JP2022118690A - 加熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱されたワークを迅速、且つ、均一に冷却することができる加熱処理装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係る加熱処理装置は、チャンバと、前記チャンバの内部に設けられ、ワークを支持可能な支持部と、前記チャンバの内部に設けられ、前記ワークを加熱可能な加熱部と、前記チャンバの内部に設けられ、前記ワークに冷却ガスを供給可能な、少なくとも1つの第1のノズルと、を備えている。前記ワークの面に垂直な方向から見て、前記第1のノズルは、前記ワークと重ならない位置に設けられている。前記第1のノズルは、前記ワークの前記冷却ガスが供給される面に対して傾斜している。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、加熱処理装置に関する。
ワークを加熱して、ワークの表面に膜などを形成したり、ワークの表面を処理したりする加熱処理装置がある。この様な加熱処理装置においては、例えば、処理済みのワークを加熱処理装置から搬出する際に、加熱されたワークを急速かつ均一に冷却する場合がある。また、例えば、加熱されたワークを冷却することでワークの表面にある材料を硬化させて、膜などを形成する場合がある。
そのため、ワークの裏面側に複数のノズルを設け、ワークの裏面に垂直な方向から、ワークに冷却ガスを吹き付ける技術が提案されている。(例えば、特許文献1を参照)
ところが、ワークの面に垂直な方向から、ワークに冷却ガスを吹き付けると、冷却ガスが直接吹き付けられた領域(例えば、ノズルの真下や真上の領域)においては、温度が迅速に低下するが、周辺領域においては、温度の低下が遅くなったり、温度が充分に低下しなかったりする場合がある。また、複数のノズルから冷却ガスを噴出させると、ワークの面上において、冷却ガスの流れ同士が干渉し、流速が低下したり、淀みが発生したりする場合がある。流速が低下した領域や、淀みが発生した領域においては、温度の低下が遅くなったり、温度が充分に低下しなかったりするおそれがある。
つまり、ワークの面に垂直な方向から、ワークに冷却ガスを吹き付けると、ワークの面内に温度分布のばらつきが生じ易くなる。ワークの面内に温度分布のばらつきが生じると、形成された膜などの品質が悪くなるおそれがある。また、ワークを大気中に搬出した際に、ワークの温度の高い領域が酸化したりするおそれがある。
冷却ガスの供給量を減少させ、冷却ガスの吹き付け時間(冷却時間)を長くすれば、ワークの面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制することができる。しかしながら、この様にすると、生産効率が低下する。
そこで、加熱されたワークを迅速、且つ、均一に冷却することができる加熱処理装置の開発が望まれていた。
特開2001-118789号公報
本発明が解決しようとする課題は、加熱されたワークを迅速、且つ、均一に冷却することができる加熱処理装置を提供することである。
実施形態に係る加熱処理装置は、チャンバと、前記チャンバの内部に設けられ、ワークを支持可能な支持部と、前記チャンバの内部に設けられ、前記ワークを加熱可能な加熱部と、前記チャンバの内部に設けられ、前記ワークに冷却ガスを供給可能な、少なくとも1つの第1のノズルと、を備えている。前記ワークの面に垂直な方向から見て、前記第1のノズルは、前記ワークと重ならない位置に設けられている。前記第1のノズルは、前記ワークの前記冷却ガスが供給される面に対して傾斜している。
本発明の実施形態によれば、加熱されたワークを迅速、且つ、均一に冷却することができる加熱処理装置が提供される。
本実施の形態に係る加熱処理装置を例示するための模式斜視図である。 (a)~(c)は、比較例に係るノズルの配置を例示するための模式図である。 (a)は、本実施の形態に係るノズルの配置および冷却ガスの流れを例示するための模式側面図である。(b)は、ノズルの配置および冷却ガスの流れを例示するための模式平面図である。 比較例に係るノズルの配置を例示するための模式平面図である。 他の実施形態に係るノズルの配置を例示するための模式側面図である。 他の実施形態に係るノズルの配置を例示するための模式平面図である。 ワークの周縁領域の温度が、ワークの中央領域の温度よりも高い場合の、冷却の実施形態を例示するための模式平面図である。 ワークの周縁領域の温度が、ワークの中央領域の温度よりも高い場合の、冷却の他の実施形態を例示するための模式平面図である。 図5において例示をしたノズル51およびノズル51aがそれぞれ複数設けられる場合を例示するための模式平面図である。 図5において例示をしたノズル51およびノズル51aがそれぞれ複数設けられる場合を例示するための模式平面図である。 図5において例示をしたノズル51およびノズル51aがそれぞれ複数設けられる場合を例示するための模式平面図である。 図5において例示をしたノズル51およびノズル51aがそれぞれ複数設けられる場合を例示するための模式平面図である。 (a)、(b)は、比較例に係る、ワークの端部とノズルとの位置関係を例示するための模式断面図である。 ノズルの位置の調整を例示するための模式断面図である。 ノズルの傾斜角度の調整を例示するための模式断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下においては、一例として、大気圧よりも減圧された雰囲気においてワークを加熱して、ワークの表面に有機膜を形成する加熱処理装置を説明するが、本発明は、これに限定されるわけではない。例えば、本発明は、大気圧よりも減圧された雰囲気においてワークを加熱して、ワークの表面に無機膜などを形成したり、ワークの表面を処理したりする加熱処理装置に適用することができる。また、加熱前のワークは、例えば、基板と、基板の表面に塗布された溶液と、を有するものであってもよいし、基板のみであってもよい。
以下においては、一例として、加熱前のワークが、基板と、基板の表面に塗布された溶液と、を有する場合を説明する。
図1は、本実施の形態に係る加熱処理装置1を例示するための模式斜視図である。
なお、図1中のX方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交する三方向を表している。本明細書における上下方向は、Z方向とすることができる。
加熱前のワーク100は、基板と、基板の表面に塗布された溶液と、を有する。
基板は、例えば、ガラス基板や半導体ウェーハなどとすることができる。ただし、基板は、例示をしたものに限定されるわけではない。
溶液は、例えば、有機材料と溶剤を含んでいる。有機材料は、溶剤により溶解が可能なものであれば特に限定はない。溶液は、例えば、ポリアミド酸を含むワニスなどとすることができる。ただし、溶液は、例示をしたものに限定されるわけではない。
図1に示すように、加熱処理装置1には、例えば、チャンバ10、排気部20、処理部30、間接冷却部40、直接冷却部50、およびコントローラ60が設けられている。
コントローラ60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部と、メモリなどの記憶部とを備えている。コントローラ60は、例えば、コンピュータなどとすることができる。コントローラ60は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、加熱処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。
