JP2001145078A - 棟内catvシステム,アップコンバータ,ダウンコンバータ - Google Patents

棟内catvシステム,アップコンバータ,ダウンコンバータ

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JP2001145078A
JP2001145078A JP32828899A JP32828899A JP2001145078A JP 2001145078 A JP2001145078 A JP 2001145078A JP 32828899 A JP32828899 A JP 32828899A JP 32828899 A JP32828899 A JP 32828899A JP 2001145078 A JP2001145078 A JP 2001145078A
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building
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converter
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Toshihiro Sugiura
敏博 杉浦
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Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末側では上り信号をアップコンバータを用
いて高周波の棟内上り信号に変換し、外部システムへの
接続点では棟内上り信号をダウンコンバータを用いて元
の上り信号に変換する棟内CATVシステムにおいて、
外部システムからのパイロット信号を用いることなく周
波数変換を正確に行えるようにする。 【解決手段】 アップコンバータ20では、上り信号を
周波数変換するための第1ローカル信号を、キャリア再
生回路59が上り信号から再生した搬送波信号(第1基
準信号)に同期させ、ダウンコンバータ10では、棟内
上り信号を周波数変換するための第2ローカル信号を、
キャリア再生回路39が棟内上り信号から再生した搬送
波信号(第2基準信号)に同期させる。互いに同期した
第1及び第2基準信号により、両ローカル信号の周波数
を正確に一致させることができ、ダウンコンバータ10
では、棟内上り信号から上り信号が精度よく復元され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部の双方向CA
TVシステムからの引込線を建造物内に引き込み、建造
物内の伝送線を介して双方向CATVシステムから入力
された下り信号を建造物内の複数の端末装置まで伝送す
ると共に、各端末端子から入力された上り信号を引込線
を介して外部の双方向CATVシステムに送出する棟内
CATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の棟内CATVシステムでは、建
造物内の各部で発生した雑音が加入者側の端末端子等を
介して伝送線に重畳される。そして、この雑音の内、上
り信号と同じ周波数成分のものは、流合雑音として、上
り信号と一緒に外部の双方向CATVシステムに出力さ
れてしまう。
【0003】そこで、従来では、外部の双方向CATV
システムへ流出する流合雑音を低減するため、ケーブル
モデム等の加入者側端末装置にて生成された上り信号
(双方向CATVシステムで伝送可能な周波数帯(例え
ば10〜55MHz)の信号)を、アップコンバータに
て、元の周波数よりも高く、しかも、下り信号の伝送周
波数(例えば70〜770MHz)と重複することのな
い、UHF帯(例えば821MHz〜866MHz)の
上り信号(以下、棟内上り信号という)に周波数変換し
て、引込線まで伝送し、棟内の伝送線から引込線へ上り
信号を出力する直前で、棟内上り信号を、ダウンコンバ
ータを用いて、元の周波数(換言すれば、双方向CAT
Vシステムでの上り信号の伝送周波数)に変換すること
が考えられている。
【0004】ところで、このように、棟内CATVシス
テムの端末側で、上り信号を棟内上り信号に周波数変換
し、棟内CATVシステムと外部の双方向CATVシス
テムとの接続点で、棟内上り信号を元の上り信号に周波
数変換するようにした場合、棟内CATVシステムから
外部の双方向CATVシステムに出力される流合雑音を
低減することはできるものの、端末側で周波数変換に用
いられるアップコンバータと、棟内CATVシステムと
外部の双方向CATVシステムとの接続点で周波数変換
に用いられるダウンコンバータとが、夫々、専用の発振
回路からの出力を用いて周波数変換を行うように構成す
ると、各発振回路で得られる周波数変換用のローカル信
