JP2001150622A - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

Info

Publication number
JP2001150622A
JP2001150622A JP33561799A JP33561799A JP2001150622A JP 2001150622 A JP2001150622 A JP 2001150622A JP 33561799 A JP33561799 A JP 33561799A JP 33561799 A JP33561799 A JP 33561799A JP 2001150622 A JP2001150622 A JP 2001150622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
weight
polyester
coating film
laminated film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33561799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3581616B2 (ja
Inventor
Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
Shinji Yano
真司 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP33561799A priority Critical patent/JP3581616B2/ja
Publication of JP2001150622A publication Critical patent/JP2001150622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3581616B2 publication Critical patent/JP3581616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チタン酸化物からなる光触媒機能層と基材と
なるポリエステルフィルムとの接着性に優れ、かつ光触
媒作用(例えば、表面の防汚効果、抗菌効果、起親水化
効果)を奏する積層フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に(A)水性バインダー30〜80重量%、(B)水溶
性高分子化合物10〜40重量%、(C)平均粒径が2
0〜80nmの微粒子3〜25重量%及び、(D)下記
式(1)で示される化合物5〜20重量%からなる成分
を主成分とすると塗膜を設け、該塗膜の上に平均粒径
0.001〜0.5μmのチタン酸化物および加水分解
性ケイ素化合物の加水分解物から構成される組成物を主
成分とする光触媒機能層を設けた積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光酸化触媒として
使用されるチタン酸化物含有層を設けた積層フィルムに
関し、さらに詳しくはチタン酸化物含有層とポリエステ
ルフィルムの接着性に優れた積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】チタン酸化物は、それ自体が光半導体で
あり、そのバンドギャップ以上のエネルギーを持つ光、
例えば紫外線を照射されると伝導帯に電子が集積し、価
電子帯には正孔(ホール)が生じる。この集積電子およ
び正孔によって生じる電子移動に基づく酸化還元作用に
より大気中の有機物を分解し、殺菌効果を示すという光
触媒活性が知られており、この殺菌効果を工業的に利用
する試みが種々行われている。
【0003】しかし、光活性触媒の高いチタン酸化物層
を例えばポリエステルフィルムなどの基材の表面に形成
させることは困難である。
【0004】従来行われている方法は、1つには純チタ
ン板状体の表面を空気酸化または陽極酸化してチタン酸
化物膜を形成するものであるが、この方法は酸化方法が
難しい割に良好な機能が得られにくい欠点がある。
【0005】別の方法として基材表面にチタン酸化物を
CVD法で蒸着させたりプラズマ照射を行う方法(特開
平6−210170号公報)も知られているが、いずれ
もコストの高い方法であり、また基材の種類によって適
用することができない欠点がある。
【0006】さらに、チタン酸化物粉末をバインダーと
呼ばれる接着剤を介して基材に付着させる方法も試みら
れているが、チタン酸化物の光触媒作用によりバインダ
ー自体が酸化分解され、数ヶ月の後には基材から脱落し
てしまい工業用途の使用に耐えられない問題がある。
【0007】近年、チタンのアルコキシドからゾルゲル
法によってガラス管表面にチタン酸化物薄膜を形成させ
る方法が発表されている。この方法は、アルコキシドの
アルコール溶液にある種の有機ポリマーを添加した溶液
を基材に塗布し、加熱処理によって有機ポリマーを熱分
解除去し、かつチタン酸化物の結晶化を行うというもの
であるが、出発原料が高価なものであることや高温での
加熱処理が必須となっていることが問題点として残る。
【0008】これらの問題に対し、チタン酸化物粉末を
加水分解性ケイ素化合物の加水分解物からなる組成物を
バインダーとして用いた方法(特開平8−164334
号公報)が有効な方法として知られている。しかし、こ
の方法で用いるバインダーは無機質(ガラス質)であ
り、前述の有機バインダーのようにバインダー自体の酸
化分解の問題はないものの、プラスチック基材、特にポ
リエステルフィルムとの接着性が悪いという問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る問題を解消し、チタン酸化物からなる光触媒機能層と
基材となるポリエステルフィルムとの接着性に優れ、か
つ光触媒作用(例えば、表面の防汚効果、抗菌効果、起
親水化効果)を奏する積層フィルムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片
面に(A)水性バインダー30〜80重量%、(B)水
溶性高分子10〜40重量%、(C)平均粒径が20〜
80nmの微粒子3〜25重量%及び、(D)下記式
(1)で示される化合物5〜20重量%からなる成分を
主成分とする塗膜を設け、該塗膜の上に平均粒径0.0
01〜0.5μmのチタン酸化物および下記式(2)で
表わされる加水分解性ケイ素化合物の加水分解物から構
成される組成物を主成分とする光触媒機能層を設けた積
層ポリエステルフィルムにより達成される。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】[ポリエステルフイルム]本発明における
ポリエステルフイルムを構成するポリエステルは熱可塑
性ポリエステルであり、例えばテレフタル酸、イソフタ
ル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、4,4′−ジ
フェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分と、
例えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサ
ンジオール等のグリコール成分とから構成されるポリエ
ステルが好ましく、特にポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシレート
が好ましい。また、上記成分等の共重合ポリエステルで
あっても良い。
【0015】ポリエステルにはフイルムを製造する際の
巻取性、搬送性等を良くするため、必要に応じて滑剤と
しての有機又は無機の微粒子を含有させることが好まし
い。かかる微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、酸化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化
亜鉛、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒
子、尿素樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン
樹脂粒子等が例示される。また、微粒子以外にも着色
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、潤滑剤、触媒、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ポリマ
ー、オレフィン系アイオノマーのような他の樹脂等もポ
リエステルフイルムの透明性を損なわない範囲で任意に
含有させることができる。
【0016】また、遮光性が要求される用途には顔料を
配合したポリエステルフィルムを用いることが好まし
く、TiO2 、BaSO4 やSiO2 の如き顔料を2〜
20%配合した白色ポリエステルフィルムが特に好まし
い。
【0017】本発明におけるポリエステルフイルムは、
150℃で30分間保持したときの熱収縮率が1%以下
の二軸延伸フイルムであることが、ポリエステルフィル
ムを使用した際に寸法安定性が良好であり、加工後の取
扱い性の点で好ましい。このような熱収縮率を有する二
軸延伸フイルムは、例えば、二軸延伸後に熱固定やポリ
エステルのTg以上の温度での熱処理によりフィルムの
密度を例えば1.390g/cm3 以上とすることによ
り得ることができる。
【0018】[塗膜成分]本発明の塗膜を構成する成分
は、(A)水性バインダー、(B)水溶性高分子、
(C))平均粒径が20〜80nmの微粒子(以下
『(C)微粒子』と略記する)及び(D)前記式(1)
で示される化合物(以下『(D)化合物』と略記する)
を主成分とするものである。
【0019】[(A)水性バインダー]本発明において塗
膜を形成する成分として用いる(A)水性バインダーと
しては、(A−1)共重合ポリエステル、(A−2)共
重合アクリル、(A−3)アクリル変性ポリエステル及
び、(A−4)ポリウレタンを挙げることができる。
【0020】(A−1)共重合ポリエステルは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4′−ジフェニル
ジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、5−スルホイソフタル酸、トリメリ
ット酸、ジメチロールプロピオン酸等のカルボン酸成分
及び5−Naスルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフ
タル酸、5−Kスルホテレフタル酸等のスルホン酸塩基
を有するジカルボン酸成分と、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ネオペンチレングコール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ビスフェノール−Aのアルキレンオキ
シド付加物等のヒドロキシ化合物成分とから構成される
共重合ポリエステルであって、水溶液、水分散液又は乳
化液として使用される。
【0021】(A−1)共重合ポリエステルでは、親水
性を付与するための、スルホン酸塩基を有するジカルボ
ン酸成分が、分子内の全カルボン酸成分に対し、1〜1
6モル%共重合されていることが好ましい。スルホン酸
塩基を有するジカルボン酸成分の共重合割合の下限は
1.5モル%が特に好ましく、上限んは14モル%であ
ることが特に好ましい。スルホン酸塩基を有するジカル
ボン酸成分が1モル%未満ではコポリエステルの親水性
が不足し、一方16モル%を超えると塗膜の耐湿性が低
下するので好ましくない。
【0022】また、(A−1)共重合ポリエステルは二
次転移点(Tg)が20〜90℃であることが好まし
く、その下限は25℃、上限は80℃であることが特に
好ましい。Tgが20℃未満ではフイルムがブロッキン
グしやすく、一方90℃を超えるとフイルムの削れ性や
接着性が低下するので好ましくない。
【0023】(A−2)共重合アクリルは、アクリル系
モノマーを重合して得られる共重合体であり、アクリル
系モノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ナト
リウム、アクリル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アクリルメタクリレート、ビニルスルホン酸ナトリ
ウム、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド等を例示することができる。これらのアクリル系モノ
マーは、例えばスチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル、メタクリルニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ジビニルベンゼン等の他の不飽和単量体と併用する
こともできる。また、前記共重合アクリルとして、変性
共重合アクリル、例えば前記共重合アクリルをポリエス
テル、ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、フェノー
ル樹脂等で変性したブロック重合体、あるいはグラフト
重合体としても用いることができる。
【0024】(A−3)アクリル変性ポリエステルは、
アクリル系樹脂成分で変性されたポリエステルであり、
例えばポリエステルからなる水溶性または水分散性樹脂
中においてアクリル系樹脂を共重合させることによって
合成できる。
【0025】かかるポリエステルを構成する成分とし
て、以下の多塩基酸またはそのエステル形成性誘導体と
ポリオールまたはそのエステル形成性誘導体を例示でき
る。すなわち、多塩基酸成分としてはテレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、ダイマー酸等が挙げられる。これらの酸成分
を2種以上を用いて共重合ポリエステル樹脂を合成す
る。また、若干量のマレイン酸、イタコン酸等の如き不
飽和多塩基酸成分や、p−ヒドロキシ安息香酸等の如き
ヒドロキシカルボン酸を用いることができる。
【0026】また、ポリオール成分としては、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシレ
ングリコール、ジメチロールプロパン、ポリ(エチレン
オキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコール等が挙げられる。これらは2種以上を用
いることができる。
【0027】更に、アクリル系樹脂成分としては以下に
例示するビニル系モノマーが挙げられる。すなわち、ア
ルキルアクリレート、アルキルメタクリレート(アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等が
挙げられる。)、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート等のヒドロキシ含有モノマー、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−アルキルアクリルアミド、
N−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジアルキルア
クリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリレート(ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基
等が挙げられる。)、N−アルコキシアクリルアミド、
N−アルコキシメタクリルアミド、N,N−ジアルコキ
シアクリルアミド、N,N−ジアルコキシメタクリルア
ミド(アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基等が挙げられる。)、
N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタク
リルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−フェニ
ルメタクリルアミド等のアミド基含有モノマー、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリル
グリシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ール酸、クロトン酸、スチレンスルホン酸及びその塩
(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、第三級
アミン塩等が挙げられる。)等のガルボキシ基またはそ
の塩を含有するモノマー、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸等の酸無水物のモノマー、ビニルイソシアネート、
アリルイソシアネート、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルトリアルコキシシラン、アルキルマレイン酸モノエ
ステル、アルキルフマール酸モノエステル、アルキルイ
タコン酸モノエステル、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、塩
化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン等のモノマーが挙げ
られる。これらのモノマーは1種あるいは2種以上を用
いて共重合することができる。
【0028】本発明においては、これら例示されたモノ
マーに限定されるものではない。
【0029】これらの中、アクリル系樹脂成分で変性さ
れたポリエステルは、アクリル系樹脂成分としてメチル
メタクリレート/イソブチルメタクリレート/アクリル
酸/メタクリル酸/グリシジルメタクリレートから構成
される樹脂、ポリエステルとしてテレフタル酸/イソフ
タル酸/5−Naスルホイソフタル酸/エチレングリコ
ール/ネオペンチルグリコールから構成される共重合ポ
リエステルからなる樹脂が好ましく挙げられる。
【0030】(A−4)ポリウレタンは、通常手法によ
って水分散体用として作られたものから選択することが
でき、具体的には、以下のようなポリオール成分、ポリ
イソシアネート成分、鎖長延長成分、架橋成分等を原料
とする通常の重合反応によって合成することができる。
ポリオール成分としては、ポリエステルジオール、ポリ
カーボネートジオール、ポリエーテルジオール等から適
宜選択することができる。具体的には、ポリエチレンテ
レフタレート系、ポリエチレンイソフタレート系、ポリ
エチレンシクロヘキサンジカルボキシレート系、ポリエ
チレンアジペート系、ポリヘキシレンアジペート、ポリ
カプロラクトンのようなポリエステル類、ポリオキシエ
チレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、
ポリオキシプロピレントリオール、ポリオキシテトラメ
チレングリコールのようなポリエーテル類、アクリル系
ポリオール、ひまし油などが挙げられる。ポリイソシア
ネート成分は、具体的には、キシリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネートのような脂肪族
系ジイソシアネート等、トリレンジイソシアネート、フ
ェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネ
ートのような芳香族系ジイソシアネート等が挙げられ
る。鎖長延長剤または架橋剤としては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ヒドラジン、エチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、4,4’−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、水などが挙げられる。これら
に含まれる水分散性官能基ユニットは、構成される各ユ
ニットでどのように導入させても良いが、例えば鎖長延
長剤としてジメチロールプロピオン酸等を用い、カルボ
ン酸を導入し、これを中和して塩とする方法等が用いら
れる。本発明で用いることができるポリウレタンは、上
記に記載した範囲の構成単位からなる共重合ポリウレタ
ンであることが好ましい。
【0031】[(B)水溶性高分子]本発明において塗膜
を形成する成分として用いる(B)水溶性高分子は水に
可溶な高分子化合物であり、100℃の熱水に5重量%
以上可溶な高分子化合物が好ましく、ポリビニルアルコ
ール(以下『(B)ポリビニルアルコール』ということ
がある)、ポリビニルピロリドン(以下『(B)ポリビ
ニルピロリドン』ということがある)を特に好ましい例
として挙げることができる。
【0032】(B)ポリビニルアルコールは、ケン化度
が75〜95mol%であることが好ましい。このケン
化度が75mol%未満では塗膜の耐湿性が低下し、一
方95mol%を超えると、平均粒径0.001〜0.
5μmのチタン酸化物および前記式(2)で表わされる
加水分解性ケイ素化合物の加水分解物から構成される組
成物を主成分とする光触媒機能層(以下『光触媒機能
層』と略記する)に対する接着性が低下するので好まし
くない。更に、ポリビニルアルコールはカチオン変性し
たものが、光触媒機能層に対する接着性が良好のため好
ましい。また、ポリビニルピロリドンは、K価が26〜
100であることが好ましい。K価が26未満では塗膜
の強度弱いので好ましくない。また、K価が100を超