チャンバ10は、箱状を呈している。チャンバ10は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有している。チャンバ10の外観形状には特に限定はない。チャンバ10の外観形状は、例えば、直方体や円筒とすることができる。チャンバ10は、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
例えば、チャンバ10の一方の端部にはフランジ11が設けられている。フランジ11には、Oリングなどのシール材12を設けることができる。チャンバ10の、フランジ11が設けられた側の開口は、開閉扉13により開閉可能となっている。図示しない駆動装置により、開閉扉13がフランジ11(シール材12)に押し付けられることで、チャンバ10の開口が気密になるように閉鎖される。図示しない駆動装置により、開閉扉13がフランジ11から離隔することで、チャンバ10の開口を介したワーク100の搬入または搬出が可能となる。
チャンバ10の他方の端部にはフランジ14を設けることができる。フランジ14には、Oリングなどのシール材12を設けることができる。チャンバ10の、フランジ14が設けられた側の開口は、蓋15により開閉可能となっている。例えば、蓋15は、ネジなどの締結部材を用いてフランジ14に着脱可能に設けることができる。メンテナンスなどを行う際には、蓋15を取り外すことで、チャンバ10の、フランジ14が設けられた側の開口を露出させる。
チャンバ10の外壁には冷却部16を設けることができる。冷却部16には、図示しない冷却水供給部が接続されている。冷却部16は、例えば、ウォータージャケット(Water Jacket)とすることができる。冷却部16が設けられていれば、チャンバ10の外壁温度が所定の温度よりも高くなるのを抑制することができる。
排気部20は、チャンバ10の内部を排気する。排気部20は、第1の排気部21と、第2の排気部22を有する。
第1の排気部21は、チャンバ10の底面に設けられた排気口17に接続されている。 第1の排気部21は、排気ポンプ21aと、圧力制御部21bを有する。
排気ポンプ21aは、大気圧から所定の圧力まで粗引き排気を行う排気ポンプとすることができる。そのため、排気ポンプ21aは、後述する排気ポンプ22aよりも排気量が多い。排気ポンプ21aは、例えば、ドライ真空ポンプなどとすることができる。
圧力制御部21bは、排気口17と排気ポンプ21aとの間に設けられている。圧力制御部21bは、チャンバ10の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、チャンバ10の内圧が所定の圧力となるように制御する。圧力制御部21bは、例えば、APC(Auto Pressure Controller)などとすることができる。
第2の排気部22は、チャンバ10の底面に設けられた排気口18に接続されている。 第2の排気部22は、排気ポンプ22aと、圧力制御部22bを有する。
排気ポンプ22aは、排気ポンプ21aによる粗引き排気の後、さらに低い所定の圧力まで排気を行う。排気ポンプ22aは、例えば、高真空の分子流領域まで排気可能な排気能力を有する。例えば、排気ポンプ22aは、ターボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)などとすることができる。
圧力制御部22bは、排気口18と排気ポンプ22aとの間に設けられている。圧力制御部22bは、チャンバ10の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、チャンバ10の内圧が所定の圧力となるように制御する。圧力制御部22bは、例えば、APCなどとすることができる。
排気口17、および排気口18は、チャンバ10の底面に配置されている。そのため、チャンバ10の内部、および後述する処理部30の内部に、チャンバ10の底面に向かうダウンフローの気流を形成することができる。ダウンフローの気流が形成されれば、有機材料と溶媒を含む溶液が塗布されたワーク100を加熱することで生じる、有機材料が含まれた昇華物を、ダウンフローの気流に乗せてチャンバ10の外部に排出し易くなる。そのため、ワーク100に昇華物などの異物が付着するのを抑制することができる。
なお、以上においては、排気口17および排気口18がチャンバ10の底面に設けられる場合を例示したが、排気口17および排気口18は、例えば、チャンバ10の天井面や側面に設けることもできる。排気口17および排気口18がチャンバ10の底面、または天井面に設けられていれば、チャンバ10の内部に、チャンバ10の底面、または天井面に向かう気流を形成することができる。
また、排気量の多い第1の排気部21が接続された排気口17がチャンバ10の底面の中心部分に配置されていれば、チャンバ10を平面視したときに、チャンバ10の中心部分に向かう気流を形成することができる。そのため、気流の流れに偏りが生じるのを抑制することができるので、気流の滞留が抑制され、ひいては、昇華物の排出が容易となる。そのため、ワーク100に昇華物などの異物が付着するのを抑制することができる。
処理部30は、例えば、フレーム31、加熱部32、支持部33、均熱部34、均熱板支持部35、および、カバー36を有する。
処理部30の内部には、処理領域30aおよび処理領域30bが設けられている。処理領域30a、30bは、ワーク100に処理を施す空間となる。ワーク100は、処理領域30a、30bの内部に支持される。処理領域30bは、処理領域30aの上方に設けられている。なお、2つの処理領域が設けられる場合を例示したがこれに限定されるわけではない。1つの処理領域のみが設けられるようにすることもできるし、3つ以上の処理領域が設けられるようにすることもできる。本実施の形態においては、一例として、2つの処理領域が設けられる場合を例示するが、1つの処理領域、および、3つ以上の処理領域が設けられる場合も同様に考えることができる。
処理領域30a、30bは、加熱部32と加熱部32との間に設けられている。処理領域30a、30bは、均熱部34(上部均熱板34a、下部均熱板34b、側部均熱板34c、側部均熱板34d)により囲まれている。
後述するように、上部均熱板34aおよび下部均熱板34bは、複数の板状の部材が複数の均熱板支持部35によって支持されることで構成される。このため、処理領域30aとチャンバ10の内部の空間は、上部均熱板34a同士の間、および下部均熱板34b同士の間などに設けられた隙間を介して繋がっている。そのため、チャンバ10の内壁と処理部30との間の空間の圧力が減圧されると、処理領域30aの内部の空間も減圧される。なお、処理領域30bは、処理領域30aと同様の構造であるので、説明は省略する。
チャンバ10の内壁と処理部30との間の空間の圧力が減圧されていれば、処理領域30a、30bから外部に放出される熱を抑制することができる。すなわち、加熱効率や蓄熱効率を向上させることができる。そのため、後述するヒータ32aに印加する電力を低減させることができる。また、ヒータ32aに印加する電力を低減させることができれば、ヒータ32aの温度が所定の温度以上となるのを抑制することができるので、ヒータ32aの寿命を長くすることができる。
また、蓄熱効率が向上するので、処理領域30a、30bの温度を迅速に上昇させることができる。そのため、急激な温度上昇を必要とする処理にも対応が可能となる。また、チャンバ10の外壁の温度が高くなるのを抑制することができるので、冷却部16を簡易なものとすることができる。
