JP2001140428A - 太陽電池パネル - Google Patents

太陽電池パネル

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JP2001140428A
JP2001140428A JP32332899A JP32332899A JP2001140428A JP 2001140428 A JP2001140428 A JP 2001140428A JP 32332899 A JP32332899 A JP 32332899A JP 32332899 A JP32332899 A JP 32332899A JP 2001140428 A JP2001140428 A JP 2001140428A
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solar cell
roof
cell panel
solar
along
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JP32332899A
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Hiromichi Kuroda
弘道 黒田
Toshihiro Masuda
利弘 増田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/30Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules using elongate rigid mounting elements extending substantially along the supporting surface, e.g. for covering buildings with solar heat collectors
    • F24S25/33Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules using elongate rigid mounting elements extending substantially along the supporting surface, e.g. for covering buildings with solar heat collectors forming substantially planar assemblies, e.g. of coplanar or stacked profiles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S20/00Solar heat collectors specially adapted for particular uses or environments
    • F24S20/60Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings
    • F24S20/67Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings in the form of roof constructions
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下り棟に沿った支持部材がなくとも、下り棟に
沿って安定した取付けが可能となる太陽電池パネルの提
供。 【解決手段】屋根の下り棟に沿って太陽電池パネル50を
配列する。この太陽電池パネル50の斜辺56を下り棟に沿
って配置し、この斜辺56に当該斜辺56から下方へ突出す
る脚部56A を設ける。この際、太陽電池パネル50の少な
くとも一つの側方辺53 を屋根の屋根面に取り付けられ
た支持部材40で支持させ、脚部56Aを屋根の下地面に直
接固定する。これらにより、太陽電池パネル50は、一本
の支持部材40と脚部56A とで支持されるようになり、三
角形の頂点で支持されるいわゆる三点支持状態となり、
安定して当該屋根の下地面に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光を電力に変
換する太陽電池パネルに係り、詳しくは、水平に延びる
大棟と、この棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを
有する屋根に設けられ、前記下り棟に沿って配列される
太陽電池パネルに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、屋根面に縦横に配列された屋根
葺材である複数の太陽電池パネルで太陽光を電力に変換
する太陽電池付屋根が利用されている。太陽電池パネル
は、長方形状に形成されたものが一般的であり、屋根面
の傾斜方向に沿って屋根の下地面に取付けられた支持部
材に固定されている(特開平9−32206号公報等参
照)。太陽電池付屋根の形式としては、太陽電池パネル
の形状から屋根面の傾斜方向に沿って太陽電池パネルを
配列しやすい切妻式屋根に準じたものが一般的である。
一方、太陽電池付屋根の形式として、水平に延びる大棟
と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを有
する寄棟式屋根とする場合がある。このような屋根に太
陽電池パネルを設けるにあたり、長方形状の太陽電池パ
ネルのみを屋根面に配列すると、屋根面に多数の余白部
分が生じてしまう。そこで、下り棟に沿った斜辺を有す
る三角形状や台形状に形成された異形太陽電池パネルを
下り棟に沿って屋根面に複数配列し、残りの部分に長方
形状の太陽電池パネルを縦横に複数配列することが考え
られる。この際、下り棟と軒先とのなす屋根面角度と異
形太陽電池パネルの斜辺と底辺とのなす平面角度とが同
一である場合、寄棟式屋根の屋根面に異形太陽電池パネ
ルを下り棟に沿って配列すると、当該傾斜方向に沿って
延びる側方辺が屋根面の傾斜方向と平行になるととも
に、底辺が軒先と平行になる。これにより、屋根面の異
