JP2001139654A - 常温硬化性舗装材 - Google Patents

常温硬化性舗装材

Info

Publication number
JP2001139654A
JP2001139654A JP31951599A JP31951599A JP2001139654A JP 2001139654 A JP2001139654 A JP 2001139654A JP 31951599 A JP31951599 A JP 31951599A JP 31951599 A JP31951599 A JP 31951599A JP 2001139654 A JP2001139654 A JP 2001139654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
curing agent
curing
weight
cold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31951599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3149413B1 (ja
Inventor
Tsutomu Tokushige
勤 徳重
Masaru Suzuki
賢 鈴木
Akira Hikata
章 日方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Covestro Urethane Co Ltd
Original Assignee
Sumika Bayer Urethane Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumika Bayer Urethane Co Ltd filed Critical Sumika Bayer Urethane Co Ltd
Priority to JP31951599A priority Critical patent/JP3149413B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3149413B1 publication Critical patent/JP3149413B1/ja
Publication of JP2001139654A publication Critical patent/JP2001139654A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、発ガン性の疑いが極めて高いMO
CAを使用せず、ウレタンプレポリマーと塩素を含まな
い芳香族ジアミンとポリオール等の硬化剤を混合し、可
使時間をある程度保持し、硬化が速く、かつ優れた機械
的特性を有する常温硬化舗装材を提供する。 【解決手段】 トリレンジイソシアネートとポリオール
との反応によって得られるイソシアネート基末端プレポ
リマーを含んでなる主剤とジメチルチオトルエンジアミ
ンとポリオールを含んでなる硬化剤からなる2液型常温
硬化舗装材

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陸上競技場、工場
床、駐車場、遊歩道、児童公園、遊園地、建築物の屋上
等に用いられる常温硬化舗装材に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、2液型の常温硬化舗装材について、いくつかの提案
がなされている。トリレンジイソシアネートとポリオー
ルを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマ
ーを主成分とする主剤と、3,3’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)とポリオ
ールの混合物を主成分とする硬化剤を現場混合施工方式
により2液型常温硬化性ポリウレタンポリウレア防水
材、塗り床材を製造する方法が特公昭56−40205
号公報に提案されている。
【0003】また、MOCAを使用した混合物の反応性
をコントロールする方法として、アニリンと2−クロロ
アニリンとをホルムアルデヒドで縮合した芳香族ジアミ
ンを使用する方法が特開昭63−105018号公報
に、またジエチルトルエンジアミンとMOCAを併用す
る方法が特開平8−34829号公報に提案されてい
る。
【0004】しかしながら、硬化剤中の主成分として使
用するMOCAは、ヒトに対して恐らく発ガン性がある
(International Agency for Research on Cancer)と
され、MOCAを含有する硬化剤の生産及び現場施工に
際しては、健康に対する万全の防護措置が要求されてい
る。またMOCAは、常温では固体で融点は98℃以上
であり、ポリオール、可塑剤等への溶解が困難であり、
高硬度の成型物を得るためにMOCAは多量に使用する
と低温で析出する事から、高硬度の成型物が得られない
欠点があった。アニリンとホルムアルデヒドで縮合した
芳香族ジアミン(ジアミノジフェニルメタン)やジエチ
ルトルエンジアミンとMOCAを併用する方法では初期
反応があまりに早すぎるため、初期粘度が上昇し可使時
間が短くなり作業性及び平滑性が悪くなり仕上がりに不
具合が生じる欠点があった。
【0005】また、イソシアネート基末端プレポリマー
とジメチルチオトルエンジアミン(DMTDA)を用い
て衝突混合方式の混合装置によって注型またはスプレー
成形によりウレタンエラストマーを製造する方法が特開
平8−85717号公報に提案されている。しかしなが
ら、NCO/OH比=4/1〜30/1モル比の範囲で
反応して得たイソシアネート基末端プレポリマーおよび
DMTDAから硬化物を得るには、手塗り施工するため
の充分な可使時間がとれない欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヒトに対
する発ガン性が無く、優れた機械的特性を有し且つ作業
に必要な可使時間を十分保て、硬化が速い2液型常温硬
化舗装材を得るため鋭意検討を重ねた結果、本発明を完
成するに至った。本発明において、トリレンジイソシア
ネートとポリオールを反応して得られるイソシアネート
基末端プレポリマーを含んでなる主剤と、硬化剤として
塩素を含まない常温液状の芳香族ジアミンであるジメチ
ルチオトルエンジアミンとポリオキシアルキレンポリオ
ールを所定の割合で用いた混合物から2液型の常温硬化
舗装材が見出された。
【0007】本発明は、トリレンジイソシアネートとポ
リオールとのNCO/OHの当量比が1.5/1〜3.
