JP2571304Y2 - 誘電体共振部品 - Google Patents
誘電体共振部品Info
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- JP2571304Y2 JP2571304Y2 JP1992058730U JP5873092U JP2571304Y2 JP 2571304 Y2 JP2571304 Y2 JP 2571304Y2 JP 1992058730 U JP1992058730 U JP 1992058730U JP 5873092 U JP5873092 U JP 5873092U JP 2571304 Y2 JP2571304 Y2 JP 2571304Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、誘電体共振部品に関
し、より特定的には、複数段の誘電体共振器を結合して
構成される誘電体フィルタ等の共振部品に関する。
し、より特定的には、複数段の誘電体共振器を結合して
構成される誘電体フィルタ等の共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば自動車電話や携帯電話等
の移動通信機器に用いられる従来の誘電体フィルタの構
成の一例を示す分解斜視図である。図6において、共振
器ブロック1は、共振器孔H1〜H3が形成された誘電
体ブロック10を含む。各共振器孔H1〜H3の内壁に
は、共振電極としての内導体が形成されている。また、
誘電体ブロック10の外周面には、接地電極としての外
導体11が形成されている。各共振器孔H1〜H3の内
壁に形成された内導体は、それぞれ外導体11と協働し
て、3段の誘電体共振器を構成している。
の移動通信機器に用いられる従来の誘電体フィルタの構
成の一例を示す分解斜視図である。図6において、共振
器ブロック1は、共振器孔H1〜H3が形成された誘電
体ブロック10を含む。各共振器孔H1〜H3の内壁に
は、共振電極としての内導体が形成されている。また、
誘電体ブロック10の外周面には、接地電極としての外
導体11が形成されている。各共振器孔H1〜H3の内
壁に形成された内導体は、それぞれ外導体11と協働し
て、3段の誘電体共振器を構成している。
【0003】共振器ブロック1は、誘電体基板2の上に
装着され、半田や導電ペースト等によって固定される。
誘電体基板2の左端部近傍であって、その上面,側面お
よび下面には、入出力電極21が形成されている。ま
た、誘電体基板2の右端部近傍であって、その上面,側
面および下面には、入出力電極22が形成されている。
これら入出力電極21,22は、それぞれ共振器ブロッ
ク1における近接の誘電体共振器と容量結合されてお
り、当該誘電体共振器と図示しない外部回路との間で信
号の入出力を行う。また、誘電体基板2の上面縁部,側
面および下面には、接地電極23が形成されている。接
地電極23は、共振器ブロック1の外導体11と接続さ
れる。入出力電極21,22は、絶縁スペース24を介
して接地電極23と電気的に絶縁されている。また、共
振器ブロック1の外導体11と誘電体基板2の入出力電
極21,22との間も絶縁スペース12を介して電気的
に絶縁されている。
装着され、半田や導電ペースト等によって固定される。
誘電体基板2の左端部近傍であって、その上面,側面お
よび下面には、入出力電極21が形成されている。ま
た、誘電体基板2の右端部近傍であって、その上面,側
面および下面には、入出力電極22が形成されている。
これら入出力電極21,22は、それぞれ共振器ブロッ
ク1における近接の誘電体共振器と容量結合されてお
り、当該誘電体共振器と図示しない外部回路との間で信
号の入出力を行う。また、誘電体基板2の上面縁部,側
面および下面には、接地電極23が形成されている。接
地電極23は、共振器ブロック1の外導体11と接続さ
れる。入出力電極21,22は、絶縁スペース24を介
して接地電極23と電気的に絶縁されている。また、共
振器ブロック1の外導体11と誘電体基板2の入出力電
極21,22との間も絶縁スペース12を介して電気的
に絶縁されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のように従来の誘
電体フィルタは、外導体11と入出力電極21,22と
の間、および入出力電極21,22と接地電極23との
