JP2001144487A - シールドケース - Google Patents

シールドケース

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JP2001144487A JP32285199A JP32285199A JP2001144487A JP 2001144487 A JP2001144487 A JP 2001144487A JP 32285199 A JP32285199 A JP 32285199A JP 32285199 A JP32285199 A JP 32285199A JP 2001144487 A JP2001144487 A JP 2001144487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板の実装面に増加するデッドスペ
ースを低減し、実装面積を広く確保することができるシ
ールドケースを提供する。 【解決手段】 プリント基板10の表面10aに2つ一
対に配置されて表面10aを覆う凹状の本体22と、こ
の本体22を一対に設置してお互いの側面が対向する対
向面28に延在してプリント基板10の接地パターン1
2に面実装する面半田部24と、この面半田部24を形
成した対向面28の他端側側面に延在してプリント基板
10に設けた実装穴16に挿入して接地パターン12に
半田付けする挿入半田部26とを一体に形成し、本体2
2と挿入半田部26とは対向面28に直交する中心線に
対して対称に形成するとともに面半田部28は対向面2
8の片側のみに非対称に形成することでプリント基板1
0に一対に設置した本体22間の幅Aを最小に形成でき
るように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドケースに
係り、より詳細には携帯電話機などの移動体通信端末に
おける高周波回路部を所定の回路ブロック間で電磁的に
仕切って遮蔽するシールドケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドケースは、例えば、携帯
電話機、PHS(パーソナルハンディホンシステム)電
話機などの移動体通信端末におけるプリント基板に形成
した高周波回路部(RF回路部)に用いられており、こ
の高周波回路部を遮蔽(シールド)するように形成され
ている。図6は、このような携帯電話機に採用した従来
のシールドケースを示す斜視図である。また、図7は、
図6に示したシールドケース40を装着したプリント基
板30の裏面30bを示す斜視図である。図6に示すよ
うに、携帯電話機に採用した従来のシールドケースは、
携帯電話機の筐体(図示せず)内に収納するプリント基
板30を設け、このプリント基板30の表面(実装面)
に接地パターン32を形成し、この接地パターン32内
に高周波回路部(図示せず)を形成して箱状で底面を開
口した凹状のシールドケース40により覆って半田付け
により固定する構造を備えていた。
【0003】ここで、シールドケース40は、箱状で内
部が中空に形成されて一端面が凹状に開口した凹面40
aを形成しており、この凹面40aの外周に複数突出す
る挿入半田部46を一体に形成している。そして、プリ
ント基板30には、表面30aに矩形状の接地パターン
32を形成するとともに、この接地パターン32に沿っ
てシールドケース40の挿入半田部46を挿入して半田
付けにより固定する複数の実装穴36を形成している。
この際、プリント基板30の接地パターン32内には、
図示されていないが、所定の部品を複数実装して高周波
回路部を形成している。この高周波回路部は、例えば、
VCO(電圧制御発信器)による複数の回路ブロックを
形成しており、この各回路ブロック間でお互いに近接し
て電磁干渉を受けないようにシールドケース40内で仕
切ることが要求される。従って、シールドケース40
は、図6に示したように、凹状の一端面を切り欠いて屈
曲させることで凹面40a内を仕切る仕切部48を形成
している。この仕切部48の一端には、プリント基板3
0に半田付けして接地する挿入半田部46を突出させて
設けている。従って、プリント基板30には、シールド
ケース40の仕切部48を固定して半田付けする実装穴
36と接地パターン32とを中心に形成している。
【0004】しかしながら近年、プリント基板は、携帯
電話機の小型化に伴って表面及び裏面の両面にSMD部
品(面実装部品)を実装することで、実装面の集積密度
を向上している。従って、図6に示したプリント基板3
0では、表面30aに複数の実装穴36を開口してシー
ルドケース40の挿入半田部46を挿入して裏面30b
に突出させているため、図7に示すように、裏面30b
のG部に位置する実装穴36と挿入半田部46とが部品
を実装する妨げになる。これによりプリント基板30で
は、G部に位置する実装穴36と挿入半田部46とが所
定のパターン形成の障害になり、高集積化が困難になる
という不具合があった。また、シールドケース40は、
