JP2001144608A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JP2001144608A
JP2001144608A JP32329199A JP32329199A JP2001144608A JP 2001144608 A JP2001144608 A JP 2001144608A JP 32329199 A JP32329199 A JP 32329199A JP 32329199 A JP32329199 A JP 32329199A JP 2001144608 A JP2001144608 A JP 2001144608A
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧化及び高速化に対応することができ
て、PLL回路に使用したときに確実にフェーズロック
する位相同期回路を提供する。 【解決手段】 フィルタ部1のロジック回路13は、進
み信号/PU 、遅れ信号/PV 及びVCO2の出力信号OUT
から位相進み信号PF及び位相遅れ信号PDを生成する。V
CO2のチャージポンプ28は、フィルタ部1の出力電
圧VLに応じた電流をコンデンサ34に流し込み、又は
コンデンサ34から引き抜く。また、チャージポンプ3
3は位相進み信号PF及び位相遅れ信号PDに応じた電流を
コンデンサ34に流し込み、又はコンデンサ34から引
き抜く。コンデンサ34はコンパレータ36に接続され
ており、このコンパレータ36はコンデンサ34の電圧
Vfに応じた周波数で発振する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ部及び電
圧制御発振部(voltage controlled oscillator:以
下、「VCO」という)により構成され、主にPLL
(Phase Locked Loop)回路に使用される位相同期回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、周波数同調回路、検波回
路、データ再生回路及びクロック再生回路などの回路に
組み込まれて、携帯電話、自動車電話及びコードレス電
話などの携帯無線機器や、有線又は無線用モデムなど、
多くの電子機器に使用されている。
【0003】図5はPLL回路の一般的な構成を示すブ
ロック図である。PLL回路は、位相比較回路111、
位相同期回路112及び分周器115により構成されて
いる。また、位相同期回路112は、フィルタ部113
及びVCO114により構成されている。位相比較回路
111は、基準周波数と分周器115の出力とを比較
し、両者の位相差に応じて進み信号/PU 又は遅れ信号/P
V を出力する。フィルタ部113は、位相比較部111
から進み信号/PU 又は遅れ信号/PV を入力し、位相の進
み又は遅れに応じた電圧を出力する。VCO114は、
フィルタ部113から出力される電圧に応じた周波数の
信号OUT を生成して出力する。分周器115は、VCO
114から出力された信号をn(nは整数)分周して位
相比較器111に出力する。
【0004】図6は、位相同期回路112を構成するフ
ィルタ部113及びVCO114を示す回路図である。
フィルタ部113は、端子121,122,135と、
電流源123,124及びスイッチ125,126によ
り構成されるチャージポンプ127と、インバータ12
8,129,130及びコンデンサ131,132によ
り構成される位相シフト回路133と、コンデンサ13
4とにより構成されている。そして、端子121には進
み信号/PU が入力され、端子122には遅れ信号/PV が
入力される。
【0005】チャージポンプ127の電流源123及び
スイッチ125は、高電位側電源ライン(VDD)と端子
135との間に直列接続されている。また、電流源12
4及びスイッチ126は、低電位側電源ライン(接地)
と端子135との間に直列接続されている。位相シフト
回路133のインバータ128及びコンデンサ131
は、端子121と端子135との間に直列接続されてい
る。また、インバータ129,130及びコンデンサ1
32は、端子122と端子135との間に直列接続され
ている。更に、端子135と低電位側電源ラインとの間
にはコンデンサ134が接続されている。
【0006】チャージポンプ127のスイッチ125
は、進み信号/PU が“L”の期間だけオンになり、その
他の期間はオフとなる。また、チャージポンプ127の
スイッチ126は、遅れ信号/PV が“L”の期間だけオ
ンになり、その他の期間はオフになる。電流源123
は、スイッチ125がオンになるとコンデンサ134に
電流を流し込み、電流源124は、スイッチ126がオ
ンになるとコンデンサ134から電流を引き抜く。
【0007】VCO114は、電圧−電流変換部136
と、電流源137,138及びスイッチ139,140
により構成されるチャージポンプ141と、コンデンサ
142と、コンパレータ143と、スイッチ144とに
より構成されている。チャージポンプ141の電流源1
37及びスイッチ139は、高電位側電源ライン(VD
D)とコンパレータ143の非反転入力端(+)との間
に直列接続されている。また、電流源138及びスイッ
チ140は、低電位側電源ライン(接地)とコンパレー
タ143の非反転入力端(+)との間に直列接続されて
いる。更に、低電位側電源ラインとコンパレータ143
の非反転入力端(+)との間には、コンデンサ142が
接続されている。
【0008】チャージポンプ141内のスイッチ13
9,140はコンパレータ143の出力に応じてオンー
オフする。また、電圧−電流変換部136は、フィルタ
部113から出力される電圧に応じた電流を生成し、チ
ャージポンプ141は電圧−電流変換部136から出力
される電流に応じた電流をコンデンサ142に流し込
み、又はコンデンサ142から引き抜く。
【0009】コンパレータ143の反転入力端(−)は
スイッチ144に接続されている。スイッチ144はコ
ンパレータ143の出力信号OUT により制御され、コン
パレータ143の反転入力端(−)の電圧を低電位側基
準電圧VRL 又は高電位側基準電圧VRH に切り替える。図
7は、図6に示す位相同期回路の動作を示すタイミング
チャートである。
【0010】端子135の電圧が一定であり、スイッチ
144が基準電圧VRL 側に接続しているとする。また、
進み信号/PU 及び遅れ信号/PV はいずれも“H”である
とする。更に、スイッチ140がオン、スイッチ139
がオフであるとする。このとき、電流源138は端子1
35の電圧に応じた電流をコンデンサ142から引き抜
き、したがってコンパレータ143の非反転入力端
(+)の電圧Vf が時間とともに低下していく。電圧V
f が減少して基準電圧VRL に一致すると、コンパレータ
143の出力信号OUT が反転し、それにともなってスイ
ッチ144が基準電圧VRH 側に切り替わるとともに、ス
イッチ139がオン、スイッチ140がオフになる。こ
れにより、電流源137は端子135の電圧に応じた電
流をコンデンサ142に流し込み、コンデンサ142の
非反転入力端(+)の電圧Vf が上昇し始める。
【0011】その後、コンパレータ143の非反転入力
端(+)の電圧Vf が基準電圧VRHに到達すると、コン
パレータ143の出力信号OUT が反転し、それにともな
ってスイッチ144が基準電圧VRL 側に切り替わり、ス
イッチ139がオフ、スイッチ140がオンになる。こ
れにより、電流源138はコンデンサ142から電流の
引き抜きを開始し、電圧Vf が低下していく。
【0012】このようにして、チャージポンプ141に
よる電流の引き抜き及び流し込みが交互に繰り返され、
それに伴ってコンパレータ143の出力信号OUT が反転
する。端子135の電圧が一定であるとすると、コンデ
ンサ142から引き抜く電流及びコンデンサ142に流
し込む電流が一定であるので、コンパレータ142は一
定の周波数で発振する。すなわち、コンパレータ142
から出力される信号の周波数は、端子135の電圧VL
により決定される。
【0013】ここで、図7の時刻t1 で進み信号/PU が
“L”に変化したとする。端子121に入力された進み
信号/PU はインバータ128で反転され、コンデンサ1
31に伝達される。これにより、端子135の電圧VL
がVa だけ瞬間的に上昇する。また、進み信号/PU によ
りスイッチ125がオンになり、電流源123からコン
デンサ134に電流が流し込まれる。従って、端子13
5の電圧VLは時間とともに上昇する。
【0014】その後、時刻t2 で進み信号/PU が“H”
になると、スイッチ125がオフになってコンデンサ1
34への電流の流し込みが停止するとともに、インバー
タ128の出力側が“L”になって、端子135の電圧
LVがVa だけ瞬間的に減少し、その後一定の電圧とな
る。時刻t1 からt2 までの間は、端子135の電圧V
Lが一時的に高くなるので、VCO114ではコンデン
サ142へ流し込む電流が増大し、コンパレータ143
の非反転入力端(+)の電圧Vf の上昇速度が速くな
り、電圧Vf が基準電圧VRH に到達するまでの時間が短
くなる。従って、コンパレータ143から出力される信
号の位相が進む。また、時刻t2 からt3 までの間は、
電子電圧VLが一定であるので、コンパレータ142は
一定の周波数で発振する。
【0015】時刻t3 で遅れ信号/PV が“L”に変化し
たとする。端子122に入力された遅れ信号/PV はイン
バータ129,130を介してコンデンサ132に伝達
される。これにより端子135の電圧VL がVb だけ瞬
間的に下降する。また、遅れ信号/PV によりスイッチ1
26がオンになり、電流源124によりコンデンサ13
4から電流が引き抜かれる。従って、端子135の電圧
VLは時間とともに下降する。
【0016】時刻t4 で遅れ信号/PV が“H”になる
と、スイッチ126がオフになってコンデンサ134か
らの電流の引き抜きが停止するとともに、インバータ1
29の出力側が“H”になって、端子135の電圧VL
がVb だけ瞬間的に上昇し、その後一定の電圧となる。
その後、時刻t3 からt4 までの間は、端子135の電
圧が一時的に低くなるので、VCO114ではコンデン
サ142から引き抜く電流が小さくなり、コンパレータ
143の非反転入力端(+)の電圧Vf の降下速度が遅
くなって、電圧Vf が基準電圧VRL に到達するまでの時
間が長くなる。従って、コンパレータ143の出力信号
OUT の位相が遅れる。
【0017】上述したように、進み信号/PU による電圧