0/1である反応により得られるイソシアネート基末端
プレポリマーを含んでなる主剤と、ジメチルチオトルエ
ンジアミン(DMTDA)とポリオールを含んでなる硬
化剤からなる2液型の常温硬化舗装材において、DMT
DAの含量が硬化剤の1〜60重量%であり、ポリオー
ルの含量が硬化剤の5〜90重量%であり、主剤のイソ
シアネート基と硬化剤のアミノ基と水酸基との当量比が
0.8〜1.5である常温硬化舗装材を提供する。
【0008】本発明は、イソシアネート基末端プレポリ
マーを主成分とする主剤と、ジメチルチオトルエンジア
ミン(DMTDA)とポリオールを含んでなる硬化剤か
ら得られる2液型の常温硬化舗装材の製造方法であっ
て、主剤のイソシアネート基と硬化剤のアミノ基と水酸
基との当量比が0.8〜1.5となるように主剤と硬化
剤を混合し、硬化してなる常温硬化舗装材の製造方法を
も提供する。
【0009】本発明において主剤に含まれるイソシアネ
ート基末端プレポリマーは、トリレンジイソシアネート
とポリオールとの反応により得られる。NCO/OH当
量比が1.5/1〜3/1に本用途では限定されるが、
得られたプレポリマー中に未反応として遊離の状態で残
存するモノメリックトリレンジイソシアネートができる
だけ少量にするには、仕込まれるトリレンジイソシアネ
ートとポリオールのNCO/OH当量比が2.1/1以
下にする事が望ましい。
【0010】トリレンジイソシアネートには、2,4−
トリレンジイソシアネートが65〜100重量%の量で
用いられることが好ましい。
【0011】イソシアネート基末端プレポリマーに用い
られるポリオールには、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリエーテルポリオール(例えば、ポリオキシポリ
アルキレンポリオール)、ポリエステルポリオール、ポ
リカプロラクトンポリオール等がある。
【0012】ポリオールは、常温液状である分子量10
0〜10000のポリオキシアルキレンポリオールが好
ましい。ポリオキシアルキレンポリオールは、例えば水
酸基数2〜4の多価アルコール(例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール)にアルキレンオキサイド(例えば、プロピ
レンオキサイド、エチレンオキサイド)を付加重合して
得られる。ポリオールとしては、ポリプロピレンエーテ
ルポリオールが最適である。
【0013】イソシアネート基末端プレポリマーのイソ
シアネート含有率は1〜10重量%の範囲が望ましい。
【0014】イソシアネート基末端プレポリマーの量
は、主剤の50重量%以上、例えば70〜100重量%
であってよい。主剤は、イソシネート末端プレポリマー
の他に、キシレン、酢酸ブチル等の溶剤、ジオクチルフ
タレート、ジオクチルアジペート等の可塑剤、ジメチル
シロキサン系、ポリアクリレート系等の消泡剤を含有し
てよい。
【0015】硬化剤は、反応成分として、ジメチルチオ
トルエンジアミンおよびポリオールを含有する。
【0016】本発明における硬化剤の必須成分であるジ
メチルチオトルエンジアミン(DMTDA)は、3,5
−ジメチルチオ−2,4−トルエンジアミン、3,5−
ジメチルチオ−2,6−トルエンジアミン及びその異性
体混合物であってよい。3,5−ジメチルチオ−2,4
−トルエンジアミンと3,5−ジメチルチオ−2,6−
トルエンジアミン混合物において、混合率(重量比)は
特に限定されないが、65/35〜100/0、例えば
80/20のものが用いられる。
【0017】DMTDAの量は、硬化剤の1〜60重量
%、好ましくは1〜30重量%であってよい。DMTD
Aが硬化剤中の60重量%以上である場合、反応が早く
なり、施工環境が常温以上の場合(冬場以外)、作業に
必要な可使時間が得られなくなり、色むらの発生、気泡
巻き込み、平滑性が著しく失われる等の問題を生じる。
DMTDAが1重量%以下である場合は、常温以下時の
硬化性は悪くなり、未反応のポリオール等が残りいつま
でも表面粘着が消えない等の問題が発生する。このよう
な硬化剤中のDMTDAとポリオールの使用割合を用い
ることによって、高温時、低温時において可使時間と硬
化性でバランスがとれた通年施工可能なウレタン常温硬
化舗装材を提供することができる。
【0018】硬化剤に用いられるポリオールは、主剤の
プレポリマー末端NCO基と反応し、硬化物の物理特性
に大きく影響する為、ポリテトラメチレングリコール、
ポリエーテルポリオール(ポリオキシアルキレンポリオ
ール)、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン
ポリオール等であってよい。ポリオールは、常温液状の
分子量100〜10000のポリオキシアルキレンポリ
オールが好ましく、ポリプロピレンエーテルポリオール
が最適である。硬化剤中に含まれるポリオールは、主剤
のイソシアネート基末端プレポリマーを得るために使用
するポリオールと同じであっても、異なっていてもよ
い。硬化剤中に含まれるポリオールの量は、5〜90重
量%、好ましくは5〜50重量%であってよい。また、
硬化剤中にポリオールの使用量は、要求物性に応じて、
主剤のプレポリマーの使用量100重量部に対して、5
〜90重量部で調整することができる。
