JP2001169142A - 棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ - Google Patents

棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ

Info

Publication number
JP2001169142A
JP2001169142A JP35021299A JP35021299A JP2001169142A JP 2001169142 A JP2001169142 A JP 2001169142A JP 35021299 A JP35021299 A JP 35021299A JP 35021299 A JP35021299 A JP 35021299A JP 2001169142 A JP2001169142 A JP 2001169142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
building
terminal
local
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35021299A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Inaguma
光彦 稲熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maspro Denkoh Corp filed Critical Maspro Denkoh Corp
Priority to JP35021299A priority Critical patent/JP2001169142A/ja
Publication of JP2001169142A publication Critical patent/JP2001169142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末側では上り信号をアップコンバータを用
いて高周波の棟内上り信号に変換し、外部システムへの
接続点では棟内上り信号をダウンコンバータを用いて元
の上り信号に変換する棟内CATVシステムにおいて、
外部システムからのパイロット信号を用いることなく周
波数変換を正確に行えるようにする。 【解決手段】 ダウンコンバータ10では、水晶発振子
からなる基準発振回路37の出力を基準信号として、P
LL回路38,局部発振回路36に一定周波数のローカ
ル信号を生成する。生成したローカル信号は、減衰回路
39にて減衰後、伝送線Lを介してアップコンバータ2
0に供給される。両コンバータ10,20のミキサ3
4,54では、同じローカル信号を用いて、棟内上り信
号及び上り信号の周波数変換がそれぞれ行われるため、
ダウンコンバータ10では、棟内上り信号から元の上り
信号を正確に復元できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部の双方向CA
TVシステムからの引込線を建造物内に引き込み、建造
物内の伝送線を介して双方向CATVシステムから入力
された下り信号を建造物内の複数の端末装置まで伝送す
ると共に、各端末端子から入力された上り信号を引込線
を介して外部の双方向CATVシステムに送出する棟内
CATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の棟内CATVシステムでは、建
造物内の各部で発生した雑音が加入者側の端末端子等を
介して伝送線に重畳される。そして、この雑音の内、上
り信号と同じ周波数成分のものは、流合雑音として、上
り信号と一緒に外部の双方向CATVシステムに出力さ
れてしまう。
【0003】そこで、従来では、外部の双方向CATV
システムへ流出する流合雑音を低減するため、ケーブル
モデム等の加入者側端末装置にて生成された上り信号
(双方向CATVシステムで伝送可能な周波数帯(例え
ば10〜55MHz)の信号)を、アップコンバータに
て、元の周波数よりも高く、しかも、下り信号の伝送周
波数(例えば70〜770MHz)と重複することのな
い、UHF帯(例えば821MHz〜866MHz)の
上り信号(以下、棟内上り信号という)に周波数変換し
て、引込線まで伝送し、棟内の伝送線から引込線へ上り
信号を出力する直前で、棟内上り信号を、ダウンコンバ
ータを用いて、元の周波数(換言すれば、双方向CAT
Vシステムでの上り信号の伝送周波数)に変換すること
が考えられている。
【0004】ところで、このように、棟内CATVシス
テムの端末側で、上り信号を棟内上り信号に周波数変換
し、棟内CATVシステムと外部の双方向CATVシス
テムとの接続点で、棟内上り信号を元の上り信号に周波
数変換するようにした場合、棟内CATVシステムから