形太陽電池パネルが配列されない残りの部分に、長方形
状の太陽電池パネルが配列可能となり、屋根面全体に太
陽電池パネルを隙間なく配列できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、三角形
状や台形状に形成された異形太陽電池パネルの斜辺を支
持するために、屋根面の傾斜方向に沿って延びる複数の
支持部材の他に、互いに交差する二つの屋根面の稜線と
なる下り棟に沿って延びる特殊な下り棟用支持部材が必
要となり、下り棟側の特殊な下り棟用支持部材を設けな
いと、異形太陽電池パネルを屋根下地面に安定して取り
付けられないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、下り棟に沿った支持部材
がなくとも、下り棟に沿って安定した取付けが可能とな
る太陽電池パネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一発明の太陽
電池パネルは、図面をも参照して説明すると、水平に延
びる大棟11と、この大棟11の端部から斜め下方に延びる
下り棟13とを有する屋根10に設けられ、前記下り棟13に
沿って配列される太陽電池パネル20,50,60であって、
前記下り棟13に沿って延びる斜辺25,56,64を有する多
角形状に形成されるとともに、前記斜辺56から下方へ突
出する脚部25A,56A,64A が設けられていることを特徴
とする。ここで、太陽電池パネル20,50,60を下り棟13
に沿って屋根10の屋根面14,15に配列する際、太陽電池
パネル20,50,60を支持するとともに、当該屋根面14,
15に設けられる支持部材40が採用されている。例えば、
屋根面14,15の傾斜方向に沿って延びるとともに、当該
屋根面14,15から上方へ向かって突出する支持部材40を
屋根の下地面18に取り付け、当該支持部材40の上面に太
陽電池パネル20,50,60の屋根面14,15に沿った端縁を
支持させている。本第一発明では、屋根面14,15の傾斜
方向に沿って延びる少なくとも一つの側方辺23,53,63
を有する太陽電池パネル20,50,60を屋根の下地面18に
取り付けるにあたり、太陽電池パネル20,50,60の斜辺
25,56,64に当該斜辺25,56,64から下方へ突出する脚
部25A,56A,64A を設けたので、側方辺23,53,63を支
持部材40の上面に支持させ、脚部25A,56A,64A を屋根
の下地面18に直接固定することが可能となり、太陽電池
パネル20,50,60は、側方辺23,53,63に沿って延びる
一本の支持部材40と、脚部25A,56A,64A とで支持され
るようになる。これにより、太陽電池パネル20,50,60
は、三角形の頂点で支持されるいわゆる三点支持状態と
なり、下り棟13に沿った支持部材がなくとも、安定して
当該屋根10の下地面18に取り付けられるようになる。
【0006】また、本発明の第二発明は、前記屋根10の
屋根面14,15には、当該屋根面14,15の傾斜方向に沿っ
て延びる複数の支持部材40が設けられ、これらの支持部
材40の間に配置された長方形状の長方形太陽電池パネル
30が複数配列され、これらの長方形太陽電池パネル30
は、両端縁が前記支持部材40に支持され、当該太陽電池
パネル20,50,60は、前記複数配列された長方形太陽電
池パネル30の上端部分に設けられるとともに、前記斜辺
25,56,64を有する多角形状に形成されることを特徴と
する。ここで、屋根面14,15の傾斜方向に沿って延びる
少なくとも一つの側方辺23,53,63を有し、三角形や台
形状に形成されるとともに、長方形太陽電池パネル30の
両端縁を支持する一対の支持部材40の少なくとも一方で
支持される異形太陽電池パネル20,50,60であっても、
前述したように、下り棟13に沿って配列される太陽電池
パネル20,50,60の斜辺25,56,64に脚部25A,56A,64
A を設けているので、この脚部25A,56A,64A を屋根10
の下地面18に固定することにより、異形太陽電池パネル
20,50,60が一本の支持部材40および脚部25A,56A,64
A の両方で支持可能となり、異形太陽電池パネル20,5
0,60が屋根10の下地面18に安定して取り付けられるよ
うになる。そこで、本第二発明では、斜辺25,56,64を
有する異形太陽電池パネル20,50,60と長方形太陽電池
パネル30とを組み合わせ、屋根面14,15の傾斜方向に沿
って延びる複数の支持部材40の間に長方形太陽電池パネ
ル30を配列し、これらの長方形太陽電池パネル30の上端
部分に異形太陽電池パネル20,50,60を配列すれば、屋
根面14,15全体に太陽電池パネル20,30,50,60が隙間
なく配列されるようになる。
【0007】さらに、本発明の第三発明は、前記脚部25
A,56A,64A は、前記斜辺56から部分的に突出している
ことを特徴とする。ここで、太陽電池パネル20,50,60
を、前述したように、屋根面14,15の傾斜方向に沿って
延びる側方辺23,53,63を支持部材40に支持させ、斜辺
25,56,64を当該斜辺25,56,64から下方へ突出する脚
部25A,56A,64A に支持させた状態で、屋根10の下地面
18に取り付ければ、太陽電池パネル20,50,60と屋根10
の下地面18との間に隙間17が形成されるようになる。そ
こで、本第三発明では、脚部25A,56A,64A を斜辺25,
56,64に部分的に設ければ、前述の隙間17の下り棟13側
の端部が部分的に開口され、太陽電池パネル20,50,60
の斜辺25,56,64に脚部25A,56A,64A を設けても、太
陽光により加熱された太陽電池パネル20,50,60を冷却
するための太陽電池パネル20,50,60における外気の通
路が確保されるようになる。
【0008】また、本発明の第四発明は、前記脚部25
A,56A,64A が設けられた斜辺25,56,64の上方が、前
記下り棟13に沿って設けられた笠木部材13A で覆われて
いることを特徴とする。このような本第四発明では、下