フレーム31は、細長い板材や形鋼などからなる骨組み構造を有している。フレーム31の外観形状は、チャンバ10の外観形状と同様とすることができる。フレーム31の外観形状は、例えば、直方体とすることができる。
加熱部32は、複数設けられている。加熱部32は、処理領域30a、30bの下部、および処理領域30a、30bの上部に設けることができる。処理領域30a、30bの下部に設けられた加熱部32は、下部加熱部となる。処理領域30a、30bの上部に設けられた加熱部32は、上部加熱部となる。下部加熱部は、上部加熱部と対向している。なお、複数の処理領域が上下方向に重ねて設けられる場合には、下側の処理領域に設けられた上部加熱部は、上側の処理領域に設けられた下部加熱部と兼用することができる。
加熱部32は、チャンバ10の内部に設けられ、ワーク100を加熱する。
例えば、処理領域30aに支持されたワーク100の裏面(下面)は、処理領域30aの下部に設けられた加熱部32により加熱される。処理領域30aに支持されたワーク100の表面(上面)は、処理領域30aと処理領域30bとにより兼用される加熱部32により加熱される。
処理領域30bに支持されたワーク100の裏面(下面)は、処理領域30aと処理領域30bとにより兼用される加熱部32により加熱される。処理領域30bに支持されたワーク100の表面(上面)は、処理領域30bの上部に設けられた加熱部32により加熱される。
この様にすれば、加熱部32の数を減らすことができるので消費電力の低減、製造コストの低減、省スペース化などを図ることができる。
複数の加熱部32のそれぞれは、少なくとも1つのヒータ32aと、一対のホルダ32bを有する。なお、以下においては、複数のヒータ32aが設けられる場合を説明する。 ヒータ32aは、棒状を呈し、一対のホルダ32bの間をY方向に延びている。複数のヒータ32aは、X方向に並べて設けることができる。複数のヒータ32aは、等間隔に設けることが好ましい。ヒータ32aは、例えば、シーズヒータ、遠赤外線ヒータ、遠赤外線ランプ、セラミックヒータ、カートリッジヒータなどとすることができる。また、各種ヒータを石英カバーで覆うこともできる。
なお、本明細書においては、石英カバーで覆われた各種ヒータをも含めて「棒状のヒータ」と称する。また、「棒状」の断面形状には限定がなく、例えば、円柱状や角柱状なども含まれる。
また、ヒータ32aは、例示をしたものに限定されるわけではない。ヒータ32aは、大気圧よりも減圧された雰囲気においてワーク100を加熱することができるものであればよい。すなわち、ヒータ32aは、放射による熱エネルギーを利用するものであればよい。
上部加熱部および下部加熱部における複数のヒータ32aの仕様、数、間隔などは、加熱する溶液の組成(溶液の加熱温度)、ワーク100の大きさなどに応じて適宜決定することができる。複数のヒータ32aの仕様、数、間隔などは、シミュレーションや実験などを行うことで適宜決定することができる。
また、複数のヒータ32aが設けられた空間は、ホルダ32b、上部均熱板34a、下部均熱板34b、側部均熱板34cにより囲まれている。上部均熱板34a同士の間、下部均熱板34b同士の間には隙間が設けられているが、複数のヒータ32aが設けられた空間は、ほぼ閉鎖された空間となる。そのため、後述する間接冷却部40から、複数のヒータ32aが設けられた空間に冷却ガスを供給して、複数のヒータ32a、上部均熱板34a、下部均熱板34b、および側部均熱板34cを冷却することができる。
ワーク100は、上部加熱部と下部加熱部によって加熱される。ワーク100の両面側からワーク100を加熱することができるので、ワーク100の加熱が容易となる。ワーク100は、処理領域30a、30bにおいて、上部均熱板34aおよび下部均熱板34bを介して加熱される。ここで、溶液を加熱する際に生じた昇華物を含む蒸気は、加熱対象であるワーク100の温度よりも低い温度の物に付着しやすい。しかしながら、上部均熱板34aおよび下部均熱板34bは加熱されているので、昇華物が上部均熱板34aおよび下部均熱板34bに付着するのが抑制される。この場合、昇華物は、前述したダウンフローの気流に乗ってチャンバ10の外に排出される。そのため、昇華物がワーク100に付着するのを抑制することができる。
一対のホルダ32bは、X方向(例えば、処理領域30a、30bの長手方向)に延びている。一対のホルダ32bは、Y方向において、互いに対向している。一方のホルダ32bは、フレーム31の、開閉扉13側の端面に固定されている。他方のホルダ32bは、フレーム31の、開閉扉13側とは反対側の端面に固定されている。一対のホルダ32bは、例えば、ネジなどの締結部材を用いてフレーム31に固定することができる。一対のホルダ32bは、ヒータ32aの端部近傍の非発熱部を保持する。一対のホルダ32bは、例えば、細長い金属の板材や形鋼などから形成することができる。一対のホルダ32bの材料には特に限定はないが、耐熱性と耐食性を有する材料とすることが好ましい。一対のホルダ32bの材料は、例えば、ステンレスなどとすることができる。
支持部33は、チャンバ10の内部に設けられ、ワーク100を支持する。例えば、支持部33は、上部加熱部と下部加熱部との間にワーク100を支持する。支持部33は、複数設けることができる。複数の支持部33は、処理領域30aの下部、および、処理領域30bの下部に設けられている。複数の支持部33は、棒状体とすることができる。
複数の支持部33の一方の端部(上方の端部)は、ワーク100の裏面(下面)に接触する。そのため、複数の支持部33の一方の端部の形状は、半球状などとすることが好ましい。複数の支持部33の一方の端部の形状が半球状であれば、ワーク100の下面に損傷が発生するのを抑制することができる。また、ワーク100の下面と複数の支持部33との接触面積を小さくすることができるので、ワーク100から複数の支持部33に伝わる熱を少なくすることができる。
ワーク100は、大気圧よりも減圧された雰囲気において、放射による熱エネルギーにより加熱されるので、上部加熱部からワーク100の上面までの距離、及び下部加熱部からワーク100の下面までの距離は、放射による熱エネルギーがワーク100に到達できる距離となっている。
複数の支持部33の他方の端部(下方の端部)は、例えば、一対のフレーム31の間に架け渡された複数の棒状部材または板状部材などに固定することができる。この場合、複数の支持部33は、棒状部材などに着脱可能に設けることが好ましい。この様にすれば、メンテナンスなどの作業が容易となる。
複数の支持部33の数、配置、間隔などは、ワーク100の大きさや剛性(撓み)などに応じて適宜変更することができる。
複数の支持部33の材料には特に限定はないが、耐熱性と耐食性を有する材料とすることが好ましい。複数の支持部33の材料は、例えば、ステンレスなどとすることができる。
均熱部34は、複数の上部均熱板34a、複数の下部均熱板34b、複数の側部均熱板34c、および、複数の側部均熱板34dを有する。複数の上部均熱板34a、複数の下部均熱板34b、複数の側部均熱板34c、および、複数の側部均熱板34dは、板状を呈している。
複数の上部均熱板34aは、上部加熱部において下部加熱部側(ワーク100側)に設けられている。複数の上部均熱板34aは、複数のヒータ32aと離隔して設けられている。すなわち、複数の上部均熱板34aの上側表面と複数のヒータ32aの下表面との間には隙間が設けられている。複数の上部均熱板34aは、X方向に並べて設けられている。複数の上部均熱板34a同士の間には隙間が設けられている。隙間が設けられていれば、熱膨張により上部均熱板34aの寸法が増加した分を吸収することができる。そのため、上部均熱板34a同士が干渉して変形が生じるのを抑制することができる。また、前述したように、この隙間を介して、処理領域30a、30bの雰囲気の圧力を減圧することができる。なお、複数の上部均熱板34aは、Y方向に並べて設けられてもよい。
