JP2003264808A - 無線通信システム及び通信装置 - Google Patents

無線通信システム及び通信装置

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JP2003264808A
JP2003264808A JP2002063975A JP2002063975A JP2003264808A JP 2003264808 A JP2003264808 A JP 2003264808A JP 2002063975 A JP2002063975 A JP 2002063975A JP 2002063975 A JP2002063975 A JP 2002063975A JP 2003264808 A JP2003264808 A JP 2003264808A
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JP
Japan
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signal
transmission
communication device
terminal
transmission signal
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Application number
JP2002063975A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Sugiura
敏博 杉浦
Hiroyoshi Konishi
博善 小西
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Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CATVシステムのヘッドエンド装置と複数
の端末装置との間の信号伝送の一部を無線通信にて行う
無線通信システムにおいて、送信装置がアップコンバー
トした伝送信号を受信装置側で正確にダウンコンバート
できるようにする。 【解決手段】 ゲートウェイ装置10と端末装置6及び
8との間のデータ伝送を、通信装置20、40の無線通
信によって中継するシステムにおいて、各通信装置2
0、40は、送信用の伝送信号を無線通信用にアップコ
ンバートした伝送信号RF1、RF2とアップコンバー
トに用いた局発信号LO1、LO2とをアンテナから送
信し、その送信電波を受信する通信装置40、20側で
は、受信信号を、一対のフィルタ(HPF44、32及
びLPF46、LPF34)を用いて、伝送信号RF
1、RF2と局発信号LO1、LO2とに分離し、分離
した局発信号LO1、LO2を用いて、伝送信号RF
1、RF2をダウンコンバートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATVシステム
のヘッドエンド装置と複数の端末装置とを接続する伝送
経路の少なくとも一部を無線通信にて実現する無線通信
システム、及びこの通信システムを構成する通信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平11−415
81号公報に開示されているように、CATVシステム
の伝送線と加入者側端末とに、互いに無線通信可能な通
信装置を夫々設けることで、CATVシステムの伝送線
と加入者側端末との間を無線通信回線にて接続し、タッ
プオフから加入者宅に至る引き込み用の分岐線路を不要
とした無線通信システムが提案されている。
【0003】そして、この提案の無線通信システムにお
いては、無線通信によってCATVシステムの伝送線上
に流れる伝送信号を送受信できるようにするために、伝
送信号を送信する送信装置側では、その伝送信号をアッ
プコンバートしたものを送信アンテナから送信し、その
送信アンテナからの送信電波を受信アンテナにて受信す
る受信装置側では、受信アンテナからの受信信号をダウ
ンコンバートすることで、元の伝送信号を復元するよう
にされている。
【0004】また、このように各通信装置(送信装置及
び受信装置)で伝送信号を周波数変換(アップコンバー
ト及びダウンコンバート)する際、各通信装置が周波数
変換に用いる局発信号の周波数がずれると、受信装置側
で元の伝送信号を正確に復元できないことから、上記公
報においては、送信装置側では、アップコンバート後の
伝送信号に加えて、伝送信号をアップコンバートするの
に用いた局発信号を送信し、受信装置側では、送信装置
側から送信されてきた局発信号を用いて、受信信号をダ
ウンコンバートすることも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案の無線通信システムにおいては、各通信装置間で、ア
ップコンバート後の伝送信号と周波数変換用の局発信号
とを送・受信する際には、受信装置側でこれら各信号を
確実に分離できるようにするために、各通信装置に、夫
々、各信号専用の送・受信アンテナを設けるようにして
いる。
【0006】このため、上記提案の無線通信システムを
実用化する際には、送信装置側には2つの送信アンテナ
を設け、受信装置側には2つの受信アンテナを設ける必
要があり、各通信装置の大型化・コストアップを招くと
いった問題があった。本発明は、こうした問題に鑑みな
されたものであり、CATVシステムのヘッドエンド装
置と複数の端末装置とを接続する伝送経路の一部を無線
通信にて実現する無線通信システムにおいて、伝送信号
を送・受信する通信装置に夫々伝送信号用と局発信号用
との2つのアンテナを設けることなく、送信装置がアッ
プコンバートした伝送信号を受信装置側で正確にダウン
コンバートできるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の無線通信システムに置い
ては、テレビ放送信号を含む各種信号をヘッドエンド装
置から複数の端末側に伝送するCATVシステムの伝送
線に、ヘッドエンド側通信装置が接続され、CATVシ
ステムの端末側には、端末側通信装置が設置される。
【0008】そして、ヘッドエンド側通信装置は、伝送
線を介してヘッドエンド装置から伝送されてきた第1伝
送信号を、周波数変換用の第1局発信号を用いて無線通
信用の周波数帯にアップコンバートし、そのアップコン
バート後の第1伝送信号と、アップコンバートに用いた
第1局発信号とを第1送信アンテナから送信する。
【0009】一方、端末側通信装置は、ヘッドエンド側
通信装置からの送信電波を第1受信アンテナにて受信
し、その受信信号を、アップコンバート後の第1伝送信
号と第1局発信号とに、各信号通過専用の一対のフィル
タを用いて分離する。そして、その分離後の第1伝送信
号を、分離後の第1局発信号を用いて、ヘッドエンド側
通信装置にてアップコンバートされる前の元の周波数帯
にダウンコンバートし、そのダウンコンバート後の第1
伝送信号を伝送線を介して端末装置側に出力する。
【0010】つまり、本発明では、ヘッドエンド側通信
装置で、アップコンバート後の第1伝送信号と第1局発
信号とを混合することで、これら各信号を一つのアンテ
ナ(第1送信アンテナ)を用いて送信し、端末側通信装
置では、ヘッドエンド側通信装置からの送信電波を一つ
のアンテナ(第1受信アンテナ)にて受信し、その受信
信号を、アップコンバート後の第1伝送信号と第1局発
信号とに分離することで、第1伝送信号をヘッドエンド
側通信装置と同じ第1局発信号を用いてダウンコンバー
トできるようにしている。
【0011】このため、各通信装置間で第1伝送信号と
第1局発信号とを送受信する際に各信号用の2つのアン
テナを用いる必要がなく、各通信装置の小型化・コスト
ダウンを図ることができる。また、特に、本発明では、
端末側通信装置において、受信信号を第1伝送信号と第
1局発信号とに分離する際、各信号通過専用の一対のフ
ィルタを用いるようにしていることから、分離した第1
伝送信号若しくは第1局発信号に他方の信号が重畳され
て、ダウンコンバート後の第1伝送信号に不要な信号成
分が含まれるのを防止でき、端末装置への第1伝送信号