り棟13の両側に配列される太陽電池パネル20,50,60の
間に形成される継目部分が笠木部材13A で隠蔽されるの
で、太陽電池パネル20,50,60の継目部分が上空から降
ってきた雨水に直接さらされず、太陽電池パネル20,5
0,60 と屋根10の下地面18との間に形成される隙間17の
脚部25A,56A,64Aで塞がれない下り棟13側の開口が笠
木部材13A で塞がれ、当該開口へ雨水が浸入することが
なくなり、屋根10の防水性能が確保されるようになる。
【0009】さらに、本発明の第五発明は、前記笠木部
材13A が前記下り棟13の全体にわたって延びていること
を特徴とする。ここで、笠木部材13A の内部を中空と
し、当該笠木部材13A の上端を大棟11に設けられる換気
用の大棟用笠木部材11A に接続すれば、太陽電池パネル
20,50,60と屋根10の下地面18との間に形成される隙間
17、笠木部材13A および大棟用笠木部材11A が連通さ
れ、当該隙間17内から笠木部材13A および大棟用笠木部
材11A へ外気が流通し、太陽光により加熱された太陽電
池パネル20,50,60が冷却されるようになる。これによ
り、屋根10の太陽電池パネル20,50,60を冷却する冷却
性能が確保される。さらに、笠木部材13A を下り棟13全
体にわたって設けているので、下り棟13の両側に配列さ
れる太陽電池パネル20,50,60の間に形成される継目部
分が笠木部材13A で隠蔽されるようになるので、前述し
たように、太陽電池パネル20,50,60の継目部分が雨水
に直接さらされず、太陽電池パネル20,50,60および屋
根10の下地面18の間に形成される隙間17の下り棟13側の
開口から雨水が屋根の内部へ浸入することがなくなり、
屋根10全体の防水性能が確保される。
【0010】また、本発明の第六発明は、前記斜辺25,
56,64に沿って設けられた前記脚部25A,56A,64A とは
別に、前記屋根10の屋根面14,15の傾斜方向に沿って延
びる側方辺23,53,54,63から下方へ突出する主脚部23
A,53A,54A,63Aが設けられ、この主脚部23A,53A,54
A,63Aおよび前記脚部25A,56A,64A により、当該太陽
電池パネル20,50,60と前記屋根10の下地面18との間に
隙間17が形成されていることを特徴とする。このような
本第六発明では、脚部25A,56A,64A および主脚部23
A,53A,54A,63Aで太陽電池パネル50が屋根10の下地面
18との間に隙間17をあけて、安定して当該下地面18に取
り付けられるようになる。また、前述したように、笠木
部材13A の内部を中空とし、当該笠木部材13A の上端を
大棟11に設けられる換気用の大棟用笠木部材11Aに接続
すれば、脚部25A,56A,64Aおよび主脚部23A,53A,54
A,63Aにより太陽電池パネル50と屋根10の下地面18との
間に形成される隙間17、笠木部材13A および大棟用笠木
部材11A が連通され、当該隙間17内から笠木部材13A お
よび大棟用笠木部材11A へ外気が流通し、太陽光により
加熱された太陽電池パネル20,50,60が冷却されるよう
になる。これにより、屋根10の太陽電池パネル20,50,
60を冷却する冷却性能が確保される。
【0011】さらに、本発明の第七発明は、前記脚部25
A,56A,64A の突出寸法を前記主脚部23A,53A,54A,6
3Aよりも大きく設定したことを特徴とする。このような
本第七発明では、主脚部23A,53A,54A,63Aを屋根面1
4,15の傾斜方向に沿って延びる支持部材40の上面に支
持させることが可能となり、脚部25A,56A,64A の下面
を屋根10の下地面18に直接取り付けられるようになる。
そのうえ、脚部25A,56A,64A の突出寸法H1を主脚部23
A,53A,54A,63Aよりも大きく設定しているので、主脚
部23A,53A,54A,63Aを受ける支持部材40の底面の屋根
下地面18からの突出寸法と主脚部23A,53A,54A,63Aの
当該底面からの突出寸法とを足しあわせた寸法と、脚部
25A,56A,64A の屋根下地面18からの突出寸法とを同一
寸法とすることが可能となり、太陽電池パネル20,50,
60が下地面18に対して傾くことなく安定して屋根下地面
18に取り付けられるようになる。
【0012】また、本発明の第八発明は、水平に延びる
大棟と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟と
を有する屋根に設けられ、前記下り棟に沿って配列され
る太陽電池パネルであって、前記下り棟に沿って延びる
斜辺を有する多角形状に形成され、前記屋根の下地面の
前記斜辺に応じた位置には、当該斜辺を支持する支持部
が設けられていることを特徴とする。このような本第八
発明では、前述の第一発明のように、屋根面14,15の傾
斜方向に沿って延びる少なくとも一つの側方辺23,53,
63を有する太陽電池パネル20,50,60を屋根の下地面18
に取り付けるにあたり、屋根の下地面の太陽電池パネル
20,50,60の斜辺25,56,64に応じた位置に支持部を設
けたので、側方辺23,53,63を支持部材40の上面に支持
させ、支持部の上面に支持させることが可能となり、太
陽電池パネル20,50,60は、側方辺23,53,63に沿って
延びる一本の支持部材40と、支持部とで支持されるよう
になる。これにより、太陽電池パネル20,50,60は、三
角形の頂点で支持されるいわゆる三点支持状態となり、
下り棟13に沿った支持部材がなくとも、安定して当該屋
根10の下地面18に取り付けられるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [第一実施形態]図1には、本発明の第一実施形態に係
る建物1が示されている。この建物1は、基礎2の上に
形成された建物本体3と、この建物本体3の上に形成さ
れた屋根10とを備えたものである。このうち、屋根10
は、水平に延びる大棟11と、この大棟11の端部から斜め
下方に延びる下り棟13とを有する寄棟式の屋根である。
屋根10は、三角形に形成された妻側屋根面14と、台形に
形成された桁側屋根面15とを有している。
【0014】妻側および桁側屋根面14,15には、下り棟
13に沿って台形状の台形太陽電池パネル50が配列される
とともに、残りの部分に長方形太陽電池パネル30が配列
されている。これにより、屋根10は、太陽電池付屋根と
なっている。なお、台形太陽電池パネル50は、長方形太
陽電池パネル30の上端部分に配列されている。妻側屋根
面14の軒先12A 側には、太陽電池パネル30,50が配列さ
れない余白部分が形成されている。桁側屋根面15の大棟
11側および軒先12B 側には、それぞれ太陽電池パネル3
0,50が配列されない余白部分が形成されている。妻側
および桁側屋根面14,15の軒先12A,12B側の余白部分に
は、当該軒先12A,12Bに沿って板金等の屋根葺材16A が
設けられている。桁側屋根面15の大棟11側の余白部分に
は、板金や瓦等の屋根葺材16B が設けられている。な
お、妻側および桁側屋根面14,15の軒先12A,12B側近傍
には、三角形状に形成された金属製の屋根葺材16が設け
られている。屋根面14,15には、当該屋根面14,15の傾
斜方向に沿って延びるとともに、屋根面14,15から上方
へ突出する複数の支持部材40が取り付けられている。太
陽電池パネル30,50は、屋根面14,15の傾斜方向に沿っ
た両側の端縁が支持部材40に支持されている。また、大
棟11には、当該大棟11 の長手方向に沿って延びる大棟
用笠木部材11Aが設けられている。下り棟13には、当該
下り棟13に沿って延びる下り棟用笠木部材13A が設けら
れている。大棟用笠木部材11A は、下り棟用笠木部材13
A と連通する換気用笠木部材とされている。下り棟用笠
木部材13A は、下り棟13全体にわたって延びるととも
に、台形太陽電池パネル50の斜辺部分を覆うように配置
されている。支持部材40には、図2に示されるように、
屋根面14,15に取り付けられる脚部41と、当該屋根面1
4,15の傾斜面に沿って延びるとともに、上方が開口さ
れた溝42とが設けられている。この溝42の上流側の端部
には、平板状に形成された水返し部材43が設けられてい
る。
【0015】台形太陽電池パネル50は、図2および図3
に示されるように、太陽光を電力に変換する所定枚数の
ソーラーセルが収納された平板状の完全防水ケース51
と、このケース51の周縁を囲む台形状のフレーム52とを
備えている。フレーム52は、屋根面14,15の傾斜方向に
沿って延びるとともに対向配置された側方辺としての一
対の側方枠部53,54と、当該屋根面14,15の傾斜方向と
直交する底枠部55と、この底枠部55に対して傾斜した斜
辺としての斜枠部56とを備えている。これらの側方枠部
53,54、底枠部55および斜枠部56により、太陽電池パネ
ル50全体の防水および補強がなされ、内部のソーラーセ
ルが雨水による漏電や短絡等の事故および太陽電池パネ
ル50の表面に加わる荷重等から保護されている。
【0016】また、斜枠部56と底枠部55とのなす平面角
度は、前述した下り棟13 と軒先12A,12B とのなす屋根
面角度と同一となっている。これにより、台形太陽電池
パネル50を下り棟13に沿って配列すると、当該太陽電池
パネル50の側方枠部53,54が屋根面14,15の傾斜方向と
平行になるとともに、底枠部55が軒先12A,12Bと平行に
なっている。側方枠部53には、当該側方枠部53から下方
へ突出する主脚部53A が設けられている。この主脚部53
A は、断面L字形に形成され、支持部材40の溝42の底面
で受けられている。また、側方枠部54には、側方枠部53
と同様に、当該側方枠部54から下方へ突出する主脚部54
A が設けられている。斜枠部56は、下り棟13に沿って延
びるものである。この斜枠部56には、当該斜枠部56から
下方に突出する脚部56A と、斜枠部56に沿って延びる樋
部57が設けられている。脚部56A は、断面L字形に形成
され、屋根下地面18に直接固定されている。この脚部56
A は、斜枠部56に対して部分的に配置されている。樋部
57は、断面略コ字形に形成されたものであり、その断面
積が支持部材40の溝42よりも小さく形成されている。樋
部57は、その側方枠部53側の端部が斜辺枠部56の長手方
向に対して直交する方向に切り欠かれ、その側方枠部54
側の端部が当該側方枠部54の長手方向に対して平行に切
り欠かれている。また、樋部57は、その上流側の端部が
板状部材58で塞がれ、当該樋部57の下流側の端部が支持
部材40の溝42の上方に配置されるようになっている。こ
こで、樋部57を伝って流れてきた雨水は、当該樋部57の
下流側の端部から支持部材40の溝42の内部に落下するよ
うになっている。脚部56A の屋根下地面18からの突出寸
法H1は、図3に示されるように、支持部材40の主脚部53
A,54Aを受ける底面の屋根下地面18からの突出寸法H2と
主脚部53A,54Aの当該底面からの突出寸法H3とを足しあ
わせた寸法と同一となっている。太陽電池パネル50と屋
根下地面18との間には、隙間17が形成されている。な
お、長方形太陽電池パネル30は、屋根面14,15の傾斜方
向に沿った両側の端縁が支持部材40に支持されている。
【0017】また、下り棟用笠木部材13A は、図4に示
されるように、内部が外気の通路となるように、中空状
に形成されている。この下り棟用笠木部材13A は、隙間
17と連通するとともに、当該下り棟用笠木部材13Aの上
端が前述の大棟用笠木部材11Aに接続されている。これ
により、隙間17、下り棟用笠木部材13A および大棟用笠
木部材11Aが連通され、当該隙間17内から下り棟用笠木
部材13Aおよび大棟用笠木部材11A へ外気が流通するよ
うになり、太陽光により加熱された太陽電池パネル50が
冷却されるようになっている。そして、下り棟用笠木部
材13A は、太陽電池パネル50と下り棟13の両側に配置さ
れる太陽電池パネル50の継目に沿って配置され、隙間17
の下り棟13側の開口を覆うようになっている。
【0018】このような本第一実施形態によれば、次の