間を電気的に絶縁するために、共振器ブロック1および
誘電体基板2の各側面に絶縁スペース12および24を
設けなければならない。従来、このような絶縁スペース
12,24を設けるための方法としては、 (1)誘電体ブロック10,誘電体基板2に各電極を形
成後、絶縁スペースに相当する部分の電極をリュータ等
で削除する方法や、 (2)誘電体ブロック10,誘電体基板2の各側面にお
いて、絶縁スペースに相当する部分にレジストを塗布し
た後メッキを施し、その後レジスト部分のメッキを剥離
したりする方法があった。
電体フィルタは、外導体11と入出力電極21,22と
の間、および入出力電極21,22と接地電極23との
間を電気的に絶縁するために、共振器ブロック1および
誘電体基板2の各側面に絶縁スペース12および24を
設けなければならない。従来、このような絶縁スペース
12,24を設けるための方法としては、 (1)誘電体ブロック10,誘電体基板2に各電極を形
成後、絶縁スペースに相当する部分の電極をリュータ等
で削除する方法や、 (2)誘電体ブロック10,誘電体基板2の各側面にお
いて、絶縁スペースに相当する部分にレジストを塗布し
た後メッキを施し、その後レジスト部分のメッキを剥離
したりする方法があった。
【0005】しかしながら、上記(1),(2)のいず
れの方法の場合にも、作業に時間がかかり、製品のコス
トが高くなるという問題点があった。
れの方法の場合にも、作業に時間がかかり、製品のコス
トが高くなるという問題点があった。
【0006】また、従来の誘電体フィルタは、入出力電
極21,22が側面に露出しているので、外部回路への
実装後、金属片が入出力電極21,22に近接している
と、特性に悪影響が出るという問題点もあった。
極21,22が側面に露出しているので、外部回路への
実装後、金属片が入出力電極21,22に近接している
と、特性に悪影響が出るという問題点もあった。
【0007】それゆえに、この考案の目的は、安価でか
つ特性の良好な誘電体共振部品を提供することである。
つ特性の良好な誘電体共振部品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案は、
共振器ブロックと誘電体基板とを結合して構成される誘
電体共振部品であって、共振器ブロックは、全面が電極
で覆われ、開放端が共振器孔内に存在する複数段の誘電
体共振器を備え、 誘電体基板は、第1および第2の主表
面を有し、当該第1および第2の主表面の両方に形成さ
れ、互いにスルーホールを介して接続されている電極を
備え、 共振器ブロックを誘電体基板の第1の主表面に装
着することにより一体として誘電体フィルタを構成し、
かつ、当該誘電体フィルタの入出力電極を誘電体基板の
第2の主表面に構成することを特徴とする。
共振器ブロックと誘電体基板とを結合して構成される誘
電体共振部品であって、共振器ブロックは、全面が電極
で覆われ、開放端が共振器孔内に存在する複数段の誘電
体共振器を備え、 誘電体基板は、第1および第2の主表
面を有し、当該第1および第2の主表面の両方に形成さ
れ、互いにスルーホールを介して接続されている電極を
備え、 共振器ブロックを誘電体基板の第1の主表面に装
着することにより一体として誘電体フィルタを構成し、
かつ、当該誘電体フィルタの入出力電極を誘電体基板の
第2の主表面に構成することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る考案においては、誘電体基板の
第1の主表面に形成された入出力電極と第2の主表面に
形成された入出力電極とがスルーホールを介して接続さ
れている。そのため、入出力電極が誘電体基板の側面に
露出しない。したがって、従来の誘電体フィルタのよう
に誘電体基板の側面をリュータで削る必要もなく、また
当該側面にレジストを塗布する必要もない。その結果、
製造工程数が少なくなり、製品のコストが安くなる。ま
た、誘電体共振部品が外部回路に実装されたときに、入
出力電極が外部からの影響を受けにくいので、誘電体共
振部品の特性が向上する。
第1の主表面に形成された入出力電極と第2の主表面に
形成された入出力電極とがスルーホールを介して接続さ
れている。そのため、入出力電極が誘電体基板の側面に
露出しない。したがって、従来の誘電体フィルタのよう
に誘電体基板の側面をリュータで削る必要もなく、また
当該側面にレジストを塗布する必要もない。その結果、
