JP2001147083A - 焼成炉のクリーンエアー導入方法 - Google Patents

焼成炉のクリーンエアー導入方法

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JP2001147083A
JP2001147083A JP2000269191A JP2000269191A JP2001147083A JP 2001147083 A JP2001147083 A JP 2001147083A JP 2000269191 A JP2000269191 A JP 2000269191A JP 2000269191 A JP2000269191 A JP 2000269191A JP 2001147083 A JP2001147083 A JP 2001147083A
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Michiro Aoki
道郎 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を多段積みにした状態で焼成する場合に
おいても、セッター間に挟まれた部位にクリーンエアー
を流入させることができ、当該部位に存在する基板の脱
バインダーを促進させたり、冷却速度を向上させたりす
ることが可能なクリーンエアー導入方法を提供する。 【解決手段】 被焼成体である膜形成素材が塗布された
基板の進行方向に対して区画された複数の加熱室と、隣
接する加熱室へ当該基板を搬送するための搬送手段とを
備え、各加熱室を個別に温度制御することにより、所望
の温度曲線に従って、予熱、昇温、均熱及び冷却を行え
るように構成された焼成炉にクリーンエアーを導入する
方法である。当該方法においては、クリーンエアーが加
熱室内に搬送された基板1の上面に沿って流れるよう
に、炉内側壁9近傍の基板1と同程度の高さから、クリ
ーンエアーを基板1の進行方向に対し直交する方向に吹
き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、フラットディス
プレイパネル用ガラス基板のような膜形成素材が塗布さ
れた基板の焼成に使用される焼成炉に、脱バインダーの
促進等を目的としてクリーンエアーを導入する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】 近年、壁掛けテレビやマルチメディア
用ディスプレイとして利用できる大画面フラットディス
プレイパネル(以下、「FDP」という。)の実用化が
着々と進行しつつある。このような大画面FDPとして
は、自発光型で広い視野角を持ち、品質表示が良いとい
う品質面のメリットと、作製プロセスが簡単で大型化が
容易という製造面でのメリットを兼ね備えた、プラズマ
ディスプレイパネル(以下、「PDP」という。)が最
有力候補として挙げられている。
【0003】 PDPの製造は、例えば図11に示すよ
うに、前面ガラス、背面ガラスと称する大型ガラス基板
の表面に、印刷、乾燥、焼成の工程を複数回繰り返す厚
膜法により、電極、誘導体、蛍光体等の種々の部材を逐
次形成して行き、最終的に前面ガラスと背面ガラスとを
封着することにより行われる。
【0004】 前記PDPに代表されるFDP用ガラス
基板のような膜形成素材が塗布された基板の焼成は、一
般に、被焼成体である当該基板の進行方向に対して区画
された複数の加熱室と、隣接する加熱室へ当該基板を搬
送するための搬送手段とを備えた焼成炉を使用して行わ
れる。各加熱室は、個別に温度制御することが可能とな
っており、これにより所望の温度曲線に従って、予熱、
昇温、均熱及び冷却を行うことができる。
【0005】 この焼成の際には、特に基板の予熱が行
われる予熱域において、基板に塗布(印刷)されたペー
スト等の膜形成素材に含まれるバインダー成分が揮発し
て多量の脱バインダーガスが発生する。そこで、通常、
予熱域の加熱室内には、基板上に生じた脱バインダーガ
スを拡散して円滑に排出し、バインダー成分の揮発(脱
バインダー)を促進するために、外部よりクリーンエア
ーが導入される。また、焼成の完了した基板を徐冷する
冷却域の加熱室内には、基板の冷却速度を向上させるた
めに、外気温度と同等の温度又は当該冷却域の加熱室内
の平均雰囲気温度より低い温度に調整されたクリーンエ
アーが導入される。
【0006】 従来、このような脱バインダーの促進や
冷却速度の向上を目的として行われるクリーンエアーの
導入は、図6に示すように、ローラー5等の搬送手段に
て、セッター3に載置された状態で各加熱室7に搬送さ
れた基板1よりも上方の天井近傍に設けられた導入口1
7、又は炉内の基板搬送面より下方に設けられた導入口