複数の下部均熱板34bは、下部加熱部において上部加熱部側(ワーク100側)に設けられている。複数の下部均熱板34bは、複数のヒータ32aと離隔して設けられている。すなわち、複数の下部均熱板34bの下側表面と複数のヒータ32aの上側表面との間には隙間が設けられている。複数の下部均熱板34bは、X方向に並べて設けられている。複数の下部均熱板34b同士の間には隙間が設けられている。隙間が設けられていれば、熱膨張により下部均熱板34bの寸法が増加した分を吸収することができる。そのため、下部均熱板34b同士が干渉して変形が生じるのを抑制することができる。また、この隙間を介して、処理領域30a、30bの雰囲気の圧力を減圧することができる。
側部均熱板34cは、X方向において、処理領域30a、30bの両側の側部のそれぞれに設けられている。側部均熱板34cは、カバー36の内側に設けることができる。また、少なくとも1つのヒータ32aを、側部均熱板34cとカバー36との間に、側部均熱板34cおよびカバー36と離隔して設けることもできる。
側部均熱板34dは、Y方向において、処理領域30a、30bの両側の側部のそれぞれに設けられている。
前述したように、複数のヒータ32aは、棒状を呈し、所定の間隔を空けて並べて設けられている。ヒータ32aが棒状である場合、ヒータ32aの中心軸から放射状に熱が放射される。この場合、ヒータ32aの中心軸と加熱される部分との間の距離が短くなるほど加熱される部分の温度が高くなる。そのため、複数のヒータ32aに対して対向するようにワーク100が保持された場合には、ヒータ32aの直上または直下に位置するワーク100の領域は、複数のヒータ32a同士の間の空間の直上または直下に位置するワーク100の領域よりも温度が高くなる。すなわち、棒状を呈する複数のヒータ32aを用いてワーク100を直接加熱すると、加熱されたワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じる。
ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じると、形成された有機膜の品質が低下するおそれがある。例えば、温度が高くなった部分において、泡が発生したり、有機膜の組成が変化したりするおそれがある。
本実施の形態に係る加熱処理装置1には、前述した複数の上部均熱板34aおよび複数の下部均熱板34bが設けられている。そのため、複数のヒータ32aから放射された熱は、複数の上部均熱板34aおよび複数の下部均熱板34bに入射し、これらの内部を面方向に伝搬しながらワーク100に向けて放射される。その結果、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制することができ、ひいては形成された有機膜の品質を向上させることができる。
複数の上部均熱板34aおよび複数の下部均熱板34bは、入射した熱を面方向に伝搬させるので、これらの材料は、熱伝導率の高い材料とすることが好ましい。複数の上部均熱板34aおよび複数の下部均熱板34bは、例えば、アルミニウム、銅、ステンレスなどとすることができる。なお、アルミニウムや銅などの酸化しやすい材料を用いる場合には、酸化しにくい材料を含む層を表面に設けることが好ましい。
複数の上部均熱板34aおよび複数の下部均熱板34bから放射された熱の一部は、処理領域の側方に向かう。そのため、処理領域の側部には、前述した側部均熱板34c、34dが設けられている。側部均熱板34c、34dに入射した熱は、側部均熱板34c、34dを面方向に伝搬しながら、その一部がワーク100に向けて放射される。そのため、ワーク100の加熱効率を向上させることができる。
また、前述したように、側部均熱板34cの外側に、少なくとも1つのヒータ32aを設ければ、ワーク100の加熱効率をさらに向上させることができる。また、有機膜を加熱する際に生じた昇華物は、周囲の温度よりも低い箇所に付着しやすい。側部均熱板34cの外側にヒータ32aを設ければ、側部均熱板34cが加熱されるので、昇華物が側部均熱板34cに付着するのを抑制することができる。
側部均熱板34c、34dの材料は、前述した上部均熱板34aおよび下部均熱板34bの材料と同じとすることができる。
なお、以上においては、複数の上部均熱板34aおよび複数の下部均熱板34bが、X方向に並べて設けられる場合を例示したが、上部均熱板34aおよび下部均熱板34bの少なくとも一方は、単一の板状部材とすることもできる。
複数の均熱板支持部35は、X方向に並べて設けられている。均熱板支持部35は、X方向において、上部均熱板34a同士の間の直下に設けることができる。複数の均熱板支持部35は、ネジなどの締結部材を用いて一対のホルダ32bに固定することができる。一対の均熱板支持部35は、上部均熱板34aの両端を着脱自在に支持する。なお、複数の下部均熱板34bを支持する複数の均熱板支持部35も同様の構成を有することができる。
一対の均熱板支持部35により、上部均熱板34aおよび下部均熱板34bが支持されていれば、熱膨張による寸法差を吸収することができる。そのため、上部均熱板34aおよび下部均熱板34bが変形するのを抑制することができる。
カバー36は、板状を呈し、フレーム31の上面、底面、および側面を覆っている。すなわち、カバー36によりフレーム31の内部が覆われている。ただし、開閉扉13側のカバー36は、例えば、開閉扉13に設けることができる。
カバー36は処理領域30a、30bを囲っているが、フレーム31の上面と側面の境目、フレーム31の側面と底面の境目、開閉扉13の付近には、隙間が設けられている。
また、フレーム31の上面および底面に設けられるカバー36は複数に分割されている。また、分割されたカバー36同士の間には隙間が設けられている。すなわち、処理部30(処理領域30a、処理領域30b)の内部空間は、これらの隙間を介して、チャンバ10の内部空間に連通している。そのため、処理領域30a、30bの圧力が、チャンバ10の内壁とカバー36との間の空間の圧力と同じとなるようにすることができる。カバー36は、例えば、ステンレスなどから形成することができる。
本実施の形態に係る加熱処理装置1は、加熱後のワーク100を急速かつ均一に冷却するための冷却機構を有する。以下、加熱後のワーク100を急速かつ均一に冷却するための機構について説明する。
本実施の形態に係る加熱処理装置1は、間接冷却部40および直接冷却部50を有する。
間接冷却部40は、複数のヒータ32aが設けられた空間に冷却ガスを供給する。間接冷却部40は、処理領域30a、30bに冷却ガスを直接供給しない。間接冷却部40は、冷却ガスにより、処理領域30a、30bを囲む均熱部34を冷却し、冷却された均熱部34により高温状態にあるワーク100を間接的に冷却する。
また、間接冷却部40は、均熱部34を冷却することで、均熱部34の熱がワーク100に伝わらないようにする。すなわち、後述する直接冷却部50によるワーク100の冷却が阻害されない様にする。また、直接冷却部50によりワーク100を直接冷却する際に、均熱部34からの熱で、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制する。
なお、間接冷却部40は必ずしも必要ではなく、省くこともできる。ただし、間接冷却部40が設けられていれば、ワーク100の冷却時間を短縮することができる。また、ワーク100の冷却の際に、均熱部34からの熱で、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制することができる。
