JP2001146053A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001146053A
JP2001146053A JP32936499A JP32936499A JP2001146053A JP 2001146053 A JP2001146053 A JP 2001146053A JP 32936499 A JP32936499 A JP 32936499A JP 32936499 A JP32936499 A JP 32936499A JP 2001146053 A JP2001146053 A JP 2001146053A
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JP32936499A
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Chihiro Maruyama
千尋 丸山
Kazutaka Miyamoto
和孝 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体を無駄なく、しかもスムーズに切断で
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】ロール紙14をカッタ52で切断する際
に、ロール紙14の紙質や環境湿度、環境温度に基づい
て、ロール紙14の先端14bからカッタ52までの長
さが最適な長さになるように制御装置70で駆動ローラ
を制御し、ロール紙14が無駄なくスムーズに切断でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙などの記録
媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、現像剤を用いて記録媒体に画像を
形成する電子写真方式の画像形成装置や、記録媒体にイ
ンクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画
像形成装置が知られている。
【0003】これらの画像形成装置のうち例えばインク
ジェット方式画像形成装置の一例を、図3と図4を参照
して説明する。
【0004】図3は、従来のインクジェット方式画像形
成装置の一例であるインクジェットプリンタを示す斜視
図である。図4は、図3のインクジェットプリンタの構
造を示す模式図である。
【0005】図3に示すように、インクジェットプリン
タ10には、インクジェットプリンタ10を操作するた
めの操作部12が形成されている。この操作部12に配
置された各種スイッチ等によって、紙種、オンライン/
オフライン、コマンドなどが指示される。また、図4に
示すように、インクジェットプリンタ10の背後には、
ロール紙14が回転自在に配置されている。
【0006】インクジェットプリンタ10の背後には、
記録媒体が挿入される挿入口16が形成されている。こ
の挿入口16にロール紙14の先端14aを挿入するこ
とによりロール紙14が搬送され、インクジェットプリ
ンタ10の内部でロール紙14に画像が形成される。ロ
ール紙14のうち画像の形成された部分は排出口18か
ら矢印A方向に排出されてバスケット(図示せず)など
に収容される。
【0007】インクジェットプリンタ10は、図4に示
すように、インクが吐出する複数のインク吐出口(図示
せず)が形成された印字ヘッド20と、この印字ヘッド
20を搭載して主走査方向(図4の紙面に垂直な方向)
に往復動するキャリッジ22と、この主走査方向に直交
する矢印A方向(記録紙搬送方向であり、副走査方向と
いう)にロール紙14などの記録媒体を断続的に搬送す
る駆動ローラ24及びピンチローラ26とを備えてい
る。
【0008】また、インクジェットプリンタ10には、
ロール紙14の引き出された部分が載置されるプラテン
28が配置されている。このプラテン28のうち印字ヘ
ッド20の前方が、画像の形成される画像形成領域であ
る。ロール紙14のうちこの画像形成領域に位置する部
分(以下、画像形成部分という)は、吸引ファン30が
空気吸引孔30aから空気を吸引することによりプラテ
ン28に密着する。
【0009】ロール紙14に画像を形成する際は、駆動
ローラ24とピンチローラ26で搬送中のロール紙14
