JP2001153762A - 試料吸引・吐出方法及び装置 - Google Patents

試料吸引・吐出方法及び装置

Info

Publication number
JP2001153762A
JP2001153762A JP34047599A JP34047599A JP2001153762A JP 2001153762 A JP2001153762 A JP 2001153762A JP 34047599 A JP34047599 A JP 34047599A JP 34047599 A JP34047599 A JP 34047599A JP 2001153762 A JP2001153762 A JP 2001153762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
suction
suction needle
container
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34047599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3697631B2 (ja
Inventor
Maki Suezawa
真樹 末澤
Rikiya Tanabe
力也 田邊
Eijiro Okumura
栄次郎 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Koden Corp
Original Assignee
Nippon Koden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Koden Corp filed Critical Nippon Koden Corp
Priority to JP34047599A priority Critical patent/JP3697631B2/ja
Publication of JP2001153762A publication Critical patent/JP2001153762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3697631B2 publication Critical patent/JP3697631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料液を採取してキャップで密閉された試料
容器から吸引針によりキャップを通して試料液を吸引
し、試料容器外へ吐出する試料吸引・吐出装置におい
て、吸引針を試料容器から抜く過程で吸引針の外周面が
洗浄されるようにする。 【解決手段】 管状の試料容器8を保持する容器ホルダ
に、キャップ9に刺通させて試料液を吸引する吸引針の
外周面を洗浄する逆円錐状洗浄室17が形成された洗浄
具10が設けられている。洗浄室17の先端部には、逆
円錐の中心から側方へずらした方向へ向いて吐出口15
が形成され、洗浄具10の基端部側に吸引口16が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料液を採取して
キャップで密閉された試料容器から吸引針によりキャッ
プを通して試料液の吸引し、試料容器外へ吐出する試料
吸引・吐出方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−79953号公報によれば、
真空採血した採血管にゴムキャップで密閉した状態で吸
引針を刺して内部を大気に通気させた後に、採血管を傾
斜させた状態で血液試料を吸引針で吸引するこの種の装
置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この装置によれば、密
栓状態で空間部が大気と等圧となることにより、負圧が
残る場合の試料液の吸引時の誤差が解消され、空間部が
陽圧に転じた場合のコンタミも解消される。しかしなが
ら、吸引針を試料容器から抜く際に試料液で汚れた吸引
針の外周面の洗浄を別の場所に用意した洗浄具で行う必
要がある。また、ゴムキャップを通気時及び試料吸引時
に2回吸引針で刺すために、その都度吸引針の汚染の可
能性を考慮する必要がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、試料液
