JP2001150730A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
画像形成装置および画像形成方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な計算に基づき、光変調素子から出射す
る光の強度バラツキに起因する露光ムラを補正して、メ
ンテナンスや露光処理を迅速にする。 【解決手段】 適宜のタイミングで回転するメカニカル
シャッター10により、液晶シャッター8の出射光強度
が収束値に達する前に過渡応答する期間において、ラン
プ5から印画紙11への露光を中断する。これにより、
液晶シャッター9の全ての画素部からの出射光強度が、
常に収束した略一定値となった状態において、液晶制御
装置12は、液晶シャッター9の各画素部の光変調を停
止させるタイミングを制御する。
る光の強度バラツキに起因する露光ムラを補正して、メ
ンテナンスや露光処理を迅速にする。 【解決手段】 適宜のタイミングで回転するメカニカル
シャッター10により、液晶シャッター8の出射光強度
が収束値に達する前に過渡応答する期間において、ラン
プ5から印画紙11への露光を中断する。これにより、
液晶シャッター9の全ての画素部からの出射光強度が、
常に収束した略一定値となった状態において、液晶制御
装置12は、液晶シャッター9の各画素部の光変調を停
止させるタイミングを制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光シャッターとし
ての光変調素子を透過した光を、感光材料に当てて露光
する画像形成装置および画像形成方法に関するもので、
特に、光変調素子に起因する露光量バラツキの補正を容
易にすることのできる画像形成装置および画像形成方法
に関するものである。
ての光変調素子を透過した光を、感光材料に当てて露光
する画像形成装置および画像形成方法に関するもので、
特に、光変調素子に起因する露光量バラツキの補正を容
易にすることのできる画像形成装置および画像形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光シャッターを用いた、いわゆる
デジタル露光デバイスとしての画像形成装置の研究、開
発が盛んに進められている。この種の画像形成装置は、
光変調素子の各画素部を駆動して光源からの入射光を各
画素部ごとに変調し、出射した光を感光材料に照射する
ことにより、画像情報に対応する画像を感光材料に焼き
付けるものである。このような画像形成装置には、コピ
ー機器や、プリンタ、写真焼付装置が挙げられる他、広
義にはフォトマスクなどを用いたパターン露光機なども
含まれる。光シャッターとして用いられる代表的な光変
調素子としては、液晶表示素子(Liquid Crystal Devic
e ,以下、単にLCDという)やPLZT(lead zirco
ーtitanate doped with lanthanum )素子がある。
デジタル露光デバイスとしての画像形成装置の研究、開
発が盛んに進められている。この種の画像形成装置は、
光変調素子の各画素部を駆動して光源からの入射光を各
画素部ごとに変調し、出射した光を感光材料に照射する
ことにより、画像情報に対応する画像を感光材料に焼き
付けるものである。このような画像形成装置には、コピ
ー機器や、プリンタ、写真焼付装置が挙げられる他、広
義にはフォトマスクなどを用いたパターン露光機なども
含まれる。光シャッターとして用いられる代表的な光変
調素子としては、液晶表示素子(Liquid Crystal Devic
e ,以下、単にLCDという)やPLZT(lead zirco
ーtitanate doped with lanthanum )素子がある。
【0003】このような光シャッターを用いた画像形成
装置においては、光シャッターたる光変調素子の構造バ
ラツキに起因する出射光の強度バラツキが問題となるこ
とがある。
装置においては、光シャッターたる光変調素子の構造バ
ラツキに起因する出射光の強度バラツキが問題となるこ
とがある。
【0004】例えば、多くの画素から構成される画像を
感光材料に焼き付けるために、光変調素子が複数の画素
部から構成されている場合、光変調素子の全ての画素部
を同一の階調電圧で駆動して感光材料の露光処理を行っ
たとしても、光変調素子から出射する光の強度は各画素
部毎に微妙に異なる。これは、光変調素子の構造の不均
一性などに起因して、各画素部毎に駆動電圧と出射光強
度との相関が微妙に異なるからである。
感光材料に焼き付けるために、光変調素子が複数の画素
部から構成されている場合、光変調素子の全ての画素部
を同一の階調電圧で駆動して感光材料の露光処理を行っ
たとしても、光変調素子から出射する光の強度は各画素
部毎に微妙に異なる。これは、光変調素子の構造の不均
一性などに起因して、各画素部毎に駆動電圧と出射光強
度との相関が微妙に異なるからである。
【0005】また、フォトマスクを使用して基板上にパ
ターン露光を行う露光機などにおいては、光シャッター
として用いられる光変調素子は全面で一括した光変調を
行い、単一の画素部構造を有している。このような場合
は、画素部毎の出射光強度のバラツキという問題は生じ
ないが、例えば、光変調素子の出射光強度が素子や周囲
環境の温度に依存するような場合には、露光を行う毎に
光変調素子からの出射光強度が変化することがある。
ターン露光を行う露光機などにおいては、光シャッター
として用いられる光変調素子は全面で一括した光変調を
行い、単一の画素部構造を有している。このような場合
は、画素部毎の出射光強度のバラツキという問題は生じ
ないが、例えば、光変調素子の出射光強度が素子や周囲
環境の温度に依存するような場合には、露光を行う毎に
光変調素子からの出射光強度が変化することがある。
【0006】光変調素子からの出射光の強度バラツキ
は、各画素部毎や露光毎における出射光強度をCCDや
光電子増倍管(Photo-Multiplier)などの計測機器によ
って直接的に測定するほか、感光材料の形成画像におけ
る発色を確認することなどによっても間接的に確認する
ことができる。
は、各画素部毎や露光毎における出射光強度をCCDや
光電子増倍管(Photo-Multiplier)などの計測機器によ
って直接的に測定するほか、感光材料の形成画像におけ
る発色を確認することなどによっても間接的に確認する
ことができる。
【0007】このようなバラツキは、感光材料の露光ム
ラ、ひいては形成画像のムラを引き起こす。したがっ
て、ムラのない露光を行い、形成画像を得るために、光
シャッターとして光変調素子を用いる画像形成装置にお
いては、光変調素子から出射する光の強度バラツキによ
る露光ムラを低減することが課題となっている。
ラ、ひいては形成画像のムラを引き起こす。したがっ
て、ムラのない露光を行い、形成画像を得るために、光
シャッターとして光変調素子を用いる画像形成装置にお
いては、光変調素子から出射する光の強度バラツキによ
る露光ムラを低減することが課題となっている。
【0008】この課題を解決するために、従来より、以
下のような手法が用いられてきた。 光変調素子の各画素部毎、あるいは露光環境毎に駆動
電圧を調整することにより、出射光の強度ムラを軽減す
る手法。
下のような手法が用いられてきた。 光変調素子の各画素部毎、あるいは露光環境毎に駆動
電圧を調整することにより、出射光の強度ムラを軽減す
る手法。
【0009】例えば、露光を行う前に、光変調素子の各
画素部毎、あるいは露光環境毎の出射光の強度をCCD
などにより測定しておき、あらかじめ保存しておいたル
ックアップテーブルなどに基づいて、出射光の強度バラ
ツキが生じなくなるように光変調素子の各画素部毎、あ
るいは露光環境毎に光変調素子の駆動電圧を微調整する
手法である。 光変調素子の各画素部毎、あるいは露光環境毎の出射
光の強度バラツキに応じて、各画素部毎、あるいは露光
環境毎に露光時間を調整することにより、感光材料への
露光量を均一化する手法。
画素部毎、あるいは露光環境毎の出射光の強度をCCD
などにより測定しておき、あらかじめ保存しておいたル
ックアップテーブルなどに基づいて、出射光の強度バラ
ツキが生じなくなるように光変調素子の各画素部毎、あ
るいは露光環境毎に光変調素子の駆動電圧を微調整する
手法である。 光変調素子の各画素部毎、あるいは露光環境毎の出射
光の強度バラツキに応じて、各画素部毎、あるいは露光
環境毎に露光時間を調整することにより、感光材料への
露光量を均一化する手法。
【0010】例えば、露光を行う前に、光変調素子の各
画素部毎、あるいは露光環境毎の出射光の強度をCCD
などにより測定しておき、出射光強度に応じて露光時間
の長さを微調整することにより、感光材料への露光量を
均一化する手法である。
画素部毎、あるいは露光環境毎の出射光の強度をCCD
などにより測定しておき、出射光強度に応じて露光時間
の長さを微調整することにより、感光材料への露光量を
均一化する手法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には、上
記の手法のように、光変調素子の各画素部毎、あるい
は露光環境毎に駆動電圧を調整することにより、光変調
素子の出射光の強度バラツキを補正することは容易では
ない。これは、標準値からずれた出射光強度を補正する
ために、駆動電圧をどの程度補正すべきかは、光変調素
子の画素部毎や露光環境毎に異なるだけでなく、表示階
調つまり駆動階調の絶対値にも依存するため、必要とす
る補正値表の大きさやそれに代わる計算処理は膨大なも
のとなってしまうからである。
記の手法のように、光変調素子の各画素部毎、あるい
は露光環境毎に駆動電圧を調整することにより、光変調
素子の出射光の強度バラツキを補正することは容易では
ない。これは、標準値からずれた出射光強度を補正する
ために、駆動電圧をどの程度補正すべきかは、光変調素
子の画素部毎や露光環境毎に異なるだけでなく、表示階
調つまり駆動階調の絶対値にも依存するため、必要とす
る補正値表の大きさやそれに代わる計算処理は膨大なも
のとなってしまうからである。
【0012】また、上記の手法のように、光変調素子
の各画素部毎、あるいは露光環境毎の出射光の強度バラ
ツキに応じて露光時間を調整することにより、感光材料
への露光量を均一化する手法については、以下のような
問題点が生じていた。
の各画素部毎、あるいは露光環境毎の出射光の強度バラ
ツキに応じて露光時間を調整することにより、感光材料
への露光量を均一化する手法については、以下のような
問題点が生じていた。
【0013】光変調素子の各画素部毎あるいは露光環境
毎に露光時間を調整して露光量を均一化するためには、
あらかじめ画素部の露光開始時から露光終了までの間、
光変調素子からの出射光強度を時間積分することによ
り、画素部毎の露光量を評価し、該露光量に基づいて画
素部毎に光変調が行われるべき駆動時間を逆算する必要
がある。
毎に露光時間を調整して露光量を均一化するためには、
あらかじめ画素部の露光開始時から露光終了までの間、
光変調素子からの出射光強度を時間積分することによ
り、画素部毎の露光量を評価し、該露光量に基づいて画
素部毎に光変調が行われるべき駆動時間を逆算する必要
がある。
【0014】しかし、一般に、光変調素子に駆動電圧を
印加してから、十分な光変調が行われるまで、換言する
と出射光強度が収束値に達するまでには、一定の応答時
間が必要となる。とりわけ、光変調素子がLCDである
場合には、典型的な応答時間は数十ミリ秒オーダーに達
する。
印加してから、十分な光変調が行われるまで、換言する
と出射光強度が収束値に達するまでには、一定の応答時
間が必要となる。とりわけ、光変調素子がLCDである
場合には、典型的な応答時間は数十ミリ秒オーダーに達
する。
【0015】したがって、かかる応答時間においては、
光変調素子からの出射光強度は経時変化しているため、
画素部や露光環境毎の露光量を算出するための積分計算
は煩雑なものとなる。更に、応答時間における光変調の
変化量をあらわす曲線は液晶の温度にも大きく依存す
る。このように、画素部や露光環境毎の露光量を算出す
る積分計算は極めて煩雑であり、その結果、露光量のバ
ラツキ補正にかかる時間を増大せしめるという問題点を
生じていた。
光変調素子からの出射光強度は経時変化しているため、
画素部や露光環境毎の露光量を算出するための積分計算
は煩雑なものとなる。更に、応答時間における光変調の
変化量をあらわす曲線は液晶の温度にも大きく依存す
る。このように、画素部や露光環境毎の露光量を算出す
る積分計算は極めて煩雑であり、その結果、露光量のバ
ラツキ補正にかかる時間を増大せしめるという問題点を
生じていた。
【0016】本発明は、以上のような従来手法の問題点
を解決するためになされたもので、その目的は、簡易な
計算に基づいて、光変調素子から出射する光の強度バラ
ツキに起因する露光ムラを補正することができ、迅速な
メンテナンスや露光処理が可能な画像形成装置および画
像形成方法を提供することにある。
を解決するためになされたもので、その目的は、簡易な
計算に基づいて、光変調素子から出射する光の強度バラ
ツキに起因する露光ムラを補正することができ、迅速な
メンテナンスや露光処理が可能な画像形成装置および画
像形成方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像形成装置は、上記の課題を解決するために、光源と、
光源からの入射光を駆動信号の変化に伴い変調して感光
材料側へ出射する第1の光変調素子と、上記第1の光変
調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡応答する
期間に感光材料への露光を中断させる中断手段と、上記
第1の光変調素子の駆動期間中の上記過渡応答する期間
を除いた期間において、該第1の光変調素子による光変
調を停止させるタイミングを制御する制御手段とを有す
ることを特徴としている。
像形成装置は、上記の課題を解決するために、光源と、
光源からの入射光を駆動信号の変化に伴い変調して感光
材料側へ出射する第1の光変調素子と、上記第1の光変
調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡応答する
期間に感光材料への露光を中断させる中断手段と、上記
第1の光変調素子の駆動期間中の上記過渡応答する期間
を除いた期間において、該第1の光変調素子による光変
調を停止させるタイミングを制御する制御手段とを有す
ることを特徴としている。
【0018】また、請求項10の発明に係る画像形成方
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該光変調素
子の駆動期間中の上記過渡応答する期間を除いた期間に
おいて、該光変調素子による光変調を停止させるタイミ
ングを制御することを特徴としている。
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該光変調素
子の駆動期間中の上記過渡応答する期間を除いた期間に
おいて、該光変調素子による光変調を停止させるタイミ
ングを制御することを特徴としている。
【0019】上記の画像形成装置および画像形成方法の
構成において、駆動信号の変化に伴って、光変調素子の
出射光強度を変化させる場合、一般に、光変調素子は駆
動信号の変化に対して過渡応答性を示す。つまり、光変
調素子の出射光強度が安定した収束値に達するには、一
定の応答時間を必要とすることになる。このように、光
変調素子が過渡応答している間の出射光強度の推移の様
子は、光変調素子の種類に依存するほか、その構造や設
計バラツキにも依存する。例えば、出射光強度が時間と
共に線形に変化して収束値に達する場合や、時間と共に
増加の速さが減少して、徐々に収束値に達する場合など
様々である。
構成において、駆動信号の変化に伴って、光変調素子の