の伝送品質を高品質に保つことができる。
【0012】次に、請求項2に記載の無線通信システム
は、請求項1記載の無線通信システムを双方向CATV
システムに対応できるようにしたものであり、端末側通
信装置は、端末装置から前記ヘッドエンド装置に向けて
出力された第2伝送信号を、周波数変換用の第2局発信
号を用いて無線通信用の周波数帯にアップコンバート
し、そのアップコンバート後の第2伝送信号と前記第2
局発信号とを第2送信アンテナから送信し、ヘッドエン
ド側通信装置は、端末側通信装置からの送信電波を第2
受信アンテナにて受信し、その受信信号を、アップコン
バート後の第2伝送信号と第2局発信号とに、各信号通
過専用の一対のフィルタを用いて分離すると共に、分離
後の第2伝送信号を、分離後の第2局発信号を用いて、
端末側通信装置にてアップコンバートされる前の元の周
波数帯にダウンコンバートし、ダウンコンバート後の第
2伝送信号を伝送線を介してヘッドエンド装置側に出力
する。
【0013】この結果、本発明の無線通信システムによ
れば、ヘッドエンド装置から端末側に伝送されてくる第
1伝送信号を無線通信によって端末装置に伝送できるだ
けでなく、端末装置からヘッドエンド装置に向けて出力
された第2伝送信号を無線通信によってヘッドエンド装
置側に伝送できることになる。よって、この無線通信シ
ステムによれば、ヘッドエンド装置から端末装置へと一
方向に信号を伝送するCATVシステムだけでなく、ヘ
ッドエンド装置と端末装置とが双方向通信する双方向C
ATVシステムでも使用できることになり、本発明の無
線通信システムの用途を拡大できる。
【0014】そして、請求項2に記載の無線通信システ
ムにおいても、請求項1に記載の無線通信装置と同様、
端末側通信装置から第2伝送信号と第2局発信号とを送
信する際には、これら各信号を混合して一つのアンテナ
(第2送信アンテナ)から送信し、ヘッドエンド側通信
装置では、端末側通信装置からの送信電波を一つのアン
テナ(第2受信アンテナ)にて受信し、その受信信号
を、第2伝送信号と第2局発信号とに分離することで、
第2伝送信号を端末側通信装置と同じ第2局発信号を用
いてダウンコンバートできるようにし、しかも、ヘッド
エンド側通信装置で、受信信号を第2伝送信号と第2局
発信号とに分離する際には、各信号通過専用の一対のフ
ィルタを用いるようにしている。
【0015】このため、各通信装置間で第2伝送信号と
第2局発信号とを送受信する際に各信号用の2つのアン
テナを用いる必要がなく、各通信装置の小型化・コスト
ダウンを図ることができると共に、ヘッドエンド側通信
装置で受信信号から分離した第2伝送信号若しくは第2
局発信号に他方の信号が重畳されて、ダウンコンバート
後の第2伝送信号に不要な信号成分が含まれるのを防止
でき、ヘッドエンド装置への第2伝送信号の伝送品質を
高品質に保つことができる。
【0016】次に、請求項3に記載の無線通信システム
は、ヘッドエンド装置が、デジタル放送を行う放送局か
らの送信電波を受信アンテナを備え、この受信アンテナ
にて受信された受信信号の中から各放送チャンネル毎の
放送データを復元して、その復元した各放送チャンネル
の放送データをデータ伝送用の伝送データに変換して伝
送線上に送出するよう構成された、デジタル放送対応型
のCATVシステムにおいて、請求項1記載の無線通信
システムを利用できるようにしたものである。
【0017】そして、この無線通信システムにおいて、
ヘッドエンド側通信装置は、ヘッドエンド装置から伝送
線上に送出された伝送データを、無線通信用の第1伝送
信号に変換した後、第1伝送信号を第1局発信号を用い
てアップコンバートするよう構成され、端末側通信装置
は、第1伝送信号を第1局発信号を用いてダウンコンバ
ートした後、ダウンコンバート後の第1伝送信号を伝送
データに変換して端末装置側に出力するよう構成され
る。
【0018】この結果、請求項3に記載の無線通信シス
テムによれば、ヘッドエンド装置が放送データをデータ
伝送用の伝送データに変換して伝送線上に出力するデジ
タル放送対応型のCATVシステムであっても、その伝
送データを無線通信によって端末側通信装置に伝送でき
ることになる。
【0019】また次に、請求項4に記載の無線通信シス
テムは、ヘッドエンド装置が、デジタル放送を行う放送
局からの送信電波を受信アンテナと、広域ネットワーク
を介して外部の通信端末との間でデータ通信を行うデー
タ通信手段とを備え、受信アンテナにて受信された受信
信号の中から各放送チャンネル毎の放送データを復元し
て、その復元した各放送チャンネルの放送データと、デ
ータ通信手段が広域ネットワークを介して外部の通信端
末から取得した通信データとを、データ伝送用の伝送デ
ータに変換して伝送線上に送出すると共に、ヘッドエン
ド側通信装置を介して当該CATVシステムの端末側か
ら伝送されてきた通信データを、データ通信手段を介し
て、広域ネットワークに接続された外部の通信端末に送
信するよう構成され、端末装置が、広域ネットワークに
接続された外部の通信端末との間でデータ通信を行うた
めの通信データを前記端末側通信装置側に出力するよう
構成された、デジタル放送・データ通信対応型のCAT
Vシステムにおいて、請求項2に記載の無線通信システ
ムを利用できるようにしたものである。
【0020】そして、この無線通信システムにおいて、
ヘッドエンド側通信装置は、ヘッドエンド装置から伝送
線上に送出された伝送データを、無線通信用の第1伝送
信号に変換した後、第1伝送信号を前記第1局発信号を
用いてアップコンバートすると共に、そのダウンコンバ
ート後の第2伝送信号を、端末装置が出力した通信デー
タに変換して、ヘッドエンド装置側に出力するよう構成
され、端末側通信装置は、第1伝送信号を前記第1局発
信号を用いてダウンコンバートした後、そのダウンコン
バート後の第1伝送信号を前記伝送データに変換して端
末装置側に出力すると共に、端末装置から出力された通
信データを、無線通信用の第2伝送信号に変換した後、
第2伝送信号を第2局発信号を用いてアップコンバート
するよう構成される。
【0021】この結果、請求項4に記載の無線通信シス
テムによれば、ヘッドエンド装置が放送局からの放送デ
ータ及び広域ネットワークからの通信データをデータ伝
送用の伝送データに変換して伝送線上に出力し、端末装
置が広域ネットワークとの通信用の通信データをヘッド
エンド装置に向けて出力するデジタル放送・データ通信
対応型のCATVシステムであっても、これら各データ
を無線通信によって双方向に伝送できることになる。
【0022】ここで、本発明(請求項1〜請求項4)に
おいて、端末側通信装置が受信信号を第1伝送信号と第
1局発信号とに分離するのに用いる一対のフィルタ、或
いは、ヘッドエンド側通信装置が受信信号を第2伝送信
号と第2局発信号とに分離するのに用いる一対のフィル
タは、請求項5に記載のように、ローパスフィルタ(以
下、単にLPFという)とハイバスフィルタ(以下、単
にHPFという)との組み合わせ、若しくは、バンドパ
スフィルタ(以下、単にBPFという)同士の組み合わ
せにて構成することが望ましい。
【0023】これは、受信信号を伝送信号及び局発信号
に分離する経路で生じる伝送インピーダンスのミスマッ
チを防止し、その経路で生じる各信号の品質劣化を防止
できるためである。つまり、各信号を分離する経路で伝
送インピーダンスのミスマッチが生じると、単に、その
経路を通過する信号のレベルが低下するだけでなく、信
号に歪が発生し、特に、請求項3或いは請求項4に記載
のシステムのようにデータ伝送を行うシステムでは、デ
ータのエラー率が増えて、最悪時には、ヘッドエンド装
置と端末装置との間でのデータ通信が途絶えてしまうこ
とがある。一方、LPFとHPF、若しくは、BPF同
士は、結合部分のインピーダンスを容易に整合させるこ
とができる。このため、本発明(請求項1〜請求項4)
のように、一対のフィルタを用いて信号を分離する際に
は、請求項5に記載の組み合わせで各フィルタを構成す
ることが望ましいのである。
【0024】尚、一対のフィルタを、LPFとHPFと
で構成する場合、局発信号の周波数が伝送信号の周波数
