JP2001151897A - ポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチおよびその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチおよびその製造方法

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JP2001151897A
JP2001151897A JP33806399A JP33806399A JP2001151897A JP 2001151897 A JP2001151897 A JP 2001151897A JP 33806399 A JP33806399 A JP 33806399A JP 33806399 A JP33806399 A JP 33806399A JP 2001151897 A JP2001151897 A JP 2001151897A
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olefin
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JP33806399A
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Yoshihiro Hatakeyama
美広 畠山
Junichi Hattori
純一 服部
Yoshihiro Goshi
義広 合志
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Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースとなるポリプロピレンにポリイソブチ
レンなどが高濃度で含まれるポリプロピレン系樹脂改質
用マスターバッチおよびこのマスターバッチを長時間安
定して生産できる製造方法を提供する。 【解決手段】 特定の性状を有するポリプロピレン30
〜95質量%および特定分子量範囲のポリイソブチレン
5〜70質量%に、DSCによる最大ピーク温度が上記
ポリプロピレンより5℃以上低いポリオレフィンまたは
炭化水素エラストマーを配合して、特定の温度範囲で混
練・押出しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベタツキが少なく、
作業性の良好な新規なポリプロピレン系樹脂改質用マス
ターバッチおよびその製造方法に関するものであり、さ
らに詳しくは、ポリプロピレン、ポリイソブチレンおよ
び融点の低いポリオレフィンまたは炭化水素エラストマ
ーを含むマスターバッチであって、ブロッキングやブリ
ードが発生するなどの欠点のない作業性の良好な新規な
ポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチおよびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリプロピレン系樹脂はその優れ
た物性から射出成形、押出成形、ブロー成形、インフレ
ーション成形などの成形方法で成形することにより各種
の成形体、シート、フィルムなどが製造され工業的に大
規模に消費されている。そしてポリプロピレン系樹脂に
は、それぞれの用途に要求される特性を付加的に付与す
るために、液状または固体粉末状などの各種改質剤、例
えば可塑剤、充填剤、染料、顔料、滑剤、酸化防止剤な
どが配合されることがある。
【0003】これらの改質剤はポリプロピレン系樹脂に
配合しペレット化して使用するか、またはあらかじめ改
質剤を多量に含有するマスターバッチペレットを製造
し、成形時にベース樹脂としてのポリプロピレン系樹脂
にドライブレンドし希釈・使用する。ポリエチレンなど
を改質する場合、改質剤が液状であるときは、改質され
るべき熱可塑性樹脂と同種またはこれと相溶性ある樹脂
によりあらかじめマスターバッチペレットを製造し、こ
れをポリエチレンなどにドライブレンドして使用する方
法が広く採用されている。ポリプロピレンは、高剛性で
高結晶性であるところから、一般にポリエチレンなどよ
りも上記改質剤の配合が困難である。
【0004】たとえば、ポリエチレンなどを改質するた
めに用いるポリブテンのマスターバッチの製造方法が、
特開平1−201346号公報、特開平2−11638
号公報、特開平5−78496号公報などにおいて提案
がなされている。しかし、ポリプロピレンの改質のため
マスターバッチのベース樹脂としてポリプロピレンを用
いると、ポリプロピレンが高結晶質であるため、特にひ
どくブロッキングやブリードを発生させマスターバッチ
製品(ペレット)としてすら使用出来ないという欠点が
ある。それにもかかわらず、ポリプロピレン樹脂は高結
晶、高剛性という優れた物性を有するが故にさらに他の
機能性を付与すべくこれを改質したいという要求が強
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に対し、本
発明の第1の目的は、ブリードによるベタツキが少なく
ドライブレンド時のブロッキングや、ホッパー内でのブ
リッジングがなく、しかも長時間の貯蔵においてもブリ
ード現象を生じない優れた性状のポリプロピレン系樹脂
改質用マスターバッチを提供することであり、本発明の
第2の目的は、優れた性状のポリプロピレン系樹脂改質
用マスターバッチペレットを、連続的に長時間安定して
生産できる製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の性状を
有するポリプロピレンと特定分子量範囲のポリイソブチ
レンに、例えば、DSCによる最大ピーク温度が上記ポ
リプロピレンより5℃以上低い軟質ポリオレフィンまた
は炭化水素エラストマーを配合して、特定の温度範囲で
混練・押出しを行うことにより、ブリードによるベタツ
キが少なく、ドライブレンド時のブロッキングや、ホッ
パー内でのブリッジングなどによる作業性の低下が著し
く改良され、長時間の貯蔵においてもブリード現象が認
められない優れた性状のポリプロピレン系樹脂改質用マ
スターバッチを提供でき、またこのポリプロピレン系樹
脂改質用マスターバッチを連続的に安定して製造できる
ことを見出し、本発明に到達したものである。
【0007】すなわち本発明の第1は、(A)炭素数2
〜12のα−オレフィン(プロピレンは除く)含有量が
50質量%以下であるポリプロピレン;30〜95質量
%、(B)粘度平均分子量が10,000〜1,40
0,000のポリイソブチレン;
5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィン
の含有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量%
とする)および(C)前記(A)成分のポリプロピレン
よりも十分低い融点の軟質ポリオレフィンおよび/また
は炭化水素系熱可塑性エラストマーを含むマスターバッ
チであって、前記α−オレフィンの含有量を除く(A)
成分および(B)成分の合計量100質量部に対し、前
記α−オレフィン含有量と前記(C)成分の合計が1〜
50質量部となるように含むことを特徴とするポリプロ
ピレン系樹脂改質用マスターバッチに関するものであ
る。
【0008】本発明の第2は、 (A)プロピレンの単独重合体および/またはプロピレ
ンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プロピレンは除
く)との共重合体であって、下記(I)〜(III)の
性状を有するポリプロピレン; 30〜95質量%、 (I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
00g/10min (II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
ク温度(Tm);140℃以上、 (III)α−オレフィン含有量;50質量%以下 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
00のポリイソブチレン;
5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィ
ンの含有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量
%とする)および (C)MFRが0.01〜100g/10minであ
り、かつDSCによるTmが上記(A)成分のポリプロ
ピレンのTmより5℃以上低い軟質ポリオレフィンおよ
び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーを含むマス
ターバッチであって、前記α−オレフィンの含有量を除
く(A)成分および(B)成分の合計量100質量部に
対し、前記α−オレフィン含有量と前記(C)成分の合
計が1〜50質量部となるように含むことを特徴とする
ポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチに関するも
のである。
【0009】本発明の第3は、(A)下記(I)〜(I
II)の性状を有するプロピレンと炭素数2〜12のα
−オレフィン(プロピレンは除く)とのブロックポリプ
ロピレン;30〜95質量%、(I)メルトフローレー
ト(MFR);0.001〜200g/10min、
(II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
