JP2001148115A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2001148115A
JP2001148115A JP33162999A JP33162999A JP2001148115A JP 2001148115 A JP2001148115 A JP 2001148115A JP 33162999 A JP33162999 A JP 33162999A JP 33162999 A JP33162999 A JP 33162999A JP 2001148115 A JP2001148115 A JP 2001148115A
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back coat
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Nobuhiro Umebayashi
信弘 梅林
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラッキングサーボが適正に行える信頼性の
高い磁気記録媒体を提供することにある。 【構成】 非磁性体からなる基体2と、その基体2の一
方の面に形成された磁性層4と、その基体2の他方の面
に形成されたバックコート層5を有し、バックコート層
5の表面に磁気ヘッドトラッキング用光学凹部6が設け
られ、その光学凹部6ならびに光学凹部6を形成してい
ない平坦部に光を照射し、その光学凹部6と平坦部の反
射光に基づき、前記磁性層4の記録トラックに対する磁
気ヘッド22のトラッキングを行なう磁気記録媒体にお
いて、700〜900nmから選択される単一もしくは
複数の波長を有する光を前記バックコート層5の平坦部
に照射したときの平坦部の平均光反射率が5%以上であ
ることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気テープなど
の磁気記録媒体に係り、特に光学的に磁気ヘッドのトラ
ッキング制御ができる磁気ヘッドトラッキング用光学凹
部(以下、光学凹部と略記する)を設けた磁気記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータなどの著
しい普及に伴い、それらに使用する記憶装置やバックア
ップ用装置の小型、大容量化がさらに要求される。これ
らの要求に対応するため、磁気テープにおいて、磁気ヘ
ッドのトラッキングを高精度化して記録密度を高めるた
めに、磁気ディスクや磁気テープなどの磁気記録媒体の
磁性層側に光学凹部を多数形成したものが提案されてい
る(例えば特開平2−31387号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気テープの
磁性層側に光学凹部を形成したものは、トラッキングに
必要な十分な光信号出力が得られず、また光信号強度が
ばらつきやすくなり、適正なトラッキングサーボが行な
われ難いという問題が出てきた。
【0004】この種の磁気記録媒体ではそれの光学的特
性が極めて重要な項目となり、その光学的特性とは具体
的には、 .光学凹部とその凹部以外の平坦部との光学的コント
ラストが高いこと、 .光学的ノイズが低いこと、 が挙げられる。
【0005】本発明は、バックコート層は磁性層に比べ
てバインダー/無機粉末の比率がかなり高いため、深い
光学凹部を形成するのに好適であり、そのために高い光
出力信号が得られ、しかも光学凹部にバリなどが生じ難
く、精密な光学凹部が形成できること、さらにレーザカ
ット加工により磁性層に光学凹部を形成すると、磁性粉
末が消失して磁気記録容量の減少を招来するが、バック
コート層に光学凹部を形成すれば、磁気記録容量の減少
がないことに着目して、バックコート層に光学凹部を設
けた方が得策であるという観点に立脚してなされたもの
である。
【0006】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消し、トラッキングサーボが適正に行える
信頼性の高い磁気記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明は、非磁性体からなる基体と、その基