VL の上昇分Va 、及び遅れ信号/PV による電圧VL の
下降分Vb より位相が変化するので、電圧Va ,Vb を
位相成分という。また、端子135に与えられる電圧に
よりVCO114の発振周波数が決まるので、端子13
5の電圧Vfから位相成分を差し引いた電圧を周波数成
分という。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】近年、LSI等の電子
回路の低電圧化及び高速化が進み、それに伴ってPLL
回路ではフェーズロックしなくなったり、ジッターが多
くなるという問題が発生している。図8(a),(b)
は横軸にVCO114への入力電圧をとり、縦軸にVC
O114から出力される信号の周波数をとって、両者の
関係を示す図である。上述した従来の位相同期回路で
は、周波数成分と位相成分とを重畳した電圧がVCO1
14に入力される。駆動電圧が高い場合は、図8(a)
に示すように入力電圧の範囲V1 〜V2 が大きく、入力
電圧を大きく変化させて周波数を大きく変化させること
ができる。しかし、図8(b)に示すように、駆動電圧
が低い場合は、入力電圧V1 〜V2 の範囲が狭くなるた
め、周波数を大きく変化させることが困難になる。周波
数を大きく変化させるためにはVCO114のゲインを
図8(b)に破線で示すように大きくする必要がある
が、そうするとわずかな電圧の変化により周波数が大き
く変化して、フェーズロックしなくなったり、ジッター
が多くなるという問題が発生する。
【0019】また、電子回路の高速化により、図9に示
すように、フィルタ部12の出力(VL )の歪みが大き
くなる。このため、位相成分が小さくなって位相シフト
が困難になり、PLL回路に使用したときにPLL回路
がフェーズロックしなくなったり、ジッターが多くなる
という問題が発生する。以上から本発明は、低電圧化及
び高速化に対応することができて、PLL回路に使用し
たときに確実にフェーズロックする位相同期回路を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、進み信号/PU 及び遅れ信号/PV を入力
し、前記進み信号/PU 及び前記遅れ信号/PV に応じて出
力電圧VLを変化させるフィルタ部1と、前記フィルタ
部1の出力電圧VLに応じた周波数の信号を出力する電
圧制御発振部(VCO)2とにより構成される位相同期
回路において、前記フィルタ部1は、前記進み信号/PU
及び前記遅れ信号/PV から位相成分を抽出して前記電圧
制御発振部2に出力する位相成分抽出部13を有し、前
記電圧制御発振部2は、コンデンサ34と、前記フィル
タ部1の出力電圧VLに応じた電流で前記コンデンサ3
4に電流を流し込み、又は前記コンデンサ34から電流
を引き抜く第1のチャージポンプ28と、前記位相成分
抽出部13からの信号PF,PDに応じて前記コンデンサ3
4に電流を流し込み、又は前記コンデンサ34から電流
を引き抜く第2のチャージポンプ33と、前記コンデン
サ34の一端側電圧Vfに応じた周波数で発振する発振
部36とを有することを特徴とする位相同期回路により
解決する。
【0021】本発明においては、フィルタ部1の出力電
圧VLにより第1のチャージポンプ28を駆動し、この
第1のチャージポンプ28によりコンデンサ34に電流
を流し込み、又はコンデンサ34から電流を引き抜く。
また、本発明においては、フィルタ部1の位相成分抽出
部13により進み信号/PU 及び遅れ信号/PV から位相成
分PF,PDを抽出する。そして、この位相成分抽出部13
からの信号PF,PVにより第2のチャージポンプ33を駆
動させて、コンデンサ34に電流を流し込み、又はコン
デンサ34から電流を引き抜く。
【0022】このように、本発明においては、フィルタ
部1の位相成分抽出部13で位相成分を抽出し、電圧制
御発振部2内のコンデンサ34に直接位相成分に相当す
る電流を流し込み、又はコンデンサ34から電流を引き
抜くので、位相の進み又は遅れに応じてコンデンサ34
の電圧を制御することができる。これにより、駆動電圧
が低く、動作周波数が高くなっても、発振部36から出
力される信号OUT の周波数及び位相を確実に制御でき
る。
【0023】位相成分抽出部13による位相成分の抽出
は、例えば進み信号/PU 、遅れ信号/PV と電圧制御発振
部2の出力信号OUT との排他的論理和を演算することに
より実現することができる。また、発振部36は、例え
ば電圧制御発振部2の出力信号OUT を切換え信号として
高電位側基準電圧VRH 及び低電位側基準電圧VRL のいず
れか一方を出力する基準電圧切換え部35と、一方の入
力端(−)がコンデンサ34に接続され、他方の入力端
(+)が基準電圧切換え部35に接続されたコンパレー
タとにより構成することができる。
【0024】また、上記の問題点は、図3に例示するよ
うに、進み信号/PU 及び遅れ信号/PV を入力し、前記進
み信号/PU 及び前記遅れ信号/PV に応じて出力電圧VL
を変化させるフィルタ部3と、前記フィルタ部3の出力
電圧VLに応じた周波数の信号OUT を出力する電圧制御
発振部(VCO)4とにより構成される位相同期回路に
おいて、前記電圧制御発振部4は、コンデンサ65と、
前記コンデンサ65に電流を流し込み、又は前記コンデ