間接冷却部40は、ノズル41、ガス源42、およびガス制御部43を有する。
ノズル41は、複数のヒータ32aが設けられた空間に冷却ガスを供給する。ノズル41は、複数のヒータ32aが設けられた空間に接続されている。ノズル41は、例えば、側部均熱板34c、フレーム31、カバー36に設けられた孔などに取り付けることができる。ノズル41は、例えば、図1に例示をしたように、X方向において、処理部30の一方の側にノズル41を設けることもできるし、処理部30の両側にノズル41を設けることもできる。なお、ノズル41の数や配置は適宜変更することができる。例えば、複数のノズル41を並べて設けることもできる。
また、ノズル41は、Y方向において、処理部30の一方の側に設けることもできる。この場合、ノズル41は、先端が閉塞されたパイプとし、その側面に複数の孔が設けられた形状とするとよい。そして、複数のノズル41は、複数のヒータ32aが設けられた空間に挿入され、ヒータ32aとヒータ32aとの間に設けられるようにするとよい。
ガス源42は、ノズル41に冷却ガスを供給する。ガス源42は、例えば、高圧ガスボンベ、工場配管などとすることができる。また、ガス源42は、複数設けることもできる。
冷却ガスは、加熱されたワーク100と反応し難いガスとすることが好ましい。冷却ガスは、例えば、窒素ガス、炭酸ガス(CO)、希ガスなどとすることができる。希ガスは、例えば、アルゴンガスやヘリウムガスなどである。冷却ガスが窒素ガスや炭酸ガスであれば、ランニングコストの低減を図ることができる。ヘリウムガスの熱伝導率は高いので、冷却ガスとしてヘリウムガスを用いれば、冷却時間の短縮を図ることができる。
冷却ガスの温度は、例えば、室温(例えば、25℃)以下とすることができる。
ガス制御部43は、ノズル41とガス源42との間に設けられている。ガス制御部43は、例えば、冷却ガスの供給と停止や、冷却ガスの流速および流量の少なくともいずれかの制御を行うことができる。
直接冷却部50は、ノズル51(第1のノズルの一例に相当する)、ガス源52、およびガス制御部53を有する。
ノズル51は、チャンバ10の内部に設けられ、ワーク100の裏面に冷却ガスを直接供給する。ノズル51は、処理領域30aおよび処理領域30bのそれぞれに、少なくとも1つ設けることができる。ノズル51は、例えば、側部均熱板34c、フレーム31、カバー36に設けられた孔などに取り付けることができる。ノズル51は、例えば、図1に例示をしたように、X方向において、処理領域30a、30bの一方の側にノズル51を設けることができる。
なお、ノズル51の配置に関する詳細は後述する。
ガス源52は、ノズル51に冷却ガスを供給する。ガス源52は、例えば、前述したガス源42と同様とすることができる。この場合、ノズル41およびノズル51に対して、ガス源42およびガス源52のいずれか一方を設けるようにしてもよい。
冷却ガスは、間接冷却部40において説明した冷却ガスと同様とすることができる。この場合、ノズル51に供給する冷却ガスは、ノズル41に供給する冷却ガスと同じであってもよいし、異なっていてもよい。冷却ガスの温度は、例えば、室温(例えば、25℃)以下とすることができる。
ガス制御部53は、ノズル51とガス源52との間に設けられている。ガス制御部53は、例えば、前述したガス制御部43と同様とすることができる。例えば、ガス制御部53は、冷却ガスの供給と停止や、冷却ガスの流速および流量の少なくともいずれかの制御を行うことができる。ガス制御部53は、処理領域30a、30b毎に設けられている全てのノズル51に対して1つ設けることもできるし、ノズル51毎に設けることもできる。
次に、ノズル51の配置に関してさらに説明する。
なお、以下においては、一例として、冷却ガスによる冷却効果を「冷却ガスの流速」に基づいて説明する。しかしながら、一般的に、1つの配管系において圧力が同じであれば、「流速」と「流量」は正の相関関係にある。例えば、「流速」が速くなれば、「流量」が増加する。そのため、例えば、以下の記載の「流速が低下」は「流量が減少」に置き換えることができる。例えば、「流速が速い」は、「流量が多い」に置き換えることができる。例えば、「流速が遅い」は、「流量が少ない」に置き換えることができる。
図2(a)~(c)は、比較例に係るノズル151の配置を例示するための模式図である。
図2(a)は、1つのノズル151が設けられた場合の模式側面図である。
図2(b)は、1つのノズル151が設けられた場合の模式平面図である。
図2(c)は、複数のノズル151が設けられた場合の模式側面図である。
図2(a)、(b)に示すように、ワーク100の真下にノズル151を設け、ワーク100の裏面に垂直な方向から、ワーク100に冷却ガスGを吹き付けると、冷却ガスGが直接吹き付けられる領域100a(例えば、ノズル151の真上の領域)においては、ワーク100の温度が迅速に低下する。一方、冷却ガスGが直接吹き付けられる領域100aの周辺領域100bにおいては、温度の低下が遅くなったり、温度が充分に低下しなかったりする場合がある。そのため、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じる。ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じると、有機材料の硬化の程度などにも面内における分布のばらつきが生じたりして、形成された有機膜の品質が悪くなるおそれがある。また、ワーク100を大気中に搬出した際に、温度の高い周辺領域100bにおいて、形成された有機膜が酸化したりするおそれがある。
この場合、図2(c)に示すように、複数のノズル151を設ければ、冷却ガスGが直接吹き付けられる領域100aの面積を大きくすることができる。しかしながら、この様にしても、領域100aの周辺に、温度の高い周辺領域100bが生じることに変わりはない。また、複数のノズル151から冷却ガスGを噴出させると、ワーク100の裏面において、冷却ガスGの流れ同士が干渉し、流速が低下したり、淀みが発生したりする領域100cが生じる場合がある。この様な領域100cにおいては、ワーク100の温度の低下が遅くなったり、ワーク100の温度が充分に低下しなかったりするおそれがある。すなわち、複数のノズル151を設けたとしても、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制するのは困難である。
なお、ワーク100の真下にノズル151を設ける場合を説明したが、ワーク100の真上にノズル151を設け、ワーク100の表面に垂直な方向から、ワーク100に冷却ガスGを吹き付ける場合も同様である。
図3(a)は、本実施の形態に係るノズル51の配置および冷却ガスGの流れを例示するための模式側面図である。
図3(b)は、ノズル51の配置および冷却ガスGの流れを例示するための模式平面図である。
図3(a)、(b)に示すように、ノズル51は、ワーク100の外側に設けることができる。例えば、図3(b)に示すように、ワーク100の表面に垂直な方向から見て、ノズル51は、ワーク100と重ならない位置に設けることができる。
また、図3(a)に示すように、ノズル51は、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面(本実施の形態の場合は、ワーク100の裏面)に対して傾斜させることができる。この場合、ノズル51の位置と傾斜角度θは、ノズル51から噴出された冷却ガスGが、ワーク100の冷却ガスGが供給される面の、端部の近傍に供給されるように適宜設定される(例えば、後述する図14、図15を参照)。
