JP2001154330A - 写真用印画紙用の搬送機構 - Google Patents

写真用印画紙用の搬送機構

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JP2001154330A
JP2001154330A JP33780499A JP33780499A JP2001154330A JP 2001154330 A JP2001154330 A JP 2001154330A JP 33780499 A JP33780499 A JP 33780499A JP 33780499 A JP33780499 A JP 33780499A JP 2001154330 A JP2001154330 A JP 2001154330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙を印画紙の両面から圧着しつつ移動す
る一対の周面を備えた搬送手段と、搬送手段から排出さ
れた印画紙を、搬送手段の搬送上流側に位置する上流側
搬送経路に対して角度をなして延びた下流側搬送経路へ
と案内する案内手段とを備えた印画紙用の搬送機構にお
いて、印画紙の先端を現像部側のローラ対に受け渡す操
作に際や、ターンローラの搬送速度と現像部側のローラ
対の搬送速度とに不一致が生じた場合にも、印画紙の先
端の乳剤面がガイド部材と接触して損傷を受ける虞がよ
り少ない搬送機構を提供する。 【解決手段】 案内手段20,20′が、搬送手段から
排出された印画紙1の進路を、印画紙の非乳剤面との接
当を介して下流側搬送経路へと変更するために、搬送手
段の印画紙送り出し方向と交差する案内面24aを有す
る構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用印画紙を写
真用印画紙の両面から圧着しつつ移動する一対の周面を
備えた搬送手段と、前記搬送手段から排出された写真用
印画紙を、前記搬送手段の搬送上流側に位置する上流側
搬送経路に対して角度をなして延びた下流側搬送経路へ
と案内する案内手段とを備えた写真用印画紙用の搬送機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の目的を果たす写真用印画紙
用の搬送機構の例としては、図7に例示されたような、
写真用プリンタープロセッサーの露光部の下流側に設け
られた搬送機構が挙げられる。この搬送機構では、露光
部から鉛直上方に搬送される露光済みの印画紙1は、露
光部の横に位置する現像処理部13′に向かう水平な次
の搬送経路へと案内するために、印画紙の進行方向を約
90°変えるターン部を備えている。このターン部は、
モータなどの駆動手段によって水平な軸芯周りで回転操
作される一つのターンローラ70と、印画紙1をターン
ローラ70の側面に水平方向から押し付ける第1圧着ロ
ーラ72と、第1圧着ローラ72よりも下流側に在って
印画紙1をターンローラ70の上面に上方から押し付け
る第2圧着ローラ74とを備えている。さらに、ターン
部は、これらの複数のローラ70,72,74によって
搬送される印画紙1と印画紙1の乳剤面と非乳剤面の両
側から対向するガイド部材76,78を有する。このガ
イド部材76,78は、ターンローラ70と第2圧着ロ
ーラ74の間の圧着面から更に下流側にまで延びた延長
部76a,78aを含み、この延長部76a,78a
は、ターンローラ70と第2圧着ローラ74の間から水
平に延びた接線と平行に延びている。但し、延長部76
a,78aどうしの間には十分な間隔が形成されている
ので、通常使用時における印画紙1(すなわち、現像処
理部13′に配置されたローラ対30′,30′による
搬送が開始された状態での印画紙1)は、上側と下側の
延長部76a,78aのいずれとも接触することなく搬
送されることが期待できる。仮に、これらの上側と下側
の延長部76a,78aが無ければ、印画紙1の先端を
現像部13′のローラ対30′に受け渡す操作が円滑に
できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成に