えると光触媒機能層に対する接着性が低下するため好ま
しくない。また平均分子量が40000以下ではフィル
ムの塗膜の耐削れ性が低下するので好ましくない。
【0033】[(C)微粒子]本発明において塗膜を形成
する成分として用いる(C)微粒子は有機又は無機の微
粒子であり、粒径が20〜80nmのものである。かか
る微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、
酸化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架
橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラ
ミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子等が例示され
る。該微粒子の粒径が20nm未満ではフイルムがブロ
ッキングしやすく、一方80nmを超えると削れ性が低
下するので好ましくない。
【0034】[(D)化合物]さらに、本発明において
は、塗膜を形成する成分として(D)化合物を用いるこ
とにより、塗膜と光触媒機能層との接着性を強固なもの
とすることができる。
【0035】[塗膜]本発明において、塗膜構成成分の
(A)水性バインダー、(B)水溶性高分子、(C)微
粒子及び(D)化合物の配合割合は、(A)水性バイン
ダーが30〜80重量%、(B)水溶性高分子が10〜
40重量%、(C)微粒子が3〜35重量%、(D)化
合物が5〜20重量%である。(A)水性バインダー成
分の割合が30重量%未満ではポリエステルフイルムと
の接着性が不足し、一方80重量%を超えると光触媒機
能層に対する接着性が低下するので好ましくない。
(B)水溶性高分子成分の割合が10重量%未満では光
触媒機能層に対する接着性が不足し、一方40重量%を
超えると積層フィルムの耐ブロッキング性が低下するの
で好ましくない。また、(C)微粒子成分の割合が3重
量%未満ではフイルムの滑性(搬送性)が不足し、一方
25重量%をこえると塗膜の削れ性が低下するので好ま
しくない。(D)化合物成分の割合が5重量%未満では
光触媒機能層に対する接着性が不足し、一方20重量%
を超えると積層フィルムの耐ブロッキング性が低下し、
また塗膜とポリエステルフィルムとの接着性が低下する
ため好ましくない。
【0036】尚、本発明の積層フイルムは、塗膜表面の
中心線平均粗さ(Ra)が10nm〜250nmの範囲
にあることが、塗膜とポリエステルフイルムとの接着
性、塗膜と光触媒機能層に対する接着性、塗膜の耐削れ
性、積層フィルムの耐ブロッキング性や搬送性が良好と
なるため好ましい。このようなRaを有する塗膜は、例
えば塗膜成分として前記(C)微粒子を前記の割合で用
いることにより得ることができる。
【0037】本発明においては塗膜を形成する成分とし
て、上記の成分以外にメラミン樹脂等の他の架橋剤樹
脂、帯電防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸収剤等
を使用することができる。
【0038】[塗膜の積層]本発明においては、ポリエ
ステルフイルムの少なくとも片面に前記成分からなる塗
膜を積層するが、例えば延伸可能なポリエステルフイル
ムに塗膜を形成する成分を含む水性液を塗布した後、乾
燥、延伸し、必要に応じて熱処理することにより積層す
ることができる。この水性液の固形分濃度は、通常30
重量%以下であり、10重量%以下がさらに好ましい。
【0039】上記の延伸可能なポリエステルフイルムと
は、未延伸ポリエステルフイルム、一軸延伸ポリエステ
ルフイルムまたは二軸延伸ポリエステルフイルムであ
る。このうちフイルムの押出し方向(縦方向)に一軸延
伸した縦延伸ポリエステルフイルムが特に好ましい。
【0040】ポリエステルフイルムへ水性液を塗布する
場合は、通常の塗工工程、即ち二軸延伸熱固定したポリ
エステルフイルムに該フイルムの製造工程と切り離した
工程で行うと、芥、塵埃等を巻き込み易く好ましくな
い。かかる観点よりクリーンな雰囲気での塗布、即ちフ
イルム製造工程での塗布が好ましい。そして、この塗布
によれば、塗膜のポリエステルフイルムへの密着性がさ
らに向上する。
【0041】塗布方法としては、公知の任意の塗布法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法などを単独
または組み合わせて用いることができる。塗布量は走行
しているフイルム1m2 当り0.5〜20g、更に1〜
10gが好ましい。水性液は水分散液又は乳化液として
用いるのが好ましい。
【0042】水性液を塗布した延伸可能なポリエステル
フイルムは、乾燥、延伸処理工程に導かれるが、かかる
処理は、従来から知られている条件で行うことができ
る。このうち特に好ましい条件としては、例えば乾燥条
件は90〜130℃×2〜10秒であり、延伸温度は9
0〜130℃、延伸倍率は縦方向3〜5倍、横方向3〜
5倍、必要ならば再縦方向1〜3倍であり、熱固定する
場合は180〜240℃×2〜20秒である。
【0043】かかる処理後のポリエステルフイルムの厚
さは50〜150μmであること、また塗膜の厚さは
0.02〜1μmであることが好ましい。
【0044】本発明における塗膜層は、ポリエステルフ
ィルムに対して優れた接着性を奏し、かつ光触媒機能層
に対して優れた接着性を有する。
【0045】[光触媒機能層]本発明において光触媒機
能層に用いられるチタン酸化物は、特定エネルギーを持
つ光の照射で有機物の酸化還元に対して触媒作用を示す
ものであり、純粋なチタン酸化物の他、含水酸化チタ
ン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸、
水酸化チタンと呼ばれているものを含む。二酸化チタン
またはこれより低次酸化状態にあるものが特に好ましく
用いられる。二酸化チタンの結晶型はアナターゼ型、ル
チル型、フルッカイト型のいずれでもよくまたこれらの
混合体でも良い。
【0046】これらのチタン酸化物は微粉末状であり、
その粒径は光触媒活性の強さから見て0.001〜0.
5μmである必要がある。この微粉末は乾燥状態の粉末
として用いても良いが、後述の加水分解性ケイ素化合物
から誘導されるシリカバインダーと均一分散させるため
に予め分散体としておく事が望ましい。本発明の組成物
中においてチタン酸化物が良好に分散されているか否か
は塗膜を形成したときの光触媒機能に大きく影響してく
る。
【0047】チタン酸化物は種々の公知の方法で製造さ
れる。例えば1.硫酸チタニル、塩化チタン、有機チタ
ン化合物などのチタン化合物を必要に応じて核形成種の
存在下に加水分解する方法、2.硫酸チタニル、塩化チ
タン、有機チタン化合物などのチタン化合物に、必要に
応じて核成形種の存在下にアルカリを添加し、中和する
方法、3.塩化チタン、有機チタン化合物などを気相酸
化する方法、4.上記1,2の方法で得られたチタン酸
化物を焼成する方法などが挙げられる。特に、前記1,
2の方法で得られたチタン酸化物は光触媒機能が高いた
め好ましい。光触媒機能を更に向上させるためにチタン
酸化物表面に白金、金、銀、銅、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウムなどの金属、酸化ルテニウム、酸化ニッ