体の一方の面に形成された磁性層と、その基体の他方の
面に形成されたバックコート層を有し、そのバックコー
ト層の表面に磁気ヘッドトラッキング用光学凹部が設け
られ、その光学凹部ならびに光学凹部を形成していない
平坦部に光を照射し、その光学凹部と平坦部の反射光に
基づき、前記磁性層の記録トラックに対する磁気ヘッド
のトラッキングを行なう磁気記録媒体において、700
〜900nmから選択される単一もしくは複数の波長を
有する光を前記バックコート層の平坦部に照射したとき
の平坦部の平均光反射率が5%以上であることを特徴と
するものである。
【0008】第2の本発明は、非磁性体からなる基体
と、その基体の一方の面に形成された磁性層と、その基
体の他方の面に形成されたバックコート層を有し、その
バックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキング用光学
凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学凹部を形成
していない平坦部に光を照射し、その光学凹部と平坦部
の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラックに対する
磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録媒体におい
て、700〜900nmから選択される単一もしくは複
数の波長を有する光を前記バックコート層の平坦部に照
射したときの平坦部の平均光透過率が15%以下である
ことを特徴とするものである。
【0009】第3の本発明は、非磁性体からなる基体
と、その基体の一方の面に形成された磁性層と、その基
体の他方の面に形成されたバックコート層を有し、その
バックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキング用光学
凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学凹部を形成
していない平坦部に光を照射し、その光学凹部と平坦部
の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラックに対する
磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録媒体におい
て、700〜900nmから選択される単一もしくは複
数の波長を有する光を前記バックコート層の平坦部に照
射したときの平坦部の平均光反射率が5%以上で、かつ
平均光透過率が15%以下であることを特徴とするもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図ととも
に説明する。図1は実施形態に係る磁気テープの断面
図、図2はその磁気テープの拡大下面図、図3はその磁
気テープの光学凹部付近の拡大断面図である。
【0011】前記磁気テープ1は、基体となるベースフ
ィルム2と、そのベースフィルム2の一方の面に形成さ
れた下塗り層3と、その下塗り層3の上に形成された磁
性層4と、ベースフィルム2の他方の面に形成されたバ
ックコート層5から基本的に構成されている。
【0012】前記ベースフィルム2は、非磁性体の例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレ
ンナフタレート(PEN)あるいはポリイミドなどの合
成樹脂フィルムから構成されている。
【0013】前記下塗り層3は、非磁性粉、強磁性粉、
バインダー、研磨粉、潤滑剤などの混合物から構成され
ている。
【0014】前記磁性層4は、強磁性粉、バインダ、研
磨粉、潤滑剤などの混合物から構成されている。
【0015】前記バックコート層5は、カーボンブラッ
ク、バインダー、磁性粉、非磁性粉などの混合物から構
成されている。
【0016】前記非磁性粉としては、例えばα−Fe2
3 (ベンガラ)、TiO2 (ルチル、アナターゼ)、
ゲータイト、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミ
ナ、酸化セリウム、酸化スズ、酸化タングステン、Zn
O、ZnO2 、SiO2 、Cr2 3 、コランダム、窒
化ケイ素、チタンカーバイト、酸化マグネシウム、窒化
ホウ素、二硫化モリブデン、酸化銅、MgCO3 、Ca
CO3 、BaCO3 、SrCO3 、BaSO4 、炭化ケ
イ素、炭化チタンなどが単独または組み合わせて使用さ
れる。
【0017】前記強磁性粉としては、例えばα−Fe、
Co−Ni、Co−P、γ−Fe23 、Fe3 4
Co含有γ−Fe2 3 、Co含有γ−Fe3 4 、C
rO2 、Co、Fe−Ni、バリウムフェライト、スト
ロンチウムフェライトなどの微粉末が使用される。
【0018】前記バインダーとしては、例えば塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体、ウレタン樹脂、ポリイソシア
ネート化合物、放射線硬化性樹脂などが使用される。
【0019】前記研磨粉としては、例えば酸化アルミニ
ウム、酸化クロム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、硫酸バリ
ウムなどが用いられる。この研磨粉の添加率は、磁性粉
に対して約0.1〜25重量%が適当である。
【0020】前記潤滑剤としては、例えばステアリン
酸、オレイン酸などの高級脂肪酸、オレイルオレート、
グリセリンオレートなどの高級脂肪酸エステル、流動パ
ラフイン、スクアラン、フツ素樹脂、フツ素オイル、シ
リコンオイルなどが使用可能である。
【0021】下塗り塗料、磁性塗料、バックコート塗料
の具体的な組成例を示せば次の通りである。 下塗り塗料組成例 酸化チタン粉末(粒径0.035μm) 70重量部 酸化チタン粉末(粒径0.1μm) 10重量部 カーボンブラック(粒径0.075μm) 20重量部 塩化ビニル共重合体(SO3 Na基含有:0.7×10-4当量/g)10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 (SO3 Na基含有:1×10-4当量/g) 5重量部 メチルエチルケトン 130重量部 トルエン 80重量部 ミリスチン酸 1.0重量部 ステアリン酸ブチル 1.5重量部 シクロヘキサノン 65重量部 磁性塗料組成例 α−Fe 100重量部 (Hc:146〔mA/m〕,飽和磁化量:17.6〔μWb〕, 長軸長:0.10〔μm〕, Co/Fe:20重量%, Y/(Fe+Co):3重量%, Al/(Fe+Co):5重量%, Ca/Fe:0重量%) 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 14.1重量部 ポリウレタン樹脂 8.5重量部 三官能性イソシアネート化合物 5.6重量部 酸化アルミニウム粉末(平均粒径0.43〔μm〕) 20重量部 カーボンブラック(平均粒径0.3〔μm〕) 2重量部 カーボンブラック(平均粒径0.02〔μm〕) 2重量部 オレイルオレイル 6重量部 シクロヘキサノン 150重量部 トルエン 150重量部 バックコート塗料組成例 カーボンブラック(粒径25μm) 40.5重量部 カーボンブラック(粒径370nm) 0.5重量部 硫酸バリウム 4.05重量部 ニトロセルロース 28.0重量部 ポリウレタン樹脂(SO3 Na基含有) 20.0重量部 シクロヘキサノン 100重量部 トルエン 100重量部 メチルエチルケトン 100重量部 前記各塗料組成物をボールミル中でよく混合分散してそ
れぞれの塗料を調整し、ポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる6μm厚のベースフィルム2の一方
の面に、前記下塗り塗料を塗布して乾燥平均厚みが1.
0μmの下塗り層3を形成し、さらにその上に磁性塗料
を塗布して乾燥平均厚みが0.16μmの磁性層4を形
成する。またベースフィルム2の他方の面に、前記バッ
クコート塗料を塗布して乾燥平均厚みが0.5μmのバ
ックコート層5を形成する。
【0022】このようにして構成された磁気テープ1の
バックコート層5の表面に、図1〜3に示すように磁気
テープ1の長手方向と平行に延びるように無数の光学凹
