JP2014112040A - 開栓装置および試料処理装置並びに容器の開栓方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料や試薬等が封入された容器の栓を開栓する際に、容器栓の凹部に浮遊するミストを周囲に飛散することを防止することができる開栓装置および試料処理装置並びに容器の開栓方法を提供する。
【解決手段】開栓機構101が開栓動作を行って容器本体105を開栓する時に、容器栓104の上昇動作および容器栓104の下降動作を実施する。これにより、容器栓の凹部106に浮遊しているミストを、容器栓104の上昇時に、容器栓の凹部106に向けて流れる気流と、容器保持吸引機構102の吸引部102aに向けて流れる気流とからなる気流(除去気流)に取り込んでミストを吸引、回収する。
【選択図】図4

Description

本発明は、試料や試薬が封入された容器の栓を開栓するための開栓装置および試料処理装置並びに容器の開栓方法に関する。
試料や試薬を封入した容器の栓を抜き取るための開栓装置として、真空採血管を開栓ポジションで直立状態にクランプする採血管クランプ機構と、前記開栓ポジションに設けられ、前記真空採血管の栓体を咬持するチャック機構と、前記チャック機構に設けられ、前記真空採血管の栓体を咬持したとき、該栓体を含む前記真空採血管の開口部周辺を密封するとともに、この密封領域を前記真空採血管の内圧と略同圧に減圧する密封減圧手段と、前記チャック機構を栓咬持位置から上昇させ、前記真空採血管の栓体を開栓する昇降機構とを具備したものがある(特許文献1参照)。
特開2008−279128号公報
血液等の試料や検査のための試薬を封入した容器の上開口部を塞いでいる栓を抜き取る際、所謂開栓する際に、容器内に収容された試料や試薬のミストが容器の上開口部から外部に飛散する可能性がある。
特許文献1記載の開栓装置では、真空採血管とこの真空採血管の開口部周辺を包容する覆い部材との間の空間部での空気の流れがないため、栓体が真空採血管から取り外される際に、血液が真空採血管の管内からミスト状となって空間部に飛び出しても、ミスト状の血液は空間部に留まり、それ以上の飛散は防止できる。しかし、覆い部材が開いたときに、このミスト状の血液が周辺に飛び散ることは防止できない。
また、栓体は、頭部とその頭部の下面中央部に位置する密閉部を有しており、この密閉部にはその下面中央部に凹部を形成しているのが一般的である、このような栓体を用いる場合、栓体の開栓で飛散するミスト状の血液のうち、開栓動作で生起する気流により上昇し、栓体において容器本体と接する突起の窪み内壁部分、すなわち栓の凹部に浮遊するミストが存在する。この栓体の凹部のミストについても、特許文献1記載の開栓装置では、覆い部材が閉じている間は栓体の凹部には空気の流れは無いために、浮遊ミストは栓体の凹部に停滞し、その飛散を防止することはできる。
しかし、覆い部材が開いた時には空気の流れが栓体の凹部に生起するため、浮遊ミストは栓体の凹部から飛び出して、隣接する試料容器や試薬容器、分析容器に飛散する可能性があり、装置内の汚染や試料や試薬間での液混入の恐れがある、との問題がある。
本発明は、試料や試薬等を封入した容器の栓を開栓する際に、容器栓の凹部に浮遊するミストを周囲に飛散することを防止することができる開栓装置および試料処理装置並びに容器の開栓方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、容器の栓を開栓するための開栓装置であって、密閉部に凹部を有する容器栓によって液体を収容した容器の上部開口部を密閉した前記容器を保持する容器保持機構と、前記容器保持機構に保持された前記容器から前記容器栓を持ち上げて取り外す開栓機構と、この開栓機構による前記容器栓の開栓処理時に、前記容器栓の前記凹部内に停滞する液体ミストを除去する除去気流を発生させる制御機構とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、試料や試薬等を封入した容器の栓を開栓する際に、容器の栓の凹部に浮遊するミストを除去する気流によってミストの移動を制御し、ミストの飛散・拡散を防止することができる。よって、装置内の汚染や隣接する試料や試薬、反応液の間におけるコンタミネーションを防止することができ、検体の分析精度の信頼性を確保することができる。
容器の概略図であり、(a)は容器の上面図、(b)は(a)に示す容器をA−A矢視から見た縦断面図、(c)は容器の下面図である。 容器栓の概略図であり、(a)は容器栓の上面図、(b)は(a)に示す容器栓をA−A矢視から見た縦断面図、(c)は容器栓の下面図である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の容器栓の凹部に発生する気流の概略を示す縦断面図であり、(a)は容器栓の上昇動作時、(b)は容器栓の下降動作時である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の機能ブロック図である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の制御のタイミングチャート図である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の動作の概略を説明する図3(a)のB−B矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の動作の概略を説明する図3(a)のB−B矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第1の実施形態の動作の概略を説明する図3(a)のB−B矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第2の実施形態の一部構成の概略を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示す開栓装置をC−C矢視から見た縦断面図である。 本発明の開栓装置の第2の実施形態の一部構成の概略を示す図であり、(c)は下面図、(d)は図8A(b)に示す開栓装置をD−D矢視から見た下面図、(e)は図8A(b)に示す開栓装置をE−E矢視から見た上面図である。 本発明の開栓装置の第2の実施形態の動作の概略を示す図8AのC−C矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第2の実施形態の動作の概略を示す図8AのC−C矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第2の実施形態の動作の概略を示す図8AのC−C矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第3の実施形態の動作の概略を説明する上面および図3のB−B矢視における縦断面を示す図である。 本発明の開栓装置の第3の実施形態の動作の概略を説明する上面および図3のB−B矢視における縦断面を示す図である。 本発明の開栓装置の第3の実施形態の動作の概略を説明する上面および図3のB−B矢視における縦断面を示す図である。 本発明の開栓装置の第4の実施形態の動作の概略を示す図3のB−B矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第4の実施形態の動作の概略を示す図3のB−B矢視における縦断面図である。 本発明の開栓装置の第4の実施形態の動作の概略を示す図3のB−B矢視における縦断面図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の概略構成を示す上面図である。 図12に示す本発明の試料処理装置の第5の実施形態の試料処理部の詳細を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の動作の概略を示す図13のF−F矢視における縦断面図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の動作の概略を示す図13のF−F矢視における縦断面図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の動作の概略を示す図13のF−F矢視における縦断面図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の動作の概略を示す図13のF−F矢視における縦断面図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の機能ブロック図である。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の制御のタイミングチャートである。 本発明の試料処理装置の第5の実施形態の制御のタイミングチャートである。 閉栓機構を備えた開栓装置の概略縦断面図である。
以下に本発明の開栓装置および試料処理装置並びに容器の開栓方法の実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第1の実施形態を、図1乃至図7Cを用いて説明する。
図1は、容器の概略図であり、(a)は容器の上面図、(b)は(a)に示す容器をA−A矢視から見た縦断面図、(c)は容器の下面図である。
図2は、容器栓の概略図であり、(a)は容器栓の上面図、(b)は(a)に示す容器栓をA−A矢視から見た縦断面図、(c)は容栓器の下面図である。
図3は本発明の開栓装置の第1の実施形態の概略構成図であり、(a)は開栓装置の上面図、(b)は側面図である。
また、図4は図3(a)のB−B矢視における容器栓の凹部に発生する気流の概略を示す縦断面図であり、(a)は容器栓の上昇時、(b)は下降時における、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104,容器本体105および容器栓の凹部106の断面図である。
図5は、機能ブロック図である。
図6は、タイミングチャート図である。
図7A乃至図7Cは図3(a)のB−B矢視における開栓装置の動作を示す断面図である。
まず本発明で用いられる容器および容器栓の概略について図1および図2を用いて説明する。
容器は、図1(a)−(c)に示すように、その上部が開口となっている容器本体105からなる。
容器栓104は、図2(a)―(c)に示すように、円柱形状をしており、容器本体105と接する円柱形状の容器栓突起部(密閉部)119と、容器本体105の上部を覆う頭部104aとを備えている。その容器栓突起部119には同心円状の窪み、すなわち容器栓の凹部106がある。
次に、本実施形態の開栓装置について説明する。
図3(a)―(b)に示すように、開栓装置は、開栓機構101と、容器保持吸引機構102と、仕切り板103と、開栓機構ガイド111と、排気ファン114と、容器保持吸引機構吸引バルブ115と、排気フィルタ116と、排気ダクト117と、容器栓廃棄容器118とを概略備えている。
開栓機構101は、図3および図4に示すように、容器保持吸引機構102に保持された容器本体105から容器栓104を持ち上げて取り外す半円状の機構であり、容器栓104を保持する容器栓保持部102aを備えている。開栓機構101は、容器保持吸引機構102に上下に対向するように設けられている。
また、開栓機構101は、開栓機構開閉モータ109により開閉動作可能である。また、開栓機構101は、開栓機構上下モータ110により上下に移動可能で、開栓機構水平モータ112により開栓機構ガイド111に沿って水平方向に移動可能である。さらに、開栓機構101は、開栓機構回転モータ126により円柱形状の容器栓104の中心軸を回転軸とした回転動作が可能である。
容器保持吸引機構(容器保持機構)102は、図4(a)―(b)に示すように、容器栓の凹部106を有する容器栓104で閉栓された容器本体105を保持する機構であり、気体を吸引する吸引部102aおよび容器本体105を保持する容器本体保持部102bを備えている。この容器保持吸引機構102は、容器保持吸引機構開閉モータ113で開閉可能である。容器保持吸引機構102では、排気ファン114の動作中に容器保持吸引機構吸引バルブ115が開かれると、吸引部102aから気体が吸引される。吸引された気体は排気フィルタ116を通って排気ダクト117から開栓装置外へ排気される。
仕切り板103は、図3(b)に示すように、容器保持吸引機構102の周囲に備えられている。
容器栓廃棄容器118は、開栓機構101に保持された開栓後の容器栓104が廃棄される容器である。
また、開栓装置は、図4および図5に示すように、容器栓104の開栓処理時に、開栓機構101が容器栓104を垂直方向に往復動させながら持ち上げるよう作動し、かつ容器保持吸引機構102が吸引部102aから気体を吸引するように作動するよう、開栓機構開閉モータ109、開栓機構上下モータ110、開栓機構水平モータ112、開栓機構回転モータ126、容器保持吸引機構開閉モータ113、排気ファン114、容器保持吸引機構吸引バルブ115の動作を制御するコントローラ(制御機構)201を備えている。さらに、そのコントローラ201に対して制御の詳細を入力し、指示するためのPC202を備えている。
次に、本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第1の実施形態の動作について図6,図7A乃至図7Cを用いて説明する。なお図7では、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104,容器本体105および容器栓の凹部106を示しており、容器栓廃棄容器118等は図示の都合上省略してある。
図7A(a)は初期配置を示しており、開栓機構101および容器保持吸引機構102はそれぞれ開き、容器本体105は容器栓104で閉栓された状態でセットされている。
まず、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力し、開栓機構上下モータ110を作動させて開栓機構101を容器栓104の高さまで下降させ、停止させる(図7A(b))。
次いで、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109および容器保持吸引機構開閉モータ113に駆動信号を出力する。これにより開栓機構開閉モータ109が作動して開栓機構101が閉じて容器栓104が開栓機構101に保持される。また容器保持吸引機構開閉モータ113が作動して容器保持吸引機構102および仕切り板103が閉じて容器本体105が容器保持吸引機構102に保持される(図7A(c))。
この際、コントローラ201は排気ファン114に駆動信号を出力し、その状態を保ち続けて排気ファン114を作動させた状態とする。
次いで、コントローラ201は容器保持吸引機構吸引バルブ115に開信号を出力する。これにより容器保持吸引機構吸引バルブ115が開かれ、容器保持吸引機構102の吸引部102aから気体の吸引が開始される(図7B(d))。
次に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126に駆動信号を出力する。これにより、開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126を作動させて、開栓機構101を上昇させながら回転させ、容器栓104を開く(図7B(e))。この時、開栓機構101や仕切り板103の周囲から気体が流れ込み、容器栓104上昇時に容器栓の凹部106に向けた気流107が発生し、凹部106内に気流109が誘起される。また、容器保持吸引機構102の吸引部102aから気体が吸引されているため、容器栓104の凹部106から吸引部102aに向けて流れる気流108が生じる。この気流107と気流108と気流109からなる気流(除去気流)によって、容器栓の凹部106に滞留するミストが除去される。
次に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110を作動させて開栓機構101を下降させ、容器栓104を下降させる(図7B(f))。この時の下降量は、容器栓104が容器本体105に接触しない程度がよい。
更に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110を作動させて開栓機構101を上昇させ、容器栓104を再び上昇させる(図7C(g))。この時、容器栓104上昇時に容器栓の凹部106に向けた気流107と、凹部106内に誘起される気流109と、容器栓の凹部106から容器保持吸引機構102の吸引部102aに向けた気流108とからなる気流(除去気流)が発生する。
次いで、コントローラ201は容器保持吸引機構吸引バルブ115に閉信号を出力する。これにより容器保持吸引機構吸引バルブ115が閉じ、容器保持吸引機構102からの吸引が止まる(図7C(h))。
この際、コントローラ201は排気ファン114に出力していた駆動信号の出力を停止し、排気ファン114を停止させる。
次いで、コントローラ201は開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力する。これにより開栓機構水平モータ112が作動し、容器栓104が保持された開栓機構101を、開栓機構ガイド111に沿って容器栓廃棄容器118の上方に水平移動させる(図7C(i))。
その後、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109に駆動信号を出力して開栓機構開閉モータ109を作動させる。これにより開栓機構101が開き、容器栓104を容器栓廃棄容器118に廃棄する。
次に、コントローラ201は開栓機構回転モータ126および開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力し、開栓機構101を初期角度に戻し、かつ初期位置に戻す。
またコントローラ201は容器保持吸引機構開閉モータ113にも駆動信号を出力し、容器本体105を放す動作を行う(図7A(a)の状態に戻す)。
その後、必要に応じて次の容器の開栓処理を行う。
上述した本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第1の実施形態では、開栓機構101が開栓動作を行って容器本体105を開栓する時に、容器栓104の上昇動作(図7B(e),図7C(g))および容器栓104の下降動作(図7B(f))を実施する。
一般的に、採血管等の開栓時にはミストが発生し、その一部は容器栓の凹部106に流れ込み、容器栓の凹部106に滞留して浮遊した状態となり、汚染源となる。
しかし、本実施形態の開栓装置および容器の開栓方法によれば、この容器栓の凹部106に浮遊しているミストは、容器栓104の上昇時に、容器栓の凹部106に向けて流れる気流107と、凹部106内に誘起される気流109と、容器保持吸引機構102の吸引部102aに向けて流れる気流108とからなる気流(除去気流)により、吸引部102aに吸い込まれる。
よって、容器栓の凹部106に浮遊するミストを吸引、回収でき、ミストの移動が制御され、周囲へ飛散・拡散することを防止することができる。従って、隣接する試料や試薬、反応液のコンタミネーションを防止することができ、よって検体や試薬、反応液の清浄度を高く確保し、分析精度の信頼性を確保することができる。
また、栓を開閉する操作部を有する栓開閉部材と、栓開閉部材を栓に対して相対的に移動させる移動手段とを備え、栓開閉部材の操作部には、栓の周囲に飛散する試料を遮断するための遮断部が設けられた従来の栓開閉装置では、遮断部に付着せずに容器栓の凹部に浮遊するミストが、容器栓の凹部に空気の流れが生起した際に容器栓の凹部から飛び出して隣接する試料容器に飛散してしまう。
しかし、本実施形態によれば、容器栓の凹部に浮遊するミストの移動を制御することができるため、ミストの飛散・拡散を防止することができ、従来は困難であった試料間コンタミネーションの防止が可能となる。
なお、上述の実施形態においては、容器栓の下降動作(図7B(f))を一回行う場合について記載したが、下降動作は一回に限定されず、容器栓の下降動作(図7B(f))および容器栓の上昇動作(図7C(g))のサイクルを複数回繰り返することができる。下降動作を複数回行うことによって下降動作に伴う上昇動作の回数が増え、その上昇動作の際に生じる除去気流を多く発生させることができる。これにより、容器栓の凹部106に浮遊しているミストの押し出し量が多くなり、ミストの除去効果がより高まるため、周囲へのミストの飛散をより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、開栓機構101,仕切り板103および容器保持吸引機構102は二つ一組で機能する構造となっているが、二つに限定されるものではなく、例えば三つ一組等の様に複数個一組で機能する構造とすることもできる。