よる写真用印画紙用の搬送機構では、印画紙の先端を現
像部側のローラ対に受け渡す操作に際して、或いは、タ
ーンローラの搬送速度と現像部側のローラ対の搬送速度
とに不一致が生じた場合に、印画紙の先端の乳剤面がガ
イド部材(特に、下側ガイド板)と接触して損傷を受け
る虞があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、上に例示し
た従来技術による写真用印画紙用の搬送機構の持つ前述
した欠点に鑑み、印画紙の先端を現像部側のローラ対に
受け渡す操作に際して、或いは、ターンローラの搬送速
度と現像部側のローラ対の搬送速度とに不一致が生じた
場合にも、印画紙の先端の乳剤面がガイド部材と接触し
て損傷を受ける虞がより少ない写真用印画紙用の搬送機
構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る写真用印画紙用の搬送機構は、特許請
求の範囲の請求項1から6に記された特徴構成を備えて
いる。因みに、本発明の請求項1による写真用印画紙用
の搬送機構は、前記案内手段が、前記搬送手段から排出
された写真用印画紙の進路を、写真用印画紙の非乳剤面
との接当を介して前記下流側搬送経路へと変更するため
に、前記搬送手段の写真用印画紙送り出し方向と交差す
る案内面を有することを特徴構成としている。
【0006】このような特徴構成を備えているために、
本発明の請求項1による写真用印画紙用の搬送機構で
は、前記搬送手段から排出された写真用印画紙は、前記
案内手段に設けられた案内面と写真用印画紙の非乳剤面
を介して接当するので、案内面が乳剤面と接触すること
なく、写真用印画紙の進路は前記搬送経路へと変更され
る。したがって、写真用印画紙の乳剤面が、進路変更に
際して損傷される虞が少ない。
【0007】さらに、前記搬送手段の前記写真用印画紙
送り出し方向は、前記下流側搬送経路と前記上流側搬送
経路との双方と前記所定角度を下回る傾斜角をなすよう
に構成することができる。このように構成すれば、写真
用印画紙は、下流側搬送経路から前記一対の周面へ移り
変わる際に前記所定角度を下回る傾斜角で進路変更し、
次に、前記一対の周面から前記下流側搬送経路へ移り変
わる際に再び前記所定角度を下回る傾斜角で進路変更す
ると言う具合に2段階で前記所定角度の進路変更を達成
するので、図7の例のように一つのターンローラの周面
を介して一度に所定角度の進路変更を達成する構成に比
して、写真用印画紙に矯正される湾曲状の変形度が実質
的に小さくなり、写真用印画紙が進路変更に際してより
損傷を受け難い。
【0008】より具体的には、前記所定角度は90°で
あり、前記案内手段の前記案内面は、前記搬送手段の前
記一対の周面と写真用印画紙の間に形成される前記接線
と、90°を下回る傾斜角をなすように構成することが
できる。
【0009】さらに具体的には、前記傾斜角は15°と
45°の範囲内にある構成とすることができる。一般に
写真用印画紙は、乳剤面側を外側にしたロール状で供給
されるため、ベース面側(非乳剤面)を内側に巻き込む
ような湾曲形状にカールする傾向があるが、上記のよう
に構成すれば、前記一対の周面から排出される写真用印
画紙は、確実にベース面側(非乳剤面)が前記案内面に
押し当てられるように排出されながら、しかも、写真用
印画紙に無理な変形力を加えることなく下流側搬送経路
へ進路変更される。
【0010】また、前記搬送手段の前記写真用印画紙送
り出し方向は、互いに平行な軸芯を備えた第1および第
2ローラ対と、前記第1ローラ対の各周面に巻き回され
た第1無端ベルトと、前記第1無端ベルトの外周面に写
真用印画紙を押し付けるように前記第2ローラ対の各周
面に巻き回された第2無端ベルトとによって形成されて
いる構成とすることができる。
【0011】このように構成すれば、写真用印画紙は、
2枚の無端ベルトどうしの間で十分な面接触を介して搬
送されるので、ローラ対の組み合わせと、これらのロー
ラ対どうしの間に延びた案内部材のみで構成された搬送
機構に比して、進路変更に伴う蛇行傾向や、写真用印画
紙の特に乳剤面側が案内部材との摩擦で損傷を受ける等
の問題が生じ難い。