を真空状態で採取して密閉したキャップを通して空間部
の外気への通気及び試料液の吸引を行う際に、吸引針の
試料汚れを防止する試料吸引方法及び吸引針を試料容器
から抜く過程で吸引針の外周面が洗浄される試料吸引・
吐出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、試料液を採取してキャ
ップで密閉された試料容器から吸引針によるキャップを
通しての試料液の吸引及び試料容器外への吐出を行う機
構を用いた試料吸引・吐出方法において、試料容器を立
たせる状態にするステップと、吸引針を試料容器の空間
部まで刺通させて吸引針を介し通気することにより外気
と等圧にするステップと、吸引針を試料容器から抜くス
テップと、吸引針を洗浄するステップと、吸引針を試料
液に位置付けして所定量の試料液を吸引するステップ
と、吸引針を試料容器から抜くステップと、試料液を吸
引針から吐出するステップとを有する。吸引針の通気時
の汚れが洗浄される。
【0006】または、請求項2により、試料容器を立た
せる状態にするステップと吸引針を試料容器の空間部ま
で刺通させて吸引針を介し通気することにより外気と等
圧にするステップと、吸引針を試料液に位置付けして所
定量の試料液を吸引するステップと、吸引針を試料容器
から抜くステップと、吸引針の外周面を洗浄するステッ
プと、試料を吸引針から吐出するステップとを有する。
吸引針の試料吸引時の外周面の汚れが洗浄される。
【0007】または、請求項3により、試料容器を立た
せる状態にするステップと、吸引針を試料容器の空間部
まで刺通させて吸引針を介し通気することにより外気と
等圧にするステップと、吸引針を試料容器から抜くステ
ップと、吸引針を洗浄するステップと、吸引針を試料液
に位置付けして所定量の試料液を吸引するステップと、
吸引針を試料容器から抜くステップと、吸引針外周を洗
浄するステップと、試料を吸引針から吐出するステップ
とを有する。吸引針の通気時及び試料吸引時の吸引針の
内部及び外周面の汚れが洗浄される。
【0008】または、請求項4により、試料容器を立た
せる状態にするステップと、吸引針を試料容器の空間部
まで刺通させて吸引針を介して通気することにより外気
と等圧にするステップと、吸引針を試料容器から抜くス
テップと、吸引針を洗浄するステップと、吸引針を試料
液に位置付けして所定量の試料液を吸引するステップ
と、吸引針を試料容器から抜くステップと、吸引針外周
面を洗浄するステップと、試料液を吸引針から吐出する
ステップと、所定量の希釈液を吐出するステップとを有
する。この際、吸引針外周面のを洗浄と共に、試料液の
吐出に次いで希釈液を吐出することにより、所定倍率で
希釈された試料が得られる。
【0009】これらの方法において、短い吸引針を使用
可能にするには、請求項5により、試料容器を立たせる
状態にするステップにおいて、試料容器を倒立状態にす
る。
【0010】試料吸引・吐出装置として、吸引針の外周
面の洗浄を試料液の吸引位置から抜く途中経路で洗浄可
能とするには、請求項6により、試料液を採取してキャ
ップで密閉された試料容器から吸引針によりキャップを
通して試料液を吸引し、試料容器外へ吐出する試料吸引
・吐出装置において、吸引針の外周を洗浄するための逆
円錐状洗浄室を有する洗浄具を備え、洗浄部の先端部に
洗浄液の吐出口を設け、洗浄具の基端部に吸引口を設け
る。その際、洗浄液の旋回流を発生させるには、請求項
7により、吐出口は、逆円錐状洗浄室の中心から側方へ
ずらした方向へ向いて構成される。
【0011】試料吸引・吐出装置の吸引針の搬送機構を
省スペース、かつ簡単な構成で実現するには、請求項1
2により、試料液をキャップで密閉された管状の試料容
器を容器ホルダで保持し、吸引針がキャップを通して試
料容器の試料吸引位置及び空間部の外気への通気位置並
びに容器ホルダ外の試料吐出位置に搬送機構により移動
させられるようになった試料吸引・吐出装置において、
搬送機構は、モータで回転駆動される垂直方向のねじ軸
と、ねじ軸に螺合したナットに設けられ、かつねじ軸と
平行なガイドレールに昇降可能にガイドされる昇降基台
と、この昇降基台に昇降可能にガイドされ、かつ昇降基
台よりも裏側の離反位置を占めるようにばねで裏側へ付
勢されたラックと、このラックに噛合し、かつ吸引針の
基端部を回転駆動する歯車とを備え、昇降基台の昇降に