ク温度(Tm);140℃以上、(III)α−オレフ
ィン含有量;1〜50質量%および、(B)粘度平均分
子量が10,000〜1,400,000のポリイソブ
チレン;
5〜70質量%(但し、前記α−オレフィンの含
有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量%とす
る)を含むマスターバッチであって、(A)成分の前記
α−オレフィン含有量が、前記α−オレフィンの含有量
を除く(A)成分および(B)成分の合計量100質量
部に対し、1〜50質量部となるように含むことを特徴
とするポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチに関
するものである。
【0010】本発明の第4は、(A)炭素数2〜12の
α−オレフィン(プロピレンは除く)含有量が50質量
%以下であるポリプロピレン;30〜95質量%、
(B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
00のポリイソブチレン;
5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィンの含有
量を除く(A)成分+(B)成分=100質量%とす
る)および(C)前記(A)成分のポリプロピレンより
も十分低い融点の軟質ポリオレフィンおよび/または炭
化水素系熱可塑性エラストマーを含み、かつ、前記α−
オレフィンの含有量を除く(A)成分および(B)成分
の合計量100質量部に対し、前記α−オレフィン含有
量と前記(C)成分の合計が1〜50質量部となるよう
に含むマスターバッチの製造方法であって、前記(A)
成分のポリプロピレンは実質的に溶融せず、前記(C)
成分および前記(A)成分のポリプロピレンに含まれる
α−オレフィン共重合成分が実質的に溶融する温度領域
において混練押出することを特徴とする請求項1記載の
ポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチの製造方法
に関するものである。
【0011】本発明の第5は、 (A)プロピレンの単独重合体および/またはプロピレ
ンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プロピレンは除
く)との共重合体であって、下記(I)〜(III)の
性状を有するポリプロピレン; 30〜95質量%、 (I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
00g/10min (II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
ク温度(Tm);140℃以上、 (III)α−オレフィン含有量;50質量%以下 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
00のポリイソブチレン;
5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィ
ンの含有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量
%とする)および (C)MFRが0.01〜100g/10minであ
り、かつDSCによるTmが上記(A)成分のポリプロ
ピレンのTmより5℃以上低い軟質ポリオレフィンおよ
び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーを含み、前
記α−オレフィンの含有量を除く(A)成分および
(B)成分の合計量100質量部に対し、前記α−オレ
フィン含有量と前記(C)成分の合計が1〜50質量部
となるように含むマスターバッチの製造方法であって、
上記(A)成分のポリプロピレンのTmないし(Tm−
45)℃の温度範囲で混練押出することを特徴とする請
求項2記載のポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッ
チの製造方法に関するものである。
【0012】本発明の第6は、(A)下記(I)〜(I
II)の性状を有するプロピレンと炭素数2〜12のα
−オレフィン(プロピレンは除く)とのブロックポリプ
ロピレン;30〜95質量%、(I)メルトフローレー
ト(MFR);0.001〜200g/10min、
(II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
ク温度(Tm);140℃以上、(III)α−オレフ
ィン含有量;1〜50質量%および、(B)粘度平均分
子量が10,000〜1,400,000のポリイソブ
チレン;
5〜70質量%(但し、前記α−オレフィンの含
有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量%とす
る)を含み、(A)成分の前記α−オレフィン含有量
が、前記α−オレフィンの含有量を除く(A)成分およ
び(B)成分の合計量100質量部に対し、1〜50質
量部となるように含むマスターバッチの製造方法であっ
て、上記(A)成分のブロックポリプロピレンのTmな
いし(Tm−45)℃の温度範囲で混練押出することを
特徴とする請求項3記載のポリプロピレン系樹脂改質用
マスターバッチの製造方法に関するものである。
【0013】本発明のポリプロピレン系樹脂改質用マス
ターバッチは、ポリプロピレンを用いて得られるポリイ
ソブチレンのマスターバッチペレットであり、ブリード
によるベタツキが少なく、ドライブレンド時のブロッキ
ングや、ホッパー内でのブリッジングなどによる作業性
の低下が著しく改良され、長時間の貯蔵においてもブリ
ード現象が認められない。また本発明の製造方法により
本発明のポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチを
連続的に安定して製造できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。本発明
のポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチは、
(A)成分のポリプロピレンと(B)成分のポリイソブ
チレンに、(C)成分の軟質ポリオレフィンおよび/ま
たは炭化水素系熱可塑性エラストマーを混合して製造さ
れる。配合すべき各成分は所定割合にあらかじめ混合し
ても、また別個に押出機に供給することもできる。通常
は、製造に対する経済性を考えると所定割合で別個にそ
れぞれ押出機に供給することが好ましい。
【0015】(1)(A)成分のポリプロピレンについ
て 本発明で用いる(A)成分のポリプロピレンは、プロピ
レンを単独重合するかまたはプロピレンとプロピレン以
外の炭素数2〜12のα−オレフィン(以下、単にα−
オレフィンという)を共重合したポリプロピレンであ
る。
【0016】α−オレフィンとしては具体的には、エチ
レン、イソブチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−
メチル−ペンテン−1、オクテン−1などのα−オレフ
ィンが例示される。好ましくはエチレンである。
【0017】(A)成分のポリプロピレンは、いわゆる
チーグラー系触媒や最近開発されたメタロセン触媒を用
いて、高圧から低圧のイオン重合法によって製造され
る。単独重合の場合はホモポリプロピレン、共重合の場
合はランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン
が例示される。
【0018】これらは(A)成分のポリプロピレンとし
て同種あるいは異種の1種類または2種類以上を混合し
て用いることができる。さらに、本発明のマスターバッ
チを配合することにより改質しようとするポリプロピレ
ンの立体規則性に合わせたポリプロピレンを用いるのが
好ましい。
【0019】ポリプロピレンにはその立体規則性を制御
したアイソタクティックポリプロピレン、シンジオタク
ティックポリプロピレンが挙げられる。例えば、前記し
た改質要求の高いポリプロピレンは、一般的にアイソタ
クティックポリプロピレンであるので、本発明のマスタ
ーバッチのベース樹脂としても同じくアイソタクティッ
クポリプロピレンを選択しマスターバッチを製造するこ
とが好ましい。
【0020】また、(A)成分のポリプロピレンはその
形態としては、粉末状または顆粒状のものが好ましい。
ペレットを機械的に粉砕したり、または気相重合工程な
ど重合工程から得られる粉末状または顆粒状のものなど
を利用することができる。粉末状または顆粒状のものの
大きさは、具体的には10メッシュの篩を通過する程度
の大きさが好ましい。
【0021】なお、(A)成分のポリプロピレンには、
たとえばブロックポリプロピレンなどのように低温特性
向上などのために重合時または後加工でエラストマー成
分を含むことがある。このエラストマー成分はα−オレ
フィンを重合成分として含むものである。余り多量にエ
ラストマーを含むポリプロピレンでは剛性が低下するの
で、一般的にはα−オレフィンの含有割合が、最高でも
50質量%までのポリプロピレンが用いられる。
【0022】なお、ポリプロピレン中のα−オレフィン
の含有量は公知の分析方法、例えばIR分析法やNMR
分析法などにより確認することができる。
【0023】本発明において用いる(A)成分のポリプ
ロピレンのメルトフローレート(MFR)(JIS K
6760準拠、230℃、2.16Kg荷重)は、0.
001〜200g/10min、好ましくは0.1〜1
00g/10min、更に好ましくは0.1〜50g/
10minの範囲にある。
【0024】その示差走査熱量測定法(DSC)による
最大ピーク温度(以下Tmと称することがある)は14
0℃以上、好ましくは140〜160℃である。なお、
ここで最大ピーク温度とは、DSCによる測定におい
て、ピークが単一の場合はその温度を、またピークが複
数ある場合は、そのピーク面積が最も大であるピークの
温度を意味する。ピーク面積が最も大きくしかもほぼ同
じ面積のピークが複数ある場合は、最も低い温度に相当
するTmを(A)成分のポリプロピレンのTmとする。
【0025】(A)成分のポリプロピレンのMFRが
0.001g/10min未満では、MFRが小さすぎ
て流動性に劣り、ペレットの成形性が悪くなる。また、
MFRが200g/10minを超えるとポリプロピレ
ン中の低分子量分が増加しすぎて、ペレットの表面にベ
タツキが発生する。(A)成分のポリプロピレンのTm
が140℃未満では、マスターバッチ表面にベタツキが
発生する。
【0026】(2)(B)成分のポリイソブチレンにつ
いて 本発明に用いる(B)成分のポリイソブチレンは、樹脂
改質用のものであり、その改質用途によって広い範囲か
ら選択できる。例えば、具体的には、イソブチレン、工
業的に通常ナフサクラッキングの際に得られるC4留分
からブタジエンを除いたブタン−ブテン留分またはこれ
らの混合物を、塩化アルミニウム、三ふっ化ホウ素、シ
リカ・アルミナ、陽イオン交換樹脂のような酸性触媒、
特にフリーデルクラフツ型触媒の存在下で重合して得ら
れる粘稠ポリマーが挙げられる。
【0027】これらのポリイソブチレンは通常、粘度平
均分子量が10,000〜1,400,000、好まし
くは30,000〜800,000のものが使用され
る。粘度平均分子量がこの範囲より小さいものは、ブロ
ッキングやブリードが発生することがあるので好ましく
ない。粘度平均分子量がこの範囲より大きいものは、ポ
リイソブチレンが硬すぎて取り扱いが困難となると共に
肝心の樹脂改質効果が薄れるために好ましくない。
【0028】また(B)成分のポリイソブチレンは上記
平均粘度範囲内にある限り一種またはそれ以上の複数の
ポリイソブチレンを併用することもできる。
【0029】なお本発明の効果を損なわない限りにおい
て(B)成分として適宜の割合でポリブテンを併用する
こともできる。
【0030】(3)(C)成分の軟質ポリオレフィン、
炭化水素系熱可塑性エラストマーについて 本発明においては、(A)成分のポリプロピレンおよび
(B)成分のポリイソブチレンとともに、(A)成分の
ポリプロピレンよりも十分に融点(Tm)の低い(C)
成分の軟質ポリオレフィン、炭化水素系熱可塑性エラス
トマーまたはこれらの混合物を配合する。融点差として
は、5℃以上あれば十分である。
【0031】また、この(C)成分の軟質ポリオレフィ
ンや炭化水素系熱可塑性エラストマーは粉末状または顆
粒状のものが好ましい。具体的には10メッシュの篩を
通過する程度の大きさの粉末状または顆粒状のものが好
ましい。
【0032】本発明においては、(A)成分のポリプロ
ピレンがブロックポリプロピレンなどの場合、(A)成
分のポリプロピレン中にすでにエラストマー成分が含ま
れているので(C)成分の軟質ポリオレフィン、炭化水
素系熱可塑性エラストマーを添加しなくともマスターバ
ッチを製造することができる。
【0033】配合する(C)成分の軟質ポリオレフィ
ン、炭化水素系熱可塑性エラストマーは好ましくは以下
のようなものである。本発明に用いる(C)成分の軟質
ポリオレフィン、炭化水素系熱可塑性エラストマーは、
上記(A)成分のポリプロピレンへ良好に分散される軟
質ポリオレフィン、炭化水素系熱可塑性エラストマーの
中から適宜に選ばれる。
【0034】本発明で用いる軟質ポリオレフィンとは、
ポリプロピレンや高密度ポリエチレンなどよりも軟質な
ポリオレフィンを意味する。例えば、分散性が良好でし
かも後述するTmなどの条件を備えた軟質ポリオレフィ
ンの例として、エチレンを高圧下の気相で酸素または有
機過酸化物を用いてラジカル重合させて得られるポリマ
ー、すなわち、通常高圧法低密度ポリエチレンと呼ばれ
るポリエチレン(以下、単に「LDPE」と略すことが
ある)が挙げられる。そのほか炭素数2〜12のオレフ
ィンを気相あるいは不活性溶媒の存在下でラジカル発生
剤またはチグラー型触媒などの重合用触媒を用いて重合
または共重合させて得られた低密度ポリオレフィンから
選ぶことができる。コモノマーであるオレフィンは必ず
しも炭化水素のみである必要はなく、酢酸ビニル、アク
リル酸エステルなどの炭化水素系化合物との共重合体で
あっても差し支えない。あるいはポリオレフィンに無水
マレイン酸などの極性基を導入したものでも差し支えな
い。好ましい軟質ポリオレフィンは、LDPEである。
【0035】また本発明で用いる炭化水素系熱可塑性エ
ラストマーは、オレフィン系結晶性ポリマーにゴム系ポ
リマーをブレンドしたりまたは架橋したりして得られる
ポリマーである。これには、加硫ゴムとしての三次元網
目構造をとる架橋点に相当する拘束相を形成するための
拘束成分(ハードセグメント)には、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどの結晶性オレフィン系樹脂を、また網
目鎖としてゴム弾性を発現させるためのゴム成分(ソフ
トセグメント)にはEPDMなどのオレフィン系ゴムを
用いるものがある。
【0036】そのほか、オレフィンの共重合操作により
熱可塑性相とエラストマー相を併有するゴムもある。例
えば、エチレン−プロピレンゴム(EPR)、エチレン
−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、エチレン−ブ
テンゴム(EBR)、エチレン−オクテンゴム(EO
R)などのオレフィン系熱可塑性エラストマーが例示さ
れる。
【0037】その他、スチレンブロックにより熱可塑性
を、またジエンブロックによりエラストマー相をそれぞ
れ発現させているスチレン・ジエンブロック共重合体お
よびその水素添加物なども例示される。具体的には、ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、水
添スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SEB
S)、イソプレン−スチレン共重合体、水添イソプレン
−スチレン共重合体(SEP)、スチレン−イソプレン
−スチレン共重合体(SIS)、水添スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体(SEPS)などスチレン系ブ
ロック共重合体が挙げられる。
【0038】本発明に用いる(C)成分の軟質ポリオレ
フィンまたは炭化水素系熱可塑性エラストマーは、MF
Rが0.1〜100g/10minが好ましい。またそ
のTmが(A)成分のポリプロピレンのTmより5℃以
上、好ましくは10℃以上低いものである。ここでのT
mは前記同様にDSC(示差走査熱量計)により測定
し、ピークが単一の場合はその温度を、またピークが複
数ある場合は、そのピーク面積が最も大であるピークの
温度を意味する。しかし、ピーク面積が最も大きくしか
もほぼ同じ面積のピークが複数ある場合は、最も高い温
度に相当する温度を(C)成分の軟質ポリオレフィンま
たは炭化水素系熱可塑性エラストマーのTmとする。
【0039】(C)成分の軟質ポリオレフィンまたは炭
化水素系熱可塑性エラストマーの中には、DSCによる
測定では明確な融点(ピーク)を有しないものもありえ
る。このような炭化水素系熱可塑性エラストマーの融点
は常温以下と考えられ、当然上記温度差の基準を満た
す。
【0040】(C)成分の軟質ポリオレフィンまたは炭
化水素系熱可塑性エラストマーのMFRが0.1g/1
0min未満では、MFRが小さすぎて押出成形性が悪
くなり、マスターバッチのペレット成形性が劣る。MF
Rが100g/10minを超えると、マスターバッチ
をストランド状に押出成形した際、ストランドの表面が
粘着性を帯びて好ましくない。
【0041】Tmが前記(A)成分のポリプロピレンの
Tmよりも高いか、あるいは低くてもその差が5℃未満
である(C)成分の軟質ポリオレフィンまたは炭化水素
系熱可塑性エラストマーを用いると、押出し時に長時間
安定した運転ができないなどペレットの成形性が悪くな
り好ましくない。
【0042】(4)各成分の配合割合について 本発明に用いる(A)成分のポリプロピレンおよび
(B)成分のポリイソブチレンの配合割合は、(A)成
分のポリプロピレンが30〜95質量%、好ましくは4
0〜90質量%、更に好ましくは45〜90質量%であ
り、(B)成分のポリイソブチレンが5〜70質量%、
好ましくは10〜60質量%、更に好ましくは10〜5
5質量%である(但し、α−オレフィンの含有割合を除
く(A)成分のポリプロピレン+(B)成分のポリイソ
ブチレン=100質量%とする)。(B)成分のポリイ
ソブチレンの配合量が5質量%より少ない場合は、折角
のマスターバッチとしての意義が薄れ効率が悪くなる。
また(B)成分のポリイソブチレンの配合量が70質量
%より多い場合はマスターバッチ表面にベタツキが発生
して好ましくない。
【0043】また(C)成分の軟質ポリオレフィンおよ
び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーの配合量
は、α−オレフィンの含有量を除く(A)成分のポリプ
ロピレンおよび(B)成分のポリイソブチレンの合計量
100質量部に対して、前記α−オレフィンの含有量と
(C)成分の合計が1〜50質量部、好ましくは2〜4
0質量部、更に好ましくは5〜30質量部となるような
配合量とする。前記α−オレフィンの含有量と(C)成
分の合計が1質量部未満であると、本発明の効果が認め
られない。また50質量部より多いと、相対的に(B)
成分のポリイソブチレンの含有量が少なくなるため、ポ
リプロピレンの改質時加工時にマスターバッチの使用量
が多くなり効率が悪くなる。
【0044】なお、前記のように(A)成分のポリプロ
ピレンのうち、たとえばブロックポリプロピレンのよう
に重合時または後加工でエラストマー成分、すなわちα
−オレフィン含有成分を含むものがある。このように、
(A)成分のポリプロピレンがエラストマー成分を含む
ときには、上記(C)成分の軟質ポリオレフィンおよび
/または炭化水素系熱可塑性エラストマーの配合量は、
(A)成分のポリプロピレン中のエラストマー成分の量
を加えて計算する。
【0045】すなわち、たとえば、(A)成分のポリプ
ロピレンがブロックポリプロピレンである場合、(C)
成分の軟質ポリオレフィンおよび炭化水素系熱可塑性エ
ラストマーに(A)成分のブロックポリプロピレン中の
α−オレフィン含有量を加えた量が、(A)成分のブロ
ックポリプロピレン中のホモポリプロピレン(ブロック
ポリプロピレンからα−オレフィンの含有量を除いた残
りの量を意味する)と(B)成分のポリイソブチレンの
合計100質量部に対して1質量部〜50質量部、好ま
しくは2〜40質量部、更に好ましくは5〜30質量部
の範囲内とするのである。
【0046】なお、本発明において、α−オレフィンの
含有割合が1質量%以上の(A)成分のポリプロピレン
である場合には、それに含まれるエラストマー成分が多
いところから、(C)成分の軟質ポリオレフィンまたは
炭化水素系熱可塑性エラストマーを配合することなくマ
スターバッチを製造することができる。この場合でも、
無論前記したように余り多量にエラストマーを含むポリ
プロピレンでは剛性が低下するので、一般的にはα−オ
レフィン含有割合が最高でも50質量%までのポリプロ
ピレンが用いられる。
【0047】すなわち、このような(C)成分の軟質ポ
リオレフィンまたは炭化水素系熱可塑性エラストマーを
配合することなく本発明のマスターバッチを製造する場
合の各成分の配合割合は下記のようになる。すなわち、
(A)下記(I)〜(III)の性状を有するプロピレ
ンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プロピレンは除
く)とのブロックポリプロピレン;30〜95質量%、
(I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
00g/10min、(II)示差走査熱量測定法(D
SC)による最大ピーク温度(Tm);140℃以上、
(III)α−オレフィン含有量;1〜50質量%およ
び、(B)粘度平均分子量が10,000〜1,40
0,000のポリイソブチレン;
5〜70質量%(但し、
前記α−オレフィンの含有量を除く(A)成分+(B)
成分=100質量%とする)を含むマスターバッチであ
って、(A)成分の前記α−オレフィン含有量が、前記
α−オレフィンの含有量を除く(A)成分および(B)
成分の合計量100質量部に対し、1〜50質量部、好
ましくは2〜40質量部、更に好ましくは5〜30質量
部となるようにしたものである。このようにして、
(C)成分の軟質ポリオレフィンおよび/または炭化水
素系熱可塑性エラストマーを配合することなく、本発明
のマスターバッチを製造することができる。
【0048】(5)本発明のポリプロピレン系樹脂改質
用マスターバッチの製造方法について 本発明のポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチ
は、(A)成分のポリプロピレン、(B)成分のポリイ
ソブチレンおよび(C)成分の軟質ポリオレフィンおよ
び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーを所定の配
合割合になるよう押出機に供給し押出して得られる。
【0049】本発明のマスターバッチの形状は特に限定
するものでないが、通常は扱い易さの点からペレット状
であることが好ましい。これらの混練・押出しには樹脂
をペレット化するための任意の公知技術が使用できる。
代表的な例として、一軸押出機あるいは二軸押出機また
はニーダールーダー(押出機にニーダーを付けた装置)
などを用いた混練・押出し方法が挙げられる。
【0050】本発明のマスターバッチペレットは、
(A)成分のポリプロピレンが実質的に溶融せず、
(C)成分の軟質ポリオレフィンおよび/または炭化水
素系熱可塑性エラストマーが実質的に溶融する温度領域
において混練押出することにより製造される。すなわ
ち、(A)成分のポリプロピレンのTmより低い温度
で、かつ(C)成分の軟質ポリオレフィンおよび/また
は炭化水素系熱可塑性エラストマーのTmを超える温度
領域内で混練・押出しを行う方法である。押し出し機温
度とともにダイス温度もまたこの温度領域内に設定する
必要がある。一方、(C)成分の軟質ポリオレフィンお
よび/または炭化水素系熱可塑性エラストマーの軟化点
((JIS K6760)ビカット法)よりも高い温
度、あるいは該軟化点より低くてもその差が10℃以下
の範囲の温度で混練・押出しを行うことが必要である。
【0051】より好ましい本発明のマスターバッチペレ
ットの製造方法の態様は以下のとおりである。混練・押
出温度は、(A)成分のポリプロピレンのTmないし
(Tm−45)℃の温度範囲、好ましくは(Tm−5)
℃ないし(Tm−40)℃、更に好ましくは(Tm−1
0)℃ないし(Tm−30)℃の温度範囲である。混練
・押出温度が(Tm−45)℃未満であると、ペレット
自身の強度が低下するか、またはストランド状に押出す
ことができず、ペレット化することが困難である。ま
た、(A)成分のポリプロピレン、(B)成分のポリイ
ソブチレンおよび(C)成分の軟質ポリオレフィンおよ
び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーは、混練前
にあらかじめ機械的に混合しておいてもよく、また混練
時に同時にあるいはそれぞれ別に加えてもよい。
【0052】(C)成分の軟質ポリオレフィンおよび/
または炭化水素系熱可塑性エラストマーを配合せずに、
本発明のマスターバッチを製造する場合でも、混練・押
出温度は、上記同様、(A)成分のポリプロピレンのT
mないし(Tm−45)℃の温度範囲、好ましくは(T
m−5)℃ないし(Tm−40)℃、更に好ましくは
(Tm−10)℃ないし(Tm−30)℃の温度範囲で
ある。本発明においては、押出機の溶融混練部および出
口部(ダイ)における温度がいずれも上記の温度範囲に
あることが必要である。
【0053】混練押出し後のペレット化工程としては、
得られたストランドを切断する任意の公知技術が使用で
きる。代表的な例としては、コールドカット法、すなわ
ち、上記条件で押出されたストランドを水冷あるいは空
冷などにより冷却した後、ペレタイザーにより切断する
方法などが挙げられる。なお、必要に応じてストランド
状以外の形態で押し出し、これをカットしてペレットと
することも可能である。
【0054】本発明の方法においては、従来公知の可塑
剤、充てん剤、染料、顔料、滑剤、酸化防止剤などのほ
か、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石
油樹脂、テルペン樹脂、ロジンおよびその誘導体などの
粘着付与樹脂類を加えて行なうことができる。これら
は、あらかじめマスターバッチの各成分に配合しておい
てもよく、またマスターバッチ製造時に配合してもよ
い。
【0055】本発明の製造方法により得られるポリプロ
ピレン系樹脂改質用マスターバッチは、その使用にあた
っては、所定の割合になるよう適宜にポリプロピレンに
配合し、従来公知の各種の成形方法によりポリプロピレ
ン製品とすることができる。また、本発明の製造方法に
より得られるポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッ
チは前記のような優れた性質を有していることからその
応用範囲は極めて広い。
【0056】例えば、 (イ)各種包装用フィルム類(ラップフィルム、ストレ
ッチフィルム、農業用フィルムなど) (ロ)各種シート (ハ)被覆用材料 (ニ)遮音材料、制振材、シール材、防水材 (ホ)履物類 (ヘ)ホース、パッキング材 など各種の分野で使用される熱可塑性樹脂、特にポリプ
ロピレン系樹脂の改質剤として有用である。このような
改質対象のポリプロピレン系樹脂は特に限定されない
が、一般的に前記したようなアイソタクティックな、ホ
モ、ブロックまたはランダムポリプロピレンおよびこれ
らの2種以上の混合物などが例示される。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発
明は実施例に限定されるものではない。先ず、(1)示
差走査熱量測定法(DSC)および(2)ペレットのベ
タツキ評価法、(3)成形性について説明し、次いで
(4)実施例および比較例で使用した(A)成分のポリ
プロピレンの製造例1〜5について説明する。
【0058】(1)示差走査熱量測定法(DSC) 熱プレス成形した厚さ100μmのフィルムを試料と
し、230℃に昇温してその温度で10min保持した
後、降温速度10℃/minで30℃まで冷却する。次
にこの状態から昇温速度10℃/minで230℃まで
昇温して測定を行なう。30℃から230℃に昇温する
間に現れたピークの最大ピークの頂点の位置をもって最
大ピーク温度(Tm)とする。
【0059】(2)ペレットのベタツキ評価法 長さ50mm程度のストランドを2枚の透明なポリエス
テルフィルム(厚さ38μm)の間にはさみ、指先で軽
く押さえ、ポリエステルフィルム上に残ったストランド
の跡から、次の基準でベタツキの程度を判定した。 ◎:ベタツキなし(全く跡が残らない) ○:ほとんどなし(わずかに跡が残る) △:ややあり (かなり跡が残る) ×:あり (全面に跡が残る)
【0060】(3)成形性 (A)成分のポリプロピレン、(B)成分のポリイソブ
チレンまたはポリブテン、(C)成分のポリオレフィン
またはエラストマーを配合し、二軸押出機[スクリュー
径30mmφ、L/D=37、ダイは径3mmφの4
穴]を用いて回転数70rpmおよび表2に示した温度
条件で連続的に混練・押出しを行った時、2時間以上に
わたり安定した性状のペレットが連続して得られ、機械
的な問題も生じなかった場合を◎とし、問題がある場合
を×とした。
【0061】(4)実施例および比較例で使用した
(A)成分のポリプロピレンの製造例 市販のポリプロピレンを−40℃以下に冷却し、冷凍粉
砕を行ったのち、10メッシュの篩で分級を行い、粒径
のそろったものをマスターバッチの製造に供した。 (製造例1)市販のホモポリプロピレンを−40℃以下
に冷却し、冷凍粉砕を行ったのち、10メッシュの篩で
分級を行い、粒径のそろったものをポリプロピレンA1
としてマスターバッチの製造に供した。表1にMFR
(g/10min)、Tm(℃)を示す。
【0062】(製造例2)市販の他のホモポリプロピレ
ンを−40℃以下に冷却し、冷凍粉砕を行ったのち、1
0メッシュの篩で分級を行い、粒径のそろったものをポ
リプロピレンA2としてマスターバッチの製造に供し
た。表1にMFR(g/10min)、Tm(℃)を示
す。
【0063】(製造例3)市販のプロピレン・エチレン
ランダム共重合体を−40℃以下に冷却し、冷凍粉砕を
行ったのち、10メッシュの篩で分級を行い、粒径のそ
ろったものをポリプロピレンA3としてマスターバッチ
の製造に供した。表1にエチレン含有割合(質量%)、
MFR(g/10min)、Tm(℃)を示す。
【0064】(製造例4)市販の他のプロピレン・エチ
レンランダム共重合体を−40℃以下に冷却し、冷凍粉
砕を行ったのち、10メッシュの篩で分級を行い、粒径
のそろったものをポリプロピレンA4としてマスターバ
ッチの製造に供した。表1にエチレン含有割合(質量
%)、MFR(g/10min)、Tm(℃)を示す。
【0065】(製造例5)市販のプロピレン・エチレン
ブロック共重合体を−40℃以下に冷却し、冷凍粉砕を
行ったのち、10メッシュの篩で分級を行い、粒径のそ
ろったものをポリプロピレンA5としてマスターバッチ
の製造に供した。表1にエチレン含有割合(質量%)、
MFR(g/10min)、Tm(℃)を示す。
【0066】
【表1】
【0067】(実施例1)製造例1で製造した(A)成
分の顆粒状のポリプロピレンA1に、(C)成分の粉末
状の高圧法低密度ポリエチレン(LDPE:MFR5g
/10min、Tm107℃、軟化点94℃、10〜8
0メッシュ)を加えて、均一にしたものを、二軸押出機
のホッパー口より投入した。別に、あらかじめ180℃
に加熱した(B)成分のポリイソブチレン(粘度平均分
子量40000)を、同押出機の液体添加部よりポンプ
を用いて同押出機に連続的に供給した。使用した二軸押
出機はスクリュー径30mmφ、L/D=37であり、
そのダイは径3mmφの4穴からなり、回転数70rp
mおよび表2に示した温度条件で混練・押出しを行っ
た。上記の条件で二軸押出機の運転を2時間継続して行
ない、2時間後に得られた本発明のマスターバッチペレ
ットのベタツキ評価結果および1ケ月後の本発明のマス
ターバッチペレットのベタツキ評価結果、および成形性
評価結果を表2に示した。(C)成分の高圧法低密度ポ
リエチレンの添加量は、表2に示したように(A)成分
のポリプロピレンA1と(B)成分のポリイソブチレン
の合計量100質量部に対して10質量部とした。
(B)成分のポリイソブチレンの量は、[(A)成分の
ポリプロピレンA1/(B)成分のポリイソブチレン]
の質量比が60/40になるように試験を行った。この
試験において2時間以上にわたり安定した性状の本発明
のマスターバッチペレットが連続して得られ、機械的な
問題も生じなかった。
【0068】(実施例2)実施例1において、(C)成
分の高圧法低密度ポリエチレン(実施例1に同じ)の添
加量を20質量部に変えて同様に試験し、2時間後に得
られた本発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価
結果および1ケ月後の本発明のマスターバッチペレット
のベタツキ評価結果、および成形性評価結果を表2に示
した。2時間以上にわたり安定した性状の本発明のマス
ターバッチペレットが連続して得られ、機械的な問題も
生じなかった。
【0069】(実施例3)実施例1において、(C)成
分の高圧法低密度ポリエチレン(実施例1に同じ)の添
加量を30質量部に変えて同様に試験し、2時間後に得
られた本発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価
結果および1ケ月後の本発明のマスターバッチペレット
のベタツキ評価結果、および成形性評価結果を表2に示
した。2時間以上にわたり安定した性状の本発明のマス
ターバッチペレットが連続して得られ、機械的な問題も
生じなかった。
【0070】(実施例4)実施例1において、(C)成
分の高圧法低密度ポリエチレンのかわりにエチレン・プ
ロピレン共重合エラストマー(EPR;タフマーP04
80、MFR=1.8dg/分、三井化学製)を用いて
同様に試験を行い、2時間後に得られた本発明のマスタ
ーバッチペレットのベタツキ評価結果および1ケ月後の
本発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価結果、
および成形性評価結果を表2に示した。この試験におい
ても2時間以上にわたり安定した性状の本発明のマスタ
ーバッチペレットが連続して得られ、機械的な問題も生
じなかった。
【0071】(実施例5)実施例1において、(A)成
分の顆粒状のポリプロピレンA1のかわりにポリプロピ
レンA2を用いて同様に試験を行い、2時間後に得られ
た本発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価結果
および1ケ月後の本発明のマスターバッチペレットのベ
タツキ評価結果、および成形性評価結果を表2に示し
た。この試験においても2時間以上にわたり安定した性
状の本発明のマスターバッチペレットが連続して得ら
れ、機械的な問題も生じなかった。
【0072】(実施例6)実施例1において、(A)成
分の顆粒状のポリプロピレンA1のかわりにポリプロピ
レンA3を用いて同様に試験を行い、2時間後に得られ
た本発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価結果
および1ケ月後の本発明のマスターバッチペレットのベ
タツキ評価結果、および成形性評価結果を表2に示し
た。この試験においても2時間以上にわたり安定した性
状の本発明のマスターバッチペレットが連続して得ら
れ、機械的な問題も生じなかった。
【0073】(実施例7)実施例1において、(A)成
分の顆粒状のポリプロピレンA1のかわりにポリプロピ
レンA4を用いて同様に試験を行い、2時間後に得られ
た本発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価結果
および1ケ月後の本発明のマスターバッチペレットのベ
タツキ評価結果、および成形性評価結果を表2に示し
