JP2006154036A - レーザ露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 APCを行いながらも光量変動によるザラツキやムラが発生しない良好な画像品位のプリントを得ることのできるレーザ露光装置を提供する。
【解決手段】 感光材料を露光するレーザ光源と、レーザ光源からの出力光線束を偏向して感光材料を走査露光する偏向光学系18、20と、出力光線束の光量を検出する光量センサ16と、光量センサ16による検出光量に基づいてレーザ光源からの出力光線束の光量を調節する光量制御手段とを備えて構成されるレーザ露光装置において、光量制御手段は、出力光線束が感光材料の露光領域71の外部72を走査するタイミングのときにレーザ光源の光量安定化を行うように調節する。
【選択図】 図14

Description

本発明は、感光材料を露光するレーザ光源と、前記レーザ光源からの出力光線束を偏向して感光材料を走査露光する偏向光学系と、前記出力光線束の光量を検出する光量センサと、前記光量センサによる検出光量に基づいて前記レーザ光源からの出力光線束の光量を調節する光量制御手段とを備えて構成されるレーザ露光装置に関する。
近年、カラー画像を記録再生するために分光感度に波長依存性を有するカラー感光材料を使用して、フィルムスキャナにより写真フィルムから読み取られたカラーデジタル画像や、デジタルカメラにより撮影されメモリに記憶されたカラーデジタル画像などの各画素データに基づいて変調される赤、緑、青の狭帯域波長の各光ビーム(出力光線束)を画素毎に前記印画紙上に照射するデジタル方式の画像露光装置が実用化されている。
前記デジタル方式の画像露光装置は、主走査方向に偏向される光ビームを主走査方向と直交する副走査方向に搬送される感光材料に照射する走査露光方式が採用される。前記カラー感光材料に対する走査露光では、一般に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色を発色させるため、青(B)、緑(G)、赤(R)の狭帯域波長の光ビームを感光材料上のほぼ同一の主走査線上で移動させる必要があり、図12に示すように、光源7R,7G,7Bから射出されたR,G,Bの各光ビームを合波プリズム54R,54G,54Bを用いて1本の光ビームに集光した後に、回転多面鏡を備えた光偏向光学系8に入射させて感光材料を露光する方式や、図13に示すように、青(B)、緑(G)、赤(R)の各色に対応する発光ダイオードや半導体レーザ7R,7G,7Bを用いた光源からの光ビームを感光材料上の同一の主走査線上の夫々異なる点に結像し、この線上で所定の間隔をおいて順次走査露光する異角入射光学系を用いる方式がある。
前記感光材料の発色は上述の通りであるが、また、光ビームの光量により、その発色濃度を調整している。つまり、各色の光ビームに対応した感光材料を発色させることと、その光量調節により、種々の色彩・輝度を形成し画像出力している。
また、前記光源から射出された光ビームの光量は、その光線上に備えられた光量制御手段により、ラスターデータに基づいて調整される。このため、少なくとも光源から射出する光ビームの光量は、常に一定の光量を維持する必要がある。しかし、光源はその性質上、射出する光ビームの光量がその温度により変化するという温度特性等、不安定要素を有することが多い。このため、これを解決すべく、種々の技術が提案されており、特には、次に掲げるような所謂APC(Auto Power Control)駆動を採用したものがある。
例えば、図6に示すように、感光材料に向けて光ビームL1を射出する半導体レーザ素子801と、光ビームL1の光量を検出するために、半導体レーザ素子801から別に射出させた光ビームL2を検出する光検出素子802を備えたものがある。この半導体レーザ装置800は、光検出素子802で検出された射出光L2の光量を常時モニターし、その光量を一定にするように駆動回路を制御することで、2次的に射出光L1の光量の変動を抑え、一定とする半導体レーザ装置が提案されている。
また、図7に示すように、半導体レーザ素子901から感光材料へ向けて射出した光ビームL3を、直接に光検出素子902で検出し、その光量を常時モニターし、一定にするように駆動回路を制御する半導体レーザ装置900が提案されている。この装置においては、光量検出が感光材料への照射に影響を与えないようにするため、光ビームL3の光線上に、光線と特定の角度で設けられたNDフィルタ、若しくは、ハーフミラー903等により光線を二分し、一方の光ビームを感光材料に向けて照射し、他方の光ビームを光検出素子902に導く等の工夫が施されている。