【0019】硬化剤は、DMTDAとポリオール以外の
添加剤として、オクチル酸鉛(PbOct)、ナフテン
酸鉛、ジブチル錫ジラウレート、ジメチル錫ジラウレー
ト等の触媒、ジメチルシロキサン系、ポリアクリレート
系等の消泡剤、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブ
チルフタレート、ジオクチルアジペート等の可塑剤、酸
化チタン、ベンガラ、酸化クロム、カーボンブラック等
の顔料、炭酸カルシウム(CaCO3)、硫酸バリウ
ム、ゼオライト、シリカ、タルク、無水石膏(CaSO
4)、雲母、ゼオライト等の無機充填剤、ヒンダードフ
ェノール、ヒンダードアミン、ベンゾチアゾール等の耐
候安定剤を含むことができる。DMTDAとポリオール
以外の添加剤の量は、硬化剤の90重量%以下、例えば
50〜80重量%であってよい。
【0020】トリレンジイソシアネートとポリオールと
の反応により得られるイソシアネート基末端プレポリマ
ーを含んでなる主剤と、DMTDAとポリオールを含ん
でなる硬化剤を、主剤のイソシアネート基と硬化剤のア
ミノ基と水酸基との当量比が0.8〜1.5となるよう
に混合し、被塗布物上に流し、常温(例えば5〜35
℃)で硬化せしめる。主剤のイソシアネート基と硬化剤
のアミノ基と水酸基との当量比が0.8以下では、未反
応のポリオールが残り硬化不良となり、1.5を超える
と硬化物の表面が湿気との反応により発泡現象を起こし
本発明の目的は達成できない。
【0021】被塗布物とは、砕石転圧層、アスファルト
コンクリート層、コンクリート、モルタルコンクリート
などであってよい。基盤の表面が、平面であっても、凹
凸があってもよい。被塗布物は、土、コンクリート、モ
ルタルなどの建築、土木などに一般的に用いられる下
地、または金属、木材、樹脂ゴムなどの下地が挙げられ
る。被塗布物に設けた舗装材の厚さは、0.1〜30m
m、例えば0.5〜15mmであってよい。
【0022】本発明の方法により、塩素を含む芳香族ジ
アミンを使用せず、夏場の高温下でも比較的可使時間を
長く保ち、冬場の低温時においても短時間で硬化せしめ
る2液型常温硬化性ポリウレタンポリウレア防水材、塗
り床材を得られる。本発明で得られる舗装材は従来品よ
り、硬化が早いため補修用としても用いられる。
【0023】本発明の舗装材は、陸上競技場、工場床、
駐車場、遊歩道、児童公園、遊園地、建築物の屋上等な
どに用いることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するために実施例
及び比較例をあげて説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。例中の部は重量部を表し
ている。実施例と比較例において、以下の方法で測定を
行った。
【0025】可使時間と硬化時間 安田精機製ドライニングタイムテスターを使用して、2
5℃、60%RHの条件で、検針による窪みが発生した
時点までを可使時間とし、傷がつかなくなった時間を硬
化時間とした。引張強度と伸び 25℃、60%RHの条件で7日間硬化させて得られた
厚さ2mmのシートについて、JIS K 7312 ダ
ンベル状3号形試験片を8.3mm/secの速度で引っ張
り、強度、伸びを測定した。硬度 25℃、60%RHの条件で7日間硬化させて得られた
厚さ12mmのシートについて、JIS K 7312
スプリング硬さ試験機タイプAまたはタイプDを用い
て、硬度を測定した。
【0026】実施例1 トリレンジイソシアネート(2,4−トリレンジイソシ
アネートと2,6−トリレンジイソシアネートの80/
20の混合物)(TDI) 134部にポリオールB 3
20部、ポリオールC 546部を窒素雰囲気下にて加
え、混合したのち、80℃で20時間反応させたのち冷
却し、イソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤
(i)を調製した。得られたイソシアネート基末端プレポ
リマーの主剤(i)のイソシアネート基含有量は3%、粘
度は6000mPa・s/25℃であった。
【0027】ジメチルチオトルエンジアミン(3,5−
ジメチルチオ−2,4−トルエンジアミンと3,5−ジ
メチルチオ−2,6−トルエンジアミンの80/20の
混合物)(DMTDA) 6部、ポリオールD 14部、
ジオクチルフタレート(DOP)20部、CaCO3
8.5部、CaSO4 1部、オクチル酸鉛(Pb含有量
20%)(OctPb) 0.5部を二軸撹拌機で混合し、硬化
剤(i)を得た。
【0028】主剤(i)99.3部と硬化剤(i)100部
(主剤(i)におけるイソシアネート基と硬化剤(i)におけ
るアミノ基および水酸基との当量比1.1)を、プロペ
ラミキサーで撹拌混合し、ガラス板上に枠を設け2mmの
厚さに塗布し、25℃、60%RHの条件で可使時間と
硬化時間を測定した。また同じ方法で、金型に流し、2
5℃、60%RHの条件で7日間硬化させて得られたシ
ートを物性測定した。測定結果は、表1に示す通り適度
の可使時間、硬化時間を示し、硬化物の硬度は52Aで
高い引張強度、適度な伸びを示した。
【0029】実施例2 TDI 290部にポリオールA 150部、ポリオール
