JP2001150488A - 射出成形用金型およびスタンパの取り付け方法 - Google Patents

射出成形用金型およびスタンパの取り付け方法

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JP2001150488A JP33236799A JP33236799A JP2001150488A JP 2001150488 A JP2001150488 A JP 2001150488A JP 33236799 A JP33236799 A JP 33236799A JP 33236799 A JP33236799 A JP 33236799A JP 2001150488 A JP2001150488 A JP 2001150488A
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inner hole
suction
fitting
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Kazuo Inoue
和夫 井上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンパ内径がφ30mmより小さい場合で
あっても、スタンパ内周押さえやスタンパが破損しない
射出成形用金型およびスタンパの取り付け方法を提供す
る。 【解決手段】 スタンパ3の内周端を、スタンパ内周押
さえ4のキャビティ13側の外周端部に形成した環状凸
部に係止する。更に、環状の隙間20を用いて、スタン
パ3上に形成した情報用凹凸面より内周領域でスタンパ
3を真空吸引して金型に吸着させる。以上によりスタン
パ3の金型への取り付け力を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンパを取り付
けて使用される光ディスク用の射出成形用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク基板を射出成形する場合、一
対の金型の少なくとも一方のキャビティ側の面に所定の
凹凸を形成したスタンパを取り付けることにより、スタ
ンパの凹凸形状を光ディスク基板表面に転写形成する方
法が知られている。
【0003】図8は、従来の光ディスク基板の射出成形
用の金型にスタンパを取り付ける方法の一例を示した断
面図である。図示したように、中央部に内孔を有する円
盤状のスタンパ101を鏡面盤104上に取り付ける。
このとき、スタンパ101の内孔にスタンパ内周押さえ
102を貫入させ、スタンパ内周押さえ102のキャビ
ティ側外周に連続形成された爪状の係止部102aでス
タンパ101の内周端を係止して、スタンパ101の内
周端を鏡面盤104側に押圧固定する。また、鏡面盤1
04の外周部に固定されたスタンパ外周押さえ103の
内周側に形成された係止部103aでスタンパ101の
外周端を鏡面盤104側に押圧固定する。かくして、ス
タンパ101は金型の一部を構成する鏡面盤104に半
径方向及び面方向に機械的に位置決めされて固定され
る。
【0004】図9は、従来のスタンパの取り付け方法の
別の例を示す断面図である。図9は、スタンパの内周端
の固定方法が図8と相違する。即ち、スタンパ101の
内周面に鏡面盤104側からキャビティ側にいくに従い
径が大きくなるテーパ面を形成し、一方、スタンパ内周
押さえ102のキャビティ近傍の外周面にもキャビティ
に近づくに従い径が大きくなるテーパ面を形成してお
く。スタンパ101の内周に形成したテーパ面と、スタ
ンパ内周押さえ102の外周に形成したテーパ面とを嵌
合させることで、スタンパ101の内周端を係止して鏡
面盤104側に押圧固定する。スタンパ101の外周端
は図8の場合と同様に、スタンパ外周押さえ103の係
止部103aで鏡面盤104側に押圧固定する。図8で
はスタンパ内周押さえ102の係止部102aがスタン
パ101の表面からキャビティ側に突出するが、図9で
はスタンパ内周押さえ102のキャビティ側の面とスタ
ンパ101のキャビティ側の面とを同一面とすることが
