JP2001201881A - 電子写真画像形成方法、及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

電子写真画像形成方法、及び電子写真画像形成装置

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JP2001201881A JP2000075042A JP2000075042A JP2001201881A JP 2001201881 A JP2001201881 A JP 2001201881A JP 2000075042 A JP2000075042 A JP 2000075042A JP 2000075042 A JP2000075042 A JP 2000075042A JP 2001201881 A JP2001201881 A JP 2001201881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、長期に亘ってクリーニング
性能を保持し、画像不良がなく、且つクリーニングブレ
ードを長寿命化できる電子写真画像形成方法、電子写真
画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 少なくとも電子写真感光体上の静電荷像
をトナーを含有する現像剤で現像する工程、及び該電子
写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用いて
クリーニングする工程を有する電子写真画像形成方法に
おいて、該電子写真感光体の15mm基準長における表
面粗さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの
範囲内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であるこ
とを特徴とする電子写真画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真画像形成方
法と、該画像形成方法を用いた電子写真画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真画像形成方法では、一般
にカールソン法を用いることが多い。一般にカールソン
法の電子写真画像形成方法においては、感光体は一様に
帯電された後、露光によって画像様に電荷が消去され、
静電潜像が形成される。次に紙等に転写された後、感光
体はその上に残留するトナーをブレードクリーニング等
により除去され、必要により残留電荷の消去露光を受け
た後、次の画像形成に移るといったプロセスを取る。
【0003】このように、電子写真感光体とクリーニン
グブレードは常に当接し、その表面は互いに機械的な外
力が加わり合うため、感光体、クリーニングブレードは
共に耐久性が要求されてきた。特に感光体については、
摺擦による感光体表面の磨耗や傷の発生、異物の混入や
紙詰まり処理時の衝撃による傷や膜剥がれに対する耐久
性については無機感光体並の強度が強く求められてい
る。また、感光体に常に当接しているクリーニングブレ
ードについても、トナーのすり抜けや感光体表面へのト
ナー融着(トナーフィルミング)を生じさせない、長期
に亘るトナークリーニング性の保持が求められてきた。
【0004】前記のような要求される様々な特性を満た
すため、これまで種々の検討がなされて来た。
【0005】例えば、感光体の機械的耐久性に関して
は、有機感光体の表面にビスフェノールZ型ポリカーボ
ネートをバインダー(結着樹脂)として用いることによ
り、表面の磨耗特性、トナーフィルミング特性が改善さ
れることが報告されている。また、クリーニングブレー
ドについても、クリーニングブレードの材質にポリウレ
タンを用い、その硬度や反発弾性率等を適正化すること
によって耐久性の向上が試みられてきた。
【0006】しかし、ビスフェノールZ型ポリカーボネ
ートバインダーを用いた感光体では、なお耐磨耗特性が
不足しており、十分な耐久性を有していない。又、ポリ
ウレタン等のクリーニングブレードとの組合せでは、長
期の繰り返し使用により、クリーニングブレードのエッ
ジが、感光体やトナーとの摩擦で摩滅し、トナーがクリ
ーニングブレードをすり抜けるクリーニング不良が生じ
る。このクリーニング不良は特に高温高湿環境下におい
て発生しやすい傾向にあり、このクリーニングブレード
の摩滅がブレード寿命を決定してきた。
【0007】また、トナーのリサイクルを行う画像形成
方法では、トナー表面の外添剤が埋没若しくは脱離して
しまうため、トナーの転写効率が低下する。その結果、
白抜けなどの画像不良、ひいては、感光体へのトナーフ
ィルミングが発生してしまう欠点があった。このため、
高耐久な感光体はもちろんのこと、長期に亘ってクリー
ニング不良がなく、クリーニングブレードの耐久も長く
することのできる電子写真画像形成方法が求められてき
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記問
題を解決し、長期に亘ってクリーニング性能を保持し、
画像不良がなく、且つクリーニングブレードを長寿命化
できる電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置を
提供することにあり、またトナーリサイクルを行う電子
写真画像形成方法においても画像不良を発生させない電
子写真画像形成方法、及び電子写真画像形成装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
解決のため鋭意努力した結果、感光体の表面粗さを制御
し、さらにトナーの濁度を特定の範囲に保つことによ
り、長期に亘る良好なクリーニング性が得られ、画像品
質や感光体の耐久を損なうことなく、クリーニングブレ
ードの耐久を伸ばすことができることを見出した。
【0010】感光体の表面粗さは、トナーやクリーニン
グブレードの付着する面積、ひいてはトナーをクリーニ
ングする掻き取り力を大きく左右する。感光体の表面粗
さ、即ち十点平均粗さRzが0.01より小さいと、感
光体とクリーニングブレードとの接触面積が大きくな
り、ブレードめくれが発生し長期に亘るクリーニング性
能が得られない。また、Rzが2.5を越えてしまって
も、感光体表面へのトナーフィルミングが発生しやすく
なり、やはり長期の使用には適さない。これに加えてト
ナーの濁度が特定の範囲になるように特定の粒径の微粒
子をトナー表面に付着させることにより、クリーニング
を行いやすくすることができる。
【0011】即ち、本発明の目的は以下のような構成に
より達成される。 1.少なくとも電子写真感光体上の静電荷像をトナーを
含有する現像剤で現像する工程、及び該電子写真感光体
上のトナーをブレードクリーニングを用いてクリーニン
グする工程を有する電子写真画像形成方法において、該
電子写真感光体の15mm基準長における表面粗さが十
点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの範囲内にあ
り、且つ該トナーの濁度が1〜50であることを特徴と
する電子写真画像形成方法。
【0012】2.前記十点平均粗さRzが0.2〜1.
5μmの範囲内にあることを特徴とする前記1記載の電
子写真画像形成方法。
【0013】3.前記電子写真感光体の表面層が架橋構
造を有するシロキサン系樹脂を含有することを特徴とす
る前記1又は2に記載の電子写真画像形成方法。
【0014】4.前記電子写真感光体の表面層が電荷輸
送性能を有する構造単位を有するシロキサン系樹脂を含
有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記
載の電子写真画像形成方法。
【0015】5.前記電子写真感光体の層構成が導電性
支持体上に中間層、感光層、及び前記架橋構造を含むシ
ロキサン系樹脂を含有する表面層の順であることを特徴
とする前記1〜4のいずれか1項に記載の電子写真画像
形成方法。
【0016】6.前記トナーの30℃、80RH%環境
における飽和水分量が、0.1〜2.0質量%の範囲内
にあることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記
載の電子写真画像形成方法。
【0017】7.少なくとも電子写真感光体上の静電荷
像をトナーを含有する現像剤で現像する工程、及び該電
子写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用い
てクリーニングする工程、該クリーニング工程で回収さ
れたトナーを現像工程の現像剤に戻して再利用するトナ
ーのリサイクル工程を有する電子写真画像形成方法に於
いて、該電子写真感光体の15mm基準長における表面
粗さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの範
囲内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であること
を特徴とする電子写真画像形成方法。
【0018】8.少なくとも電子写真感光体上の静電荷
像をトナーを含有する現像剤で現像する手段、及び該電
子写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用い
てクリーニングする手段を有する電子写真画像形成装置
において、該電子写真感光体の15mm基準長における
表面粗さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μm
の範囲内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50である
ことを特徴とする電子写真画像形成装置。
【0019】9.少なくとも電子写真感光体上の静電荷
像をトナーを含有する現像剤で現像する手段、及び該電
子写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用い
てクリーニングする手段、該クリーニング手段で回収さ
れたトナーを現像工程の現像剤に戻して再利用するトナ
ーのリサイクル手段を有する電子写真画像形成装置に於
いて、該電子写真感光体の15mm基準長における表面
粗さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの範
囲内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であること
を特徴とする電子写真画像形成装置。
【0020】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においてトナーの濁度は以下のように定義され、測
定することが出来る。
【0021】濁度;HAZE値=拡散成分/全透過成分
と定義される。 トナーの濁度測定方法;トナー5.0gを界面活性剤1
mlの入った水溶液50mlに分散させ、遠心分離器
(2000rpm:10分間)を用いて分離する。トナ
ー成分は沈殿するため、遊離成分である上澄み液を採取
する。これを日本電色(株)製COH−300Aを用い
て、入射光に対する全透過成分の内の拡散成分の割合を
算出しHAZE値をトナーの濁度とする。
【0022】トナーの濁度が50より大きい場合は微粒
子の遊離成分が多いために、遊離した微粒子が現像器内
で再凝集し、転写時に核となり、転写抜けを生じる。ま
た、遊離した成分が感光体表面に多く付着するためフィ
ルミングが発生しやすくなり、クリーニング不良を引き
起こす。
【0023】トナーの濁度が1より小さい場合には微粒