ケル等の金属酸化物を被覆しても良い。
【0048】これらのチタン酸化物は水などの溶媒に高
度に分散させて使用される。超微粒子となっているチタ
ン酸化物を二次凝集させずに水などの溶媒と均一分散さ
せておくためには、酸性またはアルカリ性として保存し
ておくことが好ましい。酸性下に置くときはpH0.5
〜4、特に1〜3.5とするのが好ましい。分散媒体と
しては水の他、水とアルコールの混合物を用いても良
い。
【0049】[加水分解性ケイ素化合物]本発明で用いら
れる前記式(2)で表わされる加水分解性ケイ素化合物
としては、アルキルシリケート、ハロゲン化ケイ素及び
これらの部分加水分解物である。アルキルシリケートと
してはメチル、エチル、イソプロピルシリケートなどが
用いられる。これらのシリケートはいずれも単量体もし
くは部分加水分解によって生成するオリゴマーの形で用
いられ、オリゴマーとしては一般式Sinn-1(OR)
2n+2(ただしnは2〜6,Rは炭素数1〜4のアルキル
基)で表わされるアルキルシリケート縮合物が特に好ま
しい。これらのオリゴマーは混合物でも用いられる。
【0050】部分加水分解するときの触媒としては酸、
アルカリのいずれもが使用できる。チタン酸化物分散体
が酸性のときは酸で加水分解したアルキルシリケートが
好ましい。加水分解液の分散溶媒は水または炭素数が1
〜4のアルコールが用いられる。酢酸エチルなどのエス
テル類は、組成物液を不安定にするので好ましくない。
本発明において用いられるケイ素化合物及びその部分加
水分解物は、チタン酸化物を結合させる目的で用いられ
るものであるので以下においてシリカバインダーと呼
ぶ。
【0051】チタン酸化物とシリカバインダーとの混合
は、適宜に出来るが、一例を示すと酸性下にある所定量
の二酸化チタン水性分散液を10〜50℃の液温に保持
し、これに秤量したアルキルシリケートもしくは部分加
水分解物を一定時間かけて滴下添加する。滴下終了後、
1〜5時間撹拌下に反応させて組成物液を調製する。ア
ルキルシリケートもしくは部分加水分解物添加の際にこ
れの加水分解触媒を同時に加えても良いし、二酸化チタ
ン分散液中に存在する酸分を利用して加水分解を進めて
も良い。分散媒体としてアルコール系の媒体を用いる場
合は、二酸化チタンの水/アルコール混合媒体分散液
と、アルコール媒体中でアルキルシリケートもしくは部
分加水分解物を50〜1500%加水分解した液とを撹
拌下に混合して本組成物を得ることもできる。
【0052】本発明において加水分解率とは、アルキル
シリケート1モルに対し水2モルの割合で使用した場合
を加水分解率100%として水の使用量によって算出し
たものである。一般式Sinn-1(OR)2n+2の形の部
分加水分解物を用いた場合は、この縮合体1モルに対し
水n+1モルの割合で使用した場合を加水分解率100
%として算出した。
【0053】本発明の組成物中のチタンとシリカとの割
合は、各々二酸化チタンと二酸化ケイ素に換算した重量
比(TiO2/SiO2)で96/4〜30/70とする
ことが好ましい。シリカの割合が70%を超えるとチタ
ン酸化物の光触媒機能が小さくなってしまい、実用性が
乏しくなる。これはチタン酸化物粒子表面を覆うシリカ
の割合が大きくなり、チタン酸化物と酸化分解されるべ
き物質との接触を妨害することになるからと思われる。
一方、シリカの混合割合が4%以下であると基材及びチ
タン酸化物同士の接着強度が充分でなく指触や振動で容
易に脱落してしまい、塗膜として工業的に使用しにくい
ものになる。シリカのさらに好ましい割合は10〜50
%である。
【0054】本発明の組成物中の固形分濃度は重量で3
0%以下である。ここで固形分とは全組成物中における
チタン酸化物とシリカの合計量を言い、チタン酸化物は
二酸化チタンに、シリカは組成物中のアルキルシリケー
トもしくはそのオリゴマー中のケイ素(Si)分をSi
O2に換算した値を用いる。その他の成分は水分及び/
または有機溶媒が主体であり、組成物を基材面上へ塗布
後、乾燥により実質的に除去されるべきものである。好
ましい固形分濃度は5〜20%であり、5%以下になる
と基材との接着性は強固になるが塗膜の厚さ、つまり二
酸化チタン量が不十分で光触媒機能を充分発揮できる塗
膜を形成できない。二層塗り、三層塗りで塗膜厚さを厚
くする事は可能であるが、通常は固形分濃度をわざわざ
低くして手間の掛かる二層塗りをするメリットは出てこ
ない。しかし、光触媒機能を犠牲にしても強固な薄い塗
膜を必要とする場合など特殊な用途には用いることがで
きる。
【0055】一方、固形分濃度が30%を超えると組成
物中の固形物の分散性が悪くなり、組成物の保存安定性
が著しく低下し、僅かな日数でゲル化が生じ易くなる。
また、このような高濃度になると成膜性も悪く、形成さ
れた被膜の基材との接着性が大きく低下し、指で擦ると
剥離してしまうようになるので好ましくない。
【0056】本発明の組成物には少量のチタンアルコキ
シド、四塩化チタンを加えても良い。又チタン、或いは
シランカップリング剤などを加えても良い。更に、組成
物の安定性確保及び濡れ特性を改善するために各種界面
活性剤を加えても良い。また、アルコキシ基を2個以上
含むアルキシランもしくはハイドロシランを少量添加し
ても良いがこれらチタン、シランの化合物は固形分算出
の際のシリカ換算に加えるものとする。
【0057】[光触媒機能層の積層]本発明における光触
媒機能層は、ポリエステルフィルムの塗膜(架橋プライ
マー層)を設けた面に更に積層されるが、その方法は光
触媒機能層の成分を含む塗液を塗布する方法が好まし
い。
【0058】すなわち、光触媒機能層の成分を含む塗液
は、基材フィルムの塗膜(架橋プライマー層)を設けた
面に塗布され、乾燥、場合によって低温焼成されて塗膜
化される方法が好ましい。塗布方法は塗布すべき基材の
形状によってスピンコーティング、スプレーコーティン
グ、バーコート、ディップ法などが適宜に使用される。
光触媒機能層の厚さは0.1〜3μm、特に0.3〜2
μmが適当である。チタン酸化物の光触媒活性は、表面
に露光し酸化分解されるべき化合物と接触可能なチタン
酸化物の量に関係するので本来は光触媒機能層の厚さは
関係ないが、現実には光触媒機能層の厚さに不均一な部
分が生じるので、また粒子の分散は必ずしも理想とする
ような均一な状態とはならないので、余り薄くすると光
触媒機能層表面上のチタン酸化物の量が少なく光触媒活
性が充分でないので前記程度の厚さにすることが好まし
い。このような厚さであると光触媒機能層を透明にする
ことも可能であり、基材の持つ透明性や色などを損なう
ことなく、その表面に光活性を持つ被膜を形成すること
が出来る。
【0059】上記の方法で設けられた光触媒機能層は1
00〜180℃の乾燥によって、爪でこすっても容易に
剥離しない強固な被膜を形成することができる。
【0060】これに対し、ポリエステルフィルム上に光
触媒機能層を直接塗設した場合、得られた塗膜はセロテ
ープなどを貼り付け、剥離すると容易にポリエステルフ
ィルムから剥離してしまい、その後の加工、さらには製
品として使用されることを考えると光触媒機能層の脱落
による光触媒活性機能が損なわれる可能性が高い。
