JP3794874B2 - 送受信ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機に使用して好適な送受信ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機に使用される従来の送受信ユニットの構成を図3に基づいて説明すると、絶縁基板からなる回路基板31上には、アースパターン32等の種々の配線パターン33が形成され、この配線パターン33には、高周波(RF)回路等の回路を構成する電気部品(図示せず)が配設されている。
【0003】
金属板からなる矩形状の箱形のカバー34は、上面壁34aと、この上面壁34aから四方に折り曲げされた側壁34bとで構成され、このカバー34は、電気部品を覆うように回路基板31上に載置され、その下部が半田35付けによってアースパターン32に取り付けられている。
【0004】
金属板からなる逆F型のアンテナ部材36は、直線状のアンテナ部36aと、このアンテナ部36aの一端部から直角状に延び、折り曲げ部36bを有する第1の接続部36cと、第1の接続部36cから間隔を置いてアンテナ部36aから直角状に延び、折り曲げ部36dを有する第2の接続部36eとを有する。
【0005】
そして、このアンテナ部材36は、第1の接続部36cがカバー34の外に設けられたアースパターン32のランド部32aに半田35付けされ、また、第2の接続部36eがカバー34の外方に引き出された高周波回路部のランド部33aに半田35付けされて取り付けられている。
このような構成を有する送受信ユニットは、携帯電話機のケース内に取り付けられて使用されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の送受信ユニットは、カバー34とアンテナ部材36とが別部品であるため、その製作が面倒であると共に、回路基板31への取付が別工程となり、生産性が悪く、コスト高になるという問題がある。
そこで、本発明は、生産性が良好で、安価な送受信ユニットを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、回路基板と、該回路基板上に配設された高周波回路等の回路を構成する電気部品と、該電気部品を覆うように前記回路基板に取り付けられた金属板からなる箱形のカバーとを備え、前記カバーと一体にアンテナ部材を形成し、前記カバーは、上面壁と、該上面壁から折り曲げられた側壁とを有し、前記上面壁の角部が前記アンテナ部材に形成した接続部と繋がれて、前記回路基板上に形成されたアースパターンに、前記カバーの下部を電気的に接続した構成とした。
【0008】
また、第2の解決手段として、前記アンテナ部材は、矩形状をなす前記カバーに繋がれた接続部と、該接続部に繋がれたアンテナ部とを有し、前記アンテナ部が前記カバーの一辺に対して並設して設けられた構成とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の送受信ユニットを図1,図2に基づいて説明すると、図1は本発明の送受信ユニットの一部の斜視図、図2は本発明の送受信ユニットの要部の斜視図である。
【0010】
次に、本発明の送受信ユニットの構成を説明すると、絶縁基板からなる回路基板1上には、アースパターン2等の種々の配線パターン3が形成され、この配線パターン3には、高周波(RF)回路等の回路を構成する電気部品(図示せず)が配設されている。
【0011】
金属板からなる矩形状の箱形のカバー4は、上面壁4aと、この上面壁4aの四辺から折り曲げされ、互いに対向する一対の側壁bと一対の側壁1cと、及び、上面壁4aに繋がれて形成されたアンテナ部材5とで構成されている。
【0012】
そして、このアンテナ部材5は、逆F型を有し、上面壁4aの角部に繋がれて一辺から直角方向に延びる接続部5aと、この接続部5aの一端から直角方向に延びると共に、カバー4の一辺に対して並設されたアンテナ部5bと、接続部5aと平行な状態でアンテナ部5bの一辺から延びる延出部5cと、この延出部5cの一端から直角状に折り曲げられた折り曲げ部5dとを有する。
【0013】
そして、このような構成を有するこのカバー4は、電気部品を覆うように回路基板1上に載置され、その側壁4b、4cの下部が半田6付けによってアースパターン2に取り付けられており、その結果、アンテナ部材5の接続部5aが側壁4b、4cと上面壁4aを介してアースパターン2に接地された構成となっている。
【0014】
また、カバー4と一体のアンテナ部材5は、折り曲げ部5dの端部がカバー4の外方に引き出された高周波回路部のランド部3aに半田6付けされて取り付けられている。
そして、このような構成を有する送受信ユニットは、携帯電話機のケース内に取り付けられて使用されるようになっている。
【0015】
なお、上記実施例では、アンテナ部材5の接続部5aは、上面壁4aの角部に繋がれたもので説明したが、上面壁4aの一辺の角部以外の箇所に繋がれたものでも良く、また、アンテナ部材5の接続部5aを一方の側壁4bに繋げるようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明の送受信ユニットは、金属板からなるカバー4と一体にアンテナ部材5を形成し、回路基板1上に形成されたアースパターン2に、カバー4の下部を電気的に接続したため、カバー4とアンテナ部材5とは一部品で構成できて、従来に比して部品点数が少なく、生産性が良好で、安価な送受信ユニットを提供できる。
また、カバー4とアンテナ部材5のアースパターン2への半田6付けも同じ工程で行うことができて、組立性が良く、安価な送受信ユニットを提供できる。
【0017】
また、アンテナ部材5は、矩形状をなすカバー4に繋がれた接続部5aと、該接続部5aに繋がれたアンテナ部5bとを有し、アンテナ部5bがカバー4の一辺に対して並設して設けられたため、アンテナ部5bのスペースファクタが良く、小型で、且つ、アンテナ部5bの長い送受信ユニットを提供できる。
【0018】
また、カバー4は、上面壁4aと、該上面壁4aから折り曲げられた側壁4b、4cとを有し、接続部5aが上面壁4aの角部で繋がれたため、アンテナ部5bがカバー4の一辺の全体にわたって形成できて、アンテナ部5bを一層長くできる送受信ユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受信ユニットの一部の斜視図。
【図2】本発明の送受信ユニットの要部の斜視図。
【図3】従来の送受信ユニットの一部の斜視図。
【符号の説明】
1 回路基板
2 アースパターン
3 配線パターン
3a ランド部
4 カバー
4a 上面壁
4b 側壁
4c 側壁
5 アンテナ部材
5a 接続部
5b アンテナ部
5c 延出部
5d 折り曲げ部
6 半田
Claims (2)
- 回路基板と、該回路基板上に配設された高周波回路等の回路を構成する電気部品と、該電気部品を覆うように前記回路基板に取り付けられた金属板からなる箱形のカバーとを備え、前記カバーと一体にアンテナ部材を形成し、前記カバーは、上面壁と、該上面壁から折り曲げられた側壁とを有し、前記上面壁の角部が前記アンテナ部材に形成した接続部と繋がれて、前記回路基板上に形成されたアースパターンに、前記カバーの下部を電気的に接続したことを特徴とする送受信ユニット。
- 前記アンテナ部材は、矩形状をなす前記カバーに繋がれた接続部と、該接続部に繋がれたアンテナ部とを有し、前記アンテナ部が前記カバーの一辺に対して並設して設けられたことを特徴とする請求項1記載の送受信ユニット。
Priority Applications (1)
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JP22494699A JP3794874B2 (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | 送受信ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22494699A JP3794874B2 (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | 送受信ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001053460A JP2001053460A (ja) | 2001-02-23 |
JP3794874B2 true JP3794874B2 (ja) | 2006-07-12 |
Family
ID=16821681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22494699A Expired - Fee Related JP3794874B2 (ja) | 1999-08-09 | 1999-08-09 | 送受信ユニット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3794874B2 (ja) |
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1999
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