特開平2002−64243号公報
上述したようなAPC駆動方式の光源では、当該光源から射出する光ビームの光量を安定させるため、例えば、図8に示すように、光量が許容範囲内を示す上限及び下限に設定された所定の閾値を超えたときに、許容範囲内に入るように補正制御されるものであり、補正前後に急激に光量変化が生じる場合がある。このような光ビームを出力するレーザ露光装置を用いて、画素データに対応する強度に変調して感光材料を露光する場合、画素データ書き込み中、つまり露光中に随時このような調整が行われるため、調整前後に書き込まれた隣接画素間で露光ムラが生じ、出力画像の連続性が途絶え、ザラツキやムラとして認識されるという問題が生じていた。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、APC駆動方式を採用しながらも、ザラツキやムラのない良好な画像品位の出力画像を得ることのできるレーザ露光装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるレーザ露光装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の請求項1に記載した通り、感光材料を露光するレーザ光源と、前記レーザ光源からの光ビームを偏向して感光材料を走査露光する偏向光学系と、前記光ビームの光量を検出する光量センサと、前記光量センサによる検出光量に基づいて前記レーザ光源からの出力光線束の光量を調節する光量制御手段とを備えて構成されるレーザ露光装置であって、前記光量制御手段は、前記出力光線束が前記感光材料の露光領域の外部を走査するタイミングで光量を調節するように構成されている点にある。
上述の構成によれば、急激な光量変化を伴なう出力光線束の光量調節が、露光領域(画素データ書き込み領域)を除く領域で行われるために、感光材料の露光中に急激に光量が変動することが無く、そのような原因で発生する露光ムラを排除することができるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記レーザ光源からの出力光線束を変調する音響光学変調素子を備え、前記光量制御手段は、前記光量センサによる検出光量に基づいて前記音響光学変調素子を制御することにより光量を調節するものである点にある。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記光量センサが前記感光材料に対する露光タイミングを検出する始点同期センサで構成される点にある。
上述の構成によれば、様々な光学素子を通過した感光材料近傍での光量をもとに光量調節を行うことができるので、より精度のよい光量調節が可能となるのであり、また、微細で高精度に構成されている光源ユニットの部品点数を減らすことができるため、光源ユニットを安価に構成し、ひいてはレーザ露光装置を安価に構成することができるのである。
以上説明した通り、本発明によれば、APC駆動方式を採用しながらも、ザラツキやムラのない良好な画像品位の出力画像を得ることのできるレーザ露光装置を提供することができるようになった。
以下に本発明によるレーザ露光装置の実施の形態を説明する。図2に示すように、露光量に応じた色濃度を示し露光される光の波長に応じて発色する感光材料であるロール状の印画紙が格納された印画紙格納部1と、印画紙格納部1から供給される印画紙に対して、原画像の画像データに応じて走査露光を施すレーザ露光装置が格納された画像形成部2と、画像形成部2で露光された印画紙を薬液が充填された槽内に搬送し、現像、定着処理を施す現像部3と、現像処理後の印画紙を乾燥させる乾燥部4と、原画像の画像データの保存や編集処理が実行され、印画紙に対する露光データが前記レーザ露光装置に供給されるコンピュータ5などを備えてデジタル写真プリンタが構成される。
図3に示すように、画像形成部2の上部に位置する印画紙格納部1は、それぞれ異なるサイズのロール状の印画紙(感光体)Pを格納するための2つのペーパーマガジン1a,1bを備え、ユーザーが求める出力画像のサイズに応じて、供給する印画紙Pが切り換えられるように設定されている。画像形成部2は、上記したように、印画紙格納部1から供給される印画紙Pを搬送する搬送装置としての搬送ローラR1〜R5と、印画紙Pに対して走査露光を行なうレーザ露光装置6を備えている。