【0061】[中間層]さらに、本発明において、塗膜と
光機能触媒層との間に前述の式(2)で表わされる加水
分解性ケイ素化合物の加水分解物からなる層(以下『中
間層』という)を設けると、光触媒作用による塗膜の酸
化分解を防止することができ、積層フィルムの長期耐久
性を向上させることができるので好ましい。
【0062】かかる加水分解性ケイ素化合物は、前述の
光触媒機能層を構成する加水分解性ケイ素化合物と同一
または同種のものであり、また層を設ける方法も同様の
方法で実施することができる。
【0063】かかる中間層を設けることにより、塗膜と
光触媒機能層との接着性をさらに向上させる効果が得ら
れる。
【0064】本発明の積層フィルムは、その光触媒活性
と各層間の接着性、および耐久性が優れることにより極
めて広い種々の用途に利用することができる。例えば、
表面に付着した有機物や微生物を分解除去する目的でガ
ラスや金属表面を保護するフィルムとして使用できる。
また、壁材などに貼合せると、壁面を自動浄化できるた
め病院などの壁面の殺菌効果が期待できる。さらには、
鏡や窓ガラスに貼り合せるだけで水滴による曇り防止に
も適用できる。
【0065】これらの用途のために、ガラス、金属、プ
ラスチックなどの種々の対象物との貼合せや接着には、
公知の粘着剤や接着剤を使用することができ、光触媒活
性機能を持つ保護フィルムとして、すでに設置されてい
る構造物に対する適用に特に有用である。
【0066】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を更に詳細に説
明する。なお、例中の「部」は重量部」を意味する。ま
た、積層フィルムの特性は以下の方法で測定、評価し
た。
【0067】(1)接着性 フィルムの光触媒機能層塗膜面に、セロテープを貼り付
け、ゴムロールで圧着した後、フィルム面を垂直にかつ
すばやくセロテープを剥離した。この操作を5回繰り返
し、下記の基準で評価した。 ◎ :5回とも塗膜の脱落がない。 ○ :1回塗膜の脱落がある。 △ :2回塗膜の脱落がある。 ×〜△:3回塗膜の脱落がある。 × :4回塗膜の脱落がある。 ×× :5回とも塗膜の脱落がある。 なお、1mW/cm2の紫外線を1ヶ月間照射した後の
フィルムについても上記と同じ評価をした結果、5回と
も塗膜の脱落がなかったものに対しては、◎を付した。
【0068】(2)アルデヒド分解性 サンプルを0.8リットルのガラス容器に入れ、悪臭成
分であるアセトアルデヒドが100ppmの濃度となる
量をガラス容器に導入し密封した。次に30分間紫外線
を照射せずに30分間維持した後、サンプル表面での紫
外線強度が1mW/cm2となる量ブラックライト光を
照射した。60分間照射後、ガラス容器中のアセトアル
デヒドの濃度を測定し、下記の基準で評価した。 ◎:25ppm未満 ○:25ppm以上50ppm未満 △:50ppm以上75ppm未満 ×:75ppm以上
【0069】(3)防曇性 500mlビーカーに100mlの水を入れ、30℃で
保持した状態で、サンプルフィルムを、光触媒機能層が
内側になるようにしてビーカーのふたをして、室内の温
度を8℃以下に保ち、7日間観察し下記の基準で評価し
た。 ○:フィルム表面に曇りがなかった。 ×:フィルム表面に曇りが発生した。
【0070】(4)摩擦係数 ASTM・D1894―63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパ―測定器を使用し、フイルムの表面と裏面を
合わせ、荷重1kgを加えて静摩擦係数を測定した。摩
擦係数が0.6を超えるとフイルム搬送性に支障をきた
す。
【0071】(5)ブロッキング性 50mm幅に切断したフイルムを2枚重ね、4.8Mp
aの荷重下40℃×50%RH×17時間処理した後、
引張り試験機にて荷重を加えた箇所の剥離強度(g/5
0mm)を測定した。剥離強度の値により下記の通り評
価した。 剥離強度≦10g/50mm…ブロッキング性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm…ブロッキング性やや良好 30g/50mm<剥離強度 …ブロッキング性不良
【0072】(6)二次転移点 デュポン製 Thermal Analyst 200
0型 示差熱量計にて、20℃/分の昇温速度にて測定
した。
【0073】(7)固有粘度 オルソクロロフェノール溶媒による溶液の粘度を35℃
にて測定し求めた。
【0074】(8)耐湿性 前記ブロッキング性の評価において、処理条件を60℃
×70%RH×17時間としたほかは同様の方法で剥離
強度(g/50mm)を測定した。測定結果より下記の
通り評価した。 剥離強度≦10g/50mm …耐湿性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm …耐湿性やや良好 30g/50mm<剥離強度 …耐湿性不良
【0075】(9)熱収縮率 ポリエステルフイルムを150℃×30分熱処理した後
の収縮率を標点間距離30cmで測定した。
【0076】(10)中心線平均粗さ(Ra) JIS B0601に準じて、(株)小坂研究所製の高
精度表面粗さ計SE−FATを使用して、針の半径2μ
m、荷重30mgで拡大倍率5万倍、カットオフ0.0
8mmの条件下に、チャートを描かせ表面粗さ曲線から
その中心線方向に測定長さLの部分を抜きとり、この抜
きとり部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とし
て、粗さ曲線をY=f(x)で表した時、次式で与えら
れた値をnm単位で表わした。
【0077】
【数1】
【0078】この測定は基準長を1.25mmとして、
4個測定し、平均値で表わした。
【0079】[実施例1]テレフタル酸成分及びエチレ
ングリコール成分からなるポリエステル(固有粘度が
0.62)を20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融
押し出しして未延伸フイルムとし、次に該未延伸フイル
ムを機械軸方向に3.6倍延伸した後、水性バインダー
として、共重合ポリエステル(酸成分がテレフタル酸
[60モル%]、イソフタル酸[36モル%]および5
―Naスルホイソフタル酸[4モル%]、グリコール成
分がエチレングリコール[70モル%]およびネオペン
チルグリコール[30モル%]よりなる共重合ポリエス
テル:Tg=40℃、以下、『E』と略記する)51重
量%、ケン化度86〜89モル%のポリビニルアルコー
ル20重量%、平均粒径40nmの架橋アクリル樹脂粒
子10重量%、下記式(3)で示される化合物(以下、
『O』と略記する)10重量%並びにポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル9重量%からなる組成の、固形分濃
度4重量%の水性液をロールコーターにて塗布した。次
いで、水性液を塗布した縦延伸フイルムを乾燥しつつ横
方向に4倍延伸し、更に230℃で熱固定して厚さ38
μmの二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。このフイ
ルムで塗膜(プライマー層)の厚さは0.03μm、中
心線平均表面粗さは15nm、熱収縮率は縦方向で0.