号の周波数にずれが生じ、ダウンコンバータにおいて、
棟内上り信号を、端末装置が生成した元の上り信号に変
換することができなくなる虞がある。
【0005】そこで、従来では、ダウンコンバータに
て、棟内上り信号から元の上り信号を正確に復元できる
ようにするため、アップコンバータ及びダウンコンバー
タが周波数変換に用いるローカル信号として、双方向C
ATVシステムで下り信号のレベル調整等のために使用
されるパイロット信号を用いることも考えられている。
つまり、アップコンバータ及びダウンコンバータが、双
方向CATVシステム側のパイロット信号をローカル信
号として各上り信号を周波数変換するように構成するこ
とで、各コンバータでのローカル信号の周波数を完全に
一致させ、ダウンコンバータ側で、棟内上り信号を元の
上り信号に正確に復元できるようにするのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、アップコンバータ及びダウンコンバータが、周波数
変換用の基準信号として、下り信号に含まれるパイロッ
ト信号を用いるように構成すると、双方向CATVシス
テム側で保守点検等のために一時的にパイロット信号の
送信を停止した場合や、棟内CATVシステムがパイロ
ット信号を伝送しない双方向CATVシステムに接続さ
れた場合に、アップコンバータ及びダウンコンバータが
正常動作しなくなり、棟内CATVシステムの端末装置
側で生成された上り信号を、双方向CATVシステムの
センタ装置側に伝送できなくなってしまう。
【0007】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
であり、端末側ではアップコンバータを用いて上り信号
を、下り信号より周波数が高い棟内上り信号に周波数変
換し、外部の双方向CATVシステムに接続される引込
線側では、ダウンコンバータを用いて棟内上り信号を元
の上り信号に周波数変換するようにした棟内CATVシ
ステムにおいて、外部の双方向CATVシステムからの
下り信号に重畳されたパイロット信号を周波数変換用の
ローカル信号として使用することなく、ダウンコンバー
タにて元の上り信号を正確に復元できるようにすること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の棟内CATVシステムにおい
ては、前述した従来の棟内CATVシステムと同様、外
部の双方向CATVシステムから引込線を介して入力さ
れた下り信号を、建造物内の伝送線を介して端末端子ま
で伝送すると共に、アップコンバータを介して端末端子
に入力された棟内上り信号を、建造物内の伝送線を介し
て、外部の双方向CATVシステムからの引込線まで伝
送し、しかも、この引込線から外部の双方向CATVシ
ステムには、引込線と建造物内の伝送線との間に設けら
れたダウンコンバータを用いて棟内上り信号を、端末装
置が出力した元の周波数帯の上り信号に周波数変換して
送出するようにされている。
【0009】そして、本発明の棟内CATVシステムに
おいて、アップコンバータでは、端末装置が出力する上
り信号から再生した該上り信号の搬送波を基準信号と
し、この基準信号に同期させたローカル信号を用いて上
り信号を周波数変換し、この周波数変換後の棟内上り信
号を端末端子を介して伝送線上に送出し、一方、ダウン
コンバータでは、伝送線を介して取り込まれる棟内上り
信号から再生した該棟内上り信号の搬送波を基準信号と
し、この基準信号に同期させたローカル信号を用いて棟
内上り信号を周波数変換し、この周波数変換後の上り信
号を引込線上に送出するようにされている。
【0010】つまり、本発明の棟内CATVシステムに
おいて、アップコンバータでは、上り信号の周波数変換
に用いる第1ローカル信号を、端末装置が出力した上り
信号から生成された第1基準信号に同期させ、また、ダ
ウンコンバータでは、棟内上り信号の周波数変換に用い
る第2ローカル信号を、アップコンバータから伝送され
てくる棟内上り信号から生成された第2基準信号に同期
させている。
【0011】但し、ダウンコンバータにて、第1ローカ
ル信号により周波数変換される棟内上り信号は、この第
1基準信号に同期しているため、アップコンバータに
て、棟内上り信号から生成される第2基準信号は、第1
基準信号と同期したものとなる。このように互いに同期
した第1及び第2基準信号を用いて、第1及び第2ロー
カル信号をそれぞれ同期させているため、これら第1及
び第2ローカル信号の周波数を正確に一致させることが
可能となる。
【0012】その結果、本発明の棟内CATVシステム
によれば、外部の双方向CATVシステムから入力され
る下り信号にパイロット信号が重畳されていない場合で
あっても、端末装置からアップコンバータに入力された