部6がレーザカット加工などによつて形成される。この
光学凹部6は本実施形態のように断続的でも連続的でも
構わないし、本実施形態のように1条であっても複数条
でも構わない。また光学凹部6の形成位置は本実施形態
のようにバックコート層5の中央部でもよいし端縁近く
でもよく、形成位置は任意である。本実施形態の場合は
図2に示すように光学凹部6がレーザカット加工により
断続的に形成され、1つの光学凹部6の長さLは100
μm、幅Wは5μmである。
【0023】図4ならびに図5は、この磁気テープ1を
収納した磁気テープカートリッジを示す図である。例え
ばABS樹脂などの硬質合成樹脂から射出成形された上
ケース7aと下ケース7bからなるカートリッジケース
7内に1個のリール8が回転可能に収納され、そのリー
ル8に前記磁気テープ1が巻回されている(図5では磁
気テープ1のバックコート層5に形成されている光学凹
部6の図示を省略している)。
【0024】磁気テープ1の繰り出し端にリーダーテー
プ9が接続され、カートリッジケース7の側面に形成さ
れた繰出口10からリーダーテープ9ならびに磁気テー
プ1が繰り出されるようになっている。11は繰出口1
0を開閉する蓋部材で、磁気テープカートリッジを記録
再生装置に装着すると蓋部材11が自動的に回動して繰
出口10が開くようになっている。
【0025】図6は、磁気テープ1のトラッキングサー
ボを説明するための図である。同図に示すように記録再
生時、磁気テープ1は光ヘッド21と磁気ヘッド22に
挟まれた状態で走行し、その磁気テープ1のバックコー
ト層5が光ヘッド21と対向し、磁性層4が磁気ヘッド
22と対向する。
【0026】光ヘッド21は、トラッキングサーボ用の
光(本実施の形態では780nmの波長を有するレーザ
光)を出力する例えばレーザダイオード(LD)などか
らなる発光素子群23と、バックコート層5からの反射
光を受光する受光素子群24とが一体に取り付けられて
いる。
【0027】発光素子群23からは3本のビームが照射
され、図2に示すように3つの光学凹部6上に光スポッ
ト25a,25b,25cを形成する。各光スポット2
5a〜25cの位置は磁気テープ1の走向方向Xに対し
て直交する方向に若干ずれており、光スポット25aは
磁気テープ1の走向方向Xに向けて左半分が凹部6に掛
かるように、光スポット25bは全体が凹部6に掛かる
ように、光スポット25cは磁気テープ1の走向方向X
に向けて右半分が凹部6に掛かるように、設定されてい
る。
【0028】各光スポット25a〜25cからの反射光
は3つの受光素子(図示せず)からなる受光素子群24
で個別に受光して、各受光素子の出力はサーボ信号演算
部26に入力される。そしてこのサーボ信号演算部26
で求められた位置修正信号がヘッド駆動制御部27に入
力され、それからの制御信号に基づいて磁気ヘッド22
のトラッキング制御がなされる。
【0029】次にこの磁気テープの光学特性について説
明する。図7は、バックコート層中に混入する金属鉄粉
(金属粉)の含有率を種々変えた試料を作り、そのバッ
クコート層中の金属鉄粉の含有率と、バックコート層の
光学凹部を形成していない平坦部の光反射率との関係を
実験で求めた特性図である。
【0030】光源として波長780nmを有するLDを
使用し、バックコート層の表面に対する入射角度θを5
度とし、10個所の平均値を平均光反射率とした。この
図から明らかなように、金属鉄粉(金属粉)の含有率を
種々変えることにより、バックコート層中の平均光反射
率を調整することができる。この実験例ではFeの微粒
子を使用したが、例えばNi,Coなどの他の金属から
なる微粒子を使用しても同様である。
【0031】図8は、バックコート層の光学凹部を形成
していない平坦部の平均光反射率とサーボ信号出力との
関係を求めた特性図である。バックコート層の光反射率
の調整は、前述のようにバックコート層中における金属
鉄粉の含有率を種々変えることにより行なった。
【0032】光学凹部を設けてトラッキングサーボを行
なう際、光学凹部を形成していない平坦部の反射光量I
0 に対する光学凹部の反射光量I1 の比(I1
0 )、所謂、光学的コントラストが重要である。この