よりも低い場合には、局発信号をLPFに通し、伝送信
号をHPFに通すようにし、逆に、局発信号の周波数が
伝送信号の周波数よりも高い場合には、局発信号をHP
Fに通し、伝送信号をLPFに通すようにすればよいこ
とは、いうまでもない。
【0025】また、一対のフィルタを、一対のBPFで
構成した場合には、BPFの周波数帯域を各信号が通過
可能な範囲内でできるだけ狭帯域にすれば、BPFによ
って高周波ノイズなどの不要な信号成分をより良好に除
去し、ダウンコンバート後の伝送信号の品質劣化をより
確実に防止できることになる。
【0026】また、局発信号を通過させるフィルタに
は、伝送信号がアナログ信号である場合には、フィルタ
の通過帯域外の信号の通過損失を60dB、伝送信号が
デジタル信号である場合には、フィルタの通過帯域外の
信号の通過損失を20dB以上とすることが望ましく、
伝送信号を通過させるフィルタには、フィルタの通過帯
域外の信号の通過損失を20dB以上とすることが望ま
しい。つまり、このようにすれば、ダウンコンバート後
の伝送信号の品質劣化をより確実に防止できる。
【0027】一方、請求項6〜請求項14に記載の通信
装置は、請求項1〜請求項5に記載の無線通信システム
を構成するのに好適な受信端末側通信装置或いはヘッド
エンド側通信装置に関するものである。即ち、まず、請
求項6に記載の通信装置は、請求項1に記載の無線通信
システムにおいてヘッドエンド側通信装置として使用さ
れる通信装置であり、ヘッドエンド装置から伝送されて
きた第1伝送信号を、周波数変換用の第1局発信号を用
いて無線通信用の周波数帯にアップコンバートする第1
アップコンバート手段と、第1アップコンバート手段に
よるアップコンバート後の第1伝送信号と前記第1局発
信号とを前記端末側通信装置に向けて送信するための第
1送信アンテナとを備える。
【0028】また、請求項7に記載の通信装置は、請求
項1に記載の無線通信システムにおいて端末側通信装置
として使用される通信装置であり、ヘッドエンド側通信
装置からの送信電波を受信するための第1受信アンテナ
と、この第1受信アンテナからの受信信号を、ヘッドエ
ンド側通信装置によるアップコンバート後の第1伝送信
号と第1局発信号とに各々分離するための各信号通過専
用の一対のフィルタと、この一対のフィルタの一方を用
いて分離された第1伝送信号を、一対のフィルタの他方
を用いて分離された第1局発信号を用いて、ヘッドエン
ド側通信装置がアップコンバートする前の元の周波数帯
にダウンコンバートし、そのダウンコンバート後の第1
伝送信号を前記端末装置側に出力する第1ダウンコンバ
ート手段とを備える。
【0029】このため、これら請求項6及び請求項7に
記載の通信装置を用いれば、請求項1に記載の無線通信
システムを構築できる。次に、請求項8に記載の通信装
置は、請求項2に記載の無線通信システムにおいてヘッ
ドエンド側通信装置として使用される通信装置であり、
請求項6に記載の通信装置に対して、更に、端末側通信
装置からの送信電波を受信するための第2受信アンテナ
と、第2受信アンテナからの受信信号を、端末側通信装
置によるアップコンバート後の第2伝送信号と第2局発
信号とに各々分離するための各信号通過専用の一対のフ
ィルタと、一対のフィルタの一方を用いて分離された第
2伝送信号を、一対のフィルタの他方を用いて分離され
た第2局発信号を用いて、端末側通信装置がアップコン
バートする前の元の周波数帯にダウンコンバートし、そ
のダウンコンバート後の第2伝送信号をヘッドエンド側
に出力する第2ダウンコンバート手段とを設けたもので
ある。
【0030】また、請求項9に記載の通信装置は、請求
項2に記載の無線通信システムにおいて端末側通信装置
として使用される通信装置であり、請求項7に記載の通
信装置に対して、更に、端末装置から出力された第2伝
送信号を、周波数変換用の第2局発信号を用いて無線通
信用の周波数帯にアップコンバートする第2アップコン
バート手段と、第2アップコンバート手段にてアップコ
ンバートされた第2伝送信号と第2局発信号とをヘッド
エンド側通信装置に向けて送信するための第2送信アン
テナとを設けたものである。
【0031】このため、これら請求項8及び請求項9に
記載の通信装置を用いれば、請求項2に記載の無線通信
システムを構築できる。一方、請求項10に記載の通信
装置は、請求項3に記載の無線通信システムにおいてヘ
ッドエンド側通信装置として使用される通信装置であ
り、ヘッドエンド装置から伝送されてきた伝送データ
を、無線通信用の第1伝送信号に変換する第1信号変換
手段と、第1信号変換手段にて無線通信用に変換された
第1伝送信号を、周波数変換用の第1局発信号を用いて
所定周波数帯にアップコンバートする第1アップコンバ
ート手段と、第1アップコンバート手段によるアップコ
ンバート後の第1伝送信号と第1局発信号とを端末側通
信装置に向けて送信するための第1送信アンテナとを備
える。
【0032】また、請求項11に記載の通信装置は、請
求項3に記載の無線通信システムにおいて端末側通信装
置として使用される通信装置であり、ヘッドエンド側通
信装置からの送信電波を受信するための第1受信アンテ
ナと、第1受信アンテナからの受信信号を、ヘッドエン
ド側通信装置によるアップコンバート後の第1伝送信号
と第1局発信号とに各々分離するための各信号通過専用
の一対のフィルタと、一対のフィルタの一方を用いて分
離された第1伝送信号を、一対のフィルタの他方を用い
て分離された第1局発信号を用いて、ヘッドエンド側通
信装置がアップコンバートする前の元の周波数帯にダウ
ンコンバートする第1ダウンコンバート手段と、第1ダ
ウンコンバート手段によるダウンコンバート後の第1伝
送信号から、ヘッドエンド側通信装置が無線通信用に変
換する前の伝送データを復元して、端末装置側に出力す
る第1復元手段とを備える。
【0033】このため、これら請求項10及び請求項1
1に記載の通信装置を用いれば、請求項3に記載の無線
通信システムを構築できる。また次に、請求項12に記
載の通信装置は、請求項4に記載の無線通信システムに
おいてヘッドエンド側通信装置として使用される通信装
置であり、請求項10に記載の通信装置に対して、更
に、端末側通信装置からの送信電波を受信するための第
2受信アンテナと、第2受信アンテナからの受信信号
を、端末側通信装置によるアップコンバート後の第2伝
送信号と第2局発信号とに各々分離するための各信号通
過専用の一対のフィルタと、一対のフィルタの一方を用
いて分離された前記第2伝送信号を、一対のフィルタの
他方を用いて分離された第2局発信号を用いて、端末側
通信装置がアップコンバートする前の元の周波数帯にダ
ウンコンバートする第2ダウンコンバート手段と、第2
ダウンコンバート手段によるダウンコンバート後の第2
伝送信号から、端末側通信装置が無線通信用に変換する
前の通信データを復元して、ヘッドエンド装置側に出力
する第2復元手段とを設けたものである。
【0034】また、請求項13に記載の通信装置は、請
求項4に記載の無線通信システムにおいて端末側通信装
置として使用される通信装置であり、請求項11に記載
の通信装置に対して、更に、端末装置から出力された通
信データを、無線通信用の第2伝送信号に変換する第2
信号変換手段と、第2信号変換手段にて無線通信用に変
換された第2伝送信号を、周波数変換用の第2局発信号
を用いて所定周波数帯にアップコンバートする第2アッ
プコンバート手段と、第2アップコンバート手段にてア
ップコンバートされた第2伝送信号と第2局発信号とを
ヘッドエンド側通信装置に向けて送信するための第2送
信アンテナとを設けたものである。
【0035】このため、これら請求項12及び請求項1
3に記載の通信装置を用いれば、請求項4に記載の無線
通信システムを構築できる。尚、請求項7〜請求項9,
請求項11〜請求項13に記載の通信装置において、受
信信号を伝送信号と局発信号とに分離するのに用いる一
対のフィルタは、請求項14に記載のように、LPFと
HPFとの組み合わせ、若しくは、BPF同士の組み合
わせにて構成することが望ましい。この理由は、上述の