元の上り信号を、ダウンコンバータにて正確に復元でき
る。
【0013】次に、請求項2記載のアップコンバータ
は、請求項1記載の棟内CATVシステムにおいて、端
末装置から出力された上り信号を棟内上り信号に周波数
変換し、その周波数変換後の棟内上り信号を端末端子を
介して伝送線上に送出するためのものである。
【0014】そして、このアップコンバータにおいて
は、伝送線を介して端末端子まで伝送されてきた下り信
号を、第1下り信号通過経路を介して、端末装置側に送
出する。また、このアップコンバータにおいては、第1
搬送波再生手段が、端末装置が出力する上り信号から該
上り信号の搬送波を再生し、第1ローカル信号生成手段
が、再生された搬送波を第1基準信号として、この第1
基準信号に同期した第1ローカル信号を生成し、更に、
第1周波数変換手段が、第1ローカル信号を用いて、端
末装置から出力された上り信号を棟内上り信号に周波数
変換し、その周波数変換後の棟内上り信号を、端末端子
を介して棟内CATVシステムの伝送線上に送出する。
【0015】従って、請求項2記載のアップコンバータ
によれば、伝送線を介して端末端子まで伝送されてきた
下り信号を端末装置に入力できると共に、端末装置から
出力された上り信号を周波数変換してなる棟内上り信号
を、端末端子から伝送線上に送出することができる。
【0016】次に、請求項3記載のダウンコンバータ
は、請求項1に記載の棟内CATVシステムにおいて、
棟内上り信号を元の上り信号に周波数変換するためのも
のである。そして、このダウンコンバータにおいては、
引込線を介して外部の双方向CATVシステムから入力
された下り信号を、第2下り信号通過経路を介して、建
造物内の伝送線上に送出する。
【0017】また、このダウンコンバータにおいては、
第2搬送波再生手段が、伝送線を介して入力される棟内
上り信号から該棟内上り信号の搬送波を再生し、第2ロ
ーカル信号生成手段が、再生された搬送波を第2基準信
号として、この第2基準信号に同期した第2ローカル信
号を生成し、更に、第2周波数変換手段が、伝送線を介
して入力される棟内上り信号を、第2ローカル信号を用
いて、元の上り信号に周波数変換し、この周波数変換後
の上り信号を引込線上に送出する。
【0018】従って、請求項3記載のダウンコンバータ
によれば、引込線を介して外部の双方向CATVシステ
ムから入力された下り信号を端末側に伝送できると共
に、端末側よりアップコンバータを介して伝送されてき
た棟内上り信号を、端末装置が出力した元の周波数帯の
上り信号に周波数変換して、外部の双方向CATVシス
テムに送出することができる。
【0019】つまり、請求項1記載の棟内CATVシス
テムを構築するに当たって、前述の請求項2記載のアッ
プコンバータと組み合わせ、第1ローカル信号と第2ロ
ーカル信号とが同じ周波数となるように設定して使用す
ることにより、アップコンバータ側で周波数変換された
棟内上り信号を、ダウンコンバータ側にて元の上り信号
に精度よく復元することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用された実施例の棟内
CATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【0021】図1に示す如く、本実施例の棟内CATV
システムは、外部の双方向CATVシステムの伝送線
(CATV伝送線)2から分岐装置4を介して分岐され
た引込線6を、保安器8を介して、マンション,アパー
ト等の建造物内に引き込み、その建造物内に配線された
同軸ケーブルからなる伝送線L、及び、この伝送線Lに
設けられた双方向増幅器12,分岐器14,分配器16
等を介して、引込線6から入力された双方向CATVシ
ステムの下り信号(周波数:70MHz〜770MH
z)を、建造物内の各加入者宅に設置された直列ユニッ
ト等からなる複数の端末端子18まで伝送すると共に、
加入者側の各種端末装置から後述のアップコンバータ2
0を介して端末端子18に入力された棟内上り信号を、
引込線6まで伝送するものである。
【0022】そして、本実施例の棟内CATVシステム
では、加入者側で、外部の双方向CATVシステムのセ
ンタ装置を介してインターネットを楽しむ場合や、セン
タ装置に対して有料番組の視聴予約やテレビショッピン
グ等のためのデータを送信する際には、その加入者側の
端末端子18に、アップコンバータ20及びケーブルモ
デム22を介して、データ通信用の情報端末装置(パー
ソナルコンピュータ等)24を接続する。
【0023】この結果、情報端末装置24から出力され
たデータ通信用の送信データは、ケーブルモデム22に
て、外部の双方向CATVシステムで伝送可能な所定周
波数帯(本実施例では、10MHz〜55MHz)のデ
ジタル変調(例えばQAM)された上り信号に変換さ