ような効果がある。すなわち、台形太陽電池パネル50の
斜枠部56に脚部56A を設け、一対の側枠部53,54を一対
の支持部材40の上面に支持させるとともに、脚部56A を
屋根下地面18に直接固定しているので、太陽電池パネル
50が一対の支持部材40および脚部56A で支持されるよう
になる。これにより、太陽電池パネル50は、三角形の頂
点で支持されるいわゆる三点支持状態となり、下り棟13
に沿った支持部材がなくとも、太陽電池パネル50を屋根
下地面18に安定して取り付けることができる。
【0019】また、長方形太陽電池パネル30を屋根面1
4,15の傾斜方向に沿って延びる複数の支持部材40の間
に配列し、これらの長方形太陽電池パネル30の上端部分
に台形太陽電池パネル50を配列したので、屋根面14,15
全体に太陽電池パネル30,50を隙間なく配列できる。
【0020】さらに、脚部56A を斜枠部56に部分的に設
けているので、太陽電池パネル50と屋根下地面18との間
に形成される隙間17の下り棟13側の開口全体が脚部56A
で塞がれず、当該隙間17の下り棟13側が一部開口される
ようになり、太陽電池パネル50の斜辺56に脚部56A を設
けても、太陽光により加熱された太陽電池パネル50を冷
却するための太陽電池パネル50における外気の通路を確
保できる。
【0021】また、下り棟13全体にわたって下り棟用笠
木部材13A を設けたので、下り棟13の両側に配列される
太陽電池パネル50の間に形成される継目部分が笠木部材
13Aで隠蔽されるので、太陽電池パネル50の継目部分が
上空から降ってきた雨水に直接さらされず、太陽電池パ
ネル50と屋根10の下地面18との間に形成される隙間17の
脚部56A で塞がれない下り棟13側の開口が笠木部材13A
で塞がれ、当該開口へ雨水が浸入することがなくなり、
屋根10の防水性能を確保できる。
【0022】さらに、太陽電池パネル50を支持部材40お
よび脚部56A で支持しているので、太陽電池パネル50と
屋根10の下地面18との間に形成される隙間17が形成さ
れ、笠木部材13A の内部を中空とし、当該笠木部材13A
の上端を大棟11に設けられる換気用の大棟用笠木部材11
A に接続することにより、隙間17、笠木部材13A および
大棟用笠木部材11A が連通され、当該隙間17内から笠木
部材13A および大棟用笠木部材11A へ外気が流通し、太
陽光により加熱された太陽電池パネル50が冷却されるよ
うになる。これにより、屋根10の太陽電池パネル50を冷
却する冷却性能を確保できる。
【0023】また、太陽電池パネル50の斜枠部56に設け
られた脚部56A の他に、側方枠部53,54にそれぞれ主脚
部53A,54Aを設けたので、当該脚部56A および主脚部53
A,54Aにより太陽電池パネル50と下地面18との間に隙間
17が形成され、太陽電池パネル50を当該隙間17をあけて
安定して下地面18に取り付けることができる。
【0024】さらに、脚部56A の突出寸法H1を主脚部53
A,54Aの突出寸法H3よりも大きく設定しているので、主
脚部53A,54Aを受ける支持部材40の底面の屋根下地面18
からの突出寸法と主脚部53A,54Aの当該底面からの突出
寸法とを足しあわせた寸法と、脚部56A の屋根下地面18
からの突出寸法とを同一寸法とすることができ、太陽電
池パネル50を下地面18に対して傾くことなく安定して屋
根下地面18に取り付けることができる。
【0025】[第二実施形態]図5ないし図7には、本
発明の第二実施形態が示されている。本第二実施形態
は、前記第一実施形態における一対の支持部材40と斜辺
から下方へ突出する脚部とで支持された太陽電池パネル
50を、一本の支持部材40と斜辺から下方へ突出する脚部
とで支持された太陽電池パネル20としたものである。す
なわち、妻側および桁側屋根面14,15には、図5に示さ
れるように、下り棟13に沿って太陽光を電力に変換する
三角形状の三角形太陽電池パネル20が配列されるととも
に、その残りの部分に長方形状の長方形太陽電池パネル
30が設けられている。妻側屋根面14の軒先12A 側および
桁側屋根面15の軒先12B 側には、太陽電池パネル20,30
が配列されない余白部分が形成されている。これらの余
白部分には、板金や瓦等の屋根葺材16C が設けられてい
る。
【0026】三角形太陽電池パネル20は、図6に示され
るように、太陽光を電力に変換する所定枚数のソーラー
セルが収納された平板状の完全防水ケース21と、このケ
ース21の周縁を囲む三角枠状のフレーム22とを備えてい
る。フレーム22は、屋根面14,15の傾斜方向に沿って延
びる側方枠部23と、当該傾斜方向と直交する底枠部24
と、この底枠部24に対して傾斜するとともに、側方枠部
23および底枠部24の端部同士を接続する斜辺となる斜枠
部25とを備えている。側方枠部23には、当該側方枠部23
から下方へ突出する主脚部23A が設けられている。この
主脚部23A は、断面L字形に形成され、支持部材40の溝
42の底面で受けられている。斜枠部25は、下り棟13に沿
って延びるものである。この斜枠部25には、当該斜枠部
25から下方に突出する脚部25A 当該斜枠部25に沿って延
びる樋部26とが設けられている。脚部25A は、断面L字
形に形成され、屋根下地面18に直接取り付けられてい
る。この脚部25A は、斜枠部25に対して部分的に配置さ
れている。樋部26は、断面略コ字形に形成されたもので
あり、その断面積が支持部材40の溝42とほぼ同一に形成
されている。樋部26の下流側に配置される支持部材40
は、太陽電池パネル20の底枠部24および斜枠部25が互い
に交差する角隅部分まで達しておらず、当該角隅部分を
支持していない。すなわち、当該支持部材40は、下り棟
13まで達していない。
【0027】下り棟13に沿って配列された太陽電池パネ
ル20の樋部26の端部には、図7に示されるように、当該
下り棟13に沿って配列された他の太陽電池パネル20の樋
部26と相互に接続するための接続部26A,26Bが設けられ
ている。接続部26A は、樋部26の下流側の端部に設けら
れ、当該下流側の端部から上方へ向かって突出してい