より、吸引針が試料吸引位置、通気位置及び容器ホルダ
に設けた洗浄室内の洗浄位置へ移動し、さらに吸引針が
容器ホルダを脱出した時点でラックのばね付勢方向の移
動をストッパにより拘束した状態で昇降基台をさらに昇
降させることによりラックで回転駆動される歯車によ
り、吸引針を昇降位置および側方の試料吐出位置間で往
復回転させる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図4を基に本発明の実施
の形態の一例による試料吸引・吐出装置を説明する。こ
の試料吸引・吐出装置は、図1及び図3に示すように、
フレーム39に構成され、試料容器8を倒立状態で保持
する容器ホルダ20及び吸引針1の搬送機構30を備え
ている。容器ホルダ20は、管状の試料容器8を挿入さ
せる内部空間を備え、下端部に試料容器8のキャップ9
を着座させる洗浄具10を着脱自在に嵌入させる嵌合溝
22が形成され、上端部に試料容器8を上方から押圧す
るように開閉されるスライド式の蓋21を備えている。
【0013】洗浄具10は、洗浄具本体10aの先端部
の嵌合穴11にリング状パッキン12を介して蓋10b
の裏面の突出部19が嵌合して組み立てられる。この組
み立て状態で、洗浄具本体10a及び蓋10bの両側に
は、嵌合溝22に嵌入するフランジ部10cが形成され
る。洗浄具本体10aには、吸引針1の試料容器8内へ
の垂直方向からの侵入をガイドする断面円形のガイド孔
13が形成され、一方蓋10bには試料容器8のキャッ
プ9を着座させるように隆起した着座部14及びガイド
孔13と同軸状のガイド孔13aが形成されている。ガ
イド孔13の先方には、同軸状の嵌合穴11に向けて内
径が徐々に大きくなる逆円錐部17aを有する洗浄室1
7が形成されている。その先端部分には、吸引針1の外
周面を洗浄するために中心から水平側方へずれた方向を
向いた洗浄液の吐出口15を周面に備え、かつ細管15
bが後続した流路15aが形成されている。
【0014】ガイド孔13の洗浄室17を部分的に構成
する上部には、洗浄液を排液する吸引口16を備えた流
路16aが形成され、細管16bが後続している。ガイ
ド孔13の内径は、吸引針1との周囲に吸引により洗浄
液を通すことができるが、表面張力により下方へ漏れる
ことがない程度の隙間を生じるように設定されている。
細管16bには、負圧により洗浄液を吸引する容量タン
クを備えたローラポンプ等の吸引ポンプが接続し、一方
細管15bには、圧送量が吸引量より多くなるように洗
浄液を圧送するシリンジポンプが接続する。尚、洗浄液
が吸引及び圧送には定常流が望ましい
【0015】洗浄具10のガイド孔13より基端側に
は、側方の試料吐出位置を向いて開口し、かつガイド孔
13に対する吸引針1の侵入及び回動をガイドするガイ
ド部18が形成されている。このガイド部は、ガイド孔
13の周面の延長面上に在る昇降ガイド面18aと、試
料吐出位置からの回動をガイドするように、昇降ガイド
面18aから側方へ向けてV字形に徐々に幅広になる回
動ガイド面18b(図2参照)と、ガイド孔13及び昇
降ガイド面18a間に介在して昇降ガイド面18aより
も試料吐出位置と反対側側方へ階段状に後退した後退面
18cとを備えている。
【0016】搬送機構30は、ステップモータ31の取
付け台及びフレーム基部39a間に回転自在に垂直方向
へ支持され、かつステップモータ31で回転駆動される
垂直方向のねじ軸32と、このねじ軸に螺合したボール
ナット33に取付けられ、かつねじ軸32と平行なガイ
ドレール34に昇降可能にガイドされる昇降基台35と
を備えている。
【0017】この昇降基台の表側にはラック36が載置
され、そのT字形に形成された両側のスライド部36a
が、両側のガイド板37にラック36が昇降基台35を
横断して昇降可能にガイドされている。ラック36に
は、吸引針1を回転駆動するようにガイド板37に軸支
されたシャフト44に取付けられた歯車40が噛合して
いる。ラック36及び昇降基台35間には、ラック36
を昇降基台35よりも裏側の離反位置へ引張り付勢する
ばね38が装着されている。フレーム基部39aはラッ
ク36のストッパとして機能し、ラック36に対するば
ね付勢方向の移動の拘束状態で昇降基台35がさらに下
降し、次いで上昇することにより停止状態のラック36
に噛合した歯車40が回転し、吸引針1は垂直方向の昇
