JP2001139898A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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JP2001139898A
JP2001139898A JP31981299A JP31981299A JP2001139898A JP 2001139898 A JP2001139898 A JP 2001139898A JP 31981299 A JP31981299 A JP 31981299A JP 31981299 A JP31981299 A JP 31981299A JP 2001139898 A JP2001139898 A JP 2001139898A
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Tetsunari Iwade
徹成 岩出
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着時の圧着力依存性が低く、低い圧力で圧
着した場合でも金属板を始めとする各種材料(被保護
体)表面に容易に接着(仮着)することが出来ると共
に、使用後の再剥離性にも優れる表面保護フィルムを提
供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂からなる基材層の
片側に中間層と粘着層がこの順に積層されてなる表面保
護フィルムであって、基材層に接する中間層はスチレン
−共役ジエン系エラストマーの水素添加樹脂100重量
部及び粘着性付与樹脂0〜80重量部を含有する組成物
より構成され、粘着層はスチレン−共役ジエン系エラス
トマーの水素添加樹脂100重量部、粘着性付与樹脂0
〜80重量部及びポリオレフィン系樹脂10〜50重量
部を含有する組成物より構成されていることを特徴とす
る表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板、合成樹脂
板、塗装鋼板、ガラス板等の表面保護用として好適な表
面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば鋼板、アルミニウム
板、ステンレス板等の金属板や、合成樹脂板、塗装鋼
板、ガラス板等の表面をいわゆる表面保護フィルムで保
護することが広く行われている。
【0003】このような表面保護フィルムとして、例え
ば、特開平7−241960号公報では、「スチレン1
〜50重量%とジエン系炭化水素99〜50重量%から
なるランダム共重合体の水素添加物60重量%以上及び
ポリオレフィン40重量%以下の組成からなる(A)層
と、スチレン1〜50重量%とジエン系炭化水素99〜
50重量%からなるランダム共重合体の水素添加物60
重量%未満及びポリオレフィンが40重量%を超える組
成からなる(B)層とを積層してなる表面保護フィル
ム」が開示されている。
【0004】また、例えば、ポリオレフィン系樹脂など
の熱可塑性樹脂からなる基材層の片面に、スチレン−共
役ジエンブロック共重合体系エラストマーもしくはその
水素添加物単独からなる粘着剤またはこれらに粘着性付
与樹脂を混合してなる粘着剤にポリエチレンなどのポリ
オレフィン系樹脂を混合した組成物より形成された表面
保護フィルムが開示されている。この表面保護フィルム
は、粘着層にポリオレフィン系樹脂を含有させることに
よって粘着力を低減させ、使用後の再剥離性を向上させ
ることを骨子としている。
【0005】しかし、上記開示にあるような表面保護フ
ィルムは、粘着層にポリオレフィン系樹脂が均一に混合
されており高弾性となるため、圧着力依存性が高くなっ
て、圧着力が低いと被保護体に接着し難くなるという問
題点や、冬季のような低温雰囲気下でも被保護体表面に
接着し難く剥がれ易くなるという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点に鑑み、接着時の圧着力依存性が低く、低
い圧力で圧着した場合でも金属板を始めとする各種材料
(被保護体)表面に容易に接着(仮着)することが出来
ると共に、使用後の再剥離性にも優れる表面保護フィル
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護フィル
ムは、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層の片側に中
間層と粘着層がこの順に積層されてなる表面保護フィル
ムであって、基材層に接する中間層はスチレン−共役ジ
エン系エラストマーの水素添加樹脂100重量部及び粘
着性付与樹脂0〜80重量部を含有する組成物より構成
され、粘着層はスチレン−共役ジエン系エラストマーの
水素添加樹脂100重量部、粘着性付与樹脂0〜80重
量部及びポリオレフィン系樹脂10〜50重量部を含有
する組成物より構成されていることを特徴とする。
【0008】本発明で基材層用として用いられるポリオ
レフィン系樹脂は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン
樹脂のようなα−オレフィン重合体樹脂などを主体とし
たものであり、具体的には、例えば、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合
体、ポリプロピレン(単独重合体、ランダム共重合体、
ブロック共重合体を包含する)、プロピレン−α−オレ
フィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアクリ
レート共重合体等が挙げられる。これらのポリオレフィ
ン系樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が
併用されても良い。