外部の双方向CATVシステムに出力される流合雑音を
低減することはできるものの、端末側で周波数変換に用
いられるアップコンバータと、棟内CATVシステムと
外部の双方向CATVシステムとの接続点で周波数変換
に用いられるダウンコンバータとが、夫々、専用の発振
回路からの出力を用いて周波数変換を行うように構成す
ると、各発振回路で得られる周波数変換用のローカル信
号の周波数にずれが生じ、ダウンコンバータにおいて、
棟内上り信号を、端末装置が生成した元の上り信号に変
換することができなくなる虞がある。
【0005】そこで、従来では、ダウンコンバータに
て、棟内上り信号から元の上り信号を正確に復元できる
ようにするため、アップコンバータ及びダウンコンバー
タが周波数変換に用いるローカル信号として、双方向C
ATVシステムで下り信号のレベル調整等のために使用
されるパイロット信号を用いることも考えられている。
つまり、アップコンバータ及びダウンコンバータが、双
方向CATVシステム側のパイロット信号をローカル信
号として各上り信号を周波数変換するように構成するこ
とで、各コンバータでのローカル信号の周波数を完全に
一致させ、ダウンコンバータ側で、棟内上り信号を元の
上り信号に正確に復元できるようにするのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、アップコンバータ及びダウンコンバータが、周波数
変換用の基準信号として、下り信号に含まれるパイロッ
ト信号を用いるように構成すると、双方向CATVシス
テム側で保守点検等のために一時的にパイロット信号の
送信を停止した場合や、棟内CATVシステムがパイロ
ット信号を伝送しない双方向CATVシステムに接続さ
れた場合に、アップコンバータ及びダウンコンバータが
正常動作しなくなり、棟内CATVシステムの端末装置
側で生成された上り信号を、双方向CATVシステムの
センタ装置側に伝送できなくなってしまう。
【0007】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
であり、端末側ではアップコンバータを用いて上り信号
を周波数が高い棟内上り信号に周波数変換し、外部の双
方向CATVシステムに接続される引込線側では、ダウ
ンコンバータを用いて棟内上り信号を元の上り信号に周
波数変換するようにした棟内CATVシステムにおい
て、外部の双方向CATVシステムからの下り信号に重
畳されたパイロット信号を周波数変換用のローカル信号
として使用することなく、ダウンコンバータにて元の上
り信号を正確に復元できるようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の棟内CATVシステムにおい
ては、前述した従来の棟内CATVシステムと同様、外
部の双方向CATVシステムから引込線を介して入力さ
れた下り信号を、建造物内の伝送線を介して端末端子ま
で伝送すると共に、アップコンバータを介して端末端子
に入力された棟内上り信号を、建造物内の伝送線を介し
て、外部の双方向CATVシステムからの引込線まで伝
送し、しかも、この引込線から外部の双方向CATVシ
ステムには、引込線と建造物内の伝送線との間に設けら
れたダウンコンバータを用いて棟内上り信号を、端末装
置が出力した元の周波数帯の上り信号に周波数変換して
送出するようにされている。
【0009】そして、本発明の棟内CATVシステムに
おいて、ダウンコンバータでは、下り信号より周波数の
高い一定周波数のローカル信号を生成し、そのローカル
信号を用いて棟内上り信号を周波数変換すると共に、そ
のローカル信号を伝送線上に送出し、アップコンバータ
では、伝送線を介して取り込まれる下り方向の伝送信号
の中からローカル信号を抽出し、そのローカル信号を用
いて端末装置から出力された上り信号を周波数変換す
る。
【0010】つまり、本発明の棟内CATVシステムに
よれば、アップコンバータにおける棟内上り信号の周波
数変換、及びダウンコンバータにおける上り信号の周波
数変換を、アップコンバータにて生成された同じローカ
ル信号を用いて行っているため、外部の双方向CATV
システムから入力される下り信号にパイロット信号が重
畳されていない場合であっても、端末装置からアップコ
ンバータに入力された元の上り信号を、ダウンコンバー
タにて正確に復元できる。
【0011】次に、請求項2記載のダウンコンバータ
は、請求項1に記載の棟内CATVシステムにおいて、
一定周波数のローカル信号を生成し、このローカル信号
を用いて、棟内上り信号を元の上り信号に周波数変換す
るためのものである。そして、このダウンコンバータに
おいては、引込線を介して外部の双方向CATVシステ
ムから入力された下り信号を、第1下り信号通過経路を
介して、建造物内の伝送線上に送出する。
【0012】また、このダウンコンバータにおいては、
