JP3158837B2 - 表面実装型アンテナ - Google Patents

表面実装型アンテナ

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JP3158837B2 JP01542294A JP1542294A JP3158837B2 JP 3158837 B2 JP3158837 B2 JP 3158837B2 JP 01542294 A JP01542294 A JP 01542294A JP 1542294 A JP1542294 A JP 1542294A JP 3158837 B2 JP3158837 B2 JP 3158837B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信機器等に用
いられる表面実装型アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の背景となる従来の表面実装型
アンテナの一例を図面を用いて説明する。図3におい
て、21は誘電体基板であり、厚み方向に隔てられて互
いに平行な2つの主面と、該主面間を連結する第1から
第4の4つの側面からなり、略直方体状をなす。誘電体
基板21の内部には、その対向する第1、第2の側面に
各端部が開口して、円柱状の貫通孔22が1本形成さ
れ、貫通孔22の表面には放射電極23が形成される。
貫通孔22の一端が開口した誘電体基板21の第1の側
面には、放射電極23と導通する給電電極24が、第1
の側面から一方主面に連続して形成される。そして、誘
電体基板21の第1の側面に隣接する第3、第4の側面
には、それぞれ2つのグランド電極25が第3、第4の
側面から一方主面に連続して形成され、表面実装型アン
テナ26が構成される。
【0003】このように構成された表面実装型アンテナ
26は、プリント基板27上に載置され、給電電極24
とプリント基板27表面の給電パターン28、および、
グランド電極25とプリント基板27表面の固定用パタ
ーン29とが、はんだ、或いは接着剤で固着されること
で、プリント基板27に表面実装される。これにより、
表面実装型アンテナ26は、放射電極23への給電及び
高周波信号の送受信を可能とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の表面実装型アンテナ26では、感度的に最適の特
性を得るために、貫通孔22の大きさが決定され、これ
により、誘電体基板21の厚みが規定される。そのた
め、表面実装型アンテナ26が用いられる移動体通信機
等の小型化の妨げとなる場合や、誘電体基板21の厚み
を薄くするために、貫通孔22を無理に小さくして特性
を悪くする場合があった。
【0005】それゆえ、本発明の主たる目的は、低背化
が可能となり、移動体通信機等の小型化の一助となり、
且つ、感度的にも最適の特性を得ることができる表面実
装型アンテナを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、厚み方向に隔てられて互いに平行な2
つの主面と、該主面間を連結する第1から第4の4つの
側面とで構成される誘電体基板と、該誘電体基板の内部
で互いに対向する第1と第2の側面間に形成された貫通
孔と、該貫通孔の表面に形成された放射電極と、該放射
電極と導通して前記誘電体基板の第1の側面に形成され
た給電電極を有する表面実装型アンテナであって、前記
貫通孔の一端を前記給電電極に接続すると共に、前記貫
通孔を前記誘電体基板の第3、第4の側面方向に広げて
形成したことを特徴とする。
【0007】また、前記貫通孔を1本の貫通孔で構成し
たことを特徴とする。
【0008】さらに、前記貫通孔を複数本の貫通孔で構
成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、貫通孔を誘電体基板の第
3、第4の側面方向に広げて構成したことにより、その
分誘電体基板の厚みを薄くすることができる。
【0010】
【実施例】本発明による表面実装型アンテナの第1実施
例を図1を用いて説明する。図1において、1は誘電体
基板であり、厚み方向に隔てられて互いに平行な2つの
主面と、該主面間を連結する第1から第4の4つの側面
とで構成される。誘電体基板1の内部には、誘電体基板
1の対向する第1と第2の側面に開口して、貫通孔2が
形成され、貫通孔2の表面には放射電極3が形成され
る。貫通孔2が開口した誘電体基板1の第1の側面に
は、放射電極3と導通する給電電極4が、第1の側面か
ら一方主面に連続して形成される。そして、誘電体基板
1の第1の側面に隣接する(第1、第2の側面と直交状
に位置する)第3、第4の側面には、それぞれに2つの
グランド電極5が各側面から一方主面に連続して形成さ
れ、表面実装型アンテナ6が構成される。
【0011】このとき、貫通孔2は、感度的に最適の特
性を得ることができるように形成された円柱状の貫通孔
を、その表面積を変えずに連続して、誘電体基板1の第
3、第4の側面方向に広げた形状、つまり、楕円柱状に
形成される。
【0012】このように構成された表面実装型アンテナ
6は、従来と同様に、プリント基板(図示せず)上の給
電パターンに給電電極4が、固定用パターンにグランド
電極5が固着されることで表面実装され、放射電極3へ
の給電及び高周波信号の送受信を可能とする。そして、
貫通孔2の表面積が感度的に最適の特性を得ることがで
きる場合と変わっていないため、貫通孔2の表面に形成
された放射電極3のインダクタンス成分も変化せず、貫
通孔2を広げる前と同様に、最適の特性を得ることがで
きる。さらに、貫通孔2を誘電体基板1の第3、第4の
側面方向に広げたことにより、貫通孔2の高さ方向の長
さを短くし、誘電体基板1の厚みを薄くすることができ
る。
【0013】なお、上述の第1実施例においては、貫通
孔2の形状を楕円柱状としたが、表面積がそれと等し
く、且つ、高さ方向の長さが短くなるように形成されて
いれば、貫通孔2は、例えば三角柱、四角柱などの多角
柱であっても、どのような形状であってもよい。
【0014】次に、本発明による表面実装型アンテナの
第2実施例を図2を用いて説明する。図2において、7
は誘電体基板であり、誘電体基板7の内部には、誘電体
基板7の対向する第1、第2の側面に開口するように、
円柱状の貫通孔8が3本形成され、それぞれの貫通孔8
の表面には放射電極9が形成される。貫通孔8の一端が
開口した誘電体基板7の第1の側面には、それぞれの放
射電極9と導通する給電電極10が、第1の側面から一
方主面に連続して形成される。そして、誘電体基板7の
第1の側面に隣接する第3、第4の側面には、それぞれ
2つのグランド電極11が各側面から一方主面に連続し
て形成され、表面実装型アンテナ12が構成される。
【0015】このとき、3本の貫通孔8は、感度的に最
適の特性を得ることができるように形成された円柱状の
貫通孔を、その表面積を変えずに、誘電体基板7の第3
の側面、第4の側面間で、互いに隔てられた状態で形成
される。
【0016】このように構成された表面実装型アンテナ
12のプリント基板(図示せず)上への取り付け、及
び、給電方法については第1実施例と同じであり、ここ
ではその説明を省略する。また、この表面実装型アンテ
ナ12は貫通孔8を3本に分けて形成しても、貫通孔8
の表面積の和が感度的に最適の特性を得ることができる
場合と変わっていないため、貫通孔8の表面に形成され
た放射電極9のインダクタンス成分は変化せず、貫通孔
8を3本とする前と同様に、最適の特性を得ることがで
きる。そして、貫通孔8を誘電体基板7の第3、第4の
側面方向に互いに隔てた状態で形成したことにより、貫
通孔8の高さ方向の長さを短くし、誘電体基板7の厚み
を薄くすることができる。
【0017】なお、上述の第2実施例においては、貫通
孔8を3本に分けて形成したが、表面積の和がそれと等
しく、且つ、高さ方向の長さが短くなるように形成され
ていれば、貫通孔8の本数は幾つでもよい。また、貫通
孔8の形状を円柱状にしたが、同様の条件を満足すれ
ば、楕円柱状であっても、例えば三角柱、四角柱などの
多角柱であっても、どのような形状であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘電体基板の内部に形成された貫通孔を、貫通孔の両端
が位置する第1、第2の側面と直交状に位置する第3、
第4の側面方向に広げて形成することにより、その表面
積を感度的に最適の特性を得ることができる場合と変え
ることなく、誘電体基板を薄くしてなるもので、貫通孔
の表面に形成された放射電極のインダクタンス成分も変
化せず、貫通孔を広げる前と同様に、感度的に最適の特
性を得ることができる。そして、貫通孔を誘電体基板の
第3、第4の側面方向に広げたことにより、貫通孔の高
さ方向の長さを短くし、誘電体基板の厚みを薄くするこ
とができ、アンテナが用いられる移動体通信機等の小型
化の一助となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における表面実装型アンテ
ナを示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例における表面実装型アンテ
ナを示す斜視図である。
【図3】従来の表面実装型アンテナをプリント基板に実
装した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、7 誘電体基板 2、8 貫通孔 3、9 放射電極 4、10 給電電極 6、12 表面実装型アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/38 H01Q 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向に隔てられて互いに平行な2つの
    主面と、該主面間を連結する第1から第4の4つの側面
    とで構成される誘電体基板と、該誘電体基板の内部で互
    いに対向する第1と第2の側面間に形成された貫通孔
    と、該貫通孔の表面に形成された放射電極と、該放射電
    極と導通して前記誘電体基板の第1の側面に形成された
    給電電極を有する表面実装型アンテナであって、前記貫
    通孔の一端を前記給電電極に接続すると共に、前記貫通
    孔を前記誘電体基板の第3、第4の側面方向に広げて形
    成したことを特徴とする表面実装型アンテナ。
  2. 【請求項2】前記貫通孔を1本の貫通孔で構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の表面実装型アンテナ。
  3. 【請求項3】前記貫通孔を複数本の貫通孔で構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の表面実装型アンテナ。
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