製造工程数が少なくなり、製品のコストが安くなる。ま
た、誘電体共振部品が外部回路に実装されたときに、入
出力電極が外部からの影響を受けにくいので、誘電体共
振部品の特性が向上する。
【0010】
【実施例】図1は、この考案の一実施例の誘電体フィル
タを斜め上から見た分解斜視図である。また図2は、こ
の考案の一実施例の誘電体フィルタを斜め下から見た分
解斜視図である。図1および図2において、共振器ブロ
ック1の左右の側面には、図6に示すような絶縁スペー
ス12は設けられていない。誘電体基板2の上面には、
入出力電極21a,22aが形成されている。また、誘
電体基板2の下面には、入出力電極21b,22bが形
成されている。各入出力電極は、接地電極23と電気的
に絶縁されている。入出力電極21aと21bは、スル
ホール25を介して相互に接続されている。入出力電極
22aと22bは、スルホール26を介して相互に接続
されている。誘電体基板2の左右の側面には、図6に示
すような絶縁スペース24は設けられていない。
タを斜め上から見た分解斜視図である。また図2は、こ
の考案の一実施例の誘電体フィルタを斜め下から見た分
解斜視図である。図1および図2において、共振器ブロ
ック1の左右の側面には、図6に示すような絶縁スペー
ス12は設けられていない。誘電体基板2の上面には、
入出力電極21a,22aが形成されている。また、誘
電体基板2の下面には、入出力電極21b,22bが形
成されている。各入出力電極は、接地電極23と電気的
に絶縁されている。入出力電極21aと21bは、スル
ホール25を介して相互に接続されている。入出力電極
22aと22bは、スルホール26を介して相互に接続
されている。誘電体基板2の左右の側面には、図6に示
すような絶縁スペース24は設けられていない。
【0011】図1および図2に示す共振器ブロック1
は、同じく図1および図2に示す誘電体基板2の上面に
装着され、半田や導電ペーストによって固定される。こ
のとき、入出力電極21a,22aは、それぞれ共振器
ブロック1における近接の誘電体共振器と容量結合され
る。したがって、スルーホール25,26および入出力
電極21b,22bを介して当該誘電体共振器と図示し
ない外部回路との間で信号の入出力が行われる。図1お
よび図2に示す誘電体フィルタのその他の構成は、図6
に示す従来の誘電体フィルタの構成と同様であり、相当
する部分には同一の参照番号を付し、その説明を省略す
る。
は、同じく図1および図2に示す誘電体基板2の上面に
装着され、半田や導電ペーストによって固定される。こ
のとき、入出力電極21a,22aは、それぞれ共振器
ブロック1における近接の誘電体共振器と容量結合され
る。したがって、スルーホール25,26および入出力
電極21b,22bを介して当該誘電体共振器と図示し
ない外部回路との間で信号の入出力が行われる。図1お
よび図2に示す誘電体フィルタのその他の構成は、図6
に示す従来の誘電体フィルタの構成と同様であり、相当
する部分には同一の参照番号を付し、その説明を省略す
る。
【0012】次に、図1および図2に示す誘電体基板2
の製造方法を説明する。まず、電極が形成されておら
ず、かつスルーホール25,26が形成された誘電体基
板2が準備される。次に、誘電体基板2の上面(共振器
ブロック1が装着される面)が研磨され、その後、誘電
体基板2の上面および下面の所定の領域にレジストが塗
布される。続いて、誘電体基板2の六面(上面,下面,
正面,背面,右側面,左側面)の全体にメッキ等により
銅等の電極が形成される。次に、レジストが除去され、
結果としてレジストが形成された部分の電極が除去され
る。これによって、誘電体基板2の各面には、図1,図
2に示すような形状の接地電極パターン23が残され
る。
の製造方法を説明する。まず、電極が形成されておら
ず、かつスルーホール25,26が形成された誘電体基
板2が準備される。次に、誘電体基板2の上面(共振器
ブロック1が装着される面)が研磨され、その後、誘電
体基板2の上面および下面の所定の領域にレジストが塗
布される。続いて、誘電体基板2の六面(上面,下面,
正面,背面,右側面,左側面)の全体にメッキ等により
銅等の電極が形成される。次に、レジストが除去され、
結果としてレジストが形成された部分の電極が除去され
る。これによって、誘電体基板2の各面には、図1,図
2に示すような形状の接地電極パターン23が残され
る。