B 300部、ポリオールD 160部を窒素雰囲気下に
て加え、混合したのち、80℃で20時間反応させたの
ち冷却し、キシレン 100部加え、イソシアネート基
末端プレポリマーを含む主剤(ii)を調製した。得られ
たイソシアネート基末端プレポリマーの主剤(ii)のイソ
シアネート基含有量は7%、粘度は5000mPa・s
/25℃であった。DMTDA 10部、ポリオールD
10部、DOP 20部、CaCO3 58.5部、Ca
SO4 1部、オクチル酸鉛(Pb含有量20%)(OctP
b) 0.5部を二軸撹拌機で混合し、硬化剤(ii)を得
た。主剤(ii)48.3部と硬化剤(ii)100部(主剤(i
i)におけるイソシアネート基と硬化剤(ii)におけるアミ
ノ基および水酸基との当量比1.1)から得られた硬化
物の結果は表1に示す通り適度の可使時間、硬化時間を
示し、硬化物の硬度は55Dで高い引張強度、適度な伸
びを示す。
【0030】実施例3 DMTDA 14部、ポリオールD 6部、DOP 20
部、CaCO3 58.5部、CaSO4 1部、オクチル
酸鉛(Pb含有量20%)(OctPb) 0.5部を二軸撹拌
機で混合し、硬化剤(iii)を得た。主剤(ii)88.7重
量部と硬化剤(iii)100重量部(主剤(ii)におけるイ
ソシアネート基と硬化剤(iii)におけるアミノ基および
水酸基との当量比1.1)から得られた硬化物の結果は
表1に示す通り適度の可使時間、硬化時間を示し、硬化
物の硬度は65Dまで達し高い引張強度、適度な伸びを
示す。
【0031】比較例1 MOCA 6部、ポリオールD 14部、DOP 20
部、CaCO3 58.5部、CaSO4 1部、オクチル
酸鉛 (Pb含有量20%)(OctPb)0.5部を二軸撹拌
機で混合し、硬化剤(iv)を得た。主剤(i)82.0重量
部と硬化剤(iv)100重量部(主剤(i)におけるイソシ
アネート基と硬化剤(iv)におけるアミノ基および水酸基
との当量比1.1)から得られた硬化物の結果は表1に
示す通り硬化物の硬度は50Aで引っ張り強度、伸びは
適度な値を示し、適度の可使時間ではあるが、硬化時間
が遅い事を示す。
【0032】比較例2 MOCA 10部、ポリオールD 10部、DOP 20
部、CaCO3 58.5部、CaSO4 1部、オクチル
酸鉛(Pb含有量20%)(OctPb) 0.5部を二軸撹拌
機で混合し、硬化剤(v)を得た。主剤(ii)53.3重量
部と硬化剤(v)100重量部(主剤(ii)におけるイソシ
アネート基と硬化剤(v)におけるアミノ基および水酸基
との当量比1.1)から得られた硬化物の結果は表1に
示す通り硬化物の硬度は55Dで引っ張り強度、伸びは
適度な値を示し、適度の可使時間ではあるが、硬化時間
が遅い事を示す。
【0033】比較例3 MOCA 14部、ポリオールD 6部、DOP 20
部、CaCO3 58.5部、CaSO4 1部、オクチル
酸鉛(Pb含有量20%)(OctPb) 0.5部を二軸撹拌
機で混合し、硬化剤(vi)を得た。しかし翌日にはMOC
Aが析出した為、主剤(ii)と硬化剤(vi)から硬化物は得
られなかった。
【0034】
【表1】
【0035】ポリオールA プロピレングリコールのプロピレンオキサイド付加重合
ポリオール(OH価:490mgKOH/g、分子量230) ポリオールB プロピレングリコールのプロピレンオキサイド付加重合
ポリオール(OH価:37mgKOH/g、分子量3000) ポリオールC グリセリンのプロピレンオキサイド付加重合ポリオール
(OH価:56mgKOH/g、分子量3000) ポリオールD グリセリンのプロピレンオキサイド付加重合ポリオール
(OH価:33mgKOH/g、分子量5000)
【0036】
【発明の効果】本発明による塩素を含まない常温液状の
芳香族ジアミンであるDMTDAを使用する事で、発ガ
ン性の疑いが極めて高いMOCAを使用せず、冬場の低
温時に析出しない硬化剤を用い高硬度を必要とする床材
等の用途及び、通年に渡り床材等の用途で必要な可使時
間を保持し、迅速に硬化し、かつ優れた機械的特性を有
する常温硬化舗装材が施工できるので、工期が限られた
物件、作業時間が限られた施工に有用である。また施工
して得られた舗装材は、適切な弾性と機械的強度を有し
ており、膨れ、亀裂、はく離が生じないので、屋外であ
っても長期間にわたって好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日方 章 兵庫県尼崎市久々知3丁目13番26号 住友 バイエルウレタン株式会社内 Fターム(参考) 4J034 BA02 BA03 CA01 CA03 DG02 DG03 DG04 HA02 HA07 HA11 HC12 HC52 KA01 KB04 KD12 KD21 QC05 RA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリレンジイソシアネートとポリオール
    とのNCO/OHの当量比が1.5/1〜3.0/1で
    ある反応により得られるイソシアネート基末端プレポリ
    マーを含んでなる主剤と、ジメチルチオトルエンジアミ
    ン(DMTDA)とポリオールを含んでなる硬化剤から
    なる2液型の常温硬化舗装材において、DMTDAの含
    量が硬化剤の1〜60重量%であり、ポリオールの含量
    が硬化剤の5〜90重量%であり、主剤におけるイソシ
    アネート基と硬化剤におけるアミノ基および水酸基との
    当量比が0.8〜1.5である常温硬化舗装材。
  2. 【請求項2】 ポリオールが、分子量が100〜100
    00のポリオキシアルキレンポリオールである請求項1
    記載の常温硬化舗装材。
  3. 【請求項3】 トリレンジイソシアネートの65重量%
    以上が、2,4−トリレンジイソシアネートである請求
    項1記載の常温硬化舗装材。
  4. 【請求項4】 イソシアネート基末端プレポリマーのN
    CO含有率が1〜10重量%である請求項1記載の常温
    硬化舗装材。
  5. 【請求項5】 DMTDAの含量が硬化剤の1〜30重
    量%であり、ポリオールの含量が硬化剤の5〜50重量
    %である請求項1記載の常温硬化舗装材。
  6. 【請求項6】 イソシアネート基末端プレポリマーを主
    成分とする主剤と、ジメチルチオトルエンジアミン(D
    MTDA)とポリオールを含んでなる硬化剤から得られ
    る2液型の常温硬化舗装材の製造方法であって、主剤の
    イソシアネート基と硬化剤のアミノ基と水酸基との当量
    比が0.8〜1.5となるように主剤と硬化剤を混合
    し、硬化してなる常温硬化舗装材の製造方法。
JP31951599A 1999-11-10 1999-11-10 常温硬化性舗装材 Expired - Fee Related JP3149413B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31951599A JP3149413B1 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 常温硬化性舗装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31951599A JP3149413B1 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 常温硬化性舗装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3149413B1 JP3149413B1 (ja) 2001-03-26
JP2001139654A true JP2001139654A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18111098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31951599A Expired - Fee Related JP3149413B1 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 常温硬化性舗装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3149413B1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335741A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Asahi Glass Co Ltd 二液型ポリウレタン系防水材
JP2003096153A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd 二液硬化型ポリウレタン舗装材
JP2007010420A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Asahi Glass Ceramics Co Ltd 不定形耐火物の坏土の可使時間測定方法およびそれに使用する測定装置
JP2011202018A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ポリウレタン塗膜材用硬化剤、及びこれを用いたポリウレタン塗膜材用二液型キット
JP2011202017A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ポリウレタン塗膜材用硬化剤、及びこれを用いたポリウレタン塗膜材用二液型キット
US8945911B2 (en) 2009-05-14 2015-02-03 Sony Corporation Optical detector
JP2016113854A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 住化コベストロウレタン株式会社 弾性舗装体の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103980458B (zh) * 2014-05-05 2016-03-09 北京新世纪纳米塑胶材料有限公司 由聚氨酯弹性体制备的体育场地耐磨层材料及其制备方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335741A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Asahi Glass Co Ltd 二液型ポリウレタン系防水材
JP2003096153A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd 二液硬化型ポリウレタン舗装材
JP2007010420A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Asahi Glass Ceramics Co Ltd 不定形耐火物の坏土の可使時間測定方法およびそれに使用する測定装置
JP4588559B2 (ja) * 2005-06-29 2010-12-01 Agcセラミックス株式会社 不定形耐火物の坏土の可使時間測定方法およびそれに使用する測定装置
US8945911B2 (en) 2009-05-14 2015-02-03 Sony Corporation Optical detector
US9228950B2 (en) 2009-05-14 2016-01-05 Sony Corporation Optical detector
US9651492B2 (en) 2009-05-14 2017-05-16 Sony Corporation Optical detector
JP2011202018A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ポリウレタン塗膜材用硬化剤、及びこれを用いたポリウレタン塗膜材用二液型キット
JP2011202017A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ポリウレタン塗膜材用硬化剤、及びこれを用いたポリウレタン塗膜材用二液型キット
JP2016113854A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 住化コベストロウレタン株式会社 弾性舗装体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3149413B1 (ja) 2001-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3114557B2 (ja) 常温硬化型速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法
KR100667364B1 (ko) 저온 내충격성 및 표면광택이 우수한 우레탄 탄성포장용조성물 및 이를 이용한 탄성포장체
JP5172284B2 (ja) 被覆材の施工方法
JP3112250B2 (ja) 現場施工用ポリウレタン系防水塗膜形成材料
CA2539599A1 (en) Two-component composition for the production of polyurethane gel coats for epoxy resin and vinyl ester resin composite materials
JP3149413B1 (ja) 常温硬化性舗装材
JP3940476B2 (ja) 舗装用湿気硬化型結合剤
JPH0834829A (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP2000072507A (ja) ポリマーセメント組成物
JP4216424B2 (ja) 舗装用骨材の表面処理方法およびその処理された骨材を用いる舗装方法
JP4372860B2 (ja) ポリウレタンウレア塗床材用組成物およびその工法
JP2881091B2 (ja) 一液性ウレタン樹脂組成物
JP3813649B2 (ja) 速硬化性ポリウレタン塗膜防水材の製造方法
JP3326534B2 (ja) 構築物の防水被覆方法
KR20040012389A (ko) 자기평활성, 환경친화성 및 작업성이 우수한 이성분계폴리우레탄 방수재 및 그에 사용되는 경화제
JP2002194281A (ja) 二液型ポリウレタン系塗膜防水材組成物
JPH09278858A (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JPH11349656A (ja) 土木・建築用ポリウレタン組成物及びポリウレタン塗膜
JPH07330855A (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP2000313734A (ja) 景観舗装材
JPH1017820A (ja) ポリウレタン塗膜防水材用常温硬化性2液型組成物
JP2575776B2 (ja) 常温硬化型ポリウレタンエラストマー
JP2001026630A (ja) ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法
JP4120847B2 (ja) 常温硬化ポリウレタンポリウレア被覆組成物
JPH0841156A (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3149413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees