JP2970068B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2970068B2
JP2970068B2 JP14748191A JP14748191A JP2970068B2 JP 2970068 B2 JP2970068 B2 JP 2970068B2 JP 14748191 A JP14748191 A JP 14748191A JP 14748191 A JP14748191 A JP 14748191A JP 2970068 B2 JP2970068 B2 JP 2970068B2
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  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に係わ
り、特に感光記録媒体を利用した複写機やプリンタ装置
の露光方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の露光方式の具体例として、アナロ
グ露光方式について図18に示す。図18は感光感圧複
写機の概略構成図であり、感光感圧紙12(以下マイク
ロカプセル紙と称す)と顕色紙28(以下記録紙と称
す)とからなる感光紙が使用されている。マイクロカプ
セル紙12の支持体の表面にはマイクロカプセルが塗布
されており、そのマイクロカプセル内には後述する顕色
剤と反応する染料前駆体等が包含されている。前期記録
紙28の支持体の表面には、顕色剤が塗布されており染
料前駆体と反応することで発色するが、詳細は米国特許
第4399209号明細書等に記載されており、ここで
は省略する。
【0003】以下、前記複写機1の露光部分のみ簡単に
説明する。複写機1の上部における原稿台ガラス2の下
方には、ハロゲンランプ5a及びリフレクタ5b、反射
ミラー8などを備えた光源部5が原稿台ガラス2と平行
に架設された軸13に沿って往復移動可能に配設されて
いる。その光源部5は、原稿台ガラス2に向けて前記移
動方向に直行する方向にライン状に光を照射する。照射
された光は透明な原稿台ガラス2を通過して、この上に
置かれた原稿4により下方へ反射される。
【0004】前記原稿台ガラス2の下方には、前記光源
部5と別体に移動可能に反射ミラー9a、9bを備える
ミラー部9が配設され、原稿4から反射された光は、反
射ミラー8、9a、9bの順番に反射され、前記光源部
5の移動方向と平行となるように導かれる。
【0005】原稿台ガラス2の下方には、通常固定され
ている投影レンズ7、複写画像の色調を調整するための
フィルタ6が配設されており、反射ミラー9bにより反
射された光は、投影レンズ7に入射する。前記レンズ7
により投影された光は、反射ミラー群10a、10bに
より反射される。
【0006】前記反射ミラー10bの右方には、前記マ
イクロカプセル紙12を露光するための露光台11が配
設され、反射ミラー10bと露光台11との間には光路
を切り換える反射ミラー10cが配設されている。従っ
て、前記光源部5が軸13に沿って移動するとともに、
前記マイクロカプセル紙12を移動させることで、マイ
クロカプセル紙12には原稿4上の画像情報が順次結像
されていく。
【0007】このように、複写原稿に直接光を投射し、
その反射光で直接感光体に像を形成するこよにより高階
調且つ高解像度の画像を得ることが可能である。
【0008】また上記のような低感度の感光体を用いる
従来のデジタル式の画像形成装置として、液晶シャッタ
ーを用いたデジタル静止露光方式のものが案出されてい
る。図19は上記方式の前記マイクロカプセル紙を用い
たフルカラープリンタの概略構成図である。図19にお
いて、プリンタ100は、液晶露光装置102を備え、
液晶露光装置102の下方の露光領域115を感光記録
媒体としての長尺状のマイクロカプセル紙12が搬送さ
れるように構成されている。
【0009】液晶露光装置は光源としてのハロゲンラン
プ53、このハロゲンランプからの出射光を反射するリ
フレクタ53a、ハロゲンランプ53からの出射光及び
リフレクタ53aからの反射光を平行光とする集光手段
としてのコンデンサレンズ53b、赤外線をカットする
赤外線カットフィルター54、コンデンサレンズ53b
及び赤外線カットフィルター54を通過して光の光路を
変更する光路変更手段としての反射ミラー8、この反射
ミラーにて反射された反射光を赤、緑、青のいずれかの
単色に分解するフィルター6R、6G、6B、LCDシ
ャッター37、とを備えている。
【0010】ハロゲンランプ53からの光はコンデンサ
レンズ53bで平行光となり、赤外線カットフィルタ5
4を通過して反射ミラー8に入射する。フィルタ6R、
6G、6Bはフィルタ駆動装置(図示せず)により駆動
され、LCDシャッター37を制御する画像信号に対応
した色のフィルタが光路中に挿入される。そして、前記
コンデンサレンズ53bを通過した平行光は反射ミラー
8に入射して反射され、その反射光がフィルタ6R、6
G、6Bにより赤、緑あるいは青の単色に分解され、L
CDシャッター37の各液晶画素を透過して、マイクロ
カプセル紙12上に照射される構成となっている。前記
LCDシャッター37は、画像信号に対応して、各色フ
ィルタ及び各画素毎に随時開閉することにより、マイク
ロカプセル紙12上には、フルカラー画像が形成され
る。つまり、マイクロカプセル紙12上には、赤、緑、
青と3回重ね露光する事によって、はほぼLCDシャッ
ターの大きさで、LCDシャッターの画素数に基づく解
像度の潜像が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アナログ露光方式を用いた場合、感光記録媒体の感度特
性のばらつきが、そのまま出力画像に表われるため、色
再現性の悪い出力画像しか得られないという問題点があ
った。また色フィルター等で補正を行っても、出力画像
全体の色がシフトして、見た目好ましい色に近づけるこ
とはある程度可能であっても、出力画像の色再現性を高
める根本的な解決にはいたっていない。
【0012】さらに、アナログ露光方式においては複写
機としては使用できても、プリンタ等のデジタル出力機
器としては使用できない問題点があった。
【0013】また、複写機としてアナログ露光方式を採
用した場合、複写原稿の反射光で直接感光記録媒体を露