更に、本実施形態の開栓装置および容器の開栓方法はこの形態に限られず、容器栓の凹部106のミスト除去が不要な場合には、図7B(f)に示す容器栓104の下降動作および図7C(g)に示す容器栓104の上昇動作は実施せずに、省略することができる。すなわち、開栓装置は、コンタミネーション防止を優先する「ミスト除去モード」と処理速度を優先する「ミスト除去不要モード」を選択する構成を備えているものとする。すなわち本実施形態の開栓装置は,ミストによるコンタミネーションが問題となるような高感度分析を対象としており,ミストの混入が分析に影響しない場合には,「ミスト除去不要モード」を選択すればよい。
この場合、開栓装置を操作する者が「ミスト除去モード」を選択したときは、栓の下降動作(図7B(f))および栓の上昇動作(図7C(g))を実施する。これに対し「ミスト除去不要モード」を選択したときは、栓の下降動作(図7B(f))および栓の上昇動作(図7C(g))を実施せずに省略するよう構成する。
更に、容器栓の凹部106のミスト除去には、容器栓の凹部106の下部に気流を発生させればよいので、容器保持吸引機構102の吸引部102aから吸引する際に、2つある吸引機構102のうち片方のみを作動させてもよい。このようにすると、容器栓104の周方向で非対称な気流を発生させることができる。
例えば、容器本体105の図4(a)における右側半周部に位置する容器保持吸引機構102の吸引部102aだけで吸引すると、容器栓104の図4(a)における右側半周部からの下向きの気流だけでなく、容器栓104の図4(a)における左側半周部からも空気が流れ込み、その一部は容器栓の凹部106の下部を通過する気流となる。このため、容器栓の凹部106内に気流を発生させ、容器栓の凹部106内のミストを除去する働きをする。
このように、容器保持吸引機構102のうち片方のみで吸引することで、容器栓104の上昇動作および下降動作を行わなくても、容器栓の凹部106に滞留するミストを除去することができる。
<第2の実施形態>
本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第2の実施形態を図8A乃至図9Cを用いて説明する。
図8Aは、本実施形態の開栓装置のうち、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104および容器本体105を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C矢視における断面図である。
図8Bは、本実施形態の開栓装置のうち、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104および容器本体105を示す図であり、(c)は下面図、(d)は図8A(b)のD−D矢視における下面図、(e)は図8A(b)のE−E矢視における上面図である。
図9A乃至図9Cは、本実施形態の開栓装置の動作を示す図8A(a)のC−C矢視における断面図である。
第2の実施形態における開栓装置は、開栓機構101,容器保持吸引機構102および仕切り板103のうち、開栓機構101が気体の吐出機能を加えた構成である。
図8A(a),(b)、図8B(d)に示す様に、開栓機構101は、容器栓104を保持する開栓チャック部120と、容器保持吸引機構102の吸引部102aに向けて気体を吐出する吐出部121から構成されている。この例では、開栓チャック部120、吐出部121ともに三つ一組で機能するがこれに限定されない。更に、開栓装置101は、吐出ファンおよび開栓機構吐出バルブおよび吐出ダクトを備えている。吐出部121は、図8A(a)に示す様に、二つの吐出スリット形成部品124で構成されており、二つの吐出スリット形成部品124の間から気体を吐出する。
この開栓機構101では、吐出ファンの作動中に開栓機構吐出バルブが開かれると、装置外の気体が吐出ダクトから吸引される。吸引された装置外の気体は吐出部121から吐出される。
図8A(b),図8B(e)に示す様に、容器保持吸引機構102は、容器本体105を保持する容器本体保持部122と、気体を吸引する吸引部123から構成されている。この例では、容器本体保持部122、吸引部123ともに二つ一組で機能するがこれに限定されない。吸引部123は、図8A(b)に示す様に、二つの吸引スリット形成部品125で構成されており、二つの吸引スリット形成部品125の間から気体を吸引する。また、吸引部123の周囲には仕切り板103が備えられている。この仕切り板103も二つ一組で機能する、がもちろんこれに限定されない。
コントローラ201は、開栓機構101が容器栓104を容器本体105から取り外す際に、開栓機構101の吐出部101から気体を吐出させるよう、吐出ファン、開栓機構吐出バルブ、吐出ダクトを制御する。その他の制御は第1の実施形態と略同じである。
次に、本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第2の実施形態の動作について図9A乃至図9Cを用いて説明する。なお、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104,容器本体105および容器栓の凹部106を示してあり、容器栓廃棄容器118等は図示の都合上省略してある。
図9A(a)は初期状態を示しており、開栓機構101および容器保持吸引機構102はそれぞれ開き、容器本体105が容器栓104で封止された状態でセットされている。
まず、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110が作動し、開栓機構101を容器栓104の高さまで下降させて停止させる(図9A(b))。
次いで、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109および容器保持吸引機構開閉モータ113に駆動信号を出力する。これにより開栓機構開閉モータ109が作動して、開栓機構101が閉じて容器栓104が開栓機構101に保持される。また、容器保持吸引機構開閉モータ113が作動して、容器保持吸引機構102および仕切り板103が閉じて容器本体105が容器保持吸引機構102に保持される(図9A(c))。
次いで、コントローラ201は開栓機構吐出バルブ(図示せず)および容器保持吸引機構吸引バルブ115に開信号を出力する。これにより開栓機構吐出バルブおよび容器保持吸引機構吸引バルブ115が開き、開栓機構101の吐出部121から気体が吐出され、容器保持吸引機構102の吸引部123から気体の吸引が開始される(図9B(d))。
次に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110が作動して、開栓機構101を上昇させ、容器栓104が開かれる(図9B(e))。
次いで、コントローラ201は開栓機構吐出バルブおよび容器保持吸引機構吸引バルブ115に閉信号を出力する。これにより開栓機構吐出バルブおよび容器保持吸引機構吸引バルブ115を閉じ、開栓機構101からの気体の吐出および容器保持吸引機構102からの気体の吸引の動作を止める(図9B(f))。
次いで、コントローラ201は開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力する。これにより開栓機構水平モータ112を作動させて、容器栓104を保持する開栓機構101を開栓機構ガイド111に沿って容器栓廃棄容器118の上方に水平移動させる(図9C(g))。
その後、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109に駆動信号を出力して開栓機構開閉モータ109を作動させる。これにより開栓機構101が開き、容器栓104を容器栓廃棄容器118に廃棄する。
最後に、コントローラ201は開栓機構回転モータ126および開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力し、開栓機構101を初期角度に戻し、かつ初期位置に戻す。
またコントローラ201は容器保持吸引機構開閉モータ113にも駆動信号を出力し、容器本体105を放す動作を行う(図9A(a)の状態に戻す)。
その後、必要に応じて次の容器の開栓処理を行う。
本発明の開栓装置の第2の実施形態のように、開栓機構101に気体の吐出機能を加えることによって、上記の第1の実施形態で得られる効果に加えて、気体の吐出および吸引により形成される上下方向の気流により、飛び出しミストも制御することができるという効果が得られる。
なお、図9B(e)において、吐出部121から吐出された気体は全て吸引部123で吸引させるために、望ましくは吐出と吸引の開始と終了のタイミングを一致させる。更に望ましくは、吐出気体の量を吸引気体の量以下にする。また、気流はミストの飛散を防止する目的で発生させるため、ミスト発生前から気流を発生させておいても良い。そのために、気流吐出および吸引の開始(図9B(d))を、栓本体保持(図9A(c))の前のタイミングで実施することもできる。
また、コントローラ201は、開栓機構101から吐出させる気体の流量あるいは容器保持吸引機構102で吸引する気体の流量を容器栓104の周方向で非対称に実施するよう制御することができる。
例えば、3分割されている開栓機構101のうち1台あるいは2台でのみ気流を吐出する、あるいは2分割されている容器保持吸引機構102のうち1台でのみ気流を吸引する、あるいはその両方を組み合わせる、更には複数台あるうちの何台かの気流の吐出もしくは吸引を開栓動作中で停止もしくは開始する等の方法によって容器栓の凹部106の下部に気流を発生させることができる。
これによりさらに容器栓の凹部106に滞留するミストの除去効果が向上する。
更に、容器栓の凹部106内のミストをより確実に除去するために、第1の実施形態のように、容器栓104を上昇および下降動作を一回以上行うことで容器栓104下部に気流を発生させ、容器栓の凹部106に向けた気流を誘起させて、この気流を吸引除去することでミストを除去することができる。
また、第1の実施形態と同様に、容器栓の凹部のミスト除去が不要な場合には、図9B(d)での開栓機構101の吐出部121からの気体の吐出動作は実施せずに、省略することができる。すなわち、開栓装置が、「ミスト除去モード」と「ミスト除去不要モード」を選択する構成を備えているものとすることができる。
<第3の実施形態>
本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第3の実施形態を図10A乃至図10Cを用いて説明する。
図10A乃至図10Cは、本発明の開栓装置の第3の実施形態の動作を示す上面図および図3(a)のB−B矢視における断面図である。
第3の実施形態における開栓装置は、容器栓の凹部106に浮遊しているミストを除去するために、コントローラ201によって容器栓104を上昇させる際および下降させる際に、容器栓104に対して回転運動を加えるよう開栓機構回転機構126を制御する以外は、容器栓104の上昇および下降動作を実行するよう制御する第1の実施形態の開栓装置と略同じであり、詳細は省略する。
次に、本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第3の実施形態の動作について図10A乃至図10Cを用いて説明する。なお、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104,容器本体105および容器栓の凹部106を示してあり、容器栓廃棄容器118等は図示の都合上省略してある。
図10A(a)は初期配置を示しており、開栓機構101および容器保持吸引機構102はそれぞれ開き、容器本体105が容器栓104で閉栓された状態でセットされている。
まず、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110が作動し、開栓機構101を容器栓104の高さまで下降させて停止させる(図10A(b))。
次いで、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109および容器保持吸引機構開閉モータ113に駆動信号を出力する。これにより開栓機構開閉モータ109が作動し、開栓機構101が閉じて容器栓104が保持される。また、容器保持吸引機構開閉モータ113が作動し、容器保持吸引機構102および仕切り板103が閉じて容器本体105が保持される(図10A(c))。
次いで、コントローラ201は容器保持吸引機構吸引バルブ115に開信号を出力する。これにより容器保持吸引機構吸引バルブ115が開き、容器保持吸引機構102による気体の吸引が開始される(図10B(d))。
次に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126が作動して、開栓機構101を上昇させながら回転させ(図10B(e)の上面図の矢印)、容器栓104を開く(図10B(e))。この時、周囲から気体が流れ込み、容器栓104上昇時に容器栓の凹部106に向けた気流107と、容器保持吸引機構102の吸引部102aに向けた気流108とからなる気流(除去気流)が発生する。
次に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126が作動して、容器栓104を回転させながら(図10B(f)の上面図の矢印)下降させる(図10B(f))。
更に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126に駆動信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110および開栓機構回転モータ126が作動して、容器栓104を回転させながら(図10C(g)の上面図の矢印)上昇させる(図10C(g))。この容器栓104上昇時に、容器栓の凹部106に向けた気流107と、容器保持吸引機構102の吸引部102aに向けた気流108とからなる気流(除去気流、図10C(g)の側面図の矢印)が発生する。
次いで、コントローラ201は、容器保持吸引機構吸引バルブ115に閉信号を出力する。これにより容器保持吸引機構吸引バルブ115が閉じ、容器保持吸引機構102からの吸引の動作が止まる(図10C(h))。
次いで、コントローラ201は開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力する。これにより開栓機構水平モータ112を作動させて、容器栓104を保持する開栓機構101を開栓機構ガイド111に沿って容器栓廃棄容器118の上方に水平移動させる(図10C(i))。
その後、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109に駆動信号を出力して開栓機構開閉モータ109を作動させる。これにより開栓機構101が開き、容器栓104を容器栓廃棄容器118に廃棄する。
最後に、コントローラ201は開栓機構回転モータ126および開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力し、開栓機構101を初期角度に戻し、かつ初期位置に戻す。
またコントローラ201は容器保持吸引機構開閉モータ113にも駆動信号を出力し、容器本体105を放す動作を行う(図10A(a)の状態に戻す)。
その後、必要に応じて次の容器の開栓処理を行う。
本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第3の実施形態においても、前述した開栓装置および容器の開栓方法の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
加えて、本実施形態では、容器栓の回転上昇動作(図10B(e),図10C(g))および容器栓104の回転下降動作(図10B(f))により、容器栓の凹部106に遠心力が働き、容器栓の凹部106の壁側の圧力が高くなり中心部の圧力が低くなる。そのため、気体が中心部より流れ込んで壁側から流出し、容器栓の凹部106内に気流(図10B(f),図10C(g)の矢印)が誘起される。したがって、容器栓の凹部106に浮遊しているミストが動いて押し出され、容器保持吸引機構102の吸引部102aから吸引される。
よって、容器栓の凹部106に浮遊して徐々に周囲に移動するミストの制御がより強まり、周囲へ飛散・拡散することをより確実に防止することができる。
なお、本実施形態の開栓装置および容器の開栓方法はこの形態に限られず、容器栓104の回転下降(図10B(f))および容器栓104の回転上昇(図10C(g))は省略することができる。この容器栓104の回転下降(図10B(f))および容器栓104の回転上昇(図10C(g))を省略しても、上述のように、図10B(e)における上昇動作時に遠心力による除去気流が生じ、容器栓の凹部106のミスト除去は可能である。あるいは、図10B(e)における上昇動作後に容器栓104の回転動作を続けることで、凹部106内に遠心力による気流を誘起し、凹部106のミストを除去することが可能である。ただし、容器栓104の回転下降(図10B(f))および容器栓104の回転上昇(図10C(g))のサイクルを複数回繰り返すことにより、上昇による凹部内気流の誘起と遠心力による凹部内気流の誘起が加わり、容器栓の凹部106に浮遊しているミストの押し出し量が多くなり、周囲へのミストの飛散をより強く防止することができる。
また、第1の実施形態と同様に、容器栓の凹部のミスト除去が不要な場合には、図10B(e)における開栓機構回転モータ126の作動(容器栓104の回転上昇動作)は実施せずに省略することができる。すなわち、開栓装置が、「ミスト除去モード」と「ミスト除去不要モード」を選択する構成を備えているものとすることができる。
<第4の実施形態>
本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第4の実施形態を図11A乃至図11Cを用いて説明する。
図11A乃至図11Cは、本発明の開栓装置の第4の実施形態の動作を示す図3(a)のB−B矢視における断面図である。
第4の実施形態における開栓装置は、開栓装置の第1の実施形態の構成に加えて、ノズル(吐出プローブ)501、ノズル吐出バルブ(図示せず)、ノズル上下モータ(図示せず)を備えている。また、コントローラ201は、ノズル501を利用して容器栓の凹部106に浮遊しているミストを制御する。
これ以外の構成は第1の実施形態の開栓装置と略同じであり、詳細は省略する。
ノズル501は、接続口501aを有しており、この接続口501aから気体を吐出する。また、ノズル501は、容器栓104を貫通できるように先端が針状になっており、かつ内部は気体を導入可能となるよう空洞となっている。
コントローラ201は、開栓機構101による容器栓104の開栓の際に、ノズル501の接続口501aから気体を吐出させるようノズル吐出バルブおよびノズル上下モータを制御する。
次に、本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第4の実施形態の動作について図11A乃至図11Cを用いて説明する。なお、開栓機構101,容器保持吸引機構102,仕切り板103,容器栓104,容器本体105,容器栓の凹部106およびノズル501を示してあり、容器栓廃棄容器118、吐出部等は図示の都合上省略してある。
図11A(a)は初期状態を示しており、開栓機構101および容器保持吸引機構102はそれぞれ開き、容器本体105が容器栓104で閉栓され、容器栓104の上にノズル501が静止した状態でセットされている。
まず、コントローラ201は、開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力し、これにより開栓機構上下モータ110は開栓機構101を容器栓104の高さまで下降させて停止させる(図11A(b))。
次いで、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109および容器保持吸引機構開閉モータ113に駆動信号を出力する。これにより開栓機構開閉モータ109が作動して、開栓機構101が閉じて容器栓104が開栓機構101に保持される。また、容器保持吸引機構開閉モータ113が作動して、容器保持吸引機構102および仕切り板103が閉じて容器本体105が容器保持吸引機構102に保持される(図11A(c))。
次いで、コントローラ201は容器保持吸引機構吸引バルブ115に開信号を出力する。これにより容器保持吸引機構吸引バルブ115が開き、容器保持吸引機構102で気体の吸引が開始される(図11B(d))。
次いで、コントローラ201はノズル上下モータに駆動信号を出力する。これによりノズル上下モータを作動させて、容器栓の凹部106にノズル501の接続口501aが位置するまでノズル501を下降させる。この時、ノズル501は容器栓104に穿刺され、突き抜ける(図11B(e))。
次に、コントローラ201は開栓機構上下モータ110に駆動信号を出力するとともにノズル吐出バルブに開信号を出力する。これにより開栓機構上下モータ110を作動させ、またノズル吐出バルブを開き、ノズル501から気体を吐出させながら開栓機構101を上昇させ容器栓104を開く(図11B(f))。
次いで、コントローラ201はノズル吐出バルブおよび容器保持吸引機構吸引バルブ115に閉信号を出力する。これによりノズル吐出バルブおよび容器保持吸引機構吸引バルブ115を閉じて、ノズル501からの吐出および容器保持吸引機構102からの吸引の動作を止めて、気流を止める(図11C(g))。
その後、コントローラ201はノズル上下モータに駆動信号を出力する。これによりノズル上下モータを作動させて吐出ノズル501を初期位置まで上昇させる(図11C(h))。
次いで、コントローラ201は開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力する。これにより開栓機構水平モータ112を作動させて、容器栓104を保持する開栓機構101を開栓機構ガイド111に沿って容器栓廃棄容器118まで水平移動させる(図11C(i))。
その後、コントローラ201は開栓機構開閉モータ109に駆動信号を出力して開栓機構開閉モータ109を作動させる。これにより開栓機構101が開き、容器栓104を容器栓廃棄容器118に廃棄する。また、必要に応じて、ノズル501の洗浄を行う。
最後に、コントローラ201は開栓機構回転モータ126および開栓機構水平モータ112に駆動信号を出力し、開栓機構101を初期角度に戻し、かつ初期位置に戻す。
またコントローラ201は容器保持吸引機構開閉モータ113にも駆動信号を出力し、容器本体105を放す動作を行う(図11A(a)の状態に戻す)。
その後、必要に応じて次の容器の開栓処理を行う。
本発明の開栓装置および容器の開栓方法の第4の実施形態においても、前述した開栓装置および容器の開栓方法の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。すなわち、容器保持吸引機構102での気体の吸引動作およびノズル501からの気体の吐出動作(図11B(f))により、容器栓の凹部106から容器保持吸引機構102に向かう気流(除去気流)を発生させることができ、容器栓の凹部106に浮遊しているミストが動いて押し出され、容器保持吸引機構102の吸引部102aから吸引される。よって、容器栓の凹部106に浮遊して徐々に周囲に移動するミストが制御され、周囲へ飛散・拡散することを防止することができる。
なお、本実施形態の開栓装置および容器の開栓方法はこの形態に限られず、容器栓104に穿刺させたノズル501の接続口501aから容器栓の凹部106や容器105内の気体を吸引する(ノズル501を吸引プローブとして用いる)ことができる。
この場合、コントローラ201は、ノズル501の接続口501aが容器本体105の内部、かつ容器本体105に収容する液体の上方に設置される位置までノズル501を容器栓104に穿刺させ、容器栓104を突き抜けて下降させる。
次いで、コントローラ201は、ノズル501の接続口501aから容器栓の凹部106や容器105内の気体を吸引しながら開栓機構101およびノズル501を上昇させ、容器栓104を開くよう制御する。その後、接続口501aが容器栓の凹部106に設置される位置まで、接続口501aを上昇させる。
なお,本実施形態において、容器保持吸引機構102での吸引を実施せず、ノズル501の接続口501aでの気体吸引のみを実施してもよい。
このように接続口501aを容器本体105の内部に設置される位置まで容器栓104を突き抜けて下降させ、容器栓の凹部106や容器本体105内の気体を吸引しながら開栓した場合、容器栓の凹部106に浮遊して徐々に周囲に移動するミストだけでなく、容器本体105の内部に浮遊して徐々に周囲に移動するミストも接続口501aから吸引し、その周囲への飛散を防止することができる。
また、容器栓の凹部106のミスト除去が不要な場合には、図11B(e)に示すノズル501の下降から図11C(h)に示すノズル501上昇までのノズル501の動作は実施せずに省略することができる。すなわち、開栓装置は、第1の実施形態で説明したように、「ミスト除去モード」と「ミスト除去不要モード」を選択することが可能な構成となっている。
そして、開栓装置を操作する者が「ミスト除去モード」を選択したときは、ノズル501の下降動作(図11B(e))からノズル501上昇動作(図11C(h))に示すようなノズル501の一連の動作を実施する。これに対し「ミスト除去不要モード」を選択したときは、ノズル501の下降動作(図11B(e))からノズル501上昇動作(図11C(h))に示すノズル501の一連の動作を実施せずに省略するよう構成することができる。
<第5の実施形態>
本発明の試料処理装置の第5の実施形態を図12乃至図17を用いて説明する。
図12は、本発明の試料処理装置の第5の実施形態の上面図である。
図13は、本発明の試料処理装置の第5の実施形態の試料処理部604の詳細図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図14A乃至図14Dは、試料処理部604,分注機805および分注チップ806の動作を示す図13(a)のF−F矢視における断面図であり、仕切り板,吸引機構のバルブ,モータ,空気配管,ガイド等は省略してある。
図15は、機能ブロック図である。
図16は、試料容器内に保持されている試料を吸引する工程でのタイミングチャート図である。
図17は、吸引した試料を分析容器に分注する工程でのタイミングチャート図である。
本発明の試料処理装置の第5の実施形態は、試料容器または分析容器を開栓して分析容器に分注するために、本発明の開栓装置の第1の実施形態のうちコントローラ以外の構成と同等の構成の開栓装置を2台備えている。
図12,図13および図14A乃至図14Dに示すように、試料処理装置は、試料容器投入部602、試料容器搬送部603、試料処理部604、試料容器保管部605、分析容器投入部607、分析容器搬送部608、分析容器保管部609、分注機805、分注機ガイド707、分注機レール610、分注機水平モータ611、分注機上下モータ612、分注チップ保持部614、分注チップ保持ガイド615、分注チップ保持部水平モータ616等を概略備えている。
試料処理部604は、第1の実施形態の開栓装置のうちコントローラ以外の構成と同構造の開栓機構701,706を並列に二つ備えている。
このうち、第一開栓機構701は、試料容器保持吸引機構705に上下に対向するように設けられており、試料容器栓803を保持する試料容器栓保持部701aを有している。第一開栓機構701は、第一開栓機構開閉モータ702で開閉が、第一開栓機構上下モータ703で上下方向移動が、開栓機構ガイド111に沿って第一開栓機構水平モータ704で水平方向移動が、第一開栓機構回転モータ722で回転が可能となるよう構成されている。
第二開栓機構706は、分析容器保持吸引機構711に上下に対向するように設けられており、分析容器栓804を保持する分析容器栓保持部を備えている。第二開栓機構706は、第二開栓機構開閉モータ708で開閉が、第二開栓機構上下モータ709により上下方向移動が、開栓機構ガイド111に沿って第二開栓機構水平モータ710により水平方向の移動が、第二開栓機構回転モータ723により回転可能なように構成されている。
分注機805(図14A(a)等参照)は、分注機レール610に沿って分注機水平モータ611で水平方向に移動可能であり、分注機上下モータ612で上下方向に移動可能である。
分注機ガイド707は、分注機805による分注動作の際に、分注機805の周囲を囲むことで気流制御を行い、ミスト飛散の抑制効果を高める機構であり、開栓機構ガイド111に沿って分注機ガイド水平モータ721で水平方向に移動可能である。
試料容器保持吸引機構705は、気体を吸引する吸引部705aおよび試料容器本体801を保持する容器本体保持部705bを備えている。この試料容器保持吸引機構705は、試料容器保持吸引機構開閉モータ712で開閉可能である。排気ファン114の作動中に試料容器保持吸引機構吸引バルブ714を開くと、気体が試料容器保持吸引機構705の吸引部705a(図14A(a)参照)から吸引される。吸引された気体は排気フィルタ116を通って排気ダクト117から装置外へ排気される。
分析容器保持吸引機構711は、気体を吸引する吸引部711aおよび分析容器本体802を保持する容器本体保持部711bを備えている。この分析容器保持吸引機構711は、分析容器保持吸引機構開閉モータ715で開閉可能である。排気ファン114の作動中に分析容器保持吸引機構吸引バルブ716を開くと、気体が分析容器保持吸引機構711の吸引部711a(図14A(a)参照)から吸引される。吸引された気体は排気フィルタ116を通って排気ダクト117から装置外へ排気される。
第一仕切り板717は、第一開栓機構701および試料容器保持吸引機構705の周囲に備えられている。第一仕切り板717は、処理対象の試料容器601を開栓あるいは試料を吸引する際に、処理対象の試料容器601から発生するミストが隣接した他の試料容器601もしくは近傍に位置する分析容器606に飛散・拡散してコンタミネーションが生じることを防ぐための部材である。そのため、第一仕切り板717は、処理対象の試料容器601と近傍にある他の容器との間に位置している。