【0012】さらに、前記第1ローラ対の両軸芯と協働
して三角形をなすように配置された軸芯周りで回転可能
な第5のローラが前記第1ローラ対よりも上流側に設け
られており、前記第1無端ベルトは、前記第1ローラ対
と前記第5のローラからなる3つのローラに同時に巻き
回されており、前記第5のローラの周面から前記第1ロ
ーラ対の周面に向かって延びる前記第1無端ベルトの上
流部位は、前記下流側搬送経路に沿って延びており、前
記第2無端ベルトは、写真用印画紙を前記第1無端ベル
トの前記上流部位にも押し付け可能であると言う構成と
することができる。
【0013】このように構成すれば、写真用印画紙は、
先ず、第5のローラの周面から第1ローラ対の上流側の
ローラの周面に向かって延びる第1無端ベルトが第2無
端ベルトの対応する部位と協働して形成する前記下流側
搬送経路に沿って搬送され、次に、第1ローラ対の上流
側のローラの周面に巻き回された第1無端ベルトの曲率
部で緩やかに進路変更(90°未満の進路変更)されな
がら、さらに、第1ローラ対付近で第1と第2無端ベル
トが延びる搬送経路へと、一貫して前記第1と第2無端
ベルトの間に挟着された状態で、ガイド部材等の進路変
更を助ける手段無しに搬送される。したがって、静止し
たガイド部材などとの摩擦で写真用印画紙の乳剤面等が
損傷を受ける虞が少ない。
【0014】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例について
図面に基づいて解説する。図1と図2は、本発明に係る
写真用印画紙用の搬送機構を適用した写真処理装置とし
てのプリンタプロセッサ100を示す。 (プリンタプロセッサの全体構造)プリンタプロセッサ
100は、焼付露光部Aと現像処理部Bを有する。この
うち、焼付露光部Aは、主に、ロール状に巻いた印画紙
P1またはP2を収納した一対のペーパーマガジン3
A,3B、主に搬送用ベルトからなる搬送装置6、露光
用の光源9、ミラートンネル10、写真フィルムFを保
持するフィルムマスク11、および、レンズユニット1
2からなる公知の構造を備える。他方、現像処理部B
は、現像処理液を貯留する複数の槽13aを備えた現像
処理槽部13、現像処理を終えた印画紙を乾燥する乾燥
処理部14等からなる。また、これら焼付露光部Aと現
像処理部Bに属する各部位の操作を、特に図示されてい
ない操作卓などから入力された指示、及び予め設定され
ているプログラムに従って制御する制御装置(不図示)
が備えられている。
【0016】ペーパーマガジン3A、3Bのいずれか一
方から引き出された印画紙P1またはP2は、搬送装置
6によりカッタ部8まで送られ、ここで、適切な矩形寸
法に切断された後、搬送装置6の一部を構成する露光台
7上に載置される(図1では、印画紙1が露光台7に設
けられた吸着機構によって露光台7上に静止した状態が
示されている)。ここで、光源9を発した光は、フィル
ムマスク11上の写真フィルムFを透過後、レンズユニ
ット12を通り、露光台7上の矩形の印画紙に適正時間
だけ照射されることで、印画紙への焼付露光が実行され
る。焼付露光された印画紙1は、搬送装置6の後半部に
より矢印の方向に沿って現像処理槽部13向きに送られ
る。搬送装置6の前記後半部は、傾斜した搬送経路を備
えた第1搬送ローラユニット6Uと、鉛直上方に延びた
搬送経路を備えた第2搬送ローラユニット6U′とから
なる。第1と第2搬送ローラユニット6U,6U′はい
ずれも、互いに離間したローラ対に巻き回された2基の
無端ベルト駆動機構で構成され、これらの無端ベルト駆
動機構どうしが互いに向き合って印画紙1を間に挟着し
ながら搬送するように構成されている。
【0017】第2搬送ローラユニット6U′の下流側、
言い換えれば、第2搬送ローラユニット6U′の上方に
は、コーナー部搬送機構20が配置されている。コーナ
ー部搬送機構20は、第2搬送ローラユニット6U′内
の鉛直に延びた搬送経路に沿って搬送されてきた印画紙
1を、水平に延びた下流側搬送経路へと進路変更する役
割を果たす。図3に示されるように、コーナー部搬送機
構20は、互いに平行な水平軸芯周りで回転可能な3個
のローラR1,R2,R5の周りに巻き回された第1タ
ーンベルトB1(第1無端ベルトの一例)と、第1ター
ンベルトB1と協働して印画紙1を挟着するために、こ
れらとは別の、やはり互いに平行な水平軸芯周りで回転
可能な3個の回転可能なローラR3,R4,R6の周り
に巻き回された第2ターンベルトB2(第2無端ベルト
の一例)とから構成される搬送手段と、第1ターンベル
トB1と第2ターンベルトB2の出口付近に配置された
案内部材22によって構成される案内手段とを含む。
【0018】第1ターンベルトB1を支持しているロー
ラR1,R2,R5の内で、下流側の2つのローラR
1,R2は、第1ローラ対RP1を構成している。第1
ローラ対RP1の2つのローラR1,R2の内でより下
流側のローラR2の軸芯は、ローラR1より上方に配置
されているために、これら2つの軸芯どうしを連結する
仮想線分は水平に対して約45°だけ傾斜している。し
かし、コーナー部搬送機構20による進路変更時に印画
紙1に加えられる湾曲状の変形度合いを決定する中枢的
な駆動ローラであるローラR1は、印画紙1への変形に
基づく負担を軽減する目的で、ローラR2よりも大径に
構成されているために、結果的に、第1ローラ対RPの
2つの周面に巻き回された第1ターンベルトB1の部位
(ローラR1とローラR2の共通接線と一致する)は、
水平に対して約30°だけ傾斜している。他方、ローラ
R1の周面からローラR5(第5のローラの例)の周面
に延びた第1ターンベルトB1の部位(ローラR1とロ
ーラR5の共通接線と一致する)は、鉛直上方に延びて
いる。因みに、第1ターンベルトB1は、ローラR2を
介してモータによって回転駆動される。そして、第2タ
ーンベルトB2は、第1ターンベルトB1の回転に従動
する形で、第1ターンベルトB1と同期した周速度で回
転駆動される。尚、ローラR4とローラR2とを互いに
外径の等しいローラとしておき、さらに、ローラR2の
回転運動を、互いに歯数が等しく且つローラR4とロー
ラR2の各々と一体回転する一対のピニオンギヤを介し
てローラR4に伝える等の連動機構を設けることによっ
て、第2ターンベルトB2を第1ターンベルトB1と同
期した周速度で回転駆動させても良い。
【0019】次に、第2ターンベルトB2を支持してい
るローラR3,R4,R6の内で、最も上流側と最も下
流側の2つのローラR3,R4は、第2ローラ対RP2
を構成している。そして、最も上流側のローラR3は、
第1ターンベルトB1を支持している第5のローラR
5、及び、これらの2つのローラR3,R5の間に挟ま
れる第1と第2ターンベルトB1,B2と協働して、鉛
直方向に延びた接線を形成している。また、最も下流側
のローラR4は、第1ターンベルトB1を支持している
ローラR2、及び、これらの2つのローラR2,R4の
間に挟まれる第1と第2ターンベルトB1,B2と協働
して、水平に対して約30°だけ傾斜した接線を形成し
ている。さらに、2つのローラR3,R4の間に回転可
能に支持されている第6のローラR6は、第2ターンベ
ルトB2の外側の軌道を更に外向きに支持している。こ
の第6のローラR6は、ローラR3上の周面から、ロー
ラR1によって第2ターンベルトB2側に突出した第1
ターンベルトB1との接点を介して、ローラR4上の周
面を通過後、再びローラR3に復帰する直前の第2ター
ンベルトB2が、ローラR1によって上方内側に押し戻
された第2ターンベルトB2と接触しないために設けら
れている。
【0020】以上の構成の結果、軸芯どうしが三角形を
形成するように配置されたローラR1,R2,R5によ
って支持された第1ターンベルトB1は、ローラR5の
周面からローラR1の周面に向かって直線状に延びる第
1直線軌道と、ローラR1の周面からローラR2の周面
に向かって直線状に延びる第2直線軌道とを有する。こ
の第2直線軌道が、第1ターンベルトB1等によって構
成される前記搬送手段による写真印画紙送り出し方向を
規定している。また、ローラR3,R4,R6によって
支持された第2ターンベルトB2もまた、ローラR3の
周面からローラR1の周面上の第1ターンベルトB1に
よって擬似的に形成された周面に向かって直線状に延び
る第1直線軌道と、前記擬似的に形成された周面からロ
ーラR4の周面に向かって直線状に延びる第2直線軌道
とを有する。第1ターンベルトB1と第2ターンベルト
B2の各第1直線軌道は、鉛直に延びており、同様に、
第2直線軌道は、水平に対して約30°の傾斜角で延び
ている。
【0021】案内部材22は、第1ターンベルトB1と
第2ターンベルトB2の出口付近で、上方に配置された
ベース面側ガイド板部材24と、下方に配置された乳剤
面側ガイド板部材26とからなる。ベース面側ガイド板
部材24には、下方に面し水平に延びた案内面24aが
形成されており、乳剤面側ガイド板部材26には、上方
に面し水平に延びた案内面26aが形成されている。言
い換えれば、ベース面側ガイド板部材24の案内面24
aは、搬送中の印画紙1のベース面側に面し、乳剤面側
ガイド板部材26の案内面26aは、搬送中の印画紙1
の乳剤面側に面している。また、案内面24aと案内面
26aとは互いに、最も厚手の印画紙1の厚さを超える
間隔で上下に隔てられることで、ここに水平な搬送経路
を形成している。
【0022】他方、前記第2直線軌道での第1ターンベ
ルトB1と第2ターンベルトB2の間に形成された接
線、或いは、第1ターンベルトB1と印画紙1の間に形
成される接線は、水平に対して約30°の角度をなして
いるので、案内部材22の、ベース面側ガイド板部材2
4と乳剤面側ガイド板部材26の間に形成される前記水
平な搬送経路は、前記接線に対して約30°の角度を形
成することになる。さらに、印画紙1は、一般に乳剤面
側を外側にしたロール状で供給されることに起因して、
ベース面側(非乳剤面)を内側に巻き込むような湾曲形
状にカールする傾向があるため、第1ターンベルトB1
と第2ターンベルトB2の出口から排出された印画紙1
の先端は、一般に、上向きに巻き込まれるような形状で
案内部材22に進入する。したがって、第1と第2ター
ンベルトB1,B2の出口から排出されて、案内部材2
2内に進入する印画紙1の先端は、図4に示されるよう
に、先ず、乳剤面側ガイド板部材26側ではなく、必ず
ベース面側ガイド板部材24側の水平な案内面24aに
向かって斜めに(約30°の突入角で)突入する。そし
て、搬送の経過に従って引き続き、図5に示されるよう
に、第1ターンベルトB1と第2ターンベルトB2によ
る押し出し力に基づいて、印画紙1は、その屈曲点TP
を案内面24aの上流側端部付近に保持しながら、飽く
までベース面側が、ベース面側ガイド板部材24の下
面、すなわち案内面24a上に摩擦を介して接当した状
態で、案内部材22内から抜け出て、現像処理槽部13
内の搬送ローラ対30,30に受け渡される。
【0023】その結果、第2搬送ローラユニット6U′
からコーナー部搬送機構20を介して現像処理部13へ
と受け渡される際に、第2搬送ローラユニット6U′か
ら排出された印画紙1は、先ず、第1ターンベルトB1
と第2ターンベルトB2によって両面を挟着されなが
ら、ローラR1によって約60°だけ現像処理部13側
に傾斜した経路に進路を変更され、第1ターンベルトB
1と第2ターンベルトB2を抜け出してからは、案内部
材22内の上側の案内面24aに押し付けられながら、
現像処理部13へと搬送されるので、この間、印画紙1
の乳剤面側が静止した案内部材などと摩擦を起こす行程
がない。このように、印画紙1は(その先端でさえ)、
乳剤面側ガイド板部材26とは全く接触することなく、
コーナー部搬送機構20内を搬送されるため、乳剤面側
ガイド板部材26が機能を果たす機会は通常はないが、
カール癖が通常と異なる、或いは、腰の極端に弱い等の
例外的な特性の印画紙を処理する際に、これらの印画紙
の先端がコーナー部搬送機構20と現像処理部13のユ
ニットとの間に形成されている間隙内に進入することを
防止する機能を有する。
【0024】現像処理槽部13を通過した印画紙1は、
乾燥処理部14に送り込まれ、同部内の搬送経路を通過
する間に、乾燥手段14aによって適宜乾燥される。乾
燥処理部14の下流側端部は、大径の駆動ローラ90
と、駆動ローラ90の周面に転動可能に密着する圧着ロ
ーラ90a,90b,90cが設けられている。そし
て、駆動ローラ90と圧着ローラ90a,90b,90
cのさらに下流側には、乾燥処理部14から排出された
乾燥済みの各印画紙を上下に振り分ける振り分け機構1
5が設けられており、振り分け機構15の下流側には、
印画紙を僅かに上方に送る第1出口搬送装置16Aと、
印画紙を下方に送る第2出口搬送装置16Bとが形成さ
れている。尚、出口部における処理能力の関係から、通
常は、小判の印画紙1は、第1姿勢の可動ガイド部材4
0によって、上部出口17Aからソータ機構19に排出
され、大判印画紙1は、第2姿勢の可動ガイド部材40
によって、下部出口17Bから固定トレイ42に排出さ
れるように構成されている。
【0025】〔別実施形態〕コーナー部搬送機構は、図
6に例示されるように、無端ベルトを用いることなく、
同期した周速度で回転駆動される複数のローラ対によっ
て印画紙1を搬送するように構成しても良い。図6に示
されたコーナー部搬送機構20′は、最も上流側に位置
する第1ローラ対R′1,R′2、最も下流側に位置す
る第2ローラ対R′6,R′7、第1ローラ対R′1,
R′2と第2ローラ対R′6,R′7の中間に配置され
た中間ローラ群R′3,R′4,R′5、および、これ
らの複数のローラに沿って設けられたガイド部材32と
を備えている。ガイド部材32は、ベース面側ガイド板
部材34と、乳剤面側ガイド板部材36とからなる。
【0026】第1ローラ対R′1,R′2のローラR′
1と、中間ローラ群R′3,R′4,R′5のローラ
R′3と、第2ローラ対R′6,R′7のローラR′6
は一つのモータによって同期した周速度で回転駆動され
る。他方、第1ローラ対R′1,R′2のローラR′2
は、搬送中の印画紙1を挟着するためにローラR′1に
向けて水平方向から付勢されており、同じ目的で、中間
ローラ群R′3,R′4,R′5のローラR′4とロー
ラR′5は、ローラR′3に向けて夫々水平方向と斜め
上方から付勢されており、第2ローラ対R′6,R′7
のローラR′7は、ローラR′6に向けて斜め上方から
付勢されている。
【0027】そして、上流側の第1ローラ対R′1,
R′2どうしの間と、中間ローラ群R′3,R′4,
R′5のローラR′3とローラR′4の間に形成される
共通の接線は、第2搬送ローラユニット6U′の鉛直上
方に延びた搬送経路に沿って鉛直方向に延びている。ま
た、下流側の第2ローラ対R′6,R′7どうしの間
と、中間ローラ群R′3,R′4,R′5のローラR′
3とローラR′5の間に形成される共通の接線は、水平
に対して約30°傾斜している。
【0028】一方、ガイド部材32のベース面側ガイド
板部材34の後端部は、下方に面し水平に延びた案内面
34aを形成しており、乳剤面側ガイド板部材36の後
端部は、上方に面し水平に延びた案内面36aを形成し
ている。そこで、ガイド部材32の中間部付近を中間ロ
ーラ群R′3,R′4,R′5によって搬送されて来た
印画紙1の先端は、先ず、乳剤面側ガイド板部材36側
ではなく、必ずベース面側ガイド板部材34側の水平な
案内面34aに向かって斜めに(約30°の突入角で)
突入する。そして、搬送の経過に従って引き続き、第2
ローラ対R′6,R′7による押し出し力に基づいて、
印画紙1は、その屈曲点を案内面34aの上に保持しな
がら、ベース面側が、乳剤面側ガイド板部材34の後端
部の下面、すなわち水平な案内面34a上に摩擦を介し
て接当した状態で、案内部材32内から抜け出て、現像
処理槽部13内の搬送ローラ対30,30に受け渡され
る。尚、図6から理解されるように、ガイド部材32の
中間部付近の湾曲部も印画紙の持つカール癖の方向とは
反対向きに湾曲した形状を有するので、ベース面側に巻
き込むようなカール癖を持つ一般の印画紙1であれば、
ガイド部材32の中間部付近を含めた他の部位を通過す
る際にも、常に印画紙1のベース面側を介してベース面
側ガイド板部材34側と積極的に接当しながら搬送さ
れ、印画紙1の乳剤面側が静止した案内部材との摩擦で
損傷を受ける虞は少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタプロセッサの斜視図
【図2】図1のプリンタプロセッサの概略的な破断正面
【図3】図1のプリンタプロセッサのコーナー部搬送機
構を正面から見た略図
【図4】図3のコーナー部搬送機構の一部拡大正面図
【図5】図4のコーナー部搬送機構の別の状態に対応す
る正面図
【図6】コーナー部搬送機構図3の別の実施形態を示す
正面図
【図7】従来技術によるコーナー部搬送機構を示す正面
【符号の説明】
1 印画紙 24 ベース面側ガイド板部材 24a 案内面 26 乳剤面側ガイド板部材 13 現像処理部 B1 第1ターンベルト B2 第2ターンベルト RP1 第1ローラ対

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真用印画紙を写真用印画紙の両面から
    圧着しつつ移動する一対の周面を備えた搬送手段と、前
    記搬送手段から排出された写真用印画紙を、前記搬送手
    段の搬送上流側に位置する上流側搬送経路に対して角度
    をなして延びた下流側搬送経路へと案内する案内手段と
    を備えた写真用印画紙用の搬送機構であって、 前記案内手段が、前記搬送手段から排出された写真用印
    画紙の進路を、写真用印画紙の非乳剤面との接当を介し
    て前記下流側搬送経路へと変更するために、前記搬送手
    段の写真用印画紙送り出し方向と交差する案内面を有す
    る写真用印画紙用の搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段の前記写真用印画紙送り出
    し方向は、前記下流側搬送経路と前記上流側搬送経路と
    の双方と前記所定角度を下回る傾斜角をなすように構成
    されている請求項1に記載の写真用印画紙用の搬送機
    構。
  3. 【請求項3】 前記所定角度は90°であり、前記案内
    手段の前記案内面は、前記搬送手段の前記一対の周面と
    写真用印画紙の間に形成される前記接線と、90°を下
    回る傾斜角をなすように構成されている請求項2に記載
    の写真用印画紙用の搬送機構。
  4. 【請求項4】 前記傾斜角は15°と45°の範囲内に
    ある請求項3に記載の写真用印画紙用の搬送機構。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段の前記写真用印画紙送り出
    し方向は、互いに平行な軸芯を備えた第1および第2ロ
    ーラ対と、前記第1ローラ対の各周面に巻き回された第
    1無端ベルトと、前記第1無端ベルトの外周面に写真用
    印画紙を押し付けるように前記第2ローラ対の各周面に
    巻き回された第2無端ベルトとによって形成されている
    請求項1から4のいずれか1項に記載の写真用印画紙用
    の搬送機構。
  6. 【請求項6】 さらに、前記第1ローラ対の両軸芯と協
    働して三角形をなすように配置された軸芯周りで回転可
    能な第5のローラが前記第1ローラ対よりも上流側に設
    けられており、前記第1無端ベルトは、前記第1ローラ
    対と前記第5のローラからなる3つのローラに同時に巻
    き回されており、前記第5のローラの周面から前記第1
    ローラ対の周面に向かって延びる前記第1無端ベルトの
    上流部位は、前記下流側搬送経路に沿って延びており、
    前記第2無端ベルトは、写真用印画紙を前記第1無端ベ
    ルトの前記上流部位にも押し付け可能に構成されている
    請求項5に記載の写真用印画紙用の搬送機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015051824A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 コニカミノルタ株式会社 用紙搬送装置、用紙処理装置、及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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