降ガイド面18a及び試料吐出位置間で往復回動する。
【0018】吸引針1の基端部には、試料液の吸引・吐
出用に生食水が充填され、さらにこの生食水を吸引針1
を通じて吸引又は吐出する細管が着脱自在に装着される
ジョイントを備え、かつねじ挿通孔2aを備えたヘッド
2が設けられている。シャフト44の先端部には、ヘッ
ド2の係合部分2bを着脱自在に嵌入させる嵌合穴43
を備えてた係合基部42が取付けられている(図4参
照)。これにより、ヘッド2は、嵌合穴43に係合部分
2bを着脱自在に嵌入され、ねじ挿通孔2aを通してね
じ止されて係合基部42に着座する。
【0019】ステップモータ31には、吸引針1を試料
容器8の空間部の通気位置、僅かに下方の血液試料の吸
引位置、さらに僅かに下方の洗浄位置及びガイド孔13
から脱出した垂直方向の昇降位置でシャフト44(図3
参照)を支点として側方の試料吐出位置にそれぞれ所定
の停止時間を伴って順に移動するように、回転位置を制
御するタイマ及びCPU利用の制御回路が付属してい
る。但し、ステップモータに限らず、ロータリエンコー
ダ又は昇降位置を検知する位置センサを用いて通常のモ
ータで制御することも可能である。この制御回路は、吸
引針1の内部及び外周面の洗浄装置も吸引針1の昇降に
同期したタイミングて作動させる。
【0020】このように構成された試料吸引・吐出装置
の動作を図4を参照して説明する。高さ約8cm、外径
15mmの管状の試料容器8に血液試料を例えば高さ3
cm程度に真空採取し、倒立状態で容器ホルダ20にセ
ットしてキャップ9を着座部14に当接させて上方から
蓋21で押圧しておく。以下、ステップモータ31がプ
ログラムされた回転方向、停止時間及び停止位置に従っ
て回転し、先ず吸引針1がガイド孔13、13aを通つ
てキャップ9を刺通して血液試料の上方の空間部の所定
の通気位置に上昇し、ヘッド2を通して通気して外気と
等圧にする(同図A)。
【0021】昇降台35は、吸引針1を試料容器1及び
洗浄具10から抜くように下降し、ラック36の下端面
をフレーム基台39aへ拘束させた状態で所定量さらに
下降することにより、吸引針1を斜め下方へ回動させた
回動位置で容器7から吸引針1へ生食水を吸引させて吸
引針1内を洗浄する(同図B)。
【0022】昇降台35が上昇し、その過程でばね38
によりラック36を徐々に昇降台35に対して相対的に
下降させて吸引針1を昇降ガイド面18aに復帰させる
と共に、さらに上昇してキャップ9を刺通して吸引位置
ヘ停止し、所定量の血液試料を吸引する(同図C)。試
料容器8の倒立により、血液試料が少量であっても又吸
引により減少しても上方の空間部を通気させ得る程度の
短い吸引針1で吸引できる。
【0023】昇降台35が僅かに下降し、吸引針1の先
端部を僅かに下方の洗浄室17内へ洗浄位置に停止さ
せ、吐出口15から洗浄液を吐出させ、その旋回流で吸
引針1の外周面を洗浄して吸引口16から吸引させる。
ガイド孔13及び吸引針1間の隙間は僅かであり、洗浄
液は表面張力によりガイド孔13に保持され、しかも階
段状に後退した後退面18cが隣接することにより、昇
降ガイド面18aに伝わることなく確実に表面張力が生
じ、洗浄液は下方へ漏れることはない(同図D)。洗浄
具10は容器ホルダ20に対して着脱自在であることに
より、必要により取り外して洗浄することができる。
【0024】さらに下降して、同図Bと同一の回動位置
である試料吐出位置への回動で、容器7aに血液試料の
吐出を行う(同図E)。図4Eの過程において、試料液
の吐出後に希釈液を吐出して所望の希釈率の試料液を調
製しても良い。
【0025】尚、前述の実施の形態に代えて、試料容器
8を正立状態で保持し、洗浄具も反転させて、昇降基台
を下降させることにより吸引針を上方から試料容器に刺
し込むこともできる。この場合、吸引針は吸引過程での
液面低下も配慮して長くする必要がある。また、洗浄室
は試料容器8への液漏れを確実に防止するために、逆円
錐状に形成することなく、ガイド孔と同一内径もしくは
僅かに大きめの円筒状にする。試料吐出もしくは吸引針
内の洗浄位置での回動は、昇降台の上昇に伴って吸引針
を下方へ回動させる必要があるために、ラックに噛合す
る歯車に反転用の歯車を追加して噛合させる。
【0026】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によれば、