る。接続部26B は、樋部26の上流側の端部に設けられ、
接続部26A の平面積よりも大きく形成されている。接続
部26B の底面は、樋部26の底面よりも低い位置に配置さ
れている。接続部26B の内部には、接続部26A が隙間な
く嵌め込まれるようになっている。樋部26同士は、上流
側の接続部26B の上に下流側の接続部26A を重ね合わせ
ることにより相互に接続されるようになっている。ま
た、接続された樋部26の内側の面は、当該接続部26A,2
6Bの継目に段差が形成されない連続する平坦な面となっ
ている。これにより、下り棟13に沿って配列された複数
の太陽電池パネル20の樋部26は、図8に示されるよう
に、大棟11から軒先12A,12Bが交差する交点まで直線状
に延びる雨水の排水路となっている。樋部26は、前述の
下り棟用笠木部材13A で覆われ、直接雨水にさらされな
いようになっている。
【0028】このような本第二実施形態によっても、前
記第一実施形態と同様の作用・効果が得られる他、以下
のような効果が付加できる。すなわち、長方形太陽電池
パネル30の両端縁を支持する一対の支持部材40の一方が
下り棟13に達していなくとも、三角形太陽電池パネル20
の斜枠部25に脚部25A を設けているので、この脚部25A
を屋根下地面18に直接固定することにより、太陽電池パ
ネル20が一本の支持部材40および脚部25A で支持される
ようになる。これにより、太陽電池パネル20は、三角形
の頂点で支持されるいわゆる三点支持状態となり、下り
棟13に沿った支持部材がなくとも、太陽電池パネル20を
屋根下地面18に安定して取り付けることができる。
【0029】[第三実施形態]図9および図10には、本
発明の第三実施形態が示されている。本第三実施形態
は、前記第二実施形態における下り棟13に沿って配列さ
れた三角形状の三角形太陽電池パネル20を、台形状に形
成された台形太陽電池パネル60としたものである。すな
わち、妻側および桁側屋根面14、15には、図9に示され
るように、下り棟13に沿って台形状の台形太陽電池パネ
ル60が配列されるとともに、残りの部分に長方形太陽電
池パネル30が配列されている。大棟11には、当該大棟11
の長手方向に延びる平面積が大きい大棟用笠木部材11B
が設けられている。なお、妻側および桁側屋根面14,15
の軒先12A,12Bの余白部分には、板金等の屋根葺材16D
が設けられている。
【0030】台形太陽電池パネル60は、図10に示される
ように、太陽光を電力に変換する所定枚数のソーラーセ
ルが収納された平板状の完全防水ケース61と、このケー
ス61の周縁を囲む台形状のフレーム62とを備えている。
フレーム62は、屋根面14,15の傾斜方向に沿って延びる
側方枠部63と、この側方枠部63に対して傾斜した斜枠部
64と、当該屋根面14,15の傾斜方向と直交するとともに
対向配置された上枠部65および底枠部66とを備えてい
る。側方枠部63には、当該側方枠部63から下方に突出す
る主脚部63A が設けられている。この主脚部63A は、断
面L字形に形成され、支持部材40の溝42の底面で受けら
れている。斜枠部64は、下り棟13に沿って延びるもので
ある。この斜枠部64には、当該斜枠部64から下方に突出
する脚部64A と、当該斜枠部64に沿って延びる樋部67と
が設けられている。脚部64A は、断面L字形に形成さ
れ、図示しない屋根下地面に取り付けられている。この
脚部64A は、斜枠部64に対して部分的に配置されてい
る。樋部67は、断面略コ字形に形成されたものであり、
その断面積が支持部材40の溝42とほぼ同一に形成されて
いる。なお、下り棟13に沿って配列された太陽電池パネ
ル60の樋部67の端部には、当該下り棟13に沿って配列さ
れた他の太陽電池パネル60の樋部67と相互に接続するた
めの接続部(図示省略)が設けられている。樋部67の下
流側に配置される支持部材40は、太陽電池パネル60の底
枠部66および斜枠部64が互いに交差する角隅部分まで達
しておらず、当該角隅部分を支持していない。すなわ
ち、当該支持部材40は、下り棟13まで達していない。
【0031】このような本第三実施形態によっても、前
記第二実施形態と同様に、長方形太陽電池パネル30の両
端縁を支持する一対の支持部材40の一方が下り棟13に達
していなくとも、台形太陽電池パネル60の斜枠部64に脚
部64A を設けているので、この脚部64A を屋根下地面18
に直接固定することにより、太陽電池パネル60が一本の
支持部材40および脚部64A で支持されるようになる。こ
れにより、太陽電池パネル60は、三角形の頂点で支持さ
れるいわゆる三点支持状態となり、下り棟13に沿った支
持部材がなくとも、太陽電池パネル60を屋根下地面18に
安定して取り付けることができる。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形などを含むものである。す
なわち、台形太陽電池パネル50としては、一対の側方枠
部53,54が主脚部53A,54Aを介して支持部材40に支持さ
れるものに限らず、一方の側方枠部53のみが主脚部53
A,54Aを介して支持部材40に支持されるものでもよい。
この際、側方枠部54側に配置された支持部材40の上端が
当該側方枠部54まで達していないことが望ましい。な
お、側方枠部54に主脚部54A が設けられていなくてもよ
い。また、太陽電池パネルとしては、斜辺に樋部が設け
られるものに限らず、樋部が設けられていないものでも
よい。
【0033】さらに、太陽電池パネルの斜辺を支持する
部材としては、当該斜辺から下方に突出する脚部に限ら
ず、図11に示されるように、屋根下地面18の太陽電池パ
ネル50に備えられた斜辺56に応じた位置に設けられる支
持部70であってもよい。この際、支持部70は、下地面18
から突出する突部71と、この突部71の両側縁に設けられ
るとともに、下地面18に取り付けるための取付部72とを
備えていることが望ましい。また、支持部70としては、
断面コ字形に形成された突部および平板状に形成された
取付部を組合わせた溝形鋼に限らず、角材および角パイ