発振回路からの出力に基づき、ローカル信号生成手段
が、下り信号より周波数の高い一定周波数のローカル信
号を生成し、この生成されたローカル信号を用いて、第
1周波数変換手段が、伝送線を介して入力される棟内上
り信号を周波数変換し、その周波数変換後の上り信号を
引込線上に送出する。これと共に、ローカル信号送出手
段が、ローカル信号生成手段にて生成されたローカル信
号を伝送線上に送出する。
【0013】従って、請求項2記載のダウンコンバータ
によれば、引込線を介して外部の双方向CATVシステ
ムから入力された下り信号、及びダウンコンバータ内で
生成したローカル信号を端末側に伝送できると共に、端
末側よりアップコンバータを介して伝送されてきた棟内
上り信号を、端末装置が出力した元の周波数帯の上り信
号に周波数変換して、外部の双方向CATVシステムに
送出することができる。
【0014】ところで、ローカル信号は、棟内上り信号
より高い周波数を有しているが、この棟内上り信号の周
波数領域との周波数差は、上り信号の下限周波数分しか
なく、従来技術にて説明したシステムでは10MHzし
かない。このため、伝送線上に混在する棟内上り信号と
ローカル信号とを分離するには、急峻なカットオフ特性
を有した高価なフィルタが必要となる。換言すれば、装
置を安価に構成するためにカットオフ特性が十分に急峻
でないフィルタを用いると、棟内上り信号を抽出する際
に、ローカル信号を十分に除去することができず、棟内
上り信号に影響を与えてしまう可能性がある。
【0015】そこで、請求項3記載のように、ダウンコ
ンバータのローカル信号送出手段は、ローカル信号を、
下り信号より低い信号レベルとなるよう減衰して、伝送
線上に送出することが望ましい。これにより、棟内上り
信号を抽出するためにフィルタを用いた場合、そのロー
カル信号の除去性能が不十分であったとしても、棟内上
り信号を抽出するためのフィルタを通過したローカル信
号は、十分に小さな信号レベルとなるため、棟内上り信
号に影響を与えることがない。
【0016】次に、請求項4記載のアップコンバータ
は、請求項1記載の棟内CATVシステムにおいて、端
末装置から出力された上り信号を、棟内上り信号に周波
数変換し、その周波数変換後の棟内上り信号を端末端子
を介して伝送線上に送出するためのものである。
【0017】そして、このアップコンバータにおいて
は、伝送線を介して端末端子まで伝送されてきた下り信
号を、第1下り信号通過経路を介して、端末装置側に送
出すると共に、端末装置が出力する上り信号を、第1上
り信号通過経路を介して、端末端子から伝送線上に送出
する。
【0018】また、このアップコンバータにおいては、
ローカル信号抽出手段が、伝送線から端末端子を介して
取り込まれる下り方向の伝送信号の中からローカル信号
を抽出し、その抽出したローカル信号を用いて、第2周
波数変換手段が、端末装置が出力する上り信号を周波数
変換し、この周波数変換後の棟内上り信号を端末端子を
介して伝送線上に送出する。
【0019】従って、請求項4記載のアップコンバータ
によれば、伝送線を介して端末端子まで伝送されてきた
下り信号を端末装置に入力できると共に、ダウンコンバ
ータにて生成されたローカル信号を用いて、端末装置か
ら出力された上り信号を周波数変換してなる棟内上り信
号を、端末端子から伝送線上に送出することができる。
【0020】つまり、請求項1記載の棟内CATVシス
テムを構築するに当たって、前述の請求項2記載のアッ
プコンバータと組み合わせて使用することにより、極め
て簡易な構成にて、アップコンバータ側で周波数変換さ
れた棟内上り信号を、ダウンコンバータ側にて元の周波
数帯の上り信号に高精度に復元させることが可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用された実施例の棟内
CATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【0022】図1に示す如く、本実施例の棟内CATV
システムは、外部の双方向CATVシステムの伝送線
(CATV伝送線)2から分岐装置4を介して分岐され
た引込線6を、保安器8を介して、マンション,アパー
ト等の建造物内に引き込み、その建造物内に配線された
同軸ケーブルからなる伝送線L、及び、この伝送線Lに
設けられた双方向増幅器12,分岐器14,分配器16
等を介して、引込線6から入力された双方向CATVシ
ステムの下り信号(周波数:70MHz〜770MH
z)を、建造物内の各加入者宅に設置された直列ユニッ
ト等からなる複数の端末端子18まで伝送すると共に、
加入者側の各種端末装置から後述のアップコンバータ2
0を介して端末端子18に入力された棟内上り信号を、
引込線6まで伝送するものである。
【0023】そして、本実施例の棟内CATVシステム
では、加入者側で、外部の双方向CATVシステムのセ