レーザ露光装置6は、図1に示すように赤(R)、緑(G)、青(B)夫々に対応した、互いに異なる狭帯域波長の光ビームを異なる角度で射出する複数の光源7R,7G,7Bと、同一反射面に入射した光ビームを主走査方向に偏向反射して感光材料である印画紙Pを露光する偏向光学系8と、偏向光学系8による印画紙Pへの露光光路外に配置され、主走査方向の始点同期タイミングを得る光センサユニット16と、制御部30などを備えて構成される。
赤色光源ユニット7Rは、光軸に沿って順に赤色レーザダイオードユニット10R、レンズ群11R、音響光学変調素子(以下、「AOM」と記す。)12R、調光部13Rを配置して構成されている。赤色レーザダイオードユニット10Rには、温度調整ユニットや、レーザ光源の光量を安定調節するための、光量センサ62RやAPC駆動回路61Rが配置され、APC駆動が可能となっている。レンズ群11Rは、赤色レーザダイオードユニット10Rから射出した光ビームを平行光に整形し、後段のAOM12Rの光入射口に導くためのレンズ群となっている。
AOM12Rは、音波による振動により透明媒質中に作り出された密度分布に起因する屈折率分布が位相回折格子として働くことによる回折現象、いわゆる音響光学回折を利用した光変調器であり、印加する超音波の強度を変えることによって、回折された光の強度を変調するものである。このAOM12Rには、AOMドライバ15Rが接続されており、このAOMドライバ15Rから、画像データに応じて振幅が変調された高周波信号が入力されると、音響光学媒質内に上記高周波信号に応じた超音波が伝搬され、このような音響光学媒質内をレーザ光が透過すると、音響光学効果が作用することによって回折が生じ、高周波信号の振幅に応じた強度のレーザ光がAOM12Rから回折光として出射される。
調光部13Rは、AOM12Rにより変調されたレーザ光の強度を調整する部材であり、例えばNDフィルタや、大きさの異なる複数の開口部が設けられた回転板などによって構成される。半導体レーザや固体レーザなどの発光素子は、安定した状態で発光を行うことのできる光量の範囲が決まっているので、この調光部13Rによる光量の調整によって、印画紙の発色特性に応じて広いダイナミックレンジとなるような光量範囲で露光を行うことが可能となる。
緑色光源ユニット7Gは、光軸に沿って緑色SHG(Second Harmonic Generation)レーザユニット10G、AOM12G、調光部13Gを配置して構成されている。緑色SHGレーザユニット10G内には、温度調整ユニットや、レーザ光源の光量を調節するための、光量センサ62GやAPC駆動回路61Gが配置され、APC駆動が可能となっている。
青色光源ユニット7Bも、緑色光源ユニット7Gとほぼ同様に構成され、光軸に沿って緑色SHGレーザユニット10B、AOM12B、調光部13Bを配置して構成されている。緑色SHGレーザユニット10B内には、温度調整ユニットや、レーザ光源の光量を調節するための、光量センサ62BやAPC駆動回路61Bが配置され、APC駆動が可能となっている。
各光源ユニット7R,7G,7Bから射出された光ビームは夫々反射ミラー14R,14G,14B、シリンドリカルレンズ17R,17G,17Bを介して、ポリゴンミラー18及びfθレンズ20でなる偏向光学系8の同一反射面に異なる角度で入射し、主走査方向に偏向反射して同一の走査線上を所定の間隔で順次走査して感光材料を露光するよう構成される。
シリンドリカルレンズ17R,17G,17Bは、反射ミラー14R,14G,14Bで反射された光ビームを、副走査方向においてポリゴンミラー18の反射面上に集光させ、ポリゴンミラー18の反射面に面倒れ誤差(反射面の法線方向が正常な主走査面からずれる誤差)が生じている場合の補正(面倒れ補正)を行うためのものである。
ポリゴンミラー18は、横断面が正多角形となる柱状体の側面が反射面に構成され、ポリゴンドライバ19によって一定の角速度で回転駆動される回転体であり、ポリゴンミラー18の1つの反射面で反射されて印画紙P方向に向かう光ビームは、ポリゴンミラー18の回転に応じて主走査方向に偏向される。ポリゴンミラー18の回転によって1つの反射面における光ビームの反射が終わると、その反射面に隣接する反射面に光ビームの照射が移り、同じ範囲で主走査方向に光ビームの反射方向が移動する。このように、1つの反射面で一本の走査ラインが走査され、隣接する反射面で次の走査ラインが走査されることになるので、副走査方向に隣合う走査ライン同士の間のタイムラグを極めて小さくすることが可能になる。