れ、更に、この上り信号は、アップコンバータ20に
て、所定周波数帯(本実施例では、821MHz〜86
6MHz)の棟内上り信号に周波数変換されて、端末端
子18に入力される。
【0024】このため、棟内CATVシステムの伝送線
Lと、外部の双方向CATVシステムからの引込線6と
の接続部分には、各端末端子18から伝送線Lを介して
伝送されてきた棟内上り信号を、外部の双方向CATV
システムで伝送可能な元の上り信号に周波数変換するた
めのダウンコンバータ10が設けられている。
【0025】尚、図1において、符号26は、アップコ
ンバータ20が接続されない端末端子18(若しくはア
ップコンバータ20に設けられた下り信号の出力端子)
に接続され、伝送線Lを介して伝送されてきた外部の双
方向CATVシステムからの下り信号を受信して、所望
チャンネルのテレビ放送を復調・再生するテレビ受信機
を表す。
【0026】次に、本実施例の棟内CATVシステムで
用いられるダウンコンバータ10及びアップコンバータ
20の夫々の構成を、図2を用いて説明する。 [アップコンバータ]図2に示すように、アップコンバ
ータ20には、同軸ケーブル等を介して端末端子18に
接続するための第1接続端子T5と、上り信号を出力し
てくるケーブルモデム22等の通信用端末装置に接続す
るための第2接続端子T6と、テレビ受像機26等の再
生用端末装置に接続するための第3接続端子T7とが備
えられている。
【0027】そして、端末端子18から第1接続端子T
5に入力された下り信号は、ローパスフィルタ(以下、
LPFと記載する)51を介して、アップコンバータ2
0内に取り込まれ、第3接続端子T7を介して、テレビ
受像機26等の再生用端末装置に出力される。また、L
PF51から第3接続端子T7に至る下り信号の通過経
路上には、下り信号の一部を分岐させる方向性結合器か
らなる分岐回路52が設けられており、この分岐回路5
2にて分岐された下り信号は、方向性結合器からなる混
合回路53を介して、第2接続端子T6まで導かれ、第
2接続端子T6からケーブルモデム22等の通信用端末
装置に出力される。
【0028】尚、LPF51は、下り信号を通過させ、
上り信号を周波数変換してなる棟内上り信号の通過を阻
止するためのものであり、カットオフ周波数が例えば7
70MHzに設定されている。従って、本実施例のアッ
プコンバータ20には、LPF51,分岐回路52,及
び混合回路53によって、本発明の第1下り信号通過経
路が、2系統形成されていることになる。
【0029】次に、ケーブルモデム22等の通信用端末
装置から第2接続端子T6に入力された上り信号は、混
合回路53を通って、周波数変換用のミキサ54に入力
される。ミキサ54は、PLL回路60により発振周波
数が一定(例えば876MHz)に制御された周波数可
変型の局部発振回路55からの第1ローカル信号を受け
て、上り信号を棟内上り信号に周波数変換するものであ
り、本発明の第1周波数変換手段に相当する。
【0030】そして、このミキサ54にて周波数変換さ
れた棟内上り信号は、増幅回路56にて所定レベルまで
増幅された後、ハイパスフィルタ(以下、HPFと記載
する)57及び第1接続端子T5を介して、端末端子1
8側に送出される。尚、HPF57は、周波数変換後の
棟内上り信号のみを通過させ、第1接続端子T5に入力
された下り信号の通過を阻止するためのものであり、そ
のカットオフ周波数は、例えば821MHzに設定され
ている。
【0031】また、第2接続端子T6に入力された上り
信号は、この上り信号に含まれる搬送波成分から搬送波
(キャリア)信号を再生する第1搬送波再生手段として
のキャリア再生回路59にも入力され、このキャリア再
生回路59にて再生された搬送波信号は、第1基準信号
としてPLL回路60に入力される。
【0032】ここで、PLL回路60は、第1基準信号
および局部発振回路55からの出力をそれぞれ分周し、
これら分周後の各信号の位相を一致させるための制御信
号を生成して、局部発振回路55に出力することで、局
部発振回路55からの出力、即ち第1ローカル信号を、
第1基準信号に同期した一定周波数(876MHz)に
制御する。つまり、これら局部発振回路55及びPLL
回路60が本発明の第1ローカル信号生成手段に相当す
る。 [ダウンコンバータ]図2に示すように、ダウンコンバ
ータ10には、外部の双方向CATVシステムからの引
込線6を接続するための外部接続端子T1と、建造物内
の伝送線Lを接続するための内部接続端子T2とが備え
られている。
【0033】そして、外部接続端子T1に入力された下
り信号は、HPF31を介して、一旦、ダウンコンバー
タ10内に取り込まれ、LPF32,及び内部接続端子
T2を介して端末側の伝送線L上に送出される。尚、H