図8から明らかなように、バックコート層の平坦部の平
均光反射率が5%未満であると、反射光量が少なく、光
学的コントラストが不十分なため、安定したサーボ信号
S/Nが得られない。これに対して平坦部の平均光反射
率が5%以上になると安定したサーボ信号S/Nが得ら
れ、特に平均光反射率が6%以上であると十分なサーボ
信号S/Nが得られる。なお、本発明者らの諸種の実験
結果、平均光反射率が14%を超すと金属粉の量が増え
て、バックコート層の熱伝導率が高くなり、レーザカッ
トによりシャープな光学凹部を形成することが難しくな
り、S/Nが低下する。従って光学的に良好なコントラ
スト(I1 /I0 )が得られ、しかもシャープな光学凹
部を形成するためには、平均光反射率を5〜16%の範
囲、好ましくは6〜12%の範囲に規制するとよい。ま
たこの平均光反射率を得るためには図7から明らかなよ
うに金属鉄粉の含有率を1.5〜15%の範囲、好まし
くは3〜13%の範囲に規制するとよい。
【0033】バックコート層の膜厚が変動すると、その
膜厚により平均光反射率が高い領域と低い領域とがある
ことが分かった。これはバックコート層の表面の反射光
と、そのバックコート層を透過しバックコート層とベー
スフィルム2との界面で反射して、再びバックコート層
を透過して表面に現れる戻り光との干渉によるものであ
ると考えられる。この光反射率の変動は光学ノイズとし
て観測され、サーボ信号S/Nの低下を招くことが分か
った。
【0034】この光反射率の変動を小さくして安定した
サーボ信号出力を得るには、前述の干渉の影響を小さく
することが効果的であることが実験結果から明らかにな
つた。そして光の干渉による影響を小さくする有効な手
段として、バックコート層自体の光透過率を下げる手
段、ベースフィルムの光反射率を下げる手段などがあ
る。
【0035】このバックコート層自体の光透過率を下げ
る手段としてバックコート層の厚みを変える方法もある
が、ここではバックコート層の厚みを0.2μmに設定
して、カーボンブラックの添加について検討した。図9
はカーボンブラックの含有率とバックコート層の光透過
率との関係を調べた特性図で、この図から明らかなよう
にカーボンブラックの含有率を変えることにより、バッ
クコート層の光透過率が調整できる。
【0036】図10は、バックコート層の光学凹部を形
成していない平坦部の平均光透過率と光学ノイズとの関
係を求めた特性図である。光源として波長780nmを
有するLDを使用し、10個所の平均値を平均光透過率
とした。
【0037】この図から明らかなように、光学凹部を形
成していない平坦部の平均光透過率が15%を超すと光
学ノイズが高くなり、出力されるサーボ信号のS/N低
下の問題がある。これに対して平坦部の平均光透過率が
15%以下であると光学ノイズが小さくなり、サーボ信
号S/Nは15dB以上で、特に平均光透過率が8%以
下であると光学ノイズがさらに下がるため、サーボ信号
S/Nは20dB以上となり、サーボ信号の信頼性が高
い。なお、バックコート層における光の干渉は無いにこ
したことはないのであるから、平坦部の平均光透過率の
下限値は0%である。
【0038】平坦部の平均光透過率を15%以下にする
ためには、図9から明らかなようにバックコート層の厚
みを0.2μmとした場合、バックコート層中のカーボ
ンブラックの含有率を30重量%以上にする必要があ
る。もちろん、バックコート層の厚みを厚くすればカー
ボンブラックの添加量は少なくできるが、バックコート
層の厚みが厚ければ、バックコート層による引張応力で
磁気テープがバックコート層側に引っ張られ、磁気テー
プの磁性層側が凸状になるように全体が変形したり、ま
たリールに巻き取られたとき嵩張りテープ巻回層の厚み
が厚くなり、不利である。バックコート層の厚みが0.
2μm未満のときは、前記特性に関しては有利になる
が、光学凹部の深さが十分にとれなくなるという不都合
がある。
【0039】一方、カーボンブラックの含有率が高くな
ればそれだけバックコート層の平均光透過率は下がる
が、カーボンブラックの含有率が70重量%を超すと、
バックコート層中のバインダーや金属粉などの他のバッ
クコート層構成材料の量が制限されて好ましくないた
め、カーボンブラックの含有率は30〜70重量%の範
囲が好適である。
【0040】なお、カーボンブラックの含有率を高めて
バックコート層の光透過率を下げると干渉による影響は
小さくなるが、バックコート層の光反射率も必然的に下
がる。そこで、バックコート層の表面性を高めることに
よりバックコート層の光反射率を上げることができ、バ
ックコート層の表面性を向上する手段として表面粗さを
小さくすると有効である。
【0041】図11は、カーボンブラックを50重量%
添加したバックコート層の光学凹部を形成していない平
坦部の中心線平均表面粗さRaと平均光反射率との関係
を示す図である。光源として波長780nmを有するL
Dを使用し、バックコート層の表面に対する入射角度θ
を5度とし、10個所の平均値を平均光反射率とした。
中心線平均表面粗さRaは、原子間力顕微鏡(AFM)
を用い、スキャン速度0.7Hz、スキャン角度0°の
条件で測定したときの10μm四方で得られた各Raの
平均値である。
【0042】この図から明らかなように、バックコート
層の表面粗さRaが0.03μmを超すと光の乱反射の
影響が現れ、所望の光反射率が得られないが、バックコ
ート層の表面粗さRaを0.03μm以下にするとバッ
クコート層の平均光反射率を5%以上確保することがで
きる。
【0043】バックコート層の表面粗さRaを0.00
5μm以下にすると、前記平坦部の表面が鏡面化して平
均光反射率はさらに高くなるが、テープ巻取り不良など
のテープ間の摩擦特性の劣化に起因するトラブルが生じ
ることが分かった。そのためバックコート層の表面粗さ
Raは0.005〜0.03μmの範囲に規制する必要
があり、好ましくは0.01〜0.025μmの範囲に
規制するとよい。
【0044】前述のベースフィルムの光反射率を下げる
手段として、表面に例えばパラジウムやアルミニウム酸
化物などの無機化合物の不連続な乱反射膜、あるいは色
素や染料の如き有機化合物の光吸収性膜を付与したベー
スフィルムを使用する手段、表面を例えばマツト加工な
どを施して乱反射を起こさせるようにしたベースフィル
ムを使用する手段、カーボンブラックなどの光吸収剤を
混入したベースフィルムを使用する手段などがある。
【0045】次に光学凹部の平均深さならびにバックコ
ート層の平均厚さについて説明する。図3に示すように
バックコート層5には平均深さh2の光学凹部6が形成
される訳であるが、この光学凹部6の平均深さh2につ
いて種々検討した結果、平均深さh2は0.2〜0.5
μmの範囲が適当であることが判明した。平均深さh2
が0.2μmより浅いと、光学凹部6を形成していない
平坦部との光学的コントラストが低く、十分なサーボ出
力が得られない。一方、平均深さh2が0.5μmより
深いと、平坦部との光学的コントラストは十分に得られ
るが、加工性に問題があり、シャープな光学凹部6を形
成し難い。このような理由から光学凹部6の平均深さh
2は0.2〜0.5μmの範囲が適当であり、これに対
してバックコート層5の平均厚さh1が選定される。
【0046】バックコート層5の平均厚さh1と光学凹
部6の平均深さh2が等しい(h1/h2=1)場合、
光学凹部6を形成した部分ではベースフィルムが露呈す
る。ベースフィルムは通常、光反射率が高いため、光学
凹部6を形成していない平坦部との光学的コントラスト
が低く、十分なサーボ出力が得られない。
【0047】一方、h1/h2が4を超すと、実質的に
バックコート層5の平均厚さh1が厚くなり、バックコ
ート層5に引張応力が生じ、そのために磁気テープはバ
ックコート層5側が凹に、磁性層4側が凸になるように
湾曲し、磁性層4と磁気ヘッドとのコンタクトが悪くな
る。
【0048】従って光学凹部の平均深さh2に対するバ
ックコート層の平均厚さh1の比率(h1/h2)を4
≧(h1/h2)>1の範囲に規制することにより、十
分な出力を有するサーボ信号が得られ、しかも磁性層4
と磁気ヘッドとのコンタクトが良好な磁気記録媒体を得
ることができる。
【0049】バックコート層の具体的な平均厚さh1
は、前述したバックコート層の平均光反射率、平均光透
過率、中心線平均表面粗さRaなどを考慮すると、0.