仕切部48を設けることで図6に示した開口穴40bが
形成されるため、凹面40a内に未シールド部が生じて
しまうという不具合があった。
【0005】そこで、従来のシールドケースでは、プリ
ント基板に形成した高周波回路部の各回路ブロックを個
々に遮蔽して面実装により固定するシールドケースを開
発している。図8は、このように回路ブロックを個々に
遮蔽して面実装する従来のシールドケースの他の実施の
形態を示す斜視図である。また、図9は、図8に示した
シールドケース60を装着したプリント基板50の裏面
50bを示す斜視図である。図8に示すように、従来の
シールドケースの他の実施の形態は、図6に示したシー
ルドケースと同様に、携帯電話機の筐体(図示せず)内
に収納するプリント基板50を設け、このプリント基板
50の表面(実装面)50aに2箇所配列させて接地パ
ターン52を形成し、この2箇所の接地パターン52に
各々配置される2つ一対のシールドケース60を備えて
いる。
【0006】ここで、プリント基板50には、図8に示
した幅Hにより矩形状に形成した接地パターン52を2
箇所設け、この各々の接地パターン52内に高周波回路
部(図示せず)を形成して各回路ブロック間でお互いに
近接して電磁干渉を受けないように形成している。そし
て、この接地パターン52には、図8に示した幅H内に
形成した高周波回路部(図示せず)を2つ一対のシール
ドケース60により遮蔽(シールド)している。これに
より高周波回路部は、シールドケース60による未シー
ルド部がなくなり確実に遮蔽することができる。また、
接地パターン52には、プリント基板50の両側近傍に
複数開口する実装穴56を形成している。また、接地パ
ターン52は、図8に示した幅I内に両側からお互いに
対向して矩形状に突出する面実装部54を形成してい
る。
【0007】また、シールドケース60は、プリント基
板50の表面50aを覆うように凹状に形成された本体
62と、この本体62を2つ一対に配置して図8に示し
たように対向する対向面68にプリント基板50の面実
装部54に面実装する面半田部64と、この面半田部6
4を形成した対向面68と平行する他端側の側面に延在
させてプリント基板50に設けた実装穴56に挿入して
接地パターン52に半田付けする挿入半田部66とを一
体に形成している。このシールドケース60は、図8に
示したJ−J線を中心線にして対称に形成しており、1
80°回転させることでプリント基板50上の2つの接
地パターン52いずれにも配置できるように形成してい
る。即ち、プリント基板50には、同一形状を備えたシ
ールドケース60を2つ使用するように形成している。
これによりシールドケース60は、製造する際に1つの
金型で形成でき、金型費を削減することが可能になる。
また、このシールドケース60は、対向面68側に面実
装用の面半田部64を設けることで、図7に示したシー
ルドケースに比べて図9に示すようにプリント基板50
の裏面50a側で実装面を広く使用することが可能にな
る。このように、従来のシールドケースは、本体62の
対向面68に面半田部64を設けて面実装する構造に形
成することでプリント基板50の裏面50b側で実装面
を広く使用できるように形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シールドケースでは、図8に示したように、J−J線を
中心線として対称に形成すると幅I内で面半田部64が
両側から突出するため、幅Iが大きくなって実装上のデ
ッドスペースが増加してしまい、高密度実装には向かな
いという不具合があった。また、従来のシールドケース
では、図8に示した幅Iが大きくなることにより、接地
パターン52内の幅Hが狭くなり高周波回路部の実装面
積が少なくなるという不具合があった。本発明はこのよ
うな課題を解決し、プリント基板の実装面に増加するデ
ッドスペースを低減し、実装面積を広く確保することが
できるシールドケースを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、プリント基板の実装面に同一形状を有し
て2つ一対に配置されて実装面に実装した所定の部品を
覆う凹状の本体を有したシールドケースであって、プリ
ント基板の実装面を覆う凹状の本体と、この本体を一対
に設置してお互いに同一形状の側面が対向する対向面に
延在してプリント基板の接地パターンに面実装する面半
田部と、この面半田部を形成した対向面以外の本体側面
に延在してプリント基板に設けた実装穴に挿入して接地
パターンに半田付けする挿入半田部とを一体に形成し、
本体と挿入半田部とは対向面に直交する中心線に対して
対称に形成するとともに、面半田部は中心線に対して非
対称に対向面の片側のみに形成することで、プリント基
板に一対に設置した本体間で面半田部が中心線の両側に
各々配置されて本体間の接地パターンが最小に形成でき
るように設ける。
【0010】ここで、面半田部は、本体をプリント基板
に設置した際にプリント基板の表面から所定の隙間を有