ノズル51の配置をこの様にすれば、ノズル51から噴出された冷却ガスGを、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面に沿って、X方向における一方の端部から他方の端部に亘って流すことができる。ノズル51は、冷却ガスGが、ワーク100の長手方向に流れるように配置することが好ましい。
図3(b)に示すように、冷却ガスGは、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面を一方向に流れるので、流速が低下したり、淀みが発生したりする領域100cが生じるのを抑制することができる。そのため、冷却ガスGの流速が速い領域100dを大きくすることができる。冷却ガスGの流速が速い領域100dにおいては、温度境界層が薄くなるので、熱伝達率を増加させることができる。
本実施の形態に係るノズル51の配置とすれば、冷却ガスGの流速が速い領域100d、すなわち、熱伝達率の高い領域を大きくすることができるので、加熱されたワーク100を迅速、且つ、均一に冷却することができる。
ここで、ノズル51の傾斜角度θを大きくし過ぎると、ワーク100の面を流れる冷却ガスGの流速が遅くなり過ぎる場合がある。本発明者の得た知見によれば、傾斜角度θは、0°を超え、45°以下とすることが好ましい。この場合、傾斜角度θが小さくなるほど、冷却ガスGの流速を速くすることができ、ひいてはより迅速な冷却を行うことができる。ところが、傾斜角度θを小さくし過ぎると、ノズル51から噴出した冷却ガスGが、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面の端部の近傍に供給されるように、ノズル51の位置を調整するのが難しくなる。本発明者の得た知見によれば、傾斜角度θは、10°以上、30°以下とすることがさらに好ましい。この様にすれば、冷却ガスGの流速を速くすることができ、且つ、ノズル51の位置の調整が容易となる。
なお、傾斜角度θを0°を超え、10°よりも小さい範囲に設定した場合、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面の端部の近傍に供給されなかった冷却ガスGは、下部均熱板34bに供給される。そのため、下部均熱板34bが冷却される。その結果、間接的にワーク100を冷却することができる。
また、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面における冷却ガスGの流速は、ノズル51から離れるに従い遅くなる。そのため、ワーク100の大きさが大きくなると、ワーク100の、ノズル51側とは反対側の領域の温度低下が不充分となるおそれがある。すなわち、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるおそれがある。
図4は、比較例に係るノズル251の配置を例示するための模式平面図である。
図4に示すように、ワーク100の両側にノズル251を配置すれば、一方のノズル251から遠い領域に、他方のノズル251から冷却ガスGを供給することができる。そのため、温度低下が不充分となる領域が発生するのを抑制することができ、ひいては、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制することができるとも考えられる。
しかしながら、この様なノズル251の配置とすれば、図4に示すように、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面において、冷却ガスGの流れ同士が干渉し、流速が低下したり、淀みが発生したりする領域100cが生じる場合がある。そのため、ワーク100の面内に温度分布のばらつきが生じるのを抑制するのが困難となる。
図5は、他の実施形態に係るノズルの配置を例示するための模式側面図である。
図5に示すように、ノズル51とノズル51a(第2のノズルの一例に相当する)とを、冷却ガスGが流れる方向に並べて設けることができる。この場合、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面に、冷却ガスGを供給する、少なくとも1つのノズル51aをさらに設けることができる。ワーク100の表面に垂直な方向から見て、ノズル51aは、ワーク100と重なる位置に設けることができる。ノズル51aは、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面に対して、ノズル51と同じ方向に傾斜させることができる。例えば、ワーク100の長手方向において、ワーク100の外側にノズル51を設け、ワーク100の内側にノズル51aを設けることができる。ノズル51aの傾斜角度θaは、ノズル51の傾斜角度θと同じか小さくすることができる。
この様にすれば、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面において、ノズル51、51aのそれぞれから供給された冷却ガスGの流れ方向を略同じとすることができる。そのため、冷却ガスGの流れ同士が干渉したとしても、流速が極端に低下したり、淀みが発生したりするのを抑制することができる。したがって、ノズル51から噴出された冷却ガスGだけでは温度低下が不十分となるであろう領域の温度を、ノズル51aから噴出される冷却ガスGによって、ノズル51から噴出された冷却ガスGの流速を低下させたり淀みを生じさせたりすることを抑制しつつ、低下させることができる。つまり、加熱されたワーク100を迅速、且つ、均一に冷却することができる。
また、ノズル51aは、ノズル51から噴出された冷却ガスGだけでは温度低下が不十分となるであろう領域に向けて、不十分な冷却を補えるだけの流量(流速)で冷却ガスGを噴出できればよい。つまり、ノズル51aからのガスGの流量(流速)は、ノズル51よりも少なくすることができる。
なお、ノズル51とノズル51aとの間の距離L、ノズル51の傾斜角度、ノズル51aの傾斜角度、ノズル51、51aの数などは、ワーク100の大きさなどに応じて適宜変更することができる。
ノズル51aを冷却ガスGが流れる方向にさらに設ければ、冷却ガスGの流速が速い領域100d、すなわち、熱伝達率の高い領域を大きくすることができるので、大きなワーク100を迅速、且つ、均一に冷却することができる。
図6は、他の実施形態に係るノズル51の配置を例示するための模式平面図である。
図6に示すように、複数のノズル51を、冷却ガスGが流れる方向と交差する方向に並べて設けることができる。例えば、ワーク100の一方の辺(例えば、複数のノズル51が設けられる側の辺)に沿って、複数のノズル51を並べて設けることができる。例えば、ワーク100の、短手方向に、複数のノズル51を並べて設けることができる。複数のノズル51は、例えば、等間隔に設けることができる。複数のノズル51から噴出させる冷却ガスGの流速や流量は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
この様なノズル51の配置とすれば、ワーク100の大きさが大きくなったとしても、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面において、冷却ガスGの流速が速い領域100d、すなわち、熱伝達率の高い領域が占める割合を大きく、することができる。そのため、加熱されたワーク100を迅速、且つ、均一に冷却することができる。
ここで、ワーク100の周囲にある部材からの熱が、冷却の際にワーク100に伝わる場合がある。例えば、図1において例示をした均熱部34などからの熱が、冷却する間、ワーク100に伝わる場合がある。この場合、ワーク100の周縁領域は、ワーク100の中央領域よりも、均熱部34などの部材に近いので、均熱部34などの部材からの熱が伝わり易くなる。そのため、ワーク100の周縁領域の温度が、ワーク100の中央領域の温度に比べて下がり難い場合がある。
図7は、ワーク100の周縁領域の温度が、ワーク100の中央領域の温度よりも高い場合の、冷却の実施形態を例示するための模式平面図である。
前述したように、冷却ガスGの流速を速くすれば、熱伝達率が高くなる。そのため、冷却ガスGの流速により、冷却時間や温度を調整することができる。
例えば、冷却前のワーク100の周縁領域の温度が、冷却前のワーク100の中央領域の温度よりも高い場合には、図7に示すように、ワーク100の周縁側に設けられたノズル51から供給される冷却ガスG1の流速を、ワーク100の中央側に設けられたノズル51から供給される冷却ガスG2、G3の流速よりも速くすることができる。冷却ガスG2の流速は、冷却ガスG3の流速よりも速くすることができる。
例えば、複数のノズル51毎にガス制御部53を接続し、冷却ガスGの、流速および流量の少なくともいずれかを調整することができる。
この様にすれば、図7に示すように、流速が最も速い冷却ガスG1の流速が速い領域100d1を最も大きくすることができる。流速が最も遅い冷却ガスG3の流速が速い領域100d3を最も小さくすることができる。流速が二番目に速い冷却ガスG2の領域100d2を、流速が速い領域100d1よりは小さく、領域100d3よりは大きくすることができる。
そのため、冷却前のワーク100の面内に、前述したような温度分布のばらつきがあったとしても、迅速、且つ、均一な冷却が可能となる。
なお、一例として、冷却前のワーク100の周縁領域の温度が、冷却前のワーク100の中央領域の温度よりも高い場合の冷却を説明したが、冷却前のワーク100の面内における温度分布のばらつきに応じて、複数のノズル51毎に適切な流速を設定すればよい。
図8は、ワーク100の周縁領域の温度が、ワーク100の中央領域の温度よりも高い場合の、冷却の他の実施形態を例示するための模式平面図である。
ノズル51とノズル51の間の距離を短くすれば、冷却ガスGの流速が速い領域100d同士を近接させることができる。すなわち、ノズル51とノズル51の間の距離を短くすれば、冷却ガスGの流速が速い領域100d同士を重ねることができる。冷却ガスGの流速が速い領域100d同士を重ねることで、冷却ガスGの流速が減速するのを防ぐことができるため、冷却効率が向上する。そのため、ノズル51同士の間の距離により、冷却時間や温度を調整することができる。
例えば、冷却前のワーク100の周縁領域の温度が、冷却前のワーク100の中央領域の温度よりも高い場合には、図8に示すように、ワーク100の周縁側に設けられたノズル51同士の間の距離L1を、ワーク100の中央側に設けられたノズル51同士の間の距離L2よりも小さくすることができる。
例えば、複数のノズル51の少なくともいずれかは、ワーク100の、一方の辺に沿って、移動可能とすることができる。ノズル51同士の間の距離は、作業者がノズル51の取り付け位置を調整することで変えることができる。また、サーボモータやエアシリンダなどを備えた駆動装置により、ノズル51同士の間の距離を変えることもできる。
この様にすれば、図8に示すように、ワーク100の周縁側に形成される領域100dを実質的に大きくすることができる。
そのため、冷却前のワーク100の面内に、前述したような温度分布のばらつきがあったとしても、迅速、且つ、均一な冷却が可能となる。
なお、一例として、冷却前のワーク100の周縁領域の温度が、冷却前のワーク100の中央領域の温度よりも高い場合の冷却を説明したが、冷却前のワーク100の面内における温度分布のばらつきに応じて、ノズル51同士の間の距離を適宜設定すれば良い。
なお、図7において説明した冷却ガスGの流速の調整と、図8において説明したノズル51同士の間の距離の調整とを組み合わせて、ワーク100の冷却を行うこともできる。
図9~図12は、図5において例示をしたノズル51およびノズル51aがそれぞれ複数設けられる場合を例示するための模式平面図である。
図9に示すように、ノズル51aの数は、ノズル51の数と同じとすることができる。 図10に示すように、ノズル51aの数は、ノズル51の数よりも少なくすることもできる。
なお、ノズル51aの数は、ノズル51の数よりも多くしてもよい。すなわち、ノズル51aの数は、ノズル51の数と同じであってもよいし、ノズル51の数と異なっていてもよい。
また、図9に示すように、複数のノズル51が並ぶ方向と直交する方向において、ノズル51aの位置は、ノズル51の位置と同じとすることができる。
図10に示すように、複数のノズル51が並ぶ方向と直交する方向において、ノズル51aの位置は、ノズル51の位置と異なるようにすることもできる。
すなわち、複数のノズル51が並ぶ方向と直交する方向において、ノズル51aの位置は、ノズル51の位置と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、図9に示すように、複数のノズル51に冷却ガスGを供給する配管と、複数のノズル51aに冷却ガスGを供給する配管とを別々に設けることができる。
図10に示すように、複数のノズル51と複数のノズル51aに同じ配管から冷却ガスGを供給してもよい。
図11に示すように、複数のノズル51が並ぶ方向において、ノズル51と、このノズル51に隣接するノズル51aと、に冷却ガスGを供給する配管を複数設けることもできる。
図12に示すように、ノズル51と、このノズル51に隣接するノズル51aとが複数組設けられる場合には、ノズル51と、このノズル51に隣接するノズル51aを含む組ごとに冷却ガスGを供給する配管を設けてもよい。
なお、図9においては、複数のノズル51が並ぶ方向と直交する方向において、ノズル51aの位置がノズル51の位置と同じ場合を例示したが、ノズル51aの位置がノズル51の位置と異なる場合も、同様の配管を用いることができる。
図10~図12においては、複数のノズル51が並ぶ方向と直交する方向において、ノズル51aの位置がノズル51の位置と異なる場合を例示したが、ノズル51aの位置がノズル51の位置と同じ場合も、同様の配管を用いることができる。
ここで、ワーク100の種類や仕様などが変わると、ワーク100の大きさが変わる場合がある。ワーク100の大きさが変わると、ワーク100の端部と、ノズル51との間の距離が変わる場合がある。また、搬送装置や作業者が、ワーク100を支持部33の上に載置した際に、ワーク100の位置がズレる場合がある。ワーク100の位置がズレると、ワーク100の端部と、ノズル51との間の距離が変わる場合がある。
図13(a)、(b)は、比較例に係る、ワーク100の端部とノズル351との位置関係を例示するための模式断面図である。
図13(a)に示すように、ワーク100の端部が、ノズル351から離れる方向にズレると、ノズル351から噴出した冷却ガスGの一部が、ワーク100に供給されない場合が生じる。また、ノズル351の配置および傾斜角度θbによっては、ワーク100に供給されない冷却ガスGの一部の量が多くなる。冷却ガスGの一部が、ワーク100に供給されないと冷却効果の低下や、冷却ガスGのランニングコストの増大などを招くことになる。
図13(b)に示すように、ワーク100の端部が、ノズル351に近づく方向にズレると、ノズル351から噴出した冷却ガスGが、ワーク100の端部側の領域100eに供給されない場合が生じる。冷却ガスGが供給されないワーク100の端部側の領域100eにおいては、冷却効果が小さくなる。
そのため、ノズル51は、冷却ガスGが供給される面に平行な方向における位置が調整可能とすることが好ましい。
また、ノズル51は、前述した傾斜角度θが調整可能とすることが好ましい。
図14は、ノズル51の位置の調整を例示するための模式断面図である。
図15は、ノズル51の傾斜角度θの調整を例示するための模式断面図である。
ワーク100の大きさが変わったり、ワーク100の載置位置がズレたりした場合には、図14に示すように、冷却ガスGが供給される面に平行な方向において、ノズル51の位置を調整することができる。また、図15に示すように、ノズル51の傾斜角度θを調整することができる。また、ノズル51の位置と傾斜角度θの調整をすることもできる。すなわち、ノズル51は、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面に平行な方向における位置、および、ワーク100の、冷却ガスGが供給される面に対する傾斜角度θ、の少なくともいずれかが調整可能することができる。
また、図5において例示をしたノズル51aも、位置および傾斜角度θaの少なくともいずれかを調整可能とすることができる。
ノズル51の位置および傾斜角度θの少なくともいずれかが調整可能であれば、ワーク100の大きさが変わったり、ワーク100の載置位置がズレたりしても、冷却ガスGをワーク100のノズル51側の端部100fの近傍に供給することができる。
そのため、冷却ガスGの一部が、ワーク100に供給されなかったり、ワーク100に冷却ガスGが供給されない領域が生じたりするのを抑制することができる。その結果、ワーク100を迅速、且つ、均一に冷却することができる。また、ワーク100に供給されない冷却ガスを少なくすることができるので、冷却ガスGのランニングコストの低減を図ることができる。
なお、以上においては、ノズル51がワーク100の下方に設けられる場合を説明したが、ノズル51がワーク100の上方に設けられる場合も同様とすることができる。
すなわち、ノズル51は、ワーク100の下方および上方の少なくともいずれかに設けられていればよい。
また、冷却ガスGの供給タイミングは、ワーク100に対する加熱処理が完了した後とすることができる。なお、加熱処理の完了とは、有機膜が形成される温度を所定時間維持した後とすることができる。
例えば、冷却ガスGの供給タイミングは、有機膜が形成された直後とすることもできるし、チャンバ10の内圧を大気圧に戻す途中とすることもできるし、チャンバ10の内圧を大気圧に戻した後とすることもできる。この場合、冷却ガスGは、チャンバ10の内圧を大気圧に戻すベントガスとして用いてもよい。
有機膜が形成された直後においては、チャンバ10の内圧が大気圧よりも低い、すなわち、チャンバ10の内部にガスが少ない状態となっている。そのため、冷却ガスGを処理領域30a、30bの内部に少しずつ供給することで、処理領域30a、30b内の圧力がチャンバ10の内部の圧力よりも高い状態となる。チャンバ10内の圧力が大気圧と同程度となるまで、冷却ガスGを処理領域30a、30bの内部に少しずつ供給することで、チャンバ10内に存在する昇華物などが処理領域30a、30bの内部に飛散するのを抑制することができる。そして、チャンバ10内の圧力が大気圧と同程度となったら、冷却ガスGの供給量を増加させる。このようにすることで、チャンバ10内に存在する昇華物などが処理領域30a、30bの内部に飛散するのを抑制することができつつ、ワーク100を急速かつ均一に冷却することができる。
また、冷却ガスGの供給タイミングが、有機膜が形成された直後、または、チャンバ10の内圧を大気圧に戻す途中とすれば、冷却時間と、大気圧に戻す時間を重複させることができる。すなわち、実質的な冷却時間の短縮を図ることができる。
また、冷却ガスGの供給タイミングが、チャンバ10の内圧を大気圧に戻す途中や、チャンバ10の内圧を大気圧に戻した後であれば、チャンバ10の内部にガスがあるので、対流による放熱を利用することができる。
なお、本実施形態では、大気圧よりも減圧された雰囲気においてワークを加熱する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、大気圧下でワークを加熱する場合にも用いることができる。
以上、実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、加熱処理装置1の形状、寸法、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、ノズル51は、Y方向において、処理領域30a、30bの一方の側に設けることができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 加熱処理装置、10 チャンバ、20 排気部、30 処理部、30a 処理領域、30b 処理領域、32 加熱部、32a ヒータ、33 支持部、40 間接冷却部、50 直接冷却部、51 ノズル、51a ノズル、53 ガス制御部、60 コントローラ、100 ワーク

Claims (8)

  1. チャンバと、
    前記チャンバの内部に設けられ、ワークを支持可能な支持部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、前記ワークを加熱可能な加熱部と、
    前記チャンバの内部に設けられ、前記ワークに冷却ガスを供給可能な、少なくとも1つの第1のノズルと、
    を備え、
    前記ワークの面に垂直な方向から見て、前記第1のノズルは、前記ワークと重ならない位置に設けられ、
    前記第1のノズルは、前記ワークの前記冷却ガスが供給される面に対して傾斜している加熱処理装置。
  2. 前記ワークの前記冷却ガスが供給される面に対する前記第1のノズルの傾斜角度は、前記ワークの前記冷却ガスが供給される面の端部の近傍に、前記冷却ガスを供給可能な角度である請求項1記載の加熱処理装置。
  3. 前記チャンバの内部を排気可能な排気部をさらに備えた請求項1または2に記載の加熱処理装置。
  4. 前記第1のノズルは、複数設けられ、
    前記複数の第1のノズルは、前記ワークの、一方の辺に沿って、並べて設けられている請求項1~3のいずれか1つに記載の加熱処理装置。
  5. 前記複数の第1のノズルの少なくともいずれかは、前記ワークの、一方の辺に沿って、移動可能となっている請求項4記載の加熱処理装置。
  6. 前記第1のノズルに接続され、前記冷却ガスの、流速および流量の少なくともいずれかを調整可能なガス制御部をさらに備えた請求項1~5のいずれか1つに記載の加熱処理装置。
  7. 前記第1のノズルは、
    前記ワークの、前記冷却ガスが供給される面に平行な方向における位置、
    および、
    前記ワークの前記冷却ガスが供給される面に対する前記第1のノズルの傾斜角度、
    の少なくともいずれかが調整可能である請求項1~6のいずれか1つに記載の加熱処理装置。
  8. 前記ワークの、前記冷却ガスが供給される面に、前記冷却ガスを供給可能な、少なくとも1つの第2のノズルをさらに備え、
    前記ワークの面に垂直な方向から見て、前記第2のノズルは、前記ワークと重なる位置に設けられ、
    前記第2のノズルは、前記ワークの、前記冷却ガスが供給される面に対して、前記第1のノズルと同じ方向に傾斜している請求項1~7のいずれか1つに記載の加熱処理装置。
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