を一時的に停止させ、キャリッジ22を上記の主走査方
向に往復動させながら、ロール紙14の画像形成部分
に、印字ヘッド20からインクを吐出して1バンド分の
画像を形成(印字)する。その後、所定長さだけロール
紙14を搬送して画像形成領域に新たに位置する画像形
成部分に次のバンド分の画像を形成する動作を繰り返
す。このようにして画像が形成されて排出された排出部
分14aは排紙案内板32に案内され、下方に位置する
バスケット(図示せず)に収容される。
【0010】上記したピンチローラ26は、図4に示す
ように、「く」字状のピンチローラアーム34の一端部
に回転自在に固定されている。このピンチローラアーム
34は、所定間隔で複数個(例えば4個)配置されてい
る。各ピンチローラアーム34は、主走査方向に延びる
軸36に固定されている。ピンチローラアーム36のう
ちピンチローラ26が固定されている一端部とは反対の
側の他端部には、コイルばね38の一端が固定されてい
る。このコイルばね38の他端は、インクジェットプリ
ンタ10の筐体40に固定されている。このため、ピン
チローラアーム34はコイルばね38によって、ピンチ
ローラ26が駆動ローラ24に押し付けられるように付
勢されている。
【0011】また、ピンチローラアーム34の他端部の
近傍には、このピンチローラアーム34を回動させてピ
ンチローラ26と駆動ローラ24を接離させるためのピ
ンチローラコマ42が配置されている。ピンチローラコ
マ42は回動軸42aを中心にして回動する。ピンチロ
ーラ26を駆動ローラ24から離してこれらの間にロー
ル紙14を挿入させるためには、レバー(図示せず)を
操作してピンチローラコマ42を図4の紙面における時
計方向に回動させる。これによりピンチローラ26と駆
動ローラ24との間には隙間が形成されて、ロール紙1
4が挿入できることとなる。一方、この隙間に挿入され
たロール紙14をピンチローラ26と駆動ローラ24で
挟持するためには、レバーを操作してピンチローラコマ
42を図4の紙面における反時計方向に回動させる。こ
れにより、ピンチローラコマ42がピンチローラアーム
34から離れ、コイルばね38の付勢力によってピンチ
ローラ26が駆動ローラ24に押し付けられる。
【0012】ところで、記録媒体には各種のものがあ
り、材質によって分けると、普通紙、コート紙、第2原
図用紙、光沢紙、光沢フィルム、バックプリントフィル
ム、クリアフィルム、プラスチックフィルム、ベラム
紙、布などに分けられる。また、、記録媒体をそのサイ
ズによって分けると、A0サイズ、A3サイズ、A4サ
イズ、B4サイズ、B5サイズなど様々なサイズに分け
られる。
【0013】ロール紙14に画像を形成した場合は、通
常、上記したいずれかのサイズになるようにロール紙1
4を切断(裁断)する。この切断のためにインクジェッ
トプリンタ10には、ロール紙14を切断するカッタ5
2をもった切断装置50が備えられている。この切断装
置50について図5から図8までを参照して説明する。
【0014】図5は、切断装置の外観を示す正面図であ
り、図6は、切断装置の内部構造の概略を示す模式図で
ある。図7は、カッタが記録媒体を切断する様子を示す
斜視図である。図8は、記録媒体を切断し始めたときに
生じた不具合を示す斜視図である。これらの図では、図
4に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付
されている。
【0015】切断装置50はキャリッジ22に固定され
ており、キャリッジ22と共に主走査方向(矢印B方向
及びその反対方向)に往復動する。切断装置50では、
図6に示すように、コイルばね54や係止突起56を利
用してカッタ52が矢印C方向(上下方向)に出し入れ
自在になるように構成されている。また、切断装置50
には、カッタ52でロール紙14(図4参照)を切断す
るときにこのロール紙14を押さえ付ける押付部材58
も形成されている。この押付部材58は、カッタ52と
共に出し入れされる(上下動する)。
【0016】印字ヘッド20(図4参照)からインクを
吐出して画像を形成しているときは、カッタ52や押付
部材58は、図6の破線で示す位置に収納される。一
方、カッタ52でロール紙14を切断するときは、カッ
タ52や押付部材58は、図6の実線で示す位置に出さ
れる。このようにカッタ52や押付部材58が出された
