JP2001146524A - ポリオレフィン系樹脂フィルム - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂フィルムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 PVCフィルムと同等のこし及び柔軟性を備
え、優れた高周波ウエルダー加工適性を有し、環境汚染
の問題がないポリオレフィン系樹脂フィルムを提供す
る。 【解決手段】 共重合成分の含有率が12〜50重量%
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルメタクリ
レート共重合体及びエチレン−エチルアクリレート−無
水マレイン酸共重合体の群から選ばれる少なくとも1種
の共重合体からなるポリエチレン系共重合体65〜97
重量%と、メルトフローレートが3.0以下であるポリ
プロピレン系共重合体3〜35重量%とよりなるポリオ
レフィン系樹脂組成物100重量部並びに平均粒径が
0.5〜15μmである球状樹脂微粒子0〜1重量部か
らなるポリオレフィン系樹脂フィルム。
え、優れた高周波ウエルダー加工適性を有し、環境汚染
の問題がないポリオレフィン系樹脂フィルムを提供す
る。 【解決手段】 共重合成分の含有率が12〜50重量%
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルメタクリ
レート共重合体及びエチレン−エチルアクリレート−無
水マレイン酸共重合体の群から選ばれる少なくとも1種
の共重合体からなるポリエチレン系共重合体65〜97
重量%と、メルトフローレートが3.0以下であるポリ
プロピレン系共重合体3〜35重量%とよりなるポリオ
レフィン系樹脂組成物100重量部並びに平均粒径が
0.5〜15μmである球状樹脂微粒子0〜1重量部か
らなるポリオレフィン系樹脂フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境汚染の問題が
なく、高周波加工適性を有するポリオレフィン系樹脂フ
ィルムに関する。
なく、高周波加工適性を有するポリオレフィン系樹脂フ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、玩具、文具、雨具、雑貨、袋
等の製造や種々の包装のために高周波ウエルダー加工が
広く行われている。高周波ウエルダー加工は熱可塑性樹
脂に高周波エネルギーを与え、極性を有する樹脂の分子
を振動させることにより発生した熱を利用して、熱可塑
性樹脂に溶着溶断や型押しなどを行うものである。
等の製造や種々の包装のために高周波ウエルダー加工が
広く行われている。高周波ウエルダー加工は熱可塑性樹
脂に高周波エネルギーを与え、極性を有する樹脂の分子
を振動させることにより発生した熱を利用して、熱可塑
性樹脂に溶着溶断や型押しなどを行うものである。
【0003】従来、高周波ウエルダー加工する材料とし
ては、通常、可塑化ポリ塩化ビニル(PVC)が使用さ
れていた。その理由は、PVCが透明性、強度、柔軟
性、光沢、高周波ウエルダー加工性等に優れ、安価であ
るからであった。しかし、PVCは分子中に塩素を含有
するので、これを素材とする製品を焼却すると塩素ガス
が発生するためダイオキシン等の発生のおそれがあり、
又、PVCに含まれる可塑剤が環境ホルモンとして人体
に悪影響を及ぼすともいわれている。特に、近年におい
ては上記環境面での問題が重要視され、PVCの使用は
あらゆる分野で問題視されている。
ては、通常、可塑化ポリ塩化ビニル(PVC)が使用さ
れていた。その理由は、PVCが透明性、強度、柔軟
性、光沢、高周波ウエルダー加工性等に優れ、安価であ
るからであった。しかし、PVCは分子中に塩素を含有
するので、これを素材とする製品を焼却すると塩素ガス
が発生するためダイオキシン等の発生のおそれがあり、
又、PVCに含まれる可塑剤が環境ホルモンとして人体
に悪影響を及ぼすともいわれている。特に、近年におい
ては上記環境面での問題が重要視され、PVCの使用は
あらゆる分野で問題視されている。
【0004】上記の問題を解決するために、PVCの代
替材料として、環境汚染を起こすことがなく、しかも高
周波ウエルダー加工適性を有するシートが開発されてい
る(例えば、特開平5−92522号公報)。このもの
はシート基材として、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体
(EMMA)、エチレン−エチルアクリレート−無水マ
レイン酸共重合体(E−EA−MAH)等の1種もしく
は2種以上のブレンド物を使用したものである。
替材料として、環境汚染を起こすことがなく、しかも高
周波ウエルダー加工適性を有するシートが開発されてい
る(例えば、特開平5−92522号公報)。このもの
はシート基材として、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体
(EMMA)、エチレン−エチルアクリレート−無水マ
レイン酸共重合体(E−EA−MAH)等の1種もしく
は2種以上のブレンド物を使用したものである。
【0005】しかし、上記公報に記載のポリオレフィン
系樹脂を用いたフィルムは、充分な高周波ウエルダー加
工適性を付与するために極性基含量の多いものを使用せ
ざるを得ない。そのため柔軟性が高すぎてPVCと同等
のこしが得られず、素材の取り扱い作業性が極めて悪い
ので作業中にトラブルが発生し、加工の能率が上がらな
い。更に、多量の極性基のためにブロッキングが生じ易
く、材料のロスが多くなるという問題があった。
系樹脂を用いたフィルムは、充分な高周波ウエルダー加
工適性を付与するために極性基含量の多いものを使用せ
ざるを得ない。そのため柔軟性が高すぎてPVCと同等
のこしが得られず、素材の取り扱い作業性が極めて悪い
ので作業中にトラブルが発生し、加工の能率が上がらな
い。更に、多量の極性基のためにブロッキングが生じ易
く、材料のロスが多くなるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解消し、PVCフィルムと同等のこし及び柔軟性を備
え、優れた高周波ウエルダー加工適性を有し、環境汚染
の問題がないポリオレフィン系樹脂フィルムを提供する
ことを目的とする。
を解消し、PVCフィルムと同等のこし及び柔軟性を備
え、優れた高周波ウエルダー加工適性を有し、環境汚染
の問題がないポリオレフィン系樹脂フィルムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
ポリオレフィン系樹脂フィルムは、共重合成分の含有率
が12〜50重量%である、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチ
レン−エチルメタクリレート共重合体及びエチレン−エ
チルアクリレート−無水マレイン酸共重合体の群から選
ばれる少なくとも1種の共重合体からなるポリエチレン
系共重合体65〜97重量%と、メルトフローレートが
3.0以下であるポリプロピレン系共重合体3〜35重
量%とよりなるポリオレフィン系樹脂組成物100重量
部並びに平均粒径が0.5〜15μmである球状樹脂微
粒子0〜1重量部からなるものである。
ポリオレフィン系樹脂フィルムは、共重合成分の含有率
が12〜50重量%である、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチ
レン−エチルメタクリレート共重合体及びエチレン−エ
チルアクリレート−無水マレイン酸共重合体の群から選
ばれる少なくとも1種の共重合体からなるポリエチレン
系共重合体65〜97重量%と、メルトフローレートが
3.0以下であるポリプロピレン系共重合体3〜35重
量%とよりなるポリオレフィン系樹脂組成物100重量
部並びに平均粒径が0.5〜15μmである球状樹脂微
粒子0〜1重量部からなるものである。
【0008】請求項2記載の発明のポリオレフィン系樹
脂フィルムは、請求項1記載の発明のポリオレフィン系
樹脂フィルムにおいて、平均粒径が0.5〜15μmで
ある球状樹脂微粒子の配合量が、ポリオレフィン系樹脂
組成物100重量部に対して0.05〜1重量部であ
り、更に、高級脂肪酸アミドが、ポリオレフィン系樹脂
組成物100重量部に対して0.03〜0.4重量部配
合されたものである。
脂フィルムは、請求項1記載の発明のポリオレフィン系
樹脂フィルムにおいて、平均粒径が0.5〜15μmで
ある球状樹脂微粒子の配合量が、ポリオレフィン系樹脂
組成物100重量部に対して0.05〜1重量部であ
り、更に、高級脂肪酸アミドが、ポリオレフィン系樹脂
組成物100重量部に対して0.03〜0.4重量部配
合されたものである。
【0009】また、請求項3記載のポリオレフィン系樹
脂フィルムは、請求項1又は2記載のポリオレフィン系
樹脂フィルムにおいて、更に結晶化核剤が、ポリオレフ
ィン系樹脂組成物100重量部に対して0.01〜0.
15重量部配合されたものである。
脂フィルムは、請求項1又は2記載のポリオレフィン系
樹脂フィルムにおいて、更に結晶化核剤が、ポリオレフ
ィン系樹脂組成物100重量部に対して0.01〜0.
15重量部配合されたものである。
【0010】本発明で使用されるポリエチレン系共重合
体は、エチレンにエチレン以外の共重合成分、具体的に
は酢酸ビニル、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート又はエチルアクリレート−無水マレイン酸が共重
合された共重合体の少なくとも1種からなるものであ
り、共重合成分の含有率が12〜50重量%であること
が必要である。共重合成分が上記以外のものでは良好な
高周波ウエルダー加工適性が得られない。共重合成分の
含有率が12重量%未満では充分な高周波ウエルダー加
工適性が得られず、加工時にスパークが起こり易くな
る。50重量%を超えると柔軟になりすぎて作業性が低
下し、また、ブロッキングが起こり易くなる。好ましい
含有率は15〜30%である。このポリエチレン系共重
合体の好ましいMFRは0.5〜10である。
体は、エチレンにエチレン以外の共重合成分、具体的に
は酢酸ビニル、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート又はエチルアクリレート−無水マレイン酸が共重
合された共重合体の少なくとも1種からなるものであ
り、共重合成分の含有率が12〜50重量%であること
が必要である。共重合成分が上記以外のものでは良好な
高周波ウエルダー加工適性が得られない。共重合成分の
含有率が12重量%未満では充分な高周波ウエルダー加
工適性が得られず、加工時にスパークが起こり易くな
る。50重量%を超えると柔軟になりすぎて作業性が低
下し、また、ブロッキングが起こり易くなる。好ましい
含有率は15〜30%である。このポリエチレン系共重
合体の好ましいMFRは0.5〜10である。
【0011】本発明で使用されるポリプロピレン系共重
合体は、プロピレンにプロピレン以外のα−オレフィン
が共重合されたものであり、ブロック共重合体、ランダ
ム共重合体のいずれでもよいが、ランダム共重合体が好
ましい。α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、
1−ブテン等が挙げられる。ポリプロピレン系共重合体
のMFRは、3.0以下に限定され、好ましくは0.3
〜2.5である。MFRが3.0よりも高いとポリエチ
レン系共重合体との相溶性が悪く、押出成形によりフィ
ルムを製造するときに押出変動が起こり、安定したフィ
ルム成膜ができない。尚、本発明でいうMFRは、JI
S K 7210に準拠して測定した値である。
合体は、プロピレンにプロピレン以外のα−オレフィン
が共重合されたものであり、ブロック共重合体、ランダ
ム共重合体のいずれでもよいが、ランダム共重合体が好
ましい。α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、
1−ブテン等が挙げられる。ポリプロピレン系共重合体
のMFRは、3.0以下に限定され、好ましくは0.3
〜2.5である。MFRが3.0よりも高いとポリエチ
レン系共重合体との相溶性が悪く、押出成形によりフィ
ルムを製造するときに押出変動が起こり、安定したフィ
ルム成膜ができない。尚、本発明でいうMFRは、JI
S K 7210に準拠して測定した値である。
【0012】本発明で使用されるポリオレフィン系樹脂
組成物は、上記ポリエチレン系共重合体65〜97重量
%及びポリプロピレン系共重合体3〜35重量%からな
り、好ましくはポリエチレン系共重合体70〜90重量
%及びポリプロピレン系樹脂10〜30重量%である。
ポリエチレン系共重合体の配合量が97%超及びポリプ
ロピレン系共重合体の配合量が3重量%未満であるとフ
ィルムのこしが充分に得られない。又、ポリエチレン系
共重合体の配合量が65%未満及びポリプロピレン系共
重合体の配合量が35重量%超であるとフィルムが硬く
なりすぎて風合いが悪くなり、また、押出成形で製造す
る際に押出変動が起こり易くなる。
組成物は、上記ポリエチレン系共重合体65〜97重量
%及びポリプロピレン系共重合体3〜35重量%からな
り、好ましくはポリエチレン系共重合体70〜90重量
%及びポリプロピレン系樹脂10〜30重量%である。
ポリエチレン系共重合体の配合量が97%超及びポリプ
ロピレン系共重合体の配合量が3重量%未満であるとフ
ィルムのこしが充分に得られない。又、ポリエチレン系
共重合体の配合量が65%未満及びポリプロピレン系共
重合体の配合量が35重量%超であるとフィルムが硬く
なりすぎて風合いが悪くなり、また、押出成形で製造す
る際に押出変動が起こり易くなる。
【0013】本発明で使用される球状樹脂微粒子として
は、炭酸カルシウムなども使用可能であるが、真球度が
98%以上であり、それ自体が滑り性に優れたシリコー
ン樹脂が好ましい。球状樹脂微粒子を配合することによ
り、上記ポリエチレン系共重合体のように極性基を多量
に含む樹脂からなるフィルムにブロッキングが発生する
のを防止する(アンチブロッキング性)ことができる。
また、樹脂微粒子を球状とすることにより、他のシリカ
系アンチブロッキング剤などと比べ、少量で優れたアン
チブロッキング性を得ることができる。球状樹脂微粒子
の平均粒径が0.5μm未満ではアンチブロッキング性
の効果が得られ難く、15μmを超えると表面部分の微
粒子が脱落し易く、また、高周波ウエルダー加工適性が
低下するので、平均粒径は0.5〜15μmに限定さ
れ、好ましくは2〜12μmである。平均粒径の測定に
は、レーザー回折法、SEM法などが用いられる。
は、炭酸カルシウムなども使用可能であるが、真球度が
98%以上であり、それ自体が滑り性に優れたシリコー
ン樹脂が好ましい。球状樹脂微粒子を配合することによ
り、上記ポリエチレン系共重合体のように極性基を多量
に含む樹脂からなるフィルムにブロッキングが発生する
のを防止する(アンチブロッキング性)ことができる。
また、樹脂微粒子を球状とすることにより、他のシリカ
系アンチブロッキング剤などと比べ、少量で優れたアン
チブロッキング性を得ることができる。球状樹脂微粒子
の平均粒径が0.5μm未満ではアンチブロッキング性
の効果が得られ難く、15μmを超えると表面部分の微
粒子が脱落し易く、また、高周波ウエルダー加工適性が
低下するので、平均粒径は0.5〜15μmに限定さ
れ、好ましくは2〜12μmである。平均粒径の測定に
は、レーザー回折法、SEM法などが用いられる。
【0014】球状樹脂微粒子の配合量は、多くなると高
周波ウエルダー加工適性が低下し、フィルム同士のシー
ル性が低下するので、上記ポリオレフィン系樹脂組成物
100重量部に対して1重量部以下に限定される。ま
た、ブロッキングが大きな問題とならない場合は配合さ
れなくてもよいが、少なくなるとブロッキングが生じ易
くなるので、0.05重量部以上が好ましい。
周波ウエルダー加工適性が低下し、フィルム同士のシー
ル性が低下するので、上記ポリオレフィン系樹脂組成物
100重量部に対して1重量部以下に限定される。ま
た、ブロッキングが大きな問題とならない場合は配合さ
れなくてもよいが、少なくなるとブロッキングが生じ易
くなるので、0.05重量部以上が好ましい。
【0015】また、上記オレフィン系樹脂組成物には、
高級脂肪酸アミドが配合されるのが好ましい。高級脂肪
酸アミドは炭素数が12以上ものであり、例えば、オレ
イン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド等
が好ましい。高級脂肪酸アミドは補助的にフィルム表面
にブリードすることにより良好な滑り性を付与し、フィ
ルムに独特の風合いを与える。
高級脂肪酸アミドが配合されるのが好ましい。高級脂肪
酸アミドは炭素数が12以上ものであり、例えば、オレ
イン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド等
が好ましい。高級脂肪酸アミドは補助的にフィルム表面
にブリードすることにより良好な滑り性を付与し、フィ
ルムに独特の風合いを与える。
【0016】高級脂肪酸アミドの配合量は、0.03重
量部よりも少ないと充分な滑り性を与えることができ
ず、0.4重量部を超えて配合しても滑り性を向上させ
る効果が少ないので、上記ポリオレフィン系樹脂組成物
100重量部に対して0.03〜0.4重量部が好まし
い。
量部よりも少ないと充分な滑り性を与えることができ
ず、0.4重量部を超えて配合しても滑り性を向上させ
る効果が少ないので、上記ポリオレフィン系樹脂組成物
100重量部に対して0.03〜0.4重量部が好まし
い。
【0017】更に、透明性が必要とされる場合には、上
記ポリオレフィン系樹脂組成物に結晶化核剤が配合され
るのが好ましい。結晶化核剤としては、ポリプロピレン
系共重合体に造核作用を有するものであれば特に限定さ
れず、例えば、有機カルボン酸の金属塩、ベンズアルデ
ヒド及びその環置換体と多価アルコールとの縮合物、高
分子核剤などが挙げられる。
記ポリオレフィン系樹脂組成物に結晶化核剤が配合され
るのが好ましい。結晶化核剤としては、ポリプロピレン
系共重合体に造核作用を有するものであれば特に限定さ
れず、例えば、有機カルボン酸の金属塩、ベンズアルデ
ヒド及びその環置換体と多価アルコールとの縮合物、高
分子核剤などが挙げられる。
【0018】有機カルボン酸の金属塩としては、安息香
酸のナトリウム塩及びカリウム塩やp−t−ブチル安息
香酸アルミニウム塩などが挙げられる。ベンズアルデヒ
ド及びその環置換体と多価アルコールとの縮合物として
は、ジベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンキシ
リドール、ジベンジリデンパセイトール、モノベンジリ
デンソルビトール、ジベンジリデンマンニトール、1,
3−ジ(アルキルベンジリデン)ソルビトール、2,4
−ジ(アルキルベンジリデン)ソルビトール、1,3−
ジ(アルコキシベンジリデン)ソルビトール、2,4−
ジ(アルコキシベンジリデン)ソルビトール、アルキル
置換ジベンジリデンソルビトール等が挙げられる。
酸のナトリウム塩及びカリウム塩やp−t−ブチル安息
香酸アルミニウム塩などが挙げられる。ベンズアルデヒ
ド及びその環置換体と多価アルコールとの縮合物として
は、ジベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンキシ
リドール、ジベンジリデンパセイトール、モノベンジリ
デンソルビトール、ジベンジリデンマンニトール、1,
3−ジ(アルキルベンジリデン)ソルビトール、2,4
−ジ(アルキルベンジリデン)ソルビトール、1,3−
ジ(アルコキシベンジリデン)ソルビトール、2,4−
ジ(アルコキシベンジリデン)ソルビトール、アルキル
置換ジベンジリデンソルビトール等が挙げられる。
【0019】高分子核剤としては、ビニルシクロアルカ
ン、3−メチルブテン−1、4,4−ジメチルペンテン
−1、4,4−ジメチルヘキセン−1、3,3−ジメチ
ルブテン−1、3−メチルペンテン−1、3−メチルヘ
キセン−1、3,5,5−トリメチルヘキセン−1、イ
ンデン、アルキル置換スチレン、トリアルキルアリルシ
ラン、ビニルシクロアルケン等の重合体が挙げられる。
ビニルシクロアルカンの具体例としては、ビニルシクロ
ヘキサン、ビニルシクロペンタン等が挙げられる。又、
アルキル置換スチレンとしては、p−t−ブチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等が挙げられる。
ン、3−メチルブテン−1、4,4−ジメチルペンテン
−1、4,4−ジメチルヘキセン−1、3,3−ジメチ
ルブテン−1、3−メチルペンテン−1、3−メチルヘ
キセン−1、3,5,5−トリメチルヘキセン−1、イ
ンデン、アルキル置換スチレン、トリアルキルアリルシ
ラン、ビニルシクロアルケン等の重合体が挙げられる。
ビニルシクロアルカンの具体例としては、ビニルシクロ
ヘキサン、ビニルシクロペンタン等が挙げられる。又、
アルキル置換スチレンとしては、p−t−ブチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等が挙げられる。
【0020】結晶化核剤の配合量はポリオレフィン系樹
脂組成物100重量部に対して0.01〜0.15重量
部が好ましい。0.01重量部未満ではフィルムの透明
性を向上させる効果が得られず、0.15重量部を超え
るとフィルムの剛性が大きくなりすぎ、柔軟性及び風合
いが損なわれる。
脂組成物100重量部に対して0.01〜0.15重量
部が好ましい。0.01重量部未満ではフィルムの透明
性を向上させる効果が得られず、0.15重量部を超え
るとフィルムの剛性が大きくなりすぎ、柔軟性及び風合
いが損なわれる。
【0021】以上より、上記ポリオレフィン系樹脂組成
物を使用することにより、優れた高周波ウエルダー加工
適性を有するフィルムが得られるが、更に、アンチブロ
ッキング性が必要とされる場合には球状樹脂微粒子が配
合されるのが好ましく、滑り性が必要とされる場合には
高級脂肪酸アミドが配合されるのが好ましく、透明性が
必要とされる場合には結晶化核剤が配合されるのが好ま
しい。よって、ポリオレフィン系樹脂組成物に、上記所
定量の球状樹脂微粒子、高級脂肪酸アミド及び結晶化核
剤が配合されるのが最も好ましい。
物を使用することにより、優れた高周波ウエルダー加工
適性を有するフィルムが得られるが、更に、アンチブロ
ッキング性が必要とされる場合には球状樹脂微粒子が配
合されるのが好ましく、滑り性が必要とされる場合には
高級脂肪酸アミドが配合されるのが好ましく、透明性が
必要とされる場合には結晶化核剤が配合されるのが好ま
しい。よって、ポリオレフィン系樹脂組成物に、上記所
定量の球状樹脂微粒子、高級脂肪酸アミド及び結晶化核
剤が配合されるのが最も好ましい。
【0022】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
は、上記ポリオレフィン系樹脂組成物を、従来から一般
にフィルム成形に用いられているTダイ法やインフレー
ション法により押出成形して得られる。成形温度は高す
ぎると成膜性が低下するので230℃以下が好ましく、
樹脂の溶融温度以上、通常は約150℃以上である。
又、ポリオレフィン系樹脂フィルムの厚みは用途により
選択されるが、一般には20〜500μmである。
は、上記ポリオレフィン系樹脂組成物を、従来から一般
にフィルム成形に用いられているTダイ法やインフレー
ション法により押出成形して得られる。成形温度は高す
ぎると成膜性が低下するので230℃以下が好ましく、
樹脂の溶融温度以上、通常は約150℃以上である。
又、ポリオレフィン系樹脂フィルムの厚みは用途により
選択されるが、一般には20〜500μmである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1〜3;比較例1〜4)表1に示した所定量で
ポリエチレン系共重合体及びポリプロピレン系共重合体
を配合し、所定の押出温度でTダイ法によりフィルムを
押出成形した。その際の成膜性及び得られたフィルムの
評価(平均膜厚、ヤング率、高周波ウエルダー加工適性
及び風合い)を表1にまとめた。
る。 (実施例1〜3;比較例1〜4)表1に示した所定量で
ポリエチレン系共重合体及びポリプロピレン系共重合体
を配合し、所定の押出温度でTダイ法によりフィルムを
押出成形した。その際の成膜性及び得られたフィルムの
評価(平均膜厚、ヤング率、高周波ウエルダー加工適性
及び風合い)を表1にまとめた。
【0024】(実施例4〜8;比較例5、6)表2に示
した所定量でポリエチレン系共重合体、ポリプロピレン
系共重合体、所定の平均粒径を有する球状シリコーン樹
脂(真球度99.8%)及びエルカ酸アミドを配合し、
所定の押出温度でTダイ法によりフィルムを押出成形し
た。その際の成膜性及び得られたフィルムの評価(平均
膜厚、ヤング率、高周波ウエルダー加工適性、風合い、
アンチブロッキング性及び滑り性)を表2にまとめた。
した所定量でポリエチレン系共重合体、ポリプロピレン
系共重合体、所定の平均粒径を有する球状シリコーン樹
脂(真球度99.8%)及びエルカ酸アミドを配合し、
所定の押出温度でTダイ法によりフィルムを押出成形し
た。その際の成膜性及び得られたフィルムの評価(平均
膜厚、ヤング率、高周波ウエルダー加工適性、風合い、
アンチブロッキング性及び滑り性)を表2にまとめた。
【0025】(比較例7)市販のPVCフィルムについ
て、フィルムの評価(平均膜厚、ヤング率、高周波ウエ
ルダー加工適性、風合い、アンチブロッキング性及び滑
り性)を表2にまとめた。
て、フィルムの評価(平均膜厚、ヤング率、高周波ウエ
ルダー加工適性、風合い、アンチブロッキング性及び滑
り性)を表2にまとめた。
【0026】(実施例9〜13;比較例9〜11)表3
に示した所定量でポリエチレン系共重合体、ポリプロピ
レン系共重合体、所定の平均粒径を有する球状シリコー
ン樹脂(真球度99.8%)、エルカ酸アミド及びジベ
ンジリデンソルビトール(マスターバッチ)を配合し、
所定の押出温度でTダイ法によりフィルムを押出成形し
た。その際の成膜性及び得られたフィルムの評価(平均
膜厚、ヤング率、高周波ウエルダー加工適性、風合い、
アンチブロッキング性、滑り性及びヘイズ)を表3にま
とめた。
に示した所定量でポリエチレン系共重合体、ポリプロピ
レン系共重合体、所定の平均粒径を有する球状シリコー
ン樹脂(真球度99.8%)、エルカ酸アミド及びジベ
ンジリデンソルビトール(マスターバッチ)を配合し、
所定の押出温度でTダイ法によりフィルムを押出成形し
た。その際の成膜性及び得られたフィルムの評価(平均
膜厚、ヤング率、高周波ウエルダー加工適性、風合い、
アンチブロッキング性、滑り性及びヘイズ)を表3にま
とめた。
【0027】尚、実施例及び比較例における成膜性の評
価及びフィルムの評価(平均膜厚、ヤング率、高周波ウ
エルダー加工適性、風合い、アンチブロッキング性、滑
り性及びヘイズ)は以下の方法により行った。 (1)成膜性(押出圧変動):押出圧変動の範囲が±6
%以内であるものを○、±6%を超えるものを×で表し
た。即ち、押出圧の最大値をP1 ,最小値をP2 とした
とき、平均値P0 =(P1 +P2 )/2であり、(P1
−P0 )/P0 ≦0.06 且つ、(P0 −P2 )/P
0 ≦0.06のものが○である。上記2式を満足しない
ものが×である。 (2)ヤング率:JIS K 7127に準じて測定し
た。 (3)高周波ウエルダー加工適性:高周波ウエルダー機
(富士電波工機社製)を用いて、高周波出力4kw,発
振周波数41MHzで10秒間かけてシールした後、J
IS K 7127の規定による引張破壊強さを測定
し、次の基準で評価した。 ○・・・引張破壊強さが150kg/cm2 以上 △・・・引張破壊強さが50kg/cm2 超150kg
/cm2 未満 ×・・・融着できなかった。 (4)風合い(触感): ○・・・PVCと同等のもの ×・・・硬いか又はポリエチレンのような安価な感じの
もの (5)アンチブロッキング性:A4の大きさとしたフィ
ルムを100枚積み重ね、10kgの荷重を加えた後、
ブロッキングが生じなかったものを○、ブロッキングに
より手で剥離できなかったものを×で表した。 (6)滑り性:指でフィルム同士を摩擦したとき、引っ
かかりがないものを○、引っかかりがあり摩擦係数2.
0以上のものを×で表した。 (7)透明性:JIS K 7105に準じて測定した
ヘイズ値で表した。
価及びフィルムの評価(平均膜厚、ヤング率、高周波ウ
エルダー加工適性、風合い、アンチブロッキング性、滑
り性及びヘイズ)は以下の方法により行った。 (1)成膜性(押出圧変動):押出圧変動の範囲が±6
%以内であるものを○、±6%を超えるものを×で表し
た。即ち、押出圧の最大値をP1 ,最小値をP2 とした
とき、平均値P0 =(P1 +P2 )/2であり、(P1
−P0 )/P0 ≦0.06 且つ、(P0 −P2 )/P
0 ≦0.06のものが○である。上記2式を満足しない
ものが×である。 (2)ヤング率:JIS K 7127に準じて測定し
た。 (3)高周波ウエルダー加工適性:高周波ウエルダー機
(富士電波工機社製)を用いて、高周波出力4kw,発
振周波数41MHzで10秒間かけてシールした後、J
IS K 7127の規定による引張破壊強さを測定
し、次の基準で評価した。 ○・・・引張破壊強さが150kg/cm2 以上 △・・・引張破壊強さが50kg/cm2 超150kg
/cm2 未満 ×・・・融着できなかった。 (4)風合い(触感): ○・・・PVCと同等のもの ×・・・硬いか又はポリエチレンのような安価な感じの
もの (5)アンチブロッキング性:A4の大きさとしたフィ
ルムを100枚積み重ね、10kgの荷重を加えた後、
ブロッキングが生じなかったものを○、ブロッキングに
より手で剥離できなかったものを×で表した。 (6)滑り性:指でフィルム同士を摩擦したとき、引っ
かかりがないものを○、引っかかりがあり摩擦係数2.
0以上のものを×で表した。 (7)透明性:JIS K 7105に準じて測定した
ヘイズ値で表した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】〔注〕表1〜表3において、配合量は重量
部である。 ・ポリエチレン系共重合体 EVA631:MFR=1.5,酢酸ビニル含量20重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製,商
品名「EVA631」) EVA520F:MFR=2,酢酸ビニル含量8重量%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製,商品名
「EVA520F」) WH−401:MFR=3,MMA含量20重量%のエ
チレン−メチルメタクリレート共重合体(住友化学社
製,商品名「WH−401」) ・ポリプロピレン系共重合体 XF1480:MFR=1.8のランダムポリプロピレ
ン(チッソ社製,商品名「XF1480」) MG471:MFR=9.5のランダムポリプロピレン
(日本ポリオレフィン社製,商品名「MG471」)
部である。 ・ポリエチレン系共重合体 EVA631:MFR=1.5,酢酸ビニル含量20重
量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製,商
品名「EVA631」) EVA520F:MFR=2,酢酸ビニル含量8重量%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製,商品名
「EVA520F」) WH−401:MFR=3,MMA含量20重量%のエ
チレン−メチルメタクリレート共重合体(住友化学社
製,商品名「WH−401」) ・ポリプロピレン系共重合体 XF1480:MFR=1.8のランダムポリプロピレ
ン(チッソ社製,商品名「XF1480」) MG471:MFR=9.5のランダムポリプロピレン
(日本ポリオレフィン社製,商品名「MG471」)
【0032】表1に示される通り、実施例1〜3で得ら
れたフィルムは高周波ウエルダー加工適性、風合い等に
優れたものであった。但し、実施例3は押出温度が高い
ため、成膜性がよくなかった。比較例1ではポリプロピ
レン系共重合体のMFRが高すぎるので製品とされるフ
ィルムは得られなかった。比較例2はポリエチレン系共
重合体の酢酸ビニル含量が少ないので、得られたフィル
ムは高周波ウエルダー加工適性及び風合いが悪かった。
比較例3はポリプロピレン系共重合体の配合量が多すぎ
るので、得られたフィルムの成膜性及び風合いが悪く、
比較例4はポリプロピレン系共重合体の配合量が少なす
ぎるので、得られたフィルムの風合いに欠けた。
れたフィルムは高周波ウエルダー加工適性、風合い等に
優れたものであった。但し、実施例3は押出温度が高い
ため、成膜性がよくなかった。比較例1ではポリプロピ
レン系共重合体のMFRが高すぎるので製品とされるフ
ィルムは得られなかった。比較例2はポリエチレン系共
重合体の酢酸ビニル含量が少ないので、得られたフィル
ムは高周波ウエルダー加工適性及び風合いが悪かった。
比較例3はポリプロピレン系共重合体の配合量が多すぎ
るので、得られたフィルムの成膜性及び風合いが悪く、
比較例4はポリプロピレン系共重合体の配合量が少なす
ぎるので、得られたフィルムの風合いに欠けた。
【0033】球状樹脂微粒子及び脂肪酸アミドを配合し
た表2についてみると、実施例4及び実施例5で得られ
たフィルムは高周波ウエルダー加工適性、風合い等に加
え、アンチブロッキング性及び滑り性にも優れたもので
あった。実施例6及び実施例7では、球状樹脂微粒子の
粒径が小さいか又は配合されていないので、得られたフ
ィルムにブロッキングが生じた。実施例8は脂肪酸アミ
ドが配合されていないので、得られたフィルムは滑り性
に欠けるものであった。比較例5及び比較例6では、球
状樹脂微粒子の粒径が大きすぎるか又は配合量が多すぎ
るので、得られたフィルムは高周波ウエルダー加工適性
が悪かった。
た表2についてみると、実施例4及び実施例5で得られ
たフィルムは高周波ウエルダー加工適性、風合い等に加
え、アンチブロッキング性及び滑り性にも優れたもので
あった。実施例6及び実施例7では、球状樹脂微粒子の
粒径が小さいか又は配合されていないので、得られたフ
ィルムにブロッキングが生じた。実施例8は脂肪酸アミ
ドが配合されていないので、得られたフィルムは滑り性
に欠けるものであった。比較例5及び比較例6では、球
状樹脂微粒子の粒径が大きすぎるか又は配合量が多すぎ
るので、得られたフィルムは高周波ウエルダー加工適性
が悪かった。
【0034】次に、結晶化核剤を配合した表3について
みると、実施例9で得られたフィルムは高周波ウエルダ
ー加工適性、風合い、アンチブロッキング性、滑り性等
に加え、透明性にも優れたものであった。実施例13は
結晶化核剤の配合量が少なすぎるので、得られたフィル
ムは透明性が悪かった。実施例12は結晶化核剤が多す
ぎるので、得られたフィルムは高周波ウエルダー加工適
性、透明性等には優れるが、風合いに欠けるものであっ
た。
みると、実施例9で得られたフィルムは高周波ウエルダ
ー加工適性、風合い、アンチブロッキング性、滑り性等
に加え、透明性にも優れたものであった。実施例13は
結晶化核剤の配合量が少なすぎるので、得られたフィル
ムは透明性が悪かった。実施例12は結晶化核剤が多す
ぎるので、得られたフィルムは高周波ウエルダー加工適
性、透明性等には優れるが、風合いに欠けるものであっ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
は以上の通りであり、優れた高周波ウエルダー加工適性
を有し、かつ、環境汚染の問題がないという優れたもの
である。又、請求項2記載の発明のポリオレフィン系樹
脂フィルムは、高周波ウエルダー加工性、風合いなどが
優れるとともに、滑り性がよく、ブロッキングの発生が
ないので、能率よく加工作業することができる。更に、
請求項3記載の発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
は、透明性に優れている。これらのフィルムは特定の温
度条件下において、安定した押出成形により製造するこ
とができる。
は以上の通りであり、優れた高周波ウエルダー加工適性
を有し、かつ、環境汚染の問題がないという優れたもの
である。又、請求項2記載の発明のポリオレフィン系樹
脂フィルムは、高周波ウエルダー加工性、風合いなどが
優れるとともに、滑り性がよく、ブロッキングの発生が
ないので、能率よく加工作業することができる。更に、
請求項3記載の発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
は、透明性に優れている。これらのフィルムは特定の温
度条件下において、安定した押出成形により製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/16 C08K 7/16 C08L 23/08 C08L 23/08 //(C08L 23/08 (C08L 23/08 23:14 23:14 83:04) 83:04) B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F071 AA15X AA20 AA28X AA33X AA36X AA67 AC02 AC05 AC09 AC11 AC12 AH04 BB06 BB09 BC01 4F207 AA03K AA04E AA10 AA11 AA12 AA21E AA33 AB08 AB11 AB19 AC04 AG01 AH53 AH54 KA01 KA17 KF01 KF02 KW41 4J002 BB014 BB061 BB071 BB142 BB152 BB174 BC084 BH021 BK004 BQ004 CP033 EC057 EG037 EG077 EP016 FA083 GG02
Claims (5)
- 【請求項1】 共重合成分の含有率が12〜50重量%
である、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルメタク
リレート共重合体及びエチレン−エチルアクリレート−
無水マレイン酸共重合体の群から選ばれる少なくとも1
種の共重合体からなるポリエチレン系共重合体65〜9
7重量%と、メルトフローレートが3.0以下であるポ
リプロピレン系共重合体3〜35重量%とよりなるポリ
オレフィン系樹脂組成物100重量部並びに平均粒径が
0.5〜15μmである球状樹脂微粒子0〜1重量部か
らなるポリオレフィン系樹脂フィルム。 - 【請求項2】 平均粒径が0.5〜15μmである球状
樹脂微粒子の配合量が、ポリオレフィン系樹脂組成物1
00重量部に対して0.05〜1重量部であり、更に高
級脂肪酸アミドが、ポリオレフィン系樹脂組成物100
重量部に対して0.03〜0.4重量部配合されてな
る、請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂フィルム。 - 【請求項3】 結晶化核剤が、ポリオレフィン系樹脂組
成物100重量部に対して0.01〜0.15重量部配
合されてなる、請求項1又は2に記載のポリオレフィン
系樹脂フィルム。 - 【請求項4】 球状樹脂微粒子がシリコーン樹脂であ
る、請求項1〜3のいずれかに記載のポリオレフィン系
樹脂フィルム。 - 【請求項5】 上記ポリオレフィン系樹脂組成物を23
0℃以下で押出成形してなる、請求項1〜4のいずれか
に記載のポリオレフィン系樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31266299A JP2001146524A (ja) | 1999-09-07 | 1999-11-02 | ポリオレフィン系樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-253245 | 1999-09-07 | ||
JP25324599 | 1999-09-07 | ||
JP31266299A JP2001146524A (ja) | 1999-09-07 | 1999-11-02 | ポリオレフィン系樹脂フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001146524A true JP2001146524A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=26541102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31266299A Pending JP2001146524A (ja) | 1999-09-07 | 1999-11-02 | ポリオレフィン系樹脂フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001146524A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131419A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-15 | Nippon Zeon Co Ltd | 光拡散性組成物 |
CN103834103A (zh) * | 2014-03-04 | 2014-06-04 | 芜湖市艾德森自动化设备有限公司 | 一种自愈能力改性等规聚丙烯电容器金属化膜及其制备方法 |
WO2018079354A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-03 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接合方法 |
-
1999
- 1999-11-02 JP JP31266299A patent/JP2001146524A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131419A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-15 | Nippon Zeon Co Ltd | 光拡散性組成物 |
CN103834103A (zh) * | 2014-03-04 | 2014-06-04 | 芜湖市艾德森自动化设备有限公司 | 一种自愈能力改性等规聚丙烯电容器金属化膜及其制备方法 |
CN103834103B (zh) * | 2014-03-04 | 2016-02-17 | 芜湖市艾德森自动化设备有限公司 | 一种自愈能力改性等规聚丙烯电容器金属化膜及其制备方法 |
WO2018079354A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-03 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接合方法 |
WO2018079355A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-03 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接着方法 |
WO2018079356A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-03 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接着方法 |
JPWO2018079354A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-11-01 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接合方法 |
CN109890923A (zh) * | 2016-10-27 | 2019-06-14 | 琳得科株式会社 | 介电加热粘接膜、及使用了介电加热粘接膜的粘接方法 |
CN109890925A (zh) * | 2016-10-27 | 2019-06-14 | 琳得科株式会社 | 介电加热粘接膜、及使用了介电加热粘接膜的粘接方法 |
JP2019094503A (ja) * | 2016-10-27 | 2019-06-20 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いた接合方法 |
JPWO2018079356A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2019-09-12 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接着方法 |
JPWO2018079355A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2019-09-12 | リンテック株式会社 | 誘電加熱接着フィルム、及び誘電加熱接着フィルムを用いてなる接着方法 |
US11007722B2 (en) | 2016-10-27 | 2021-05-18 | Lintec Corporation | Dielectric-heating bonding film and joining method using dielectric-heating bonding film |
CN109890925B (zh) * | 2016-10-27 | 2021-12-14 | 琳得科株式会社 | 介电加热粘接膜、及使用了介电加热粘接膜的粘接方法 |
CN109890923B (zh) * | 2016-10-27 | 2022-05-17 | 琳得科株式会社 | 介电加热粘接膜、及使用了介电加热粘接膜的粘接方法 |
US11541607B2 (en) | 2016-10-27 | 2023-01-03 | Lintec Corporation | Dielectric-heating bonding film and bonding method using dielectric-heating bonding film |
US11673340B2 (en) | 2016-10-27 | 2023-06-13 | Lintec Corporation | Dielectric-heating bonding film and bonding method using dielectric-heating bonding film |
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