【0013】次に、図1および図2に示す共振器ブロッ
ク1の製造方法を説明する。まず、電極が形成されてお
らず、かつ共振器孔H1〜H3が形成された誘電体ブロ
ック10が準備される。次に、誘電体ブロック10の下
面(誘電体基板2に装着される面)が研磨された後、当
該下面の所定の領域にレジストが塗布される。続いて、
誘電体ブロック10の六面(上面,下面,正面,背面,
右側面,左側面)の全体にメッキ等により銅等の電極が
形成される。次に、レジストが除去され、結果としてレ
ジストが形成された部分の電極が除去される。これによ
って、図1および図2に示すような共振器ブロック1が
得られる。
ク1の製造方法を説明する。まず、電極が形成されてお
らず、かつ共振器孔H1〜H3が形成された誘電体ブロ
ック10が準備される。次に、誘電体ブロック10の下
面(誘電体基板2に装着される面)が研磨された後、当
該下面の所定の領域にレジストが塗布される。続いて、
誘電体ブロック10の六面(上面,下面,正面,背面,
右側面,左側面)の全体にメッキ等により銅等の電極が
形成される。次に、レジストが除去され、結果としてレ
ジストが形成された部分の電極が除去される。これによ
って、図1および図2に示すような共振器ブロック1が
得られる。
【0014】上記のごとく、図1〜図5に示す実施例で
は、絶縁スペースを形成するために、誘電体ブロック1
0,誘電体基板2の各側面をリュータで削る必要もな
く、また各側面にレジストを塗布する必要もないので、
製造時の工程数が図6に示す従来の誘電体フィルタに比
べて少なくなる。その結果、製品のコストを下げること
ができる。また、入出力電極が誘電体基板2の側面に露
出していないので、実装時にたとえ金属片が近接してい
ても、特性に影響を与えない。したがって、従来の誘電
体フィルタに比べて良好な特性が期待できる。さらに、
電磁界リークも少なくなり、周辺の外部回路に悪影響を
与えない。
は、絶縁スペースを形成するために、誘電体ブロック1
0,誘電体基板2の各側面をリュータで削る必要もな
く、また各側面にレジストを塗布する必要もないので、
製造時の工程数が図6に示す従来の誘電体フィルタに比
べて少なくなる。その結果、製品のコストを下げること
ができる。また、入出力電極が誘電体基板2の側面に露
出していないので、実装時にたとえ金属片が近接してい
ても、特性に影響を与えない。したがって、従来の誘電
体フィルタに比べて良好な特性が期待できる。さらに、
電磁界リークも少なくなり、周辺の外部回路に悪影響を
与えない。
【0015】図3は、この考案の他の実施例に係る誘電
体フィルタを斜め上から見た分解斜視図である。図3に
おいて、誘電体基板20は、共振器ブロック1に比べて
少しだけ広く形成されている。そのため、共振器ブロッ
ク1を誘電体基板20の上面に装着したとき、誘電体基
板20の上面における接地電極23の形成部分が誘電体
基板20から外側にはみ出すことになる。図4に示すよ
うに、共振器ブロック1の外導体11と誘電体基板20
の接地電極23との接続は、誘電体基板20の上面の上
記はみ出し部分を利用して行われる。すなわち、誘電体
基板20の上面のはみ出し部分に半田や導電ペースト等
の接着部材27が塗布されて、共振器ブロック1の外導
体11と誘電体基板20の接地電極23とが接続され
る。
体フィルタを斜め上から見た分解斜視図である。図3に
おいて、誘電体基板20は、共振器ブロック1に比べて
少しだけ広く形成されている。そのため、共振器ブロッ
ク1を誘電体基板20の上面に装着したとき、誘電体基
板20の上面における接地電極23の形成部分が誘電体
基板20から外側にはみ出すことになる。図4に示すよ
うに、共振器ブロック1の外導体11と誘電体基板20
の接地電極23との接続は、誘電体基板20の上面の上
記はみ出し部分を利用して行われる。すなわち、誘電体
基板20の上面のはみ出し部分に半田や導電ペースト等
の接着部材27が塗布されて、共振器ブロック1の外導
体11と誘電体基板20の接地電極23とが接続され
る。
【0016】図3に示す実施例の誘電体フィルタでは、
共振器ブロック1の下面で外導体11と接地電極23と
の接続を図る必要が無いため、共振器ブロック1の下面
には外導体11を設ける必要がない。したがって、共振
器ブロック1の製造時において、誘電体ブロック10の
下面にレジストを塗布する必要が無く、製造工程数が図
1および図2に示す実施例に比べてさらに少なくなる。