状態で、キャリッジ22が矢印B方向に移動するとカッ
タも矢印B方向に移動するので、ロール紙14が切断さ
れることとなる。
【0017】ところで、ロール紙14を例えばA4サイ
ズのような所定サイズにするためにはカッタ52でロー
ル紙14を切断するが、このようなとき以外にもロール
紙14を切断することがある。この例としては、図7に
示すように、ロール紙14の先端部14aを引き出して
プラテン30に載置した場合にこの先端部14aを切断
する例が挙げられる。この場合は、ロール紙14の先端
面14bを搬送方向(矢印A方向)に直交させるために
ロール紙14の先端部14aをカッタ52で切断する。
【0018】また、他の例としては、ロール紙14を数
日間に渡って使用せずに放置した場合にロール紙の先端
部14aを切断する例が挙げられる。この場合は、ロー
ル紙14の先端部14aが皺になったり波打ったりして
いることがあるので、このような先端部14aを除去す
るためにこの先端部14aをカッタ52で切断する。さ
らに他の例としては、画像形成動作を何らかの理由で強
制的に中止した場合に画像の形成された部分を切断する
例が挙げられる。この場合、ロール紙14に数行分の画
像しか形成されていないときは、ロール紙14の先端部
14aがカッタ52で切断されることとなる。
【0019】カッタ52で切断される先端部14aの長
さ(先端14bからカッタ52までの距離であり、切断
長という。)は、カッタ52の裁断角度、裁断速度、記
録媒体の種類などよってインクジェットプリンタ毎に若
干の差がある。しかし、切断される先端部14aの長さ
は、一般に、80mm前後になる。
【0020】ところが、切断長が80mm前後の場合、
「腰」が弱くて硬い第2原図用紙などや、用紙内部に切
断時の抵抗になる要素をもつコート紙などはカッタ52
でスムーズに切断されないことがある。この場合、図8
に示すように、記録媒体がカッタ52で押されて折れ曲
がり、切断不能となって紙詰まり(ジャム)が発生する
ことがある。このようなジャムが発生した場合、折れ曲
がり癖に起因する用紙筋が生じる。さらに、折れ曲がっ
た部分がカッタ52を損傷してカッタ52の寿命が短く
なることもある。
【0021】上述したように記録媒体の材質に起因して
記録媒体がスムーズに切断されないことがあるが、この
他に、インクジェットプリンタ10が設置された環境条
件よっても記録媒体がスムーズに切断されないこともあ
る。この環境条件が例えば高温・多湿の場合は、記録媒
体が吸湿して「腰」が弱まる。この場合も、上記と同様
に記録媒体がスムーズに切断されず、記録媒体がカッタ
52で押されて折れ曲がったりする。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のような不都合を
解決する最も簡単な技術としては、記録媒体の材質や環
境条件がどのように変わっても、記録媒体がカッタ52
でスムーズに確実に切断される切断長(最長切断長)に
しておく技術が挙げられる。しかし、この技術では、切
断長が短くてもスムーズに切断できる記録媒体であって
も、最長切断長の長さが切断されるので、記録媒体を無
駄にしていることとなる。このため、この技術では、イ
ンクジェットプリンタ10のランニングコストが上昇す
る。
【0023】また、上記の技術では、ロール紙14を切
断するときの切断長が、どのような場合であっても最長
切断長になる。このため、ロール紙14の残量が少ない
場合や、ロール紙14の先端14bが良好な場合などの
ように、ロール紙14を切断しなくてもよい場合でも、
ロール紙14が切断されることとなる。このような場合
も、インクジェットプリンタ10のランニングコストが
上昇する。
【0024】インクジェットプリンタ10で使用される
ロール紙14の価格は、通常、ロール紙14が大判サイ
ズ(例えばA0サイズ)になるほど高い。このロール紙
14が光沢紙や光沢フィルムのときは、さらに高価であ
る。このため、上述したように最長切断長を常に切断す
る技術では、ロール紙14が高価になるほどランニング
コストも上昇し、インクジェットプリンタ10の商品価
値を引き下げるおそれもある。
【0025】本発明は、上記事情に鑑み、記録媒体を無
駄なく、しかもスムーズに切断できる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の画像形成装置は、所定の搬送方向に記録媒体
を搬送する搬送手段と、上記搬送方向に交差する切断方
向に移動しながら記録媒体を切断するカッタとを備え、
上記搬送手段で搬送された記録媒体に画像を形成する画
像形成装置において、(1)上記搬送手段で搬送されて
いる記録媒体の搬送方向先端から上記カッタまでの長さ
が記録媒体の材質に基づく所定の長さになる位置で上記
記録媒体を切断するように上記搬送手段及び上記カッタ
双方を制御する制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0027】ここで、(2)上記制御手段は、外部環境
が記録媒体に及ぼす影響に基づくと共に上記所定の長さ
が最短になるように上記搬送手段を制御するものであっ
てもよい。
【0028】また、(3)上記の画像形成装置は、外部
環境を検知する検知手段を備え、(4)上記制御手段
は、この検知手段で検知された外部環境を担持する信号
に基づいて上記搬送手段を制御するものであってもよ
い。
【0029】さらに、(5)上記制御手段は、上記搬送
手段によって搬送されてきた記録媒体の搬送方向先端か
ら上記カッタまでの長さが上記所定の長さよりも短い場
合にのみ上記搬送手段を制御するものであってもよい。
【0030】さらにまた、(6)上記の画像形成装置
は、画像を形成するためのデータが入力される操作部を
備え、(7)上記制御手段は、上記操作部に入力された
データに基づいて上記搬送手段を制御するものであって
もよい。
【0031】さらにまた、(8)上記の画像形成装置
は、上記制御手段を停止させる停止手段を備えたもので
あってもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】図1と図2を参照して、本発明の
画像形成装置の一実施形態を説明する。
【0033】図1は、一実施形態のインクジェットプリ
ンタにおいてロール紙を切断している様子を示す斜視図
である。図2は、ロール紙を切断する際の手順を示すフ
ロー図である。これらの図では、図3と図4に示す構成
要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0034】インクジェットプリンタ60においては、
ロール紙14(図4参照)に画像を形成し終った後、ロ
ール紙14をプラテン30に載置してセットした直後、
長期間に渡って使用しなかったロール紙14を使用し始
める直前、及び、何らかの理由で画像形成動作を中止し
たときなどに、カッタ52でロール紙14を切断する。
これらのうち、ロール紙14に画像を形成し終った後に
このロール紙14を切断するときの切断動作を除いた他
の切断動作の全てを、ここでは、「先端カット」とい
う。
【0035】インクジェットプリンタ60には、このイ
ンクジェットプリンタ60を操作するための操作部(図
示しないが、図3に示す操作部12と同様のもの)が形
成されている。この操作部には、記録媒体の材質(紙
種)に応じて印字方法(画像形成方法)を変えるための
メニューが用意されている。このメニューに用意された
紙種を、これから実際に使う記録媒体の紙種に一致させ
る。これにより、紙種によって異なる印字品位が最適化
される。なお、操作部から入力されたデータは、後述す
る制御装置70に送信される。
【0036】インクジェットプリンタ60には、画像形
成動作を制御する制御装置70(本発明にいう制御手段
の一例である)が備えられている。この制御装置70は
カッタ52や駆動ローラ24(本発明にいう搬送手段の
一例である)などを制御し、これにより、ロール紙14
を切断する動作やロール紙14を搬送する量が制御され
ることとなる。
【0037】インクジェットプリンタ60のキャリッジ
22に搭載される印字ヘッド(図示せず)には、環境の
温度を測定する温度センサ62(本発明にいう検知手段
の一例であり、図2参照)が内蔵されている。この温度
センサ62で測定された環境温度を担持する信号は制御
装置70に送信される。印字ヘッドのインク吐出面の状
態は環境温度に大きく左右されるので、温度センサ62
で測定された環境温度に基づいて印字ヘッドの回復動作
を行うことにより、印字ヘッドからのインク吐出状態を
理想的な状態に保たれる。
【0038】また、インクジェットプリンタ60には、
環境の湿度を測定する湿度センサ64(本発明にいう検
知手段の一例であり、図2参照)が組み込まれている。
この湿度センサ64で測定された湿度を担持する信号も
制御装置70に送信される。湿度センサ64としては、
周知のインピーダンス変化型湿度センサなど一般的な湿
度センサが使用される。
【0039】上記した操作部、温度センサ62、及び湿
度センサ64などから送信されてきた信号に基づいて制
御装置70が画像形成動作を制御する。ここでは、この
画像形成動作のうち、ロール紙14の先端部14aを切
断する「先端カット」の手順を、図2のフロー図を参照
して説明する。
【0040】このフローは、インクジェットプリンタ6
0のメインスイッチがオンになると起動する。先ず、カ
ッタ52で切断される先端部14aの長さ(上述したよ
うに、先端14bからカッタ52までの距離であり、切
断長という。)の標準長さL1(図1参照)として20
mmを設定する(S201)。この標準長さ20mmは
操作部12から入力され、制御装置70に送信される。
標準長さ20mmは、環境の温湿度条件が通常環境であ
って、しかも、ロール紙14が普通紙などの場合を想定
して決められる。普通紙は「先端カット」動作に悪影響
を与えないので、この普通紙がスムーズかつ確実に切断
されるときの最短の切断長を標準長さ20mmとした。
【0041】ロール紙14などの記録媒体がスムーズか
つ確実に切断されるときの切断長は、上述したように、
大判サイズの記録媒体の場合、インクジェットプリンタ
60の構造、カッタ52の裁断角度、裁断速度、紙質な
ど種々の要因によって左右される。しかし、環境の温湿
度条件が通常環境であって、しかも、記録媒体が普通紙
の場合は、切断長が少なくとも20mm前後であればこ
の記録媒体をスムーズかつ確実に切断できることが実験
より明らかになった。そこで、ここでは、切断長の標準
長さとして20mmが設定されており、この値は、制御
装置70に内蔵されたメモリに記憶されている。
【0042】次に、操作部12に入力された紙質を担持
する信号が制御装置70に送信される。この信号に基づ
いて、切断長が標準長さ20mmのままで「先端カッ
ト」がスムーズかつ確実に行えるか否かを判断するため
に、紙質がフィルムか否かを判定する(S202)。紙
質がフィルムの場合は、吸湿もほとんど無く、切断長が
標準長さ20mmのままで「先端カット」がスムーズか
つ確実に行えるので、標準長さ20mmを切断長として
決定する(S203)。
【0043】紙質が第2原図用紙(トレーシングペー
パ)やコート紙などであって、紙厚が薄くて「腰」が弱
く硬い紙の場合は、切断長が標準長さ20mmのままで
は「先端カット」がスムーズかつ確実に行えないことが
実験により判明している。このため、制御装置70に送
信された信号が担持する紙質がフィルムでないときは、
紙質が第2原図用紙もしくはコート紙かを判定する(S
204)。第2原図用紙もしくはコート紙の場合は、表
1に基づいて、紙質に応じた切断長を選択する(S20
5)。表1のデータは、制御装置70に内蔵されたメモ
リに記憶されている。
【0044】
【表1】 表1のデータによれば、紙質が例えばコート紙で低湿環
境のときは、切断長L2(図1参照)を標準長さ20m
mよりも10mm長くして30mmと決定する。ただ
し、この決定には環境温度と環境湿度が考慮されていな
いので最終の決定値ではない。なお、表1の値は実験か
ら求めた値であって、インクジェットプリンタ60の機
構や構造、このインクジェットプリンタ60に適合する
紙種などによってこの値は若干変動する。
【0045】S204において、紙質が第2原図用紙で
もなくコート紙でもないと判定されたときは、環境条件
が高温高湿か否かを判定する(S206)。この判定に
当たっては、温度センサ62と湿度センサ64で測定さ
れた温度と湿度が考慮される。S206において環境条
件が高温高湿でないと判定されたときは、S205で選
択された切断長を最終の値として決定する(S20
3)。
【0046】S206において環境条件が高温高湿であ
ると判定されたときは、紙質が第2原図用紙もしくは普
通紙であるか否かが判定される(S207)。これらの
紙質は吸湿し易く、吸湿に起因して、「先端カット」が
スムーズかつ確実に行える切断長が変わるからである。
【0047】S207において紙質が第2原図用紙でも
なく普通紙でもないと判定されたときは、S205で選
択された切断長を最終の値として決定する(S20
3)。一方、S207において紙質が第2原図用紙もし
くは普通紙のいずれかであると判定されたときは、表1
に基づいて、紙質に応じた切断長を選択する(S20
8)。表1のデータによれば、紙質が例えば第2原図用
紙で高湿環境のときは、切断長L3(図1参照)を標準
長さ20mmよりも60mm長くして80mmと決定す
る。
【0048】なお、湿度とは、現在の室温における飽和
水蒸気量に対する実際の含有水蒸気量の割合によって定
義される。しかし、空気中の飽和水蒸気量は室温の上昇
に応じてほぼ比例して上昇していく。このため、高温環
境においては、湿度センサ64で検知された湿度が低い
場合であってもロール紙14が吸湿し、「先端カット」
がスムーズに行われないことがある。従って、上述した
ように、温度センサ62と湿度センサ64それぞれで検
知された温度と湿度に基づいて、現在の環境が、ロール
紙14に吸湿などの影響を与えるか否かを判定する。
【0049】この場合、インクジェットプリンタ60の
設置された環境が例えば高温多湿環境であって記録媒体
切断に悪影響を与え易く、かつ、現在設定されている記
録媒体の紙質が例えば普通紙であって吸湿し易いものの
ときは、現在の環境において安定して切断できる長さ分
を標準長さ20mmに加算し、最終の切断長を決定す
る。以上のようにして最終の切断長を得、この切断長に
なるように、制御装置70が駆動ローラ24(図4参
照)を制御し、その後、カッタ52でロール紙14を切
断する(S209)。このようにロール紙14を切断す
るに当たって、ユーザが、環境条件を考慮した微調整な
どをしなくても、ロール紙14がスムーズかつ確実に無
駄なく切断されるので、使い勝手の良いインクジェット
プリンタ60となる。
【0050】ところで、何らかの理由によって画像形成
を中止してロール紙14を切断する際に、ロール紙14
が長く搬送され過ぎて、切断長がS203で決定された
切断長よりも長い場合がある。この場合、そのままの切
断長でロール紙14を切断すると、不必要に長くロール
紙14を切断することとなる。
【0051】そこで、制御装置70では、表1に示され
る値よりも切断長が短い場合にのみ、切断長が表1の値
になるように搬送ローラ24を制御する。このため、不
必要に長くロール紙14を切断することがない。
【0052】また、インクジェットプリンタ60の使用
中に、切断長を調整したくない場合や、ロール紙14の
残量が少なくなって切断長を調整したくない場合があ
る。このような場合に対応するために、インクジェット
プリンタ60には、制御装置70による切断長の調整を
中止させる停止キー(本発明にいう停止手段の一例であ
る)が備えられている。停止キーをオンにした場合は、
環境温度や環境湿度などの環境条件、紙種などに拘ら
ず、初期に設定された標準長さ(ここでは20mm)で
先端カットが行われる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置によれば、記録媒体の材質に基づく所定の長さを、記
録媒体がスムーズに切断される最短の長さに設定するこ
とにより、記録媒体を無駄なく、しかもスムーズに確実
に切断できる。このため、画像形成装置のランニングコ
ストを低減できることとなる。
【0054】ここで、上記制御手段は、外部環境が記録
媒体に及ぼす影響に基づくと共に上記所定の長さが最短
になるように上記搬送手段を制御するものである場合
は、周囲の温度や湿度などの外部環境が変化して記録媒
体に影響を及ぼしても、この影響に基づくと共に最短の
所定長さになるように搬送手段とカッタが制御されるの
で、記録媒体がいっそう無駄なくしかもいっそう確実に
切断される。
【0055】また、外部環境を検知する検知手段を画像
形成装置が備え、上記制御手段は、この検知手段で検知
された外部環境を担持する信号に基づいて上記搬送手段
を制御するものである場合は、外部環境を検知する検知
手段からの信号に基づいて制御手段が搬送手段とカッタ
を制御するので、外部環境の変化に応じた調整などをユ
ーザがする必要が無く、使い勝手の良い画像形成装置が
得られる。
【0056】さらに、上記制御手段は、上記搬送手段に
よって搬送されてきた記録媒体の搬送方向先端から上記
カッタまでの長さが上記所定の長さよりも短い場合にの
み上記搬送手段を制御するものであるときは、記録媒体
を確実に切断できるので、制御手段が搬送手段を制御し