2〜2.0μmの範囲が好適であり、この範囲内で前記
4≧(h1/h2)>1の関係が成立するように、バッ
クコート層の平均厚さh1が選定されるとよい。
【0050】レーザーカット加工による光学凹部の形成
を容易にかつシャープにするため、使用するレーザー光
の波長に相当する最大吸収波長領域を有する有機色素、
例えばシアニン系色素、アゾ系色素、キノン系色素、イ
ンジコ系色素などをバックコート層に所定量混入するこ
ともできる。なお、これらの有機溶剤としては、例えば
エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、メタノール、テ
トラフルオロプロパノール、ジアセトンアルコールなど
がある。
【0051】前記実施の形態では磁気テープの場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば片面記録の磁気ディスクや磁気カードなどに
も適用可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明は前述のように、バックコート層
は磁性層に比べてバインダーー/無機粉末の比率がかな
り高いため、深い光学凹部を形成するのに好適であり、
そのために高いサーボ出力信号が得られ、しかも光学凹
部にバリなどが生じ難く、精密な光学凹部が形成できる
こと、さらに磁性層にレーザカット加工により光学凹部
を形成すると、磁性粉末が消失して磁気記録容量の減少
を招来するが、バックコート層に光学凹部を形成すれ
ば、磁気記録容量の減少がないことに着目して、バック
コート層に光学凹部を設けた方が得策であるという観点
に立脚してなされたものである。そして、第1の本発明
は前述のように、非磁性体からなる基体と、その基体の
一方の面に形成された磁性層と、その基体の他方の面に
形成されたバックコート層を有し、そのバックコート層
の表面に磁気ヘッドトラッキング用光学凹部が設けら
れ、その光学凹部ならびに光学凹部を形成していない平
坦部に光を照射し、その光学凹部と平坦部の反射光に基
づき、前記磁性層の記録トラックに対する磁気ヘッドの
トラッキングを行なう磁気記録媒体において、700〜
900nmから選択される単一もしくは複数の波長を有
する光を前記バックコート層の平坦部に照射したときの
平坦部の平均光反射率が5%以上であることを特徴とす
るものである。
【0053】第2の本発明は前述のように、非磁性体か
らなる基体と、その基体の一方の面に形成された磁性層
と、その基体の他方の面に形成されたバックコート層を
有し、そのバックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキ
ング用光学凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学
凹部を形成していない平坦部に光を照射し、その光学凹
部と平坦部の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラッ
クに対する磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録
媒体において、700〜900nmから選択される単一
もしくは複数の波長を有する光を前記バックコート層の
平坦部に照射したときの平坦部の平均光透過率が15%
以下であることを特徴とするものである。
【0054】第3の本発明は前述のように、非磁性体か
らなる基体と、その基体の一方の面に形成された磁性層
と、その基体の他方の面に形成されたバックコート層を
有し、そのバックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキ
ング用光学凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学
凹部を形成していない平坦部に光を照射し、その光学凹
部と平坦部の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラッ
クに対する磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録
媒体において、700〜900nmから選択される単一
もしくは複数の波長を有する光を前記バックコート層の
平坦部に照射したときの平坦部の平均光反射率が5%以
上で、かつ平均光透過率が15%以下であることを特徴
とするものである。
【0055】このような構成にすることにより、安定し
かつ十分なサーボ信号が得られ、そのためにトラッキン
グ用光学凹部による磁気ヘッドのトラッキングサーボが
適正に行なわれる磁気記録媒体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気テープの断面図で
ある。
【図2】その磁気テープの拡大下面図である。
【図3】その磁気テープの光学凹部付近の拡大断面図で
ある。
【図4】その磁気テープを装着した磁気テープカートリ
ッジの斜視図である。
【図5】その磁気テープカートリッジから磁気テープの
一部を繰り出した状態を示す正面図である。
【図6】その磁気テープに対する磁気ヘッドのトラッキ
ング制御を説明するための図である。
【図7】バックコート層中の金属鉄粉の含有率と平坦部
の平均光反射率との関係を示す特性図である。
【図8】バックコート層の平坦部の平均光反射率とサー
ボ信号S/Nとの関係を示す特性図である。
【図9】バックコート層中のカーボンブラックの含有率
と平坦部の平均光透過率との関係を示す特性図である。
【図10】バックコート層の平坦部の平均光透過率とサ
ーボ信号S/Nとの関係を示す特性図である。
【図11】バックコート層の平坦部の表面粗さRaと平
均光反射率との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 ベースフィルム 3 下塗り層 4 磁性層 5 バックコート層 6 磁気ヘッドトラッキング用光学凹部 21 光ヘッド 22 磁気ヘッド 23 発光素子群 24 受光素子群 25a,25b,25c 光スポット 26 サーボ信号演算部 27 ヘッド駆動制御部 h1 バックコート層の厚み h2 光学凹部の深さ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体からなる基体と、その基体の一