9%、横方向で0.2%であった。
【0080】
【化6】
【0081】得られたフィルムのプライマー層の上に、
加水分解性ケイ素化合物の加水分解物としてエチルシリ
ケートを部分加水分解した塗布液(コルコート103
X,コルコート株式会社製)を塗布液にして5g/m2
の塗布量でコーティングし、150℃で1分間乾燥して
中間層を設けた。さらに中間層上に、平均粒径0.07
〜0.1μmのアナターゼ型二酸化チタンとエチルシリ
ケートの組成物として、TiO2/SiO2に換算して5
0重量%/50重量%となる割合の組成物を溶媒に溶解
し、固形分濃度10%の溶液とした塗布液(ST−K0
3、コルコート株式会社製)を塗布液にして5g/m2
の塗布量でコーティングし、150℃2分間乾燥し、光
触媒機能層を積層したフィルムを得た。この積層フィル
ムの特性を表1に示す。
【0082】[比較例1]塗膜(プライマー層)と中間
層を塗設しない以外は、実施例1と同様にして得た積層
フィルムの特性を表1に示す。
【0083】[実施例2〜16及び比較例2〜5]塗膜
用組成物の種類と比率を表1に示すように変える以外
は、実施例1と同様にして積層フイルムを得た。このフ
イルムの特性を表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】[実施例17、18及び比較例6、7] (C)微粒子の粒径を表2に示すように変えた外は実施
例1と同様にして積層フイルムを得た。得られたフイル
ムの特性を表2に示す。
【0086】
【表2】
【0087】[実施例19、20及び比較例8、9] (A)水性バインダー、(B)水溶性高分子、(C)微
粒子および(D)化合物の比率を表3に示すように変え
た外は実施例1と同様にして積層フイルムを得た。得ら
れたフイルムの特性を表3に示す。
【0088】
【表3】
【0089】尚、表1および表3において水性バインダ
ーの種類E、F、G及びH(注1)は、下記の化合物で
あることを示す。 E:テレフタル酸[60モル%]・イソフタル酸[36
モル%]・5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]/
エチレングリコール[70モル%]・ネオペンチルグリ
コール[30モル%]の共重合ポリエステル(Tg=4
0℃) F:メチルアクリレート[65モル%]、エチルアクリ
レート[28モル%]、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート[2モル%]、N−メチロールメタクリルアミド
[5モル%]から作成された共重合アクリル(数平均分
子量:248000) G:アクリル系樹脂で変性されたポリエステルはアクリ
ル系樹脂部分が40重量%でメチルメタクリレート[6
0モル%]、イソブチルメタクリレート[30モル
%]、アクリル酸[5モル%]、メタクリル酸[2モル
%]、グリシジルメタクリレート[3モル%]で構成さ
れ、ポリエステル部分が60重量%で酸成分としてテレ
フタル酸[60モル%]、イソフタル酸[30モル
%]、5−ナトリウムスルホイソフタル酸[10モル
%]、グリコール成分としてエチレングリコール[80
モル%]、ネオペンチルグリコール[20モル%]で構
成された樹脂 H:テレフタル酸[40モル%]・イソフタル酸[60
モル%]/エチレングリコール[16モル%]・ジエチ
レングリコール[64モル%]・ネオペンチルグリコー
ル[12モル%]からなるポリエステルポリオールに、
鎖延長剤としてプロピオン酸ジメタノール[8モル
%]、イソシアネートとしてイソホロンジイソシアネー
トを含有するポリウレタン
【0090】また、表1において水溶性高分子の種類
P、Q、R、T、U、WおよびX(注2)は、下記の化
合物であることを示す。 P:ケン化度86〜89mol%のポリビニルアルコー
ル Q:ケン化度76〜82mol%のポリビニルアルコー
ル R:ケン化度91〜94mol%のポリビニルアルコー
ル T:K価26〜23、平均分子量40000のポリビニ
ルピロリドン U:K価90〜100、平均分子量1200000のポ
リビニルピロリドン W:ケン化度74〜80mol%のカチオン変性ポリビ
ニルアルコール X:ケン化度86〜91mol%のカチオン変性ポリビ
ニルアルコール
【0091】表1において微粒子の種類MおよびN(注
3)は、下記の化合物であることを示す。 M:平均粒径 40nmの架橋アクリル粒子 N:平均粒径 80nmのコロイダルシリカ粒子 表1において(D)化合物の種類(注4)で、Oは下記
式(3)の化合物、Pは下記式(4)の化合物であるこ
とを示す。
【0092】
【化7】
【0093】
【化8】
【0094】[実施例21]ナフタレンジカルボン酸成
分及びエチレングリコール成分からなるポリエステル
(固有粘度が0.62)からなる組成物を20℃に維持
した回転冷却ドラム上に溶融押し出しして未延伸フイル
ムとし、次に該未延伸フイルムを機械軸方向に3.6倍
延伸した後、水性バインダーとして、共重合ポリエステ
ル(酸成分がテレフタル酸[60モル%]、イソフタル
酸[36モル%]および5―Naスルホイソフタル酸
[4モル%]、グリコール成分がエチレングリコール
[70モル%]およびネオペンチルグリコール[30モ
ル%]よりなる共重合ポリエステル:Tg=40℃)5
1重量%、ケン化度86〜89モル%のポリビニルアル
コール20重量%、平均粒径40nmの架橋アクリル樹
脂粒子10重量%、前記式(3)で示される化合物
(O)10重量%並びにポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル9重量%からなる組成の、固形分濃度4重量%の
水性液をロールコーターにて塗布した。次いで、水性液
を塗布した縦延伸フイルムを乾燥しつつ横方向に4倍延
伸し、更に230℃で熱固定して厚さ38μmの二軸延
伸ポリエステルフイルムを得た。このフイルムで塗膜
(プライマー層)の厚さは0.03μm、熱収縮率は縦
方向で0.9%、横方向で0.2%であった。
【0095】得られたフィルムのプライマー層の上に、
加水分解性ケイ素化合物の加水分解物としてエチルシリ
ケートを部分加水分解した塗布液(コルコート103
X,コルコート株式会社製)を塗布液にして5g/m2
の塗布量でコーティングし、150℃で1分間乾燥して
中間層を設けた。さらに中間層上に、平均粒径0.07
〜0.1μmのアナターゼ型二酸化チタンとエチルシリ
ケートの組成物として、TiO2/SiO2に換算して5
0重量%/50重量%となる割合の組成物を溶媒に溶解
し、固形分濃度10%の溶液とした塗布液(ST−K0
3、コルコート株式会社製)を塗布液にして5g/m2
の塗布量でコーティングし、150℃2分間乾燥し、光
触媒機能層を積層したフィルムを得た。このフィルムは
チタン酸化物からなる光触媒機能層との接着性は良好で
あった。
【0096】[実施例22]中間層を塗設しない以外
は、実施例17と同様に積層フイルムを得た。この積層
フィルムの特性は接着性が○となった以外は実施例17
と同じ特性であった。
【0097】[実施例23]中間層を塗設しない以外
は、実施例18と同様に積層フイルムを得た。この積層
フィルムの特性は接着性が○となった以外は実施例18
と同じ特性であった。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、チタン酸化物からなる
光触媒機能層と基材となるポリエステルフィルムとの接
着性に優れ、かつ光触媒作用(例えば、表面の防汚効
果、抗菌効果、起親水化効果)を奏する積層フィルムを
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 39/06 C08L 39/06 67/02 67/02 75/04 75/04 (72)発明者 矢野 真司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 4F100 AA21C AH02B AH03B AK01B AK02B AK21B AK25B AK41A AK41B AK42A AK51B AK52C AS00B BA03 BA07 BA10A BA10C DE01B EJ38A JA07B JA20B JB05B JB09B JN30C YY00B 4J002 BC033 BE02X BG01W BG04W BG043 BG05W BG053 BG06W BG063 BG07W BG12W BG13W BJ00X BN17W BQ00W CC03W CC183 CD134 CD20W CF01W CF03W CF05W CF06W CF07W CF08W CF10W CF14W CK02W CP03W CP033 DE086 DE106 DE136 DE146 DE236 DJ016 DJ036 GF00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に(A)水性バインダー30〜80重量%、(B)水溶
    性高分子10〜40重量%、(C)平均粒径が20〜8
    0nmの微粒子3〜25重量%及び、(D)下記式
    (1)で示される化合物5〜20重量%からなる成分を
    主成分とすると塗膜を設け、該塗膜の上に平均粒径0.