通りである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明が適用された第1実施例
のCATVシステムの概略構成図である。
【0037】本実施例のCATVシステムは、衛星デジ
タル放送用の中継器である放送衛星(BS)若しくは通
信衛星(CS)からの送信電波を受信する衛星受信アン
テナ2を備え、この衛星受信アンテナ2からの受信信号
を、同一建造物内若しくは極めて狭い地域内で、加入者
宅(個人の家であれば部屋)に各々設けられた複数のデ
ジタルテレビ(以下、テレビをTVと記載する)6に伝
送すると共に、加入者宅に各々設けられたパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)等からなる情報通信端末8を、
広域ネットワークであるインターネット4に接続して、
各情報通信端末8とインターネット4上の各種サーバと
の間で送受信される通信データを双方向に伝送するもの
である。
【0038】そして、こうしたサービスを実現するため
に、本実施例のCATVシステムには、衛星受信アンテ
ナ2を備えたゲートウェイ装置10と、ゲートウェイ装
置10と伝送線を介して接続された無線通信用の通信装
置20と、デジタルTV6や情報通信端末8が設置され
た加入者宅に各々設けられて通信装置20との間で無線
通信を行う通信装置40とが設けられている。
【0039】ここで、ゲートウェイ装置10は、本発明
のヘッドエンド装置に相当するものであり、衛星受信ア
ンテナ2からの受信信号を放送チャンネル毎に選局及び
デコード(復号)することにより、各放送チャンネル毎
に放送データを復元する選局/デコード部12と、イン
ターネット4上のアクセスポイント(サービスプロバイ
ダ)と有線にて接続され、アクセスポイントを構成して
いるサーバとの間でデータ通信を行うことにより、複数
の情報通信端末8とインターネット上の各種サーバとの
間のデータ通信を中継するNIC(ネットワークインタ
ーフェイスカード)14と、これら各部に接続されたデ
ータ処理部16とから構成されている。
【0040】そして、データ処理部16は、CPU、R
OM、RAM等からなるマイクロコンピュータにて構成
されており、選局/デコード部12から入力される各放
送チャンネル毎の放送データ、及び、NIC14から入
力される通信データを、時分割で同時に伝送するための
データ伝送用の伝送データ(シリアルデータ)に変換
し、これを、データ伝送用の伝送線を介して、通信装置
20に送信すると共に、この伝送線を介して通信装置2
0から送信されてきた通信データ(シリアルデータ)を
受信し、これをインターネット用の通信データに変換し
てNIC14からインターネット4側に送信させる。
【0041】尚、本実施例では、ゲートウェイ装置10
と通信装置20とを接続する伝送線には、大容量・高速
データ通信が可能なIEEE1394規格に準拠したケ
ーブルが使用されており、データ処理部16は、通信装
置20との間で、IEEE1394規格に則ったプロト
コルでデータの送受信を行う。
【0042】一方、通信装置20には、ゲートウェイ装
置10側のデータ処理部16との間で伝送線を介してデ
ータを送受信するためのデジタルインターフェイス(以
下、インターフェイスをI/Fと記載する)22が備え
られている。そして、デジタルI/F22を介して通信
装置20内に取り込まれたゲートウェイ装置10からの
伝送データは、送信部24にて、無線通信用の所定周波
数帯(本実施例では、1GHz帯)の第1伝送信号に変
換された後、更に所定周波数帯(本実施例では60GH
z帯)にアップコンバートされる。
【0043】即ち、送信部24は、図2(a)に例示す
るように構成されており、入力データ(伝送データ)
を、シリアル/パラレル変換部61にて順次2bitの
パラレルデータに変換し、その変換したパラレルデータ
の各ビットのデータ列を、逆FFT部62で逆FFT
(逆高速フーリエ変換)して、D/A変換器63a、6
3bにてアナログ信号に変換し、更に、そのD/A変換
後の一方のアナログ信号を、ミキサ64aにて、OFD
M(直交周波数分割多重)変調用の発振器65から出力
される搬送波と混合し、他方のアナログ信号を、ミキサ
64bにて、発振器65からの搬送波の位相を移相器6
5aにてπ/2(換言すれば90°)移相させた搬送波
と混合し、各ミキサ64a,64bからの出力をLPF
66に通す、といった手順で、デジタルI/F22から
の伝送データを、OFDM変調信号に変換する。
【0044】また、送信部24は、上記のように伝送デ
ータから生成したOFDM変調信号を第1伝送信号とし
て、ミキサ68を用いて、局部発振器67からの第1局
発信号LO1と混合し、更に、その混合した信号をHP
F69に通すことにより、第1伝送信号を、第1局発信
号LO1よりも周波数が高い90GHz帯の第1伝送信
号RF1にアップコンバートし、そのアップコンバート
後の第1伝送信号RF1と、アップコンバートに用いた
第1局発信号LO1とを出力する。
【0045】そして、通信装置20では、この送信部2
4から出力された第1伝送信号RF1と第1局発信号L
O1とをミキサ26にて混合し、更に、その混合した信
号を増幅器28にて所定レベルまで増幅して、送信アン
テナ20aに出力することにことにより、第1伝送信号
RF1と第1局発信号LO1とを送信アンテナ20aか
ら各端末側の通信装置40に向けて送信する。
【0046】尚、本実施例においては、この送信アンテ
ナ20aが、本発明の第1送信アンテナに相当し、ゲー
トウェイ装置10からの伝送データをOFDM変調する
のに用いられるOFDM変調回路(より具体的には、シ
リアル/パラレル変換部61、逆FFT部62、D/A
変換器63a,63b、ミキサ64a,64b、発振器
65、移相器65a及びLPF66)が、本発明の第1
信号変換手段に相当し、OFDM変調信号をアップコン
バートするのに用いられる、局部発振器67、ミキサ6
8、及びHPF69が、本発明の第1アップコンバート
手段に相当する。
【0047】次に、この通信装置20からの送信電波を
受ける端末側の通信装置40には、本発明の第1受信ア
ンテナとしての受信アンテナ40bが設けられている。
そして、通信装置40において、受信アンテナ40bか
らの受信信号は、増幅器42にて所定レベルまで増幅さ
れた後、HPF44とLPF46とからなる一対のフィ
ルタを用いて、第1伝送信号RF1と第1局発信号LO
1とに分離され、受信部48に入力される。
【0048】つまり、通信装置20は、ゲートウェイ装
置10からの伝送データをOFDM変調し、そのOFD
M変調された第1伝送信号を、更に、ロワローカル方式
にて90GHz帯の第1伝送信号RF1にアップコンバ
ートし、アップコンバート後の第1伝送信号RF1とア
ップコンバートに用いた第1局発信号LO1とを、送信
アンテナ20aから送信してくるため、通信装置40側
では、その送信電波を受信アンテナ40bにて受信し、
その受信信号を増幅した後、HPF44とLPF46と
用いて、第1伝送信号RF1と第1局発信号LO1とに
分離するのである。
【0049】また、これら各信号RF1、LO1が入力
される受信部48は、図2(b)に例示する如く構成さ
れている。即ち、受信部48では、LPF46を介して
入力された第1局発信号LO1を、PLL回路等からな
る注入同期型発振器72に入力することにより、第1局
発信号LO1と周波数及び位相が一致した所定レベルの
局発信号を生成し、その局発信号と、HPF44を介し
て入力された第1伝送信号RF1とを、ミキサ71にて
混合し、その混合した信号をLPF73に通すことによ
り、第1伝送信号RF1を、通信装置20側でアップコ
ンバートされる前の元の周波数帯にダウンコンバートす
る。
【0050】そして、受信部48では、上記のようにダ
ウンコンバートした第2伝送信号を、2系統に分離し
て、一対のミキサ74a,74bに入力することによ
り、各ミキサ74a,74bにて、OFDM復調用の発
振器75から出力される搬送波、及び、この搬送波の位
相を移相器75aにてπ/2(換言すれば90°)移相
させた搬送波と、第2伝送信号とを夫々混合し、その混
合した各信号をLPF76a,76bを介してA/D変