ンタ装置を介してインターネットを楽しむ場合や、セン
タ装置に対して有料番組の視聴予約やテレビショッピン
グ等のためのデータを送信する際には、その加入者側の
端末端子18に、アップコンバータ20及びケーブルモ
デム22を介して、データ通信用の情報端末装置(パー
ソナルコンピュータ等)24を接続する。
【0024】この結果、情報端末装置24から出力され
たデータ通信用の送信データは、ケーブルモデム22に
て、外部の双方向CATVシステムで伝送可能な所定周
波数帯(本実施例では、10MHz〜55MHz)のデ
ジタル変調(例えばQAM)された上り信号に変換さ
れ、更に、この上り信号は、アップコンバータ20に
て、所定周波数帯(本実施例では、821MHz〜86
6MHz)の棟内上り信号に周波数変換されて、端末端
子18に入力される。
【0025】このため、棟内CATVシステムの伝送線
Lと、外部の双方向CATVシステムからの引込線6と
の接続部分には、各端末端子18から伝送線Lを介して
伝送されてきた棟内上り信号を、同じく伝送線Lを介し
て伝送されてきた上り信号を用いて、外部の双方向CA
TVシステムで伝送可能な元の上り信号に周波数変換す
るためのダウンコンバータ10が設けられている。即
ち、本実施例の棟内CATVシステムでは、両コンバー
タ10,20が周波数変換の際にそれぞれ用いるローカ
ル信号を互いに一致させるために、ケーブルモデム22
が出力する上り信号を用いている。
【0026】尚、図1において、符号26は、アップコ
ンバータ20が接続されない端末端子18(若しくはア
ップコンバータ20に設けられた下り信号の出力端子)
に接続され、伝送線Lを介して伝送されてきた外部の双
方向CATVシステムからの下り信号を受信して、所望
チャンネルのテレビ放送を復調・再生するテレビ受信機
を表す。
【0027】次に、本実施例の棟内CATVシステムで
用いられるダウンコンバータ10及びアップコンバータ
20の夫々の構成を、図2を用いて説明する。 [ダウンコンバータ]図2に示すように、ダウンコンバ
ータ10には、外部の双方向CATVシステムからの引
込線6を接続するための外部接続端子T1と、建造物1
0内の伝送線Lを接続するための内部接続端子T2とが
備えられている。
【0028】そして、外部接続端子T1に入力された下
り信号は、ハイパスフィルタ(以下、HPFと記載す
る)31を介して、一旦、ダウンコンバータ10内に取
り込まれ、ローパスフィルタ(以下、LPFと記載す
る)32,及び内部接続端子T2を介して端末側の伝送
線L上に送出される。
【0029】尚、HPF31は、下り信号を通過させ、
周波数変換後の上り信号の通過を阻止するためのもので
あり、カットオフ周波数が例えば70MHzに設定され
ている。また、LPF32は、下り信号を通過させると
共に、当該ダウンコンバータ10内で生成され伝送線L
上に送出されるローカル信号(後述する)、及び内部接
続端子T2に入力された周波数変換前の棟内上り信号の
通過を阻止するためのものであり、カットオフ周波数が
例えば770MHzに設定されている。従って、本実施
例のダウンコンバータ10においては、HPF31と,
LPF32とにより、本発明の第1下り信号通過経路が
形成されることになる。
【0030】次に、内部接続端子T2に入力される端末
側からの棟内上り信号は、バンドパスフィルタ(以下、
BPFと記載する)33を介して、ダウンコンバータ1
0内に取り込まれる。BPF33は、棟内上り信号を通
過させ、下り信号及びローカル信号の通過を阻止するた
めのものであり、カットオフ周波数が例えば低域側で8
21MHz,高域側で866MHzに設定されている。
そして、BPF33を介してダウンコンバータ10内に
取り込まれた棟内上り信号は、周波数変換用のミキサ3
4に入力される。
【0031】ミキサ34は、PLL回路38により発振
周波数が一定(例えば876MHz)に制御された周波
数可変型の局部発振回路36からの信号を受けて、棟内
上り信号を、双方向CATVシステム用の上り信号に周
波数変換するものであり、本発明の第1周波数変換手段
として機能する。
【0032】そして、このミキサ34にて周波数変換さ
れた上り信号は、LPF35及び外部接続端子T1を介
して、引込線6側に送出される。尚、LPF35は、外
部接続端子T1に入力された下り信号の通過を阻止し、
周波数変換後の上り信号のみを通過させるためのもので
あり、そのカットオフ周波数は、例えば55MHzに設
定されている。
【0033】また、ダウンコンバータ10には、水晶発
振子からなる基準発振回路37を備えており、この基準
発振回路37の出力が基準信号としてPLL回路38に
入力される。ここで、PLL回路38は、基準発振回路
37から基準信号を分周すると共に、局部発振回路36
からの出力を分周し、これら分周後の各信号の位相を一
致させるための制御信号を生成して、局部発振回路36