でき、キャビティ側に突出する部分がない。
【0005】図10は、従来のスタンパの取り付け方法
の更に別の例を示す断面図である。図10に示す方法で
は、まず、スタンパ101の内孔とスタンパ内周位置決
め105の段部とを嵌合させて半径方向の位置出しを行
う。同時に、図8,9と同様に、スタンパ外周押さえ1
03の係止部103aでスタンパ101の外周端を鏡面
盤104側に押圧固定する。そして、スタンパ101の
内孔近くに設けた、スタンパ内周位置決め105と鏡面
盤104との間に形成した円筒面状の隙間106から真
空吸引してスタンパ101を鏡面盤104側に吸着固定
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スタンパ101の内径
は一般のコンパクトディスク用ではφ37.4mmであ
るが、内側まで印刷するためにφ22mmのものがあ
る。デジタルビデオディスク(DVD)用でも同様であ
る。
【0007】このようにスタンパ101の内径が小さく
なると、図8の場合、スタンパ内周押さえ102の係止
部材102aとスタンパ101の内周端との嵌合部の周
方向長さが短くなる。従って、係止部材102aのスタ
ンパ101に対する押さえ代(半径方向の幅)が同じ場
合には、嵌合部面積が小さくなり、単位面積当たりにか
かる荷重が増大して、係止部材102aが破損したり、
スタンパ101の内周端が損傷したりするという課題が
あった。図9の場合も同様であり、スタンパ101の内
径が小さくなると、スタンパ101の内周に形成したテ
ーパ面と、スタンパ内周押さえ102の外周に形成した
テーパ面との当接面積が小さくなり、両テーパ面の一方
又は双方が破損するという課題があった。
【0008】また、図10の場合、スタンパ101の内
径が小さくなると、これに合わせて隙間106の位置を
内側に移動させる必要があり、その結果、隙間106の
幅を一定とすれば吸着部の面積が小さくなり、スタンパ
101を鏡面盤104に固定する力が弱くなって、スタ
ンパ101が外れて破損するという課題があった。ま
た、内径を小さくしても隙間106の位置を変えずに隙
間106の幅を大きくすると、吸引によってスタンパ1
01が変形するという課題があった。また、内径を小さ
くしても隙間106の位置及び幅を変えないと、内周端
と隙間106との距離が大きくなり、射出成形するたび
にスタンパ101の内周端が金型から離れたり接したり
と移動して、スタンパ101の内周面とスタンパ内周位
置決め105の外周面とが擦れて異物が発生し、これが
射出成形された樹脂内に混入するという問題があった。
【0009】本発明はかかる課題を解決し、スタンパ内
径がφ30mmより小さい場合であっても、スタンパ内
周押さえやスタンパが破損しない射出成形用金型および
スタンパの取り付け方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するための以下の構成とする。
【0011】本発明に係る射出成型用金型は、嵌合する
ことでキャビティを形成する一対の金型と、少なくとも
一方の前記金型の前記キャビティを形成する面に取り付
けられるスタンパとを有し、前記スタンパは、中央部に
内孔を有する略円板形状を有し、その片面の一部に情報
用凹凸が形成されており、前記スタンパは、前記内孔端
での係止と、前記内孔の外側であって前記情報用凹凸が
形成されていない領域での吸着とにより、前記金型に取
り付けられていることを特徴とする。かかる構成によれ
ば、スタンパが内周端で機械的に取り付けられている上
に、金型に吸着固定されているため、機械的方法と吸着
のいずれか一方だけで固定した場合と比べて、スタンパ
の取り付け力が増大する。また、スタンパ及びスタンパ
内周押さえの破損を防止できる。特にスタンパの内径が
小さい場合に有効である。
【0012】上記において、前記内孔端での係止は、前
記スタンパの内孔径より大きな外径の環状凸部を前記内
孔端に嵌合させることにより行なうことができる。かか
る構成によれば、簡単な構成でスタンパの内孔端での係
止を確実に行なうことができる。
【0013】上記において、前記環状凸部の高さが0.
1mm以下、鍔の幅が0.1mm以下であることが好ま
しい。環状凸部の高さが上記範囲より高くなると、溶融
樹脂が金型内に流入した際の流れが阻害されやすくな
り、かつ、環状凸部によって基板の厚みが薄くなって基
板強度が低下する。また、鍔の幅が上記範囲より大きく
なると、鍔の先端部が変形してめくり上がる。
【0014】また、上記の構成において、前記内孔端で
の係止は、前記スタンパの内孔に形成されたテーパ面
に、テーパ面を有する環状部材を嵌合させることにより
行なうこともできる。この場合も、簡単な構成でスタン
パの内孔端での係止を確実に行なうことができる。
【0015】また、上記構成において、前記吸着は、少
なくとも1本の環状の隙間から吸引するのが好ましい。
特に、スタンパの内孔と同心円となるように形成した環
状隙間から吸引すると、周方向に均等に吸着力を作用さ
せることができる。また、隙間の数を多くすることで、
個々の隙間の幅を狭くできるので、スタンパの変形を防
止しながら吸着力を向上させることができる。
【0016】また、上記の構成において、前記環状の隙
間に多孔質部材が配置されていることが好ましい。かか
る構成によれば、多孔質部材がスタンパを支持すること
ができるので、スタンパの変形を防止しながら隙間の幅
を拡大して吸着力を向上させることができる。
【0017】また、上記の構成において、前記吸着を行
なう領域と、前記金型を構成する部材の接合面とが対向
するように配置するのが好ましい。あるいは、前記吸着
を行なう領域と対向する位置に、凸部又は凹部が形成さ
れていることが好ましい。かかる構成によれば、吸着に
よるスタンパの変形が成形基板に転写したとしても、そ
の転写形状を目立ちにくくすることができる。
【0018】また、本発明に係るスタンパの取り付け方
法は、略円板形状で、中央部に内孔を有し、その片面の
一部に情報用凹凸が形成されたスタンパを、射出成型用
金型のキャビティ形成面に取り付ける方法であって、前
記スタンパの内孔端で係止するとともに、前記内孔の外
側であって前記情報用凹凸が形成されていない領域で吸
着することにより、前記スタンパを前記金型に取り付け
ることを特徴とする。かかる構成によれば、スタンパが
内周端で機械的に取り付けられている上に、金型に吸着
固定されているため、機械的方法と吸着のいずれか一方
だけで固定した場合と比べて、スタンパの取り付け力が
増大する。また、スタンパ及びスタンパ内周押さえの破
損を防止できる。特にスタンパの内径が小さい場合に有
効である。
【0019】上記において、前記内孔端での係止を、前
記金型面に形成された、前記スタンパの内孔径より大き
な外径の環状凸部を、前記内孔端に嵌合させることによ
り行なうことができる。あるいは、前記内孔端での係止
を、前記スタンパの内孔に形成されたテーパ面に、前記
金型面に形成されたテーパ面を嵌合させることにより行
なうことができる。かかる構成によれば、簡単な構成で
スタンパの内孔端での係止を確実に行なうことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図を用いて具体的に説明する。
【0021】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
係る射出成形用金型では、スタンパの内周端を環状凸部
材で係止すると共に、スタンパの内周近傍を真空吸引し
て固定する。
【0022】本発明の射出成形用金型の概略構成を図1
に示す。
【0023】図1に示した金型は固定金型1と可動金型
2とに大きく分けられる。所定のデジタル情報等に対応
した凹凸が形成された、中央部に内孔を有する円盤状の
スタンパ3は、凹凸形成面をキャビティ13側にして固
定金型1側の固定鏡面盤6上に取り付けられる。固定鏡
面盤6は固定金型基盤7に螺合されている。固定鏡面盤
6の内側には、円筒状のスタンパ内周押さえ4が挿入さ
れ、更にスタンパ内周押さえ4の内側には固定ブッシュ
8とスプルブッシュ9が順に挿入されている。スプルブ
ッシュ9の中央部に貫通孔が設けられ、この孔から溶融
樹脂が金型内に流入する。固定鏡面盤6の内周面と固定
鏡面ブッシュ10の外周面との間には所定幅の環状の隙
間20が形成されており、この隙間を通じてスタンパ3
を真空吸引する。真空を発生する手段としては真空ポン
プまたはコンバムがある。固定鏡面盤6の外周側には固
定突当リング11が装着されている。この固定突当リン
グ11と可動金型2側の可動突当リング12とが嵌合す
ることで固定金型1と可動金型2とが嵌合し、位置出し
がされると共に金型内にキャビティ13が形成される。
このキャビティ13に樹脂を充填し冷却後、金型1,2
を解放すると基板が得られる。
【0024】可動金型2側は可動突当リング12の内側
に可動金型基盤14と可動鏡面盤15とが、可動鏡面盤
15をキャビティ13側にして積層して挿入されてい
る。可動鏡面盤15の内側には、可動ブッシュ16、エ
ジェクタパンチ17、カットパンチ18、エジェクタピ
ン19が順に挿入されている。カットパンチ18は成形
基板に内孔を形成するものである。エジェクタパンチ1
7とエジェクタピン19は成形基板を取り出す際に突き
出して金型から成形基板を剥がす役割をする。
【0025】図2にスタンパ3の取り付け構造の概略を
示す。スタンパ内周押さえ4の外周の円筒面の外径はス
タンパ3の内径に略一致するように形成され、スタンパ
3を半径方向に位置決めする。スタンパ内周押さえ4の
キャビティ13側の外周端部に環状に連続する環状凸部
4aが形成されている。環状凸部4aは、スタンパ内周
押さえ4のキャビティ13側の主面よりキャビティ13
側(スタンパ3の主面の法線方向)及び半径方向に突出
して形成されており、その外径はスタンパ3の内径より
やや大きく形成されている。また、固定鏡面盤6の外周
部に設置されたリング状のスタンパ外周押さえ5は、鈎
状の断面を有し、その内周側端部の係止部5aはスタン
パ3の外径よりやや小さく形成されている。以上によ
り、スタンパ3の内周端は環状凸部4aで、外周端は係
止部5aでそれぞれ係止されて、スタンパ3は固定鏡面
盤6側に押圧固定されている。更に、固定鏡面盤6の内
周面と固定鏡面ブッシュ10の外周面との間の環状の隙
間20から真空吸引することにより、スタンパ3は固定
鏡面盤6に吸着固定されている。
【0026】本実施の形態1では、スタンパ3の内周端
がスタンパ内周押さえ4の環状凸部4aで機械的に取り
付けられている上に、スタンパ3の内孔近傍で環状に真
空吸引するため、機械的方法と真空吸引のいずれか一方
だけで固定した場合と比べて、スタンパ3の取り付け力
が増大する。
【0027】実施例として、外径120mm、板厚0.
6mmのポリカーボネート樹脂製の成形基板を、樹脂温
度380℃、金型温度125℃、射出速度200mm/
s、最大型締力20トン、サイクル8秒で射出成形し
た。スタンパ3として内径が22mm、外径が138m
m、厚さが0.3mmのものを用いた。スタンパ内周押
さえ4の環状の環状凸部4aは高さHが0.1mm、鍔
の幅W(スタンパ内周押さえ4の外周面からの半径方向
の突出量)が0.1mmで行った。比較例として、図8
に示す構造で、係止部102aを上記実施例と同一寸法
にして同様に射出成形した。比較例では成形基板をスタ
ンパ3から剥がす際に離型用のエアを調整しないとスタ
ンパ内周押さえの係止部102aが破損したが、実施例
の場合は環状凸部4aの破損は生じなかった。
【0028】本実施の形態1では、スタンパ3を押さえ
る手段がスタンパ外周押さえ5だけ、又は真空吸引だけ
ではないため、上記実施例でスタンパ内周押さえ4の環
状凸部4aの高さHを50μmとさらに低くしても環状
凸部4aの破損は生じなかった。この結果、溶融樹脂が
金型内に流入した際の流れが阻害されにくくなり、か
つ、環状凸部4aによって基板の厚みが薄くなる量が減
るので基板がこの部分で折れ曲がりにくくなる。
【0029】上記実施例でスタンパ内周押さえ4の環状
凸部4aの鍔の幅Wを0.15mm以上にすると、環状
凸部4aの外周端がめくり上がる変形が発生した。した
がって、スタンパ内周押さえ4の環状凸部4aの鍔の幅
Wは0.1mm以下が良い。
【0030】スタンパ3を真空吸引すると、スタンパ3
の厚みが0.3mmと薄いために射出成形中にスタンパ
3が固定鏡面盤6に押しつけられて、真空吸引のための
隙間20で変形し、この変形が成形基板に転写される場
合がある。そこで、スタンパ3を真空吸引するための隙
間20の位置は、スタンパ3の情報用凹凸が形成されて
いない部分に設けるのが好ましく、具体的には情報用凹
凸が形成されていないスタンパ3の内孔近傍の領域が好
ましい。
【0031】本発明の実施の形態1ではスタンパ3は固
定金型1側に取り付けているが、もちろん可動金型2側
にスタンパ3を取り付けても良く、固定金型1側と可動
金型2側の両方にそれぞれ別のスタンパ3を取り付けて
も良い。
【0032】(実施の形態2)本実施の形態2スタンパ
の取り付け構造の概略を図3に示す。図3において図2
と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を
省略する。
【0033】本実施の形態2が実施の形態1と異なるの
は、実施の形態1では真空吸引を1つの環状の隙間20
を用いて行なったのに対して、本実施の形態2では、略
同心円状に設けた2つの環状の隙間20a,20bを用
いて行なう点で相違する。即ち、固定鏡面盤6と固定鏡
面ブッシュ10との間に、第2の固定鏡面ブッシュ1
0’を挿入し、固定鏡面盤6の内周面と第2の固定鏡面
ブッシュ10’の外周面とで形成される環状隙間20
b、及び第2の固定鏡面ブッシュ10’の内周面と固定
鏡面ブッシュ10の外周面とで形成される環状隙間20
aから真空吸引して、スタンパ3を吸着固定する。
【0034】吸着固定では、一般に隙間の幅が広くなる
方が吸引する面積が広くなるので吸着力は増大する。し
かし、スタンパ3の厚さが約0.3mmと薄いため隙間
の幅が広くなると吸着による変形が大きくなり、この変
形が成形基板に転写される。これに対して、本実施の形
態2のように環状の隙間を複数設けて真空吸引すれば、
全体としては同一の吸着部面積であっても各隙間の幅を
狭くできるためスタンパ3に生じる変形量が抑制され、
成形した基板に変形が転写されない。
【0035】本実施の形態2でもスタンパ3の内周端が
スタンパ内周押さえ4の環状凸部4aで機械的に取り付
けられている上に、スタンパ3の内孔近傍で環状に真空
吸引するため、機械的方法と真空吸引のいずれか一方だ
けで固定した場合と比べて、スタンパ3の取り付け力が
増大し、スタンパ内周押さえ4の環状凸部4aが破損し
にくくなる。
【0036】(実施の形態3)本実施の形態3のスタン
パの取り付け構造の概略を図4に示す。図4において図
2と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0037】本実施の形態3が実施の形態1と異なるの
は以下の2点である。第1の相違点は、実施の形態1で
は真空吸引を1つの環状の隙間20を用いて行なったの
に対して、本実施の形態3では、隙間20に環状の多孔
質部材22を挿入している点である。第2の相違点は、
スタンパ3の内周端の係止に関して、実施の形態1では
スタンパ内周押さえ4のキャビティ13側の主面に対し
て環状に突出した環状凸部4aを用いたのに対して、本
実施の形態3ではキャビティ13側には突出していない
環状凸部4bを用いている点で相違する。
【0038】第1の相違点に関して、隙間20に多孔質
部材22を挿入すると、多孔質部材がスタンパ3を支持
することができるので、吸着によるスタンパ3の変形を
抑えることができる。このため、同一の変形量であれば
隙間20の幅を広げることができ、結果として吸着部の
面積を増大させることができる。よって、スタンパ3の
変形を抑えながら、吸着力を増大させることができる。
【0039】第2の相違点に関して、本実施の形態3の
ように、スタンパ内周押さえ4のキャビティ13側の主
面を半径方向に拡大するようにして環状凸部4bを形成
すると、基板厚み方向に突出した環状凸部4aを設けた
実施の形態1と比較して、射出時の溶融樹脂の流動が容
易となり、また、基板厚みが薄い部分ができないので基
板の強度の低下を防止できる。
【0040】本実施の形態3でもスタンパ3の内周端が
スタンパ内周押さえ4の係止部4bで機械的に取り付け
られている上に、スタンパ3の内孔近傍で環状に真空吸
引するため、機械的方法と真空吸飲のいずれか一方だけ
で固定した場合と比べて、スタンパ3を取り付ける力が
増大し、スタンパ内周押さえ4の係止部4bが破損しに
くくなる。
【0041】(実施の形態4)本実施の形態4のスタン
パの取り付け構造の概略を図5に示す。図5において図
2と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0042】本実施の形態4が実施の形態1と異なるの
は、実施の形態1では、スタンパ内周押さえ4のキャビ
ティ13側の主面に対して環状に突出した環状凸部4a
をスタンパ3の内周端に係止してスタンパ3を固定した
のに対して、本実施の形態4では、スタンパ3の内周に
形成したテーパ面3aと、スタンパ内周押さえ4の外周
に形成したテーパ面とを嵌合させてスタンパ3を固定し
ている点である。即ち、スタンパ3の内周面に固定鏡面
盤6側からキャビティ13側にいくに従い径が大きくな
るテーパ面3aを形成し、一方、スタンパ内周押さえ4
のキャビティ近傍の外周面にもキャビティ13に近づく
に従い径が大きくなるテーパ面を環状に形成しておく。
中心線に対する各テーパ面の傾斜角度は略同一である。
【0043】本実施の形態4でもスタンパ3の内周端の
テーパ面3aがスタンパ内周押さえ4のテーパ面に機械
的に取り付けられている上に、スタンパ3の内孔近傍で
環状に真空吸引するため、機械的方法と真空吸引のいず
れか一方だけで固定した場合と比べて、スタンパ3を取
り付け力が増大し、スタンパ内周押さえ4のスタンパ3
のテーパ面3aを機械的に押さえているテーパ部分が破
損しにくくなる。
【0044】(実施の形態5)本実施の形態5のスタン
パの取り付け構造の概略を図6に示す。図6において図
1,図2と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0045】本実施の形態5が実施の形態1と異なるの
は、本実施の形態5では、可動金型側の、真空吸引する
環状の隙間20と略対向する位置に可動鏡面盤15と可
動ブッシュ16との接合面を配置した点である。これに
よって、スタンパ3を真空吸引することでスタンパ3が
変形し、その変形形状が成形基板に転写されたとして
も、その反対側の面である成形基板の再生面側には可動
鏡面盤15と可動ブッシュ16との接合面による筋が入
って変形が見えにくくなる。
【0046】なお、図6では、環状の隙間20に対向す
る位置に可動鏡面盤15と可動ブッシュ16との接合面
を配置した例を示したが、これに代えて可動ブッシュ1
6とエジェクタパンチ17との接合面を配置しても良
い。
【0047】(実施の形態6)本実施の形態6のスタン
パの取り付け構造の概略を図7に示す。図7において図
6と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0048】本実施の形態6が実施の形態5と異なるの
は、実施の形態5では環状の隙間20と略対向する位置
に可動鏡面盤15と可動ブッシュ16との接合面を配置
したのに対して、本実施の形態6では環状の隙間20と
略対向する位置にスタックリブを形成するための環状の
凹部23を形成した点である。これによって、スタンパ
3を真空吸引することでスタンパが変形し、その変形形
状が成形基板に転写されたとしても、その反対側の面で
ある成形基板の再生面側には環状凹部23が形状転写し
てできるスタックリブによって変形が見えにくくなる。
【0049】なお、図7では、環状凹部23を可動鏡面
盤15上に設けた例を示したが、これに代えて可動ブッ
シュ16上に設けることもできる。また、環状凹部に代
えて環状凸部を形成しても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スタン
パが内周端で機械的に取り付けられている上に、金型に
吸着固定されているため、機械的方法と吸着のいずれか
一方だけで固定した場合と比べて、スタンパの取り付け
力が増大する。また、スタンパ及びスタンパ内周押さえ
の破損を防止できる。特にスタンパの内径が小さい場合
に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る射出成形用金型の
全体構成を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る射出成形用金型に
おけるスタンパの取り付け構造を示した要部断面図
【図3】本発明の実施の形態2に係る射出成形用金型に
おけるスタンパの取り付け構造を示した要部断面図
【図4】本発明の実施の形態3に係る射出成形用金型に
おけるスタンパの取り付け構造を示した要部断面図
【図5】本発明の実施の形態4に係る射出成形用金型に
おけるスタンパの取り付け構造を示した要部断面図
【図6】本発明の実施の形態5に係る射出成形用金型に
おけるスタンパの取り付け構造を示した要部断面図
【図7】本発明の実施の形態6に係る射出成形用金型に
おけるスタンパの取り付け構造を示した要部断面図
【図8】従来の射出成形用金型におけるスタンパの取り
付け構造の一例を示した要部断面図
【図9】従来の射出成形用金型におけるスタンパの取り
付け構造の別の例を示した要部断面図
【図10】従来の射出成形用金型におけるスタンパの取
り付け構造の更に別の例を示した要部断面図
【符号の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3、101 スタンパ 3a テーパ面 4、102 スタンパ内周押さえ 4a,4b 環状凸部 5、103 スタンパ外周押さえ 6 固定鏡面盤 7 固定金型基盤 8 固定ブッシュ 9 スプルブッシュ 10,10’ 固定鏡面ブッシュ 11 固定突当リング 12 可動突当リング 13 キャビティ 14 可動金型基盤 15 可動鏡面盤 16 可動ブッシュ 17 エジェクタパンチ 18 カットパンチ 19 エジェクタピン 20,20a,20b 環状の隙間 22 多孔質部材 23 凹部 104 鏡面盤 105 スタンパ内周位置決め 106 隙間

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵌合することでキャビティを形成する一
    対の金型と、少なくとも一方の前記金型の前記キャビテ
    ィを形成する面に取り付けられるスタンパとを有し、 前記スタンパは、中央部に内孔を有する略円板形状を有
    し、その片面の一部に情報用凹凸が形成されており、 前記スタンパは、前記内孔端での係止と、前記内孔の外
    側であって前記情報用凹凸が形成されていない領域での
    吸着とにより、前記金型に取り付けられていることを特
    徴とする射出成型用金型。
  2. 【請求項2】 前記内孔端での係止は、前記スタンパの
    内孔径より大きな外径の環状凸部を前記内孔端に嵌合さ
    せることにより行なわれる請求項1に記載の射出成型用
    金型。
  3. 【請求項3】 前記環状凸部の高さが0.1mm以下、
    鍔の幅が0.1mm以下である請求項2に記載の射出成
    形用金型。
  4. 【請求項4】 前記内孔端での係止は、前記スタンパの
    内孔に形成されたテーパ面に、テーパ面を有する環状部
    材を嵌合させることにより行なわれる請求項1に記載の
    射出成型用金型。
  5. 【請求項5】 前記吸着は、少なくとも1本の環状の隙
    間から吸引することにより行なわれる請求項1に記載の
    射出成型用金型。
  6. 【請求項6】 前記環状の隙間に多孔質部材が配置され
    ている請求項5に記載の射出成形用金型。
  7. 【請求項7】 前記吸着を行なう領域と、前記金型を構
    成する部材の接合面とが対向するように配置された請求
    項1に記載の射出成型用金型。
  8. 【請求項8】 前記吸着を行なう領域と対向する位置
    に、凸部又は凹部が形成されている請求項1に記載の射
    出成型用金型。
  9. 【請求項9】 略円板形状で、中央部に内孔を有し、そ
    の片面の一部に情報用凹凸が形成されたスタンパを、射
    出成型用金型のキャビティ形成面に取り付ける方法であ
    って、 前記スタンパの内孔端で係止するとともに、前記内孔の
    外側であって前記情報用凹凸が形成されていない領域で
    吸着することにより、前記スタンパを前記金型に取り付
    けることを特徴とするスタンパの取り付け方法。
  10. 【請求項10】 前記内孔端での係止は、前記金型面に
    形成された、前記スタンパの内孔径より大きな外径の環
    状凸部を、前記内孔端に嵌合させることにより行なわれ
    る請求項9に記載のスタンパの取り付け方法。
  11. 【請求項11】 前記内孔端での係止は、前記スタンパ
    の内孔に形成されたテーパ面に、前記金型面に形成され
    たテーパ面を嵌合させることにより行なわれる請求項9
    に記載のスタンパの取り付け方法。
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