光するため、光の利用効率が極端に低く、特に感光記録
媒体の感度が低い場合、複写速度を高めることができな
いという問題点があった。
【0014】第2の従来技術のように、液晶シャッター
を使用して、感光記録媒体に静止露光を行う場合、デジ
タル色補正処理によって、出力画像の色再現性を高める
ことは可能となる。しかし、静止露光のため、液晶の大
きさや液晶のセルの細かさがそのまま出力画像に反映さ
れ、解像度を高めたり、出力用紙サイズを大きくする事
が困難になるという問題点があった。さらには、大きな
サイズの液晶シャッターで、高精細な物は製造が難しい
ためシャッターのコストが高くなるうえに、大きなサイ
ズの液晶シャッターを使用すると、装置全体も大きくせ
ざるを得ないという問題点があった。。
【0015】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、高解
像度、高階調性、高速出力を兼ね備え、かつ容易に複写
出力サイズを大きくできるデジタル走査方式の画像形成
装置を低コストで提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
、請求項1に記載の発明では、移動する感光記録媒体
に対し、感光記録媒体の露光に必要な光を照射する光源
と、画像情報が表示され、その表示された画像情報に応
じて光源からの照射光を遮断する光シャッターとを備
え、感光記録媒体の移動速度と光シャッター上に表示さ
れる画像情報の移動速度とを同期させて露光を行う画像
形成装置において、上記光シャッターは感光記録媒体と
の相対的移動方向に関して3原色に分離されており、そ
の各々がnライン(n>1)のシャッターより構成され
ており、さらに、前記各色の光シャッターに対して、予
備の光シャッターをそれぞれ備えるという技術的手段を
採用する
【0017】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の画像形成装置であって、前記各色の光シャッターの
透過波長と異なる透過波長帯域を有する光シャッターを
更に備えるという技術的手段を採用する
【0018】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の画像形成装置であって、感光記録媒
体に、各3原色に対しn回重ね露光することにより少な
くとも各色n階調の階調表現を実現するという技術的手
段を採用する
【0019】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置であっ
て、光シャッターがNMAXラインで構成され、フレー
ム同期Ftでダイナミック騒動される場合、ライン間隔
L、感光記録媒体の搬送速度Vとすると、Nラインめの
露光が、 V*Ft*((N−1)+(N−1)/NMAX)=(N−1)*L の関係式を満たすようにフレーム同期Ftまたは感光記
録媒体の搬送速度Vを微調整できるという技術的手段を
採用する
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の画像形成装置であって、フレーム同期Ftまたは感
光記録媒体の搬送速度Vの可変量によって、原稿読み取
り装置の副走査方向の読み取り間隔を変化せしめるとい
う技術的手段を採用する
【0021】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項5のいずれか1つに記載の画線形成装置であっ
て、前記3原色に分離された光シャッターは、最も透過
率の悪い色を、前記光源から到達する光量が最も多い部
分に集合的に配置してなるという技術的手段を採用す
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】請求項1に記載の発明では、光源は、移動する
感光記録媒体に対し、露光に必要な光を照射し、光シャ
ッターは、光シャッター上に表示された画像情報に応じ
て光源からの照射光を遮断し、感光記録媒体の移動速度
と光シャッター上に表示される画像情報の移動速度とを
同期させて露光を行う。そして、上記光シャッターは、
感光記録媒体との相対的移動方向に関して3原色に分離
されており、その各々がnライン(n>1)のシャッタ
ーより構成されているため、1回の露光により、3原色
同時にそれぞれnライン単位で露光を行うことができ
る。しかも、各色の光シャッターに対して、予備の光シ
ャッターをそれぞれ備えるため、その予備の光シャッタ
ーを光シャッターの線欠陥や点欠陥の生じた部分の代わ
りに使用することができる
【0029】特に、請求項2に記載の発明では、上記光
シャッターは、各色の光シャッターの透過波長と異なる
透過波長帯域を有する光シャッターを更に備える。たと
えば、白色光を照射する光シャッターを備えることによ
り、黒領域以外に白色光を照射することにより、黒領域
の黒濃度が低くならないように、出力画像全体の階調性
を高めることができる
【0030】また、前述のように、感光記録媒体の移動
速度と光シャッター上に表示される画像情報の移動速度
とを同期させて露光を行うため、請求項3に記載の発明
のように、感光記録媒体に、各3原色に対しn回重ね露
光することにより少なくとも各色n階調の階調表現を実
現することができる
【0031】さらに、請求項4に記載の発明では、光シ
ャッターがNMAXラインで構成され、フレーム同期F
tでダイナミック騒動される場合、ライン間隔L、感光
記録媒体の搬送速度Vとすると、Nラインめの露光が、
V*Ft*((N−1)+(N−1)/NMAX)=
(N−1)*Lの関係式を満たすようにフレーム同期F
tまたは感光記録媒体の搬送速度Vを微調整できるた
め、そのような調整を行うことにより、複数ラインによ
る重ね露光を行ってもドットズレが発生しないようにす
ることができる。換言すれば、上記式を満たすようにラ
イン間隔Lを決定すれば、上記ドットズレが発生しない
ようにすることができる
【0032】また、たとえば、請求項4の構成をカラー
複写機に適用する場合、入力スキャナの副走査方向の読
取り間隔が一定の場合、フレーム同期Ftや感光記録媒
体の搬送速度Vを微調整すると、感光記録媒体の副走査
方向の倍率が微妙に狂う可能性があるが、請求項5に記
載の発明のように、フレーム同期Ftまたは感光記録媒
体の搬送速度Vの可変量によって、原稿読み取り装置の
副走査方向の読み取り間隔を変化せしめることにより、
上記狂いをなくすことができる
【0033】さらに、請求項6に記載の発明では、3原
色に分離された光シャッターは、最も透過率の悪い色
を、光源から到達する光量が最も多い部分に集合的に配
置してなるため、装置全体の効率を高めることが可能と
なる
【0034】
【0035】
【0036】
【実施例】図5は後で述べる全ての実施例に共通する液
晶シャッターを露光制御に使用した感光感圧プリンタの
概略構成図である。
【0037】感光感圧プリンタ101では図5に示され
るように、感光感圧紙12(以下マイクロカプセル紙と
称す)と顕色紙28(以下記録紙と称す)とからなる感
光紙が使用されている。
【0038】プリンタ101の上部にはハロゲンランプ
53及び集光リフレクタ53a、集光レンズ53bが配
設されており、集光レンズ53bの左方には反射鏡8が
配設されている。ハロゲンランプ53より照射された光
は、リフレクタ53a及び集光レンズ53bにより集光
され、反射鏡8の方向へほぼ平行光として、照射され
る。
【0039】前記反射鏡8の下方には、アクティブマト
リックス方式の液晶シャッター37および露光台11が
お互い微少距離を保ち平行に保持されている。
【0040】更に前記マイクロカプセル紙12が、液晶
シャッター37と露光台11の間を通過する構造になっ
ている。従って、反射鏡8によって下方に反射された光
は、液晶シャッター37に投射され、液晶シャッター3
7を開閉する事で、マイクロカプセル紙12に潜像が形
成される。この液晶シャッター37の詳細な説明は、各
請求項の発明に対応して後に詳述する。但し、ここで使
用している液晶シャッターの構成は、図4に示した構成
とし、赤(R)緑(G)育(B)白(W:色フィルター
なし、請求項の発明時に使用される)の4種類に分割
されており、各々64ラインとする。
【0041】一方、本プリンタ101の中央には、カー
トリッジ15が配設され、長尺上のマイクロカプセル紙
12は、カートリッジ軸14に巻かれた状態で機体に取
り外し可能なカートリッジ15に収容されている。
【0042】カートリッジ15が機体内の所定位置にセ
ットされている状態で、マイクロカプセル紙12の先端
部は前記露光台11に向かって引き出される。前記露光
台11の左下方には送りローラ19、テンション調整用
のダンサーローラ21が配設されている。
【0043】そのダンサーローラ21の右方には、大径
ローラ22aとバックアップローラ22bを備える圧力
現像装置22が配設されており、その圧力現像装置22
の右方には、後述するように密着されたマイクロカプセ
ル紙12と顕色紙28と分離するための分離ローラ23
が配設され、前記分離ローラ23と前記カートリッジ1
5との間には、マイクロカプセル紙12を嵌装・保持す
る巻き取り軸24が配設されている。カートリッジ15
の上部から出たマイクロカプセル紙12は、送りローラ
ー19に導かれて、露光台11の上方を通った後、ダン
サーローラ21、圧力現像装置22を通過し、さらに分
離ローラ23に導かれた後巻き取り軸24に巻き取られ
る。なお、カートリッジ15を出た後の未露光なマイク
ロカプセル紙12は、遮光カバーにより未露光状態が保
持される。圧力現像装置22の下方には、顕色紙28を
収容した給紙カセット29が装着される。その給紙カセ
ット29の上方には、負圧吸引を用いて紙を吸着する吸
盤式の給紙機構30が配設されており顕色紙28は、給
紙機構30により一枚ずつ取り出される。
【0044】給紙機構30と圧力現像装置22との間に
は、送りガイド31d、送りローラ31a、31b、3
1cが配設されており、顕色紙28は送りローラ31
a、31b、31c、送りガイド31dにより搬送され
て圧力現像装置22に搬入される。
【0045】前記圧力現像装置22の右方には熱定着装
置32が配設されており、熱定着装置32の右方には画
像が形成された顕色紙28を収納する排紙トレー33が
配設されている。
【0046】また、本プリンタには、マイクロカプセル
紙12を、装置内の所定の搬送経路に自動的にセットす
るためのオートローディング機能を有している。これ
は、マイクロカプセル紙12の先端部に張り付けてある
リーダーフィルム部を、自動的に装置内に引き出した上
で、装置内を搬送し、巻き取り軸24に巻き付ける機能
である。これにより、リーダーフィルム部に続くマイク
ロカプセル紙12も、巻き取り軸24に巻き取られ、装
置内へのセットも完了する。
【0047】このオートローディングのため、リーダー
フィルム部の引き出し用として、送りローラ19とカー
トリッジ15との間の半月ローラ17が配設され、ま
た、巻き取り軸24への誘導用として分離シュート27
が回動可能に取り付けられている。巻き取り軸24の周
囲にはリーダーフィルムを巻き付けるために上巻取ガイ
ド25が配設されている。
【0048】次に、本プリンタの動作について説明す
る。
【0049】カートリッジ15がプリンタ101にセッ
トされると、オートローディングを開始する。
【0050】半月ローラ17は、オートローディング開
始時のみ、搬送方向に1回から数回回転し、リーダーフ
ィルム部をローラ20まで送り出す。その後は停止し、
以後の搬送はローラ20の駆動により行なわれる。
【0051】上巻取ガイド25、分離シュート27は、
一点鎖線で示す位置に回動し、マイクロカプセル紙12
の先端部に張り付けられたリーダーフィルム部は巻き取
り軸24に巻き付けるオートローデングが終了すると、
上巻取ガイド25、分離シュート27が実線で示す位置
に戻り出力可能となる。
【0052】プリンタ入力部(図示せず)に、出力画像
のRGBデータが送られると、プリンタ101は画像形
成を開始する。つまり、入力データに基づいて、液晶シ
ャッター37を随時開閉させ、さらには液晶シャッター
上のデータ移動速度と、前記マイクロカプセル紙12を
同期させて、各色重ね露光をおこない、マイクロカプセ
ル紙12上に潜像を形成する。なお、入力データの処理
方法に関しては、後に詳しく説明する。
【0053】潜像が形成されたマイクロカプセル紙12
は搬送され、給紙カセット29の最上位の顕色紙28は
給紙機構30、送りローラ31a、31b、31c等に
より搬送される。
【0054】圧力現像装置22にはマイクロカプセル紙
12と顕色紙28とが密着して一体となった状態で供給
され、マイクロカプセル紙12の潜像が形成されたマイ
クロカプセル面と顕色紙28の顕色剤塗布面とが、内側
で接触する状態で一体となって大径ローラ22aとバッ
クアップローラ22bに挟み込まれ、圧力が加えられ
る。この圧力により未露光のマイクロカプセル紙が破壊
され、顕色紙28上に画像が形成される。
【0055】圧力現像装置22から出たマイクロカプセ
ル紙12と顕色紙28とは、分離ローラ23にて分離さ
れた後、顕色紙28は熱定着装置32のヒートローラ3
2aにより発色を促進されて画像が形成された後、排紙
ローラ32bにより排紙トレイ33に搬出される。尚、
分離されたマイクロカプセル紙12は分離ローラ23を
経て巻き取り軸24に巻き取られる。尚、上記プリンタ
とカラースキャナを組み合わせることにより、カラー複
写機を構成することは容易に可能である。
【0056】図6は入力RGBデータを基に液晶シャッ
ター37を駆動する場合の、ハード機構の一例である
メモリコントロール回路(セントラルプロセッシングユ
ニット(CPU)を用いる)67は、プログラムやデー
タの記憶されているリードオンリメモリ(ROM)68
と、データ処理用ランダムアクセスメモリ(RAM)7
3と、各種タイミングを発生させるタイミング発生回路
(カソードレイチューブコントローラ(CRTC)を用
いる)69と、液晶出力画像記憶用のビデオRAM(デ
ュアルポートRAMを用いる)72に接続されている。
さらに、CPU67はRGB3色分のデータバッファ6
6に接続されており、入力データは補正回路65により
補正された後、バッファ66に転送される。バッファ6
6は赤用バッファ66R、緑用バッファ66G、青用バ
ッファ66Bより構成され、そのバッファ量は、各々R
BUF、GBUF(=RBUF+64ライン)、BBU
F(=RBUF+128ライン)、WBUF(=RBU
F+192ライン、請求項の発明の実施時に用いる)
となっている。
【0057】VRAM72の出力データは、デジタル比
較器70によりカウンタ71の出力値と比較され、デジ
タル比較器70の出力が、タイミング制御回路69で生
成される各種同期信号とともに、液晶シャッター37に
送られる。
【0058】入力データは、コンピュータやスキャナか
らの出力データを使用し、RGB各8ビットのデジタル
データとして、補正回路65に転送される。補正回路6
5では、拡大縮小や部分色変換等の変換処理や、さらに
は、マイクロカプセル紙12のガンマ特性を補正し、ス
ムージング処理等を行う。補正処理が終了するとバッフ
ァ66にRGB別に送られ、CPU67よりデータが読
みだされるまで待つ。バッファ66のバッファ量は、液
晶シャッターの各色構成が64ラインであり、マイクロ
カプセル紙12には順次赤緑青の順で露光されるため、
露光順序に従って、緑青用のバッファ量は64および、
128ライン分余分に持っている。このバッファは、液
晶データ表示速度と入力データ速度の違いを補正する役
割も兼ねている。
【0059】[実施例1]以下、本発明を具体化した液
晶シャッター37の一実施例を図面を参照して説明す
る。
【0060】図1は本発明で使用するアクティブマトリ
ックス方式の液晶シャッター37の概略構成図である。
図においてX方向(主走査方向)を感光記録媒体の搬送
方向と垂直方向とし、Y方向(副走査方向)を感光記録
媒体の搬送方向とする(以下X方向、Y方向とする)。
液晶シャッターの各開口部60上には、色フィルターが
蒸着されており、各開口部60を透過する波長が選別さ
れる。
【0061】前記液晶シャッターにおいて、Y方向は3
nラインで構成されており、赤(R)の色フィルターが
R1よりRnまでのnライン、緑(G)の色フィルター
がG1よりGnまでのnライン、青(B)の色フィルタ
ーがB1よりBnまでのnラインで構成されている。
【0062】図2は前記液晶シャッター37の一部を拡
大して示した図であり、各開口部60はスイッチング素
子61と接続されており、スイッチング素子61を駆動
する事で、開口部60の光の透過率が変化する。図2
(a)の用に千鳥状に配列されている場合、その2列分
が前記図1の1ライン分に相当する。つまり、Y1Aと
Y1Bの2個の端子を使用して、出力画像の1行分を1
回露光する事になる。この配列を用いると、出力画像の
解像度を比較的簡単に高めることができる。
【0063】図2(b)は前記液晶シャッター37の一
部拡大図の別の例であり、X方向は隙間なく開口部が配
列されており、Y方向はスイッチング素子61を配置す
る場所を各開口部の間に配置した構成となっている。感
光記録媒体を移動させながら、画像形成を行う場合は、
図2(b)の様にY方向の開口部の長さを短くする事が
できる。
【0064】かりに、図1に示す液晶シャッターの各開
口部がスタティクに(同時に)開閉できるとすると、液
晶シャッター上の表示データのY方向移動速度と、感光
記録媒体の搬送速度を同期させることによって、カラ
ー画像が感光記録媒体に潜像として記録される。つま
り、RGBともにn回重ね露光されることになり、各
調データに基づいて液晶シャッターを開閉していけば、
各色n調のカラー画像を形成することが出来る(請求
項3に対応)
【0065】次に、請求項1の発明の実施例を説明す
る。図3の液晶シャッターは、図1の液晶シャッターの
RGB各部に必要本数nに加えて、各(ア)ラインの予
備シャッターを加えた構成となっている。
【0066】この予備シャッターの使用方法を次に、図
16に基づいて説明する。液晶シャッターを製造する場
合、高画素高精細シャッターにとって歩留まりは大きな
問題である。例えば、TFT方式の場合、ゲートとドレ
インとのショートは線欠陥を発生させ、ゲートとソース
のショートやドレインとソースのショートは点欠陥を発
生させる。しかしながら、ディスプレイとして使用する
のでなく、液晶シャッターとしてしようし、かつ静止露
光ではなく走査露光の場合は線欠陥や点欠陥が発生して
も、画質に影響を与えなくできる場合がある。
【0067】例えば、前述の図3において、1ライン線
欠陥があった場合や点欠陥が存在した場合、補正するこ
とができる。図3において、R3ラインめに線欠陥が発
生した場合、(ア)の予備シャッター部の1ラインを欠
陥ラインの代わりに使用する事ができる。この構成にし
た場合、例えば予備ラインも含めて全てのラインのうち
どこからどこまでを使用するか選択するためのレジスタ
を用いたり、ハード的に少々複雑となることが予想され
るが、高画素高精細シャッターの歩留まりの悪さを考え
ると、かなり効果的手法といえる。また、1開口部程度
の点欠陥の場合は複数ラインの走査露光の場合、ほとん
ど画質に影響しないため、欠陥のあるまま使用すること
も考えられる。
【0068】さらに、予備ラインを使用しない場合もあ
る程度補正できる。図16はその様子を示すものであ
る。ここでも図6のハード構成で、図11に示すように
カウンタ出力とVRAM出力を比較することで階調表現
用液晶データを作製するものとする。図16は、Rシャ
ッター部の第2ラインめに線欠陥があった場合に図6の
CPU67がVRAM72にデータを転送する場合に実
施する処理を示す。第2ラインめは入力データの値(濃
度)が4以上の場合は必ず開状態になるため、まずRデ
ータを入力し(S41)、その値が4以上かどうか判定
し(S42)、4未満の場合(S42:NO)入力デー
タをそのまま使用する。Rデータが4以上の場合(S4
2:YES)、Rデータが251以下かどうか比較し
(S43)、Rデータが251より大きい場合(S4
3:NO)、入力データをそのまま使用する。Rデータ
が251以下の場合(S43:YES)、入力データに
4を加算して使用する(S44)。この方法では、入力
データ濃度が高い場合(251より大)補正されない
が、高濃度領域であるため、ほとんど画像には影響がで
ない。
【0069】[実施例2]更に、図4に示すように予備
部(イ)ラインを色フィルター無しとして、配置するこ
とにより、請求項の発明の実施例となる。なお、ここ
で使用している液晶シャッターの構成は、図4に示した
構成とし、赤(R)緑(G)青(B)白(W:色フィル
ターなし)の4種類に分割されており、各々64ライン
とする。またWの代わりにRGB以外、例えば黄フィル
ター等のフィルターを用いて構成してもよい。これら第
2、第3の予備ラインの使用方法については、後で詳し
く説明する。
【0070】つぎに、上記画像形成プロセスにおける、
入力データの処理方法の一例について図6を用いて説明
する。簡単の為、液晶シャッター37としてデジタルビ
デオ入力の液晶パネルを用い、液晶シャッターのコント
ローラやドライバーは、前記液晶シャッター37に含ま
れているものとする。
【0071】CPU67では、順次バッファ66のデー
タを読み取り、液晶表示用VRAM72に表示データを
書き込むとともに、タイミング発生回路69に4分割さ
れた液晶シャッターの各分割領域におけるVRAM72
のスタートアドレスを設定する。上記設定は、タイミン
グ発生回路69よりCPU67に割り込みを発生させて
行う。
【0072】この様子を図7乃至図10に示す。図7は
VRAM72のアドレス構成を示すもので、RGBWの
4領域に分割されている。図8乃至図10は液晶シャッ
ター表示データ変更のフローチャートを、簡単のため赤
(R)領域のみについて示したものであり、緑青白の各
領域も処理は同一である。
【0073】図8は、メイン処理を示し、液晶シャッタ
ーの赤(R)領域におけるVRAM72のスタートアド
レスをRAD、VRAM72のデータ書換えアドレスを
RWRとしている。図9は、データ転送処理(S06)
のサブルーチンのフローチャートである。図10は、垂
直同期信号に同期して発生する割り込み処理を示し、T
RFLGは割り込みが発生したことを示すフラグであ
る。
【0074】まず、VRAM72に初期値(00h)を
セットし、タイミング発生回路69に液晶シャッターの
各領域のスタートアドレス(RAD=RSTART)お
よびVRAM書換えアドレス(RWR=RSTART)
をセットして(S01)、画像形成の開始を待つ(S0
2)。画像形成が開始されると(S02:YES)、バ
ッファ66より128ライン分のデータを読み取り、V
RAM72のR領域に書き込む(S03)。その際、G
領域の前半64ライン分のアドレスとB領域の前半12
8ライン分のアドレスには0h(シャッター全閉)がは
いる。その後、ハード割り込みのマスクを解除(S0
4)し、TRFLAGが反転するのを監視する(S0
5)。TRFLAGが反転したら(S05:YES)、
データ転送処理(S06)が実施され、画像形成が終了
した場合は(S07:YES)動作を終了させて、S0
1に戻り、まだ画像形成が終了していない場合(S0
7:NO)、S05に戻り、画像形成終了までS05か
らS07の処理を繰り返す。TRFLAGの反転は、図
10に示すように、ハード割り込みが発生する度に行わ
れる(S10)。
【0075】前記ハード割り込みは垂直同期信号の発生
タイミングと、1画素露光するのに必要な垂直(フレー
ム)周期(EMAX)との関係より、発生するものとす
る。この垂直同期信号は、液晶シャッター37のY方向
を時分割駆動する時の、ブランク期間に発生する。従っ
て、1画素露光するのに2フレーム時間必要とする場
合、垂直同期信号の2回のうち1回のハード割り込みが
発生することになる。
【0076】データ転送処理(S06)は、図9に示す
処理が施される。まず、スタートアドレスRADがRE
NDに到達したかどうか判断され(S21)、RAD=
RENDの場合(S21:YES)、RADにはRST
ARTが設定され(S22)、RAD<RENDの場合
(S21:NO)、RADは1ライン分加算されたアド
レスが設定される(S23)。その設定アドレスRAD
をタイミング発生回路69に設定することで(S2
4)、液晶シャッター上のデータは1ライン分マイクロ
カプセル紙搬送方向にシフトする。その後、バッファ6
6Rより1ライン分の表示データを読み込み(S2
5)、PWRアドレスで示される1ライン分の領域にデ
ータを転送する(S26)。次に、PWRアドレスがR
END+63ラインに達しているかどうか判定し(S2
7)、PWR=REND+63の場合(S27:YE
S)、PWRはRSTARTが設定され(S28)、P
WR<REND+63(S27:NO)の場合、PWR
アドレスは1ライン分加算される(S29)。以上S2
1からS29に示す処理は、ハード割り込み間隔よりも
短い時間で終了する。S24のスタートアドレスの設定
は、液晶シャッター37の垂直ブランク期間に行われ
る。
【0077】次に、前述の処理によって出力されるVR
AM72の出力データをどの様にして、液晶シャッター
37に適し、かつ階調性を表現するデータに加工するか
を説明する。前述の処理により、VRAM72より順次
8ビットのデータが出力されていくわけだが、このデー
タを基に1ビットの液晶表示用データに変換する必要が
ある。そこで、図11を用いて、データ変換の様子を説
明する。ここでは、各色64ラインの液晶で各色256
階調を表現するために、1画素露光するのに、4フレー
ム使用することにする。
【0078】VRAM72の出力データをPDATA、
カウンタ71の比較データをQDATAとし、マイクロ
カプセル紙の転送方向にデータを移動させながら、4フ
レーム用いて、1画素露光するとする。つまり、PDA
TAのうち1ラインめは、濃度1から4を表現し、2ラ
インめは濃度5から8を表現するとする。
【0079】この場合、1フレームめは1ライン目のP
DATAとQDATA(値0)を比較して、そのP>Q
出力を液晶シャッター37の入力データとする。これ
は、P>Qの時はその位置のシャッターを開状態にする
ことになる。2フレームめは、1ラインめのPDATA
とQDATA(値1)とを比較して、P>Q出力を使用
する。更に、3フレームめは、PDATAとQDATA
(値2)とを比較する。更に2ラインめに移ると、1フ
レームめはPDATAとQDATA(値4)と比較す
る。nラインめにおいては、1フレームめはPDATA
とQDATA(値(n−1)*4)、2フレームめはP
DATAとQDATA(値(n−1)*4+1)という
ように順次比較する値を増加させていくことになる。つ
まり、比較器70の比較データQDATAをカウンタ7
1によってカウントアップさせていけば、各色256階
調が実現できる。最も単純な例としては、各色256ラ
インの液晶シャッターを使用することも考えられる。
【0080】なお、上述の実施例において、バッファ6
6よりVRAM72にデータを転送する処理は、CPU
67を使用せずに(ソフトウェアの介在なしに)、ハー
ドウェアのみの処理で行っても良い。
【0081】[実施例]次に請求項の発明の実施例
として、前述の図4、図6を用いて、予備シャッターを
副露光シャッターとして使用する例に関して説明する。
マイクロカプセル紙12は、潜像記録領域全体にわたっ
て、微量の白色光を照射すると出力画像の階調性を高め
ることができる。しかし、黒濃度が低くなる傾向があ
り、特に画像に文字写真両方含まれる場合は、副露光を
施すことにより、黒文字が薄くなる傾向にあった。そこ
で、図4の予備シャッター部を用いて、黒領域以外に白
色光を照射する方法が考えられる。その処理のフローチ
ャートを図12(a)に示す。この過程は前述の図6の
色補正回路65が行い、バッファ66Wを通してCPU
67に副露光データとして送られる。
【0082】まず、RGB各データを1画素分読み取り
(S31)、RGB全てのデータの値が30以下かどう
か判定する(S32)。RGBともに30以下の場合
(S32:YES)、その画素は黒と判定しW(白:副
露光量)データにを設定する(S33)。S32でN
Oの場合は、副露光を行い階調性を高める画素として、
Wデータに10を設定する(S34)。Wデータの値
は、例えば10ライン分白色光を照射したいのなら10
というように、随時決定される。そして、全てのデータ
を処理したかどうか判定し(S35)、まだ処理データ
がある場合(S35:No)、S31にもどり、以下S
31からS35までを繰り返す。前述の効果をあげるに
は全ての処理をソフトで行い、RGB領域のみを使用し
白色光を使用しなくても実現可能である。しかし、ハー
ド的に白色光を当てることができると、ソフト処理を軽
減できる上、他の目的にも使用できる。その一例を以下
に示す。
【0083】マイクロカプセル紙は白(真っ白)が表現
されにくい(未硬化カプセルが残る)ため、より白レベ
ルを強調する処理に、前記予備シャッターを使用するこ
とも考えられる。この場合は図12(b)に示され、R
GBともに220以上かどうがで判定し(S36)、2
20以上の場合(S36:YES)は、Wデータに25
5を設定(S37)し、220以上でない場合(S3
6:NO)は、Wデータに0を設定(S38)すれば、
予備シャッターによって、マイクロカプセルを完全に硬
化させることができる。
【0084】次に、各ラインの駆動信号の振幅の設定に
ついて図13、図14に基づいて説明する。
【0085】図13(a)はマイクロカプセル紙の搬送
方向をYとした場合のマトリックス構成の液晶シャッタ
ーを駆動する場合の概略図で、液晶駆動電圧源Vinよ
り数種の駆動用電圧(V1−V6)を発生させる電圧発
生回路82、X方向ドライバ80、Y方向ドライバ81
より構成されている。液晶シャッターはX、Y方向とも
に時分割駆動(ダイナミック駆動)され、簡単の為Y方
向の駆動のみ注目する。
【0086】図13(b)は、Y方向の入力電圧波形の
一例で、図の用に交流で時分割波形が入力される。図1
3(c)は、図13(b)の次のラインへの入力波形で
ある。
【0087】この場合、V1ないしはV2まで電圧振幅
がある場合そのラインが選択されていることになり、X
方向の入力波形との差より、液晶の各開口部が開閉す
る。
【0088】ここで、Y方向入力電圧を1ラインめYV
0(V1−V6)、2ラインめYV1(V1’−V
6’)とすると、YV1の値をYV0の値より低く設定
すれば、同じX入力を与えても、1ラインめと2ライン
めの開口部の透過率が変化することになる。これは、液
晶の透過率が液晶駆動電圧の変化に依存することによる
ものであり、ライン毎にY方向の駆動電圧を変えること
によって、ライン毎に開口部が開状態となった場合の透
過率を変えることができる。
【0089】上記例において、仮に、各ライン毎に透過
率が2のm乗(m:正数)で変化するように液晶駆動電
圧YVを設定すると、図14(a)に示すような駆動電
圧−透過率(相対値)関係を得ることができる。
【0090】これは、図14(b)は、上述の駆動電圧
を各ラインに与える場合の、露光用液晶シャッターの赤
(R)部の構成図である。駆動電圧をYV0よりYV3
までの4種類変化させ、その時の透過率を1、1/2、
1/4、1/8とすると、透過率1のラインを31ライ
ン持ち、透過率1/2、1/4、1/8のラインを各1
ライン持つ構成にすれば、計34ラインで256階調を
表現できることになる。また、各ラインを入力データの
あるビットに対応させることができるため、ハード構成
を簡単にする事もできる。
【0091】次に、光量調整部材を用いて、ライン毎に
光透過率を変化させる構成の一実施例を図15に基づい
て説明する。図15(a)は光量調整部材を使用して、
ライン毎の透過率を1と1/16の2種類にした場合を
示している。ここでも、2のm乗(m:正数)となるよ
うに透過率を変化させている。
【0092】ここで、前述のライン毎の駆動電圧をYV
0よりYV3までの4種類変える方法と、光量調整フィ
ルター88をF0とF1の2種類変える方法の両方を使
用した場合の液晶シャッターの構成を図15(b)に示
す。つまり、8ラインのシャッターで256階調表現で
きるようになり、この場合の各ラインを開閉する信号
は、8ビットの入力データの各ビットに対応している。
【0093】また光量調整部材を用いる代わりに、シャ
ッターの開口率即ちその液晶シャッターのピクセルを光
透過状態としたときのそのピクセルの面積を、各ライン
毎に変えた液晶シャッターを用いてもよい。この構成は
その液晶シャッターを構成する透明電極の形状を上記開
口率に合わせて変えることにより達成できる。また同一
形状の透明電極をもつ普通の液晶シャッターに、上記開
口率にあわせて透明窓が形成されたマスク板を、各透明
窓と上記液晶シャッターの各ピクセルとの位置を一致さ
せて密着させてもよい。
【0094】シャッター開時間をライン毎に独自に変化
させるためには、液晶シャッターをPWM(パルス幅変
調)駆動する場合や、フレーム変調する場合に各ライン
毎に開閉比率を設定すればよい。例えば、1ラインめは
シャッター開信号に対して、1フレーム全時間開口する
のに対して、2ラインめは1/2フレーム時間しか開口
しないように設定すればよい。
【0095】[実施例]次に、請求項4および請求項
の発明を具体化した一実施例を図17に基づいて説明
する。図の液晶シャッターにおいて、Y方向をフレー
ム周期Ftで時分割駆動行う場合、ライン間隔L、マイ
クロカプセル紙12の搬送速度V、液晶シャッターライ
ン数NMAXとする。
【0096】図17(a)はスタティク駆動の場合を示
し、データ書換え時間をFt’、1ラインめのマイクロ
カプセル紙12への露光部をP01、Nラインめの露光
部をP0Nとすると、P01を露光してからP0Nの露
光を始めるまでの時間は、Ft’*(N−1)であり、
この間に(N−1)*L分マイクロカプセル紙が移動す
れば良いことは容易に推測できる。つまり、Ft’*
(N−1)*V=(N−1)*L を満たせば良い。
【0097】これと全く同様の考え方をフレーム周期F
tのダイナミック駆動に適応した場合の各ラインによる
露光位置の関係を図17(b)に示す。図に示すように
1ラインめとNラインめでは、微妙にデータ書換え時間
が異なるため、出力にドットズレが発生している。この
ドットズレは、1ラインめとNラインめでFt*(N−
1)/NMAX 時間ずれるために発生し、このズレ時
間を補正するように露光タイミングを修正したものが図
17(c)である。つまり、Nラインめにおいて、Ft
*(N−1)/NMAX時間余分に経過したときに移動
量が(N−1)*Lとなるのである。式で表わすと、 V*Ft*((N−1)+(N−1)/NMAX)=(N−1)*L (式1) となる。実際に、液晶シャッターはほとんどの場合各ラ
イン間隔は一定になっており、またダイナミック駆動す
る場合、かりにブランク期間(データ書換えを行わない
時間)が存在しても、その期間はデータ書換え時間に比
べると小さいため、液晶シャッターの全てのラインによ
る露光に、式1を適応できる。例えば、図6に示す液晶
シャッター37のようにデジタルビデオ入力の液晶パネ
ルにも適応できる。
【0098】結論としては、式1を満たせば複数ライン
による重ね露光を行っても、ドットズレが発生しないこ
とになる。言い換えれば、請求項の発明に示すよう
に、式1を満たすように間隔Lを決定すれば良いことに
なる。
【0099】上記式は1画素露光するのに数フレーム必
要とする場合も対応可能であり、かりにMフレーム必要
な場合、式は以下のようになる。
【0100】 V*Ft*((N−1)*M+(Nー1)/NMAX)
=(N−1)*L 式1の構成要素のうちマイクロカプセル紙搬送速度V
は、例えばローラで駆動する場合にはそのローラ径の精
度等がばらつくため、一定に保つことが困難な場合が多
い。つまり、機械間でドットズレが発生したり、発生し
無かったりすることが考えられる。そこで、請求項8の
発明に示すように、マイクロカプセル紙搬送速度Vや、
フレーム周期Ftを微調整する機構を設けることで調整
が可能となる。
【0101】例えば、図6においてタイミング制御69
としてCRTコントローラを使用する場合、その垂直同
期時間の微調整レジスタの値を書き換えることで可能と
なる。また、マイクロカプセル紙12の搬送をステップ
モータで行っている場合、そのパルスレートを変化させ
ても良い。
【0102】ここで、前述の方式をカラー複写機に適応
する場合、入力スキャナの副走査方向の読み取り間隔が
一定の場合、フレーム同期Ftやマイクロカプセル紙1
2の搬送速度Vを徴調整するとマイクロカプセル紙12
のY方向の倍率が微妙に狂う可能性がある。そこで、請
求項の発明に示すようにフレーム同期Ftやマイクロ
カプセル紙12の搬送速度Vを変化させた場合それにあ
わせて入力装置の副走査方向の読み取り間隔を変化させ
れば良い。これは、入力装置のモータの速度や送りステ
ップを変更してもよい。もちろん、フレーム同期Ftや
マイクロカプセル紙12の搬送速度Vを変化させた場
合、それを補正する形で自動的に変更を加えても良い。
【0103】[実施例]最後に、請求項の発明を具
体化した一実施例を簡単に説明する。図5のプリンタに
おいて、ハロゲンランプ53、リフレクタ53a、集光
レンズ53bによってつくられる光が液晶シャッター3
7に照射されるわけだが、その構成上どうしても周辺光
量落ち等が発生し中心部の光量が高くなる傾向にある。
また、図に示すように液晶シャッターに赤、青、緑
(黄色、マゼンタ色、シアン色でも構成可能)3色分色
フィルターを張り付けた場合、その色フィルターの光透
過率も色フィルターの種類によって異なる。図におい
ては、緑(G)フィルターの透過率が赤青に比べ低くな
っている。そこで、図に示すように比較的光量が高く
なる中心部にGフィルターを配置している。このような
配置にすることで装置全体の効率を高めることが可能と
なる。また、導波管で横方向の光を垂直に曲げて液晶に
入射する場合等は、中心部の光量が一番低くなるため、
中心にRフィルターを配置し周辺部にGフィルターを配