プ材でもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の太陽電池パネルによれば、次の
ような効果が得られる。すなわち、請求項1に記載の太
陽電池パネルによれば、太陽電池パネルを下り棟に沿っ
て屋根の屋根面に配列する際、太陽電池パネルを支持す
るとともに、当該屋根面に設けられる支持部材が採用さ
れている。例えば、屋根面の傾斜方向に沿って延びると
ともに、当該屋根面から上方へ向かって突出する支持部
材を屋根の下地面に取り付け、当該支持部材の上面に太
陽電池パネルの屋根面に沿った端縁を支持させている。
本発明では、屋根面の傾斜方向に沿って延びる少なくと
も一つの側方辺を有する太陽電池パネルを屋根の下地面
に取り付けるにあたり、太陽電池パネルの斜辺に当該斜
辺から下方へ突出する脚部を設けたので、側方辺を支持
部材の上面に支持させ、脚部を屋根の下地面に直接固定
することが可能となり、太陽電池パネルは、側方辺に沿
って延びる一本の支持部材と、脚部とで支持されるよう
になる。これにより、太陽電池パネルは、三角形の頂点
で支持されるいわゆる三点支持状態となり、下り棟に沿
った支持部材がなくとも、当該太陽電池パネルを安定し
て当該屋根の下地面に取り付けることができる。
【0035】また、請求項2に記載の太陽電池パネルに
よれば、屋根面の傾斜方向に沿って延びる少なくとも一
つの側方辺を有し、三角形や台形状に形成されるととも
に、長方形太陽電池パネルの両端縁を支持する一対の支
持部材の少なくとも一方で支持される異形太陽電池パネ
ルであっても、前述したように、下り棟に沿って配列さ
れる太陽電池パネルの斜辺に脚部を設けているので、こ
の脚部を屋根の下地面に固定することにより、異形太陽
電池パネルが支持部材の両端部分および脚部の両方で支
持可能となり、異形太陽電池パネルを屋根の下地面に安
定して取り付けることができる。そこで、第二発明で
は、斜辺を有する異形太陽電池パネルと長方形太陽電池
パネルとを組み合わせ、屋根面の傾斜方向に沿って延び
る複数の支持部材の間に長方形太陽電池パネルを配列
し、これらの長方形太陽電池パネルの上端部分に異形太
陽電池パネルを配列すれば、屋根面全体に太陽電池パネ
ルを隙間なく配列できる。
【0036】さらに、請求項3に記載の太陽電池パネル
によれば、太陽電池パネルを、前述したように、屋根面
の傾斜方向に沿って延びる側方辺を支持部材に支持さ
せ、斜辺を当該斜辺から下方へ突出する脚部に支持させ
た状態で、屋根の下地面に取り付ければ、太陽電池パネ
ルと屋根の下地面との間に隙間が形成されるようにな
る。そこで、第三発明では、脚部を斜辺に部分的に設け
れば、前述の隙間の下り棟側の端部が部分的に開口さ
れ、太陽電池パネルの斜辺に脚部を設けても、太陽光に
より加熱された太陽電池パネルを冷却するための太陽電
池パネルにおける外気の通路を確保できる。
【0037】また、請求項4に記載の太陽電池パネルに
よれば、下り棟の両側に配列される太陽電池パネルの間
に形成される継目部分が笠木部材で隠蔽されるので、太
陽電池パネルの継目部分が上空から降ってきた雨水に直
接さらされず、太陽電池パネルと屋根の下地面との間に
形成される隙間の脚部で塞がれない下り棟側の開口が笠
木部材で塞がれ、当該開口へ雨水が浸入することがなく
なり、屋根の防水性能を確保できる。
【0038】さらに、請求項5に記載の太陽電池パネル
によれば、笠木部材13A の内部を中空とし、当該笠木部
材の上端を大棟に設けられる換気用の大棟用笠木部材に
接続すれば、太陽電池パネルと屋根の下地面との間に形
成される隙間、笠木部材および大棟用笠木部材が連通さ
れ、当該隙間内から笠木部材および大棟用笠木部材へ外
気が流通し、太陽光により加熱された太陽電池パネルが
冷却されるようになる。これにより、屋根の太陽電池パ
ネルを冷却する冷却性能を確保できる。さらに、笠木部
材を下り棟全体にわたって設けているので、下り棟の両
側に配列される太陽電池パネルの間に形成される継目部
分が笠木部材で隠蔽されるようになるので、前述したよ
うに、太陽電池パネルの継目部分が雨水に直接さらされ
ず、太陽電池パネルおよび屋根の下地面の間に形成され
る隙間の下り棟側の開口から雨水が屋根の内部へ浸入す
ることがなくなり、屋根全体の防水性能を確保できる。
【0039】また、請求項6に記載の太陽電池パネルに
よれば、脚部および主脚部で太陽電池パネルが屋根の下
地面との間に隙間をあけて、安定して当該下地面に取り
付けられるようになる。また、前述したように、笠木部
材の内部を中空とし、当該笠木部材の上端を大棟に設け
られる換気用の大棟用笠木部材に接続すれば、脚部およ
び主脚部により太陽電池パネルと屋根の下地面との間に
形成される隙間、笠木部材および大棟用笠木部材が連通
され、当該隙間内から笠木部材および大棟用笠木部材へ
外気が流通し、太陽光により加熱された太陽電池パネル
が冷却されるようになる。これにより、屋根の太陽電池
パネルを冷却する冷却性能を確保できる。
【0040】さらに、請求項7に記載の太陽電池パネル
によれば、主脚部を屋根面の傾斜方向に沿って延びる支
持部材の上面に支持させることが可能となり、脚部の下
面を屋根10の下地面18に直接取り付けられるようにな
る。そのうえ、脚部の突出寸法H1を主脚部よりも大きく
設定しているので、主脚部を受ける支持部材の底面の屋
根下地面18からの突出寸法と主脚部の当該底面からの突
出寸法とを足しあわせた寸法と、脚部の屋根下地面から
の突出寸法とを同一寸法とすることが可能となり、下地
面に対して傾くことなく太陽電池パネルを安定して屋根
下地面に取り付けることができる。
【0041】また、請求項8に記載の太陽電池パネルに
よれば、前述の第一発明のように、屋根面14,15の傾斜
方向に沿って延びる少なくとも一つの側方辺23,53,63
を有する太陽電池パネル20,50,60を屋根の下地面18に
取り付けるにあたり、屋根の下地面の太陽電池パネル2
0,50,60の斜辺25,56,64に応じた位置に支持部を設
けたので、側方辺23,53,63を支持部材40の上面に支持
させ、支持部の上面に支持させることが可能となり、太