第二仕切り板718は、第二開栓機構706および分析容器保持吸引機構711の周囲に備えられている。第二仕切り板718は、処理対象の分析容器606に試料を分注する際に、処理対象の分析容器606から発生したミストが隣接した他の分析容器606もしくは近傍に位置する試料容器601に飛散・拡散してコンタミネーションが生じることを防ぐための部材である。そのため、第二仕切り板718は、処理対象の分析容器606と近傍にある他の容器との間に位置している。
また、試料処理装置は、図15に示すように、第一開栓機構701,第二開栓機構706,分注機805,分注機ガイド707,試料容器保持吸引機構705,分析容器保持吸引機構711の動作を制御するために、第一開栓機構開閉モータ702,第一開栓機構上下モータ703,第一開栓機構水平モータ704,第一開栓機構回転モータ722,第二開栓機構開閉モータ708,第二開栓機構上下モータ709,第二開栓機構水平モータ710,第二開栓機構回転モータ723,分注機水平モータ611,分注機上下モータ612,分注機ガイド水平モータ721,試料容器保持吸引機構開閉モータ712,試料容器保持吸引機構吸引バルブ714,分析容器保持吸引機構開閉モータ715,分析容器保持吸引機構吸引バルブ716,排気ファン114の動作を制御するコントローラ(制御機構)301を備えている。さらに、そのコントローラ301に対して制御の詳細を入力し、指示するためのPC302を備えている。
次に、本発明の試料処理装置の第5の実施形態の動作を、図12および図13を用いて説明する。
試料容器601が試料容器投入部602に投入されると、試料容器601は試料容器搬送部603によって搬送され、試料処理部604を通過し、試料容器保管部605で保管される。
試料容器601の搬送方法は、試料容器601を直接搬送する方式だけでなく、試料容器601を1本あるいは複数本ずつ搭載したラックやホルダごと搬送する方式とすることができる。また、図12に示すようなリニア方式(直線的に移動する方式)だけでなく、ディスク方式(回転動作により移動する方式)等とすることもでき、容器の搬送方法は本実施形態に限定されない。
同様に、分析容器606が分析容器投入部607に投入されると、分析容器606は分析容器搬送部608によって搬送され、試料処理部604を通過し、分析容器保管部609で保管される。
試料容器601と同様に、分析容器606の搬送方法は、ラックやホルダごとに搬送することができ、ディスク方式で搬送することもできる。
試料処理部604では、試料容器601内の試料が分注機805により一つ以上の分析容器606に分注される。分注チップ613は分注チップ保持部614に保持され、分注チップ保持部ガイド615に沿って分注チップ保持部水平モータ616で水平方向に移動する。分注機805の駆動方式はこの方式に限定されず、軸を中心にして回転運動することにより、試料容器601から分析容器606に試料を分注するものとすることができる。
次に、本発明の試料処理装置の第5の実施形態のうち試料処理部604の動作を、図14A乃至図14D,図16および図17を用いて説明する。
まず、試料処理装置による試料容器内に保持されている試料を吸引する工程を、図14A,図14B,図14Cおよび図16を用いて説明する。
図14A(a)は初期状態を示しており、第一開栓機構701,試料容器保持吸引機構705,第二開栓機構706および分析容器保持吸引機構711は、それぞれ開いた状態である。試料容器本体801は試料容器栓803で閉栓され、分析容器本体802は分析容器栓804で閉栓されている。分注機ガイド707は、分注チップ廃棄容器719の上に位置している。分注機805は分注チップ廃棄容器719の横に待機しており、その下に分注チップ806がある。容器栓廃棄容器118は、試料容器保持吸引機構705の横に待機している。
まず、コントローラ301は第一開栓機構上下モータ703に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構上下モータ703を作動させ、第一開栓機構701を下降させ、試料容器栓803の高さで停止させる(図14A(b))。
次いで、コントローラ301は第一開栓機構開閉モータ702および試料容器保持吸引機構開閉モータ712に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構開閉モータ702を作動させて第一開栓機構701を閉じて試料容器栓803を保持させるとともに、試料容器保持吸引機構開閉モータ712を作動させて試料容器保持吸引機構705を閉じて試料容器本体801を保持させる(図14A(c))。
この際、コントローラ301は排気ファン114に駆動信号を出力し、その状態を保ち続けて排気ファン114を作動させた状態を保つ。
次いで、コントローラ301は試料容器保持吸引機構吸引バルブ714に開信号を出力する。これにより試料容器保持吸引機構吸引バルブ714を開き、試料容器保持吸引機構705の吸引部705aから気体の吸引を開始する。
次に、コントローラ301は第一開栓機構上下モータ703および第一開栓機構回転モータ722に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構上下モータ703および第一開栓機構回転モータ722を作動させて、第一開栓機構701を上昇させながら回転させ、試料容器栓803を開く(図14B(d))。この試料容器栓803上昇時に、試料容器栓の凹部807に向けて流れる気流808と、気流808によって凹部807内に誘起される気流808aと、試料容器栓の凹部807から試料容器保持吸引機構705の吸引部705aに向けた気流809とからなる気流(除去気流)が発生する。
また、コントローラ301は分注機上下モータ612に駆動信号を出力して、分注機上下モータ612を作動させることで分注機805を下降させ、分注機805に分注チップ806を装着する(図14B(d))。
次に、コントローラ301は第一開栓機構上下モータ703に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構上下モータ703を作動させて第一開栓機構701を下降させ、試料容器栓803を下降させる(図14B(e))。
更に、コントローラ301は第一開栓機構上下モータ703に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構上下モータ703を作動させて第一開栓機構701を上昇させ、試料容器栓803を上昇させる(図面上は図14B(d)と同じ)。この試料容器栓803上昇時に試料容器栓の凹部807に向けた気流808と、気流808によって凹部807内に誘起される気流808aと、試料容器保持吸引機構705の吸引部705aに向けた気流809とからなる気流(除去気流)が発生する。
また、コントローラ301は分注機上下モータ612に駆動信号を出力して、分注機上下モータ612を作動させることで分注機805を上昇させ、分注チップ806を装着した分注機805の移動準備を行う。
次に、コントローラ301は一旦、試料容器保持吸引機構吸引バルブ714に閉信号を出力する。これにより試料容器保持吸引機構吸引バルブ714を閉じ、気体の吸引を停止する。
次いで、コントローラ301は第一開栓機構水平モータ704に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構水平モータ704を作動させて第一開栓機構701を開栓機構ガイド111に沿って移動させ、試料容器栓803を保持した第一開栓機構701を容器栓廃棄容器118の真上に水平移動させたのち停止させる。
更に、コントローラ301は分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721に駆動信号を出力する。これにより分注機水平モータ611を作動させ、分注機805を分注機レール610に沿って移動させ、分注チップ806を装着した分注機805を試料容器保持吸引機構705の真上、すなわち開栓された試料容器本体801の真上に水平移動させて停止させる。同時に、分注機ガイド水平モータ721を作動させ、分注機ガイド707を開栓機構ガイド111に沿って移動させ、分注機ガイド707を開栓された試料容器本体801の真上に水平移動させて停止させる。
この際、コントローラ301は、第二開栓機構706を追い越すことができない分注機ガイド707を試料容器保持吸引機構705の真上に水平移動させるために、第二開栓機構水平モータ710にも駆動信号を出力して第二開栓機構水平モータ710を作動させ、第二開栓機構706も水平移動させる。
次いで、コントローラ301は分注機上下モータ612に駆動信号を出力するとともに、試料容器保持吸引機構吸引バルブ714に開信号を出力する。これにより試料容器保持吸引機構吸引バルブ714が開き、試料容器保持吸引機構705の吸引部705aから気体を吸引しながら(図14B(f)の矢印)、分注機上下モータ612を作動させて分注機805を試料容器本体801に挿入させ、試料を吸引する(図14B(f))。
また、コントローラ301は第一開栓機構開閉モータ702に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構開閉モータ702を作動させて第一開栓機構701を開き、試料容器栓803を容器栓廃棄容器118に廃棄する。
試料の吸引が完了したら、コントローラ301は分注機上下モータ612および第一開栓機構回転モータ722に駆動信号を出力する。これにより分注機上下モータ612を作動させて分注機805を上昇させるとともに、第一開栓機構回転モータ722を作動させて図14B(d)に示す開栓動作時に回転させた第一開栓機構701を逆方向に回転させ、元の位置に戻す。
また、コントローラ301は試料容器保持吸引機構吸引バルブ714に閉信号を出力する。これにより試料容器保持吸引機構吸引バルブ714を閉じ、試料容器保持吸引機構705の吸引部705aからの気体の吸引を一旦停止する。
次いで、コントローラ301は第一開栓機構水平モータ704に駆動信号を出力する。これにより第一開栓機構水平モータ704を作動させることで、第一開栓機構701を開栓機構ガイド111に沿って移動させ、第一開栓機構701を試料容器保持吸引機構705の真上へ移動させる。
また、コントローラ301は第二開栓機構水平モータ710に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構水平モータ710を作動させることで、第二開栓機構706を開栓機構ガイド111に沿って移動させ、第二開栓機構706を分析容器保持吸引機構711の真上へ移動させる。
また、コントローラ301は分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721に駆動信号を出力する。これにより分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721を作動させることで、分注機805を分注機レール610に沿って、かつ分注機ガイド707を開栓機構ガイド111に沿って同時に移動させ、分注チップ廃棄容器719の真上へ移動させる(図14C(g))。
次に、試料処理装置による吸引した試料を分析容器に分注する工程を、図14C,図14D,図17を用いて説明する。
まず、コントローラ301は第二開栓機構上下モータ709に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構上下モータ709を作動させて第二開栓機構706を下降させる。
また、コントローラ301は第二開栓機構開閉モータ708および分析容器保持吸引機構開閉モータ715に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構開閉モータ708を作動させて第二開栓機構706を閉じ、分析容器栓804を保持する。同時に、分析容器保持吸引機構開閉モータ715を作動させて分析容器保持吸引機構711を閉じ、分析容器本体802を保持する。
次いで、コントローラ301は第二開栓機構上下モータ709および第二開栓機構回転モータ723に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構上下モータ709および第二開栓機構回転モータ723を作動させて、第二開栓機構706を上昇させながら回転させ、分析容器栓804を開栓する(図14C(h))。
次いで、コントローラ301は第二開栓機構水平モータ710に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構水平モータ710を作動させ、第二開栓機構706を開栓機構ガイド111に沿って移動させ、分析容器栓804を保持した第二開栓機構706を容器栓廃棄容器118の真上に水平移動させ、停止させる。
また、コントローラ301は分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721に駆動信号を出力する。これにより分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721を作動させることで、分注機805を分注機レール610に沿って、かつ分注機ガイド707を開栓機構ガイド111に沿って同時に移動させ、分析容器本体802上へ移動させる。
この際、コントローラ301は、第一開栓機構701を追い越すことができない第二開栓機構706を容器栓廃棄容器118の真上に水平移動させるために、第一開栓機構水平モータ704にも駆動信号を出力して第一開栓機構水平モータ704を作動させ、第一開栓機構701も水平移動させる。
次いで、コントローラ301は分注機上下モータ612に駆動信号を出力するとともに分析容器保持吸引機構吸引バルブ716に開信号を出力する。これにより分析容器保持吸引機構吸引バルブ716を開き、分析容器保持吸引機構711の吸引部711aから気体を吸引しながら(図14D(i)の矢印)、分注機上下モータ612を作動させて分注機805を分析容器本体802に挿入させ、試料を吐出させる(図14D(i))。
この際、コントローラ301は第二開栓機構上下モータ709にも駆動信号を出力して第二開栓機構上下モータ709を作動させ、分析容器栓804を容器栓廃棄容器118に近づけ、廃棄する準備を行う。
続いて、コントローラ301は第二開栓機構開閉モータ708に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構開閉モータ708が作動して第二開栓機構706が開き、分析容器栓804を容器栓廃棄容器118に廃棄させる。
試料の吐出が完了したら、コントローラ301は、分注機上下モータ612および第二開栓機構上下モータ709に駆動信号を出力するとともに分析容器保持吸引機構吸引バルブ716に閉信号を出力する。これにより分注機上下モータ612および第二開栓機構上下モータ709を作動させて分注機805および第二開栓機構706を上昇させ、また分析容器保持吸引機構711の吸引部711aからの気体の吸引を停止する。
この際、コントローラ301は排気ファン114に出力していた駆動信号の出力を停止し、排気ファン114を停止させる。
次いで、コントローラ301は第二開栓機構水平モータ710に駆動信号を出力する。これにより第二開栓機構水平モータ710を作動させ、第二開栓機構706を開栓機構ガイド111に沿って分析容器保持吸引機構711の真上に水平移動させ、停止させる。
また、コントローラ301は分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721に駆動信号を出力する。これにより分注機水平モータ611および分注機ガイド水平モータ721を作動させることで、分注機805を分注機レール610に沿って、かつ分注機ガイド707を開栓機構ガイド111に沿って同時に移動させ、分注チップ廃棄容器719の真上に水平移動させて停止させる。
この際、コントローラ301は、第一開栓機構水平モータ704にも駆動信号を出力して第一開栓機構水平モータ704を作動させ、第一開栓機構701も水平移動させる(図14D(j))。
次いで、コントローラ301は分注機上下モータ612に駆動信号を出力する。これにより分注機上下モータ612を作動させて、分注機805から分注チップ806を取り外し、分注チップ806を分注チップ廃棄容器719へ廃棄する。
また、コントローラ301は分析容器保持吸引機構開閉モータ715にも駆動信号を出力し、分析容器本体802を放す動作を行う。
その後、コントローラ301は分注機上下モータ612に駆動信号を出力して分注機上下モータ612を作動させ、分注機805を上昇させる。
また、コントローラ301は第二開栓機構回転モータ723に駆動信号を出力し、第二開栓機構7061を初期角度に戻す。
次に、コントローラ301は分注機水平モータ611に駆動信号を出力し、分注機805を初期位置に戻す(図14A(a)の状態)。
この間に、コントローラ301は分析容器搬送部608に駆動信号を出力して分析容器搬送部608を作動させ、分析容器本体802を分析容器保管部609へ搬送する。
その後は、必要に応じて上述の図14A乃至図14Dと同様の工程により次の試料容器を処理する。
本発明の試料処理装置の第5の実施形態では、試料容器本体801の開栓時に試料容器栓803の上昇動作(図14B(d))および試料容器栓803の下降動作(図14B(e))を実施している。このため、前述した開栓装置の第1の実施形態と同様に、試料容器栓の凹部807に浮遊しているミストは、試料容器栓705の上昇時に、容器栓の凹部807に向けて流れる気流808と、気流808によって凹部807内に誘起される気流808aと、その後試料容器保持吸引機構705の吸引部705aに向けて流れる気流809とからなる気流(除去気流)により押し出され、試料容器保持吸引機構705の吸引部705aから吸引される。これにより試料容器栓の凹部807に浮遊して徐々に周囲に移動するミストが制御され、周囲へ飛散・拡散することを防止することができる。
また、試料容器本体801からの試料吸引時(図14B(f))、分析容器本体802への試料吐出時(図14D(i))にも気体の吸引を実施している。これにより、分注機805を試料容器本体801に挿入した際に飛び出すミストや、分析容器本体802への試料吐出時に飛び出すミストも制御され、他の分析容器や隣接する反応容器への飛散・拡散することを防止することができ、コンタミネーションを防止することができる。
なお、試料処理装置は本実施形態に限られず、容器栓の凹部807のミスト除去が不要な場合には、図14B(e)に示す試料容器栓803の下降動作およびその後の試料容器栓803の上昇動作は、実施せずに省略することができる。すなわち、試料処理装置は、開栓装置の第1の実施形態等と同様に、「ミスト除去モード」と「ミスト除去不要モード」を選択することが可能な構成となっている。
そのうえで、試料処理装置を操作する者が、「ミスト除去不要モード」を選択したときは試料容器栓803の下降動作(図14B(e))およびその後の上昇動作を実施せずに省略する。これに対し「ミスト除去モード」を選択したときは、試料容器栓803の下降動作(図14B(e))およびその後の上昇動作を実施するよう構成することができる。
また、容器栓の凹部807のミスト除去には、容器栓の凹部807の下部に気流を発生させればよいので、試料容器保持吸引機構705から吸引する際に、2つある吸引機構705のうち片方のみを作動させてもよい。このようにすると、容器栓104の周方向で非対称な気流を発生させることができる。
例えば、試料容器本体801の右側半周部に位置する試料容器保持吸引機構705の吸引部705aだけで吸引すると、試料容器栓803の右側半周部からの下向きの気流だけでなく、試料容器栓803の左側半周部からも空気が流れ込み、その一部は容器栓の凹部の下部を通過する気流となる。このため、容器栓の凹部807内に気流を発生させ、容器栓の凹部807内のミストを除去する働きをする。
このように、試料容器保持吸引機構705のうち片方のみで吸引することで、試料容器栓803の上昇動作をしなくても、容器栓の凹部807に滞留するミストを除去することができる。
また、試料処理部604に設置される開栓装置としては、開栓装置の第1の実施形態のみに限られず、第2の実施形態で示した開栓装置、第3の実施形態に示した開栓装置、第4の実施形態に示した開栓装置のいずれかを2つを設置することができる。
また、開栓装置の第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態のいずれかを1つずつ組み合わせて設置することもできる。