換器77a,77bに入力することにより、各信号をデ
ジタルデータに変換し、これら各データを、FFT部7
8にて高速フーリエ変換して、パラレル/シリアル変換
部79に入力することにより、通信装置20側の送信部
24にてOFDM変調される前の元の伝送データを復元
する。
【0051】尚、本実施例においては、第1伝送信号R
F1をダウンコンバートするのに用いられる、注入同期
型発振器72、ミキサ71、及びLPF73が、本発明
の第1ダウンコンバート手段に相当し、ダウンコンバー
ト後の第1伝送信号から通信装置20の送信部24にて
OFDM変調される前の元の伝送データを復元するのに
用いられるOFDM復調回路(より具体的には、ミキサ
74a,74b、発振器75、移相器75a、LPF7
6a,76b、A/D変換器77a,77b、FFT部
78、パラレル/シリアル変換部79)が、本発明の第
1復元手段に相当する。
【0052】次に、この端末側の通信装置40には、受
信部48にて復元された伝送データを伝送線を介してデ
ジタルTV6や情報通信端末8に送信したり、情報通信
端末8から伝送線を介して送信されてきた通信データを
取り込むためのデジタルI/F50が備えられている。
尚、本実施例では、この通信装置40とデジタルTV6
や情報通信端末8等の端末装置とを接続する伝送線に
は、ゲートウェイ装置10と通信装置20とを接続する
伝送線と同じIEEE1394規格に準拠したケーブル
が使用されており、デジタルI/F50は、端末装置と
の間で、IEEE1394規格に則ったプロトコルでデ
ータの送受信を行う。
【0053】このため、通信装置40において、受信部
48にて復元された送信データは、デジタルI/F50
を介して、端末装置であるデジタルTV6や情報通信端
末8に送信され、情報通信端末8から送信された通信デ
ータは、デジタルI/F50を介して、装置内に取り込
まれる。そして、その取り込まれた情報通信端末8から
の通信データは、送信部52に入力される。
【0054】この送信部52は、図2(a)に示した通
信装置20側の送信部24と同様に構成されており、情
報通信端末8からの通信データは、無線通信用の所定周
波数帯の第2伝送信号(OFDM変調信号)に変換され
た後、更に第2局発信号LO2を用いて所定周波数帯に
アップコンバートされ、そのアップコンバート後の第2
伝送信号RF2は、アップコンバートに用いられた第2
局発信号LO2と共に、送信部52から出力される。
【0055】そして、通信装置40では、この送信部5
2から出力された第2伝送信号RF2と第2局発信号L
O2とをミキサ54にて混合し、更に、その混合した信
号を増幅器56にて所定レベルまで増幅して、送信アン
テナ40aに出力することにことにより、第2伝送信号
RF2と第2局発信号LO2とを送信アンテナ40aか
ら通信装置20に向けて送信する。
【0056】次に、通信装置20には、通信装置40か
らの送信電波を受ける第2受信アンテナとしての受信ア
ンテナ20bが設けられている。そして、通信装置20
において、受信アンテナ20bからの受信信号は、増幅
器30にて所定レベルまで増幅された後、HPF32と
LPF34とからなる一対のフィルタを用いて、第2伝
送信号RF2と第2局発信号LO2とに分離され、受信
部36に入力される。
【0057】また、これら各信号RF2、LO2が入力
される受信部36は、図2(b)に示した通信装置40
側の受信部48と同様に構成されており、第2伝送信号
RF2を第2局発信号LO2を用いてダウンコンバート
し、更に、ダウンコンバート後の第2伝送信号をOFD
M復調することにより、端末側の通信装置40にてOF
DM変調される前の元の通信データを復元する。そし
て、この受信部36にて復元された通信データは、デジ
タルI/F22に入力され、デジタルI/F22からゲ
ートウェイ装置10のデータ処理部16へと、伝送線を
介して送信される。
【0058】尚、本実施例においては、端末側の通信装
置40に設けたれた送信アンテナ40aが、本発明の第
2送信アンテナに相当し、同じく通信装置40の送信部
52が、本発明の第2信号変換手段及び第2アップコン
バート手段として機能し、また、通信装置20の受信部
36が、本発明の第2ダウンコンバート手段及び第2復
元手段として機能する。
【0059】具体的には、通信装置40の送信部52
は、図2(a)に示した通信装置20の送信部24と同
様に構成されることから、第2信号変換手段は、図2
(a)に示したシリアル/パラレル変換部61、逆FF
T部62、D/A変換器63a,63b、ミキサ64
a,64b、発振器65、移相器65a及びLPF66
にて実現され、第2アップコンバート手段は、図2
(a)に示した局部発振器67、ミキサ68及びHPF
69にて実現されることになる。
【0060】同様に、通信装置20の受信部36は、通
信装置40の受信部48と同様に構成されることから、
第2ダウンコンバート手段は、図2(b)に示した注入
同期型発振器72、ミキサ71、及びLPF73にて実
現され、第2復元手段は、図2(b)に示したミキサ7
4a,74b、発振器75、移相器75a、LPF76
a,76b、A/D変換器77a,77b、FFT部7
8、パラレル/シリアル変換部79にて実現されること
になる。
【0061】以上説明したように、本実施例のCATV
システムにおいては、ヘッドエンド装置となるゲートウ
ェイ装置10と、各加入者宅の端末装置(デジタルTV
6、情報通信端末8等)との間で送受信される伝送信号
(伝送データ)を、伝送線を介してゲートウェイ装置1
0に接続された通信装置20と、各端末側に設けられた
通信装置40との間の無線通信によって中継するように
されている。このため、本実施例のCATVシステムに
よれば、ゲートウェイ装置10と各端末装置(デジタル
TV6や情報通信端末8)とを直接接続する伝送線を配
線する必要がなく、システムを容易に構築できる。
【0062】また、通信装置20、40において、伝送
信号を送信する際には、伝送信号を無線通信可能な所定
周波数帯(本実施例では90GHz帯)にアップコンバ
ートし、そのアップコンバート後の伝送信号RF1、R
F2とアップコンバートに用いた局発信号LO1、LO
2とを、夫々、共通の送信アンテナ20a、40aから
送信し、その送信電波を受信アンテナ40b、20bに
て受信する通信装置40、20側では、受信アンテナ4
0b、20bからの受信信号を、一対のフィルタ(HP
F44及びLPF46、HPF32及びLPF34)を
用いて、伝送信号RF1、RF2と、局発信号LO1、
LO2とに分離し、その分離した局発信号LO1、LO
2を用いて、伝送信号RF1、RF2をダウンコンバー
トするようにされている。
【0063】このため、本実施例によれば、各通信装置
20、40において、他方の通信装置40、20から無
線にて送信されてきた伝送信号RF2、RF1を、他方
の通信装置40、20がアップコンバートする前の元の
伝送信号に極めて正確にダウンコンバートすることがで
き、しかも、各通信装置20、40間で伝送信号RF
1、RF2と局発信号LO1、LO2とを送受信する際
に、各信号共通の送信アンテナ20a、40a、及び、
受信アンテナ20b、40bを用いることから、これら
各信号毎に送信アンテナ及び受信アンテナを用いる従来
装置に比べて、各通信装置20、40の小型化・コスト
ダウンを図ることができる。
【0064】また、本実施例では、各通信装置20、4
0において、各信号共通の送信アンテナ及び受信アンテ
ナを用いて無線通信を行うが、各信号を受信する側で
は、HPF32、44とLPF34、46とからなる一
対のフィルタを用いて、受信信号を伝送信号RF1,R
F2と局発信号LO1、LO2とに分離することから、
分離した伝送信号RF1,RF2若しくは局発信号LO
1、LO2に他方の信号が重畳されるのを防止でき、伝
送信号の伝送品質を高品質に保つことができる。
【0065】特に、HPFとLPFとは、伝送インピー
ダンスのマッチングを取りやすく、伝送インピーダンス
のミスマッチを容易に防止できることから、伝送インピ
ーダンスのミスマッチにより、各伝送信号を構成してい
る伝送データや通信データのエラー率が増えるのを防止
し、伝送品質をより向上することができる。 [第2実施例]ここで、上記第1実施例では、ゲートウ
ェイ装置10にて、デジタル放送の放送データを各チャ
ンネル毎に復元し、その放送データとインターネットか
らの通信データとを、時分割で同時に伝送するための伝
送データに変換して、端末側に伝送すると共に、端末側
から送信された通信データをゲートウェイ装置10側に
伝送する、データ伝送用の双方向CATVシステムにつ
いて説明したが、本発明は、人工衛星や地上局から送信
された放送電波を受信する受信アンテナからの受信信号
をそのまま端末側に伝送すると共に、インターネット等
の広域ネットワークと端末側の情報通信端末との間で送
受信される通信データを双方向に伝送する双方向CAT
Vシステムであっても、或いは、放送電波を受信する受
信アンテナからの受信信号を端末側へと一方向にのみ伝
送する単方向のCATVシステムであっても適用でき
る。
【0066】そこで、次に、本発明の第2実施例とし
て、こうした単方向のCATVシステムに本発明を適用
したCATVシステムについて、図3を用いて説明す
る。第2実施例のCATVシステムは、第1実施例のC
ATVシステムと同様、同一建造物内若しくは極めて狭
い地域内で、加入者宅(個人の家であれば部屋)に各種
放送信号を伝送するためのシステムであり、ヘッドエン
ド装置として、地上局から送信されてきたVHF或いは
UHFのテレビ放送電波を受信するテレビアンテナ2a
と、放送衛星(BS)からの送信電波を受信するBSア
ンテナ2bと、通信衛星(CS)からの送信電波を受信
するCSアンテナ2cと、これら各アンテナ2a,2
b,2cからの受信信号を混合するミキサ5とが備えら
れている。
【0067】また、本実施例のCATVシステムには、
ヘッドエンド側通信装置として、ミキサ5からの出力
(各アンテナ2a、2b、2cからの受信信号を混合し
た伝送信号)を、ミキサ82を用いて、局部発振器83
からの局発信号LOと混合して、HPF84を通過させ
ることにより、ミキサ5からの伝送信号を所定周波数帯
(例えば90GHz帯)の伝送信号RFにアップコンバ
ートし、更に、そのアップコンバート後の伝送信号RF
と局部発振器83からの局発信号LOとをミキサ85に
て混合して、増幅器86にて所定レベルまで増幅した
後、第1送信アンテナとしての送信アンテナ80aから
送信する、送信装置80が備えられている。
【0068】また更に、本実施例のCATVシステムに
は、端末側通信装置として、送信装置80からの送信電
波を、第1受信アンテナとしての受信アンテナ90aに
より受信し、その受信信号を増幅器91にて増幅した
後、HPF92とLPF93とからなる一対のフィルタ
を用いて、受信信号を伝送信号RFと局発信号LOとに
分離し、その分離した局発信号LOを注入同期型発振器
94に入力することにより、局発信号LOと周波数及び
位相が一致した所定レベルの局発信号を生成し、その局
発信号と伝送信号RFとをミキサ95にて混合し、その
混合した信号をLPF96に通すことにより、伝送信号
RFを、送信装置80がアップコンバートする前の元の
伝送信号にダウンコンバートする、受信装置90が備え
られている。
【0069】尚、この受信装置90は、各加入者宅(若
しくは各部屋)に設けられるものであり、ダウンコンバ
ート後の伝送信号を、同軸ケーブル等からなる伝送線を
介して、各加入者宅(若しくは各部屋)に設けられた端
末装置に出力する。また、この受信装置90が設置され
る各加入者宅(若しくは各部屋)には、端末装置とし
て、例えば、受信装置90から出力される受信信号を、
テレビアンテナ2aにて受信された地上局からの受信信
号と、BSアンテナ2bにて受信されたBS放送の受信
信号と、CSアンテナ2cにて受信されたCS放送の受
信信号とに分波する分波器9aと、分波器9aにて分波
されたBS放送の受信信号を取り込み、使用者からの指
令に従い所望チャンネルのBS放送を選局/復調するB
Sチューナ9bと、分波器9aにて分波されたCS放送
の受信信号を取り込み、使用者からの指令に従い所望チ
ャンネルのCS放送を選局/復調するCSチューナ9c
と、分波器9aにて分波された地上局からの受信信号を
取り込み、使用者からの指令に従い、所望チャンネルの
テレビ放送を選局/復調して映像及び音声を再生する
か、BSチューナ9bにて復調されたBS放送の映像及
び音声を再生するか、CSチューナ9cにて復調された
CS放送の映像及び音声を再生するかを選択可能なテレ
ビ(TV)9とが設置されている。
【0070】このため、本実施例のCATVシステムで
は、受信装置90が設置された各加入者宅(若しくは部
屋)で、受信装置90と分波器9aとを同軸ケーブル等
からなる伝送線で接続すれば、ヘッドエンド側の各アン
テナ2a〜2cにて受信された受信信号に含まれる所望
チャンネルのテレビ放送を視聴できることになる。
【0071】以上説明したように、本実施例のCATV
システムは、単に、放送電波を受信するテレビアンテナ
2a、BSアンテナ2b、及び、CSアンテナ2cから
の受信信号をミキサ5にて混合して、複数の加入者宅
(若しくは部屋)に伝送するシステムであるが、このよ
うなシステムにおいても、ヘッドエンド側通信装置とし
ての送信装置80と、端末側通信装置としての受信装置
90とを設けて、受信信号の伝送経路の一部を無線通信
回線にて接続すれば、ミキサ5と各加入者宅の端末装置
とを直接接続する伝送線を配線する必要がなく、システ
ムを容易に構築できる。
【0072】そして、送信装置80は、ミキサ5から出
力される伝送信号を、無線通信可能な所定周波数帯(例
えば90GHz帯)にアップコンバートし、そのアップ
コンバート後の伝送信号RFとアップコンバートに用い
た局発信号LOとを共通の送信アンテナ80aから送信
し、受信装置90側では、その送信電波を受信アンテナ
90aにて受信し、その受信信号を、各信号通過専用の
一対のフィルタ(HPF92及びLPF93)を用い
て、伝送信号RFと局発信号LOとに分離し、その分離
した局発信号LOを用いて、伝送信号RFを元の周波数
帯にダウンコンバートするようにされていることから、
伝送信号RF及び局発信号LOを夫々専用の送信アンテ
ナ及び受信アンテナを用いて送受信する従来装置に比べ
て、送信装置80及び受信装置90の小型化・コストダ
ウンを図ることができる。
【0073】また特に、受信装置90では、HPFとL
PFとからなる一対のフィルタを用いて、伝送信号RF
と局発信号LOとを分離するようにしているので、分離
した伝送信号若しくは局発信号に他方の信号が重畳され
て、ダウンコンバート後の伝送信号に不要な信号成分が
含まれるのを防止でき、伝送信号の伝送品質を高品質に
保つことができる。
【0074】尚、本実施例においては、送信装置80内
のミキサ82、局部発振器83、及びHPF84が本発
明の第1アップコンバート手段に相当し、受信装置内の
注入同期型発振器94、ミキサ95、及びLPF96
が、本発明の第1ダウンコンバート手段に相当する。
【0075】以上、本発明が適用された第1実施例、第
2実施例のCATVシステムについて説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態
様を採ることができる。例えば、上記各実施例では、同
一建造物内若しくは極めて狭い地域内で、ヘッドエンド
側で受信した放送信号を端末側に伝送するCATVシス
テムについて説明したが、例えば、ヘッドエンド装置に
接続された光ケーブルや同軸ケーブルを複数の市町村に
渡って広範囲に張り巡らせ、その地域内の加入者宅に放
送信号を配信する大規模なCATVシステムであって
も、本発明を適用して、上記各実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0076】具体的には、こうした大規模なCATVシ
ステムの幹線等から分岐した伝送線に、送信装置80若
しくは送信装置80と受信装置90の機能を有するヘッ
ドエンド側通信装置を接続し、その通信装置の周囲の加
入者宅に、受信装置90若しくは受信装置90と送信装
置80としての機能を有する端末側通信装置を設置する
ようにすれば、上記各実施例と同様、端末側通信装置を
設置した加入者宅とCATVシステムの伝送線とを直接
接続する必要がなく、しかも、その間の伝送信号の劣化
を防止し得るCATVシステムを容易に構築できるよう
になる。
【0077】また、上記各実施例では、通信装置20及
び40、或いは受信装置90にて、受信アンテナからの
受信信号を伝送信号と局発信号とに分離する際に、HP
FとLPFとからなる一対のフィルタを用いるものとし
て説明したが、この一対のフィルタには、BPFを用い
るようにしてもよい。これは、BPFの組み合わせであ
れば、HPFとLPFとを組み合わせた場合と同様、信
号の分離経路で生じる伝送インピーダンスのマッチング
を取りやすく、伝送インピーダンスのミスマッチによる
伝送品質の低下を防止できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のCATVシステムの構成を表す
概略構成図である。
【図2】 第1実施例の通信装置を構成する送信部及び
受信部の構成を表す概略構成図である。
【図3】 第2実施例のCATVシステムの構成を表す
概略構成図である。
【符号の説明】
2…衛星受信アンテナ、2a…テレビアンテナ、2b…
BSアンテナ、2c…CSアンテナ、4…インターネッ
ト、5,26,54,64a,64b,68,71,7
4a,74b,82,85,95…ミキサ、6…デジタ
ルTV、8…情報通信端末、9…テレビ(TV)、9a
…分波器、9b…BSチューナ、9c…CSチューナ、
10…ゲートウェイ装置、12…選局/デコード部、1
4…NIC(ネットワークインターフェイスカード)、
16…データ処理部、20,40…通信装置、20a,
40a,80a…送信アンテナ、20b,40b,90
a…受信アンテナ、22,50…デジタルI/F、2
4,52…送信部、28,30,42,56,86,9
1…増幅器、32,44,69,84,92…HPF
(ハイパスフィルタ)、34,46,66,73,76
a,76b,93,96…LPF(ローパスフィル
タ)、36,48…受信部、61…シリアル/パラレル
変換部、62…逆FFT部、63a,63b…D/A変
換器、65,75…発振器、65a,75a…移相器、
67,83…局部発振器、72,94…注入同期型発振
器、77a,77b…A/D変換器、78…FFT部、
79…パラレル/シリアル変換部、80…送信装置、9
0…受信装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C056 FA03 HA01 HA04 HA13 HA15 5C064 BA01 BB05 BC11 5K067 AA42 EE02 EE10 EE12 GG01 GG11 KK03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ放送信号を含む各種信号をヘッド
    エンド装置から複数の端末側に伝送するCATVシステ
    ムの伝送線に接続され、該伝送線を介して前記ヘッドエ
    ンド装置から伝送されてきた第1伝送信号を、周波数変
    換用の第1局発信号を用いて無線通信用の周波数帯にア
    ップコンバートして、該アップコンバート後の第1伝送
    信号と前記第1局発信号とを第1送信アンテナから送信
    するヘッドエンド側通信装置と、 前記CATVシステムの端末側に設けられ、前記ヘッド
    エンド側通信装置からの送信電波を第1受信アンテナに
    て受信し、該受信信号を、前記アップコンバート後の第
    1伝送信号と前記第1局発信号とに、各信号通過専用の
    一対のフィルタを用いて分離すると共に、該分離後の第
    1伝送信号を、前記分離後の第1局発信号を用いて、前
    記ヘッドエンド側通信装置にてアップコンバートされる
    前の元の周波数帯にダウンコンバートし、該ダウンコン
    バート後の第1伝送信号を伝送線を介して端末装置側に
    出力する端末側通信装置と、 を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記端末側通信装置は、前記端末装置か
    ら前記ヘッドエンド装置に向けて出力された第2伝送信
    号を、周波数変換用の第2局発信号を用いて無線通信用
    の周波数帯にアップコンバートし、該アップコンバート
    後の第2伝送信号と前記第2局発信号とを第2送信アン
    テナから送信し、 前記ヘッドエンド側通信装置は、前記端末側通信装置か
    らの送信電波を第2受信アンテナにて受信し、該受信信
    号を、前記アップコンバート後の第2伝送信号と前記第
    2局発信号とに、各信号通過専用の一対のフィルタを用
    いて分離すると共に、該分離後の第2伝送信号を、前記
    分離後の第2局発信号を用いて、前記端末側通信装置に
    てアップコンバートされる前の元の周波数帯にダウンコ
    ンバートし、該ダウンコンバート後の第2伝送信号を伝
    送線を介して前記ヘッドエンド装置側に出力することを
    特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドエンド装置は、デジタル放送
    を行う放送局からの送信電波を受信する受信アンテナを
    備え、該受信アンテナにて受信された受信信号の中から
    各放送チャンネル毎の放送データを復元して、該復元し
    た各放送チャンネルの放送データをデータ伝送用の伝送
    データに変換して伝送線上に送出するよう構成され、 前記ヘッドエンド側通信装置は、前記ヘッドエンド装置
    から伝送線上に送出された伝送データを、無線通信用の
    第1伝送信号に変換した後、第1伝送信号を前記第1局
    発信号を用いてアップコンバートするよう構成され、 前記端末側通信装置は、前記第1伝送信号を前記第1局
    発信号を用いてダウンコンバートした後、該ダウンコン
    バート後の第1伝送信号を前記伝送データに変換して前
    記端末装置側に出力するよう構成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドエンド装置は、デジタル放送
    を行う放送局からの送信電波を受信する受信アンテナ
    と、広域ネットワークを介して外部の通信端末との間で
    データ通信を行うデータ通信手段とを備え、前記受信ア
    ンテナにて受信された受信信号の中から各放送チャンネ
    ル毎の放送データを復元して、該復元した各放送チャン
    ネルの放送データと、前記データ通信手段が広域ネット
    ワークを介して外部の通信端末から取得した通信データ
    とを、データ伝送用の伝送データに変換して伝送線上に
    送出すると共に、前記ヘッドエンド側通信装置を介して
    当該CATVシステムの端末側から伝送されてきた通信
    データを、前記データ通信手段を介して、前記広域ネッ
    トワークに接続された外部の通信端末に送信するよう構
    成され、 前記端末装置は、前記広域ネットワークに接続された外
    部の通信端末との間でデータ通信を行うための通信デー
    タを前記端末側通信装置側に出力するよう構成され、 前記ヘッドエンド側通信装置は、前記ヘッドエンド装置
    から伝送線上に送出された伝送データを、無線通信用の
    第1伝送信号に変換した後、該第1伝送信号を前記第1
    局発信号を用いてアップコンバートすると共に、前記ダ
    ウンコンバート後の第2伝送信号を前記端末装置が出力
    した通信データに変換して、前記ヘッドエンド装置側に
    出力するよう構成され、 前記端末側通信装置は、前記第1伝送信号を前記第1局
    発信号を用いてダウンコンバートした後、該ダウンコン
    バート後の第1伝送信号を前記伝送データに変換して前
    記端末装置側に出力すると共に、前記端末装置から出力
    された通信データを、無線通信用の第2伝送信号に変換
    した後、該第2伝送信号を前記第2局発信号を用いてア
    ップコンバートするよう構成されたことを特徴とする請
    求項2に記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記一対のフィルタは、ローパスフィル
    タとハイバスフィルタとの組み合わせ、若しくは、バン
    ドパスフィルタ同士の組み合わせからなることを特徴と
    する請求項1〜請求項4いずれか記載の無線通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、前記ヘッドエンド側通信装置として使用される通
    信装置であって、 前記ヘッドエンド装置から伝送されてきた第1伝送信号
    を、周波数変換用の第1局発信号を用いて無線通信用の
    周波数帯にアップコンバートする第1アップコンバート
    手段と、 該第1アップコンバート手段によるアップコンバート後
    の第1伝送信号と前記第1局発信号とを前記端末側通信
    装置に向けて送信するための第1送信アンテナと、 を備えたことを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、前記端末側通信装置として使用される通信装置で
    あって、 前記ヘッドエンド側通信装置からの送信電波を受信する
    ための第1受信アンテナと、 該第1受信アンテナからの受信信号を、前記ヘッドエン
    ド側通信装置によるアップコンバート後の第1伝送信号
    と前記第1局発信号とに各々分離するための各信号通過
    専用の一対のフィルタと、 該一対のフィルタの一方を用いて分離された前記第1伝
    送信号を、前記一対のフィルタの他方を用いて分離され
    た第1局発信号を用いて、前記ヘッドエンド側通信装置
    がアップコンバートする前の元の周波数帯にダウンコン
    バートし、該ダウンコンバート後の第1伝送信号を前記
    端末装置側に出力する第1ダウンコンバート手段と、 を備えたことを特徴とする通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の無線通信システムにお
    いて、前記ヘッドエンド側通信装置として使用される通
    信装置であって、 前記端末側通信装置からの送信電波を受信するための第
    2受信アンテナと、 該第2受信アンテナからの受信信号を、前記端末側通信
    装置によるアップコンバート後の第2伝送信号と前記第
    2局発信号とに各々分離するための各信号通過専用の一
    対のフィルタと、 該一対のフィルタの一方を用いて分離された前記第2伝
    送信号を、前記一対のフィルタの他方を用いて分離され
    た第2局発信号を用いて、前記端末側通信装置がアップ
    コンバートする前の元の周波数帯にダウンコンバート
    し、該ダウンコンバート後の第2伝送信号を前記ヘッド
    エンド側に出力する第2ダウンコンバート手段と、 を備えたことを特徴とする請求項6記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の無線通信システムにお
    いて、前記端末側通信装置として使用される通信装置で
    あって、 前記端末装置から出力された第2伝送信号を、周波数変
    換用の第2局発信号を用いて無線通信用の周波数帯にア
    ップコンバートする第2アップコンバート手段と、 該第2アップコンバート手段にてアップコンバートされ
    た第2伝送信号と前記第2局発信号とを前記ヘッドエン
    ド側通信装置に向けて送信するための第2送信アンテナ
    と、 を備えたことを特徴とする請求項7記載の通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の無線通信システムに
    おいて、前記ヘッドエンド側通信装置として使用される
    通信装置であって、 前記ヘッドエンド装置から伝送されてきた伝送データ
    を、無線通信用の第1伝送信号に変換する第1信号変換
    手段と、 該第1信号変換手段にて無線通信用に変換された第1伝
    送信号を、周波数変換用の第1局発信号を用いて所定周
    波数帯にアップコンバートする第1アップコンバート手
    段と、 該第1アップコンバート手段によるアップコンバート後
    の第1伝送信号と前記第1局発信号とを前記端末側通信
    装置に向けて送信するための第1送信アンテナと、 を備えたことを特徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の無線通信システムに
    おいて、前記端末側通信装置として使用される通信装置
    であって、 前記ヘッドエンド側通信装置からの送信電波を受信する
    ための第1受信アンテナと、 該第1受信アンテナからの受信信号を、前記ヘッドエン
    ド側通信装置によるアップコンバート後の第1伝送信号
    と前記第1局発信号とに各々分離するための各信号通過
    専用の一対のフィルタと、 該一対のフィルタの一方を用いて分離された前記第1伝
    送信号を、前記一対のフィルタの他方を用いて分離され
    た第1局発信号を用いて、前記ヘッドエンド側通信装置
    がアップコンバートする前の元の周波数帯にダウンコン
    バートする第1ダウンコンバート手段と、 該第1ダウンコンバート手段によるダウンコンバート後
    の第1伝送信号から、前記ヘッドエンド側通信装置が無
    線通信用に変換する前の伝送データを復元して、前記端
    末装置側に出力する第1復元手段と、 を備えたことを特徴とする通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載の無線通信システムに
    おいて、前記ヘッドエンド側通信装置として使用される
    通信装置であって、 前記端末側通信装置からの送信電波を受信するための第
    2受信アンテナと、 該第2受信アンテナからの受信信号を、前記端末側通信
    装置によるアップコンバート後の第2伝送信号と前記第
    2局発信号とに各々分離するための各信号通過専用の一
    対のフィルタと、 該一対のフィルタの一方を用いて分離された前記第2伝
    送信号を、前記一対のフィルタの他方を用いて分離され
    た第2局発信号を用いて、前記端末側通信装置がアップ
    コンバートする前の元の周波数帯にダウンコンバートす
    る第2ダウンコンバート手段と、 該第2ダウンコンバート手段によるダウンコンバート後
    の第2伝送信号から、前記端末側通信装置が無線通信用
    に変換する前の通信データを復元して、前記ヘッドエン
    ド装置側に出力する第2復元手段と、 を備えたことを特徴とする請求項10記載の通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項4に記載の無線通信システムに
    おいて、前記端末側通信装置として使用される通信装置
    であって、 前記端末装置から出力された通信データを、無線通信用
    の第2伝送信号に変換する第2信号変換手段と、 該第2信号変換手段にて無線通信用に変換された第2伝
    送信号を、周波数変換用の第2局発信号を用いて所定周
    波数帯にアップコンバートする第2アップコンバート手
    段と、 該第2アップコンバート手段にてアップコンバートされ
    た第2伝送信号と前記第2局発信号とを前記ヘッドエン
    ド側通信装置に向けて送信するための第2送信アンテナ
    と、 を備えたことを特徴とする請求項11記載の通信装置。
  14. 【請求項14】 前記一対のフィルタは、ローパスフィ
    ルタとハイバスフィルタとの組み合わせ、若しくは、バ
    ンドパスフィルタ同士の組み合わせからなることを特徴
    とする請求項7〜請求項9,請求項11〜請求項13い
    ずれか記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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