【0009】本発明で中間層用組成物及び粘着層用組成
物に含有されるスチレン−共役ジエン系エラストマーの
水素添加樹脂としては、例えば、スチレン重合ブロック
とスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロックとから
なるエラストマーの水素添加樹脂や、スチレン−共役ジ
エン−スチレンブロック共重合体の水素添加樹脂等が挙
げられる。これらのスチレン−共役ジエン系エラストマ
ーの水素添加樹脂は、単独で用いられても良いし、2種
類以上が併用されても良い。また、中間層用組成物に含
有されるスチレン−共役ジエン系エラストマーの水素添
加樹脂と粘着層用組成物に含有されるスチレン−共役ジ
エン系エラストマーの水素添加樹脂とは、同一のもので
あっても良いし、異なるものであっても良い。
【0010】スチレン−共役ジエン系エラストマーの水
素添加樹脂として用いられ得るスチレン重合ブロックと
スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロックとからな
るエラストマーの水素添加樹脂とは、一般式X−Y−Z
で表されるスチレン重合ブロックとスチレン−共役ジエ
ンランダム共重合ブロックとからなるエラストマー中の
共役ジエン部分の二重結合が水素添加された樹脂であ
る。
【0011】上記式中、Xはスチレン重合ブロックを示
し、Yはスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロック
を示し、Zはスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ックであって、スチレンの共重合比がYよりも大きいテ
ーパーブロックを示す。
【0012】また、共役ジエンとは、エチレン結合2個
が直接単結合で結合している構造(C=C−C=C)を
有する炭化水素であり、例えば、ブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン等が挙げられるが、なかでもブタジエンや
イソプレンが好適に用いられる。これらの共役ジエン
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
【0013】上記スチレン重合ブロックとスチレン−共
役ジエンランダム共重合ブロックとからなるエラストマ
ーを構成する全モノマー中、スチレンと共役ジエンとの
割合は、特に限定されるものではないが、重量比でスチ
レン/共役ジエンが5/95〜60/40であることが
好ましく、より好ましくは7/93〜40/60であ
る。
【0014】スチレン/共役ジエン(重量比)が5/9
5未満であると、得られる表面保護フィルムの再剥離性
が低下することがあり、逆にスチレン/共役ジエン(重
量比)が60/40を超えると、得られる表面保護フィ
ルムの被保護体に対する接着性(仮着性)が低下するこ
とがある。
【0015】スチレン重合ブロックとスチレン−共役ジ
エンランダム共重合ブロックとからなるエラストマー中
におけるスチレン重合ブロックの結合含量は、3重量%
以上であることが好ましく、より好ましくは3〜20重
量%であり、且つ、スチレン重合ブロックとスチレン−
共役ジエンランダム共重合ブロックとからなるエラスト
マー中におけるスチレンの結合含量は、全モノマーの3
〜50重量%であることが好ましく、より好ましくは5
〜40重量%であり、特に好ましくは5〜25重量%で
ある。
【0016】上記スチレンの結合含量が全モノマーの3
重量%未満であると、得られる表面保護フィルムの再剥
離性が低下することがあり、逆にスチレンの結合含量が
全モノマーの50重量%を超えると、得られる表面保護
フィルムの被保護体に対する接着性(仮着性)が低下す
ることがある。
【0017】スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ック中における共役ジエン部分のビニル結合量は、60
重量%を超える量であることが好ましく、より好ましく
は70重量%以上であり、特に好ましくは80重量%以
上である。尚、ここで言うビニル結合とは、共役ジエン
化合物が1,2−又は3,4−結合位の二重結合で重合
したモノマーユニットを意味する。上記共役ジエン部分
のビニル結合量が60重量%以下であると、得られる表
面保護フィルムの被保護体に対する接着性(仮着性)が
低下することがある。
【0018】スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ック中における共役ジエン部分の二重結合の水素添加率
は、80モル%以上であることが好ましく、より好まし
くは90モル%以上であり、特に好ましくは95〜10
0モル%の飽和された状態である。上記共役ジエン部分
の二重結合の水素添加率が80モル%未満であると、得
られる表面保護フィルムの熱安定性や耐候性が乏しくな
ることがある。
【0019】スチレン重合ブロックとスチレン−共役ジ
エンランダム共重合ブロックとからなるエラストマーの
水素添加樹脂は、特に限定されるものではないが、ポリ
スチレン換算の重量平均分子量が5万〜40万であるこ
とが好ましく、より好ましくは8万〜20万である。ス
チレン重合ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共
重合ブロックとからなるエラストマーの水素添加樹脂の
上記重量平均分子量が5万未満であると、得られる表面
保護フィルムの再剥離性が低下することがあり、逆に上
記重量平均分子量が40万を超えると、得られる表面保
護フィルムの被保護体に対する接着性(仮着性)が低下
することがある。
【0020】また、同じくスチレン−共役ジエン系エラ
ストマーの水素添加樹脂として用いられ得るスチレン−