吸引針の内部或は外周面の洗浄により、試料汚れ、或は
測定誤差を少なくできる。請求項5の発明によれば、吸
引針を短縮でき、吸引針のガイドも容易となる。
【0027】請求項6の発明によれば、試料吸引・吐出
装置として、吸引針の外周面が、試料容器から抜く過程
で洗浄され、その際請求項7の発明によれば、旋回流の
発生で効率よく洗浄される。請求項8の発明によれば、
吸引針を短縮して吸引針の移動ストロークが短縮され、
吸引針のガイドも容易となる。請求項9の発明によれ
ば、容器ホルダに、吸引針外周面の洗浄具及び吸引針の
ガイド部がコンパクトに一体化される。請求項10の発
明によれば、洗浄具からの洗浄液の漏れが防止される。
請求項11の発明によれば、吸引針の試料容器へのガイ
ドが容易になる。請求項12の発明によれば、吸引針の
昇降及び回動がモータを用いて簡単、かつコンパクトな
構成で行われる。
【0028】請求項13の発明によれば、試料容器を倒
立状態で保持する試料吸引・吐出装置により、吸引針を
短縮して吸引針の移動ストロークが短縮され、吸引針の
ガイドも容易となる。洗浄室を逆円錐状に形成して洗浄
液の旋回流を発生させることにより、吸引針の外周面の
洗浄を所定流量の洗浄液で効率良く行うことができる。
ガイド孔に後退面が続くことにより、ガイド孔から昇降
ガイド面を伝わって洗浄液が垂れることなく表面張力で
ガイド孔に確実に保持される。モータでねじ軸を回転駆
動して試料吸引位置、通気位置及び洗浄位置への昇降及
び側方の試料吐出位置への回動を行わせる省スペースの
搬送機構が簡単に構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による試料吸引・吐出装置
の洗浄具を示すもので、同図Aはその断面図、同図Bは
その本体部分の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】同試料吸引・吐出装置の搬送機構の斜視図であ
る。
【図4】同試料吸引・吐出装置の動作を原理的に説明す
る図である。
【符号の説明】
1 吸引針 2 ヘッド 8 試料容器 9 キャップ 10 洗浄具 13、13a ガイド孔 17 洗浄室 18 ガイド部 18a 昇降ガイド面 18b 回動ガイド面 18c 後退面 20 容器ホルダ 30 搬送機構 31 ステップモータ 32 ねじ軸 33 ボールナット 35 昇降基台 36 ラック 38 ばね 40 歯車

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液を採取してキャップで密閉された
    試料容器から吸引針によるキャップを通しての試料液の
    吸引及び試料容器外への吐出を行う機構を用いた試料吸
    引・吐出方法において、 試料容器を立たせる状態にするステップと、吸引針を前
    記試料容器の空間部まで刺通させて前記吸引針を介し通
    気することにより外気と等圧にするステップと、前記吸
    引針を前記試料容器から抜くステップと、前記吸引針を
    洗浄するステップと、前記吸引針を試料液に位置付けし
    て所定量の前記試料液を吸引するステップと、前記吸引
    針を前記試料容器から抜くステップと、前記試料液を前
    記吸引針から吐出するステップと、を有することを特徴
    とする試料吸引・吐出方法。
  2. 【請求項2】 試料液を採取してキャップで密閉された
    試料容器から吸引針によるキャップを通しての試料液の
    吸引及び試料容器外への吐出を行う機構を用いた試料吸
    引・吐出方法において、 試料容器を立たせる状態にするステップと、吸引針を前
    記試料容器の空間部まで刺通させて前記吸引針を介し通
    気することにより外気と等圧にするステップと、前記吸
    引針を試料液に位置付けして所定量の前記試料液を吸引
    するステップと、前記吸引針を前記試料容器から抜くス
    テップと、前記吸引針の外周面を洗浄するステップと、
    前記試料を前記吸引針から吐出するステップと、を有す
    ることを特徴とする試料吸引・吐出方法。
  3. 【請求項3】 試料液を採取してキャップで密閉された
    試料容器から吸引針によるキャップを通しての試料液の
    吸引及び試料容器外への吐出を行う機構を用いた試料吸
    引・吐出方法において、 試料容器を立たせる状態にするステップと、吸引針を前