出射光強度を変化させる場合、一般に、光変調素子は駆
動信号の変化に対して過渡応答性を示す。つまり、光変
調素子の出射光強度が安定した収束値に達するには、一
定の応答時間を必要とすることになる。このように、光
変調素子が過渡応答している間の出射光強度の推移の様
子は、光変調素子の種類に依存するほか、その構造や設
計バラツキにも依存する。例えば、出射光強度が時間と
共に線形に変化して収束値に達する場合や、時間と共に
増加の速さが減少して、徐々に収束値に達する場合など
様々である。
【0020】更には、光変調素子による出射光強度を一
定値に維持したいときであっても、光変調素子を直流電
圧の印加による劣化から保護するために駆動信号電圧の
極性を定期的に変化させる必要がある場合や、光変調素
子の画素部を時分割駆動することに起因して画素部電極
の電圧値が一時的に変化する場合には、光変調素子の出
射光強度が安定値に収束するまでに、一定の応答時間を
必要とする。これらの応答時間中においては、光変調素
子からの出射光強度は時間と共に変動する。
定値に維持したいときであっても、光変調素子を直流電
圧の印加による劣化から保護するために駆動信号電圧の
極性を定期的に変化させる必要がある場合や、光変調素
子の画素部を時分割駆動することに起因して画素部電極
の電圧値が一時的に変化する場合には、光変調素子の出
射光強度が安定値に収束するまでに、一定の応答時間を
必要とする。これらの応答時間中においては、光変調素
子からの出射光強度は時間と共に変動する。
【0021】上記の装置および方法によれば、かかる応
答時間、つまり、駆動信号の変化に伴って、光変調素子
の出射光強度が収束値に達する前に過渡応答する期間に
おいて、中断手段により感光材料への露光が中断され
る。この結果、感光材料を感光させるために有効な光変
調素子からの出射光強度が常に略一定となった状態で、
制御手段は光変調素子が光変調を行う時間を制御する。
この結果、煩雑な積分計算を行わなくとも、略一定値で
ある出射光強度と、光変調素子により光変調が行われる
時間とを乗じることにより、簡単に、感光材料への露光
量が算出可能となる。
答時間、つまり、駆動信号の変化に伴って、光変調素子
の出射光強度が収束値に達する前に過渡応答する期間に
おいて、中断手段により感光材料への露光が中断され
る。この結果、感光材料を感光させるために有効な光変
調素子からの出射光強度が常に略一定となった状態で、
制御手段は光変調素子が光変調を行う時間を制御する。
この結果、煩雑な積分計算を行わなくとも、略一定値で
ある出射光強度と、光変調素子により光変調が行われる
時間とを乗じることにより、簡単に、感光材料への露光
量が算出可能となる。
【0022】これにより、光変調素子の出射光の強度バ
ラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速なメン
テナンスや露光処理が可能となる。更に、出射光強度が
不安定な過渡応答期間においては、感光材料の露光を行
わないため、露光量の演算誤差が小さくなり、より正確
に光変調素子の出射光の強度バラツキを補正できる。
ラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速なメン
テナンスや露光処理が可能となる。更に、出射光強度が
不安定な過渡応答期間においては、感光材料の露光を行
わないため、露光量の演算誤差が小さくなり、より正確
に光変調素子の出射光の強度バラツキを補正できる。
【0023】請求項2の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、光源と、光源からの入射光
を駆動信号の変化に伴い変調して感光材料側へ出射する
第1の光変調素子と、上記第1の光変調素子の出射光強
度が収束値に達する前に過渡応答する期間に感光材料へ
の露光を中断させる中断手段と、上記収束値が一定であ
るものとして、該第1の光変調素子による光変調を停止
させるタイミングを制御する制御手段とを有することを
特徴としている。
記の課題を解決するために、光源と、光源からの入射光
を駆動信号の変化に伴い変調して感光材料側へ出射する
第1の光変調素子と、上記第1の光変調素子の出射光強
度が収束値に達する前に過渡応答する期間に感光材料へ
の露光を中断させる中断手段と、上記収束値が一定であ
るものとして、該第1の光変調素子による光変調を停止
させるタイミングを制御する制御手段とを有することを
特徴としている。
【0024】また、請求項11の発明に係る画像形成方
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該収束値が
一定であるものとして、該光変調素子による光変調を停
止させるタイミングを制御することを特徴としている。
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該収束値が
一定であるものとして、該光変調素子による光変調を停
止させるタイミングを制御することを特徴としている。
【0025】上記の構成において、駆動信号の変化に伴
って、光変調素子の各画素部からの出射光強度が収束値
に達する前に過渡応答する期間において、中断手段によ
り感光材料への露光が中断される。この結果、光変調素
子の出射光強度が収束した状態でのみ感光材料への露光
が行われることになる。しかし、一般に、出射光強度が
収束値に達した状態であっても、出射光強度が完全に一
定の値を保つことは稀であり、光源の不安定性などのた
めに、出射光強度の値は僅かに変動していることが多
い。かかる変動を考慮して、露光量の計算を行うことは
煩雑であると共に必要とする計算量を増大させる。
って、光変調素子の各画素部からの出射光強度が収束値
に達する前に過渡応答する期間において、中断手段によ
り感光材料への露光が中断される。この結果、光変調素
子の出射光強度が収束した状態でのみ感光材料への露光
が行われることになる。しかし、一般に、出射光強度が
収束値に達した状態であっても、出射光強度が完全に一
定の値を保つことは稀であり、光源の不安定性などのた
めに、出射光強度の値は僅かに変動していることが多
い。かかる変動を考慮して、露光量の計算を行うことは
煩雑であると共に必要とする計算量を増大させる。
【0026】そこで、上記の構成によれば、光変調素子
の出射光強度を一定値とみなした上で、感光材料への露
光量、および一定の露光量を獲得するために光変調素子
が光変調を行うべき時間が算出される。
の出射光強度を一定値とみなした上で、感光材料への露
光量、および一定の露光量を獲得するために光変調素子
が光変調を行うべき時間が算出される。
【0027】これにより、光変調素子の出射光の強度バ
ラツキに起因する感光材料の露光ムラを補正しながら、
更に迅速なメンテナンスや露光処理が可能となる。
ラツキに起因する感光材料の露光ムラを補正しながら、
更に迅速なメンテナンスや露光処理が可能となる。
【0028】請求項3の発明に係る画像形成装置は、請
求項1または2の構成において、上記第1の光変調素子
は複数の画素部から構成されることを特徴としている。
求項1または2の構成において、上記第1の光変調素子
は複数の画素部から構成されることを特徴としている。
【0029】上記の構成において、第1の光変調素子は
複数の画素部から構成されているため、光変調素子の各
画素部毎の構造の不均一性などに起因して、同一電圧で
駆動する画素部の出射光強度には必然的なバラツキが生
じる。
複数の画素部から構成されているため、光変調素子の各
画素部毎の構造の不均一性などに起因して、同一電圧で
駆動する画素部の出射光強度には必然的なバラツキが生
じる。
【0030】上記の構成によれば、請求項1または2の
作用に加えて、第1の光変調素子からの出射光強度は、
各画素部毎に略一定の値であるとみなす簡易な計算に基
づいて、各画素部毎の強度バラツキに応じた露光時間の
調整が可能となり、感光材料への露光量が均一化され
る。
作用に加えて、第1の光変調素子からの出射光強度は、
各画素部毎に略一定の値であるとみなす簡易な計算に基
づいて、各画素部毎の強度バラツキに応じた露光時間の
調整が可能となり、感光材料への露光量が均一化され
る。
【0031】これにより、請求項1または2の効果に加
え、第1の光変調素子が複数の画素部を有している場合
に問題となる画素部毎の出射光強度のバラツキに起因す
る露光ムラを補正しながら、迅速なメンテナンスや露光
処理が可能となる。
え、第1の光変調素子が複数の画素部を有している場合
に問題となる画素部毎の出射光強度のバラツキに起因す
る露光ムラを補正しながら、迅速なメンテナンスや露光
処理が可能となる。
【0032】請求項4の発明に係る画像形成装置は、請
求項3の構成において、上記複数の画素部は同一タイミ
ングで駆動されることを特徴としている。
求項3の構成において、上記複数の画素部は同一タイミ
ングで駆動されることを特徴としている。
【0033】上記の構成によれば、請求項3の作用に加
え、第1の光変調素子が複数の画素部を有している場合
でも、第1の光変調素子の駆動タイミングが同一である
ため、上記過渡応答する期間は第1の光変調素子の全て
の画素について、同一となる。この結果、上記中断手段
は、全ての露光を一律のタイミングで中断できるもので
あれば十分なものとなる。なお、第1の光変調素子が液
晶シャッターたるLCDである場合においては、上記同
一タイミングで駆動されるとは、液晶シャッターの各画
素部が同一タイミングで開閉されることを意味する。
え、第1の光変調素子が複数の画素部を有している場合
でも、第1の光変調素子の駆動タイミングが同一である
ため、上記過渡応答する期間は第1の光変調素子の全て
の画素について、同一となる。この結果、上記中断手段
は、全ての露光を一律のタイミングで中断できるもので
あれば十分なものとなる。なお、第1の光変調素子が液
晶シャッターたるLCDである場合においては、上記同
一タイミングで駆動されるとは、液晶シャッターの各画
素部が同一タイミングで開閉されることを意味する。
【0034】これにより、請求項3の効果に加え、簡便
な露光中断手段を用いて、第1の光変調素子が複数の画
素部を有している場合に問題となる画素部毎の出射光強
度のバラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速
なメンテナンスや露光処理が可能となる。
な露光中断手段を用いて、第1の光変調素子が複数の画
素部を有している場合に問題となる画素部毎の出射光強
度のバラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速
なメンテナンスや露光処理が可能となる。
【0035】請求項5の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1乃至4のいずれか
1項の構成において、上記過渡応答する期間は光変調素
子の駆動信号の書き込み開始時を基準として決定した期
間であることを特徴としている。
記の課題を解決するために、請求項1乃至4のいずれか
1項の構成において、上記過渡応答する期間は光変調素
子の駆動信号の書き込み開始時を基準として決定した期
間であることを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、請求項1乃至4のい
ずれか1項の作用に加えて、露光を中断すべき期間であ
る、光変調素子による出射光強度が安定値に収束するま
での過渡応答期間を、光変調素子の駆動信号の書き込み
時間を基準として決定することができる。具体的には、
書き込み時間を基準とし、光変調素子を構成する材料特
性や設計値等を考慮して、上記過渡応答期間が計算され
る。この結果、光変調素子からの出射光の強度を測定す
る手段をなんら必要とせずに、定期的に生じる光変調素
子の過渡応答期間の間、中断手段による的確な露光の中
断が行われる。
ずれか1項の作用に加えて、露光を中断すべき期間であ
る、光変調素子による出射光強度が安定値に収束するま
での過渡応答期間を、光変調素子の駆動信号の書き込み
時間を基準として決定することができる。具体的には、
書き込み時間を基準とし、光変調素子を構成する材料特
性や設計値等を考慮して、上記過渡応答期間が計算され
る。この結果、光変調素子からの出射光の強度を測定す
る手段をなんら必要とせずに、定期的に生じる光変調素
子の過渡応答期間の間、中断手段による的確な露光の中
断が行われる。
【0037】これにより、請求項1乃至4のいずれか1
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光の強度を測
定する手段をなんら必要とせずに、光変調素子からの出
射光強度を常に略一定値とすることができ、簡易な計算
に基づいて各画素部毎に露光時間や出射光強度を調整
し、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光ムラの
補正を行うことができる。
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光の強度を測
定する手段をなんら必要とせずに、光変調素子からの出
射光強度を常に略一定値とすることができ、簡易な計算
に基づいて各画素部毎に露光時間や出射光強度を調整
し、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光ムラの
補正を行うことができる。
【0038】請求項6の発明に係る画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1乃至5のいずれか
1項の構成において、上記過渡応答する期間は、あらか
じめ行う上記第1の光変調素子の出射光強度の測定に基
づいて決定した期間であることを特徴としている。
記の課題を解決するために、請求項1乃至5のいずれか
1項の構成において、上記過渡応答する期間は、あらか
じめ行う上記第1の光変調素子の出射光強度の測定に基
づいて決定した期間であることを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、請求項1乃至5のい
ずれか1項の作用に加えて、露光量の補正や露光処理を
行う前に、CCDや光電子増倍管を用いて光変調素子の
各画素部毎や駆動環境毎に駆動電圧の印加開始からの時
間と出射光強度との相関等が測定され、該測定結果に基
づいて、光学変調素子が過渡応答する期間が明確に決定
される。
ずれか1項の作用に加えて、露光量の補正や露光処理を
行う前に、CCDや光電子増倍管を用いて光変調素子の
各画素部毎や駆動環境毎に駆動電圧の印加開始からの時
間と出射光強度との相関等が測定され、該測定結果に基
づいて、光学変調素子が過渡応答する期間が明確に決定
される。
【0040】これにより、請求項1乃至5のいずれか1
項の効果に加えて、中断手段による的確な露光の中断を
行うことができるため、光変調素子からの出射光強度は
常に略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎
に露光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性の
バラツキに起因する露光ムラの補正を行うことができ
る。
項の効果に加えて、中断手段による的確な露光の中断を
行うことができるため、光変調素子からの出射光強度は
常に略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎
に露光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性の
バラツキに起因する露光ムラの補正を行うことができ
る。
【0041】請求項7の発明に係る画像形成装置は、請
求項1乃至6のいずれか1項の構成において、上記中断
手段は上記光源から上記感光材料までの光路途中に設け
たメカニカルシャッターであることを特徴としている。
求項1乃至6のいずれか1項の構成において、上記中断
手段は上記光源から上記感光材料までの光路途中に設け
たメカニカルシャッターであることを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、請求項1乃至6のい
ずれか1項の作用に加えて、光路途中に設けた遮光性能
の高いメカニカルシャッターで光源からの光を遮断、開
放することにより、感光材料への露光を高速で中断、再
開することができる。この結果、光源を安定点灯させた
まま、光変調素子の過渡応答期間において、感光材料へ
の露光を略完全に中断することにより、より確実に、該
光変調素子からの出射光の強度を略一定のものとするこ
とができる。
ずれか1項の作用に加えて、光路途中に設けた遮光性能
の高いメカニカルシャッターで光源からの光を遮断、開
放することにより、感光材料への露光を高速で中断、再
開することができる。この結果、光源を安定点灯させた
まま、光変調素子の過渡応答期間において、感光材料へ
の露光を略完全に中断することにより、より確実に、該
光変調素子からの出射光の強度を略一定のものとするこ
とができる。
【0043】これにより、請求項1乃至6のいずれか1
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができる。
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができる。
【0044】請求項8の発明に係る画像形成装置は、請
求項1乃至6のいずれか1項の構成において、上記中断
手段は前記光源から前記感光材料までの光路途中に設け
た第2の光変調素子であることを特徴としている。
求項1乃至6のいずれか1項の構成において、上記中断
手段は前記光源から前記感光材料までの光路途中に設け
た第2の光変調素子であることを特徴としている。
【0045】上記の構成によれば、請求項1乃至6の作
用に加えて、光路途中に設けた第2の光変調素子で光源
からの光を遮断、開放することにより、光源を安定点灯
させたまま、感光材料への露光を高速で中断、再開する
ことができる。また、第2の光変調素子を、第1の光変
調素子の画素部に対応する複数の画素部からなるものと
した場合には、露光を中断するタイミングを、第2の光
変調素子の各画素部ごとに独立して的確に制御すること
ができる。
用に加えて、光路途中に設けた第2の光変調素子で光源
からの光を遮断、開放することにより、光源を安定点灯
させたまま、感光材料への露光を高速で中断、再開する
ことができる。また、第2の光変調素子を、第1の光変
調素子の画素部に対応する複数の画素部からなるものと
した場合には、露光を中断するタイミングを、第2の光
変調素子の各画素部ごとに独立して的確に制御すること
ができる。
【0046】これにより、請求項1乃至6のいずれか1
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができる。
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができる。
【0047】更には、第1の光変調素子の画素部が複数
であって、各画素部ごとに上記過渡応答する期間が異な
る場合であっても、対応する第2の光変調素子の各画素
部ごとに独立したタイミングで遮光を行う構成とするこ
とにより、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光
ムラの補正を行うことができる。
であって、各画素部ごとに上記過渡応答する期間が異な
る場合であっても、対応する第2の光変調素子の各画素
部ごとに独立したタイミングで遮光を行う構成とするこ
とにより、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光
ムラの補正を行うことができる。
【0048】請求項9の発明に係る画像形成装置は、請
求項1乃至7のいずれか1項の構成において、上記光源
はLEDもしくはレーザーダイオードであることを特徴
としている。
求項1乃至7のいずれか1項の構成において、上記光源
はLEDもしくはレーザーダイオードであることを特徴
としている。
【0049】上記の構成によれば、請求項1乃至7のい
ずれか1項の作用に加え、光源たるLEDもしくはレー
ザーダイオードは適宜設ける駆動回路によって高速で点
滅させることが可能であるから、特別の露光中断用部材
を光源から感光材料に至るまでの光路中に設けることを
必要とせずに、感光材料への露光が極めて高速で中断、
再開される。
ずれか1項の作用に加え、光源たるLEDもしくはレー
ザーダイオードは適宜設ける駆動回路によって高速で点
滅させることが可能であるから、特別の露光中断用部材
を光源から感光材料に至るまでの光路中に設けることを
必要とせずに、感光材料への露光が極めて高速で中断、
再開される。
【0050】これにより、請求項1乃至7のいずれか1
項の効果に加え、露光装置の構成を大型化、複雑化する
ことなく、光変調素子からの出射光強度を常に略一定値
として、簡易な計算に基づき各画素部毎に露光時間や出
射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラツキに起因
する露光ムラの補正を行うことができる。
項の効果に加え、露光装置の構成を大型化、複雑化する
ことなく、光変調素子からの出射光強度を常に略一定値
として、簡易な計算に基づき各画素部毎に露光時間や出
射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラツキに起因
する露光ムラの補正を行うことができる。
【0051】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕本発明の実施の一
形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通り
である。
形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通り
である。
【0052】図2に示すように、本実施形態に係る写真
プリンタ1は、焼付部2、現像部3、乾燥部4を一体的
に備え、感光材料としての印画紙に画像を形成するため
の一連の処理を行うものである。焼付部2では、後に詳
述するように、印画紙11などの感光材料の露光が行わ
れる。現像部3は、焼付部2で焼き付けを終えた感光材
料を各種処理液槽に順番に浸漬し、現像処理を行う系で
ある。乾燥部4は、現像処理済みの感光材料を乾燥さ
せ、コマ毎に切り離して完成した写真プリントを排出す
る系である。
プリンタ1は、焼付部2、現像部3、乾燥部4を一体的
に備え、感光材料としての印画紙に画像を形成するため
の一連の処理を行うものである。焼付部2では、後に詳
述するように、印画紙11などの感光材料の露光が行わ
れる。現像部3は、焼付部2で焼き付けを終えた感光材
料を各種処理液槽に順番に浸漬し、現像処理を行う系で
ある。乾燥部4は、現像処理済みの感光材料を乾燥さ
せ、コマ毎に切り離して完成した写真プリントを排出す
る系である。
【0053】また、写真プリンタ1は、印画紙11をロ
ール上に収納する複数のペーパーマガジンM1,M2
と、搬送機構として複数の搬送ローラ(図示せず)とを
備えている。ペーパーマガジンM1,M2は、写真プリ
ンタ1で取り扱う印画紙11のサイズの種類に合わせて
焼付部2の上部に配設され、互いに異なる用紙幅を有す
る印画紙11を収納している。ペーパーマガジンに収納
された印画紙11は、搬送ローラの回転によって結像位
置に搬送され、露光後、現像部3に送出される。
ール上に収納する複数のペーパーマガジンM1,M2
と、搬送機構として複数の搬送ローラ(図示せず)とを
備えている。ペーパーマガジンM1,M2は、写真プリ
ンタ1で取り扱う印画紙11のサイズの種類に合わせて
焼付部2の上部に配設され、互いに異なる用紙幅を有す
る印画紙11を収納している。ペーパーマガジンに収納
された印画紙11は、搬送ローラの回転によって結像位
置に搬送され、露光後、現像部3に送出される。
【0054】なお、プリント対象となる印画紙11のサ
イズは、操作者によって適宜選択してもよいし、写真プ
リンタ1に外部から入力されるサイズ情報に基づいて、
自動的な切り換えを行ってもよい。
イズは、操作者によって適宜選択してもよいし、写真プ
リンタ1に外部から入力されるサイズ情報に基づいて、
自動的な切り換えを行ってもよい。
【0055】次に、図1に基づいて、焼付部2の詳細な
構造について説明する。
構造について説明する。
【0056】焼付部2は光源としてのランプ5、ライト
ガイド6、凹面鏡7、蒲鉾レンズ8、液晶シャッター9
(第1の光変調素子)、およびメカニカルシャッター1
0(中断手段)とで構成されている。図中、一点鎖線
は、ランプ5より出射され、印画紙11に至る光の経路
を、また、上記一点鎖線に付された矢印は、光の進行方
向を示している。
ガイド6、凹面鏡7、蒲鉾レンズ8、液晶シャッター9
(第1の光変調素子)、およびメカニカルシャッター1
0(中断手段)とで構成されている。図中、一点鎖線
は、ランプ5より出射され、印画紙11に至る光の経路
を、また、上記一点鎖線に付された矢印は、光の進行方
向を示している。
【0057】焼付部2では、所望の画像データに基づく
駆動信号によって液晶シャッター9が駆動され、ランプ
5からの光が液晶シャッター9により変調されて、印画
紙11側へ出射されることによって、印画紙11の露光
が行われ、印画紙11の発色によって画像が形成され
る。
駆動信号によって液晶シャッター9が駆動され、ランプ
5からの光が液晶シャッター9により変調されて、印画
紙11側へ出射されることによって、印画紙11の露光
が行われ、印画紙11の発色によって画像が形成され
る。
【0058】図中、座標軸として示したY方向は、印画
紙11の搬送方向、すなわち、いわゆる走査露光におけ
る副走査方向に平行に定められる。また、Y方向を含む
印画紙11の搬送面内でY方向に垂直な方向、つまり、
いわゆる走査露光方式における主走査方向をX方向と定
義し、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向と定め
る。
紙11の搬送方向、すなわち、いわゆる走査露光におけ
る副走査方向に平行に定められる。また、Y方向を含む
印画紙11の搬送面内でY方向に垂直な方向、つまり、
いわゆる走査露光方式における主走査方向をX方向と定
義し、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向と定め
る。
【0059】図中の蒲鉾レンズ8はその光軸LがZ軸に
平行になるように配置する。更に、液晶シャッター9は
中心が光軸Lに一致するように設け、凹面鏡7は、蒲鉾
レンズ8に対して液晶シャッター9と反対側で中心が光
軸L上となるように設ける。
平行になるように配置する。更に、液晶シャッター9は
中心が光軸Lに一致するように設け、凹面鏡7は、蒲鉾
レンズ8に対して液晶シャッター9と反対側で中心が光
軸L上となるように設ける。
【0060】ランプ5はその光が直接印画紙11に入射
しない位置であれば何処に配置してもよいが、凹面鏡7
の中央に、凹面鏡面に対してほぼ垂直に光が入射するよ
うに、ランプ5の直近に適切な形状のライトガイド6を
設ける。ランプ5としては、一般的な露光用光源である
ハロゲンランプをあらかじめ点灯しておき、光量が十分
に安定した状態で使用した。
しない位置であれば何処に配置してもよいが、凹面鏡7
の中央に、凹面鏡面に対してほぼ垂直に光が入射するよ
うに、ランプ5の直近に適切な形状のライトガイド6を
設ける。ランプ5としては、一般的な露光用光源である
ハロゲンランプをあらかじめ点灯しておき、光量が十分
に安定した状態で使用した。
【0061】この構成により、ランプ5から出射してラ
イトガイド6に導かれて、放射状の拡散光として凹面鏡
7に入射した光は、凹面鏡7に反射されることにより、
蒲鉾レンズ8上のX軸に平行な任意のライン上の、蒲鉾
レンズ8の光軸Lに平行な平行光として変換される。す
なわち、凹面鏡7は、光軸Lと感光材料搬送方向とに直
交するX方向において、光の進行方向を制御する機能を
有している。
イトガイド6に導かれて、放射状の拡散光として凹面鏡
7に入射した光は、凹面鏡7に反射されることにより、
蒲鉾レンズ8上のX軸に平行な任意のライン上の、蒲鉾
レンズ8の光軸Lに平行な平行光として変換される。す
なわち、凹面鏡7は、光軸Lと感光材料搬送方向とに直
交するX方向において、光の進行方向を制御する機能を
有している。
【0062】蒲鉾レンズ8はXY平面に対して凸形状を
有する、言い換えると主走査方向に平行なシリンドリカ
ル面を有しており、レンズ両凸面の一方が凹面鏡7側に
面して光の受光面となり、また、他方が印画紙11面側
に光を出射する出射面となるように配置されている。こ
の蒲鉾レンズ8は、上記形状を有することにより、受光
面の上下方向に沿って放射状に入射した光を集光させる
ことができる。すなわち、蒲鉾レンズ8は、Y方向、つ
まり感光材料搬送方向における光の進行方向を制御する
機能を有している。なお、結像系としては、図1に示し
た凹面鏡7と蒲鉾レンズ8による方式に限られず、例え
ば、セルフォックレンズを用いた構成としてもよい。
有する、言い換えると主走査方向に平行なシリンドリカ
ル面を有しており、レンズ両凸面の一方が凹面鏡7側に
面して光の受光面となり、また、他方が印画紙11面側
に光を出射する出射面となるように配置されている。こ
の蒲鉾レンズ8は、上記形状を有することにより、受光
面の上下方向に沿って放射状に入射した光を集光させる
ことができる。すなわち、蒲鉾レンズ8は、Y方向、つ
まり感光材料搬送方向における光の進行方向を制御する
機能を有している。なお、結像系としては、図1に示し
た凹面鏡7と蒲鉾レンズ8による方式に限られず、例え
ば、セルフォックレンズを用いた構成としてもよい。
【0063】液晶シャッター9は、STN方式のパッシ
ブマトリクスLCDをノーマリブラックモードにて採用
している。液晶シャッター9は透過型の赤、緑、青(以
下、単にRGBという)の画素部が各1列ずつ配列され
た、3列構造からなっており、各色画素部の透過光によ
って、印画紙11上に順次走査露光が行われる。
ブマトリクスLCDをノーマリブラックモードにて採用
している。液晶シャッター9は透過型の赤、緑、青(以
下、単にRGBという)の画素部が各1列ずつ配列され
た、3列構造からなっており、各色画素部の透過光によ
って、印画紙11上に順次走査露光が行われる。
【0064】図3のように蒲鉾レンズ8の形状や液晶シ
ャッター9との位置関係を適宜調整することによって、
凹面鏡7からの光が液晶シャッター9のRGB各色の画
素部を通過した後、印画紙11の同一位置に一つの光画
素として結像することのできる構成としている。これに
より、液晶シャッター9の縦列する3つの画素部(便宜
上、9R、9G、9Bにて示す)が1組となって、印画
紙11上に一つの画素を形成するため、印画紙11上の
異なる位置にRGBの各画素を焼き付ける場合に比べ
て、色ずれのない高画質の形成画像を得ることができ
る。
ャッター9との位置関係を適宜調整することによって、
凹面鏡7からの光が液晶シャッター9のRGB各色の画
素部を通過した後、印画紙11の同一位置に一つの光画
素として結像することのできる構成としている。これに
より、液晶シャッター9の縦列する3つの画素部(便宜
上、9R、9G、9Bにて示す)が1組となって、印画
紙11上に一つの画素を形成するため、印画紙11上の
異なる位置にRGBの各画素を焼き付ける場合に比べ
て、色ずれのない高画質の形成画像を得ることができ
る。
【0065】なお、液晶シャッター9は、接続ケーブル
15を介して、液晶駆動装置12(制御手段)に接続さ
れており、液晶駆動装置12は液晶シャッター9の各画
素部に印加する電圧の大きさや、タイミングを決定した
うえで、液晶シャッター9の各画素部電極に駆動電圧を
書き込む。本実施形態において、液晶駆動装置12は、
液晶シャッター9の全ての画素部電極への駆動電圧の書
き込みを同時に行っている。
15を介して、液晶駆動装置12(制御手段)に接続さ
れており、液晶駆動装置12は液晶シャッター9の各画
素部に印加する電圧の大きさや、タイミングを決定した
うえで、液晶シャッター9の各画素部電極に駆動電圧を
書き込む。本実施形態において、液晶駆動装置12は、
液晶シャッター9の全ての画素部電極への駆動電圧の書
き込みを同時に行っている。
【0066】また、焼付部2は、液晶シャッター9の画
素部毎からの出射光強度を測定できる構成を備えてい
る。具体例としては、図4に示すように、CCD16と
結像レンズ17と遮光板18とを一体的に移動させなが
ら、CCD16による光強度測定が行える構成を備えて
おき、液晶シャッター9の全ての画素部に同一の駆動電
圧を印加した状態で、各画素部からの出射光強度を測定
する。測定結果は、液晶駆動装置12の内部メモリに記
憶される。測定後は、CCD16と結像レンズ17と遮
光板18とは、露光の妨げとならない位置に適宜移動さ
れる。CCD16を用いて出射光強度を測定するための
構成としては、図4に示したものに限られず、例えば、
図12のような構成を採用することもできる。
素部毎からの出射光強度を測定できる構成を備えてい
る。具体例としては、図4に示すように、CCD16と
結像レンズ17と遮光板18とを一体的に移動させなが
ら、CCD16による光強度測定が行える構成を備えて
おき、液晶シャッター9の全ての画素部に同一の駆動電
圧を印加した状態で、各画素部からの出射光強度を測定
する。測定結果は、液晶駆動装置12の内部メモリに記
憶される。測定後は、CCD16と結像レンズ17と遮
光板18とは、露光の妨げとならない位置に適宜移動さ
れる。CCD16を用いて出射光強度を測定するための
構成としては、図4に示したものに限られず、例えば、
図12のような構成を採用することもできる。
【0067】図12においては、スクリューねじ21の
回転とガイド22の補助とによって、支持台23上に設
けられたCCD16が移動される構成となっている。同
図に示す構成では、レンズを用いず、遮光板24の間を
通過した液晶シャッター9からの出射光強度を、直接に
CCD16で読み取る。
回転とガイド22の補助とによって、支持台23上に設
けられたCCD16が移動される構成となっている。同
図に示す構成では、レンズを用いず、遮光板24の間を
通過した液晶シャッター9からの出射光強度を、直接に
CCD16で読み取る。
【0068】また、液晶シャッター9の画素部毎からの
出射光強度を測定する他の方法としては、例えば、均一
な濃度データに基づいて、印画紙11に一様に、中間調
たるグレーのプリントを行った後に、該印画紙11の発
色濃度をフラットヘッドスキャナーで取り込むことによ
り解析する方法などもある。
出射光強度を測定する他の方法としては、例えば、均一
な濃度データに基づいて、印画紙11に一様に、中間調
たるグレーのプリントを行った後に、該印画紙11の発
色濃度をフラットヘッドスキャナーで取り込むことによ
り解析する方法などもある。
【0069】更に、本実施形態ではランプ5から液晶シ
ャッター9への光を遮断、開放するための構成として遮
光性のある回転式のメカニカルシャッター10を設けて
いる。メカニカルシャッター10は、電気モーター(図
示せず)によって駆動され、任意の速度で回転させるこ
とができる。なお、メカニカルシャッター10の材質は
遮光性能が高く、軽くて丈夫な材質、例えば軽金属を用
いるとよい。
ャッター9への光を遮断、開放するための構成として遮
光性のある回転式のメカニカルシャッター10を設けて
いる。メカニカルシャッター10は、電気モーター(図
示せず)によって駆動され、任意の速度で回転させるこ
とができる。なお、メカニカルシャッター10の材質は
遮光性能が高く、軽くて丈夫な材質、例えば軽金属を用
いるとよい。
【0070】次に、上記の構成によって、画素部毎の出
射光強度のバラツキに起因する露光ムラを補正できる原
理について説明する。
射光強度のバラツキに起因する露光ムラを補正できる原
理について説明する。
【0071】液晶シャッター9は、画素部電極に駆動信
号電圧を書き込むことにより、入射光を変調して出射す
る。したがって、画像データに基づいて駆動信号電圧の
値を変化させるときには、液晶シャッター9の画素部電
極への駆動信号電圧の充放電が行われる。かかる充放電
に液晶材料が応答して、液晶シャッター9の出射光強度
が一定値に収束するには、所定の応答時間が必要であ
る。液晶シャッター9の応答時間は数十ミリ秒に及ぶ。
号電圧を書き込むことにより、入射光を変調して出射す
る。したがって、画像データに基づいて駆動信号電圧の
値を変化させるときには、液晶シャッター9の画素部電
極への駆動信号電圧の充放電が行われる。かかる充放電
に液晶材料が応答して、液晶シャッター9の出射光強度
が一定値に収束するには、所定の応答時間が必要であ
る。液晶シャッター9の応答時間は数十ミリ秒に及ぶ。
【0072】具体的理解のため、図5(a)(b)
(c)に、それぞれ液晶シャッター9の画素部A、画素
部B、画素部Cに同一値の駆動電圧を印加した場合の出
射光強度の時間推移を示す。画素部A、画素部B、画素
部Cには、同一値の駆動電圧を印加しているにもかかわ
らず、画素部Aの出射光強度が収束するまでの時間が最
も長く、画素部Cの出射光強度が収束するまでの時間が
最も短い。一方、駆動電圧の印加を中断すると、画素部
A、画素部B、画素部Cの出射光強度は速やかに減少す
る。このように、液晶シャッター9において、印加電圧
をオフしてシャッターを閉める際に要する時間は、印加
電圧をオンしてシャッターを開く際に要する時間の1割
以下であり、略無視することができる。
(c)に、それぞれ液晶シャッター9の画素部A、画素
部B、画素部Cに同一値の駆動電圧を印加した場合の出
射光強度の時間推移を示す。画素部A、画素部B、画素
部Cには、同一値の駆動電圧を印加しているにもかかわ
らず、画素部Aの出射光強度が収束するまでの時間が最
も長く、画素部Cの出射光強度が収束するまでの時間が
最も短い。一方、駆動電圧の印加を中断すると、画素部
A、画素部B、画素部Cの出射光強度は速やかに減少す
る。このように、液晶シャッター9において、印加電圧
をオフしてシャッターを閉める際に要する時間は、印加
電圧をオンしてシャッターを開く際に要する時間の1割
以下であり、略無視することができる。
【0073】図5(a)(b)(c)において、選択時
間13を、駆動信号の変化に伴って、液晶シャッター9
からの出射光強度が収束値に達している期間と定義す
る。画素部A、画素部B、画素部Cのように複数の画素
に着目する場合は、全ての画素部の出射光強度が収束し
ている期間を選択時間13と定める。液晶シャッター9
の一部の出射光強度が収束するタイミングに合わせて露
光を再開すると、他の画素部からの出射光強度は未だ収
束値に達していない場合が生じるからである。
間13を、駆動信号の変化に伴って、液晶シャッター9
からの出射光強度が収束値に達している期間と定義す
る。画素部A、画素部B、画素部Cのように複数の画素
に着目する場合は、全ての画素部の出射光強度が収束し
ている期間を選択時間13と定める。液晶シャッター9
の一部の出射光強度が収束するタイミングに合わせて露
光を再開すると、他の画素部からの出射光強度は未だ収
束値に達していない場合が生じるからである。
【0074】また、図5(a)(b)(c)において非
選択時間14とは、選択時間13以外の期間をいう。す
なわち、非選択時間14は、駆動信号の変化に伴って液
晶シャッター9からの出射光強度が収束値に達する前に
過渡応答する期間であると定義される。
選択時間14とは、選択時間13以外の期間をいう。す
なわち、非選択時間14は、駆動信号の変化に伴って液
晶シャッター9からの出射光強度が収束値に達する前に
過渡応答する期間であると定義される。
【0075】非選択時間14においては、液晶シャッタ
ー9は画素部電極への駆動信号電圧の充放電や液晶材料
固有の応答時間に起因する過渡状態にあるため、液晶シ
ャッター9の上記比率、すなわち出射光強度は、選択時
間13のように収束値に未だ達しておらず、経時変化し
ている。なお、図5(a)では、非選択時間14におけ
る出射光強度は時間に対して略線形に増加しているが、
液晶シャッター9の構造によっては、時間と共に出射光
強度の増加の速さが減少して、徐々に収束値に達する場
合もある。
ー9は画素部電極への駆動信号電圧の充放電や液晶材料
固有の応答時間に起因する過渡状態にあるため、液晶シ
ャッター9の上記比率、すなわち出射光強度は、選択時
間13のように収束値に未だ達しておらず、経時変化し
ている。なお、図5(a)では、非選択時間14におけ
る出射光強度は時間に対して略線形に増加しているが、
液晶シャッター9の構造によっては、時間と共に出射光
強度の増加の速さが減少して、徐々に収束値に達する場
合もある。
【0076】また、画素部A、画素部B、画素部Cの出
射光強度の収束値は異なり、画素部Aの出射光強度の収
束値が最も小さく、画素部Cの出射光強度の収束値は最
も大きい。これは、液晶シャッター9の構造バラツキに
起因して、駆動電圧と出射光強度との相関が微妙に異な
るからである。このように、同一電圧で駆動するにも関
わらず、出射光の強度が異なるため、印画紙11の露光
量は一様とならず、形成画像のムラを生じる原因とな
る。
射光強度の収束値は異なり、画素部Aの出射光強度の収
束値が最も小さく、画素部Cの出射光強度の収束値は最
も大きい。これは、液晶シャッター9の構造バラツキに
起因して、駆動電圧と出射光強度との相関が微妙に異な
るからである。このように、同一電圧で駆動するにも関
わらず、出射光の強度が異なるため、印画紙11の露光
量は一様とならず、形成画像のムラを生じる原因とな
る。
【0077】このようなムラを解決する手法としては、
光変調が行われる時間を各画素部毎に制御することによ
り、印画紙11への露光量を均一化する手法がある。つ
まり、図5(a)(b)(c)では、印画紙11への露
光量に相当する、液晶シャッター9の出射光強度の時間
積分値が全ての画素部で等しくなるように、各画素部の
駆動中断のタイミングを駆動装置により制御することは
可能である。
光変調が行われる時間を各画素部毎に制御することによ
り、印画紙11への露光量を均一化する手法がある。つ
まり、図5(a)(b)(c)では、印画紙11への露
光量に相当する、液晶シャッター9の出射光強度の時間
積分値が全ての画素部で等しくなるように、各画素部の
駆動中断のタイミングを駆動装置により制御することは
可能である。
【0078】しかし、このように駆動中断のタイミング
を決定、制御するためには、各画素部毎や駆動電圧の大
きさに依存して異なる、出射光強度の時間推移曲線を決
定し、該曲線について駆動開始時から駆動中断時までの
時間積分計算を行うことにより、露光量の評価を行う必
要がある。したがって、あらかじめ駆動中断のタイミン
グ制御を行う前に、図4に示した構成で画素部毎に出射
光強度の時間推移を示す多値データを測定しなければな
らない。更に、該曲線に基づいて露光量を求めるための
積分計算も煩雑である。
を決定、制御するためには、各画素部毎や駆動電圧の大
きさに依存して異なる、出射光強度の時間推移曲線を決
定し、該曲線について駆動開始時から駆動中断時までの
時間積分計算を行うことにより、露光量の評価を行う必
要がある。したがって、あらかじめ駆動中断のタイミン
グ制御を行う前に、図4に示した構成で画素部毎に出射
光強度の時間推移を示す多値データを測定しなければな
らない。更に、該曲線に基づいて露光量を求めるための
積分計算も煩雑である。
【0079】これに対し、本発明は、非選択時間14に
おける印画紙11への露光を適切に中断することによ
り、液晶シャッター9の各画素部からの出射光強度が収
束した略一定値である期間のみに、ランプ5からの光を
印画紙11に導き、略一定値である出射光強度と、光変
調素子により光変調が行われる時間とを乗じることによ
り、煩雑な積分計算を行うことなく、印画紙11への露
光量を評価するものである。
おける印画紙11への露光を適切に中断することによ
り、液晶シャッター9の各画素部からの出射光強度が収
束した略一定値である期間のみに、ランプ5からの光を
印画紙11に導き、略一定値である出射光強度と、光変
調素子により光変調が行われる時間とを乗じることによ
り、煩雑な積分計算を行うことなく、印画紙11への露
光量を評価するものである。
【0080】具体的な露光の中断手順について、以下、
説明する。
説明する。
【0081】最初に、液晶シャッター9の選択時間1
3、非選択時間14の発現タイミングと長さとを確認し
ておく必要がある。なお、本実施形態においては、液晶
シャッター9は、全ての画素部電極への駆動電圧の書き
込みを同時に行っているので、液晶シャッター9の全画
素部において、選択時間13の発現タイミングは同一で
ある。
3、非選択時間14の発現タイミングと長さとを確認し
ておく必要がある。なお、本実施形態においては、液晶
シャッター9は、全ての画素部電極への駆動電圧の書き
込みを同時に行っているので、液晶シャッター9の全画
素部において、選択時間13の発現タイミングは同一で
ある。
【0082】具体的確認手順としては、図4に示すCC
D16と結像レンズ17と遮光板18とを一体的に移動
させながら、液晶シャッター9の全ての画素部に同一電
圧を印加する駆動開始時から駆動中断時まで、各画素部
からの出射光強度の時間推移を測定することにより、非
選択時間14の発現タイミングと長さを確認する。図5
(a)(b)(c)では、t1 が画素部A、画素部B、
画素部Cに共通する駆動電圧の書き込み開始時刻であ
り、t2 は選択時間13の開始時刻である。
D16と結像レンズ17と遮光板18とを一体的に移動
させながら、液晶シャッター9の全ての画素部に同一電
圧を印加する駆動開始時から駆動中断時まで、各画素部
からの出射光強度の時間推移を測定することにより、非
選択時間14の発現タイミングと長さを確認する。図5
(a)(b)(c)では、t1 が画素部A、画素部B、
画素部Cに共通する駆動電圧の書き込み開始時刻であ
り、t2 は選択時間13の開始時刻である。
【0083】また、非選択時間14の発現タイミングや
長さを、液晶シャッター9の画素部電極への駆動信号電
圧の書き込み開始時を基準として定めることもできる。
これは、非選択時間14は画素部電極の充放電や液晶材
料の応答に起因して発生するため、設計した画素部電極
の時定数や液晶材料の応答時間等の固有定数を考慮すれ
ば、非選択時間14を液晶シャッター9の駆動信号の書
き込み開始時間を基準として概算することができるから
である。なお、非選択時間14の発現タイミングや長さ
は、液晶シャッター9の温度や、画素部構造の経時変化
などにも影響を受ける。したがって、このような要因を
考慮しないで、選択時間13の算出を行う場合には、マ
ージンを考慮して選択時間13をやや短めに設定するこ
とも望ましい。
長さを、液晶シャッター9の画素部電極への駆動信号電
圧の書き込み開始時を基準として定めることもできる。
これは、非選択時間14は画素部電極の充放電や液晶材
料の応答に起因して発生するため、設計した画素部電極
の時定数や液晶材料の応答時間等の固有定数を考慮すれ
ば、非選択時間14を液晶シャッター9の駆動信号の書
き込み開始時間を基準として概算することができるから
である。なお、非選択時間14の発現タイミングや長さ
は、液晶シャッター9の温度や、画素部構造の経時変化
などにも影響を受ける。したがって、このような要因を
考慮しないで、選択時間13の算出を行う場合には、マ
ージンを考慮して選択時間13をやや短めに設定するこ
とも望ましい。
【0084】このようにして、選択時間13、非選択時
間14の長さとタイミングを確認したら、図1に示し
た、遮光性のメカニカルシャッター10を適切な回転速
度で回転させることにより、液晶シャッター9への光を
遮断、開放する。
間14の長さとタイミングを確認したら、図1に示し
た、遮光性のメカニカルシャッター10を適切な回転速
度で回転させることにより、液晶シャッター9への光を
遮断、開放する。
【0085】適切な回転速度とは、液晶シャッター9の
非選択時間14において、液晶シャッター9への入射光
を的確に遮断するメカニカルシャッター10の回転速度
のことである。適切な回転速度は、メカニカルシャッタ
ー10の形状と非選択時間14の発生頻度、更にはメカ
ニカルシャッター10を回転駆動する電気モーターの性
能を考慮して決定される。
非選択時間14において、液晶シャッター9への入射光
を的確に遮断するメカニカルシャッター10の回転速度
のことである。適切な回転速度は、メカニカルシャッタ
ー10の形状と非選択時間14の発生頻度、更にはメカ
ニカルシャッター10を回転駆動する電気モーターの性
能を考慮して決定される。
【0086】非選択時間14の発生頻度は、液晶シャッ
ター9の画素部電極への信号電圧の書き込みと同じ頻度
であり、例えば、1秒間あたり60回である。一方、図
6(a)のようにメカニカルシャッター10を切欠部を
1つのみ有する形状とすれば、メカニカルシャッター1
0を1回転させることにより、液晶シャッター9への入
射光の遮断、開放を各1回ずつ行うこととなる。したが
って、非選択時間14の発生タイミングに同期させて、
メカニカルシャッター10を1秒間あたりに60回転さ
せれば、印画紙11への露光の中断を適切に行うことが
できる。メカニカルシャッター10による露光中断や再
開のタイミングを精度良く制御するためには、メカニカ
ルシャッター10を等速回転させることが望ましい。
ター9の画素部電極への信号電圧の書き込みと同じ頻度
であり、例えば、1秒間あたり60回である。一方、図
6(a)のようにメカニカルシャッター10を切欠部を
1つのみ有する形状とすれば、メカニカルシャッター1
0を1回転させることにより、液晶シャッター9への入
射光の遮断、開放を各1回ずつ行うこととなる。したが
って、非選択時間14の発生タイミングに同期させて、
メカニカルシャッター10を1秒間あたりに60回転さ
せれば、印画紙11への露光の中断を適切に行うことが
できる。メカニカルシャッター10による露光中断や再
開のタイミングを精度良く制御するためには、メカニカ
ルシャッター10を等速回転させることが望ましい。
【0087】図6(a)のような切欠部を有するメカニ
カルシャッター10を等速回転させる場合、光の遮断タ
イミングを非選択時間13と選択時間14の発生タイミ
ングに同期させるには、メカニカルシャッター10の遮
光部と切欠部の中心角の比は、非選択時間14と選択時
間13との比に一致させればよい。なお、一般に非選択
時間14の長さは選択時間13に比較して短く、例え
ば、数%程度であるのが通常であるため、実際のメカニ
カルシャッター10の遮光部がなす中心角は、図6
(a)に示すメカニカルシャッター10の遮光部がなす
中心角よりも、ずっと小さく、メカニカルシャッター1
0は扇形状となる。
カルシャッター10を等速回転させる場合、光の遮断タ
イミングを非選択時間13と選択時間14の発生タイミ
ングに同期させるには、メカニカルシャッター10の遮
光部と切欠部の中心角の比は、非選択時間14と選択時
間13との比に一致させればよい。なお、一般に非選択
時間14の長さは選択時間13に比較して短く、例え
ば、数%程度であるのが通常であるため、実際のメカニ
カルシャッター10の遮光部がなす中心角は、図6
(a)に示すメカニカルシャッター10の遮光部がなす
中心角よりも、ずっと小さく、メカニカルシャッター1
0は扇形状となる。
【0088】また、メカニカルシャッター10を回転駆
動する電気モーターの負担を軽くしたい場合には、メカ
ニカルシャッター10の形状を、図6(b)に示すよう
に 2カ所以上の切欠部を有する形状とすれば、メカニカ
ルシャッター10は、1回転あたり2回ずつ以上、液晶
シャッター9への入射光の遮断、開放を行うことができ
る。図6(b)に示すメカニカルシャッター10を採用
すれば、図6(a)に示すメカニカルシャッター10を
採用する場合に比較して、メカニカルシャッターの回転
速度は半分で済むこととなり、メカニカルシャッター1
0を回転駆動する電気モーターの負担は小さくなる。
動する電気モーターの負担を軽くしたい場合には、メカ
ニカルシャッター10の形状を、図6(b)に示すよう
に 2カ所以上の切欠部を有する形状とすれば、メカニカ
ルシャッター10は、1回転あたり2回ずつ以上、液晶
シャッター9への入射光の遮断、開放を行うことができ
る。図6(b)に示すメカニカルシャッター10を採用
すれば、図6(a)に示すメカニカルシャッター10を
採用する場合に比較して、メカニカルシャッターの回転
速度は半分で済むこととなり、メカニカルシャッター1
0を回転駆動する電気モーターの負担は小さくなる。
【0089】メカニカルシャッター10の駆動部を起動
して、メカニカルシャッター10を決定した速度で回転
させる。メカニカルシャッター10の回転を安定させる
ことにより、液晶シャッター9への光の遮断、開放のタ
イミングを精度よく制御できる。
して、メカニカルシャッター10を決定した速度で回転
させる。メカニカルシャッター10の回転を安定させる
ことにより、液晶シャッター9への光の遮断、開放のタ
イミングを精度よく制御できる。
【0090】次に、決定した回転速度に基づいて、メカ
ニカルシャッター10の回転駆動を開始して、均一な速
度で安定回転させる。その後、液晶駆動装置12によ
り、液晶シャッター9の非選択時間14とメカニカルシ
ャッター10による遮光期間とが一致するように、駆動
信号の書き込みタイミングを制御しながら、液晶シャッ
ター9の駆動を開始する。
ニカルシャッター10の回転駆動を開始して、均一な速
度で安定回転させる。その後、液晶駆動装置12によ
り、液晶シャッター9の非選択時間14とメカニカルシ
ャッター10による遮光期間とが一致するように、駆動
信号の書き込みタイミングを制御しながら、液晶シャッ
ター9の駆動を開始する。
【0091】もちろん、先に液晶シャッター9の駆動を
開始してから、その駆動信号の書き込みタイミングに同
期するように、メカニカルシャッター10の回転を開
始、制御してもよい。ただし、一般にはメカニカルシャ
ッター10の回転数を安定させてから、液晶シャッター
9の駆動信号の書き込みタイミングを同期させる方が容
易である。
開始してから、その駆動信号の書き込みタイミングに同
期するように、メカニカルシャッター10の回転を開
始、制御してもよい。ただし、一般にはメカニカルシャ
ッター10の回転数を安定させてから、液晶シャッター
9の駆動信号の書き込みタイミングを同期させる方が容
易である。
【0092】このような手順によって、非選択時間14
における印画紙11への露光を適切に中断することによ
り、液晶シャッター9の各画素部からの出射光強度が収
束した略一定値である期間のみに、ランプ5からの光が
液晶シャッター9に入射し、印画紙11の露光が行われ
ることになる。この結果、図5(a)(b)(c)に示
した画素部A、画素部B、画素部Cからの出射光強度の
時間推移は、メカニカルシャッター10の遮光によっ
て、図7(a)(b)(c)の実線部のようにあらわさ
れる。
における印画紙11への露光を適切に中断することによ
り、液晶シャッター9の各画素部からの出射光強度が収
束した略一定値である期間のみに、ランプ5からの光が
液晶シャッター9に入射し、印画紙11の露光が行われ
ることになる。この結果、図5(a)(b)(c)に示
した画素部A、画素部B、画素部Cからの出射光強度の
時間推移は、メカニカルシャッター10の遮光によっ
て、図7(a)(b)(c)の実線部のようにあらわさ
れる。
【0093】次に、液晶駆動装置12は液晶シャッター
9の各画素部の駆動を中断すべきタイミングを決定す
る。
9の各画素部の駆動を中断すべきタイミングを決定す
る。
【0094】液晶駆動装置12は、あらかじめCCD1
6等により測定された、液晶シャッター9の各画素部か
らの出射光強度を内部メモリに記憶している。液晶駆動
装置12、液晶シャッター9の各画素部からの出射光の
強度を定数とみなして、全ての画素部あたりの露光量を
同一とするために、各画素部で光変調を中断すべきタイ
ミングを計算する。その後、液晶駆動装置12は、液晶
シャッター9の駆動を行い、算出したタイミングに従
い、各画素部により光変調の中断・再開を行う。
6等により測定された、液晶シャッター9の各画素部か
らの出射光強度を内部メモリに記憶している。液晶駆動
装置12、液晶シャッター9の各画素部からの出射光の
強度を定数とみなして、全ての画素部あたりの露光量を
同一とするために、各画素部で光変調を中断すべきタイ
ミングを計算する。その後、液晶駆動装置12は、液晶
シャッター9の駆動を行い、算出したタイミングに従
い、各画素部により光変調の中断・再開を行う。
【0095】この結果、図7(a)(b)(c)に示
す、画素部A、画素部B、画素部Cからの出射光強度の
時間推移は、図7(a)(b)(c)の点線部のように
制御される。図7(a)(b)(c)において、t2 は
選択時間13の開始時間であり、t3 、t4 、t5 はそ
れぞれ画素部A、画素部B、画素部Cの駆動中断時刻で
ある。V1 、V2 、V3 はそれぞれ、画素部A、画素部
B、画素部Cの出射光強度の収束値である。
す、画素部A、画素部B、画素部Cからの出射光強度の
時間推移は、図7(a)(b)(c)の点線部のように
制御される。図7(a)(b)(c)において、t2 は
選択時間13の開始時間であり、t3 、t4 、t5 はそ
れぞれ画素部A、画素部B、画素部Cの駆動中断時刻で
ある。V1 、V2 、V3 はそれぞれ、画素部A、画素部
B、画素部Cの出射光強度の収束値である。
【0096】t3 、t4 、t5 の値は、(t3 −t2 )
×V1 =(t4 −t2 )×V2 =(t5 −t2 )×V3
の関係を満たすように定められている。この結果、画素
部A、画素部B、画素部Cからの出射光による印画紙1
1の露光量が等しくなる。本実施形態においては、液晶
シャッター9の全ての画素部からの露光量が均一となる
ように、画素部毎に駆動中断のタイミングが制御され
る。このような制御の結果、印画紙11上の形成画像に
おける濃度ムラのレベルは、印画紙11のプリントの最
大濃度と最小濃度との差の1000分の1程度以下に抑
制される。
×V1 =(t4 −t2 )×V2 =(t5 −t2 )×V3
の関係を満たすように定められている。この結果、画素
部A、画素部B、画素部Cからの出射光による印画紙1
1の露光量が等しくなる。本実施形態においては、液晶
シャッター9の全ての画素部からの露光量が均一となる
ように、画素部毎に駆動中断のタイミングが制御され
る。このような制御の結果、印画紙11上の形成画像に
おける濃度ムラのレベルは、印画紙11のプリントの最
大濃度と最小濃度との差の1000分の1程度以下に抑
制される。
【0097】液晶駆動装置12が、液晶シャッター9の
制御を開始した後に、印画紙11が露光位置まで搬送さ
れ、画像の順次走査露光が開始される。
制御を開始した後に、印画紙11が露光位置まで搬送さ
れ、画像の順次走査露光が開始される。
【0098】以上のように、本実施形態では、印画紙1
1を露光する液晶シャッター9からの出射光強度は常に
略一定となり、液晶駆動装置12は、煩雑な積分計算を
行うことなく、光変調素子が光変調を行う時間を制御す
る。この結果、煩雑な積分計算を行わなくとも、略一定
値である出射光強度と、光変調素子により光変調が行わ
れる時間とを乗じることにより、感光材料への露光量は
簡単に算出される。
1を露光する液晶シャッター9からの出射光強度は常に
略一定となり、液晶駆動装置12は、煩雑な積分計算を
行うことなく、光変調素子が光変調を行う時間を制御す
る。この結果、煩雑な積分計算を行わなくとも、略一定
値である出射光強度と、光変調素子により光変調が行わ
れる時間とを乗じることにより、感光材料への露光量は
簡単に算出される。
【0099】また、本実施形態では、非選択時間14に
おける液晶シャッター9の出射光強度の変動とは無関係
に各画素毎に、露光量を均一化する補正が行われる。し
たがって、駆動中断のタイミング制御を行う前に液晶シ
ャッター9の画素部毎の出射光強度を求める際に、出射
光強度の時間推移を示す多値データを測定する必要がな
く、出射光強度の値を定数として測定すればよい。これ
らにより、液晶シャッター9の出射光の強度バラツキを
補正するに必要とする時間を短縮することができるた
め、迅速なメンテナンスや露光処理が可能となる。
おける液晶シャッター9の出射光強度の変動とは無関係
に各画素毎に、露光量を均一化する補正が行われる。し
たがって、駆動中断のタイミング制御を行う前に液晶シ
ャッター9の画素部毎の出射光強度を求める際に、出射
光強度の時間推移を示す多値データを測定する必要がな
く、出射光強度の値を定数として測定すればよい。これ
らにより、液晶シャッター9の出射光の強度バラツキを
補正するに必要とする時間を短縮することができるた
め、迅速なメンテナンスや露光処理が可能となる。
【0100】また、本実施形態においては、図4に示す
CCD16と結像レンズ17と遮光板18との構成によ
り、液晶シャッター9の画素部からの出射光強度を測定
したが、該測定には光電子増倍管を用いてもよく、更に
は、印画紙11に形成された画像のムラを確認しなが
ら、メカニカルシャッター10の形状や回転速度、液晶
駆動装置12による液晶シャッター9の各画素における
駆動開始および駆動中断タイミングを最適化することも
できる。
CCD16と結像レンズ17と遮光板18との構成によ
り、液晶シャッター9の画素部からの出射光強度を測定
したが、該測定には光電子増倍管を用いてもよく、更に
は、印画紙11に形成された画像のムラを確認しなが
ら、メカニカルシャッター10の形状や回転速度、液晶
駆動装置12による液晶シャッター9の各画素における
駆動開始および駆動中断タイミングを最適化することも
できる。
【0101】なお、図1においては、効果的に露光を中
断する手段として、メカニカルシャッター10をランプ
5の直下に配設したが、印画紙11への露光を中断でき
る場所であれば、光源としてのランプ5から印画紙11
までの光路中の何処に設けてもよい。また、図1および
図6(a)(b)において、メカニカルシャッター10
として開口部を持つ円板形状のものを示したが、スライ
ド開閉式のメカニカルシャッター10を用いてもよい。
断する手段として、メカニカルシャッター10をランプ
5の直下に配設したが、印画紙11への露光を中断でき
る場所であれば、光源としてのランプ5から印画紙11
までの光路中の何処に設けてもよい。また、図1および
図6(a)(b)において、メカニカルシャッター10
として開口部を持つ円板形状のものを示したが、スライ
ド開閉式のメカニカルシャッター10を用いてもよい。
【0102】〔実施形態2〕本発明の他の実施形態を図
面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0103】図8では、露光を中断するための構成部材
として、液晶シャッター20(第2の光変調素子)をラ
イトガイド6の光出射面の側近に備えている。つまり、
液晶シャッター9への入射光の遮断・開放を、液晶シャ
ッター9とは別途に設けた液晶シャッター20により行
うこととしたものである。図8に示す液晶シャッター2
0以外の構成は図1と同じであり、ここではその説明を
省略する。また、図8には、図1に示したメカニカルシ
ャッター10は存在しない。
として、液晶シャッター20(第2の光変調素子)をラ
イトガイド6の光出射面の側近に備えている。つまり、
液晶シャッター9への入射光の遮断・開放を、液晶シャ
ッター9とは別途に設けた液晶シャッター20により行
うこととしたものである。図8に示す液晶シャッター2
0以外の構成は図1と同じであり、ここではその説明を
省略する。また、図8には、図1に示したメカニカルシ
ャッター10は存在しない。
【0104】上記液晶シャッター20は、液晶シャッタ
ー9への入射光を遮断・開放する役割を担うものである
から、印画紙11にカラー画像を形成する場合であって
も、液晶シャッター9と異なり、複数の画素部やカラー
フィルタなどのカラー表示用部材を備えていない。ま
た、液晶シャッター20は、複数の画素部を備えておら
ず、ランプ5からの入射光の遮断、開放をシャッター面
全体で一律に行う構成である。
ー9への入射光を遮断・開放する役割を担うものである
から、印画紙11にカラー画像を形成する場合であって
も、液晶シャッター9と異なり、複数の画素部やカラー
フィルタなどのカラー表示用部材を備えていない。ま
た、液晶シャッター20は、複数の画素部を備えておら
ず、ランプ5からの入射光の遮断、開放をシャッター面
全体で一律に行う構成である。
【0105】液晶シャッター20としては、強誘電性液
晶(Ferroelectric Liquid Crystal; FLC)や反強誘
電性液晶を用いたLCDのように応答時間が短く、高速
駆動できるものを用いる。液晶シャッター20が、液晶
シャッター9への入射光の遮断、開放を適切に行うため
には、液晶シャッター9の非選択時間14であるごく短
い期間に、液晶シャッター9への光の遮断、開放を行う
必要があるからである。
晶(Ferroelectric Liquid Crystal; FLC)や反強誘
電性液晶を用いたLCDのように応答時間が短く、高速
駆動できるものを用いる。液晶シャッター20が、液晶
シャッター9への入射光の遮断、開放を適切に行うため
には、液晶シャッター9の非選択時間14であるごく短
い期間に、液晶シャッター9への光の遮断、開放を行う
必要があるからである。
【0106】具体的な露光の中断手法としては、実施形
態1と同様である。メカニカルシャッター10のかわり
に、液晶シャッター20の遮光タイミングを、液晶シャ
ッター9の選択時間13に同期させて、印画紙11の露
光を中断する点のみが異なる。
態1と同様である。メカニカルシャッター10のかわり
に、液晶シャッター20の遮光タイミングを、液晶シャ
ッター9の選択時間13に同期させて、印画紙11の露
光を中断する点のみが異なる。
【0107】本実施形態では実施形態1と同様に、液晶
シャッター9は全画素部の画素部電極への信号電圧の書
き込みを同時に行っており、液晶シャッター9の全画素
部において、非選択時間14の長さと、それぞれが訪れ
るタイミングは液晶シャッター9の全画素部において同
一である。
シャッター9は全画素部の画素部電極への信号電圧の書
き込みを同時に行っており、液晶シャッター9の全画素
部において、非選択時間14の長さと、それぞれが訪れ
るタイミングは液晶シャッター9の全画素部において同
一である。
【0108】しかし、液晶シャッター9がアクティブマ
トリクスLCDである場合や、時分割駆動を行うパッシ
ブマトリクスLCDである場合には、液晶シャッター9
において、縦列する画素部の集合ごと又は各画素部毎
に、選択時間13、非選択時間14の訪れるタイミング
は大きく異なる。このような場合には、液晶シャッター
20が複数の画素部を持たず、ランプ5からの入射光の
遮断、開放を液晶シャッター20の面全体で一律にのみ
行う構成では、液晶シャッター9の各画素部毎に異なる
タイミングで訪れる非選択時間14において、露光の中
断を適切に行うことは困難である。
トリクスLCDである場合や、時分割駆動を行うパッシ
ブマトリクスLCDである場合には、液晶シャッター9
において、縦列する画素部の集合ごと又は各画素部毎
に、選択時間13、非選択時間14の訪れるタイミング
は大きく異なる。このような場合には、液晶シャッター
20が複数の画素部を持たず、ランプ5からの入射光の
遮断、開放を液晶シャッター20の面全体で一律にのみ
行う構成では、液晶シャッター9の各画素部毎に異なる
タイミングで訪れる非選択時間14において、露光の中
断を適切に行うことは困難である。
【0109】そこで、本実施形態では、あらかじめ、実
施形態1と同様に、図4に示すCCD16と結像レンズ
17と遮光板18とを一体的に移動させて、液晶シャッ
ター9の各画素部からの出射光強度を測定した後に、液
晶シャッター9の各画素部に対応する複数の画素部から
なる液晶シャッター20により、液晶シャッター9への
入射光を中断するタイミングを各画素部毎に独立して制
御する。この結果、液晶シャッター9が複数の画素部を
有し、各画素部ごとに非選択時間14が異なる場合にお
いても、液晶シャッター9の全画素部からの、非選択時
間14における光漏れを防止できる。
施形態1と同様に、図4に示すCCD16と結像レンズ
17と遮光板18とを一体的に移動させて、液晶シャッ
ター9の各画素部からの出射光強度を測定した後に、液
晶シャッター9の各画素部に対応する複数の画素部から
なる液晶シャッター20により、液晶シャッター9への
入射光を中断するタイミングを各画素部毎に独立して制
御する。この結果、液晶シャッター9が複数の画素部を
有し、各画素部ごとに非選択時間14が異なる場合にお
いても、液晶シャッター9の全画素部からの、非選択時
間14における光漏れを防止できる。
【0110】これにより、液晶シャッター9の各画素部
ごとに非選択時間14の訪れるタイミングが異なる場合
であっても、液晶シャッター9からの出射光の強度を定
数として扱うことができ、液晶シャッター9の出射光の
強度バラツキを補正するに必要とする時間を短縮するこ
とができるため、迅速なメンテナンスや露光処理が可能
となる。
ごとに非選択時間14の訪れるタイミングが異なる場合
であっても、液晶シャッター9からの出射光の強度を定
数として扱うことができ、液晶シャッター9の出射光の
強度バラツキを補正するに必要とする時間を短縮するこ
とができるため、迅速なメンテナンスや露光処理が可能
となる。
【0111】なお、本実施形態において、露光中断のた
めに設ける第2の光変調素子は液晶シャッター20に限
られず、高速応答と遮光性を満たす他の光変調素子、例
えばPLZT素子を用いてもよい。
めに設ける第2の光変調素子は液晶シャッター20に限
られず、高速応答と遮光性を満たす他の光変調素子、例
えばPLZT素子を用いてもよい。
【0112】また、図8においては、比較的小さな液晶
シャッター20により、ランプ5からの露光を中断でき
る好ましい配置として、液晶シャッター20をライトガ
イド6の光出射面の側近に配設したが、ランプ5から印
画紙11への光路途中であって印画紙11への露光を適
切に中断できる位置であれば、液晶シャッター20を何
処に設けてもよい。
シャッター20により、ランプ5からの露光を中断でき
る好ましい配置として、液晶シャッター20をライトガ
イド6の光出射面の側近に配設したが、ランプ5から印
画紙11への光路途中であって印画紙11への露光を適
切に中断できる位置であれば、液晶シャッター20を何
処に設けてもよい。
【0113】〔実施形態3〕本発明の更なる実施形態を
図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0114】図9では、ランプ5として、ハロゲンラン
プの替わりにRGB各色からなる発光ダイオード(Ligh
t Emitting Diode; 以下、単にLEDという)を用いて
いる。ランプ5以外の図9の構成は図1と同様であり、
ここではその説明を省略する。また、図9においてはメ
カニカルシャッター10は存在しない。
プの替わりにRGB各色からなる発光ダイオード(Ligh
t Emitting Diode; 以下、単にLEDという)を用いて
いる。ランプ5以外の図9の構成は図1と同様であり、
ここではその説明を省略する。また、図9においてはメ
カニカルシャッター10は存在しない。
【0115】LEDは、電流により自発光するダイオー
ドであり、一般に露光用光源として用いられるハロゲン
ランプに比較して発熱が少なく、高速での点灯が可能で
ある。したがって、図9は、LEDからなるランプ5の
点灯、消灯を駆動回路(図示せず)で高速制御すること
により、ランプ5から印画紙11に至るまでの光路中に
特別の部材を設けることなく、印画紙11への露光を高
速で中断、再開することのできる構成となっている。具
体的には、LEDからなるランプ5は選択時間13で点
灯、非選択時間14で消灯するように、点滅を繰り返
す。
ドであり、一般に露光用光源として用いられるハロゲン
ランプに比較して発熱が少なく、高速での点灯が可能で
ある。したがって、図9は、LEDからなるランプ5の
点灯、消灯を駆動回路(図示せず)で高速制御すること
により、ランプ5から印画紙11に至るまでの光路中に
特別の部材を設けることなく、印画紙11への露光を高
速で中断、再開することのできる構成となっている。具
体的には、LEDからなるランプ5は選択時間13で点
灯、非選択時間14で消灯するように、点滅を繰り返
す。
【0116】これにより、写真プリンタ1の構成を大型
化、複雑化することなしに、適切な露光の中断により、
液晶シャッター9の各画素部からの出射光の強度を定数
として扱うことができることになり、液晶シャッター9
の出射光の強度バラツキを補正するための計算が単純化
されるため、迅速なメンテナンスや露光処理が可能とな
る。
化、複雑化することなしに、適切な露光の中断により、
液晶シャッター9の各画素部からの出射光の強度を定数
として扱うことができることになり、液晶シャッター9
の出射光の強度バラツキを補正するための計算が単純化
されるため、迅速なメンテナンスや露光処理が可能とな
る。
【0117】なお、図9では、ランプ5としてRGB各
色のLEDを用いる構成を示したが、LEDにかわる高
速点滅光源としてレーザーダイオードなどを用いてもよ
い。LEDやレーザーダイオードはハロゲンランプより
長寿命であるため、ランプ交換などのメンテナンス負担
が小さいという利点も有する。更に、露光の中断に際し
て、液晶シャッター9の遮光タイミングに同期させて、
LEDもしくはレーザーダイオードからなるランプ5の
高速点灯、消灯を行うことになるが、ランプ5の駆動回
路と液晶シャッター9の駆動回路との間で同期信号のや
りとりを行うことにより、かかるタイミング同期を比較
的簡単に行うことができる。
色のLEDを用いる構成を示したが、LEDにかわる高
速点滅光源としてレーザーダイオードなどを用いてもよ
い。LEDやレーザーダイオードはハロゲンランプより
長寿命であるため、ランプ交換などのメンテナンス負担
が小さいという利点も有する。更に、露光の中断に際し
て、液晶シャッター9の遮光タイミングに同期させて、
LEDもしくはレーザーダイオードからなるランプ5の
高速点灯、消灯を行うことになるが、ランプ5の駆動回
路と液晶シャッター9の駆動回路との間で同期信号のや
りとりを行うことにより、かかるタイミング同期を比較
的簡単に行うことができる。
【0118】一方、ランプ5としてハロゲンランプを採
用した場合に比較すると、一般的に、LEDやレーザー
ダイオードは得られる光量が小さいため、十分な露光量
を確保するためには長い露光時間を要する点に留意す
る。ただし、ランプ5としてRGB各色のLEDやレー
ザーダイオードを用いる構成としているため、液晶シャ
ッター9はカラーフィルタなどのカラー表示用部材を必
要とせず、該カラー表示用部材における光損失はない。
したがって、ランプ5であるLEDやレーザーダイオー
ドからの入射光を有効に活用することができるため、露
光時間の延長を幾分低減することができる。
用した場合に比較すると、一般的に、LEDやレーザー
ダイオードは得られる光量が小さいため、十分な露光量
を確保するためには長い露光時間を要する点に留意す
る。ただし、ランプ5としてRGB各色のLEDやレー
ザーダイオードを用いる構成としているため、液晶シャ
ッター9はカラーフィルタなどのカラー表示用部材を必
要とせず、該カラー表示用部材における光損失はない。
したがって、ランプ5であるLEDやレーザーダイオー
ドからの入射光を有効に活用することができるため、露
光時間の延長を幾分低減することができる。
【0119】なお、図9においても、図3のように、ラ
ンプ5の配置や蒲鉾レンズ8の形状、蒲鉾レンズ8と液
晶シャッター9との位置関係などを適宜調整することに
より、凹面鏡7からの光が液晶シャッター9の画素部を
通過した後、印画紙11の同一位置に一つの画素として
結像し、色ずれのない高画質の形成画像を得ることがで
きる構成としている。
ンプ5の配置や蒲鉾レンズ8の形状、蒲鉾レンズ8と液
晶シャッター9との位置関係などを適宜調整することに
より、凹面鏡7からの光が液晶シャッター9の画素部を
通過した後、印画紙11の同一位置に一つの画素として
結像し、色ずれのない高画質の形成画像を得ることがで
きる構成としている。
【0120】以上、実施形態1乃至3に基づいて、本発
明を説明した。
明を説明した。
【0121】なお、本発明では液晶シャッター9の非選
択時間14において露光を中断するため、露光の中断を
行わない通常の露光と比較して、印画紙11への総露光
量は低減する。したがって、通常の露光方法と同レベル
の総露光量を確保するためには、露光時間自体を延長し
て、中断分の露光量を補うことが好ましい。
択時間14において露光を中断するため、露光の中断を
行わない通常の露光と比較して、印画紙11への総露光
量は低減する。したがって、通常の露光方法と同レベル
の総露光量を確保するためには、露光時間自体を延長し
て、中断分の露光量を補うことが好ましい。
【0122】なお、実施形態1乃至3の焼付部2におい
て、更にプリント画像の高密度化を図るためいわゆる画
素ずらし露光の構成を加えることも可能である。
て、更にプリント画像の高密度化を図るためいわゆる画
素ずらし露光の構成を加えることも可能である。
【0123】以下、図10(a)(b)に基づいて画素
ずらし露光について説明する。
ずらし露光について説明する。
【0124】図10(a)のランプ5は図9と同じくL
EDであり、図10(b)のランプ5は図1と同じくハ
ロゲンランプである。図10(a)(b)において、液
晶シャッター9、メカニカルシャッター10、印画紙1
1は図1と同様の構成であり、新たな構成としては、画
像形成レンズ41、液晶シャッター9の外部カラー露光
用部材であってRGB3色からなるカラーホイール4
2、液晶シャッター9又は印画紙11を移動するための
XYステージ40から構成されている。
EDであり、図10(b)のランプ5は図1と同じくハ
ロゲンランプである。図10(a)(b)において、液
晶シャッター9、メカニカルシャッター10、印画紙1
1は図1と同様の構成であり、新たな構成としては、画
像形成レンズ41、液晶シャッター9の外部カラー露光
用部材であってRGB3色からなるカラーホイール4
2、液晶シャッター9又は印画紙11を移動するための
XYステージ40から構成されている。
【0125】画素ずらし露光とは、図10(a)のよう
に液晶シャッター9を固定して、印画紙11を印画紙面
に水平な方向に移動させたり、図10(b)のように印
画紙11を固定して液晶シャッター9をシャッター面に
水平方向に移動させ、印画紙11上の露光領域を僅かに
ずらしながら、露光を繰り返す方式をいう。これによ
り、液晶シャッター9のブラックマトリクス部などの非
透過部分に起因する印画紙11の未露光領域部が小さく
なり、プリント画像画素の高密度化を図ることができる
ものである。具体的には、印画紙11の露光を一度行っ
た後、XYステージ40によって、液晶シャッター9と
印画紙11とのうち、どちらか一方を他方に対して相対
的に例えば半画素分ずつ縦、横に順にずらし、その都度
露光を行う。図10(a)は、印画紙11をずらす構成