た。この試験においても2時間以上にわたり安定した性
状の本発明のマスターバッチペレットが連続して得ら
れ、機械的な問題も生じなかった。
【0074】(実施例8)(A)成分の顆粒状のポリプ
ロピレンA1のかわりにポリプロピレンA5を用い、
(C)成分の高圧法低密度ポリエチレンを加えない以外
は実施例1と同様に実験を行い、2時間後に得られた本
発明のマスターバッチペレットのベタツキ評価結果およ
び1ケ月後の本発明のマスターバッチペレットのベタツ
キ評価結果、および成形性評価結果を表2に示した。こ
の試験においても2時間以上にわたり安定した性状の本
発明のマスターバッチペレットが連続して得られ、機械
的な問題も生じなかった。
【0075】(比較例1)実施例3において押出温度を
155℃から180℃に変え、その他は実施例3と同じ
条件で試験を行った。この押出温度は(A)成分のポリ
プロピレンA1のTmよりも17.5℃高い。2時間後
に得られたペレットのベタツキ評価結果および成形性評
価結果を表2に示した。得られたペレットはベタツキが
あった。
【0076】(比較例2)実施例6において押出温度を
135℃から170℃に変え、(C)成分の高圧法低密
度ポリエチレン添加量を20質量部とした以外は実施例
6と同じ条件で試験を行った。この押出温度は(A)成
分のポリプロピレンA3のTmよりも28.2℃高い。
2時間後に得られたペレットのベタツキ評価結果および
成形性評価結果を表2に示した。得られたペレットはベ
タツキがあった。
【0077】(比較例3)実施例1において、(C)成
分の高圧法低密度ポリエチレンを添加せず、押出温度を
155℃から145℃に変え、その他は実施例1と同じ
条件で試験を行った。2時間後に得られたペレットのベ
タツキ評価結果および成形性評価結果を表2に示した。
最初の間はベタツキの少ない正常なペレットが得られた
が、運転の継続と共にペレットにベタツキがみられるよ
うになった。
【0078】(比較例4)実施例1において、(C)成
分の高圧法低密度ポリエチレンを添加せず、押出温度を
155℃から90℃に変えた以外は実施例1と同じ条件
で試験を行った。結果を表2に示したが、(A)成分の
ポリプロピレンA1が溶融しないため、良好なストラン
ドが得られず、ペレットにするためのカットが不可能で
あった。
【0079】(比較例5)実施例1において(B)成分
のポリイソブチレンをポリブテンにかえ、押出温度を1
55℃から140℃に変えた以外は実施例1と同じ条件
で試験を行った。2時間後に得られたペレットのベタツ
キ評価結果および1ケ月後のペレットのベタツキ評価結
果および成形性評価結果を表2に示した。製造直後のベ
タツキは無かったが、1ヶ月後には袋詰め品の底部のペ
レットはブロッキングが生じていた。
【0080】
【表2】
【0081】表2から、実施例1〜8の本発明のポリプ
ロピレン系樹脂改質用マスターバッチペレットは、ベタ
ツキがなく、成形性が良好で、2時間以上にわたり安定
した性状のマスターバッチペレットが連続して得られ、
機械的な問題も生じなかったのに対し、比較例1〜2の
ペレットはベタツキがあり、成形性も悪く、比較例3は
最初の間はベタツキの少ない正常なペレットが得られた
が、運転の継続と共にペレットにベタツキがみられ、成
形性も悪く、比較例4は(A)成分のポリプロピレンA
1が溶融しないため、良好なストランドが得られず、ペ
レットにするためのカットが不可能であり、比較例5
は、成形性は良く、製造直後のベタツキは無かったが、
1ヶ月後には袋詰め品の底部のペレットはブロッキング
が生じていた。
【0082】
【発明の効果】本発明の請求項1〜3記載のポリプロピ
レン系樹脂改質用マスターバッチペレットは、ベースと
なる(A)成分のポリプロピレンに(B)成分のポリイ
ソブチレンおよび/またはポリブテンなどが高濃度で含
まれるポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチであ
り、製造する際の成形性が良好で、ブリードによるベタ
ツキが少なく改質するポリプロピレン系樹脂とドライブ
レンド時のブロッキングや、ホッパー内でのブリッジン
グがなく、しかも長時間の貯蔵においてもブリード現象
が生じない。
【0083】本発明の請求項4〜6記載の製造方法によ
り本発明のポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチ
ペレットを連続的に長時間安定して生産できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)炭素数2〜12のα−オレフィン
    (プロピレンは除く)含有量が50質量%以下であるポ
    リプロピレン;30〜95質量%、 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
    00のポリイソブチレン;
    5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィンの含有
    量を除く(A)成分+(B)成分=100質量%とす
    る)および (C)前記(A)成分のポリプロピレンよりも十分低い
    融点の軟質ポリオレフィンおよび/または炭化水素系熱
    可塑性エラストマーを含むマスターバッチであって、前
    記α−オレフィンの含有量を除く(A)成分および
    (B)成分の合計量100質量部に対し、前記α−オレ
    フィン含有量と前記(C)成分の合計が1〜50質量部
    となるように含むことを特徴とするポリプロピレン系樹
    脂改質用マスターバッチ。
  2. 【請求項2】(A)プロピレンの単独重合体および/ま
    たはプロピレンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プ
    ロピレンは除く)との共重合体であって、下記(I)〜
    (III)の性状を有するポリプロピレン; 30〜9
    5質量%、 (I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
    00g/10min (II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
    ク温度(Tm);140℃以上、 (III)α−オレフィン含有量;50質量%以下 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
    00のポリイソブチレン;
    5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィ
    ンの含有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量
    %とする)および (C)MFRが0.01〜100g/10minであ
    り、かつDSCによるTmが上記(A)成分のポリプロ
    ピレンのTmより5℃以上低い軟質ポリオレフィンおよ
    び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーを含むマス
    ターバッチであって、前記α−オレフィンの含有量を除
    く(A)成分および(B)成分の合計量100質量部に
    対し、前記α−オレフィン含有量と前記(C)成分の合
    計が1〜50質量部となるように含むことを特徴とする
    ポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッチ。
  3. 【請求項3】(A)下記(I)〜(III)の性状を有
    するプロピレンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プ
    ロピレンは除く)とのブロックポリプロピレン;30〜
    95質量%、 (I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
    00g/10min、 (II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
    ク温度(Tm);140℃以上、 (III)α−オレフィン含有量;1〜50質量%およ
    び、 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
    00のポリイソブチレン;
    5〜70質量%(但し、前記α
    −オレフィンの含有量を除く(A)成分+(B)成分=
    100質量%とする)を含むマスターバッチであって、
    (A)成分の前記α−オレフィン含有量が、前記α−オ
    レフィンの含有量を除く(A)成分および(B)成分の
    合計量100質量部に対し、1〜50質量部となるよう
    に含むことを特徴とするポリプロピレン系樹脂改質用マ
    スターバッチ。
  4. 【請求項4】(A)炭素数2〜12のα−オレフィン
    (プロピレンは除く)含有量が50質量%以下であるポ
    リプロピレン;30〜95質量%、 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
    00のポリイソブチレン;
    5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィンの含有
    量を除く(A)成分+(B)成分=100質量%とす
    る)および (C)前記(A)成分のポリプロピレンよりも十分低い
    融点の軟質ポリオレフィンおよび/または炭化水素系熱
    可塑性エラストマーを含み、かつ、前記α−オレフィン
    の含有量を除く(A)成分および(B)成分の合計量1
    00質量部に対し、前記α−オレフィン含有量と前記
    (C)成分の合計が1〜50質量部となるように含むマ
    スターバッチの製造方法であって、前記(A)成分のポ
    リプロピレンは実質的に溶融せず、前記(C)成分およ
    び前記(A)成分のポリプロピレンに含まれるα−オレ
    フィン共重合成分が実質的に溶融する温度領域において
    混練押出することを特徴とする請求項1記載のポリプロ
    ピレン系樹脂改質用マスターバッチの製造方法。
  5. 【請求項5】(A)プロピレンの単独重合体および/ま
    たはプロピレンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プ
    ロピレンは除く)との共重合体であって、下記(I)〜
    (III)の性状を有するポリプロピレン; 30〜9
    5質量%、 (I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
    00g/10min (II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
    ク温度(Tm);140℃以上、 (III)α−オレフィン含有量;50質量%以下 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
    00のポリイソブチレン;
    5〜70質量%、(但し、前記α−オレフィ
    ンの含有量を除く(A)成分+(B)成分=100質量
    %とする)および (C)MFRが0.01〜100g/10minであ
    り、かつDSCによるTmが上記(A)成分のポリプロ
    ピレンのTmより5℃以上低い軟質ポリオレフィンおよ
    び/または炭化水素系熱可塑性エラストマーを含み、前
    記α−オレフィンの含有量を除く(A)成分および
    (B)成分の合計量100質量部に対し、前記α−オレ
    フィン含有量と前記(C)成分の合計が1〜50質量部
    となるように含むマスターバッチの製造方法であって、
    上記(A)成分のポリプロピレンのTmないし(Tm−
    45)℃の温度範囲で混練押出することを特徴とする請
    求項2記載のポリプロピレン系樹脂改質用マスターバッ
    チの製造方法。
  6. 【請求項6】(A)下記(I)〜(III)の性状を有
    するプロピレンと炭素数2〜12のα−オレフィン(プ
    ロピレンは除く)とのブロックポリプロピレン;30〜
    95質量%、 (I)メルトフローレート(MFR);0.001〜2
    00g/10min、 (II)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
    ク温度(Tm);140℃以上、 (III)α−オレフィン含有量;1〜50質量%およ
    び、 (B)粘度平均分子量が10,000〜1,400,0
    00のポリイソブチレン;
    5〜70質量%(但し、前記α
    −オレフィンの含有量を除く(A)成分+(B)成分=
    100質量%とする)を含み、(A)成分の前記α−オ
    レフィン含有量が、前記α−オレフィンの含有量を除く
    (A)成分および(B)成分の合計量100質量部に対
    し、1〜50質量部となるように含むマスターバッチの
    製造方法であって、上記(A)成分のブロックポリプロ
    ピレンのTmないし(Tm−45)℃の温度範囲で混練
    押出することを特徴とする請求項3記載のポリプロピレ
    ン系樹脂改質用マスターバッチの製造方法。
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