PF31は、下り信号を通過させ、周波数変換後の上り
信号の通過を阻止するためのものであり、カットオフ周
波数が例えば70MHzに設定されている。また、LP
F32は、下り信号を通過させ、内部接続端子T2に入
力された棟内上り信号の通過を阻止するためのものであ
り、アップコンバータ20のLPF51と同様に、カッ
トオフ周波数が例えば770MHzに設定されている。
従って、本実施例のダウンコンバータ10においては、
HPF31と,LPF32とにより、本発明の第2下り
信号通過経路が形成されることになる。
【0034】次に、内部接続端子T2に入力される端末
側からの棟内上り信号は、HPF33を介して、ダウン
コンバータ10内に取り込まれる。HPF33は、棟内
上り信号を通過させ、下り信号の通過を阻止するための
ものであり、アップコンバータ20のHPF57と同様
に、カットオフ周波数が例えば821MHzに設定され
ている。そして、HPF33を介してダウンコンバータ
10内に取り込まれた棟内上り信号は、周波数変換用の
ミキサ34に入力される。
【0035】ミキサ34は、PLL回路40により発振
周波数が一定(例えば876MHz)に制御された周波
数可変型の局部発振回路35からの信号を受けて、棟内
上り信号を、双方向CATVシステム用の上り信号に周
波数変換するものであり、本発明の第2周波数変換手段
に相当する。
【0036】そして、このミキサ34にて周波数変換さ
れた上り信号は、増幅回路36にて所定レベルまで増幅
された後、LPF37及び外部接続端子T1を介して、
引込線6側に送出される。尚、LPF37は、外部接続
端子T1に入力された下り信号の通過を阻止し、周波数
変換後の上り信号のみを通過させるためのものであり、
そのカットオフ周波数は、例えば55MHzに設定され
ている。
【0037】また、HPF33を介して、アップコンバ
ータ20内に取り込まれた棟内上り信号は、この棟内上
り信号に含まれる搬送波成分から搬送波(キャリア)信
号を再生する第2搬送波再生手段としてのキャリア再生
回路39に入力され、このキャリア再生回路39にて再
生された搬送波信号が、第2基準信号としてPLL回路
40に入力される。
【0038】ここで、PLL回路40は、キャリア再生
回路39から入力される第2基準信号および局部発振回
路35からの出力をそれぞれ分周し、これら分周後の各
信号の位相を一致させるための制御信号を生成して、局
部発振回路35に出力することで、局部発振回路35か
らの出力,即ち第2ローカル信号を、第2基準信号に同
期した一定周波数(876MHz)に制御する。これら
局部発振回路35及びPLL回路40が、本発明の第2
ローカル信号生成手段として機能する。
【0039】以上説明したように、本実施例の棟内CA
TVシステムにおいて、アップコンバータ20では、上
り信号を周波数変換して棟内上り信号を生成するための
第1ローカル信号を、上り信号の搬送波からなる第1基
準信号に同期させ、また、ダウンコンバータ10では、
棟内上り信号を周波数変換して上り信号に再変換するた
めの第2ローカル信号を、棟内上り信号の搬送波からな
る第2基準信号に同期させている。
【0040】即ち、本実施例の棟内CATVシステムに
よれば、ダウンコンバータ10にて第2ローカル信号の
周波数を制御するために用いる第2基準信号は、棟内上
り信号の搬送波からなり、上り信号の搬送波からなる第
1基準信号とは、互いに周波数が異なっている。しか
し、第2基準信号の元となる棟内上り信号は、上り信号
を周波数変換することにより生成されたものであり、上
り信号に同期しているため、結局、第1基準信号と第2
基準信号とは互いに同期したものとなっている。
【0041】従って、本実施例の棟内CATVシステム
によれば、両コンバータ20,10にて上り信号及び棟
内上り信号の周波数変換に用いる第1及び第2ローカル
信号を、互いに同期した第1及び第2基準信号にそれぞ
れ同期させることで、第1及び第2ローカル信号の周波
数を正確に一致させることができ、その結果、下り信号
に特定伝送信号(パイロット信号等)が含まれていない
場合であっても、ダウンコンバータ10側で棟内上り信
号から元の上り信号を正確に復元して、外部の双方向C
ATVシステムの伝送線2に送出することができる。
【0042】なお、本実施例の棟内CATVシステムで
は、ケーブルモデム22が上り信号を送出すると、まず
アップコンバータ20のPLL回路60が、その上り信
号から生成される第1基準信号にロックすることによ
り、伝送線Lに送出される棟内上り信号の周波数が安定
し、次に、ダウンコンバータ10のPLL回路40が、
その安定した棟内上り信号から生成される第2基準信号
にロックすることにより、外部システムに送出される上
り信号の周波数が安定する。このため、ケーブルモデム
22では、ダウンコンバータ10から外部システムに送
出される上り信号の周波数が安定するまでに要する時間
を見込んで、送信データの前に送出する同期用信号の送
出期間を決定する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の棟内CATVシステムの構成を表す
構成図である。
【図2】 図1のシステムで用いられるダウンコンバー
タ,アップコンバータの構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
6…引込線、8…保安器、L…伝送線、10…ダウンコ
ンバータ、12…双方向増幅器、14…分岐器、18…
端末端子、20…アップコンバータ、22…ケーブルモ
デム、24…情報端末装置、26…テレビ受像機、3
1,33,57…HPF(ハイパスフィルタ)、32,
37,51…LPF(ローパスフィルタ)、34,54
…ミキサ、35,55…局部発振回路、36,56…増
幅回路、39,59…キャリア再生回路、40,60…
PLL回路、52…分岐回路、53…混合回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の双方向CATVシステムからの引
    込線を建造物内に引き込み、該建造物内の伝送線を介し
    て、前記引込線から入力された下り信号を建造物内の端
    末端子まで伝送すると共に、 端末装置から出力された前記下り信号よりも周波数が低
    い上り信号を前記下り信号よりも周波数が高い棟内上り
    信号に周波数変換するアップコンバータを介して前記端
    末端子に入力された棟内上り信号を、前記伝送線を介し
    て前記引込線まで伝送し、 更に、前記伝送線と前記引込線との間に設けられたダウ
    ンコンバータを介して、前記棟内上り信号を、前記端末
    装置が出力した元の周波数帯の上り信号に周波数変換し
    て、前記引込線上に送出する棟内CATVシステムにお
    いて、 前記アップコンバータでは、前記端末装置が出力する上
    り信号から再生した該上り信号の搬送波を第1基準信号
    とし、該第1基準信号に同期させた第1ローカル信号を
    用いて前記上り信号を周波数変換し、 前記ダウンコンバータでは、前記伝送線を介して取り込
    まれる前記棟内上り信号から再生した該棟内上り信号の
    搬送波を第2基準信号とし、該第2基準信号に同期させ
    た第2ローカル信号を用いて前記棟内上り信号を周波数
    変換することを特徴とする棟内CATVシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の棟内CATVシステムに
    おいて、前記端末端子と前記端末装置との間に設けられ
    るアップコンバータであって、 前記伝送線を介して前記端末端子まで伝送されてきた下
    り信号を前記端末装置側に送出するための第1下り信号
    通過経路と、 前記端末装置が出力する上り信号から、該上り信号の搬
    送波を再生する第1搬送波再生手段と、 該第1搬送波再生手段が再生する搬送波を第1基準信号
    とし、該第1基準信号に同期した第1ローカル信号を生
    成する第1ローカル信号生成手段と、 該第1ローカル信号生成手段が生成した第1ローカル信
    号を用いて、前記端末装置が出力する上り信号を前記棟
    内上り信号に周波数変換し、該周波数変換後の棟内上り
    信号を前記端末端子を介して前記伝送線上に送出する第
    1周波数変換手段と、 を備えたことを特徴とするアップコンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の棟内CATVシステムに
    おいて、前記引込線と前記伝送線との間に設けられるダ
    ウンコンバータであって、 前記引込線を介して外部の双方向CATVシステムから
    入力された下り信号を前記伝送線上に送出するための第
    2下り信号通過経路と、 前記伝送線を介して入力される前記棟内上り信号から、
    該棟内上り信号の搬送波を再生する第2搬送波再生手段
    と、 該第2搬送波再生手段が再生する搬送波を第2基準信号
    とし、該第2基準信号に同期した第2ローカル信号を生
    成する第2ローカル信号生成手段と、 前記伝送線を介して入力される前記棟内上り信号を、前
    記第2ローカル信号生成手段が生成した第2ローカル信
    号を用いて、元の上り信号に周波数変換し、該周波数変
    換後の上り信号を前記引込線上に送出する第2周波数変
    換手段と、 を備えたことを特徴とするダウンコンバータ。
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