fθレンズ20は、ポリゴンミラー18から印画紙Pに到る光路長の変動により、印画紙Pに照射される光ビームの走査面の両端近傍で生じる像の歪みを補正し、走査線上のビーム速度を一定にする光学系で、複数のレンズから構成される。ここで、fθレンズ20が有効に働く範囲が最大露光幅となる。
ポリゴンミラー18から印画紙Pに到る光ビームの主走査範囲の外側、つまり、偏向光学系8による印画紙Pへの露光光路外に、赤(R)、緑(G)、青(B)各光ビームによる主走査の始点同期タイミングを検出する光センサユニット16が配置され、ポリゴンミラー18から反射された光ビームがミラー21に反射され、光センサユニット16により検出されるように構成されている。尚、光センサユニット16は、偏向光学系8による印画紙Pへの露光光路外で、光ビームが検出された後に印画紙Pの端部に達するまでの時間が把握できるような位置であれば、その設置位置は特に制限されるものではなく、上述のようにミラー21などを介して検出される以外に直接検出されるものであってもよい。
印画紙Pは、マイクロステップドライバ24による制御信号により精密制御されるマイクロステップモータ23で駆動される搬送ローラ22などでなる搬送部9により、紙面に垂直な方向、つまり副走査方向に一定の速度で搬送され、以って、印画紙P上で主走査方向及び副走査方向で構成される面上に画像データが露光される。
以下に、上述したレーザ露光装置6の制御部30の構成及び動作タイミングを、図4及び図5に基づいて説明する。尚、以下、制御部30とAOMドライバ15R,15G,15Bとの接続ブロックを中心に図面に示しているが、光源ユニット7R,7G,7Bやポリゴンドライバ19などの制御対象要素も制御部30により制御されるものである。また、赤(R)、緑(G)、青(B)の各画像データに対応して個別に構成される要素には符号R,G,Bを付して説明するが、図4及び以下の説明では、それらを纏めて記載する場合もあるので注意されたい。
図4に示すように、制御部30は、CPU38と、コンピュータ5から赤(R)、緑(G)、青(B)の各画像データが書き込まれるフレームメモリ31と、フレームメモリ31に格納された画像データから主走査に必要な1ライン分の赤(R)、緑(G)、青(B)夫々の画像データが格納される三つのラインメモリ32R,32G,32Bと、主走査の画素間隔を規定する基準クロック発生回路33と、光センサユニット16により検出される赤(R)、緑(G)、青(B)夫々の始点同期信号に同期して基準クロック発生回路33からの基準クロック信号を同期出力するクロック同期回路35R,35G,35Bと、メモリコントローラ34R,34G,34Bと、D/Aコンバータ37R,37G,37Bなどを備えて構成される。
画像露光時には、CPU38により各光源ユニット7R,7G,7Bが駆動されるとともに、ポリゴンドライバ19が駆動され、各光源ユニットの出力が一定に立ち上がり、ポリゴンミラー18の回転速度が一定速度に立ち上がると、コンピュータ5から一時的にフレームメモリ31に書き込まれた原画像の画像データまたは原画像に所定の画像処理が施された画像データから、主走査方向の画像データがR,G,Bそれぞれ1ライン毎に所定のタイミングで対応するラインメモリ32R,32G,32Bに読み出される。各ラインメモリ32R,32G,32Bには、画素に対応して主走査方向の順序を示すアドレスが付与されており、メモリコントローラ34R,34G,34Bの制御により、各アドレスに格納されている画像データ(以下「画素データ」という。)が、D/Aコンバータ37R,37G,37Bに順次送られる。
例えば、ラインメモリ32Rから送られる画素データが有している濃度情報としてのデジタルデータが、D/Aコンバータ37Rにより0から1Vのアナログ電圧に変換されてAOMドライバ15Rに印加され、対応するAOM12Rが駆動される。以上により光源ユニット7R,7G,7Bから出射された夫々のレーザ光が、画素データに対応してAOM12R,12G,12Bにより変調され、変調された光ビームが偏向走査部8により偏向されて印画紙P上で走査露光される。
尚、各走査ラインの終了後の所定タイミングで所定時間だけAOM12R,12G,12Bを一定光量で駆動するためのデータを前記ラインメモリ32R,32G,32Bに入力することにより、始点同期信号を検出するように構成することができる。さらに、ラインメモリ32R,32G,32Bの出力ラインにゲート回路を設けるとともに、始点同期信号を検出するためにAOM12R,12G,12Bを駆動するための信号出力回路を設け、画像領域で前記ラインメモリ32R,32G,32Bの出力を通過させ、非画像領域で前記ラインメモリ32R,32G,32Bの出力を遮断するとともに、画像領域で前記信号出力回路の出力を遮断し、非画像領域で前記信号出力回路の出力を通過させるように前記ゲート回路を制御するように構成するものであってもよい。
光センサユニット16は、各ラインデータに基づいた印画紙Pへの露光前に赤(R)、緑(G)、青(B)夫々の光ビームを検出して始点同期信号を各別に生成するもので、例えば図9(a)に示すように、微小な間隔を隔てて光ビームの走査方向にそれぞれ配置された第1及び第2の受光部D1,D2を備えた二分割センサが使用される。詳述すると、同図(b)に示すように、受光部D1,D2に光ビームが照射されることにより、その強度に応じて時間的にずれた電圧出力V1,V2が得られ、同図(c)に示すように、当該検出電圧V1、V2を電圧比較器に入力し、V2>V1であればハイレベル、V1>V2であればローレベルの信号を出力することで始点同期信号が生成されるもので、出力電圧V1,V2の一致する点が光ビームの強度によらず光ビームの位置に対応した一定の時点となることに着目し、光ビームの強度にかかわらず光ビームの走査タイミングに高精度に同期した始点同期信号が生成可能なものである。
クロック同期回路35R,35G,35Bは、基準クロック発生回路33から出力される一定周期の連続した源クロック信号が入力され、光センサユニット16により検出された対応する光ビームの始点同期信号に同期したクロック信号を出力する。メモリコントローラ34R,34G,34Bには、光センサユニット16及びクロック同期回路35R,35G,35Bの出力が接続されており、これらに基づいてラインメモリ32R,32G,32Bからの画素データの読み出しを制御するコントロール信号、及び、APC駆動回路を制御するコントロール信号が出力される。
D/Aコンバータ37R,37G,37Bは、入力されるデジタル値が変化すればAOMドライバ15R,15G,15Bへのアナログデータ値が変化するようになっている。そして、D/Aコンバータ37R,37G,37Bへの入力データの更新タイミングは同期クロックに同期され、通常、高速のD/Aコンバータにはデータの更新周期の数倍の周期のクロックを入力する必要があり、周波数逓倍回路39により同期クロックの周波数を所定倍にした逓倍クロックが入力される。
メモリコントローラ34R,34G,34Bは、自身が備えているカウンタ34aによりクロック同期回路35R,35G,35Bから夫々入力された同期クロックをカウントし、そのカウント値と自身が備えているメモリ34bに記憶されている設定値とに基づいて、画素データの読み出しの開始をラインメモリ32R,32G,32Bに指示するコントロール信号を出力する。ここで、各カウント値は、メモリコントローラ34R,34G,34Bに入力される始点同期信号によってリセットされる。つまり、カウント値はライン毎にリセットされる。以上により、光ビームを走査する際における走査範囲での光ビームの位置がカウンタ34aのカウント値に対応付けられ、それぞれのカウント値によって光ビームの走査位置が認識可能に構成される。
そして、赤(R)、緑(G)、青(B)夫々の光ビームを走査する際に光ビームが印画紙Pの露光開始位置に到達するときのカウント値が、設定値として各メモリ34bに記憶されている。この設定値は、印画紙Pの幅などに基づいて決定されるもので、コンピュータ5からの指示によりメモリコントローラ34に接続されているCPU38によって適宜変更されるものである。
これらカウント値と設定値とに基づいて、メモリコントローラ34R,34G,34Bは画素データの読み出しを開始すべきタイミングを認識し、コントロール信号によってラインメモリ32R,32G,32Bに読み出しを指示する。ラインメモリ32R,32G,32Bには、クロック同期回路35R,35G,35Bの出力である同期クロックが夫々入力されている。そして、ラインメモリ32R,32G,32Bに対してコントロール信号によって画素データの読み出しの開始が指示された後は、同期クロックに同期して、順次各画素データが読み出される。
更に、メモリコントローラ34R,34G,34Bは、前記カウンタ34aから得られるカウント値と、自身が備えているメモリ34cに記憶されている設定値とに基づいて、APC駆動回路61R、61G,61Bを制御するコントロール信号をも出力する。APC駆動回路61R、61G,61Bは、前記コントロール信号に基づいて、始点同期信号から、メモリ34cに設定されたカウント値の間駆動し、光ビームの光量調節を行う。
尚、APC駆動回路61R、61G,61Bは、必ずしも、レーザユニット10R、10G、10B内に構成する必要はなく、制御部30内に構成してもよいし、別途独立して構成するものでもよい。
メモリ34cには、メモリ34bに与えられた設定値以下のカウント値が記憶されており、また、この設定値は、メモリ34cと同様にメモリコントローラ34に接続されているCPU38によって適宜変更されるものである。つまり、APC駆動回路よる光ビームの光量調節は、常に、印画紙Pへの書き込み前にのみ行われることとなる(図5中APC駆動タイミング1)。
また、メモリ34dを備え、メモリ34dに印画紙Pへの書き込みが終了にいたるカウント値以上の値を設定し、メモリ34dとメモリ34cに基づいて、APC駆動コントロール信号を出力してもよい。つまり、光量調節が印画紙Pへの書き込み(一走査ライン分)終了直後からAPC駆動回路を制御することができるため、次走査ラインへの書き込みに向けて、より確実に光量を調整した光ビームを出力することができる(図5中APC駆動タイミング2)。
尚、図5中のAPC駆動タイミング期間は、最大時間幅を示しているが、これに限定される訳ではなく、駆動タイミング期間幅を短くし、印画紙Pへの露光開始時間、あるいは、露光終了時間との間のマージンを広げてもよい。
つまり、図14に示すように、光ビームの走査範囲領域70のうち、光ビームが実際の露光領域71の外部を走査する領域72のみで、APC駆動を行う構成(光ビームの光量を調節する構成)となっていればよい。
一方、図示していないが、副走査方向に対する露光開始位置の同期制御も前記メモリコントローラにより以下のようになされる。副走査方向の露光ピッチに対応した基準クロック発生回路が設けられ、前記搬送部9に設置された紙端検出センサによる印画紙の先端部の検出信号をトリガーとして、基準クロック発生回路の出力クロックがカウントされ、カウント値が予め設定された印画紙の先端部が露光位置に搬送される時間に対応するカウント値と一致した時点が露光開始タイミングと判断される。
以下に、上述した光ビームのAPC駆動と画像出力とのタイミングについて、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。デジタル写真プリンタに電源が投入されると、レーザ露光装置6に給電され、CPU38はプログラムに基づき立ち上がり、内部レジスタやメモリ等に対する初期設定動作の実行後(S1)、各光源ユニット7R,7G,7B、及び、ポリゴンドライバ19を駆動し、各光源ユニットの出力、及び、ポリゴンミラー18の回転速度を一定に立ち上げる(S2)。
制御部30にコンピュータ5から画像データが書き込まれると(S3)、制御部30は光センサユニット16の出力を検出し(S4)、所定の時間だけ光源をAPC駆動による光量安定化制御を行い(S5、S6)、1走査ライン分のデータを画像出力し(S7)、与えられたデータをすべて画像出力した時点で終了する。
またこのとき、APC駆動による光量安定化制御は、必ずしも毎走査ライン書き込みごとに行う必要はなく、その光源の特性を考慮して、数ライン書き込みに1度ずつ行うことも可能である。
以下に本発明によるレーザ露光装置の別実施の形態を説明する。上述した実施形態では、APC駆動はレーザユニット10R、10G、10Bを直接的に制御することにより、射出する光ビームの光量調節を行う場合について説明したが、前記AOM12R、12G、12Bに対する駆動信号を制御することにより光ビームの光量調節を行なうことも可能である。つまり、図11に示すように、制御部30に光量データ変換手段63R、63G、63B、補正データメモリ64R、64G、64B、及び、補正値乗算手段65R、65G、65Bを備え、光量データ変換手段63R、63G、63Bが、APC駆動回路61R、61G、61Bから送信される光量データに基づき光量補正データを生成し、補正データメモリ64R、64G、64Bに光量補正データを格納する。