に出力することで、局部発振回路36からの出力,即ち
ローカル信号を、基準信号に同期した一定周波数(87
6MHz)に制御する。これら局部発振回路36,基準
発振回路37,及びPLL回路38が、本発明のローカ
ル信号生成手段として機能する。
【0034】そして、局部発振回路36にて生成された
ローカル信号は、減衰回路39にて所定レベルまで減衰
された後、HPF40及び内部接続端子T2を介して伝
送線L上に送出される。なお、減衰回路39は、伝送線
L上でのローカル信号の信号レベルが、同じく伝送線L
上での棟内上り信号の信号レベルより小さくなる(好ま
しくは−10dB以下)よう、局部発振回路36から出
力されたローカル信号を減衰させる。また、HPF40
は、ローカル信号を通過させ、下り信号及び棟内上り信
号の通過を阻止するためのものであり、そのカットオフ
周波数は例えば876MHzに設定されている。これら
減衰回路39及びHPF40が、本発明のローカル信号
送出手段として機能する。 [アップコンバータ]図2に示すように、アップコンバ
ータ20には、同軸ケーブル等を介して端末端子18に
接続するための第1接続端子T5と、上り信号を出力し
てくるケーブルモデム22等の通信用端末装置に接続す
るための第2接続端子T6と、テレビ受像機26等の再
生用端末装置に接続するための第3接続端子T7とが備
えられている。
【0035】そして、端末端子18から第1接続端子T
5に入力された下り信号は、LPF51を介して、アッ
プコンバータ20内に取り込まれ、第3接続端子T7を
介して、テレビ受像機26等の再生用端末装置に出力さ
れる。また、LPF51から第3接続端子T7に至る下
り信号の通過経路上には、下り信号の一部を分岐させる
方向性結合器からなる分岐回路52が設けられており、
この分岐回路52にて分岐された下り信号は、方向性結
合器からなる混合回路53を介して、第2接続端子T6
まで導かれ、第2接続端子T6からケーブルモデム22
等の通信用端末装置に出力される。
【0036】尚、LPF51は、下り信号を通過させ、
棟内上り信号及びローカル信号の通過を阻止するための
ものであり、ダウンコンバータ10のLPF32と同様
に、カットオフ周波数が例えば770MHzに設定され
ている。従って、本実施例のアップコンバータ20に
は、LPF51,分岐回路52,及び混合回路53によ
って、本発明の第2下り信号通過経路が、2系統形成さ
れていることになる。
【0037】また、端末端子18から第1接続端子T5
に入力されたローカル信号は、HPF56を介して、ア
ップコンバータ20内に取り込まれ、増幅回路57にて
所定レベルまで増幅された後、ミキサ54に入力され
る。HPF56は、ローカル信号を通過させ、下り信号
及び棟内上り信号の通過を阻止するためのものであり、
ダウンコンバータ10のHPF40と同様に、カットオ
フ周波数が例えば876MHzに設定されている。これ
らHPF56及び増幅回路57が、本発明のローカル信
号抽出手段として機能する。
【0038】次に、ケーブルモデム22等の通信用端末
装置から第2接続端子T6に入力された上り信号は、混
合回路53を通って、周波数変換用のミキサ54に入力
される。ミキサ54は、増幅回路57から入力されるロ
ーカル信号を受けて、上り信号を棟内上り信号に周波数
変換するものであり、本発明の第2周波数変換手段とし
て機能する。
【0039】そして、このミキサ54にて周波数変換さ
れた棟内上り信号は、BPF55及び第1接続端子T5
を介して、端末端子18側に送出される。尚、BPF5
5は、周波数変換後の棟内上り信号を通過させ、第1接
続端子T5に入力された下り信号及びローカル信号の通
過を阻止するためのものであり、ダウンコンバータ10
のBPF33と同様に、そのカットオフ周波数は例えば
821MHzに設定されている。
【0040】以上説明したように、本実施例の棟内CA
TVシステムにおいては、ダウンコンバータ10にてロ
ーカル信号を生成し、この生成したローカル信号を、伝
送線Lを介してアップコンバータ20に供給するように
されている。そして、両コンバータ10,20では、同
じローカル信号を用いて、それぞれ棟内上り信号及び上
り信号を周波数変換するようにされている。
【0041】従って、本実施例のCATVシステムによ
れば、下り信号に特定伝送信号(パイロット信号等)が
含まれていない場合であっても、ダウンコンバータ10
側で棟内上り信号から元の上り信号を正確に復元して、
外部の双方向CATVシステムの伝送線2に送出するこ
とができる。
【0042】また、本実施例の棟内CATVシステムで
は、ダウンコンバータ10にて生成したローカル信号を
伝送線Lに送出する際に、ローカル信号の信号レベル
が、棟内上り信号の信号レベルより小さくなるよう減衰
されている。このため、本実施例のように、棟内上り信
号の周波数帯821〜866MHzと、ローカル信号の
周波数876MHzが接近しており、棟内上り信号を抽
出するためのBPF33,55が、ローカル信号を十分
に除去できない場合であっても、予めローカル信号の信
号レベルが制限されているため、BPF33,55を通
過したローカル信号は、棟内上り信号と比較して十分に
小さなものとなり、ローカル信号の棟内上り信号に対す
る影響を十分に軽減できる。
【0043】なお、上記実施例では、ローカル信号の周
波数(876MHz)を、棟内上り信号より高く設定し
たが、下り信号の周波数領域(70〜770MHz)と
棟内上り信号の周波数領域(821〜866MHz)と
の間、つまり、本実施例の周波数配置では811MHz
に設定してもよい。これらに限らず、ローカル信号の周
波数は、上り信号を下り信号の周波数領域より高い未使
用の周波数領域に変換でき、かつ使用されているいずれ
の周波数領域とも重ならなければ、どのように設定して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の棟内CATVシステムの構成を表す
構成図である。
【図2】 図1のシステムで用いられるダウンコンバー
タ,アップコンバータの構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
6…引込線、8…保安器、L…伝送線、10…ダウンコ
ンバータ、12…双方向増幅器、14…分岐器、18…
端末端子、20…アップコンバータ、22…ケーブルモ
デム、24…情報端末装置、26…テレビ受像機、3
1,40,56…ハイパスフィルタ(HPF)、32,
35,51…ローパスフィルタ(LPF)、33,55
…バンドパスフィルタ(BPF)、34,54…ミキ
サ、36…局部発振回路、37…基準発振回路、38…
PLL回路、39…減衰回路、52…分岐回路、53…
混合回路、57…増幅回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の双方向CATVシステムからの引
    込線を建造物内に引き込み、該建造物内の伝送線を介し
    て、前記引込線から入力された下り信号を建造物内の端
    末端子まで伝送すると共に、 端末装置から出力された前記下り信号よりも周波数が低
    い上り信号を前記下り信号よりも周波数が高い棟内上り
    信号に周波数変換するアップコンバータを介して前記端
    末端子に入力された棟内上り信号を、前記伝送線を介し
    て前記引込線まで伝送し、 更に、前記伝送線と前記引込線との間に設けられたダウ
    ンコンバータを介して、前記棟内上り信号を、前記端末
    装置が出力した元の周波数帯の上り信号に周波数変換し
    て、前記引込線上に送出する棟内CATVシステムにお
    いて、 前記ダウンコンバータでは、前記下り信号より周波数の
    高い一定周波数のローカル信号を生成し、該ローカル信
    号を用いて前記棟内上り信号を周波数変換すると共に、
    該ローカル信号を前記伝送線上に送出し、 前記アップコンバータでは、前記伝送線を介して取り込
    まれる下り方向の伝送信号の中から前記ローカル信号を
    抽出し、該ローカル信号を用いて前記端末装置から出力
    された上り信号を周波数変換することを特徴とする棟内
    CATVシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の棟内CATVシステムに
    おいて、前記引込線と前記伝送線との間に設けられるダ
    ウンコンバータであって、 前記引込線を介して外部の双方向CATVシステムから
    入力された下り信号を前記伝送線上に送出するための第
    1下り信号通過経路と、 発振回路を備え、該発振回路からの出力に基づき、前記
    下り信号より周波数の高い一定周波数のローカル信号を
    生成するローカル信号生成手段と、 該ローカル信号生成手段が生成したローカル信号を用い
    て、前記伝送線を介して入力される前記棟内上り信号を
    周波数変換し、該周波数変換後の上り信号を前記引込線
    上に送出する第1周波数変換手段と、 前記ローカル信号生成手段が生成したローカル信号を、
    前記伝送線上に送出するローカル信号送出手段と、 を備えたことを特徴とするダウンコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記ローカル信号送出手段は、前記ロー
    カル信号を、前記下り信号より低い信号レベルとなるよ
    う減衰して、前記伝送線上に送出することを特徴とする
    請求項2記載のダウンコンバータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の棟内CATVシステムに
    おいて、前記端末端子と前記端末装置との間に設けられ
    るアップコンバータであって、 前記伝送線を介して前記端末端子まで伝送されてきた下
    り信号を前記端末装置側に送出するための第2下り信号
    通過経路と、 前記伝送線から前記端末端子を介して取り込まれる下り
    方向の伝送信号の中から前記ローカル信号を抽出するロ
    ーカル信号抽出手段と、 該ローカル信号抽出手段が抽出したローカル信号を用い
    て、前記端末装置が出力する上り信号を周波数変換し、
    該周波数変換後の棟内上り信号を前記端末端子を介して
    前記伝送線上に送出する第2周波数変換手段と、 を備えたことを特徴とするアップコンバータ。
JP35021299A 1999-12-09 1999-12-09 棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ Pending JP2001169142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35021299A JP2001169142A (ja) 1999-12-09 1999-12-09 棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35021299A JP2001169142A (ja) 1999-12-09 1999-12-09 棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001169142A true JP2001169142A (ja) 2001-06-22

Family

ID=18408985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35021299A Pending JP2001169142A (ja) 1999-12-09 1999-12-09 棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001169142A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7047555B1 (en) In-building CATV system, down-converter, up-converter and amplifier
US6581208B1 (en) Up-converter and down-converter for in-building CATV system
JP2012138769A (ja) 電子チューナおよびそれを用いた電子機器
US4109281A (en) Terminal device for catv
JP2001169142A (ja) 棟内catvシステム,ダウンコンバータ,アップコンバータ
JP4167352B2 (ja) 棟内上り信号周波数変換装置及び棟内catvシステム
JP4347968B2 (ja) 棟内catvシステム用アップコンバータ及びダウンコンバータ並びに棟内catvシステム
JP4416231B2 (ja) 棟内catvシステム、ダウンコンバータ、及びアップコンバータ
JP4319304B2 (ja) 棟内catvシステム、ダウンコンバータ、アップコンバータ、及び増幅装置
JP4418568B2 (ja) 棟内catvシステム、アップコンバータ及びダウンコンバータ
JP4422837B2 (ja) 棟内catvシステム、アップコンバータ、ダウンコンバータ
JP4347969B2 (ja) 棟内catvシステム用アップコンバータ及び棟内catvシステム
JP3683161B2 (ja) データ伝送方式及びデータ伝送装置
JP4374109B2 (ja) 棟内catvシステム及びcatvシステム用アップコンバータ
JP3415544B2 (ja) 棟内catvシステム、ダウンコンバータ、アップコンバータ、及び増幅装置
JP2001157180A (ja) 棟内catvシステム、ダウンコンバータ及びアップコンバータ
JPH10215445A (ja) Catv加入者端末、その端末に使用される周波数変換装置または端末装置、及びその端末を備えたcatvシステム
JP3411148B2 (ja) 双方向周波数変換器
JP2001231023A (ja) 双方向catvシステム
JP4598979B2 (ja) アップコンバータ、ケーブルモデム、及び、棟内catvシステム
JP2001145078A (ja) 棟内catvシステム,アップコンバータ,ダウンコンバータ
JPS59215185A (ja) コンバ−タ入出力装置
JP2001145077A (ja) 棟内catvシステム,アップコンバータ,ダウンコンバータ
JP3460804B2 (ja) データ伝送方式
JP2003224834A (ja) Catvシステム及び周波数変換装置