共役ジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加樹脂
としては、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体中のブタジエン部分の二重結合が水素添
加されたスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロ
ック共重合体(SEBS)やスチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体中のイソプレン部分の二重結合
が水素添加されたスチレン−エチレン−プロピレン−ス
チレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられる。
【0021】上記スチレン−共役ジエン−スチレンブロ
ック共重合体の結合形態は、ジブロック型、トリブロッ
ク型、テーパーブロック型、直鎖状マルチブロック型等
のいずれの形態であっても良いし、これらが混在した形
態であっても良い。
【0022】上記スチレン−共役ジエン−スチレンブロ
ック共重合体中における共役ジエン部分の二重結合の水
素添加率は、前記スチレン重合ブロックとスチレン−共
役ジエンランダム共重合ブロックとからなるエラストマ
ーの水素添加樹脂の場合と同様の理由により、80モル
%以上であることが好ましく、より好ましくは90モル
%以上であり、特に好ましくは95〜100モル%の飽
和された状態である。
【0023】また、スチレン−共役ジエン−スチレンブ
ロック共重合体の水素添加樹脂は、前記スチレン重合ブ
ロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロック
とからなるエラストマーの水素添加樹脂の場合と同様の
理由により、ポリスチレン換算の重量平均分子量が5万
〜40万であることが好ましく、より好ましくは8万〜
20万である。
【0024】前記スチレン重合ブロックとスチレン−共
役ジエンランダム共重合ブロックとからなるエラストマ
ーの水素添加樹脂及び上記スチレン−共役ジエン−スチ
レンブロック共重合体の水素添加樹脂は、それぞれ単独
で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0025】本発明で中間層用組成物及び粘着層用組成
物に含有されても良い粘着性付与樹脂としては、例え
ば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノー
ル系樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香
族系石油樹脂、クマロンインデン系樹脂並びにこれらの
水素添加樹脂等が挙げられる。これらの粘着性付与樹脂
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。また、中間層用組成物に含有される粘着性付
与樹脂と粘着層用組成物に含有される粘着性付与樹脂と
は、同一のものであっても良いし、異なるものであって
も良い。
【0026】本発明においては、中間層用組成物及び粘
着層用組成物中に上記粘着性付与樹脂は必ずしも含有さ
れなくても良いが、前記スチレン−共役ジエン系エラス
トマーの水素添加樹脂100重量部に対し80重量部以
下の上記粘着性付与樹脂を含有させることにより、得ら
れる表面保護フィルムの再剥離性を損ねることなく、被
保護体に対する接着性(仮着性)を効果的に向上させる
ことが出来る。中間層用組成物及び粘着層用組成物中に
おける上記粘着性付与樹脂の含有量がスチレン−共役ジ
エン系エラストマーの水素添加樹脂100重量部に対し
て80重量部を超えると、得られる表面保護フィルムの
再剥離性が損なわれることがある。
【0027】本発明においては、粘着層用組成物中に前
記スチレン−共役ジエン系エラストマーの水素添加樹脂
100重量部に対して10〜50重量部のポリオレフィ
ン系樹脂が含有されていることが必要である。
【0028】上記ポリオレフィン系樹脂としては、基材
層用として用いられ得るのと同様の前記各種ポリオレフ
ィン系樹脂が挙げられる。これらのポリオレフィン系樹
脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用さ
れても良い。
【0029】粘着層用組成物中における上記ポリオレフ
ィン系樹脂の含有量がスチレン−共役ジエン系エラスト
マーの水素添加樹脂100重量部に対して10重量部未
満であると、得られる表面保護フィルムの再剥離性が不
十分となることがあり、逆にスチレン−共役ジエン系エ
ラストマーの水素添加樹脂100重量部に対して50重
量部を超えると、得られる表面保護フィルムの被保護体
に対する接着性(仮着性)が低くなったり、圧着力依存
性が高くなることがある。
【0030】本発明における中間層用組成物及び粘着層
用組成物中には、上述した各成分以外に、本発明の課題
達成を阻害しない範囲で必要に応じて、例えばα−メチ
ルスチレンの単独重合体やα−メチルスチレンとテルペ
ン類との共重合体等のようなα−メチルスチレン系樹脂
や脂肪酸アミド等の再剥離性向上剤、例えば高級アルキ
ル基が導入されたポリエチレンイミン等の経時粘着力
(経時接着力)昂進防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤、
界面活性剤、カップリング剤、酸化防止剤(老化防止
剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤等の
各種添加剤の1種もしくは2種以上が含有されていても
良い。
【0031】また、本発明においては、中間層用組成物
と粘着層用組成物からポリオレフィン系樹脂を除く部分
の組成物とは、同一の組成であっても良いし、異なる組
成であっても良い。