を示し、図10(b)は、液晶シャッター9をずらす構
成を示している。
に液晶シャッター9を固定して、印画紙11を印画紙面
に水平な方向に移動させたり、図10(b)のように印
画紙11を固定して液晶シャッター9をシャッター面に
水平方向に移動させ、印画紙11上の露光領域を僅かに
ずらしながら、露光を繰り返す方式をいう。これによ
り、液晶シャッター9のブラックマトリクス部などの非
透過部分に起因する印画紙11の未露光領域部が小さく
なり、プリント画像画素の高密度化を図ることができる
ものである。具体的には、印画紙11の露光を一度行っ
た後、XYステージ40によって、液晶シャッター9と
印画紙11とのうち、どちらか一方を他方に対して相対
的に例えば半画素分ずつ縦、横に順にずらし、その都度
露光を行う。図10(a)は、印画紙11をずらす構成
を示し、図10(b)は、液晶シャッター9をずらす構
成を示している。
【0126】したがって、1回目の露光で、例えば図1
1(a)に示す画像が印画紙に焼き付けされたとする
と、XYステージ40による横方向の画素ずらしによっ
て2回目の露光を行うと、図11(b)に示す画像が焼
き付けられることになる。そして、縦方向、横方向の画
素ずらしを更に繰り返して3回目、4回目の露光を行う
ことにより、順に図11(c)、図11(d)に示す画
像が焼き付けられることになる。この手法によれば、L
CDの画素部数をそのままとしながら、LCDの画素部
数を増加させた場合と同程度の擬似的な解像度を得るこ
とができる。
1(a)に示す画像が印画紙に焼き付けされたとする
と、XYステージ40による横方向の画素ずらしによっ
て2回目の露光を行うと、図11(b)に示す画像が焼
き付けられることになる。そして、縦方向、横方向の画
素ずらしを更に繰り返して3回目、4回目の露光を行う
ことにより、順に図11(c)、図11(d)に示す画
像が焼き付けられることになる。この手法によれば、L
CDの画素部数をそのままとしながら、LCDの画素部
数を増加させた場合と同程度の擬似的な解像度を得るこ
とができる。
【0127】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像形成装置は、
以上のように、光源と、光源からの入射光を駆動信号の
変化に伴い変調して感光材料側へ出射する第1の光変調
素子と、上記第1の光変調素子の出射光強度が収束値に
達する前に過渡応答する期間に感光材料への露光を中断
させる中断手段と、上記第1の光変調素子の駆動期間中
の上記過渡応答する期間を除いた期間において、該第1
の光変調素子による光変調を停止させるタイミングを制
御する制御手段とを有する構成である。
以上のように、光源と、光源からの入射光を駆動信号の
変化に伴い変調して感光材料側へ出射する第1の光変調
素子と、上記第1の光変調素子の出射光強度が収束値に
達する前に過渡応答する期間に感光材料への露光を中断
させる中断手段と、上記第1の光変調素子の駆動期間中
の上記過渡応答する期間を除いた期間において、該第1
の光変調素子による光変調を停止させるタイミングを制
御する制御手段とを有する構成である。
【0128】また、請求項10の発明に係る画像形成方
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該光変調素
子の駆動期間中の上記過渡応答する期間を除いた期間に
おいて、該光変調素子による光変調を停止させるタイミ
ングを制御する構成である。
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該光変調素
子の駆動期間中の上記過渡応答する期間を除いた期間に
おいて、該光変調素子による光変調を停止させるタイミ
ングを制御する構成である。
【0129】それゆえ、かかる応答時間、つまり、駆動
信号の変化に伴って、光変調素子の出射光強度が収束値
に達する前に過渡応答する期間において、中断手段によ
り感光材料への露光が中断される。この結果、感光材料
を感光させるために有効な光変調素子からの出射光強度
が常に略一定となった状態で、制御手段は光変調素子が
光変調を行う時間を制御する。この結果、煩雑な積分計
算を行わなくとも、略一定値である出射光強度と、光変
調素子により光変調が行われる時間とを乗じることによ
り、簡単に、感光材料への露光量が算出可能となる。
信号の変化に伴って、光変調素子の出射光強度が収束値
に達する前に過渡応答する期間において、中断手段によ
り感光材料への露光が中断される。この結果、感光材料
を感光させるために有効な光変調素子からの出射光強度
が常に略一定となった状態で、制御手段は光変調素子が
光変調を行う時間を制御する。この結果、煩雑な積分計
算を行わなくとも、略一定値である出射光強度と、光変
調素子により光変調が行われる時間とを乗じることによ
り、簡単に、感光材料への露光量が算出可能となる。
【0130】これにより、光変調素子の出射光の強度バ
ラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速なメン
テナンスや露光処理が可能となる。更に、出射光強度が
不安定な過渡応答期間においては、感光材料の露光を行
わないため、露光量の演算誤差が小さくなり、より正確
に光変調素子の出射光の強度バラツキを補正できるとい
う効果を奏する。
ラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速なメン
テナンスや露光処理が可能となる。更に、出射光強度が
不安定な過渡応答期間においては、感光材料の露光を行
わないため、露光量の演算誤差が小さくなり、より正確
に光変調素子の出射光の強度バラツキを補正できるとい
う効果を奏する。
【0131】請求項2の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、光源と、光源からの入射光を駆動信号の変
化に伴い変調して感光材料側へ出射する第1の光変調素
子と、上記第1の光変調素子の出射光強度が収束値に達
する前に過渡応答する期間に感光材料への露光を中断さ
せる中断手段と、上記収束値が一定であるものとして、
該第1の光変調素子による光変調を停止させるタイミン
グを制御する制御手段とを有する構成である。
上のように、光源と、光源からの入射光を駆動信号の変
化に伴い変調して感光材料側へ出射する第1の光変調素
子と、上記第1の光変調素子の出射光強度が収束値に達
する前に過渡応答する期間に感光材料への露光を中断さ
せる中断手段と、上記収束値が一定であるものとして、
該第1の光変調素子による光変調を停止させるタイミン
グを制御する制御手段とを有する構成である。
【0132】また、請求項11の発明に係る画像形成方
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該収束値が
一定であるものとして、該光変調素子による光変調を停
止させるタイミングを制御する構成である。
法は、光変調素子への入射光を、駆動信号の変化に伴い
変調して感光材料側へ出射する画像形成方法において、
上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該収束値が
一定であるものとして、該光変調素子による光変調を停
止させるタイミングを制御する構成である。
【0133】それゆえ、光変調素子の出射光強度を一定
値とみなした上で、感光材料への露光量、および一定の
露光量を獲得するために光変調素子が光変調を行うべき
時間が算出される。
値とみなした上で、感光材料への露光量、および一定の
露光量を獲得するために光変調素子が光変調を行うべき
時間が算出される。
【0134】これにより、光変調素子の出射光の強度バ
ラツキに起因する感光材料の露光ムラを補正しながら、
更に迅速なメンテナンスや露光処理が可能となるという
効果を奏する。
ラツキに起因する感光材料の露光ムラを補正しながら、
更に迅速なメンテナンスや露光処理が可能となるという
効果を奏する。
【0135】請求項3の発明に係る画像形成装置は、請
求項1または2の構成において、上記第1の光変調素子
を複数の画素部で構成するものである。
求項1または2の構成において、上記第1の光変調素子
を複数の画素部で構成するものである。
【0136】それゆえ、請求項1または2の作用に加え
て、第1の光変調素子からの出射光強度は、各画素部毎
に略一定の値であるとみなす簡易な計算に基づいて、各
画素部毎の強度バラツキに応じた露光時間の調整が可能
となり、感光材料への露光量が均一化される。
て、第1の光変調素子からの出射光強度は、各画素部毎
に略一定の値であるとみなす簡易な計算に基づいて、各
画素部毎の強度バラツキに応じた露光時間の調整が可能
となり、感光材料への露光量が均一化される。
【0137】これにより、請求項1または2の効果に加
え、第1の光変調素子が複数の画素部を有している場合
に問題となる画素部毎の出射光強度のバラツキに起因す
る露光ムラを補正しながら、迅速なメンテナンスや露光
処理が可能となるという効果を奏する。
え、第1の光変調素子が複数の画素部を有している場合
に問題となる画素部毎の出射光強度のバラツキに起因す
る露光ムラを補正しながら、迅速なメンテナンスや露光
処理が可能となるという効果を奏する。
【0138】請求項4の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項3の構成において、上記複数の画素
部は同一タイミングで駆動されることを特徴としてい
る。
上のように、請求項3の構成において、上記複数の画素
部は同一タイミングで駆動されることを特徴としてい
る。
【0139】それゆえ、請求項3の作用に加え、第1の
光変調素子が複数の画素部を有している場合でも、第1
の光変調素子の駆動タイミングが同一であるため、上記
過渡応答する期間は第1の光変調素子の全ての画素につ
いて、同一となる。この結果、上記中断手段は、全ての
露光を一律のタイミングで中断できるものであれば十分
なものとなる。
光変調素子が複数の画素部を有している場合でも、第1
の光変調素子の駆動タイミングが同一であるため、上記
過渡応答する期間は第1の光変調素子の全ての画素につ
いて、同一となる。この結果、上記中断手段は、全ての
露光を一律のタイミングで中断できるものであれば十分
なものとなる。
【0140】これにより、請求項3の効果に加え、簡便
な露光中断手段を用いて、第1の光変調素子が複数の画
素部を有している場合に問題となる画素部毎の出射光強
度のバラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速
なメンテナンスや露光処理が可能となるという効果を奏
する。
な露光中断手段を用いて、第1の光変調素子が複数の画
素部を有している場合に問題となる画素部毎の出射光強
度のバラツキに起因する露光ムラを補正しながら、迅速
なメンテナンスや露光処理が可能となるという効果を奏
する。
【0141】請求項5の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1乃至4のいずれか1項の構成にお
いて、上記過渡応答する期間は光変調素子の駆動信号の
書き込み開始時を基準として決定した期間である構成で
ある。
上のように、請求項1乃至4のいずれか1項の構成にお
いて、上記過渡応答する期間は光変調素子の駆動信号の
書き込み開始時を基準として決定した期間である構成で
ある。
【0142】それゆえ、請求項1乃至4のいずれか1項
の作用に加えて、露光を中断すべき期間である、光変調
素子による出射光強度が安定値に収束するまでの過渡応
答期間を、光変調素子の駆動信号の書き込み時間を基準
として決定することができる。
の作用に加えて、露光を中断すべき期間である、光変調
素子による出射光強度が安定値に収束するまでの過渡応
答期間を、光変調素子の駆動信号の書き込み時間を基準
として決定することができる。
【0143】これにより、請求項1乃至4のいずれか1
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光の強度を測
定する手段をなんら必要とせずに、光変調素子からの出
射光強度を常に略一定値とすることができ、簡易な計算
に基づいて各画素部毎に露光時間や出射光強度を調整
し、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光ムラの
補正を行うことができる。
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光の強度を測
定する手段をなんら必要とせずに、光変調素子からの出
射光強度を常に略一定値とすることができ、簡易な計算
に基づいて各画素部毎に露光時間や出射光強度を調整
し、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光ムラの
補正を行うことができる。
【0144】請求項6の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1乃至5のいずれか1項の構成にお
いて、上記過渡応答する期間は、あらかじめ行う上記第
1の光変調素子の出射光強度の測定に基づいて決定した
期間である構成である。
上のように、請求項1乃至5のいずれか1項の構成にお
いて、上記過渡応答する期間は、あらかじめ行う上記第
1の光変調素子の出射光強度の測定に基づいて決定した
期間である構成である。
【0145】それゆえ、請求項1乃至5のいずれか1項
の作用に加えて、露光量の補正や露光処理を行う前に、
CCDや光電子増倍管を用いて光変調素子の各画素部毎
や駆動環境毎に駆動電圧の印加開始からの時間と出射光
強度との相関等が測定され、該測定結果に基づいて、光
学変調素子が過渡応答する期間が明確に決定される。
の作用に加えて、露光量の補正や露光処理を行う前に、
CCDや光電子増倍管を用いて光変調素子の各画素部毎
や駆動環境毎に駆動電圧の印加開始からの時間と出射光
強度との相関等が測定され、該測定結果に基づいて、光
学変調素子が過渡応答する期間が明確に決定される。
【0146】これにより、請求項1乃至5のいずれか1
項の効果に加えて、中断手段による的確な露光の中断を
行うことができるため、光変調素子からの出射光強度は
常に略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎
に露光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性の
バラツキに起因する露光ムラの補正を行うことができる
という効果を奏する。
項の効果に加えて、中断手段による的確な露光の中断を
行うことができるため、光変調素子からの出射光強度は
常に略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎
に露光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性の
バラツキに起因する露光ムラの補正を行うことができる
という効果を奏する。
【0147】請求項7の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1乃至6のいずれか1項の構成にお
いて、上記中断手段を上記光源から上記感光材料までの
光路途中に設けたメカニカルシャッターで構成するもの
である。
上のように、請求項1乃至6のいずれか1項の構成にお
いて、上記中断手段を上記光源から上記感光材料までの
光路途中に設けたメカニカルシャッターで構成するもの
である。
【0148】それゆえ、請求項1乃至6のいずれか1項
の作用に加えて、光路途中に設けた遮光性能の高いメカ
ニカルシャッターで光源からの光を遮断、開放すること
により、感光材料への露光を高速で中断、再開すること
ができる。この結果、光源を安定点灯させたまま、光変
調素子の過渡応答期間において、感光材料への露光を略