共振器ブロック1の下面で外導体11と接地電極23と
の接続を図る必要が無いため、共振器ブロック1の下面
には外導体11を設ける必要がない。したがって、共振
器ブロック1の製造時において、誘電体ブロック10の
下面にレジストを塗布する必要が無く、製造工程数が図
1および図2に示す実施例に比べてさらに少なくなる。
【0017】図5は、この考案のさらに他の実施例に係
る誘電体フィルタを斜め下から見た分解斜視図である。
図5において、誘電体ブロック10の下面における前端
部には、段差13が形成されている。誘電体基板200
は、この段差13に適合するような形状に選ばれてい
る。誘電体基板200は、段差13に装着されて固定さ
れる。これによって、外導体11と接地電極23とが接
続される。図5に示す実施例のその他の構成は、図1お
よび図2に示す実施例の構成と同様であり、相当する部
分には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
る誘電体フィルタを斜め下から見た分解斜視図である。
図5において、誘電体ブロック10の下面における前端
部には、段差13が形成されている。誘電体基板200
は、この段差13に適合するような形状に選ばれてい
る。誘電体基板200は、段差13に装着されて固定さ
れる。これによって、外導体11と接地電極23とが接
続される。図5に示す実施例のその他の構成は、図1お
よび図2に示す実施例の構成と同様であり、相当する部
分には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0018】なお、以上説明した各実施例の誘電体フィ
ルタは、3段の誘電体共振器を備えているが、この考案
はこのような構成に限定されるものではなく、その他の
段数を備えている誘電体フィルタとして構成されてもよ
い。また、本考案は、誘電体フィルタに限らずその他の
誘電体共振部品(発振器の一部等)にも適用可能であ
る。
ルタは、3段の誘電体共振器を備えているが、この考案
はこのような構成に限定されるものではなく、その他の
段数を備えている誘電体フィルタとして構成されてもよ
い。また、本考案は、誘電体フィルタに限らずその他の
誘電体共振部品(発振器の一部等)にも適用可能であ
る。
【0019】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、誘電
体基板の第1の主表面に形成された入出力電極と第2の
主表面に形成された入出力電極とがスルーホールを介し
て接続されているので、入出力電極が誘電体基板の側面
に露出しない。したがって、従来の誘電体フィルタのよ
うに誘電体基板の側面をリュータで削る必要もなく、ま
た当該側面にレジストを塗布する必要もない。その結
果、製造工程数が少なくなり、製品のコストが安くな
る。また、誘電体共振部品が外部回路に実装されたとき
に、入出力電極が外部からの影響を受けにくいので、誘
電体共振部品の特性が向上する。さらに、誘電体基板の
側面からの電磁界リークが少なくなり、近隣の外部回路
に与える影響も小さくなる。
体基板の第1の主表面に形成された入出力電極と第2の
主表面に形成された入出力電極とがスルーホールを介し
て接続されているので、入出力電極が誘電体基板の側面
に露出しない。したがって、従来の誘電体フィルタのよ
うに誘電体基板の側面をリュータで削る必要もなく、ま
た当該側面にレジストを塗布する必要もない。その結
果、製造工程数が少なくなり、製品のコストが安くな
る。また、誘電体共振部品が外部回路に実装されたとき
に、入出力電極が外部からの影響を受けにくいので、誘
電体共振部品の特性が向上する。さらに、誘電体基板の
側面からの電磁界リークが少なくなり、近隣の外部回路
に与える影響も小さくなる。
【図1】この考案の一実施例に係る誘電体フィルタを斜
め上から見た分解斜視図である。
め上から見た分解斜視図である。
【図2】この考案の一実施例に係る誘電体フィルタを斜
め下から見た分解斜視図である。
め下から見た分解斜視図である。
【図3】この考案の他の実施例に係る誘電体フィルタを
斜め上から見た分解斜視図である。
斜め上から見た分解斜視図である。
【図4】図3に示す誘電フィルタにおける共振器ブロッ
クと誘電体基板との接続構造を示す部分断面図である。
クと誘電体基板との接続構造を示す部分断面図である。
【図5】この考案のさらに他の実施例に係る誘電体フィ
ルタを斜め下から見た分解斜視図である。