【0032】本発明の表面保護フィルムの製造方法は、
特別なものではなく、例えば、3層共押出法を採用し
て、基材層用の前記ポリオレフィン系樹脂、中間層用の
上記組成物及び粘着層用の上記組成物とを同時に押出し
て、この順に積層し、一気に表面保護フィルムを製造し
ても良いし、また、ポリオレフィン系樹脂からなる基材
層、中間層用組成物より構成される中間層及び粘着層用
組成物より構成される粘着層とをそれぞれ個別に予め作
製しておき、この順に積層して表面保護フィルムを製造
しても良いが、製造装置や製造工程が簡単で生産性に優
れ、且つ、積層強度もより高くなる3層共押出法を採用
することが好ましい。
【0033】こうして得られる本発明の表面保護フィル
ムは、特に限定されるものではないが、基材層の厚みが
20〜200μmであることが好ましく、中間層と粘着
層との総厚みが3〜20μmであり、且つ、中間層と粘
着層との厚み比が1/1〜10/1であることが好まし
く、より好ましくは2/1〜5/1である。
【0034】本発明の表面保護フィルムは、主として金
属板の表面保護用として用いられるが、これらの用途に
限定されるものではなく、他の材料(被保護体)の表面
保護用として用いられても良い。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0036】(実施例1)基材層用のポリオレフィン系
樹脂としてランダムポリプロピレン(商品名「J215
W」、グランドポリマー社製)を準備した。また、中間
層用の組成物として、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体の水素添加樹脂{SEBS(商品名
「クレイトンG−1657」、シェルジャパン社製)}
100重量部、脂環族系水添石油樹脂(商品名「アルコ
ンP100」、荒川化学工業社製)10重量部、α−メ
チルスチレン樹脂(商品名「エンデックス155」、理
化ハーキュレス社製)10重量部及び酸化防止剤(商品
名「イルガノックス1010」、チバスペシャルティケ
ミカルズ社製)1重量部からなる組成物を準備した。さ
らに、粘着層用の組成物として、上記中間層用の組成物
121重量部に対し、ランダムポリプロピレン「J21
5W」10重量部をさらに含有させた組成物を準備し
た。次いで、上記基材層用のポリプロピレン、中間層用
の組成物及び粘着層用の組成物を3層共押出法により押
し出して、厚み50μmの基材層、厚み7μmの中間層
及び厚み3μmの粘着層がこの順に積層されてなる表面
保護フィルムを作製した。
【0037】(実施例2、3)及び(比較例1)粘着層
用の組成物を表1に示す組成としたこと以外は実施例1
の場合と同様にして、表面保護フィルムを作製した。
【0038】(比較例2、3)中間層を設けることな
く、基材層用のポリプロピレンと表1に示す組成の粘着
層用組成物とを2層共押出法により押し出して、厚み5
0μmの基材層に厚み10μmの粘着層が積層されてな
る表面保護フィルムを作製した。
【0039】実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた
表面保護フィルムの性能(圧着力依存性、高速剥離
力)を以下の方法で評価した。その結果は表1に示し
た。
【0040】圧着力依存性:JIS Z−0237
「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準拠して、SU
S板に表面保護フィルムの粘着層を圧着し接着試験片を
作製した後、この接着試験片の180度角剥離粘着力
(N/25mm)を測定した。尚、SUS板に対する表
面保護フィルムの圧着時の圧着力(線圧)は、30N/
cm、100N/cm及び200N/cmの3条件で行
った。
【0041】高速剥離力:線圧100N/cmで圧着
して作製した接着試験片を30m/分の速度で衝撃的に
高速剥離して180度角剥離粘着力を測定し、高速剥離
力(N/25mm)とした。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、ポリオレ
フィン系樹脂からなる基材層とスチレン−共役ジエン系
エラストマーの水素添加樹脂を主成分とする粘着性を有
する中間層及び主成分であるスチレン−共役ジエン系エ
ラストマーの水素添加樹脂の特定量とポリオレフィン系
樹脂の特定量とが含有されている上記中間層より粘着性
が適度に低減された粘着層がこの順に積層された3層構
成となされているので、圧着力依存性が低く、相対的に
低い圧力で圧着した場合でも被保護体表面に容易に接着
(仮着)することが出来る。また、被保護体表面には粘
着性が適度に低減された粘着層が接しているので、使用
後は被保護体表面から容易に再剥離することが可能であ
り、被保護体表面に糊残り現象や汚染を生じることもな
い。
【0044】以上述べたように、本発明の表面保護フィ
ルムは、優れた接着性(仮着性)と表面保護機能及び優
れた再剥離性を兼備するので、金属板を始めとする各種
材料(被保護体)の表面保護用として好適に用いられ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなる基材層の
    片側に中間層と粘着層がこの順に積層されてなる表面保
    護フィルムであって、基材層に接する中間層はスチレン
    −共役ジエン系エラストマーの水素添加樹脂100重量
    部及び粘着性付与樹脂0〜80重量部を含有する組成物
    より構成され、粘着層はスチレン−共役ジエン系エラス
    トマーの水素添加樹脂100重量部、粘着性付与樹脂0
    〜80重量部及びポリオレフィン系樹脂10〜50重量
    部を含有する組成物より構成されていることを特徴とす
    る表面保護フィルム。
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