ない。この結果、不必要に長く記録媒体を切断すること
がない。
【0057】さらにまた、画像を形成するためのデータ
が入力される操作部を画像形成装置が備え、上記制御手
段は、上記操作部に入力されたデータに基づいて上記搬
送手段を制御するものである場合は、操作部に入力され
たデータで制御手段が搬送手段を制御するので、それ以
外のデータを制御手段に送らなくて済む。従って、使い
勝手の良い画像形成装置が得られる。
【0058】さらにまた、上記制御手段を停止させる停
止手段を画像形成装置が備えた場合は、画像形成装置の
使用状況によっては搬送手段やカッタを制御手段で制御
しない方が良い場合もあるので、このような場合に便利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のインクジェットプリンタ
においてロール紙を切断している様子を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のインクジェットプリンタでロール紙を切
断する際の手順を示すフロー図である。
【図3】従来のインクジェット方式画像形成装置の一例
であるインクジェットプリンタを示す斜視図である。
【図4】図3のインクジェットプリンタの構造を示す模
式図である。
【図5】図4のインクジェットプリンタの切断装置の外
観を示す正面図である。
【図6】図5の切断装置の内部構造の概略を示す模式図
である。
【図7】カッタが記録媒体を切断する様子を示す斜視図
である。
【図8】記録媒体を切断し始めたときに生じた不具合を
示す斜視図である。
【符号の説明】
12 操作部 24 駆動ローラ 52 カッタ 60 インクジェットプリンタ 62 温度センサ 64 湿度センサ 70 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB03 AC07 AD01 AE04 AF20 AF51 DA11 DA38 LA03 LA14 LA23 LA31 LA36 LB06 LB17 LB42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送方向に記録媒体を搬送する搬
    送手段と、前記搬送方向に交差する切断方向に移動しな
    がら記録媒体を切断するカッタとを備え、前記搬送手段
    で搬送された記録媒体に画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 前記搬送手段で搬送されている記録媒体の搬送方向先端
    から前記カッタまでの長さが記録媒体の材質に基づく所
    定の長さになる位置で前記記録媒体を切断するように前
    記搬送手段及び前記カッタ双方を制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 外部環境が記録媒体に及ぼす影響に基づくと共に前記所
    定の長さが最短になるように前記搬送手段を制御するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 外部環境を検知する検知手段を備え、 前記制御手段は、 該検知手段で検知された外部環境を担持する信号に基づ
    いて前記搬送手段を制御するものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記搬送手段によって搬送されてきた記録媒体の搬送方
    向先端から前記カッタまでの長さが前記所定の長さより
    も短い場合にのみ前記搬送手段を制御するものであるこ
    とを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 画像を形成するためのデータが入力され
    る操作部を備え、 前記制御手段は、 前記操作部に入力されたデータに基づいて前記搬送手段
    を制御するものであることを特徴とする請求項1から4
    までのうちのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段を停止させる停止手段を備
    えたことを特徴とする請求項1から5までのうちのいず
    れか一項に記載の画像形成装置。
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