した位置に配置されるように設けることが好ましい。ま
た、面半田部とプリント基板との隙間は、ほぼ0.2m
mに形成することが好ましい。また、面半田部は、本体
から延在する先端に切り欠き部を設けて半田を容易に付
着でき接着力が向上するように設けることが好ましい。
また、プリント基板は両面実装用の基板であり、部品は
両面実装可能な両面実装部品であることが好ましい。ま
た、部品は高周波回路を形成する部品であり、プリント
基板は携帯電話機、PHS電話機などの移動体通信端末
のケース内に収納する基板であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
によるシールドケースの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明によるシールドケースの実施の形態を示
す斜視図である。また、図2は、図1に示したシールド
ケース20の詳細を示す斜視図である。また、図3は、
図1に示した矢印C方向から見た正面図である。また、
図4は、図3に示したE−E線の断面を示す断面図であ
る。また、図5は、図1に示したプリント基板10の裏
面10bを示す斜視図である。
【0012】図1に示すように、本発明によるシールド
ケースの実施の形態は、図8に示した従来技術と同様
に、携帯電話機の筐体(図示せず)内に収納するプリン
ト基板10を設け、このプリント基板10の表面(実装
面)に2箇所配列させて接地パターン12を形成し、こ
の2箇所の接地パターン12に各々配置される2つ一対
のシールドケース20を備えている。ここで、プリント
基板10には、図1に示した幅Bにより矩形状に形成し
た接地パターン12を2箇所設け、この各々の接地パタ
ーン12内に高周波回路部(図示せず)を形成して各回
路ブロック間でお互いに近接して電磁干渉を受けないよ
うに形成している。そして、この接地パターン12に
は、図1に示した幅B内に形成した高周波回路部(図示
せず)を2つ一対のシールドケース20により遮蔽(シ
ールド)している。この接地パターン12には、プリン
ト基板10の両側近傍に複数開口する実装穴16を形成
している。また、接地パターン12は、図8に示した従
来技術とは異なり、図1に示した幅A内に両側からお互
いに対向することなく、矩形状に突出する面実装部14
を形成している。
【0013】また、シールドケース20は、プリント基
板10の表面10aを覆うように凹状に形成された本体
22と、この本体22を2つ一対に配置して図1に示し
たように対向する対向面28にプリント基板10の面実
装部14に面実装する面半田部24と、この面半田部2
4を形成した対向面28と平行する他端側の側面に延在
させてプリント基板10に設けた実装穴16に挿入して
接地パターン12に半田付けする挿入半田部26とを一
体に形成している。このシールドケース20は、図2に
示すように、D−D線を中心線にして本体22と挿入半
田部26とを対称に形成し、面半田部24を対向面28
の片側のみに非対称に形成されている。このようなシー
ルドケース20は、180°回転させることでプリント
基板10上の2つの接地パターン12のいずれにも配置
できるように形成している。即ち、プリント基板10に
は、同一形状を備えたシールドケース20を2つ使用で
きるように形成されている。これによりシールドケース
20は、プリント基板10への組み込み作業で誤挿入や
作業準備による手間をはぶいて製造工数及び製造コスト
を削減することができる。また、このようなシールドケ
ース20は、製造する際に1つの金型で形成でき、金型
費を削減することが可能になる。
【0014】ここで、シールドケース20は、図2に示
したように、対向面28に形成した面半田部24の先端
に略半円状に切り欠いた切り欠き部25を形成してい
る。これにより面半田部24は、プリント基板10の面
実装部14に面実装する場合に半田との接触面が増えて
プリント基板10への接着力が向上する。また、この面
半田部24は、図4に示すように、プリント基板10に
設置した際に表面10aから所定の間隔Fを備えるよう
に形成している。この間隔Fは、好ましくは約0.2m
m程度の幅に形成することが望ましい。このような間隔
Fは、内部部品が故障してプリント基板10からシール
ドケース20を取り外す場合に容易に外すことが可能に
なる。従って、シールドケース20は、面半田部24を
設けて図3に示したようにプリント基板10に装着する
ことで、図1に示した幅Aを狭く幅Bを広く形成するこ
とが可能になる。これによりシールドケース20は、図
8に示した従来技術に比べて、実装面を増やすことがで
きるとともに、図5に示すようにプリント基板10の裏
面10a側でも実装面を広く確保できる。
【0015】以上、本発明によるシールドケースの実施
の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で変更可能である。例えば、本発明によるシールドケ
ースを携帯電話機に採用した実施の形態を説明したが、