完全に中断することにより、より確実に、該光変調素子
からの出射光の強度を略一定のものとすることができ
る。
の作用に加えて、光路途中に設けた遮光性能の高いメカ
ニカルシャッターで光源からの光を遮断、開放すること
により、感光材料への露光を高速で中断、再開すること
ができる。この結果、光源を安定点灯させたまま、光変
調素子の過渡応答期間において、感光材料への露光を略
完全に中断することにより、より確実に、該光変調素子
からの出射光の強度を略一定のものとすることができ
る。
【0149】これにより、請求項1乃至6のいずれか1
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができるとい
う効果を奏する。
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0150】請求項8の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1乃至6のいずれか1項の構成にお
いて、上記中断手段を前記光源から前記感光材料までの
光路途中に設けた第2の光変調素子で構成するものであ
る。
上のように、請求項1乃至6のいずれか1項の構成にお
いて、上記中断手段を前記光源から前記感光材料までの
光路途中に設けた第2の光変調素子で構成するものであ
る。
【0151】それゆえ、請求項1乃至6の作用に加え
て、光路途中に設けた第2の光変調素子で光源からの光
を遮断、開放することにより、光源を安定点灯させたま
ま、感光材料への露光を高速で中断、再開することがで
きる。また、第2の光変調素子を、第1の光変調素子の
画素部に対応する複数の画素部からなるものとした場合
には、露光を中断するタイミングを、第2の光変調素子
の各画素部ごとに独立して的確に制御することができ
る。
て、光路途中に設けた第2の光変調素子で光源からの光
を遮断、開放することにより、光源を安定点灯させたま
ま、感光材料への露光を高速で中断、再開することがで
きる。また、第2の光変調素子を、第1の光変調素子の
画素部に対応する複数の画素部からなるものとした場合
には、露光を中断するタイミングを、第2の光変調素子
の各画素部ごとに独立して的確に制御することができ
る。
【0152】これにより、請求項1乃至6のいずれか1
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができるとい
う効果を奏する。
項の効果に加えて、光変調素子からの出射光強度は常に
略一定値となり、簡易な計算に基づいて各画素部毎に露
光時間や出射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラ
ツキに起因する露光ムラの補正を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0153】更には、第1の光変調素子の画素部が複数
であって、各画素部ごとに上記過渡応答する期間が異な
る場合であっても、対応する第2の光変調素子の各画素
部ごとに独立したタイミングで遮光を行う構成とするこ
とにより、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光
ムラの補正を行うことができる。
であって、各画素部ごとに上記過渡応答する期間が異な
る場合であっても、対応する第2の光変調素子の各画素
部ごとに独立したタイミングで遮光を行う構成とするこ
とにより、光変調素子の特性のバラツキに起因する露光
ムラの補正を行うことができる。
【0154】請求項9の発明に係る画像形成装置は、以
上のように、請求項1乃至7のいずれか1項の構成にお
いて、上記光源をLEDもしくはレーザーダイオードで
構成するものである。
上のように、請求項1乃至7のいずれか1項の構成にお
いて、上記光源をLEDもしくはレーザーダイオードで
構成するものである。
【0155】それゆえ、請求項1乃至7のいずれか1項
の作用に加え、光源たるLEDもしくはレーザーダイオ
ードは適宜設ける駆動回路によって高速で点滅させるこ
とが可能であるから、特別の露光中断用部材を光源から
感光材料に至るまでの光路中に設けることを必要とせず
に、感光材料への露光が極めて高速で中断、再開され
る。
の作用に加え、光源たるLEDもしくはレーザーダイオ
ードは適宜設ける駆動回路によって高速で点滅させるこ
とが可能であるから、特別の露光中断用部材を光源から
感光材料に至るまでの光路中に設けることを必要とせず
に、感光材料への露光が極めて高速で中断、再開され
る。
【0156】これにより、請求項1乃至7のいずれか1
項の効果に加え、露光装置の構成を大型化、複雑化する
ことなく、光変調素子からの出射光強度を常に略一定値
として、簡易な計算に基づき各画素部毎に露光時間や出
射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラツキに起因
する露光ムラの補正を行うことができるという効果を奏
する。
項の効果に加え、露光装置の構成を大型化、複雑化する
ことなく、光変調素子からの出射光強度を常に略一定値
として、簡易な計算に基づき各画素部毎に露光時間や出
射光強度を調整し、光変調素子の特性のバラツキに起因
する露光ムラの補正を行うことができるという効果を奏
する。
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の焼付
部の内部構造を示す説明図である。
部の内部構造を示す説明図である。
【図2】上記画像形成装置の外観を表す斜視図である。
【図3】色ずれのない高画質の画像形成画像を得ること
ができる焼付部の構成をX方向から見て示す説明図であ
る。
ができる焼付部の構成をX方向から見て示す説明図であ
る。
【図4】液晶シャッターからの出射光強度を測定する構
成例を示す説明図である。
成例を示す説明図である。
【図5】(a)は、液晶シャッターの一画素部からの出
射光強度の時間推移を、(b)は、液晶シャッターの他
の画素部からの出射光強度の時間推移を、(c)は、液
晶シャッターの更に他の画素部からの出射光強度の時間
推移を示す説明図である。
射光強度の時間推移を、(b)は、液晶シャッターの他
の画素部からの出射光強度の時間推移を、(c)は、液
晶シャッターの更に他の画素部からの出射光強度の時間
推移を示す説明図である。
【図6】(a)は、メカニカルシャッターの構成例を示
す斜視図である。(b)は、メカニカルシャッターの他
の構成例を示す斜視図である。
す斜視図である。(b)は、メカニカルシャッターの他
の構成例を示す斜視図である。
【図7】(a)は、露光中断を行った状態における液晶
シャッターの一画素部からの出射光強度の時間推移を、
(b)は、露光中断を行った状態における液晶シャッタ
ーの他の画素部からの出射光強度の時間推移を、(c)
は、露光中断を行った状態における液晶シャッターの更
に他の画素部からの出射光強度の時間推移を示す説明図
である。
シャッターの一画素部からの出射光強度の時間推移を、
(b)は、露光中断を行った状態における液晶シャッタ
ーの他の画素部からの出射光強度の時間推移を、(c)
は、露光中断を行った状態における液晶シャッターの更
に他の画素部からの出射光強度の時間推移を示す説明図
である。
【図8】本発明の他の実施態様に係る画像形成装置の焼
付部の内部構造を示す説明図である。
付部の内部構造を示す説明図である。
【図9】本発明の更に他の実施態様に係る画像形成装置
の焼付部の内部構造を示す説明図である。
の焼付部の内部構造を示す説明図である。
【図10】本発明を画素ずらしの露光方式に適用した構
成例であって、(a)は、LED光源を用い印画紙をず
らすタイプを、(b)は、ハロゲンランプとメカニカル
シャッターを用いLCDをずらすタイプを示す斜視図で
ある。
成例であって、(a)は、LED光源を用い印画紙をず
らすタイプを、(b)は、ハロゲンランプとメカニカル
シャッターを用いLCDをずらすタイプを示す斜視図で
ある。
【図11】(a)は、図10(a)(b)の写真画像形
成装置によって、1回目の露光により焼き付けられた画
像を構成する印画紙上の画素を示す説明図である。
(b)乃至(d)は、それぞれ2回目乃至4回目の露光
までで焼き付けられた画像を構成する印画紙上の画素を
示す説明図である。
成装置によって、1回目の露光により焼き付けられた画
像を構成する印画紙上の画素を示す説明図である。
(b)乃至(d)は、それぞれ2回目乃至4回目の露光
までで焼き付けられた画像を構成する印画紙上の画素を
示す説明図である。
【図12】液晶シャッターからの出射光強度を測定する
他の構成例を示す説明図である。
他の構成例を示す説明図である。
1 写真プリンタ 2 焼付部 5 ランプ(光源) 9 液晶シャッター(第1の光変調素子) 10 メカニカルシャッター(中断手段) 11 印画紙(感光材料) 12 液晶駆動装置(制御手段) 20 液晶シャッター(中断手段、第2の光変調素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE05 AE14 AE25 AE28 AE52 AF13 AF19 AF21 AF71 FA05 FA08 FA09 FA17 FA18 2H106 AA22 AA41 AA76 BH00
Claims (11)
- 【請求項1】光源と、 光源からの入射光を駆動信号の変化に伴い変調して感光
材料側へ出射する第1の光変調素子と、 上記第1の光変調素子の出射光強度が収束値に達する前
に過渡応答する期間に感光材料への露光を中断させる中
断手段と、 上記第1の光変調素子の駆動期間中の上記過渡応答する
期間を除いた期間において、該第1の光変調素子による
光変調を停止させるタイミングを制御する制御手段とを
有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】光源と、 光源からの入射光を駆動信号の変化に伴い変調して感光
材料側へ出射する第1の光変調素子と、 上記第1の光変調素子の出射光強度が収束値に達する前
に過渡応答する期間に感光材料への露光を中断させる中
断手段と、 上記収束値が一定であるものとして、該第1の光変調素
子による光変調を停止させるタイミングを制御する制御
手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】上記第1の光変調素子は複数の画素部から
構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の
画像形成装置。 - 【請求項4】上記複数の画素部は同一タイミングで駆動
されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装
置。 - 【請求項5】上記過渡応答する期間は、光変調素子の駆
動信号の書き込み開始時を基準として決定した期間であ
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
載の画像形成装置。 - 【請求項6】上記過渡応答する期間は、あらかじめ行う
上記第1の光変調素子の出射光強度の測定に基づいて決
定した期間であることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれか1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項7】上記中断手段は上記光源から上記感光材料
までの光路途中に設けた第2の光変調素子であることを
特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像
形成装置。 - 【請求項8】上記中断手段は上記光源から上記感光材料
までの光路途中に設けたメカニカルシャッターであるこ
とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
画像形成装置。 - 【請求項9】上記光源はLEDもしくはレーザーダイオ
ードであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項10】光変調素子への入射光を、駆動信号の変
化に伴い変調して感光材料側へ出射する画像形成方法に
おいて、 上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該光変調素
子の駆動期間中の上記過渡応答する期間を除いた期間に
おいて、該光変調素子による光変調を停止させるタイミ
ングを制御することを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項11】光変調素子への入射光を、駆動信号の変
化に伴い変調して感光材料側へ出射する画像形成方法に
おいて、 上記光変調素子の出射光強度が収束値に達する前に過渡
応答する期間に感光材料への露光を中断し、該収束値が
一定であるものとして、該光変調素子による光変調を停
止させるタイミングを制御することを特徴とする画像形
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33857399A JP2001150730A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 画像形成装置および画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33857399A JP2001150730A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 画像形成装置および画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001150730A true JP2001150730A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=18319453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33857399A Pending JP2001150730A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 画像形成装置および画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001150730A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1770600A2 (en) | 2005-09-29 | 2007-04-04 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Image recording apparatus and image recording method |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33857399A patent/JP2001150730A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1770600A2 (en) | 2005-09-29 | 2007-04-04 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Image recording apparatus and image recording method |
US7957043B2 (en) | 2005-09-29 | 2011-06-07 | Dainippon Screen Mfg Co., Ltd. | Image recording apparatus and image recording method |
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