    記試料容器の空間部まで刺通させて前記吸引針を介し通
    気することにより外気と等圧にするステップと、前記吸
    引針を前記試料容器から抜くステップと、前記吸引針を
    洗浄するステップと、前記吸引針を試料液に位置付けし
    て所定量の前記試料液を吸引するステップと、前記吸引
    針を前記試料容器から抜くステップと、前記吸引針外周
    を洗浄するステップと、前記試料を前記吸引針から吐出
    するステップと、を有することを特徴とする試料吸引・
    吐出方法。
  4. 【請求項4】 試料液を採取してキャップで密閉された
    試料容器から吸引針によるキャップを通しての試料液の
    吸引及び試料容器外への吐出を行う機構を用いた試料吸
    引・吐出方法において、 試料容器を立たせる状態にするステップと、前記吸引針
    を前記試料容器の空間部まで刺通させて前記吸引針を介
    して通気することにより外気と等圧にするステップと、
    前記吸引針を前記試料容器から抜くステップと、前記吸
    引針を洗浄するステップと、前記吸引針を試料液に位置
    付けして所定量の前記試料液を吸引するステップと、前
    記吸引針を前記試料容器から抜くステップと、前記吸引
    針外周面を洗浄するステップと、前記試料液を前記吸引
    針から吐出するステップと、 所定量の希釈液を吐出するステップと、を有することを
    特徴とする試料吸引・吐出方法。
  5. 【請求項5】 試料容器を立たせる状態にするステップ
    において、前記試料容器を倒立状態にすることを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の試料
    液吸引・吐出方法。
  6. 【請求項6】 試料液を採取してキャップで密閉された
    試料容器から吸引針によりキャップを通して試料液を吸
    引し、試料容器外へ吐出する試料吸引・吐出装置におい
    て、 吸引針の外周を洗浄するための逆円錐状洗浄室を有する
    洗浄具を備え、 前記洗浄部の先端部に洗浄液の吐出口を設け、前記洗浄
    具の基端部に吸引口を設けた、ことを特徴とする試料吸
    引・吐出装置。
  7. 【請求項7】 吐出口が、逆円錐状洗浄室の中心から側
    方へずらした方向へ向いて構成されていることを特徴と
    する請求項6記載の試料吸引・吐出装置。
  8. 【請求項8】 試料容器を倒立状態で保持する容器ホル
    ダを備えたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記
    載の試料吸引・吐出装置。
  9. 【請求項9】 試料液をキャップで密閉された管状の試
    料容器を保持する容器ホルダと、キャップに刺通させて
    試料容器内の試料液を吸引するための吸引針の外周面を
    洗浄する洗浄室が形成された洗浄具と、この洗浄具の基
    端部側に吸引針の移動をガイドするためのガイド部を有
    する試料吸引・吐出装置において、 吸引針は、ガイド部にガイドされて洗浄具を貫通し、さ
    らに容器ホルダに保持された試料容器のキャップを刺通
    されるよう構成されたことを特徴とする試料吸引・吐出
    装置。
  10. 【請求項10】 ガイド部は、洗浄具に吸引針が貫通す
    る孔部に対して後退面を設けたことを特徴とする請求項
    9に記載の試料吸引・吐出装置。
  11. 【請求項11】 ガイド部は、洗浄具側を向いて開口
    し、洗浄室への吸引針の侵入をガイドする昇降ガイド面
    と、容器ホルダ外の試料吐出位置から昇降ガイド面への
    回動をガイドするように、前記昇降ガイド面から側方へ
    向けて徐々に幅広になる回動ガイド面とを備えたことを
    特徴とする請求項9又は請求項10に記載の試料吸引・
    吐出装置。
  12. 【請求項12】 試料液を採取してキャップで密閉され
    た管状の試料容器を容器ホルダで保持し、吸引針がキャ
    ップを通して試料容器の試料吸引位置及び空間部の外気
    への通気位置並びに容器ホルダ外の試料吐出位置に搬送
    機構により移動させられるようになった試料吸引・吐出
    装置において、 搬送機構は、モータで回転駆動される垂直方向のねじ軸