子の付着状態が強固なために、トナーの流動性が悪くな
り、クリーニング時のトナーの転がり性が劣化し、クリ
ーニング性の低下を招く。
【0024】トナーの濁度を前記定義と測定方法に従っ
て1〜50の範囲に制御する方法としてはトナーの表面
に付着する微粒子外添剤の種類の選択と該微粒子外添剤
(以下単に微粒子とも云う)のトナー表面への固着度合
いを制御する事が重要である。
【0025】本発明に好ましく用いられる微粒子の数平
均粒子径は、0.05〜0.5μmである。
【0026】微粒子の粒径が0.05μmより小さい場
合は、トナー感光体間の物理的付着力が軽減されない為
に転写性が落ち、結果的に画像濃度の低下を招く。
【0027】粒径が0.5μmより大きい場合は、一旦
付着した微粒子が現像器内の撹拌等のストレスにより容
易に離脱し遊離するため、遊離量が現像器内で蓄積され
るため、現像器内で再凝集し、転写時に核となり、転写
抜けを生じる。また、遊離した成分が感光体表面に多く
付着するため、感光体表面へのフィルミングが発生しや
すくなる。
【0028】微粒子のトナーへの添加量は、着色粒子
(微粒子添加前のトナー)の0.05〜5.0質量部
(以後、特に断らない限り「部」とは、「質量部」を示
す)が好ましく、特には1.0〜4.0部が好ましい。
【0029】0.05部より少ないと物理的付着力の低
減効果が得られないために転写性の低下を招きやすい。
5.0部より多いとトナー表面に過剰の微粒子が存在す
るために、現像器内の撹拌等のストレスにより容易に離
脱し遊離傾向がある。そのため、遊離したものが現像器
内で蓄積され、現像器内で再凝集し核となり、これが現
像されたトナー像に混入すると転写時に転写抜けを生じ
やすい。また、遊離した成分が感光体表面に多く付着す
るため、感光体表面へのトナーフィルミングが発生しや
すくなる。
【0030】微粒子の着色粒子への付着状態を制御する
方法としては限定されず、一般的に用いられている微粒
子の外添装置、トナー表面に固定又は固着する装置のす
べてを用いることが出来る。
【0031】固定化の具体的な装置としてはヘンシェル
ミキサー、レーディゲミキサー、TURBO SPHE
REミキサー等を使用することができる。中でもヘンシ
ェルミキサーは、外添剤の混合処理と固定処理を同一の
装置で行えること、また撹拌混合の容易性や外部からの
加熱の容易性などの観点で好適に使用することができ
る。
【0032】上記固定処理時の混合方法としては、撹拌
羽根の先端の周速が5〜50m/sで処理されることが
望ましい。好ましくは10〜40m/sで処理されるこ
とが望ましい。また、予備混合を行い樹脂粒子表面に外
添剤を均一に付着させることが好ましく、温度の制御方
法としては、外部より温水等を用いて必要な温度に調整
することが好ましい。
【0033】温度の測定方法は、トナーが撹拌混合され
ている状態でトナーが流動している部位の温度を測定す
るものである。また、固定処理後に冷水を流通させ、冷
却、解砕工程を行うことが好ましい。
【0034】微粒子の着色粒子表面への固定化の度合い
を制御する方法としては、Tg−20≦(撹拌混合温
度)≦Tg+20の温度条件で着色粒子と微粒子を撹拌
混合し、機械的衝撃力を付与しながら、任意の時間の調
整によって、着色粒子表面に微粒子外添剤を均一に付着
させることができる。
【0035】ここで言うTgとはトナー又は該トナーを
構成する結着樹脂のガラス転移温度を指す。ガラス転移
温度は、DSC7示差走査カロリーメーター(パーキン
エルマー社製)を用いて測定した。測定方法は、10℃
/minで0℃から200℃へ昇温し、ついで、10℃
/minで200℃から0℃へ冷却して前履歴を消した
後、10℃/minで0℃から200℃へ昇温し、セカ
ンドヒートの吸熱ピーク温度を求め、Tgとした。吸熱
ピークが複数有る場合は、主吸熱ピークの温度をTgと
した。
【0036】トナー又は該トナーを構成する結着樹脂の
Tgとしては40〜70℃が好ましく使用される。40
℃より小さいとトナーの保存性が悪く、凝集してしま
う。70℃より大きいと定着性、生産性の観点から好ま
しくない。
【0037】本発明のトナーは30℃、80RH%環境
における飽和水分量が、0.1〜2.0質量%の範囲内
にあることが好ましい。該トナーの水分量は前記微粒子
外添剤の固定化工程において、トナーを前記Tg近辺に
加熱処理することにより、微粒子の固定化と同時にトナ
ーを十分に乾燥させることができる。又、30℃、80
RH%環境のような高温高湿条件でのトナーの吸湿性を
小さくするには添加する微粒子外添剤を吸湿性の小さい
表面処理された外添剤、或いは樹脂微粒子等を用いるこ
とにより、飽和水分量を制御することが有効である。前
記30℃、80RH%環境における飽和水分量を、0.
1質量%未満に小さくするにはそのためのコストが高く
なりすぎる。一方2.0質量%を越えるとトナーの保存
性が悪く、凝集してしまう。
【0038】なお、水分量はカールフィッシャー法によ
り測定されるが、本発明では平沼式自動微量水分測定器
AQS−724を使用して測定した。本発明における測
定条件は、気化温度を110℃、気化時間を25秒とし
た。
【0039】流動性付与の観点から、微粒子の付着制御
後に更に微粒子を外添してもよいが、前記、トナーとし
ての濁度が本発明の範囲内に入ることが必要である。
【0040】前記微粒子の数平均粒子径の測定方法につ
いては、透過型電子顕微鏡観察によって観察し、画像解
析によって測定されたものを用いて表示した。
【0041】前記微粒子の組成としては特に限定され
ず、任意の微粒子を用いることが出来る。
【0042】例えば、無機の微粒子としては各種無機酸
化物、窒化物、ホウ化物等が好適に使用される。例え
ば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、チタン
酸バリウム、チタン酸アルミニウム、チタン酸ストロン
チウム、チタン酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化クロ
ム、酸化セリウム、酸化アンチモン、酸化タングステ
ン、酸化スズ、酸化テルル、酸化マンガン、酸化ホウ
素、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、窒化ケイ
素、窒化チタン、窒化ホウ素等が挙げられる。
【0043】更に、上記無機微粒子に疎水化処理をおこ
なったものでもよい。疎水化処理を行う場合には、各種
チタンカップリング剤、シランカップリング剤等のいわ
ゆるカップリング剤によって疎水化処理することが好ま
しく、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩によって
疎水化処理したものも好ましく使用される。
【0044】また、樹脂微粒子を用いる場合も、特にそ
の組成が限定されるものでは無い。一般的にはビニル系
の有機微粒子やメラミン・ホルムアルデヒド縮合物、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレ
タン等の微粒子が好ましい。この理由としては乳化重合
法や懸濁重合法等の製造方法によって容易に製造するこ
とが可能であるからである。
【0045】《トナーの構成及び製造方法》本発明のト
ナーは少なくとも樹脂と着色剤を含有するものであり、
必要に応じて定着性改良剤である離型剤や荷電制御剤等
を含有することもできる。更に、いわゆる樹脂と着色剤
から構成される着色粒子に対して無機微粒子や有機微粒
子等で構成される外添剤を添加したものであってもよ
い。
【0046】本発明のトナーの製造に使用される単量体
としては、具体的にはスチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチル
スチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチ
レン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、
p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレ
ン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレ
ン、p−n−ドデシルスチレンの様なスチレン或いはス
チレン誘導体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等の
メタクリル酸エステル誘導体、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル誘導体等の
α−メチレン脂肪酸モノカルボン酸エステル類、エチレ
ン、プロピレン・イソブチレン等のオレフィン類、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン等のハロゲン系ビニル類、プロピオン
酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニル
エチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケトン
類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニルナ
フタレン、ビニルピリジン等のビニル化合物類、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等の
アクリル酸或いはメタクリル酸誘導体がある。これらビ
ニル系単量体は単独或いは組み合わせて使用することが
できる。
【0047】これら単量体はラジカル重合開始剤を用い
て樹脂とすることができる。この場合、懸濁重合法や溶
液重合法では油溶性重合開始剤を用いることができる。
この油溶性重合開始剤としてはアゾイソブチロニトリ
ル、ラウリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド等が使用できる。また、乳化重合法を用いる場合には
水溶性ラジカル重合開始剤を使用することができる。水
溶性重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸
塩、アゾビスシアノ吉草酸及びその塩、過酸化水素等を
挙げることができる。
【0048】本発明のトナーには種種の着色剤を使用す
るが、これら着色剤としてはカーボンブラック、磁性
体、染料、顔料等を任意に使用することができ、カーボ
ンブラックとしてはチャネルブラック、ファーネスブラ
ック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプ
ブラック等が使用される。磁性体としては鉄、ニッケ
ル、コバルト等の強磁性金属、これらの金属を含む合
金、フェライト、マグネタイト等の強磁性金属の化合
物、強磁性金属を含まないが熱処理する事により強磁性
を示す合金、例えばマンガン−銅−アルミニウム、マン
ガン−銅−錫等のホイスラー合金と呼ばれる種類の合
金、二酸化クロム等を用いる事ができる。染料としては
C.I.ソルベントレッド1、同49、同52、同5
8、同63、同111、同122、C.I.ソルベント
イエロー19、同44、同77、同79、同81、同8
2、同93、同98、同103、同104、同112、
同162、C.I.ソルベントブルー25、同36、同
60、同70、同93、同95等を用いる事ができ、ま
たこれらの混合物も用いる事ができる。顔料としては
C.I.ピグメントレッド5、同48:1、同53:
1、同57:1、同122、同139、同144、同1
49、同166、同177、同178、同222、C.
I.ピグメントオレンジ31、同43、C.I.ピグメ
ントイエロー14、同17、同93、同94、同13
8、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメン
トブルー15:3、同60等を用いる事ができ、これら
の混合物も用いる事ができる。数平均一次粒子径は種類
により多様であるが、概ね10〜200nm程度が好ま
しい。
【0049】更に、定着性改良剤としての低分子量ポリ
プロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や低
分子量ポリエチレン等を添加してもよい。また、荷電制
御剤としてアゾ系金属錯体、4級アンモニウム塩等を用
いてもよい。
【0050】本発明のトナー自体の粒径は、任意である
が、小粒径のものが本発明の効果を呈しやすく、体積平
均粒径で2〜15μmのものが好ましく、特に5〜9μ
mのものが好ましい。
【0051】また、上記体積平均粒径を満たしながら、
トナー粒度分布を分級により特定の粒度分布にするのが
望ましい。粒度分布としては、16.0μm以上が2.
0体積%以下、5.0μm以下が16.0個数%以下で
ある。16.0μm以上が2.0体積%より大きいと画
質の先鋭性が劣る。5.0μm以下が16.0個数%以
上であると転写されないトナーが増えるため、転写率の
低下を招く。
【0052】トナー粒径の測定装置としてはコールター
カウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数
分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機
製)及びPC9801パーソナルコンピュータ(NEC
社製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて
1%NaCl水溶液を調整する。測定法としては前記電
解水溶液100〜150ml中に分散液として界面活性
剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1
〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試
料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散
処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型によ
り、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用い
て、粒度分布を測定した。測定レンジは1.26〜5
0.8μmとし、更に2.00μm以下の検出値を算出
せずカットし、上記の値を求めた。
【0053】本発明のトナーは、例えば磁性体を含有さ
せて一成分磁性トナーとして使用する場合、いわゆるキ
ャリアと混合して二成分現像剤として使用する場合、非
磁性トナーを単独で使用する場合等が考えられ、何れも
好適に使用することができるが、本発明ではキャリアと
混合して使用する二成分現像剤として使用するのが好ま
しい。
【0054】二成分現像剤を構成するキャリアとしては
鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみで構成される非被
覆キャリア、或いは磁性材料粒子表面を樹脂等によって
被覆した樹脂被覆キャリアの何れを使用してもよい。こ
のキャリアの平均粒径は体積平均粒径で30〜150μ
mが好ましい。また、被覆するための樹脂としては特に
限定されるものでは無いが、例えばスチレン−アクリル
樹脂を挙げることができる。
【0055】《感光体の表面粗さ;十点表面粗さRzを
0.01〜2.5μmの範囲内に制御する方法》前記感
光体の表面粗さ;十点表面粗さRzを0.01〜2.5
μmの範囲内に制御する方法としては該感光体を構成す
る導電性支持体の表面粗さを適当に荒らすことが効果的
である。
【0056】本発明で用いられる導電性支持体の材料と
しては、主としてアルミニウム、銅、真鍮、スチール、
ステンレス等の金属材料、その他プラスチック材料をベ
ルト状またはドラム状に成形加工したものが用いられ
る。中でもコスト及び加工性等に優れたアルミニウムが
好ましく用いられ、通常押出成型または引抜成型された
薄肉円筒状のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0057】本発明に用いられる導電性支持体の粗面化
状態は、十点平均表面粗さRzで、0.01μmより大
きく、2.5μmを超えないものが好ましい。更に好ま
しくは0.2μm以上1.5μm以下である。このよう
な表面粗さを有する支持体の上に後記する中間層や感光
層を塗布する事により、表面の粗さを調整することがで
きる。
【0058】前記の如く支持体の表面を荒らす方法とし
ては、切削工具などで支持体表面を削り粗面化する方法
や、微細な粒子を支持体表面に衝突させることによる、
サンドブラスト加工の方法、特開平4−204538号
に記載の氷粒子洗浄装置による加工の方法、特開平9−
236937号に記載のホーニング加工の方法がある。
また、陽極酸化法やアルマイト処理法、バフ加工法、あ
るいは、特開平4−233546号に記載のレーザー溶
発法による方法、特開平8−1502号に記載の研磨テ
ープによる方法や、特開平8−1510号に記載のロー
ラバニシング加工の方法等が挙げられる。しかし、支持
体の表面を荒らす方法としてはこれらに限定されるもの
ではない。
【0059】又、感光体の表面を荒らす他の方法として
は感光体の表面層に0.1〜5μmの微粒子を添加する
方法が考えられる。例えば特開平8−248663号記
載の様に疎水化処理を行った無機微粒子をを感光体の表
面層に分散して含有させることにより感光体の表面粗さ
を前記範囲に調整することが可能である。無機微粒子を
疎水化する方法としては、チタンカップリング剤・シラ
ンカップリング剤・高分子脂肪酸またはその金属塩等の
疎水化処理剤により処理する方法を利用することができ
る。
【0060】十点平均の定義と測定法 十点平均表面粗さRzとは、長さL間(本発明では15
mm)の5つの山頂の平均高さと5つの谷底の平均低さ
の差である。
【0061】本発明では前記十点平均粗さRzは表面粗
さ計(小坂研究所社製 Surfcorder SE−
30H)で測定した。但し、誤差範囲内で同一の結果を
生じる測定器であれば、他の測定器を用いても良い。
【0062】本発明の目的は本発明に用いられる電子写
真感光体の表面層を架橋構造を有するシロキサン系樹脂
を含有する層にすることにより、効果的に達成すること
ができる。即ち、架橋構造を有するシロキサン系樹脂を
主成分とした表面層は表面硬度が高く、且つ弾力性に優
れているので、前記のような外添剤を比較的多量に固着
したトナーを用いてもブレードクリーニングによる感光
体表面の削れが少なく、電子写真感光体表面層の塗布、
乾燥後に形成された表面形状が長期間保持され、安定し
たクリーニング性が長期にわたり保持される。
【0063】上記架橋構造を有するシロキサン系樹脂を
含有する表面層を有する感光体は以下に記載する方法に
より形成することができる。
【0064】《シロキサン系樹脂を含有する表面層を有
する感光体》シロキサン系樹脂を含有する表面層は代表
的には下記一般式(1)で表される有機ケイ素化合物を
原料とした塗布組成物を塗布乾燥することにより形成さ
れる。これらの原料は親水性溶媒中では加水分解とその
後に生じる縮合反応により、溶媒中で有機ケイ素化合物
の縮合物(オリゴマー)を形成する。これら塗布組成物
を塗布、乾燥することにより、3次元網目構造を形成し
たシロキサン系樹脂を含有する樹脂層を形成することが
できる。
【0065】一般式(1) (R)n−Si−(X)4-n 式中、Rはケイ素原子に炭素が直接結合した形の有機基
を表し、Xは水酸基又は加水分解性基を表し、nは0〜
3の整数を表す。
【0066】一般式(1)で表される有機ケイ素化合物
において、Rで示されるケイ素に炭素が直接結合した形
の有機基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル
等のアルキル基、フェニル、トリル、ナフチル、ビフェ
ニル等のアリール基、γ−グリシドキシプロピル、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル等の含エポ
キシ基、γ−アクリロキシプロピル、γ−メタアクリロ
キシプロピルの含(メタ)アクリロイル基、γ−ヒドロ
キシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピルオキシプ
ロピル等の含水酸基、ビニル、プロペニル等の含ビニル
基、γ−メルカプトプロピル等の含メルカプト基、γ−
アミノプロピル、N−β(アミノエチル)−γ−アミノ
プロピル等の含アミノ基、γ−クロロプロピル、1,
1,1−トリフロオロプロピル、ノナフルオロヘキシ
ル、パーフルオロオクチルエチル等の含ハロゲン基、そ
の他ニトロ、シアノ置換アルキル基を挙げられる。特に
はメチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル基が
好ましい。又Xの加水分解性基としてはメトキシ、エト
キシ等のアルコキシ基、ハロゲン基、アシルオキシ基が
挙げられる。特には炭素数6以下のアルコキシ基が好ま
しい。
【0067】又一般式(1)で表される有機ケイ素化合
物は、単独でも良いし、2種以上組み合わせて使用して
も良い。但し、使用される一般式(1)で表される有機
ケイ素化合物の少なくとも一種がnが0又は1の有機ケ
イ素化合物を使用することが好ましい。
【0068】又一般式(1)で表される有機ケイ素化合
物の具体的化合物で、nが2以上の場合、複数のRは同
一でも異なっていても良い。同様に、nが2以下の場
合、複数のXは同一でも異なっていても良い。又、一般
式(1)で表される有機ケイ素化合物を2種以上を用い
るとき、R及びXはそれぞれの化合物間で同一でも良
く、異なっていても良い。
【0069】前記表面層は上記有機ケイ素化合物又はそ
の加水分解縮合物を含有する組成物にコロイダルシリカ
を含有させて形成されることが好ましい。コロイダルシ
リカとは分散媒中にコロイド状に分散した二酸化ケイ素
粒子であるが、コロイダルシリカの添加は塗布液組成物
調整のどの段階で加えても良い。コロイダルシリカは水
性またはアルコール性のゾルの形で添加しても良いし、
気相でつくられたエアロゾルを本発明の塗布液に直接分
散しても良い。
【0070】このほかチタニヤ、アルミナなどの金属酸
化物をゾルまたは微粒子分散の形で添加しても良い。
【0071】コロイダルシリカや4官能(n=0)或い
は3官能(n=1)の前記有機ケイ素化合物は架橋構造
を生じること等により、本発明の樹脂層膜に剛性を与え
る。2官能有機ケイ素化合物(n=2)の比率が多くな
るとゴム弾性が増すとともに疎水性があがり、1官能有
機ケイ素化合物(n=3)は高分子にはならないが未反
応残存SiOH基と反応して疎水性を上げる働きがあ
る。
【0072】前記表面層は前記水酸基又は加水分解性基
を有する有機ケイ素化合物、或いは水酸基又は加水分解
性基を有する有機ケイ素化合物から形成された縮合物か
ら生成するシロキサン系樹脂中に下記一般式(2)で示
された化合物が該有機ケイ素化合物又は該縮合物等との
縮合反応により含有した樹脂層であることがより好まし
い。 一般式(2) B−(R1−ZH)m (式中、Bは電荷輸送性化合物構造を含む1価又は多価
の基を表し、R1は単結合又は2価のアルキレン基を表
し、Zは酸素原子、硫黄原子又はNHを表し、mは1〜
4の整数を表す) 又、前記一般式(2)で示された化合物はコロイダルシ
リカの表面の水酸基との縮合反応により、前記シロキサ
ン系樹脂層に取り込まれても良い。
【0073】本発明にはコロイダルシリカ以外の他の金
属水酸化物(例えばアルミ、チタン、ジルコニウムの各
アルコキシドの加水分解物)を加えて複合化したシロキ
サン系セラミック樹脂層としても良い。
【0074】一般式(2)のBは電荷輸送性化合物構造
を含む1価以上の基である。ここでBが電荷輸送性化合
物構造を含むとは、一般式(2)中の(R1−ZH)m
を除いた化合物構造が電荷輸送性能を有しているか、又
は前記一般式(2)中の(R 1−ZH)基を水素原子で
置換した一般式(BHm)の化合物が電荷輸送性能を有
する事を意味する。
【0075】尚、前記の電荷輸送性化合物とは電子或い
は正孔のドリフト移動度を有する性質を示す化合物であ
り、又別の定義としてはTime−Of−Flight
法などの電荷輸送性能を検知できる公知の方法により電
荷輸送に起因する検出電流が得られる化合物として定義
できる。
【0076】前記水酸基又は加水分解性基を有する有機
ケイ素化合物、及び水酸基又は加水分解性基を有する有
機ケイ素化合物から形成された縮合物との総量(H)と
前記一般式(2)の化合物(I)の組成物中の組成比と
しては、質量比で100:3〜50:100であること
が好ましく、より好ましくは100:10〜50:10
0の間である。
【0077】また本発明においては、コロイダルシリカ
又は他の金属酸化物を添加しても良いが、コロイダルシ
リカ又は他の金属酸化物(J)を添加する場合は前記
(H)+(I)成分の総質量100部に対し(J)を1
〜30質量部を用いることが好ましい。
【0078】前記総量(H)の成分が前記の範囲内で使
用されると、本発明の樹脂層の硬度が高く且つ弾力性が
ある。(J)成分のコロイダルシリカ成分の過不足も
(H)成分と同様の傾向がみられる。一方、(I)成分
が前記の範囲内で使用されると感度や残電特性等の電子
写真特性が良好であり、前記樹脂層の硬度が高い。
【0079】前記表面層のシロキサン系樹脂層を形成す
るには縮合反応を促進するために縮合触媒を用いること
が好ましい。ここで用いられる縮合触媒とは縮合反応に
接触的に作用する触媒、及び縮合反応の反応平衡を生成
系に移動させる働きをするものの少なくともいずれか一
方の作用をもつものであれば良い。
【0080】具体的な縮合触媒としては酸、金属酸化
物、金属塩、アルキルアミノシラン化合物など従来シリ
コンハードコート材料に用いられてきた公知の触媒を用
いることができる。例えば、有機カルボン酸、亜硝酸、
亜硫酸、アルミン酸、炭酸及びチオシアン酸の各アルカ
リ金属塩、有機アミン塩(水酸化テトラメチルアンモニ
ウム、テトラメチルアンモニウムアセテート)、スズ有
機酸塩(スタンナスオクトエート、ジブチルチンジアセ
テート、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンメル
カプチド、ジブチルチンチオカルボキシレート、ジブチ
ルチンマリエート等)等が挙げられる。
【0081】一般式(2)において、Bで示される電荷
輸送性化合物構造を含む基としては、正孔輸送型と電子
輸送型がある。正孔輸送型はオキサゾール、オキサジア
ゾール、チアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イ
ミダゾロン、イミダゾリン、ビスイミダゾリジン、スチ
リル、ヒドラゾン、ベンジジン、ピラゾリン、トリアリ
ールアミン、オキサゾロン、ベンゾチアゾール、ベンゾ
イミダゾール、キナゾリン、ベンゾフラン、アクリジ
ン、フェナジン等の構造単位を含む基及びこれらの誘導
体から派生する基が挙げられる。一方、電子輸送型とし
ては無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無
水ピロメリット酸、無水メリット酸、テトタシアノエチ
レン、テトタシアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジ
ニトロベンゼン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベ
ンゼン、ニトロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、
キノンクロルイミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾ
キノン、ナフトキノン、ジフェノキノン、トロポキノ
ン、アントラキノン、1−クロロアントラキノン、ジニ
トロアントラキノン、4−ニトロベンゾフェノン、4、
4′−ジニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマ
ロンジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニ
ル)−2−(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−
ジニトロフルオレノン、2,4,7−トリニトロフルオ
レノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、
9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロニトリル、
ポリニトロ−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマ
ロニトリル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニ
トロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、パーフルオ
ロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロ
サリチル酸、フタル酸、メリット酸等の化学構造単位を
含む基及びこれらの誘導体から派生する基が挙げられる
が、これらの構造に限定されるものではない。
【0082】以下に一般式(2)で表される代表的な化
合物例を挙げる。一般式(2)に於いてZが酸素原子の
化合物例を下記に挙げる。
【0083】
【化1】
【0084】
【化2】
【0085】
【化3】
【0086】
【化4】
【0087】
【化5】
【0088】
【化6】
【0089】次に、一般式(2)において、ZがNH基
である化合物例を下記に挙げる。
【0090】
【化7】
【0091】次に、一般式(2)に於いて、Zがメルカ
プト基(SH)である化合物例を下記に挙げる。
【0092】
【化8】
【0093】本発明の感光体の層構成はとくに限定は無
いが、負帯電感光体においては導電性支持体上には下引
層(UCL)、その上に機能分離した感光層の電荷発生
層(CGL)と電荷輸送層(CTL層)を順に設けた上
に本発明の樹脂層を塗設した構成をとるのが好ましい。
正帯電感光体では前記負帯電感光体層構成の内、電荷発
生層(CGL)と電荷輸送層(CTL層)の順を逆にし
た構成を取ることが好ましい。単層構造の感光体では導
電性支持体上には下引層(UCL)の上に感光層(電荷
発生+電荷輸送)、その上に本発明の樹脂層を塗設した
構成を採用しても良い。
【0094】又、本発明の樹脂層は前記感光層を兼ねた
構成を取ることも可能である。即ち、前記機能分離感光
体の電荷輸送層或いは電荷発生層を本発明の樹脂層とす
る事もできる。又、単層構造の感光体の感光層を本発明
の樹脂層としても良い。
【0095】本発明の樹脂層は該樹脂層の特徴を生かす
ため感光体の表面層として構成されるのが最も好ましい
が、該感光体を電子写真画像形成装置に組み込んだ時の
画像形成スタート時のスベリ特性等を改良する目的で該
樹脂層の上に更に表面層を設けることもできる。
【0096】前記電荷発生層(CGL)、電荷輸送層
(CTL層)及び単層構造感光体の感光層にはいずれも
公知の技術を用いることができる。例えば電荷発生物質
(CGM)としてはフタロシアニン顔料、アゾ顔料、ペ
リレン顔料、アズレニウム顔料などを用いることができ
る。電荷輸送物質としてはトリフェニルアミン誘導体、
ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合
物、ブタジエン化合物などを用いることができる。これ
ら電荷輸送物質は通常、適当なバインダー樹脂中に溶解
して層形成が行われる。
【0097】本発明における感光体の中で本発明の樹脂
層を感光層として用いない時の感光層:即ち電荷発生層
(CGL)、電荷輸送層(CTL層)及び単層構造感光
体の感光層には以下の樹脂がバイインダー樹脂として使
用できる。例えばポリスチレン、アクリル樹脂、メタク
リル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、
フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、
ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹脂並
びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの2つ以上を
含む共重合体樹脂。又これらの絶縁性樹脂の他、ポリ−
N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体が挙げら
れる。
【0098】バインダー樹脂と電荷発生物質との割合
は、前記電荷発生層又は単層構造感光体の感光層ではバ
インダー樹脂100質量部に対し20〜600質量部が
好ましい。又バインダー樹脂と電荷輸送物質との割合
は、前記電荷輸送層又は単層構造感光体の感光層ではバ
インダー樹脂100質量部に対し10〜200質量部が
好ましい。
【0099】本発明における感光体の各層の膜厚は電荷
発生層では0.01〜10μm、電荷輸送層では1〜4
0μmが好ましい。又単層構成感光体の感光層の場合は
1〜40μmが好ましい。又これら感光層の上に設ける
樹脂層の各々は0.1〜5μmが好ましい。
【0100】本発明の感光体に用いられる下引層(UC
L)は導電性支持体と前記感光層のとの接着性改良、或
いは該支持体からの電荷注入を防止するために、該支持
体と前記感光層の間に設けられるが、該下引層の材料と
しては、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの2つ
以上を含む共重合体樹脂が挙げられる。又シランカップ
リング剤、チタンカップリング剤等の有機金属化合物を
熱硬化させた硬化性金属樹脂化合物が挙げられる。中間
層の膜厚は、0.01〜10μmが好ましい。
【0101】また前記表面層には酸化防止剤を添加する
ことにより、高温高湿時のカブリの発生や画像ボケを効
果的に防止することができる。
【0102】ここで、酸化防止剤とは、その代表的なも
のは電子写真感光体中ないしは感光体表面に存在する自
動酸化性物質に対して、光、熱、放電等の条件下で酸素
の作用を防止ないし、抑制する性質を有する物質であ
る。詳しくは下記の化合物群が挙げられる。 (1)ラジカル連鎖禁止剤 ・フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系) ・アミン系酸化防止剤(ヒンダードアミン系、ジアリル
ジアミン系、ジアリルアミン系) ・ハイドロキノン系酸化防止剤 (2)過酸化物分解剤 ・硫黄系酸化防止剤(チオエーテル類) ・燐酸系酸化防止剤(亜燐酸エステル類) 上記酸化防止剤のうちでは、(1)のラジカル連鎖禁止
剤が良く、特にヒンダードフェノール系或いはヒンダー
ドアミン系酸化防止剤が好ましい。又、2種以上のもの
を併用してもよく、例えば(1)のヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤と(2)のチオエーテル類の酸化防止剤
との併用も良い。更に、分子中に上記構造単位、例えば
ヒンダードフェノール構造単位とヒンダードアミン構造
単位を含んでいるものでも良い。
【0103】前記酸化防止剤の中でも特にヒンダードフ
ェノール系、ヒンダードアミン系酸化防止剤が高温高湿
時のカブリの発生や画像ボケ防止に特に効果がある。
【0104】ヒンダードフェノール系或いはヒンダード
アミン系酸化防止剤の樹脂層中の含有量は0.01〜2
0質量%が好ましい。0.01質量%未満だと高温高湿
時のカブリや画像ボケに効果がなく、20質量%より多
い含有量では樹脂層中の電荷輸送能の低下がおこり、残
留電位が増加しやすくなり、又膜強度の低下が発生す
る。
【0105】又、前記酸化防止剤は下層の電荷発生層或
いは電荷輸送層、中間層等にも必要により含有させて良
い。これらの層への前記酸化防止剤の添加量は各層に対
して0.01〜20質量%が好ましい。
【0106】ここでヒンダードフェノールとはフェノー
ル化合物の水酸基に対しオルト位置に分岐アルキル基を
有する化合物類及びその誘導体を云う(但し、水酸基が
アルコキシに変成されていても良い。)。
【0107】ヒンダードアミン系とはN原子近傍にかさ
高い有機基を有する化合物である。かさ高い有機基とし
ては分岐状アルキル基があり、例えばt−ブチル基が好
ましい。例えば下記構造式で示される有機基を有する化
合物類が好ましい。
【0108】
【化9】
【0109】(式中のR13は水素原子又は1価の有機
基、R14、R15、R16、R17はアルキル基、R18は水素
原子、水酸基又は1価の有機基を示す。)ヒンダードフ
ェノール部分構造を持つ酸化防止剤としては、例えば特
開平1−118137号(P7〜P14)記載の化合物
が挙げられるが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0110】ヒンダードアミン部分構造を持つ酸化防止
剤としては、例えば特開平1−118138号(P7〜
P9)記載の化合物も挙げられるが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0111】有機リン化合物としては、例えば、一般式
RO−P(OR)−ORで表される化合物で代表的なも
のとして下記のものがある。尚、ここにおいてRは水素
原子、各々置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニ
ル基又はアリール基を表す。
【0112】有機硫黄系化合物としては、例えば、一般
式R−S−Rで表される化合物で代表的なものとして下
記のものがある。尚、ここにおいてRは水素原子、各々
置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基又はア
リール基を表す。
【0113】以下に代表的な酸化防止剤の化合物例を挙
げる。
【0114】
【化10】
【0115】
【化11】
【0116】
【化12】
【0117】
【化13】
【0118】又、製品化されている酸化防止剤としては
以下のような化合物、例えばヒンダードフェノール系と
して「イルガノックス1076」、「イルガノックス1
010」、「イルガノックス1098」、「イルガノッ
クス245」、「イルガノックス1330」、「イルガ
ノックス3114」、「イルガノックス1076」、
「3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシビフェニ
ル」、ヒンダードアミン系として「サノールLS262
6」、「サノールLS765」、「サノールLS262
6」、「サノールLS770」、「サノールLS74
4」、「チヌビン144」、「チヌビン622LD」、
「マークLA57」、「マークLA67」、「マークL
A62」、「マークLA68」、「マークLA63」が
挙げられ、チオエーテル系として「スミライザ−TP
S」、「スミライザーTP−D」が挙げられ、ホスファ
イト系として「マーク2112」、「マークPEP−
8」、「マークPEP−24G」、「マークPEP−3
6」、「マーク329K」、「マークHP−10」が挙
げられる。
【0119】本発明のシロキサン系樹脂を含有した層を
形成するには、通常溶剤にシロキサン系樹脂組成物を溶
解して塗布により形成する。溶剤としてはメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセルソ
ルブ、エチルセルソルブ等のアルコール類及びこの誘導
体;メチルエチルケトン、アセトン等のケトン類;酢酸
エチル、酢酸ブチル等のエステル類等が使用される。
【0120】本発明のシロキサン系樹脂は加熱乾燥する
事が好ましい。この加熱のよりシロキサン系樹脂層の架
橋・硬化反応が促進される。該架橋硬化条件としては使
用する溶剤種、触媒有無によって異なるが、およそ60
〜160℃の範囲で10分〜5時間の加熱が好ましく、
より好ましくは90〜120℃の範囲で30分〜2時間
の加熱が好ましい。
【0121】電荷発生物質、電荷輸送物質の分散、溶解
の使用される溶媒としては、トルエン、キシレン等の炭
化水素類;メチレンクロライド、1,2−ジクロルエタ
ン等のハロゲン化炭化水素;メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類;メタノール、エタノール、メチルセルソ
ルブ、エチルセルソルブ等のアルコール類及びこの誘導
体;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3
−ジオキソラン等のエーテル類;ピリジンやジエチルア
ミン等のアミン類;N,N−ジメチルホルムアミド等の
アミド類;その他脂肪酸及びフェノール類;二硫化炭素
や燐酸トリエチル等の硫黄、燐化合物等の1種又は2種
以上を用いることができる。
【0122】前記表面層を有する電子写真感光体を製造
するための塗布加工方法としては、塗布液をデイップ塗
布、スプレー塗布、円形量規制型塗布等を用いることが
できる。特に感光層の表面層側の塗布加工は下層の膜を
極力溶解させないため、又均一塗布加工を達成するため
にスプレー塗布、円形量規制型塗布(円形スライドホッ
パーがその代表例である)を用いるのが好ましい。尚前
記スプレー塗布については特開平3−90250号、同
3−269238号にその記載があり、前記円形量規制
型塗布については特開昭58−189061号に詳細が
記載されている。
【0123】《ブレードにてクリーニングする工程》感
光体に圧接配置されたブレード状のクリーニング部材を
備えた装置を用いて、転写されず感光体上に残留したト
ナーをクリーニングする。クリーニング部材の感光体に
対する圧接力は、クリーニング性を向上させる観点から
5〜50g/cmが好ましい。なおクリーニング工程の
前段階においては、クリーニングを容易にするために感
光体表面を除電する除電工程を付加する事が好ましい。
この除電工程は、例えば交流コロナ放電を生じさせる除
電器により行われる。
【0124】本発明に用いられるクリーニングブレード
はシリコンゴム、ウレタンゴム等が用いられるが、ウレ
タンゴムで作られたものが最も好ましい。その中でも反
発弾性が20〜80(20℃、50±5%RHの条件
下)のポリウレタンゴムが好ましい。反発弾性が20未
満だとクリーニング性が十分でなく、80%を越えると
ブレードメクレが発生しやすい(ウレタンゴム物性値は
JIS−K6301に準じる)。
【0125】図1は本発明の画像形成装置の1例として
の電子写真画像形成装置の断面図である。
【0126】図1に於いて50は像担持体である感光体
ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、
その上に本発明の樹脂層を塗設した感光体で、接地され
て時計方向に駆動回転される。52はスコロトロンの帯
電器で、感光体ドラム50周面に対し一様な帯電をコロ
ナ放電によって与えられる。この帯電器52による帯電
に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすため
に発光ダイオード等を用いた露光部51による露光を行
って感光体周面の除電をしてもよい。
【0127】感光体への一様帯電ののち像露光器53に
より画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像
露光器53は図示しないレーザーダイオードを露光光源
とする。回転するポリゴンミラー531、fθレンズ等
を経て反射ミラー542により光路を曲げられた光によ
り感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成され
る。
【0128】その静電潜像は次いで現像器54で現像さ
れる。感光体ドラム50周縁にはトナーとキャリアとか
ら成る現像剤を内蔵した現像器54が設けられていて、
マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリ
ーブ541によって現像が行われる。現像剤は、例えば
前述のフェライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂
をコーティングしたキャリアと、前述のスチレンアクリ
ル系樹脂を主材料としてカーボンブラック等の着色剤と
荷電制御剤と本発明の低分子量ポリオレフィンからなる
着色粒子に、シリカ、酸化チタン等を外添したトナーと
からなるもので、現像剤は層形成手段によって現像スリ
ーブ541上に100〜600μmの層厚に規制されて
現像域へと搬送され、現像が行われる。この時通常は感
光体ドラム50と現像スリーブ541の間に直流バイア
ス、必要に応じて交流バイアス電圧をかけて現像が行わ
れる。また、現像剤は感光体に対して接触あるいは非接
触の状態で現像される。
【0129】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写
域へと給紙される。
【0130】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム50の周面に転写ローラー(転写器)
58が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して転写さ
れる。
【0131】次いで記録紙Pは転写ローラーとほぼ同時
に圧接状態とされた分離ブラシ(分離器)59によって
除電がなされ、感光体ドラム50の周面により分離して
定着装置60に搬送され、熱ローラー601と圧着ロー
ラー602の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち
排紙ローラー61を介して装置外部に排出される。なお
前記の転写ローラー58及び分離ブラシ59は記録紙P
の通過後感光体ドラム50の周面より退避離間して次な
るトナー像の形成に備える。
【0132】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
50は、クリーニング器62のブレード621の圧接に
より残留トナーを除去・清掃し、再び露光部51による
除電と帯電器52による帯電を受けて次なる画像形成の
プロセスに入る。
【0133】尚、70は感光体、帯電器、転写器・分離
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプ
ロセスカートリッジである。
【0134】電子写真画像形成装置としては、上述の感
光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセ
スカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニ
ットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及び
クリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体
に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に
着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの
案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
【0135】プロセスカートリッジには、一般には以下
に示す一体型カートリッジ及び分離型カートリッジがあ
る。一体型カートリッジとは、帯電器、像露光器、現像
器、転写又は分離器、及びクリーニング器の少なくとも
1つを感光体とともに一体に構成し、装置本体に着脱可
能な構成であり、分離型カートリッジとは感光体とは別
体に構成されている帯電器、像露光器、現像器、転写又
は分離器、及びクリーニング器であるが、装置本体に着
脱可能な構成であり、装置本体に組み込まれた時には感
光体と一体化される。本発明におけるプロセスカートリ
ッジは上記双方のタイプのカートリッジを含む。
【0136】トナーリサイクルを行うための方式として
は特に限定されるものでは無いが、例えば、クリーニン
グ部で回収されたトナーを搬送コンベアあるいは搬送ス
クリューによって補給用トナーホッパー、現像器あるい
は補給用トナーと中間室によって混合して現像器へ供給
する方法等をあげることができる。好ましくは現像器へ
直接戻す方式あるいは中間室にて補給用トナーとリサイ
クルトナーを混合して供給する方式をあげることができ
る。
【0137】次に図2に於いて、トナーのリサイクル部
材斜視構成図の一例を挙げる。この方式は現像器へリサ
イクルトナーを直接戻す方式である。
【0138】クリーニングブレード4で回収された未転
写トナーはトナークリーニング器3内の搬送スクリュウ
によってトナーリサイクルパイプ5に集められ、更にこ
のリサイクルパイプの受け口6から現像器2に戻され、
再び現像剤として使用される。
【0139】図2は又、本発明の画像形成装置に着脱自
在のプロセスカートリッジの斜視図でもある。この図2
では斜視構造を判りやすくするため感光体ユニットと現
像剤ユニットを分離した図面になっているが、これを全
部一体化したユニットとして着脱自在に画像形成装置に
搭載できる。この場合、感光体ドラム1、現像器2、ク
リーニング器3及びリサイクル部材(トナーリサイクル
パイプ5)が一体となりプロセスカートリッジを構成し
ている。
【0140】又、上記画像形成装置は、感光体ドラム
と、帯電器、現像器、クリーニング器あるいはリサイク
ル部材等の少なくとも一つを含むプロセスカートリッジ
を搭載する形態にすることもできる。
【0141】次に、転写紙は代表的には普通紙である
が、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に限定
されず、OHP用のPETベース等も無論含まれる。
【0142】像露光は、電子写真画像形成装置を複写機
やプリンターとして使用する場合には、原稿からの反射
光や透過光を感光体に照射すること、或いはセンサーで
原稿を読み取り信号化し、この信号に従ってレーザービ
ームの走査、LEDアレイの駆動、又は液晶シャッター
アレイの駆動を行い感光体に光を照射することなどによ
り行われる。
【0143】尚、ファクシミリのプリンターとして使用
する場合には、像露光器53は受信データをプリントす
るための露光を行うことになる。
【0144】本発明の電子写真感光体は、複写機、レー
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであ
るが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
【0145】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の様態はこれに限定されない。なお、文中
「部」とは「質量部」を表す。
【0146】[感光体1の作製]下記の様に感光体1を
作製した。
【0147】 〈中間層〉 チタンキレート化合物(TC−750 松本製薬製) 30g シランカップリング剤(KBM−503 信越化学社製) 17g 2−プロパノール 150ml を混合し、素管表面粗さ1.4μmとなるように切削し
たアルミニウムドラム基体上に塗布、乾燥し、乾燥膜厚
0.5μmの中間層を作製した。
【0148】 〈電荷発生層〉 Y型チタニルフタロシアニン 60g シリコーン変性ブチラール樹脂(X−40−1211:信越化学社製) 700g 2−ブタノン 2000ml を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発
生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に
浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚0.2μmの電荷発生層
を形成した。
【0149】 〈電荷輸送層〉 電荷輸送物質(4−メトキシ−4′−(4−メチル−α−フェニルスチリル) トリフェニルアミン) 200g ポリカーボネート(TS2050:帝人化成社製) 300g ジクロロメタン 2000ml を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この
塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、乾
燥膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、感光体1を作製
した。
【0150】[感光体2の作製]感光体1のアルミニウ
ムドラム基体の素管表面粗さを0.3μmになるように
切削加工した以外は感光体1と同様にして感光体2を作
製した。
【0151】[感光体3の作製]感光体1と同様にして
電荷輸送層までを作製した。
【0152】 〈樹脂層〉 メチルトリメトキシシラン 150g フェニルトリメトキシシラン 30g 酸化防止剤(例示化合物1−8) 1g 2−プロパノール 225g 2%酢酸 106g トリスアセチルアセトナトアルミニウム 4g コロイダルシリカ(30%メタノール溶液:日産化学社製) 103g を混合して樹脂層塗布液を作製した。この塗布液を前記
電荷輸送層の上に円形量規制型塗布装置により乾燥膜厚
2.5μmの樹脂層を形成し、110℃、1時間の加熱
硬化を行い架橋構造を有するシロキサン系樹脂層を形成
し、感光体3を作製した。
【0153】[感光体4の作製]感光体1と同様にして
電荷輸送層までを作製した。
【0154】 〈樹脂層〉 メチルトリメトキシシラン 100g γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 30g 例示化合物(T−1) 75g 酸化防止剤(例示化合物2−1) 1g メチルエチルケトン 225g 3%酢酸 30g トリスアセチルアセトナトアルミニウム 3g コロイダルシリカ(30%メタノール溶液:日産化学社製) 79g を混合して樹脂層用の塗布液を調製した。この塗布液を
前記電荷輸送層の上に円形量規制型塗布装置により乾燥
膜厚2.5μmの樹脂層を形成し、110℃、1時間の
加熱硬化を行い架橋構造を有するシロキサン系樹脂層を
形成し、感光体4を作製した。
【0155】[感光体5の作製]感光体1において下引
き層を除いた以外は感光体1と同様にして感光体5を作
製した。
【0156】[感光体6の作製]感光体1と同様にして
電荷輸送層までを作製した。
【0157】 〈樹脂層〉 メチルトリメトキシシラン 100g ジメチルジメトキシシラン 53g 例示化合物(T−1) 45g 酸化防止剤(例示化合物2−1) 1g 2−プロパノール 225g 3%酢酸 30g トリスアセチルアセトナトアルミニウム 3g コロイダルシリカ(30%メタノール溶液:日産化学社製) 81g を混合して、樹脂層塗布液を調製した。この塗布液を前
記電荷輸送層の上に円形量規制型塗布装置により乾燥膜
厚2.5μmの樹脂層を形成し、110℃、1時間の加
熱硬化を行い架橋構造を有するシロキサン系樹脂層を形
成し、感光体6を作製した。
【0158】[感光体7の作製]感光体1の作製で使用
したアルミニウムドラム基体に鏡面加工を施した以外は
感光体1と同様に感光体7を作製した。
【0159】感光体1〜7の表面粗さ:十点平均粗さR
zを、表面粗さ計(小坂研究所社製Surfcorde
r SE−30H)で測定した。測定値を表1に示す。
【0160】測定条件 測定速度 :0.1mm/s 測定距離 :15mm 触針 :2μm
【0161】
【表1】
【0162】次に本実施例に用いるトナーを以下の様に
作製した。 [トナー1の作製] スチレン:ブチルアクリレート:ブチルメタクリレート
=75:20:5の質量比からなるスチレンアクリル樹
脂100部、カーボンブラック10部、低分子ポリプロ
ピレン(数平均分子量=3500)4部とを溶融、混練
した後、機械式粉砕機を使用し、微粉砕を行い、分級し
て体積平均粒径が4.2μmの着色粒子を得た。この着
色粒子に対して疎水性シリカ(疎水化度=75/数平均
一次粒子径=12nm)を1.2質量%添加し、ヘンシ
ェルミキサーで10分間混合し(攪拌羽の周速:20m
/s:常温下)、負帯電性トナー1を得た。
【0163】[トナー2の作製]トナー1の作製におい
て、ヘンシェルミキサーの周速を40m/sにしたほか
は同一にして負帯電性トナー2を得た。
【0164】[トナー3の作製]酸価=45のポリエス
テル樹脂100部、カーボンブラック10部、低分子料
ポリプロピレン(数平均分子量=3500)4部とを溶
融、混練した後、機械式粉砕機を使用し、微粉砕を行
い、分級して体積平均粒径が10.4μmの着色粒子を
得た。この着色粒子に対して疎水性シリカ(疎水化度=
75/数平均一次粒子径=12nm)を1.2質量%添
加し、ヘンシェルミキサーで10分間混合し(攪拌羽の
周速:20m/s:常温下)、負帯電性トナー3を得
た。
【0165】[トナー4の作製]トナー1の作製におい
て、ヘンシェルミキサーの周速を50m/sにしたほか
は同一にして負帯電性トナー4を得た。
【0166】[トナー5の作製]トナー1の作製におい
て、ヘンシェルミキサーの周速を2m/sにした以外は
同一にして負帯電トナー5を得た。
【0167】上記トナーの濁度、30℃、80RH%に
おける飽和水分量(質量%)の測定結果を表2に示す。
【0168】続いて、上記の各トナーに、シリコーン樹
脂を被覆した体積平均粒子径が45μmのフェライトキ
ャリアを混合し、トナー濃度6%の現像剤をそれぞれ調
製し、評価に使用した。これらの現像剤をトナーに対応
してそれぞれ現像剤1〜5とする。
【0169】
【表2】
【0170】《評価》表3に示す感光体、現像剤(トナ
ー)の組合せについて、コニカ社製デジタル複写機ko
nica7050(レーザー露光・反転現像・爪分離・
ブレードクリーニングプロセス、トナーリサイクルプロ
セスを有する)を改造し、露光量を適正化した評価機に
搭載し、初期帯電電位を−750Vに設定し、常温常湿
環境(20℃、60%RH)で5万枚連続コピーした
後、高温高湿環境(30℃、80%RH)で5万枚連続
コピー実写評価を行った。 1.画像評価 画像評価は、黒化率7%の文字画像をA4での複写を行
い1000枚毎にハーフトーン、ベタ白画像、ベタ黒画
像を評価した。画像濃度はベタ黒画像の濃度をマクベス
社製RD−918を使用し絶対反射濃度で測定した。カ
ブリについてはベタ白画像を使用し目視で確認した。
【0171】画像濃度 ◎:1.2以上で良好 ○:0.8〜1.2未満で実用上問題ないレベル ×:0.8未満で実用上問題有り カブリ ◎:10万枚中5枚以下の発生 ○:10万枚中6枚〜20枚の発生(実用上問題ないレ
ベル) ×:10万枚中20枚以上の発生 2.クリーニング性評価 ブレードめくれの有無、クリーニング不良によるすり抜
けも目視にて評価を行った。
【0172】ブレードめくれ ◎:10万枚中ブレードめくれの発生なし ○:10万枚中ブレードめくれの発生はないが、感光体
設置時異音発生(実用上問題なし) ×:10万枚中ブレードめくれの発生が1回以上発生 すり抜け ◎:10万枚中すり抜けの発生なし ○:10万枚中すり抜け1〜5枚のすり抜け発生(実用
上問題なし) ×:10万枚中すり抜け6枚以上発生 3.感光体の膜厚減耗量評価 未使用時の感光体膜厚−10万枚目の感光体膜厚 *膜厚測定法 感光層の膜厚は均一膜厚部分をランダムに10ケ所測定
し、その平均値を感光層の膜厚とする。膜厚測定器は渦
電流方式の膜厚測定器EDDY560C(HELMUT
FISCHER GMBTE CO社製)を用いて行
い、実写試験前後の感光層膜厚の差を膜厚減耗量とす
る。 4.クリーニングブレード減耗量評価 クリーニングブレードエッジ減耗量測定方法 図3はクリーニングブレードエッジ減耗量の測定方法を
説明する模式図である。図3に示すようにクリーニング
ブレードのエッジ減耗量44は光学或いはレーザー顕微
鏡を用い、エッジ部を拡大してその画像から実測する。
【0173】図3では41が感光体ドラム、42がクリ
ーニングブレード、43はブレードの支持板金、44は
エッジ減耗量を示す。
【0174】上記評価の結果を表3に示す。
【0175】
【表3】
【0176】表3から明らかなように、本発明の感光体
と現像剤を組み合わせた電子写真画像形成方法は、画像
品質が良好で、ブレードめくれがなく、10万枚にも亘
る長期連続コピー後の画質もトナーのすり抜け等のクリ
ーニング不良もなく良好である。また、感光体やクリー
ニングブレードの減耗も少なく、本発明により、感光体
やクリーニングブレードの耐久性を伸ばすことが可能で
ある。しかし、本発明範囲外のもの(比較例)では、画
像不良が発生し、ブレードめくれによるクリーニング不
良や、連続コピーによる感光体、クリーニングブレード
の減耗も発生しており、本発明の効果が顕著に示されて
いる。
【0177】
【発明の効果】以上の実施例より、本発明の感光体と現
像剤を組み合わせた電子写真画像形成方法、又は電子写
真画像形成装置を用いることにより、長期にわたるクリ
ーニング性能を保持し、画像不良がなく、且つクリーニ
ングブレードを長寿命化できることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の1例としての電子写真
画像形成装置の断面図。
【図2】トナーのリサイクル部材斜視構成図。
【図3】クリーニングブレードエッジ減耗量の測定方法
を説明する模式図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像器 3 クリーニング器 4 クリーニングブレード 5 トナーリサイクルパイプ 6 リサイクルパイプの受け口 41 感光体ドラム 42 クリーニングブレード 43 ブレードの支持板金 44 エッジ減耗量 50 感光体ドラム(又は感光体) 51 露光部 52 帯電器 53 像露光器 54 現像器 57 給紙ローラー 58 転写ローラー(転写器) 59 分離ブラシ(分離器) 60 定着装置 61 排紙ローラー 62 クリーニング器 70 プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 山根 健二 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 木谷 龍二 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 DA07 EA07 EA10 2H035 CA07 CB02 CB03 2H068 AA03 AA09 AA41 BB32 BB41 BB57 FC08 FC15 FC20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電子写真感光体上の静電荷像
    をトナーを含有する現像剤で現像する工程、及び該電子
    写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用いて
    クリーニングする工程を有する電子写真画像形成方法に
    おいて、該電子写真感光体の15mm基準長における表
    面粗さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの
    範囲内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であるこ
    とを特徴とする電子写真画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記十点平均粗さRzが0.2〜1.5
    μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記電子写真感光体の表面層が架橋構造
    を有するシロキサン系樹脂を含有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の電子写真画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記電子写真感光体の表面層が電荷輸送
    性能を有する構造単位を有するシロキサン系樹脂を含有
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の電子写真画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記電子写真感光体の層構成が導電性支
    持体上に中間層、感光層、及び前記架橋構造を含むシロ
    キサン系樹脂を含有する表面層の順であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真画像
    形成方法。
  6. 【請求項6】 前記トナーの30℃、80RH%環境に
    おける飽和水分量が、0.1〜2.0質量%の範囲内に
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の電子写真画像形成方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも電子写真感光体上の静電荷像
    をトナーを含有する現像剤で現像する工程、及び該電子
    写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用いて
    クリーニングする工程、該クリーニング工程で回収され
    たトナーを現像工程の現像剤に戻して再利用するトナー
    のリサイクル工程を有する電子写真画像形成方法に於い
    て、該電子写真感光体の15mm基準長における表面粗
    さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの範囲
    内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であることを
    特徴とする電子写真画像形成方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも電子写真感光体上の静電荷像
    をトナーを含有する現像剤で現像する手段、及び該電子
    写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用いて
    クリーニングする手段を有する電子写真画像形成装置に
    おいて、該電子写真感光体の15mm基準長における表
    面粗さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの
    範囲内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であるこ
    とを特徴とする電子写真画像形成装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも電子写真感光体上の静電荷像
    をトナーを含有する現像剤で現像する手段、及び該電子
    写真感光体上のトナーをブレードクリーニングを用いて
    クリーニングする手段、該クリーニング手段で回収され
    たトナーを現像工程の現像剤に戻して再利用するトナー
    のリサイクル手段を有する電子写真画像形成装置に於い
    て、該電子写真感光体の15mm基準長における表面粗
    さが十点平均粗さRzにて0.01〜2.5μmの範囲
    内にあり、且つ該トナーの濁度が1〜50であることを
    特徴とする電子写真画像形成装置。
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