19から、クリーンエアーを基板1の進行方向に沿っ
て、又は進行方向と逆向きに水平に吹き込むことにより
行われていた。
【0007】 なお、クリーンエアーは、図7に示すよ
うに、必要に応じて、炉の外部に設けた予熱装置23を
用いたり、炉の基板通過部以外の部位(例えば炉壁内
部)で熱交換したりすることで、吹き込み前に所定温度
まで予熱される。また、加熱室7に吹き込まれたクリー
ンエアーは、脱バインダーの促進等に供された後、各加
熱室7に設けられた排気口21を通じて炉外に排気され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前記
のような従来のクリーンエアーの導入方法では、図9の
ように基板1を多段積みにした状態で焼成する場合、天
井近傍に設けられた導入口17又は基板搬送面より下方
に設けられた導入口19より吹き込まれたクリーンエア
ーが、セッター3間に挟まれた部位25にはほとんど流
入しない。
【0009】 したがって、予熱域においては、セッタ
ー3間に挟まれた部位25に存在する基板1から生じた
脱バインダーガスが円滑に排出されずに滞留してしま
い、脱バインダーを促進することができない。また、冷
却域においては、当該部位に存在する基板1の特に中央
部が冷却され難く、基板1内に大きな温度分布が生じや
すい。そして、この基板1内の温度分布により、基板1
が歪んだり、基板1に応力が掛かりやすくなって冷却速
度を向上させることが困難となる。
【0010】 また、前記のような焼成炉において、基
板を移動させながら各加熱室で順次加熱を行う場合に
は、原則として、加熱室内の温度をできる限り均一にす
る必要がある。加熱室内全体の温度が均一でなく、温度
にばらつきがあると、当該加熱室内で加熱される基板の
基板内温度分布が大きくなって歪みの原因となるからで
ある。
【0011】 しかしながら、従来のクリーンエアーの
導入方法では、加熱室内の温度を均一にするための工夫
はなされていないので、特に隣接する加熱室間の温度差
が大きい昇温域の加熱室においては、図10に示すよう
に、加熱室7a内の隣接する他の加熱室7b、7cに近
い部位が、当該他の加熱室7b、7cの温度の影響を受
けやすく、加熱室7a内全体を目標温度に維持すること
が困難であった。
【0012】 本発明は、このような従来の事情に鑑み
てなされたものであり、基板を多段積みにした状態で焼
成する場合においても、セッター間に挟まれた部位にク
リーンエアーを流入させることができ、当該部位に存在
する基板の脱バインダーを促進させたり、冷却速度を向
上させたりすることが可能な焼成炉のクリーンエアー導
入方法を提供することを目的とする。更にまた、本発明
は、隣接する他の加熱室の温度の影響を緩和して、加熱
室内全体の温度を均一にできるような焼成炉のクリーン
エアー導入方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明によれば、被焼
成体である膜形成素材が塗布された基板の進行方向に対
して区画された複数の加熱室と、隣接する加熱室へ当該
基板を搬送するための搬送手段とを備え、各加熱室を個
別に温度制御することにより、所望の温度曲線に従っ
て、予熱、昇温、均熱及び冷却を行えるように構成され
た焼成炉にクリーンエアーを導入する方法であって、ク
リーンエアーが加熱室内に搬送された基板の上面に沿っ
て流れるように、炉内側壁近傍の基板と同程度の高さか
ら、クリーンエアーを基板の進行方向に対し直交する方
向に吹き込むことを特徴とする焼成炉のクリーンエアー
導入方法(第一の導入方法)、が提供される。
【0014】 また、本発明によれば、被焼成体である
膜形成素材が塗布された基板の進行方向に対して区画さ
れた複数の加熱室と、隣接する加熱室へ当該基板を搬送
するための搬送手段とを備え、各加熱室を個別に温度制
御することにより、所望の温度曲線に従って、予熱、昇
温、均熱及び冷却を行えるように構成された焼成炉にク
リーンエアーを導入する方法であって、加熱室内上部の
当該加熱室より高温に温度制御された隣接する他の加熱
室との境界近傍の位置に、円筒管に多数の孔を設けたシ
ャワー管を、その長手方向が基板の進行方向と直交する
ように設置し、当該シャワー管の孔よりクリーンエアー
を吹き込むことを特徴とする焼成炉のクリーンエアー導
入方法(第二の導入方法)、が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限定
されるものではない。本発明において、クリーンエアー
の導入の対象となる焼成炉は、従来よりFDP用ガラス
基板のような膜形成素材が塗布された基板の焼成に使用
されてきた前述の焼成炉と同様に、被焼成体である当該
基板の進行方向に対して区画された複数の加熱室と、隣
接する加熱室へ当該基板を搬送するための搬送手段とを
備えたものである。この焼成炉は、各加熱室を個別に温
度制御することにより、所望の温度曲線に従って、予
熱、昇温、均熱及び冷却を行えるように構成されてい
る。
【0016】 なお、前記搬送手段には、隣接する加熱
室へ被焼成体を間欠的に搬送する間欠送り方式の搬送手
段を用いることが好ましい。ここで、「間欠的に搬送す
る」とは、炉の入口側からn番目の加熱室にて被焼成体
を静止させて所定時間加熱を行った後、当該被焼成体を
可及的速やかに隣接する入口からn+1番目の加熱室に
移動し、再び被焼成体を静止させて所定時間加熱を行う
という操作を繰り返す搬送方法をいう。このような搬送
方法が可能な限りにおいて、搬送手段の種類は特に限定
されず、例えばウォーキングビームを用いたり、ローラ
ーやコンベアを間欠的に駆動させてもよい。
【0017】 図1は、本発明に係る第一の導入方法の
実施形態の一例を示す説明図である。本例においては、
多段積みされたセッター3上に配置された状態でローラ
ー5により加熱室内に搬送された基板1に対して、クリ
ーンエアーの吹き込みを、当該クリーンエアーが基板の
上面に沿って流れるように行う。具体的には、炉内側壁
9に基板1と同程度の高さで設置した吹き込みノズル1
1から、基板1の進行方向に対し直交する方向、すなわ
ち基板1の横方向よりクリーンエアーの吹き込みを行
う。吹き込みノズル11は、炉の長手方向に多数設置さ
れる。
【0018】 図2は、第一の導入方法の実施形態の他
の一例を示す説明図で、前記実施形態の吹き込みノズル
の代わりに、炉内側壁9に沿って配置したシャワー管1
3を用いてクリーンエアーの導入を行っている。シャワ
ー管13は、円筒管に多数の孔を設けたもので、管内に
外部からクリーンエアーを送ることで、孔からクリーン
エアーの吹き込みが行われる。
【0019】 第一の導入方法は、これら実施形態に示
したように、クリーンエアーを炉内側壁9近傍の基板1
と同程度の高さから、基板1の進行方向に対し直交する
方向に吹き込む。そして、このような方法でクリーンエ
アーを吹き込むことにより、基板1を多段積みで焼成す
る場合においても、クリーンエアーをセッター3間に挟
まれた部位25に流入させることができる。
【0020】 このため、特に予熱域においては、セッ
ター3間に挟まれた部位25に存在する基板1に塗布さ
れたペースト等の膜形成素材から揮発した脱バインダー
ガスが、当該部位25に流入したクリーンエアーにて円
滑に排出され、脱バインダーが促進される。また、特に
冷却域においては、セッター3間に挟まれた部位25に
存在する基板1の表面全体を、当該部位25に流入した
クリーンエアーにてほぼ均一に冷却することができ、そ
の結果、冷却時の基板1内の温度分布が小さくなって、
基板1の歪みが生じにくくなる。また、基板1に基板内
温度分布による応力が掛かりにくくなるので、急速冷却
をしやすくなる。
【0021】 本発明において、クリーンエアーの導入
口となるノズル11やシャワー管13の材質としては耐
熱金属やセラミックスが好ましい。また、従来と同様
に、各加熱室に導入されるクリーンエアーは、必要に応
じて、炉の外部に設けた予熱装置を用いたり、炉の基板
通過部以外の部位で熱交換したりすることで、吹き込み
前に所定温度まで予熱しておいてもよい。
【0022】 また、加熱室内に吹き込むクリーンエア
ーの量は、常時一定量とする必要はなく、例えば、各加
熱室における基板の静止時間(タクトタイム)やタイマ
ーと連動した所定の周期で、吹き込むクリーンエアーの
量をパルス的に増減させるようにしてもよい。このよう
にクリーンエアー量を所定の周期でパルス的に増減させ
ると、セッター間に挟まれた部位におけるクリーンエア
ーの流れが一定でなくなり、脱バインダーガスの部分的
な滞留や基板のスポット的な冷却を回避することができ
る。
【0023】 また、クリーンエアーの吹き込みは、片
側の炉内側壁近傍からだけでなく、後述の実施例に示す
ように、対向する左右両側の炉内側壁近傍から所定の周
期で交互に行うようにしてもよい。
【0024】 次に、第二の導入方法について説明す
る。第二の導入方法も、前記第一の導入方法と同様の構
成の焼成炉を対象とする。図3は、第二の導入方法の実
施形態の一例を示す説明図である。第二の導入方法は、
加熱室7a内上部の当該加熱室7aより高温に温度制御
された隣接する他の加熱室7bとの境界近傍の位置に、
円筒管に多数の孔を設けたシャワー管13を、その長手
方向が基板1の進行方向と直交するように設置し、当該
シャワー管13の孔よりクリーンエアーを吹き込むこと
を特徴としている。クリーンエアーは、外気温度と同等