さらに、これらの開栓装置を並列でなく直列に配置することもできる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施形態に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。
例えば、図18に示すように、開栓装置は、開栓機構101、閉栓機構901、容器保持吸引機構102、仕切り板103を備えていてもよい。試料処理装置についても、同様に、閉栓装置を備えているものとすることができる。
閉栓機構901を備えていることにより、必要量の分注後に閉栓することができ、容器を移動させる際に異物の混入を防止し、コンタミネーションの心配をより小さくすることができる。
図18に示すように閉栓機構を開栓機構に対して別途設けるだけでなく、開栓機構が閉栓動作を行うよう構成することもできる。
また、上記いくつかの実施形態では、試料容器の開栓時におけるミスト制御について説明したが、開栓対象は試料が封入された試料容器に限定されない。
例えば、試薬容器の開栓装置や試薬容器の開栓装置を備えた試料処理装置にあっては、試薬の開栓時にも同様のミストが発生する可能性がある。このような場合においては、試薬の開栓時に上記の如き制御を行うことによって、周囲の汚染を防ぐとともに、試薬間コンタミネーションの発生を抑止することができる。
また、上述の実施形態では、仕切り板103,717,718を備えている形態について説明したが、仕切り板は必ずしも備えている必要はない。しかし、仕切り板103,717,718を備えていることにより、隣接する反応容器,分析容器へのコンタミネーションを防止することができ、また容器周囲にミストが飛散することを防止することができる、との効果が得られる。
101…開栓機構、
102…容器保持吸引機構、
103…仕切り板、
104…容器栓、
105…容器本体、
106…容器栓の凹部、
107,108…気流、
109…開栓機構開閉モータ、
110…開栓機構上下モータ、
111…開栓機構ガイド、
112…開栓機構水平モータ、
113…容器保持吸引機構開閉モータ、
114…排気ファン、
115…容器保持吸引機構吸引バルブ、
116…排気フィルタ、
117…排気ダクト、
118…容器栓廃棄容器、
119…容器栓突起部、
120…開栓チャック部、
121…吐出部、
122…容器本体保持部、
123…吸引部、
124…吐出スリット形成部品、
125…吸引スリット形成部品、
126…開栓機構回転モータ、
501…ノズル、
601…試料容器、
602…試料容器投入部、
603…試料容器搬送部、
604…試料処理部、
605…試料容器保管部、
606…分析容器、
607…分析容器投入部、
608…分析容器搬送部、
609…分析容器保管部、
610…分注機レール、
611…分注機水平モータ、
612…分注機上下モータ、
613…分注チップ、
614…分注チップ保持部、
615…分注チップ保持部ガイド、
616…分注チップ保持部水平モータ、
701…第一開栓機構、
702…第一開栓機構開閉モータ、
703…第一開栓機構上下モータ、
704…第一開栓機構水平モータ、
705…試料容器保持吸引機構、
706…第二開栓機構、
707…分注機ガイド、
708…第二開栓機構開閉モータ、
709…第二開栓機構上下モータ、
710…第二開栓機構水平モータ、
711…分析容器保持吸引機構、
712…試料容器保持吸引機構開閉モータ、
714…試料容器保持吸引機構吸引バルブ、
715…分析容器保持吸引機構開閉モータ、
716…分析容器保持吸引機構吸引バルブ、
717…第一仕切り板、
718…第二仕切り板、
719…分注チップ廃棄容器、
721…分注機ガイド水平モータ、
722…第一開栓機構回転モータ、
723…第二開栓機構回転モータ、
801…試料容器本体、
802…分析容器本体、
803…試料容器栓、
804…分析容器栓、
805…分注機、
806…分注チップ、
807…試料容器栓の凹部、
808,809…気流、
901…閉栓機構。

Claims (15)

  1. 容器の栓を開栓するための開栓装置であって、
    密閉部に凹部を有する容器栓によって液体を収容した容器の上部開口部を密閉した前記容器を保持する容器保持機構と、
    前記容器保持機構に保持された前記容器から前記容器栓を持ち上げて取り外す開栓機構と、
    この開栓機構による前記容器栓の開栓処理時に、前記容器栓の前記凹部内に停滞する液体ミストを除去する除去気流を発生させる制御機構とを備えた
    ことを特徴とする開栓装置。
  2. 請求項1に記載の開栓装置において、
    前記容器保持機構は、気体を吸引する吸引部を更に備え、
    前記制御機構は、前記容器栓を垂直方向に往復動させながら持ち上げるよう前記開栓機構を制御することで前記容器栓の前記凹部内に向けた気流を生起させ、この気流を前記吸引部から吸引するよう前記容器保持機構を制御することで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする開栓装置。
  3. 請求項1に記載の開栓装置において、
    前記容器保持機構は、気体を吸引する吸引部を更に備え、
    前記開栓機構は、前記前記容器保持機構の前記吸引部に向けて気体を吐出する吐出部を更に備え、
    前記制御機構は、前記容器栓を前記容器から取り外す際に前記開栓機構の前記吐出部から気体を吐出させ、この気流を前記吸引部から吸引するよう前記容器保持機構を制御することで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする開栓装置。
  4. 請求項1に記載の開栓装置において、
    前記容器保持機構は、気体を吸引する吸引部を更に備え、
    前記制御機構は、前記容器栓を前記容器から上昇させて取り外した後に回転させながら持ち上げるよう前記開栓機構を制御することで前記容器栓の前記凹部内に向けた気流を生起させ、この気流を前記吸引部から吸引するよう前記容器保持機構を制御することで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする開栓装置。
  5. 請求項1に記載の開栓装置において、
    前記容器保持機構は、気体を吸引する吸引部を更に備え、
    前記開栓機構は、前記前記容器保持機構の前記吸引部に向けて気体を吐出する吐出部を更に備え、
    前記制御機構は、前記開栓機構の前記吐出部から吐出させる気体の流量と前記容器保持機構の前記吸引部から吸引する気体の流量とのうち少なくともいずれかを前記容器栓の周方向で異ならせることで除去気流を発生させる
    ことを特徴とする開栓装置。
  6. 請求項1に記載の開栓装置において、
    前記容器栓の外側から前記容器栓の前記凹部内に向かって穿刺され、この栓凹部内に気体を吐出する吐出プローブを更に備え、
    前記容器保持機構は、気体を吸引する吸引部を更に備え、
    前記制御機構は、前記吐出プローブから気体を吐出させ、この気体を前記吸引部から吸引するよう前記容器保持機構を制御することで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする開栓装置。
  7. 請求項1に記載の開栓装置において、
    前記容器栓の外側から前記容器栓凹部内に向かって穿刺され、この栓凹部内から気体を吸引する吸引プローブを更に備え、
    前記制御機構は、気体を吸引するよう前記吸引プローブを制御することで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする開栓装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の開栓装置において、
    前記容器保持機構の周囲に設けられた仕切り板を更に備えた
    ことを特徴とする開栓装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の開栓装置において、
    前記容器保持機構に保持された前記容器に、前記容器栓を取り付ける閉栓機構を更に備えた
    ことを特徴とする開栓装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の開栓装置を少なくとも一つ備えたことを特徴とする試料処理装置。
  11. 容器の栓を開栓するための開栓方法であって、
    内部に液体が収容され、凹部を有する栓で閉栓された前記容器を保持する工程と、
    前記容器栓の前記凹部内に停滞する液体ミストを除去する除去気流を発生させながら前記保持工程で保持された前記容器から前記容器栓を持ち上げて取り外す開栓工程とを備えた
    ことを特徴とする容器の開栓方法。
  12. 請求項11に記載の容器の開栓方法において、
    前記開栓工程において、前記容器栓を垂直方向に往復動させながら持ち上げることで前記容器栓の前記凹部内に向けた気流と、この気流を吸引する気流とを生起させることで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする容器の開栓方法。
  13. 請求項11に記載の容器の開栓方法において、
    前記開栓工程において、前記容器栓を前記容器から上昇させて取り外した後に前記容器栓を回転させながら持ち上げることで前記容器栓の前記凹部内に向けた気流と、この気流を吸引する気流とを発生させることで前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする容器の開栓方法。
  14. 請求項11に記載の容器の開栓方法において、
    前記開栓工程において、前記容器栓の外側から前記容器栓凹部内に向かってプローブを穿刺し、この穿刺させたプローブから栓凹部内に気体を吐出し、この気体を吸引することによって前記除去気流を発生させる
    ことを特徴とする容器の開栓方法。
  15. 請求項11に記載の容器の開栓方法において、
    前記開栓工程において、前記容器栓の外側から前記容器栓凹部内に向かってプローブを穿刺し、この穿刺させたプローブから栓凹部内の気体を吸引することによって前記除去気流を発生させることを特徴とする容器の開栓方法。
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