    001〜0.5μmのチタン酸化物および下記式(2)
    で表わされる加水分解性ケイ素化合物の加水分解物から
    構成される組成物を主成分とする光触媒機能層を設けた
    積層フィルム。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 塗膜と光触媒機能層との間に下記式
    (2)で表わされる加水分解性ケイ素化合物の加水分解
    物からなる層を設けた請求項1記載の積層フィルム。 【化3】
  3. 【請求項3】 塗膜の水性バインダーが共重合ポリエス
    テル、共重合アクリル、アクリル変性ポリエステル、ポ
    リウレタンである請求項1または2記載の積層フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 塗膜の水溶性高分子がポリビニルアルコ
    ールおよび/またはポリビニルピロリドンである請求項
    1乃至3のいずれかに記載の積層フィルム。
  5. 【請求項5】 塗膜の水溶性高分子がケン化度75〜9
    5mol%のポリビニルアルコールである請求項1乃至
    3のいずれかに記載の積層フィルム。
  6. 【請求項6】塗膜の水溶性高分子がケン化度74〜91
    mol%でカチオン変性されたポリビニルアルコールで
    ある請求項1乃至3のいずれかに記載の積層フィルム。
  7. 【請求項7】 塗膜の水溶性高分子のK価が26〜10
    0で、かつ平均分子量が40000以上のポリビニルピ
    ロリドンである請求項1乃至3のいずれかに記載の積層
    フィルム。
  8. 【請求項8】 ポリエステルフイルムが、150℃で3
    0分間保持したときの熱収縮率が1%以下の二軸延伸フ
    イルムである請求項1乃至7のいずれかに記載の積層フ
    イルム。
  9. 【請求項9】 ポリエステルフィルムがポリエチレンテ
    レフタレートフィルムまたはポリエチレン−2,6−ナ
    フタレートフィルムである請求項1乃至8のいずれかに
    記載の積層フイルム。
JP33561799A 1999-11-26 1999-11-26 積層フィルム Expired - Fee Related JP3581616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33561799A JP3581616B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 積層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33561799A JP3581616B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 積層フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001150622A true JP2001150622A (ja) 2001-06-05
JP3581616B2 JP3581616B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=18290598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33561799A Expired - Fee Related JP3581616B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3581616B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051266A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Fujifilm Corp 親水性部材
JP2014121855A (ja) * 2012-12-22 2014-07-03 Mitsubishi Plastics Inc 積層ポリエステルフィルム
JP2014208319A (ja) * 2013-04-16 2014-11-06 株式会社ダイセル 光触媒塗布体
JP2016166340A (ja) * 2015-03-04 2016-09-15 住友化学株式会社 硬化性樹脂組成物
WO2017065259A1 (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社Adeka 樹脂組成物およびこれを用いた光学フィルム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051266A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Fujifilm Corp 親水性部材
JP2014121855A (ja) * 2012-12-22 2014-07-03 Mitsubishi Plastics Inc 積層ポリエステルフィルム
JP2014208319A (ja) * 2013-04-16 2014-11-06 株式会社ダイセル 光触媒塗布体
JP2016166340A (ja) * 2015-03-04 2016-09-15 住友化学株式会社 硬化性樹脂組成物
WO2017065259A1 (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社Adeka 樹脂組成物およびこれを用いた光学フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3581616B2 (ja) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002105230A (ja) ポリエステルフィルム
JP2001038858A (ja) 積層体および機能性積層体
JP3581616B2 (ja) 積層フィルム
JP2002346393A (ja) 光触媒体およびその製造方法
JP2001064582A (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物及び該組成物を用いた光触媒性親水性複合材の製造
JP3953205B2 (ja) 光触媒機能性積層フィルムおよびその製造方法
JP4884646B2 (ja) 接着層形成用組成物および光触媒担持構造体
JP2003012841A (ja) 包装用積層ポリエステルフィルム
JP2000334876A (ja) 熱線反射機能を有する積層体
JPH1110781A (ja) ケイ酸塩含有シート
JP4509718B2 (ja) 光触媒層転写体
JP2000117918A (ja) 屋外使用に適した熱線反射フィルムおよびそれからなる積層体
JP2000153578A (ja) 光触媒機能性窓貼り用積層フィルムおよびそれからなる積層体
JP4239290B2 (ja) 金属缶蓋貼合せ被覆用透明積層フィルム及び金属缶蓋
JP2000094568A (ja) 屋外使用に適した積層フィルム
JPH10214801A (ja) ダイシングテープ
JP2000037808A (ja) 積層フィルム
JP2005066481A (ja) 貼付用光触媒
JPH11216828A (ja) 積層フィルム
JP4403479B2 (ja) 積層ポリエステル系フィルム
KR100963078B1 (ko) 광촉매 기능성 필름
JP2000062080A (ja) 積層フィルム
JP6288160B2 (ja) 窓貼り用積層ポリエステルフィルムの製造方法
JP2003211608A (ja) 包装用ポリエステルフィルム
JP2002127295A (ja) 積層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees