JP3044406B2 - 非ブロッキング性絹布状合成樹脂フィルム - Google Patents

非ブロッキング性絹布状合成樹脂フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗ブロッキング
性、絹布状感触、柔軟性、低温ヒートシール性等を有す
る合成樹脂フィルムに関するものであり、このようなフ
ィルムは、食品、衣類、工業部品等の包装材、使い捨て
手袋、使い捨て雨具、医療用シーツ等に使用される。
【0002】
【従来技術】ポリエチレンは、成形が容易である上に、
防湿性、耐薬品性、強度、ガス透過性等の物性面および
価格面において優れているため、 フィルム、 押出ラミ
ネート、ブロー成形、射出成形等の各種の分野で汎用さ
れている。特にフィルム分野においては包装フィルムと
して有用であり、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体および/またはエチレン−メタクリル酸エステル共重
合体ならびにエチレン−酢酸ビニル共重合体等が低温シ
ール性、柔軟性等の特長を利用して包装フィルムとして
大量に使用されている。最近では、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とポリエチレンとの混合物からなる絹布状フ
ィルム(特開昭61−106645号公報)や、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体とポリエチレ
ンとの混合物からなる絹布状フィルム(特開平2−48
46号公報)等に示されるように、表面反射光沢がなく
不透明でしなやかな感触を有し、フィルム相互の摩擦音
が小さい、「シルクライクフィルム」あるいは「クワイ
エットフィルム」と呼ばれる絹布状フィルムが求められ
るようになりつつある。これらのフィルムは、例えばサ
ニタリー用品などの包装材や使い捨て手袋、 使い捨て
の雨具、 医療用シーツ等に使用される。しかし、これ
らエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリエチレンとの混
合物からなるフィルム、あるいはエチレン−アクリル酸
エステル共重合体および/またはエチレン−メタクリル
酸エステル共重合体とポリエチレンとの混合物からなる
フィルムは、成形時にブロッキング性を示すため、タル
ク、カオリン、ゼオライト等の抗ブロッキング剤を添加
しなければならず、またこれらの抗ブロッキング剤を添
加してもフィルム成形時の加工温度、押出速度、フィル
ムの厚み、フィルムの冷却条件等が制限される。上記特
開昭61−106645号公報および特開平2−484
6号公報に記載の技術では、ブロッキング性についての
対策がきわめて不十分であるため、本発明の目的を達成
することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成形
加工性に優れ、非ブロッキング性であり、かつ表面反射
光沢が少なく、不透明で、しかもしなやかな感触を有
し、フィルム相互の摩擦音が小さいなど絹布特有の性質
を有するフィルムを得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に沿って鋭意検討した結果、特定のエチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体および/またはエチレン−メタク
リル酸エステル共重合体(A)と、融点120℃以上ま
たはガラス転移温度が100℃以上である熱可塑性樹脂
(B)との特定割合の混合物を押出成形したフィルム
が、上記の特長を示すことを見出して、本発明に到達す
るに至った。すなわち、本発明は、下記(A)および
(B)からなる混合物を、フィルム状に成形加工してな
る非ブロッキング性絹布状合成樹脂フィルムを提供する
ものである。 (A)下記性状(1)および(2)を有するエチレン−ア
クリル酸エステル共重合体および/またはエチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体:50〜95重量% (1)アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
エステルの含有量:5〜40重量%、 (2)メルトフローレート(190℃)が0.1〜50g/1
0分、および (B)融点が120℃以上またはガラス転移温度が10
0℃以上である下記(B1)〜(B4)から選択された少
なくとも1種の熱可塑性樹脂:50〜5重量%、 (B1)密度0.946〜0.970g/cc、メルトフロー
レート(190℃)0.01〜10g/10分の範囲にあるポ
リエチレン系樹脂、 (B2)ポリプロピレン系樹脂、 (B3)ポリスチレン系樹脂、 (B4)ポリメタクリル酸メチル。
【0005】次に本発明の内容を詳細に説明する。本発
明(A)成分を構成するアクリル酸エステルまたはメタ
クリル酸エステルとは、次の一般式化1で示される化合
物をいう。
【化1】 具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0006】本発明において(A)成分として用いられ
るエチレン−アクリル酸エステル共重合体および/また
はエチレン−メタクリル酸エステル共重合体は、アクリ
ル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルの含
有量が5〜40重量%、好ましくは15〜30重量%で
あり、 190℃ におけるメルトフローレート(以下
「MFR」という)が 0.1〜50 g/10分、 好ましく
は0.5〜20 g/10分のものが用いられる。共重合体中
のアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エス
テルの含有量が5重量%より低いとフィルムの剛性が高
くなり、絹布状の感触のものが得られず、一方40重量
%より高いとフィルムのブロッキングが生じ、またフィ
ッシュアイなども多数発生して好ましくない。 またM
FRが0.1g/10分より低いと絹布状の感触のものが得
られず、他方50g/10分より高いとフィルムの成形時に
ブロッキングが生じ、フィッシュアイやピンホ−ルなど
も多数発生して好ましくない。
【0007】上記(A)成分としての共重合体の具体例
には、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸プ
ロピル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
−メタクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル
酸プロピル共重合体、エチレン−メタクリル酸ブチル共
重合体等が挙げられ、またこれらの二種以上を混合した
ものでもよい。
【0008】上記の(A)エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体および/またはエチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体は、エチレンとアクリル酸エステルおよび
/またはメタクリル酸エステルとを遊離ラジカル発生剤
の存在下に、通常100℃〜300℃の重合温度下、5
00〜3000kg/cm2の重合圧力下で重合して製造され
る。
【0009】本発明における熱可塑性樹脂(B)として
は、融点120℃またはガラス転移温度が100℃以上
であることが肝要である。(A)成分のマトリックス中
に均一に分散された(B)成分は、融点が120℃以上
の樹脂の場合には、冷却の際(A)成分より速い固化速
度で固化するため、フィルム成形時に表面のブロッキン
グを抑制するものと考えられる。また(B)成分がガラ
ス転移温度100℃以上の樹脂の場合には、ガラス転移
温度以下に冷却される際に急に固化する性質があるた
め、同様にブロッキングを防止するのではないかと思わ
れる。従って、(B)成分が融点120℃未満またはガ
ラス転移温度100℃未満の樹脂では、フィルム成形時
にブロッキングの発生が防止でない。上記(B)成分の
具体例としては、(B1)密度 0.946〜0.970g/
cc、190℃におけるMFR0.01〜10g/10分の範
囲にあるポリエチレン系樹脂、(B2)ポリプロピレン系
樹脂、 (B3)ポリスチレン系樹脂および(B4)ポリ
メタクリル酸メチルの群から選択される少なくとも1種
であることが好ましい。
【0010】上記(B1)ポリエチレン系樹脂は、密度
0.946g/cc以上が用いられ、これより低いとポリエ
チレンの融点が低くなるため、フィルム成形時にブロッ
キングを生じやすくなる。またそのMFRは0.01〜
10g/10分、好ましくは0.1〜5.0g/10分であり、
0.01g/10 分より低いとフィルム成形時にフィッシュ
アイ、ピンホールなどが発生し、10g/10分より高いと
絹布状の感触を有するものが得られない。
【0011】(B1)ポリエチレン系樹脂の具体例とし
ては、 遷移金属化合物と有機金属化合物とから生成す
る錯体触媒を用い、通常30℃〜300℃の重合温度
下、常圧〜3000kg/cm2の圧力下で、いわゆるチーグ
ラー法により重合される高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレンなどが挙げられる。これらは一種のみで、ま
たは二種以上混合して用いられる。
【0012】前記(B2)ポリプロピレン系樹脂として
は、 プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共
重合体、 プロピレン−ブテン-1共重合体等のブロック
共重合体またはそれらの混合物が挙げられ、230℃に
おけるMFRが0.01〜20g/10分の範囲のものが使
用される。 MFRが0.01g/10 分より低いとフィル
ム成形時にフィッシュアイ、ピンホールなどが発生し、
20g/10分より高いと絹布状の感触を有するものが得ら
れない。
【0013】前記(B3)ポリスチレンとしては、 スチ
レンモノマーに触媒を加えてそのまま加熱重合させる塊
状重合法、スチレンモノマーを適当な不活性溶剤に溶解
し、触媒を加えて溶液中で重合を行う溶液重合法、水溶
性触媒および乳化剤を含む水中にスチレンモノマーを乳
化させた状態で重合させる乳化重合法、適当な懸濁安定
剤を加え、スチレンモノマーを懸濁分散させ、触媒を加
えて重合させる懸濁重合法等により得られるもののいず
れでも使用することができる。
【0014】前記(B4)ポリメタクリル酸メチルとし
ては、 メタクリル酸メチルモノマーに過酸化ベンゾイ
ル0.01〜0.5%を添加し、60〜80℃で加熱重合
する塊状重合法、生成ポリマーを溶解する有機溶剤にメ
タクリル酸メチルモノマーを溶解させ、過酸化ベンゾイ
ルを用いて加熱重合させる溶液重合法、過酸化ベンゾイ
ル、過硫酸塩、過酸化水素0.1〜1.0%を触媒とし、
メタクリル酸メチルモノマーを乳化剤で水中に乳化して
加熱重合する乳化重合法等により得られるもののいずれ
でもよい。
【0015】以上の各成分は、必要に応じて各種変性法
により変性することもできる。また本発明の特徴である
非ブロッキング性および絹布状感触を低下させない程度
に、必要に応じて各種添加剤、例えば酸化防止剤、耐候
剤、帯電防止剤、着色剤、滑剤、アンチブロッキング剤
等、および他の樹脂成分を混合することもできる。
【0016】本発明における(A)および(B)成分の
配合組成は、(A)成分50〜95重量%および(B)
成分50〜5重量%の範囲である。B成分の配合量が5
重量%未満では、十分な絹布状感触が得られないのみな
らず、フィルム成形時にブロッキングが生じる。また5
0重量%を超える場合には、フィルムの剛性が高くなる
ため、やはり十分な絹布状感触は得られず、かつフィッ
シュアイやピンホールが多数発生するおそれがある。な
お(B)成分として(B1)ポリエチレン系樹脂用いる
場合には、(A) 成分のMFR/(B1) 成分のMFRの
比が0.05〜120、 好ましくは1〜100の範囲に
なるように混合して用いることが望ましい。 (A)成
分と(B1)成分のMFR比が0.05未満では本発明の
目的とするヘイズ値が得られず、 従って絹布状感触が
十分でなく、またブロッキングも生じる。一方、120
を超えるとフィッシュアイやピンホールが多数発生する
おそれがある。
【0017】混合物の調製は前記各成分を均一にメルト
ブレンドすることによって行われ、混合方法としては、
例えば各成分をヘンシェルミキサー、タンブラーブレン
ダー等によりドライブレンドを行い、その後単軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、 ロール、 ニー
ダー等を用いてメルトブレンドすることによって得られ
る。また本発明のフィルムの成形加工は、インフレーシ
ョン成形法、Tダイフィルム成形法等の任意の方法で行
うことができる。成形されたフィルムの厚みについては
特に制限はないが、通常0.01〜0.50mmの厚みのも
のが使用される。
【0018】
【実施例】以下に本発明をより具体的に説明するため実
施例を示すが、これらの例に限定されるものではない。実施例1 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(アクリル酸メチ
ル含有量20重量%、MFR2.9g/10分;以下「a」
という)93重量% および高密度ポリエチレン(密度
0.950g/cc、MFR0.6g/10分、融点129℃;以
下「b1」という)7重量%を、35mm径単軸押出機を使
用し、190℃、60rpm の条件下でメルトブレンドし
た。得られた混合物は、アクリル酸メチル含有量が 約
19重量%、MFRが2.8g/10分であった。 この混合
物を用い、50mm径のスクリューを有するインフレーシ
ョン成形機により、 樹脂温度180℃、ブロー比1.5
の条件下で、厚さ0.04mmのインフレーションフィル
ムに成形した。 フィルムの評価結果を表1に示す。
【0019】実施例2 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)90重量%
および高密度ポリエチレン(b1)10重量%を実施例
1と同様にメルトブレンドした。 得られた混合物は、
アクリル酸メチル含有量が18重量%、MFRが2.6g
/10分であった。この混合物を用い、 実施例1と同一の
方法で厚さ0.04mmのインフレーションフィルムに成
形した。フィルムの評価結果を表1に示す。
【0020】実施例3 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)80重量%
および高密度ポリエチレン(b1)20重量% を実施例
1と同様にメルトブレンドした。得られた混合物は、
アクリル酸メチル含有量が16重量%、MFRが2.3g
/10分であった。この混合物を用い、 実施例1と同一の
方法で厚さ0.04mmのインフレーションフィルムに成
形した。フィルムの評価結果を表1に示す。
【0021】実施例4 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)90重量%
および ポリスチレン(数平均分子量3,000、ガラ
ス転移温度109℃;以下「b4」という)10重量%
を実施例1と同様にメルトブレンドした。 得られた混
合物は、アクリル酸メチル含有量が18重量%、 MF
Rが2.0 g/10分であった。 この混合物を用い、50m
m径のスクリューを有するインフレーション成形機によ
り、樹脂温度160℃、ブロー比1.5の条件下で、厚
さ0.04mmのインフレーションフィルムに成形した。
フィルムの評価結果を表1に示す。
【0022】実施例5 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)70重量%
および ポリスチレン(b4)30重量% を実施例1と
同様にメルトブレンドした。得られた混合物はアクリル
酸メチル含有量が14重量%、MFRが0.6 g/10分で
あった。この混合物を用い、 実施例4と同一の方法で
厚さ0.04mmのインフレーションフィルムに成形し
た。フィルムの評価結果を表1に示す。
【0023】実施例6 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)90重量%
およびポリメタクリル酸メチル(数平均分子量3,00
0、ガラス転移温度105℃;以下「b5」という)1
0重量%を実施例1と同様にメルトブレンドした。得ら
れた混合物はアクリル酸メチル含有量が18重量%、M
FRが2.1 g/10分であった。この混合物を用い、 実
施例4と同一の方法で厚さ0.04mmのインフレーショ
ンフィルムに成形した。フィルムの評価結果を表1に示
す。
【0024】実施例7 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)70重量%
およびポリメタクリル酸メチル(b5)30重量% を実
施例1と同様にメルトブレンドした。得られた混合物は
アクリル酸メチル含有量が14重量%、 MFRが0.
7 g/10分であった。 この混合物を用い、実施例4と同
一の方法で厚さ0.04mmのインフレーションフィルム
に成形した。フィルムの評価結果を表1に示す。
【0025】実施例8 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)93重量%
およびポリプロピレン(密度0.91g/cc、MFR(23
0℃)2.0g/10分、融点170℃;以下「b3」とい
う)7重量%を実施例1と同様にメルトブレンドした。
この混合物を用い、実施例1 と同一の方法で 厚さ0.
04mm のインフレーションフィルムに成形した。フィ
ルムの評価結果を表1に示す。
【0026】比較例1 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)80重量%
および低密度ポリエチレン(密度 0.922g/cc、MF
R0.5g/10分、融点113℃;以下「b2」という)2
0重量%を実施例1と同様にメルトブレンドした。得ら
れた混合物は、アクリル酸メチル含有量が16重量%、
MFRが2.3 g/10分であった。 この混合物を用い、
実施例4と同一の方法で厚さ0.04mmのインフレーシ
ョンフィルムに成形した。フィルムの評価結果を表1に
示す。
【0027】比較例2 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)40重量%
および高密度ポリエチレン(b1)60重量%を実施例
1と同様にメルトブレンドした。 この混合物を用い、
実施例1と同一の方法で厚さ0.04mmのインフレーシ
ョンフィルムに成形した。フィルムの評価結果を表1に
示す。
【0028】比較例3 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(a)96重量%
および高密度ポリエチレン(b1)4重量%を実施例1
と同様にメルトブレンドした。 この混合物を用い、 実
施例1と同一の方法で厚さ0.04mmのインフレーショ
ンフィルムに成形した。フィルムの評価結果を表1に示
す。
【0029】
【表1】 評価項目の試験法および評価基準は次の通りである。 ヘイズ :ASTM−D1003 ブロッキング強度 :ASTM−D3354 絹布状感覚 :○ 十分にあり、 △ ややあり、
× 全くなし フィルム加工性 :○ 良好、 △ 膜切れ多少あり、
× 膜切れ多発 フィッシュアイ :○ なし、 △ 多少あり、 × 多数
あり
【0030】
【発明の効果】本発明により得られる合成樹脂フィルム
は、表面の反射光沢が少なく、不透明でしなやかな感触
を有し、フィルム相互の摩擦音が小さいなど絹布状の特
性を有する非ブロッキング性のフィルムであり、これら
のフィルムは例えばサニタリー用品などの包装材や使い
捨て手袋、使い捨ての雨具、医療用シーツ等に使用され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23:10) (C08L 23/08 25:04) (C08L 23/08 33:12) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/14 C08J 5/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)および(B)からなる混合物
    を、フィルム状に成形加工してなる非ブロッキング性絹
    布状合成樹脂フィルム、 (A)下記性状(1)および(2)を有するエチレン−ア
    クリル酸エステル共重合体および/またはエチレン−メ
    タクリル酸エステル共重合体:50〜95重量% (1)アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
    エステルの含有量:5〜40重量%、 (2)メルトフローレート(190℃)が0.1〜50g/1
    0分、および (B)融点が120℃以上またはガラス転移温度が10
    0℃以上である下記(B1)〜(B4)から選択された少
    なくとも1種の熱可塑性樹脂:50〜5重量%、 (B1)密度0.946〜0.970g/cc、メルトフロー
    レート(190℃)0.01〜10g/10分の範囲にあるポ
    リエチレン系樹脂、 (B2)ポリプロピレン系樹脂、 (B3)ポリスチレン系樹脂、 (B4)ポリメタクリル酸メチル。
  2. 【請求項2】 前記(A)成分がエチレン−アクリル酸
    メチル共重合体である請求項1に記載の非ブロッキング
    性絹布状合成樹脂フィルム。
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