ルタを斜め下から見た分解斜視図である。
【図6】従来の誘電体フィルタを斜め上から見た分解斜
視図である。
視図である。
1: 共振器ブロック10: 誘電体ブロックH1〜H
3: 共振器孔11: 外導体2,20,200: 誘
電体基板21a,21b,22a,22b: 入出力電
極23: 接地電極25,26: スルーホール
3: 共振器孔11: 外導体2,20,200: 誘
電体基板21a,21b,22a,22b: 入出力電
極23: 接地電極25,26: スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 毛利 久志 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平1−291501(JP,A) 特開 昭62−43904(JP,A) 特開 平5−275903(JP,A) 特表 昭59−500198(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 共振器ブロックと誘電体基板とを結合し
て構成される誘電体共振部品であって、前記共振器ブロックは、全面が電極で覆われ、開放端が
共振器孔内に存在する複数段の誘電体共振器を備え、 前記誘電体基板は、第1および第2の主表面を有し、当
該 第1および第2の主表面の両方に形成され、互いにス
ルーホールを介して接続されている電極を備え、 前記共振器ブロックを前記誘電体基板の前記第1の主表
面に装着することにより一体として誘電体フィルタを構
成し、かつ、当該誘電体フィルタの入出力電極を前記誘
電体基板の前記第2の主表面に構成することを特徴とす
る 、誘電体共振部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058730U JP2571304Y2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 誘電体共振部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058730U JP2571304Y2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 誘電体共振部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615304U JPH0615304U (ja) | 1994-02-25 |
JP2571304Y2 true JP2571304Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13092626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992058730U Expired - Lifetime JP2571304Y2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 誘電体共振部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571304Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6243904A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-02-25 | Murata Mfg Co Ltd | 誘電体共振器 |
US4879533A (en) * | 1988-04-01 | 1989-11-07 | Motorola, Inc. | Surface mount filter with integral transmission line connection |
JP2851966B2 (ja) * | 1992-03-27 | 1999-01-27 | 日本碍子株式会社 | 積層型誘電体フィルター |
-
1992
- 1992-07-27 JP JP1992058730U patent/JP2571304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615304U (ja) | 1994-02-25 |
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