これに限定されるものではなく、PHS(パーソナルハ
ディホンシステム)電話機などの移動体通信端末にも採
用することが可能である。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によるシールドケース
によれば、プリント基板に2つ一対で配置した際、面半
田部が対向することなく配置されるため、本体間の接地
パターンを大幅に狭めることができ、実装パターンにお
いてデッドスペースを削減することが可能になる。ま
た、本発明によるシールドケースによれば、このように
デッドスペースを削減して本体間の接地パターンを大幅
に狭めることで、プリント基板に実装する部品の実装面
積を増やすことが可能になる。更に、本発明によるシー
ルドケースによれば、面半田部をプリント基板の表面か
ら所定の間隔に配置して先端に切り欠き部を設けること
で、製造工程での半田付け作業及び分解作業を容易に
し、製造工数及び製造コストを削減することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシールドケースの実施の形態を示
す斜視図。
【図2】図1に示したシールドケースの詳細を示す斜視
図。
【図3】図1に示した矢印C方向から見た正面図。
【図4】図3に示したE−E線の断面を示す断面図。
【図5】図1に示しプリント基板の裏面を示す斜視図。
【図6】携帯電話機に採用した従来のシールドケースを
示す斜視図。
【図7】図6に示したシールドケースを装着したプリン
ト基板の裏面を示す斜視図。
【図8】回路ブロックを個々に遮蔽して面実装する従来
のシールドケースの他の実施の形態を示す斜視図。
【図9】図8に示したシールドケースを装着したプリン
ト基板の裏面を示す斜視図。
【符号の説明】
10 プリント基板 10a 表面 10a 裏面 12 接地パターン 14 面実装部 16 実装穴 20 シールドケース 22 本体 24 面半田部 26 挿入半田部 28 対向面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板の実装面に同一形状を有し
    て2つ一対に配置されて前記実装面に実装した所定の部
    品を覆う凹状の本体を有したシールドケースであって、 前記プリント基板の実装面を覆う凹状の本体と、 前記本体を一対に設置してお互いに同一形状の側面が対
    向する対向面に延在して前記プリント基板の接地パター
    ンに面実装する面半田部と、 前記面半田部を形成した前記対向面以外の前記本体側面
    に延在して前記プリント基板に設けた実装穴に挿入して
    接地パターンに半田付けする挿入半田部とを一体に形成
    し、 前記本体と挿入半田部とは前記対向面に直交する中心線
    に対して対称に形成するとともに、前記面半田部は前記
    中心線に対して非対称に前記対向面の片側のみに形成す
    ることで、前記プリント基板に一対に設置した前記本体
    間で前記面半田部が前記中心線の両側に各々配置されて
    前記本体間の接地パターンが最小に形成できるように設
    けたことを特徴とするシールドケース。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシールドケースにおい
    て、 前記面半田部は、前記本体を前記プリント基板に設置し
    た際に前記プリント基板の表面から所定の隙間を有した
    位置に配置されるように設けたことを特徴とするシール
    ドケース。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシールドケースにおい
    て、 前記面半田部と前記プリント基板との隙間は、ほぼ0.
    2mmに形成していることを特徴とするシールドケー
    ス。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のシールドケースにおい
    て、 前記面半田部は、前記本体から延在する先端に切り欠き
    部を設けて半田を容易に付着でき接着力が向上するよう
    に設けたことを特徴とするシールドケース。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のシールドケースにおい
    て、 前記プリント基板は両面実装用の基板であり、前記部品
    は両面実装可能な両面実装部品であることを特徴とする
    シールドケース。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のシールドケースにおい
    て、 前記部品は高周波回路を形成する部品であり、前記プリ
    ント基板は携帯電話機、PHS電話機などの移動体通信
    端末のケース内に収納する基板であることを特徴とする
    シールドケース。
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