ンサ65から電流を引き抜くチャージポンプ64と、前
記フィルタ部3の出力電圧VLと前記進み信号/PU と前
記遅れ信号/PVとに応じて前記チャージポンプ64に流
れる電流を決定する電流決定部57とを有することを特
徴とする位相同期回路により解決する。
【0025】本発明においては、電圧制御発振部4の電
流決定部57において、フィルタ部3の出力電圧VL
と、進み信号/PU 及び遅れ信号/PV とに応じてチャージ
ポンプ64に流れる電流を決定する。そして、チャージ
ポンプ64は電流決定部57で決定された電流によりコ
ンデンサ64に電流を流し込み、又はコンデンサ64か
ら電流を引き抜く。これにより、位相の進み又は遅れに
応じた電流をコンデンサ64に流し込み、又はコンデン
サ64から引き抜くことが確実にできるので、発振部6
7から出力される信号OUT の周波数及び位相を確実に制
御することができる。
【0026】電流決定部57は、例えば並列接続された
3個のトランジスタ51〜53により構成することがで
きる。この場合、第2のトランジスタ52は前記進み信
号/PU によりオン−オフ制御し、第3のトランジスタ5
3は前記遅れ信号/PV によりオン−オフ制御する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の位相同期回路の構成を示す回路図である。本実施の形
態の位相同期回路のフィルタ部1は、端子11,12、
20と、ロジック回路13と、電流源14,15及びス
イッチ16,17により構成されるチャージポンプ18
と、コンデンサ19とにより構成されている。また、V
CO2は、アンプ21と、トランジスタ22と、抵抗2
3と、電流源24,25及びスイッチ26,27により
構成されるチャージポンプ28と、電流源29,30及
びスイッチ31,32により構成されるチャージポンプ
33と、コンデンサ34と、スイッチ35と、コンパレ
ータ36とにより構成されている。
【0028】端子11には進み信号/PU が入力され、端
子12には遅れ信号/PV が入力される。これらの信号/P
U ,/PV はいずれもロジック回路13に入力される。ロ
ジック回路13は、進み信号/PU が“L”、且つコンパ
レータ36の出力信号OUT が“H”のとき、及び遅れ信
号/PV が“L”、且つコンパレータ36の出力信号OUT
が“L”のときに“H”で、それ以外のときは“L”と
なる位相進み信号PFと、進み信号/PU が“L”、且つコ
ンパレータ36の出力信号OUT が“L”のとき、及び遅
れ信号/PV が“L”、且つコンパレータ36の出力が
“H”のときに“H”で、それ以外のときは“L”とな
る位相遅れ信号PDを出力する。
【0029】チャージポンプ18の電流源14及びスイ
ッチ16は、高電位側電源ライン(VDD)と端子20と
の間に直列接続されている。また、チャージポンプ18
の電流源15及びスイッチ17は、低電位側電源ライン
(接地)と端子20との間に直列接続されている。スイ
ッチ16は進み信号/PU が“L”の期間だけオンにな
り、その他のときはオフになる。また、スイッチ17
は、遅れ信号/PV が“L”の期間だけオンになり、その
他のときはオフになる。更に、低電位側電源ラインと端
子20との間には、コンデンサ19が接続されている。
このチャージポンプ回路18は、周波数を決定するため
の電圧VLを、進み信号/PU 及び遅れ信号/PV に基づい
て生成する。
【0030】アンプ21の反転入力端(−)は端子20
に接続されている。また、アンプ21の出力端はトラン
ジスタ22のゲートに接続されている。トランジスタ2
2のソースは高電位側電源ライン(VDD)に接続され、
ドレインはアンプ21の非反転入力端(+)に接続され
ている。またコンパレータ22の非反転入力端(+)と
低電位側電源ライン(接地)との間には抵抗23が接続
されている。アンプ21、トランジスタ22及び抵抗2
3で構成された電圧−電流(V→I)変換回路では、電
流源24,25の電流値を決定する。ここで、電流源2
4,25の電流I24,I25は、VL/R23となる。
【0031】チャージポンプ28の電流源24及びスイ
ッチ26は、高電位側電源ラインとコンパレータ36の
反転入力端(−)との間に直列接続されている。また、
チャージポンプ28の電流源25及びスイッチ27は、
低電位側電源ラインとコンパレータ36の反転入力端
(−)との間に直列接続されている。電流源24及び電
流源25に流れる電流は、アンプ21の出力により決定
される。また、スイッチ26,27は、コンパレータ3
6の出力信号OUT によりオンーオフ制御される。
【0032】チャージポンプ33の電流源29及びスイ
ッチ31も、高電位側電源ラインとコンパレータ36の
反転入力端(−)との間に直列接続されている。また、
チャージポンプ33の電流源30及びスイッチ32は、
低電位側電源ラインとコンパレータ36の反転入力端
(−)との間に直列接続されている。スイッチ31は位
相進み信号PFが“H”の期間だけオンとなり、その他の
ときはオフとなる。また、スイッチ32は位相遅れ信号
PDが“H”の期間だけオンとなり、その他のときはオフ
となる。
【0033】更に、コンデンサ34は、コンパレータ3
6の反転入力端(−)と低電位側電源ラインとの間に接
続されている。また、コンパレータ36の非反転入力端
(+)はスイッチ35に接続されている。スイッチ35
はコンパレータ36の出力信号OUT により制御され、コ
ンパレータ36の非反転入力端(+)の電圧を低電位側
基準電圧VRL 又は高電位側基準電圧VRHに切り替える。
【0034】電流源24,25、スイッチ26,27及
びコンデンサ34で構成されるチャージポンプ回路28
と、コンパレータ36と、スイッチ35とで構成される
発振回路は、スイッチ26,27,35を出力信号OUT
でコントロールし、周波数を決定する。なお,周波数f
は、f=1/Tとなる。ここで、T=(C34(VRH −VR
L ))/I24,I25となる。
【0035】また、電流源29,30及びスイッチ3
1,32で構成された位相分補正回路で基本周波数と位
相とを合わせる。その際、ロジック回路13から出力さ
れる信号PF,PDでスイッチ31,32を制御する。以
下、本実施の形態の動作について説明する。図2は上述
の位相同期回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。但し、I24=−I25=VL/R23、Vf=(I24
t)/C34=(VL−t)/R23・C34である。
【0036】まず、初期状態において、端子20の電圧
VLが一定であるとする。また、進み信号/PU 及び遅れ
信号/PV がいずれも“H”であり、したがってスイッチ
31,32はいずれもオフであるとする。更に、スイッ
チ35が低電位側基準電圧VRL 側に接続しており、スイ
ッチ27がオン、スイッチ26がオフであるとする。こ
のとき、電流源25は端子20の電圧VLに応じた電流
をコンデンサ34から引き抜き、したがってコンパレー
タ36の反転入力端(−)の電圧Vfが時間とともに低
下していく。そして、電圧Vfが低電位側基準電圧VRL
に到達すると、コンパレータ36の出力信号OUT が反転
し、それに伴ってスイッチ35が高電位側基準電圧VRH
側に切り替わるとともに、スイッチ26がオンになり、
スイッチ27がオフになる。これにより、電流源24は
端子20の電圧VLに応じた電流をコンデンサ34に流
し込み、コンパレータ36の反転入力端(−)の電圧V
fが上昇し始める。
【0037】電圧Vfが高電位側基準電圧VRH に到達す
ると、コンパレータ36の出力信号OUT が反転し、それ
にともなってスイッチ35が低電位側基準電圧VRL に切
り替わり、スイッチ24がオフ、スイッチ27がオンに
なる。このようにして、電流源24,25による電流の
引き抜き及び流し込みが交互に繰り返され、それにとも
なってコンパレータ36の出力信号OUT が反転する。端
子20の電圧VLが一定であるとすると、コンデンサ3
4から引き抜く電流及びコンデンサ34に流し込む電流
が一定であるので、コンパレータ36は一定の周波数で
発振する。すなわち、コンパレータ36から出力される
信号の周波数は、端子20の電圧VLにより決定され
る。
【0038】ここで、進み信号/PU が“L”に変化した
とする。進み信号/PU が“L”になるタイミングが出力
信号OUT が“H”になるタイミングと一致しているとき
は、ロジック回路13から出力される位相進み信号PFが
“L”のままである。この場合、進み信号/PU が“L”
の期間だけスイッチ16がオンになり、電流源14から
コンデンサ19に電流が流し込まれる。これにより、端
子20の電圧VLが上昇し、電流源24,25に流れる
電流が多くなる。従って、コンパレータ36の反転入力
端(−)の電圧Vf が基準電圧VRH 又は基準電圧VRL に
到達するまでの時間が短縮され、コンパレータ36の出
力信号OUT の周波数が高くなる。
【0039】進み信号/PU が“L”になるタイミングと
コンパレータ36の出力信号OUT が“H”になるタイミ
ングがずれている場合は、両者の信号がいずれも“L”
の期間だけ位相進み信号PFが“H”になり、その期間だ
けスイッチ31がオンになる。これにより、電流源29
からコンデンサ34に電流が流れ込み、コンパレータ3
6の反転入力端(−)の電圧Vfの上昇速度が速くな
る。従って、反転入力端(−)の電圧Vfが基準電圧VR
H に到達するまでの時間が短縮され、コンパレータ36
の出力信号OUT の位相が進む。
【0040】一方、遅れ信号/PV が“L”に変化したと
する。遅れ信号/PV が“L”になるタイミングが出力信
号OUT が“H”になるタイミングと一致しているとき
は、ロジック回路13から出力される位相遅れ信号PDが
“L”のままである。この場合、遅れ信号/PV が“L”
の期間だけスイッチ17がオンになり、電流源15はコ
ンデンサ19から電流を引き抜く。これにより、端子2
0の電圧VLが低下し、電流源24,25に流れる電流
が少なくなる。従って、コンパレータ36の反転入力端
(−)の電圧Vfが基準電圧VRH 又は基準電圧VRL に到
達するまでの時間が長くなり、その結果コンパレータ3
6の出力信号OUT の周波数が低くなる。
【0041】遅れ信号/PV が“L”になるタイミングと
コンパレータ36の出力信号OUT が“H”になるタイミ
ングがずれているときは、両者の信号がいずれも“L”
の期間だけ位相遅れ信号PDが“H”になり、その期間だ
けスイッチ32がオンになる。これにより、電流源30
がコンデンサ34から電流を引き抜き、コンパレータ3
6の反転入力端子(−)の電圧Vfの下降速度が遅くな
る。従って、電圧Vfが基準電圧VRH に到達するまでの
時間が長くなり、コンパレータ36の出力信号OUT の位
相が遅れる。
【0042】本実施の形態においては、ロジック回路1
3により出力信号OUT と進み信号/PU 又は遅れ信号/PV
との位相差に応じて位相進み信号PF又は位相遅れ信号PD
を生成して、これらの位相進み信号PF及び位相遅れ信号
PDによりチャージポンプ33を制御してコンパレータ3
6の反転入力端(−)の電圧Vfを変化させる。この場
合、コンパレータ36の反転入力端(−)の電圧Vfは
位相進み信号PF又は位相遅れ信号PDが“H”の期間だけ
電圧上昇速度又は電圧下降速度が変化する。これによ
り、VCO2の入力範囲が広がり、適切なVCOゲイン
設定ができる。また、位相進み信号PF及び位相遅れ信号
PDにより直接チャージポンプ33を駆動するので、高速
動作時においてもPLLを確実にロックすることがで
き、ジッターの発生を抑制できる。これらにより、更に
低電圧で駆動する位相制御回路の設計が可能になる。
【0043】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態の位相同期回路の構成を示す回路図であ
る。本実施の形態の位相同期回路のフィルタ部3は、端
子41,42,49と、電流源43,44及びスイッチ
45,46により構成されるチャージポンプ47と、コ
ンデンサ48とにより構成されている。また、VCO4
は、コンパレータ50、トランジスタ51〜53、スイ
ッチ54,55及び抵抗56により構成される電流決定
部57と、トランジスタ58〜61及びスイッチ62,
63により構成されるチャージポンプ64と、コンデン
サ65と、スイッチ66と、コンパレータ67とにより
構成されている。
【0044】端子41には進み信号/PU が入力され、端
子42には遅れ信号/PV が入力される。チャージポンプ
47の電流源43及びスイッチ45は、高電位側電源ラ
イン(VDD)と端子49との間に直列接続されている。
また、チャージポンプ47の電流源44及びスイッチ4
6は、低電位側電源ライン(接地)と端子49との間に
直列接続されている。コンデンサ48は、端子49と低
電位側電源ライン(接地)との間に接続されている。
【0045】スイッチ45は進み信号/PU が“L”の期
間だけオンになり、その他のときはオフとなる。また、
スイッチ46は遅れ信号/PV が“L”の期間だけオンと
なり、その他のときはオフとなる。コンパレータ50の
反転入力端(−)は端子49に接続されており、出力端
はトランジスタ51のゲートに接続されている。トラン
ジスタ51〜53,58,59のソースはいずれも高電
位側電源ライン(VDD)に接続されている。そして、ト
ランジスタ51〜53のドレインはいずれもコンパレー
タ50の非反転入力端(+)に接続されている。また、
コンパレータ50の非反転入力端(+)と低電位側電源
ライン(接地)との間には、抵抗56が接続されてい
る。
【0046】トランジスタ52のゲートはスイッチ54
の一端側に接続され、スイッチ54の他端側はコンパレ
ータ50の出力端に接続されている。また、トランジス
タ553のゲートはスイッチ55の一端側に接続され、
他端側はコンパレータ50の出力端に接続されている。
スイッチ54は進み信号/PU が“L”の期間だけオフと
なり、その他のときはオンとなる。スイッチ55は遅れ
信号/PV が“L”の期間だけオンとなり、その他の期間
はオフとなる。
【0047】チャージポンプ64のトランジスタ58,
59のゲートはいずれもコンパレータ50の出力端に直
接接続されている。トランジスタ58のドレインはトラ
ンジスタ60のドレイン、及びトランジスタ60,61
のゲートに接続されている。また、トランジスタ59の
ドレインとトランジスタ61のドレインとの間にはスイ
ッチ62,63が直列に接続されている。トランジスタ
60,61のソースはいずれも低電位側電源ライン(接
地)に接続されている。
【0048】スイッチ62,63の相互接続点はコンパ
レータ67の反転入力端(−)に接続されている。ま
た、コンパレータ67の反転入力端(−)と低電位側電
源ライン(接地)との間にはコンデンサ65が接続され
ている。コンパレータ67の非反転入力端(+)はスイ
ッチ66に接続されている。このスイッチ66はコンパ
レータ67の出力信号OUT により制御され、コンパレー
タ67の非反転入力端(+)の電圧を低電位側基準電圧
VRL 又は高電位側基準電圧VRH に切り替える。また、ス
イッチ62,63もコンパレータ67の出力信号OUT に
よりオン−オフ制御される。
【0049】以下、本実施の形態の動作について、図4
のタイミングチャートを参照して説明する。但し、以下
の例では、トランジスタ51(Tr51)、トランジス
タ52(Tr52)、トランジスタ53(Tr53)及
びトランジスタ58(Tr58)のサイズの比が、Tr
51:Tr52:Tr53:Tr58=1:2:3:1
であるとする。
【0050】まず、初期状態において、進み信号/PU 及
び遅れ信号/PV がいずれも“H”であり、端子49の電
圧VLが一定であるとする。また、スイッチ66が低電
位側基準電圧VRL に接続しており、スイッチ54,63