    と、前記ねじ軸に螺合したナットに設けられ、かつねじ
    軸と平行なガイドレールに昇降可能にガイドされる昇降
    基台と、この昇降基台に昇降可能にガイドされ、かつ前
    記昇降基台よりも裏側の離反位置を占めるようにばねで
    裏側へ付勢されたラックと、このラックに噛合し、かつ
    吸引針の基端部を回転駆動する歯車とを備え、 前記昇降基台の昇降により、前記吸引針が前記試料吸引
    位置、前記通気位置及び容器ホルダに設けた洗浄室内の
    洗浄位置へ移動し、さらに前記吸引針が容器ホルダを脱
    出した時点でラックのばね付勢方向の移動をストッパに
    より拘束した状態で前記昇降基台をさらに昇降させるこ
    とにより前記ラックで回転駆動される前記歯車により、
    前記吸引針を昇降位置および側方の試料吐出位置間で往
    復回転させることを特徴とする試料吸引・吐出装置。
  13. 【請求項13】 試料液を採取してキャップで密閉され
    た管状の試料容器を容器ホルダで保持し、吸引針がキャ
    ップを通して試料容器の試料吸引位置及び空間部の外気
    への通気位置並びに容器ホルダ外の試料吐出位置に搬送
    機構により移動させられるようになった試料吸引・吐出
    装置において、 容器ホルダが試料容器を倒立状態で保持すると共に、吸
    引針の前記試料容器内への侵入をガイドする断面円形の
    ガイド孔及びその先方に連続して前記吸引針の外周面を
    洗浄する逆円錐部を有する洗浄室が形成された洗浄具を
    備えると共に、前記逆円錐部の先端部に、その中心から
    側方へずれた方向を向いた洗浄液の吐出口を設け、前記
    洗浄室の基端部に吸引口を設け、 また前記洗浄具の前記ガイド孔より基端側に、前記吸引
    針の移動をガイドするガイド部を形成すると共に、この
    ガイド部が、試料吐出位置側を向いて開口し、かつ前記
    ガイド孔の周面の延長面上に位置して前記ガイド孔への
    前記吸引針の侵入をガイドする昇降ガイド面と、前記試
    料吐出位置から前記昇降ガイド面への回動をガイドする
    ように、前記昇降ガイド面から側方へ向けて徐々に幅広
    になる回動ガイド面と、前記ガイド孔及び前記昇降ガイ
    ド面間に介在して前記試料吐出位置側を向いて開口し、
    かつ前記昇降ガイド面よりも前記試料吐出位置側と逆の
    側方へ後退した後退面とを備え、 搬送機構が、モータで回転駆動される垂直方向のねじ軸
    と、このねじ軸に螺合したナットに設けられ、かつ前記
    ねじ軸と平行なガイドレールに昇降可能にガイドされる
    昇降基台と、この昇降基台に昇降可能にガイドされ、か
    つ前記昇降基台よりも裏側の離反位置を占めるようにば
    ねで裏側へ付勢されたラックと、このラックに噛合し、
    かつ前記吸引針の基端部を回転駆動する歯車とを備え、
    前記昇降基台の昇降により、前記吸引針が前記試料吸引
    位置、通気位置及び前記洗浄室内の洗浄位置へ移動し、
    さらに前記吸引針が前記容器ホルダを脱出した時点で前
    記ラックの前記ばね付勢方向の移動をストッパにより拘
    束した状態で前記昇降基台をさらに昇降させることによ
    り前記ラックで回転駆動される前記歯車により、前記吸
    引針を前記昇降位置及び側方の前記試料吐出位置間で往
    復回動させることを特徴とする試料吸引・吐出装置。
JP34047599A 1999-11-30 1999-11-30 試料吸引・吐出方法及び装置 Expired - Fee Related JP3697631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34047599A JP3697631B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 試料吸引・吐出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34047599A JP3697631B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 試料吸引・吐出方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001153762A true JP2001153762A (ja) 2001-06-08