    方の面に形成された磁性層と、その基体の他方の面に形
    成されたバックコート層を有し、 そのバックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキング用
    光学凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学凹部を
    形成していない平坦部に光を照射し、その光学凹部と平
    坦部の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラックに対
    する磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録媒体に
    おいて、 700〜900nmから選択される単一もしくは複数の
    波長を有する光を前記バックコート層の平坦部に照射し
    たときの平坦部の平均光反射率が5%以上であることを
    特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 非磁性体からなる基体と、その基体の一
    方の面に形成された磁性層と、その基体の他方の面に形
    成されたバックコート層を有し、 そのバックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキング用
    光学凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学凹部を
    形成していない平坦部に光を照射し、その光学凹部と平
    坦部の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラックに対
    する磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録媒体に
    おいて、 700〜900nmから選択される単一もしくは複数の
    波長を有する光を前記バックコート層の平坦部に照射し
    たときの平坦部の平均光透過率が15%以下であること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性体からなる基体と、その基体の一
    方の面に形成された磁性層と、その基体の他方の面に形
    成されたバックコート層を有し、 そのバックコート層の表面に磁気ヘッドトラッキング用
    光学凹部が設けられ、その光学凹部ならびに光学凹部を
    形成していない平坦部に光を照射し、その光学凹部と平
    坦部の反射光に基づき、前記磁性層の記録トラックに対
    する磁気ヘッドのトラッキングを行なう磁気記録媒体に
    おいて、 700〜900nmから選択される単一もしくは複数の
    波長を有する光を前記バックコート層の平坦部に照射し
    たときの平坦部の平均光反射率が5%以上で、かつ平均
    光透過率が15%以下であることを特徴とする磁気記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の磁気記録媒体に
    おいて、前記平均光反射率の上限値が16%であること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載の磁気記録媒体に
    おいて、前記平均光反射率が6〜12%の範囲に規制さ
    れていることを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載の磁気記録媒体に
    おいて、前記平均光透過率が10%以下であることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の磁気記録媒体において、
    700〜900nmから選択される単一もしくは複数の
    波長を有する光を前記バックコート層の平坦部に照射し
    たときの平坦部の平均光反射率が6〜12%で、かつ平
    均光透過率が10%以下であることを特徴とする磁気記
    録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7記載の磁気記録媒体の
    いずれかにおいて、前記バックコート層中にカーボンブ
    ラックが混入されており、そのカーボンブラック含有率
    が30〜70重量%の範囲に規制されていることを特徴
    とする磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8記載の磁気記録媒体の
    いずれかにおいて、前記バックコート層中に金属粉が混
    入していることを特徴とする磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9記載の磁気記録媒体
    のいずれかにおいて、前記バックコート層中に有機色素
    が混入していることを特徴とする磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10記載の磁気記録媒
    体のいずれかにおいて、前記バックコート層の光学凹部
    を形成していない平坦部の中心線平均表面粗さRaが
    0.005〜0.03μmの範囲に規制されていること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11記載の磁気記録媒
    体のいずれかにおいて、前記バックコート層の平均厚さ
    が0.2〜2.0μmの範囲に規制されていることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の磁気記録媒体におい
    て、前記バックコート層の平均厚さをh1、前記光学凹
    部の平均深さをh2としたとき、光学凹部の平均深さh
    2に対するバックコート層の平均厚さh1の比率(h1
    /h2)が、 4≧(h1/h2)>1 の範囲に規制されていることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13記載の磁気記録媒
    体のいずれかにおいて、その磁気記録媒体が磁気テープ
    であることを特徴とする磁気記録媒体。
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