がオン、スイッチ45,46,55,62がいずれもオ
フであるとする。このとき、チャージポンプ64のトラ
ンジスタ58,60,61にはトランジスタ51,52
に流れる電流と等しい一定の電流が流れ、その電流がコ
ンデンサ65から引き抜かれる。このため、コンパレー
タ67の反転入力端(−)の電圧Vfが時間とともに低
下していく。そして、コンパレータ67の反転入力端
(−)の電圧Vfが低電位側基準電圧VRL と等しくなる
と、コンパレータ65の出力信号OUT が反転し、それに
ともなってスイッチ66が高電位側基準電圧VRH 側に切
り替わるとともに、スイッチ62がオン、スイッチ63
がオフになる。
【0051】これにより、トランジスタ51,52に流
れる電流と等しい電流がトランジスタ59に流れ、その
電流がコンデンサ65に流し込まれる。このため、コン
パレータ67の反転入力端(−)の電圧Vfが上昇し始
める。その後、反転入力端子(−)の電圧Vfが高電圧
側基準電圧VRH に到達すると、コンパレータ67の出力
信号OUT が反転し、それにともなってスイッチ66が低
電位側基準電圧VRL に切り替わり、スイッチ62がオ
フ、スイッチ63がオンになる。
【0052】このようにして、トランジスタ59,61
による電流の引き抜き及び流し込みが交互に繰り返さ
れ、それにともなってコンパレータ67の出力信号OUT
が反転する。コンパレータ67の出力信号OUT の反転周
期は端子49の電圧VLにより決まる。ここで、時刻t
1 で進み信号/PU が“L”に変化したとする。これによ
りスイッチ45がオンになり、電流源43からコンデン
サ48に電流が流し込まれて、端子49の電圧VLが上
昇する。従って、コンパレータ67の出力信号OUT の周
波数が高くなる。また、進み信号/PU が“L”の期間だ
けスイッチ54がオフになり、トランジスタ58,60
に流れる電流が増加する。これにより、スイッチ62が
オンのときにトランジスタ59によりコンデンサ65に
流し込む電流、及びスイッチ63がオンのときにトラン
ジスタ61によりコンデンサ65から引き抜く電流が増
加し、コンパレータ67の出力信号OUT の位相が進む。
【0053】時刻t2 で進み信号/PU が“H”に変化す
ると、スイッチ54がオンになって初期状態に戻り、コ
ンパレータ65は端子49の電圧VLに応じた周波数で
発振する。時刻t3 が遅れ信号/PV が“L”に変化する
と、スイッチ46がオンになり、電流源44によりコン
デンサ48から電流が引き抜かれて、端子49の電圧が
低下する。従って、コンパレータ67の出力信号OUT の
周波数が低くなる。また、遅れ信号/PV によりスイッチ
55がオンになり、トランジスタ58,60に流れる電
流が減少する。これにより、スイッチ62がオンのとき
にトランジスタ59によりコンデンサ65に流し込む電
流、及びスイッチ63がオンのときにトランジスタ61
によりコンデンサ65から引き抜く電流が減少し、コン
パレータ67の出力信号OUT の位相が遅れる。
【0054】時刻t4 で遅れ信号/PV が“H”に変化す
ると、、スイッチ55がオフになって初期状態に戻り、
コンパレータ67は端子49の電圧VLに応じた周波数
で発振する。本実施の形態においては、進み信号/PU 及
び遅れ信号/PV によりスイッチ54,55を制御し、こ
れらのスイッチ54,55によりチャージポンプ64に
流れる電流を制御して位相を進ませ、又は位相を遅らせ
る。従って、VCO4の入力範囲が広がり、適切なVC
Oゲイン設定ができる。また、PLLが確実にロック
し、ジッターが少なくなる。別に高速な位相シフトの効
果が確実にかかり、PLLがロックし、ジッターが少な
くなる。その結果、より低電圧で駆動できるVCOの設
計が可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルタ部の位相成分抽出部で位相成分を抽出し、その
位相成分に基づき、電圧制御発振部内のコンデンサに直
接位相成分に相当する電流を流し込み、又は電流を引き
抜くので、位相の進み又は遅れに応じてコンデンサの電
圧を確実に制御することができる。これにより、電圧制
御発振部から出力される信号の周波数及び位相を確実に
制御できる。
【0056】また、本発明によれば、電圧制御発振部の
電流決定部において、フィルタ部の出力電圧と、進み信
号及び遅れ信号とに応じてチャージポンプに流れる電流
を決定し、その決定された電流によりコンデンサに電流
を流し込み、又はコンデンサから電流を引き抜くので、
電圧制御発振部から出力される信号の周波数及び位相を
確実に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の位相同期
回路の構成を示す回路図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態の位相同期回路の動
作を示すタイミングチャートである。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態の位相同期
回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4は、第2の実施の形態の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図5】図5は、PLL回路の一般的な構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図6は、従来の位相同期回路を構成を示す回路
図である。
【図7】図7は、従来の位相同期回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図8】図8は従来の問題点を示す図(その1)であ
り、図8(a)は入力電圧範囲が大きい場合の電圧と周
波数との関係を示す図、図8(b)は入力電圧範囲が小
さい場合の電圧と周波数との関係を示す図である。
【図9】従来の問題点(その2)を示す図である。
【符号の説明】
1,3,113 フィルタ部、 2,4,114 VCO(電圧制御発振部)、 11,12,20,41,42,49,121,12
2,135 端子、 13 ロジック回路、 14,15,24,25,29,30,43,44,1
23,124,137,138 電流源、 16,17,26,27,31,32,45,46,5
4,55,62,63,66,125,126,13
9,140,144 スイッチ、 18,28,33,47,64,127,133,14
1 チャージポンプ、 19,34,35,48,65 コンデンサ、 21 アンプ、 36,50,67,143 コンパレータ、 57 電流決定部、 111 位相比較部、 112 位相同期回路、 115 分周器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC24 CC41 CC52 GG01 GG15 HH03 JJ01 JJ04 JJ08 KK03 KK25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進み信号及び遅れ信号を入力し、前記進
    み信号及び前記遅れ信号に応じて出力電圧を変化させる
    フィルタ部と、前記フィルタ部の出力電圧に応じた周波
    数の信号を出力する電圧制御発振部とにより構成される
    位相同期回路において、 前記フィルタ部は、前記進み信号及び前記遅れ信号から
    位相成分を抽出して前記電圧制御発振部に出力する位相
    成分抽出部を有し、 前記電圧制御発振部は、コンデンサと、 前記フィルタ部の出力電圧に応じた電流で前記コンデン
    サに電流を流し込み、又は前記コンデンサから電流を引
    き抜く第1のチャージポンプと、 前記位相成分抽出部からの信号に応じて前記コンデンサ
    に電流を流し込み、又は前記コンデンサから電流を引き
    抜く第2のチャージポンプと、 前記コンデンサの一端側電圧に応じた周波数で発振する
    発振部とを有することを特徴とする位相同期回路。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ部の前記位相成分抽出部
    は、前記進み信号及び前記遅れ信号と前記電圧制御発振
    部の出力信号とを論理演算して前記位相成分を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位相同期回路。
  3. 【請求項3】 前記電圧制御発振部は、切換え信号に応
    じて高電位側基準電圧及び低電位側基準電圧のいずれか
    一方を出力する基準電圧切換え部と、 一方の入力端が前記コンデンサに接続され、他方の入力
    端が前記基準電圧切換え部に接続されたコンパレータと
    を有し、前記基準電圧切換え部は前記コンパレータの出
    力を前記切換え信号として入力することを特徴とする請
    求項1に記載の位相同期回路。
  4. 【請求項4】 進み信号及び遅れ信号を入力し、前記進
    み信号及び前記遅れ信号に応じて出力電圧を変化させる
    フィルタ部と、前記フィルタ部の出力電圧に応じた周波
    数の信号を出力する電圧制御発振部とにより構成される
    位相同期回路において、 前記電圧制御発振部は、コンデンサと、 前記コンデンサに電流を流し込み、又は前記コンデンサ
    から電流を引き抜くチャージポンプと、 前記フィルタ部の出力電圧と前記進み信号と前記遅れ信
    号とに応じて前記チャージポンプに流れる電流を決定す
    る電流決定部とを有することを特徴とする位相同期回
    路。
  5. 【請求項5】 前記電流決定部は、並列接続された第1
    のトランジスタ、第2のトランジスタ及び第3のトラン
    ジスタを有し、前記第2のトランジスタは前記進み信号
    により制御され、前記第3のトランジスタは前記遅れ信
    号により制御されることを特徴とする請求項4に記載の
    位相同期回路。
  6. 【請求項6】 前記電圧制御発振部は、切換え信号に応
    じて高電位側基準電圧及び低電位側基準電圧のいずれか
    一方を出力する基準電圧切換え部と、 一方の入力端が前記コンデンサに接続され、他方の入力
    端が前記基準電圧切換え部に接続されたコンパレータと
    を有し、前記基準電圧切換え部は前記コンパレータの出
    力を前記切換え信号として入力することを特徴とする請
    求項4に記載の位相同期回路。
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