補正値乗算手段65R、65G、65Bは、ラインメモリ32R、32G、32Bから送られてくる画像データに、補正データメモリ64R、64G、64Bに格納された光量補正データを乗算することで画像データを補正し、D/Aコンバータ37R、37G、37Bに出力する。補正された画像データは、D/A変換された後、本データに基づいてAOMドライバ15R,15G,15Bを駆動する。つまり、光ビームは、AOM12R、12G、12Bを通過する時点で、実質的に光量調節が行われることとなる。尚、本実施形態では、APC駆動回路61R、61G、61Bは、直接的に光源の光量補正制御を行なうものでは無い。
上述した実施形態では、始点同期タイミングを検出するための光センサユニット16と光量補正のための光量センサ62R、62G、62Bとを各別に構成したものについて説明したが、当該光センサユニット16を光量補正のための光量センサとして兼用するように構成し、当該光センサユニット16による検出光量に基づいて半導体レーザの駆動電流等を制御するものであってもよい。
一例として、上述の別実施形態で説明した構成において当該光センサユニット16を兼用する場合には、図15に示すように、APC駆動回路61R、61G、61Bに、光量センサ62R、62G、62Bの代わりに当該光センサユニット16の出力ラインを接続し、制御部30には上記構成に加えてリファレンスデータメモリ65R、65G、65Bを備えることにより実現することができる。
つまり、APC駆動時に行われる光ビームの光量調節時において、光センサユニット16は常に一定の条件のもとで光量測定を行うべく、メモリコントローラ34R、34G、34Bから出力されるAPC駆動コントロール信号に同期して、リファレンスデータメモリ65R、65G、65Bに格納されているリファレンスデータがD/Aコンバータ37R,37G,37Bに出力されるように構成するのである。この場合も上述と同様に、露光中においてAOM12R、12G、12Bを通過する時点で、光ビームが実質的に光量調節されるのである。
上述した制御部30の具体的構成は例示に過ぎず、これに限定されるものではない。適宜公知の回路素子を用いて同等の機能を実現すべく構成可能であり、さらに、赤(R)、緑(G)、青(B)夫々の光ビームに応じて、対応する制御部を個別の基板に構成するものであってもよい。
上述した実施形態では、光ビームの強度変調にAOMを用いて実施するものを説明したが、変調素子としてAOMに代えて、例えば電気光学変調素子(EOM)、磁気光学変調素子(MOM)を適用してレーザ光の強度変調を行うように構成することも可能である。
レーザ露光装置の構成の説明図 デジタル写真プリンタの外観の説明図 デジタル写真プリンタの要部の内部説明図 レーザ露光装置の制御部の回路ブロック構成図 レーザ露光装置及びAPC駆動の動作を示すタイミングチャート APC駆動回路を備えた光源の説明図 APC駆動回路を備えた光源の説明図 APC駆動回路を備えた光源の特性図 光センサユニットの説明図 出力レベル検出手段による動作を示すフローチャート レーザ露光装置の制御部の回路ブロック構成図 合波プリズムを用いて各光ブームを1本に集光する方式のレーザ露光装置の説明図 異角入射光学系を用いる方式のレーザ露光装置の説明図 光ビームの走査範囲とAPC駆動の動作範囲を示す説明図 レーザ露光装置の制御部の回路ブロック構成図
符号の説明
6:レーザ露光装置
7R,7G,7B:光源(光源ユニット)
8:偏向光学系
16:光センサユニット
18:ポリゴンミラー
20:fθレンズ
30:制御部
P:印画紙

Claims (3)

  1. 感光材料を露光するレーザ光源と、前記レーザ光源からの出力光線束を偏向して感光材料を走査露光する偏向光学系と、前記出力光線束の光量を検出する光量センサと、前記光量センサによる検出光量に基づいて前記レーザ光源からの出力光線束の光量を調節する光量制御手段とを備えて構成されるレーザ露光装置であって、
    前記光量制御手段は、前記出力光線束が前記感光材料の露光領域の外部を走査するタイミングで光量を調節するように構成されているレーザ露光装置。
  2. 前記レーザ光源からの出力光線束を変調する音響光学変調素子を備え、前記光量制御手段は、前記光量センサによる検出光量に基づいて前記音響光学変調素子を制御することにより光量を調節するものである請求項1記載のレーザ露光装置。
  3. 前記光量センサが前記感光材料に対する露光タイミングを検出する始点同期センサで構成される請求項1または2に記載のレーザ露光装置。
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