JP3697631B2 JP3697631B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=18337326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34047599A Expired - Fee Related JP3697631B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 試料吸引・吐出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3697631B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292732A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Sysmex Corp 血液試料測定方法及び装置
US8557598B2 (en) 2005-03-17 2013-10-15 Sysmex Corporation Method for measuring blood sample and apparatus thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292732A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Sysmex Corp 血液試料測定方法及び装置
US8557598B2 (en) 2005-03-17 2013-10-15 Sysmex Corporation Method for measuring blood sample and apparatus thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP3697631B2 (ja) 2005-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3239199B2 (ja) ピペット洗浄装置
AU5257298A (en) Open vial aspirator and probe washer
JP6373879B2 (ja) 自動分析装置
JPS63139256A (ja) 液体サンプル取出し用ニードルの洗浄装置
JPH0783938A (ja) 試料採取装置
JP4755927B2 (ja) 血液試料中の血球測定方法及び装置
JPH04348743A (ja) 採血管自動脱気装置
CN112403953B (zh) 采样针组件的清洗方法及清洗装置
CN109498067A (zh) 一种泌尿外科采尿装置
KR20130103376A (ko) 액 처리 장치
JP2001153762A (ja) 試料吸引・吐出方法及び装置
WO2013108587A1 (ja) 薬液移注方法及び薬液移注装置
JP5954114B2 (ja) サンプリング装置
JPH07218513A (ja) ノズル洗浄方法
CN113834710B (zh) 一种全自动液体处理工作站
JP3080118B2 (ja) 液体試料の採取装置
JP2006162260A (ja) 液体クロマトグラフ用オートサンプラ
JPH084617Y2 (ja) サンプリング装置
JPS58124951A (ja) 反応管洗浄方法
JP2630925B2 (ja) ホタテ中腸腺自動除去装置
JP2014112040A (ja) 開栓装置および試料処理装置並びに容器の開栓方法
JPS6015023B2 (ja) 試料分析装置
JP4037670B2 (ja) 浮遊油の回収装置
JP5746851B2 (ja) 分注装置
CN114414749B (zh) 一种液态食品中细菌数的检测方法及其提取设备

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3697631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080715

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees