOを15モル%、ZnOを15モル%、Fe23
70モル%使用した他はキャリアコア製造例1と同様に
して体積平均粒径が62μmのフェライトキャリアコア
を得た。このフェライトキャリアコアの組成は(Cu
O)0.15(ZnO)0.15(Fe230.70であり、これ
を「キャリアコア4」とする。 キャリアの製造例1 一般式(II)でメチル基と水酸基を有するシリコーン樹
脂と一般式(III)で置換基がいずれもメチル基のもの
の混合物(質量比=II:III=40:60)100部と
シランカップリング剤(1)10部、オキシムタイプ硬
化剤(15)5部とを混合し、固形分濃度が15質量%
のトルエン溶液を調製した。ついで、キャリアコア1に
対して樹脂被覆量が0.5質量%となるように、噴霧乾
燥法で被覆し、230℃にて3時間硬化処理を行い、シ
リコーン樹脂で被覆したキャリアを調製した。これを
「キャリア1」とする。 キャリアの製造例2 キャリア製造例1で、樹脂被覆量を0.8質量%とした
他は同様にしてキャリアを得た。これを「キャリア2」
とする。 キャリアの製造例3 キャリア製造例1で、樹脂被覆量を0.6質量%被覆
し、ついで、0.2質量%被覆した他は同様にしてキャ
リアを得た。これを「キャリア3」とする。 キャリアの製造例4 キャリア製造例1で、樹脂被覆量を0.4質量%被覆
し、ついで、0.4質量%被覆した他は同様にしてキャ
リアを得た。これを「キャリア4」とする。 キャリアの製造例5 キャリア製造例3で、シランカップリング剤(1)の添
加量を20部とした他は同様にしてキャリアを得た。こ
れを「キャリア5」とする。 キャリアの製造例6 キャリア製造例3で、シランカップリング剤(1)の添
加量を30部とした他は同様にしてキャリアを得た。こ
れを「キャリア6」とする。 キャリアの製造例7 キャリア製造例3で、シランカップリング剤(1)の添
加量を40部とした他は同様にしてキャリアを得た。こ
れを「キャリア7」とする。 キャリアの製造例8 キャリア製造例1で、シランカップリング剤(1)を添
加しない他は同様にしてキャリアを得た。これを「キャ
リア8」とする。 キャリアの製造例9 一般式(II)でメチル基と水酸基を有するシリコーン樹
脂と一般式(III)で置換基がいずれもメチル基のもの
の混合物(質量比=II:III=30:70)100部と
シランカップリング剤(1)30部、オキシムタイプ硬
化剤(17)8部とした他は実施例3と同様にしてキャ
リアを得た。これを「キャリア9」とする。 キャリアの製造例10 キャリア製造例3で、キャリアコア1の代わりにキャリ
アコア2を用いた他は同様にしてキャリアを得た。これ
を「キャリア10」とする。 キャリアの製造例11 キャリア製造例3で、キャリアコア1の代わりにキャリ
アコア3を用いた他は同様にしてキャリアを得た。これ
を「キャリア11」とする。 キャリアの製造例12 キャリア製造例3で、キャリアコア1の代わりにキャリ
アコア4を用いた他は同様にしてキャリアを得た。これ
を「キャリア12」とする。
【0152】上記キャリアの抵抗を測定した。結果を下
記に示す。なお、測定時の印加電圧は100Vとした。
【0153】
【表1】
【0154】(トナーの作製) トナー1の作製 スチレンアクリル樹脂100部、カーボンブラック10
部、低分子量ポリプロピレン(数平均分子量=300
0)4部とを溶融、混練、粉砕して体積平均粒径が6.
9μmの着色粒子を得た。この粒子を「着色粒子1」と
する。
【0155】上記混練、粉砕により得られた「着色粒子
1」に疎水性シリカ(一次数平均粒子径=12nm)を
1質量%添加して「トナー1」を得た。
【0156】(現像剤の調製)前記キャリア1からキャ
リア12にトナー1をトナー濃度が4質量%となるよう
に添加し、V型混合機で攪拌し、現像剤を調製した。こ
れらを「キャリア1」〜「キャリア12」に対応して
「現像剤1」〜「現像剤12」とする。
【0157】(感光体の作製) 感光体1の作製 導電性支持体として表面粗さRz(十点平均粗さ)1.
5μm、直径80mm、高さ355mmのアルミニウム
支持体を用いた。 〈中間層〉 チタンキレート化合物(TC−750:松本製薬社製) 30g シランカップリング剤 17g 2−プロパノール 150ml を混合し、溶解して中間層塗布液を調製した。この塗布
液を円筒状アルミニウム基体上に浸漬塗布法で塗布し、
120℃1時間乾燥して膜厚1.5μmの中間層を形成
した。 〈電荷発生層〉 チタニルフタロシアニン 60g シリコン樹脂溶液 (KR5240、15%キシレン−ブタノール溶液 :信越化学社製) 700g 2−ブタノン 2000ml を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発
生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に
浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形
成した。 〈電荷輸送層〉 電荷輸送物質(4−メトキシ−4′−(4−メチル−α−フェニルスチリル) トリフェニルアミン) 200g ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300 :三菱ガス化学社製) 300g 1,2−ジクロロエタン 2000ml を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この
塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、表
1記載の膜厚の電荷輸送層を形成した。 〈樹脂層〉 トリメトキシメチルシラン 180g 1−ブタノール 280ml 1%酢酸水溶液 106ml を混合して60℃で2時間撹拌した後、さらに370m
lの1−ブタノールを加えて48時間撹拌を続けた。
【0158】これにジヒドロキシメチルトリフェニルア
ミン(T−1)67.5g、酸化防止剤(サノールLS
2626:三共社製)1.7g、ジブチル錫アセテート
4.5gを加えて混合し、この溶液を乾燥膜厚1μmの
樹脂層として塗布して、120℃、1時間の加熱硬化を
行い感光体1を作製した。 感光体2の作製 次に感光体1において樹脂層のジヒドロキシメチルトリ
フェニルアミン(T−1)の代わりに4−[2−(トリ
エトキシシリル)エチル]トリフェニルアミンに代えた
ほかは感光体1と同様にして感光体2を作製した。 感光体3の作製 次に感光体1において樹脂層のジヒドロキシメチルトリ
フェニルアミン(T−1)を除いたほかは感光体1と同
様にして感光体3を作製した。 感光体4の作製 感光体1の作製において、表面の樹脂層を構成しない他
は同様にして感光体を得た。これを感光体4とする。
【0159】評価 上記のようにして作製された感光体及び現像剤を用いて
表2に示したように組み合わせた。
【0160】
【表2】
【0161】画像評価装置 上記実施例1〜13及び比較例1〜3をコニカ社製のデ
ジタル複写機「konica7050」に組み込み評価
を行った。
【0162】デジタル複写機「konica7050」
はレーザー露光、反転現像プロセスでA4、50枚/分
に設計されており、図1に示したように帯電、露光、現
像、転写、クリーニング、消去露光の各工程を感光体周
辺に有し、クリーニング工程には下記のブレードクリー
ニングが設置されている。即ち、クリーニングのために
ゴム硬度JISA70°、反発弾性25、厚さ2mm、
自由長9mmのポリウレタン製弾性ゴムブレードを当接
角20°で感光体の回転に対してカウンター方向に、重
り荷重方式で押圧力0.20N/cmで当接した。
【0163】尚、上記画像評価装置の現像条件は下記の
条件に設定した。 DCバイアス ;−500V Dsd(感光体と現像スリーブ間距離);600μm 現像剤層規制 ;磁性H−Cut方式 現像剤層厚 ;700μm 現像スリーブ径;40mm 上記画像評価装置を用い、30℃、80%RH(高温高
湿)の条件で印字テストを行い、複写画像の品質(濃
度、カブリの評価)、残留トナーのクリーニング性を評
価した。
【0164】評価方法 評価は、A4の画素率が7%の文字画像を1枚間欠モー
ドにて1日5000枚の複写を20日間行い、5000
枚毎の朝夕にハーフトーン、ベタ白画像、ベタ黒画像を
印字し、画像を評価した。クリーニング性はベタ白画像
上の斑点状(直径0.3mm以上の斑点)の有無で評価
し、斑点状の画像欠陥が5個以上発生した枚数で評価し
た。また、画像濃度はベタ黒画像の濃度をマクベス社製
RD−918を使用し絶対反射濃度で測定し、初期と1
0万枚後の画像で比較した。さらに、カブリについては
ベタ白画像を使用し、初期と10万枚後のカブリ濃度を
紙の反射濃度を「0」とする相対反射濃度で比較した。
ハーフトーンの画像を用いて、スジ状の画像欠陥(掃き
目の有無)及び、朝のハーフトーン画像サンプル上に存
在する画像流れ現象の有無を比較した。
【0165】結果を下記に示す。
【0166】
【表3】
【0167】
【表4】
【0168】本発明内の実施例1〜13は、何れの特性
も良好であるが、本発明外の比較例1〜3は少なくとも
何れかの特性に問題があることがわかる。
【0169】
【発明の効果】本発明により、高速高画質でありなが
ら、長期に渡って安定した画像を形成することのでき
る、特に高温高湿環境での画像ボケの発生がない画像形
成方法、画像形成装置及びそれに用いる現像剤を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様である画像形成装置の断面図。
【図2】この発明を適用するプロセスカートリッジの断
面図及び斜視図。
【図3】クリーニング機構の構成断面図。
【図4】クリーニングブレードにより感光体ドラム上の
トナーがかき落とされる状況を示す図。
【図5】クリーニングブレードのホルダーと感光体ドラ
ムのなす交差角φを説明する図。
【符号の説明】
1 半導体レーザ光源 2 ポリゴンミラー 3 fθレンズ 4 感光体ドラム 5 帯電器 6 現像器 7 転写器 8 画像支持体(記録材) 9 分離極 10 定着器 11 クリーニング器 12 帯電前露光(PCL) 13 クリーニングブレード 15 プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫛 さゆり 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 山崎 弘 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 BA02 BA06 CA12 CB04 FA01 2H068 AA03 AA04 AA20 BA05 BA12 BB33 BB44 BB57 FC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体上の潜像をトナー及びキ
    ャリアからなる二成分現像剤により現像し画像を形成す
    る画像形成方法において、該電子写真感光体が導電性支
    持体上に電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架
    橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を有
    する電子写真感光体であり、且つ前記現像剤に用いられ
    るキャリアが少なくとも下記一般式(I)で示されるフ
    ェライトキャリアコアにシリコーン樹脂を被覆してなる
    キャリアであることを特徴とする画像形成方法。 一般式(I) (Myxa(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1
  2. 【請求項2】 前記シロキサン系樹脂が電荷輸送性能を
    有する化合物基を部分構造として有するシロキサン系樹
    脂であることを特徴とする請求項1記載の画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記シロキサン系樹脂が水酸基或いは加
    水分解性基を有する有機ケイ素化合物と水酸基を有する
    電荷輸送性化合物とを反応させて得られることを特徴と
    する請求項1又は2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体上の潜像をトナー及びキ
    ャリアからなる現像剤により現像し、画像を形成する画
    像形成装置において、該電子写真感光体が導電性支持体
    上に電荷輸送性能を有する構造単位を有し、且つ架橋構
    造を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を有する
    電子写真感光体であり、且つ前記現像剤に用いられるキ
    ャリアが少なくとも下記一般式(I)で示されるフェラ
    イトキャリアコアにシリコーン樹脂を被覆してなるキャ
    リアであることを特徴とする画像形成装置。 一般式(I) (Myxa(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1
  5. 【請求項5】 電荷輸送性能を有する構造単位を有し、
    且つ架橋構造を有するシロキサン系樹脂を含有する樹脂
    層を有する電子写真感光体上の潜像をトナーとキャリア
    からなる現像剤により現像し、画像を形成する画像形成
    方法に用いられる現像剤において、前記現像剤に用いら
    れるキャリアが少なくとも下記一般式(I)で示される
    フェライトキャリアコアにシリコーン樹脂を被覆してな
    るキャリアであることを特徴とする現像剤。 一般式(I) (Myxa(Fe23b M:Ca、Li、Mgより選択される金属 x:2あるいは1 y:2あるいは1
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