置することも考えられる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、中間調表現可能な感光記録媒体に、各
々複数ラインで構成される赤用、緑用、青用シャッター
によって光源からの射出光を制御し、重ね露光を行うこ
とができるため、高速高解像度の画像形成装置を構成で
きる。さらに、予備シャッターを備えることができるた
め、より再現性の高い画像を出す手段として予備シャッ
ターを用いることができる上、シャッターの欠陥を補正
する手段を提供しているため、低コストで再現製の高い
画像形成装置を構成できる。
【0105】また、シャッターの駆動信号の振幅をライ
ン毎に独自に設定したり、光量調整部材を用いて、シャ
ッター開時間をライン毎に変化させることで、光透過率
をライン毎に調整できるので、少ないラインのシャッタ
ーで高階調を実現できる。これは、装置の小型化や低コ
スト化にも貢献する。さらに、ライン毎の光透過率を2
のm乗(m:正数)に設定すれば、データ処理課程を簡
潔にできる。これは、低コスト化やデータ処理誤差減少
に貢献する。
【0106】また、複数ラインにより構成される光シャ
ッターが、フレーム周期Ftで感光記録媒体の搬送方向
に関してダイナミック駆動される場合、ライン間隔L、
感光記録媒体の搬送速度Vとすると、Nラインめの露光
が、 V*Ft*((N−1)+(Nー1)/NMAX)=
(N−1)*L の関係式を満たすようにライン間隔L
を決定したり、FtやVを微調整できるので、ドット間
の位置ズレのない出力画像をえることができる。
【0107】また、赤緑青の光シャッターのなかで、最
も透過率の悪い色を、光源から到達する光量が最も大い
部分に集合的に配置することができるので、装置全体の
効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶シャッターの概略構成図である。
【図2】液晶シャッターの一部拡大図である。
【図3】予備シャッターを含む液晶シャッター概略構成
図である。
【図4】予備シャッターを含む液晶シャッター概略構成
図である。
【図5】走査露光方式感光感圧プリンタの概略構成図で
ある。
【図6】感光感圧プリンタデータ処理構成図である。
【図7】VRAMのアドレス構成図である。
【図8】感光感圧プリンタデータ処理のフローチャート
を示す図である。
【図9】感光感圧プリンタデータ処理のフローチャート
を示す図である。
【図10】感光感圧プリンタデータ処理のフローチャー
トを示す図である。
【図11】VRAMデータ比較表である。
【図12】予備シャッター処理のフローチャートを示す
図である。
【図13】液晶シャッター駆動回路説明図である。
【図14】液晶シャッターの駆動電圧を変化させた場合
のシャッター構成図である。
【図15】光量調整部材を用いた場合のシャッター構成
図である。
【図16】欠陥シャッター補正方補を示すフローチャー
トである。
【図17】液晶シャッターのドットズレ補正方法を示し
た図である。
【図18】従来のアナログ感光感圧複写機の概略構成図
である。
【図19】従来の静止露光フルカラープリンタの概略構
成図である。
【符号の説明】
37 液晶シャッター 101 感光感圧プリンタ 82 電圧発生回路 88 光量調整フィルター

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する感光記録媒体に対し、該感光記
    録媒体の露光に必要な光を照射する光源と、画像情報が
    表示され、その表示された画像情報に応じて前記光源か
    らの照射光を遮断する光シャッターとを備え、前記感光
    記録媒体の移動速度と前記光シャッター上に表示される
    画像情報移動速度を同期させて露光を行う画像形成
    装置において、前記光シャッターは前記感光記録媒体と
    の相対的移動方向に関して3原色に分離されており、そ
    の各々がnライン(n>1)のシャッターより構成され
    おり、さらに、前記各色の光シャッターに対して、予
    備の光シャッターをそれぞれ備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置であっ
    て、前記各色の光シャッターの透過波長と異なる透過波
    長帯域を有する光シャッターを更に備えることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像形
    成装置であって、前記感光記録媒体に、各3原色に対し
    n回重ね露光することにより少なくとも各色n階調の階
    調表現を実現することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1つ
    に記載の画像形成装置であって、光シャッターがNMA
    Xラインで構成され、フレーム同期Ftでダイナミック
    騒動される場合、ライン間隔L、感光記録媒体の搬送速
    度Vとすると、Nラインめの露光が、 V*Ft*((N−1)+(N−1)/NMAX)=(N−1)*L の関係式を満たすようにフレーム同期Ftまたは感光記
    録媒体の搬送速度Vを微調整できる ことを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像形成装置であっ
    て、前記フレーム同期Ftまたは感光記録媒体の搬送速
    度Vの可変量によって、原稿読み取り装置の副走査方向
    の読み取り間隔を変化せしめることを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1つ
    に記載の画線形成装置であって、前記3原色に分離され
    た光シャッターは、最も透過率の悪い色を、前記光源か
    ら到達する光量が最も多い部分に集合的に配置してなる
    ことを特徴とする画像形成装置。
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US6034712A (en) * 1996-06-26 2000-03-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Exposure apparatus and image forming machine including it

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