の温度又は加熱室7a内の平均雰囲気温度より低い温度
に調整して吹き込むことが好ましい。
【0025】 そして、この図3の例では、加熱室7a
内の所定位置に前記のように設置したシャワー管13の
孔より、クリーンエアーを真下ないし当該加熱室7aよ
り高温に温度制御された隣接する他の加熱室7b側に向
けて吹き込むようにしている。このような方向でクリー
ンエアーの吹き込みを行うと、その吹き込まれたクリー
ンエアーによって、隣接する他の加熱室7bからの高温
空気の流入を防ぐことができるので、加熱室7aが隣接
する他の加熱室7bから受ける温度の影響が小さくなっ
て、加熱室7a内全体をより均一に目標温度に保つこと
が可能となる。
【0026】 図4は、第二の導入方法の実施形態の他
の一例を示す説明図である。この例では、シャワー管1
3の孔よりクリーンエアーを天井のマッフル15に向か
って吹き込んでいる。このような方向でクリーンエアー
の吹き込みを行うと、加熱室7a内において、隣接する
他の加熱室7bからの温度の影響を受けて目標温度より
も高温になりやすい他の加熱室7bとの境界付近(図4
の波線で囲んだ部分)の雰囲気温度を下げることがで
き、その結果、加熱室7a内全体をより均一に目標温度
に保つことが可能となる。
【0027】 図5は、第二の導入方法の実施形態の更
に他の一例を示す説明図である。この例では、加熱室7
a内に搬送された基板1の当該加熱室7aより高温に制
御された隣接する他の加熱室7bに近い部位に向かって
クリーンエアーの吹き込みを行っている。このような方
向でクリーンエアーの吹き込みを行うと、隣接する他の
加熱室7bからの温度の影響を受けて他の部位よりも高
温になりやすい、基板1の当該他の加熱室7bに近い部
位を、直接的にクリーンエアーで冷却することができ、
その結果、基板1の温度分布を小さくすることができ
る。
【0028】 第二の導入方法においては、これら実施
形態に示した何れの向きにクリーンエアーの吹き込みを
行った場合でも、より高温に温度制御された隣接する他
の加熱室からの影響を緩和して、加熱室内の温度又は加
熱室内の基板の温度を均一化することができる。第二の
導入方法は、特に隣接する加熱室間の温度差が大きい昇
温域の加熱室において有効である。
【0029】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0030】 図8に示すように、加熱室の対向する左
右両側の炉内側壁近傍であって、被焼成体の搬送手段で
あるローラー5のやや上方の位置に、シャワー管13
a、13bを設置した。また、炉の外部からシャワー管
内にクリーンエアーを送るためのクリーンエアーライン
27を途中で分岐し、加熱手段であるラジアントチュー
ブバーナー31と下側マッフル33との隙間を通してシ
ャワー管13aと13bとに接続した。クリーンエアー
ライン27の分岐部分の長さを等しくなるようにして、
それぞれに相反する開閉動作をする電磁弁29a、29
bを設け、これら電磁弁29a、29bの切り替えによ
り、シャワー管13aと13bとから、図中の矢印方向
に交互にクリーンエアーの吹き込みを行えるようにし
た。
【0031】 このような構成の焼成炉を用い、ラジア
ントチューブバーナー31とローラー5との間に設置さ
れた下側マッフル33の温度が430℃となるように制
御された加熱室にて、二段に段積みされたPDP用ガラ
ス基板の焼成を行った。電磁弁29a、29bの開閉を
10秒間毎に切り替えることにより、415℃に予熱し
たクリーンエアーを、200l/minの導入量で、シ
ャワー管13aと13bとから交互に吹き込みながら焼
成したところ、迅速かつ均一な脱バインダー処理を実施
することができた。
【0032】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の第一の
導入方法によれば、基板を多段積みにした状態で焼成す
る場合においても、セッター間に挟まれた部位にクリー
ンエアーを流入させて、当該部位に存在する基板の脱バ
インダーを促進させたり、冷却速度を向上させたりする
ことができる。また、第二の導入方法によれば、隣接す
る他の加熱室から受ける温度の影響を緩和して、加熱室
内全体の温度を均一にしたり、基板の温度分布を小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の導入方法の実施形態の一例を示す説明
図である。
【図2】 第一の導入方法の実施形態の他の一例を示す
説明図である。
【図3】 第二の導入方法の実施形態の一例を示す説明
図である。
【図4】 第二の導入方法の実施形態の他の一例を示す
説明図である。
【図5】 第二の導入方法の実施形態の更に他の一例を
示す説明図である。
【図6】 従来のクリーンエア導入方法を示す説明図で
ある。
【図7】 クリーンエアーの予熱方法を示す説明図であ
る。
【図8】 実施例におけるクリーンエアー導入方法を示
す説明図である。
【図9】 多段積みされた基板の焼成時における従来の
クリーンエア導入方法を示す説明図である。
【図10】 従来の焼成工程において、加熱室内の温度
が隣接する他の加熱室の温度の影響を受けている状態を
示す説明図である。
【図11】 PDPの製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1…基板、3…セッター、5…ローラー、7…加熱室、
7a…加熱室、7b…加熱室、7c…加熱室、9…側
壁、11…吹き込みノズル、13…シャワー管、13a
…シャワー管、13bシャワー管、15…マッフル、1
7…導入口、19…導入口、21…排気口、23…予熱
装置、25…セッター間に挟まれた部位、27…クリー
ンエアーライン、29a…電磁弁、29b…電磁弁、3
1…ラジアントチューブバーナー、33…下側マッフ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 9/02 H01J 9/02 F 9/227 9/227 E 11/02 11/02 B 17/04 17/04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼成体である膜形成素材が塗布された
    基板の進行方向に対して区画された複数の加熱室と、隣
    接する加熱室へ当該基板を搬送するための搬送手段とを
    備え、各加熱室を個別に温度制御することにより、所望
    の温度曲線に従って、予熱、昇温、均熱及び冷却を行え
    るように構成された焼成炉にクリーンエアーを導入する
    方法であって、 クリーンエアーが加熱室内に搬送された基板の上面に沿
    って流れるように、炉内側壁近傍の基板と同程度の高さ
    から、クリーンエアーを基板の進行方向に対し直交する
    方向に吹き込むことを特徴とする焼成炉のクリーンエア
    ー導入方法。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段が、隣接する加熱室へ被焼
    成体を間欠的に搬送する間欠送り方式の搬送手段である
    請求項1記載の焼成炉のクリーンエアー導入方法。
  3. 【請求項3】 クリーンエアーの吹き込みにノズル又は
    シャワー管を使用する請求項1記載の焼成炉のクリーン
    エアー導入方法。
  4. 【請求項4】 クリーンエアーを、吹き込み前に所定温
    度まで予熱しておく請求項1記載の焼成炉のクリーンエ
    アー導入方法。
  5. 【請求項5】 吹き込むクリーンエアーの量を、所定の
    周期でパルス的に増減させる請求項1記載の焼成炉のク
    リーンエアー導入方法。
  6. 【請求項6】 被焼成体である膜形成素材が塗布された
    基板の進行方向に対して区画された複数の加熱室と、隣
    接する加熱室へ当該基板を搬送するための搬送手段とを
    備え、各加熱室を個別に温度制御することにより、所望
    の温度曲線に従って、予熱、昇温、均熱及び冷却を行え
    るように構成された焼成炉にクリーンエアーを導入する
    方法であって、 加熱室内上部の当該加熱室より高温に温度制御された隣
    接する他の加熱室との境界近傍の位置に、円筒管に多数
    の孔を設けたシャワー管を、その長手方向が基板の進行
    方向と直交するように設置し、当該シャワー管の孔より
    クリーンエアーを吹き込むことを特徴とする焼成炉のク
    リーンエアー導入方法。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段が、隣接する加熱室へ被焼
    成体を間欠的に搬送する間欠送り方式の搬送手段である
    請求項6記載の焼成炉のクリーンエアー導入方法。
  8. 【請求項8】 クリーンエアーを、外気温度と同等の温
    度又は前記加熱室内の平均雰囲気温度より低い温度に調
    整して吹き込むようにした請求項6記載の焼成炉のクリ
    ーンエアー導入方法。
  9. 【請求項9】 クリーンエアーを、前記シャワー管の孔
    より真下ないし前記隣接する他の加熱室側に向けて吹き
    込むようにした請求項6記載の焼成炉のクリーンエアー
    導入方法。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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