陽電池パネル20,50,60は、側方辺23,53,63に沿って
延びる一本の支持部材40と、支持部とで支持されるよう
になる。これにより、太陽電池パネル20,50,60は、三
角形の頂点で支持されるいわゆる三点支持状態となり、
下り棟13に沿った支持部材がなくとも、当該太陽電池パ
ネルを安定して当該屋根10の下地面18に取り付けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る建物を示す斜視図
である。
【図2】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび支持
部材を示す斜視図である。
【図3】前記実施形態に係る太陽電池パネルの脚部およ
び主脚部を示す部分断面図である。
【図4】図1のIV-IV線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る建物を示す斜視図
である。
【図6】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび支持
部材を示す斜視図である。
【図7】前記実施形態に係る太陽電池パネルの樋部同士
の接続構造を示す斜視図である。
【図8】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび笠木
部材を示す平面図である。
【図9】本発明の第三実施形態に係る建物を示す斜視図
である。
【図10】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび支持
部材を示す斜視図である。
【図11】本発明の変形例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 太陽電池付屋根 11 大棟 13 下り棟 13A 笠木部材としての下り棟用笠木部材 14 屋根面としての妻側屋根面 15 屋根面としての桁側屋根面 17 隙間 18 屋根の下地面 20 太陽電池パネルとしての三角形太陽電池パネル 23,53,54,63 側方辺としての側方枠部 23A,53A,54A,63A 主脚部 25,56,64 斜辺としての斜枠部 25A,56A,64A 脚部 30 太陽電池パネルとしての長方形太陽電池パネル 50 太陽電池パネルとしての台形太陽電池パネル 60 太陽電池パネルとしての台形太陽電池パネル 70 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E108 AZ01 BB01 BN02 DD05 DF05 ER09 GG16 KK04 LL01 MM01 NN07 5F051 BA03 BA18 EA01 JA02 JA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に延びる大棟と、この大棟の端部から
    斜め下方に延びる下り棟とを有する屋根に設けられ、前
    記下り棟に沿って配列される太陽電池パネルであって、 前記下り棟に沿って延びる斜辺を有する多角形状に形成
    されるとともに、前記斜辺から下方へ突出する脚部が設
    けられていることを特徴とする太陽電池パネル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記屋根の屋根面には、当該屋根面の傾斜方向に沿
    って延びる複数の支持部材が設けられ、これらの支持部
    材の間に配置された長方形状の長方形太陽電池パネルが
    複数配列され、これらの長方形太陽電池パネルは、両端
    縁が前記支持部材に支持され、当該太陽電池パネルは、
    前記複数配列された長方形太陽電池パネルの上端部分に
    設けられるとともに、前記斜辺を有する多角形状に形成
    されることを特徴とする太陽電池パネル。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の太陽電池
    パネルにおいて、前記脚部は、前記斜辺から部分的に突
    出していることを特徴とする太陽電池パネル。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の太陽電池パネルにおいて、前記脚部が設けられた斜辺
    の上方が、前記下り棟に沿って設けられた笠木部材で覆
    われていることを特徴とする太陽電池パネル。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記笠木部材が前記下り棟の全体にわたって延びて
    いることを特徴とする太陽電池パネル。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の太陽電池パネルにおいて、前記斜辺に沿って設けられ
    た前記脚部とは別に、前記屋根の屋根面の傾斜方向に沿
    って延びる側方辺から下方へ突出する主脚部が設けら
    れ、この主脚部および前記脚部により、当該太陽電池パ
    ネルと前記屋根の下地面との間に隙間が形成されている
    ことを特徴とする太陽電池パネル。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記脚部の突出寸法は、前記主脚部よりも大きく設
    定されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  8. 【請求項8】水平に延びる大棟と、この大棟の端部から
    斜め下方に延びる下り棟とを有する屋根に設けられ、前
    記下り棟に沿って配列される太陽電池パネルであって、 前記下り棟に沿って延びる斜辺を有する多角形状に形成
    され、前記屋根の下地面の前記斜辺に応じた位置には、
    当該斜辺を支持する支持部が設けられていることを特徴
    とする太陽電池パネル。
JP32332899A 1999-11-12 1999-11-12 太陽電池パネル Withdrawn JP2001140428A (ja)

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