JP2001139352A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、耐光性、耐候性、耐衝撃性、接着性
等の合わせガラス用中間膜としての基本的な性能を損な
うことなく、且つ、湿度の高い雰囲気中に置かれた場合
でも合わせガラス周縁部に剥離や白化を起こすことが少
なく、さらに帯電防止性に優れた合わせガラスを得るに
適する合わせガラス用中間膜及びこの中間膜を用いた合
わせガラスを提供することを課題とする。 【解決手段】 ブチラール化度が62〜72モル% のポ
リビニルブチラール樹脂100重量部、下記一般式
(1)で表される化合物0.05〜3重量部及び下記一
般式(2)で表される化合物0.05〜3重量部とを含
有することを特徴とする合わせガラス用中間膜及び合わ
せガラス。 R−O−( CH2 CH2 O) n H (1) (式中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基、n は1〜2
0の整数を示す) R−O−( CH2 CH2 CH2 O) n H (2) (式中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基、n は1〜2
0の整数を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合わせガラス用中
間膜及びこの中間膜を用いた合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、少なくとも一対のガラス板の
間に、合わせガラス用中間膜が挟着されてなる合わせガ
ラスは、外部衝撃を受けて破損しても、ガラスの破片が
飛散することが少なく安全であるため、自動車のような
車輌、航空機、建築物等の窓ガラス等に広く使用されて
いる。このような合わせガラスに用いられる中間膜とし
ては、可塑剤により可塑化されたポリビニルブチラール
樹脂からなる中間膜が、ガラスとの優れた接着性、強靭
な引張強度、及び高い透明性を兼ね備えており、特に、
自動車等の車輌の窓ガラス等として好適に用いられる。
【0003】近年、中間膜の品質に対する要求が厳し
く、静電気によるほこりや異物等の中間膜への付着等が
問題となり、優れた帯電防止性能を有する合わせガラス
用中間膜が要望されてきている。
【0004】しかし、上記可塑化ポリビニルブチラール
樹脂からなる合わせガラス用中間膜は、表面抵抗が10
13Ω/cm2 程度であり、一般に帯電しにくく、また、
ガラス板の間に挟着されて使用されるために、帯電防止
性能について考慮されることは少なかった。
【0005】一方、従来から透明プラスチックに広く用
いられている帯電防止剤による帯電防止の方法を、この
ような合わせガラス用中間膜に適用すると、中間膜とガ
ラスとの接着性や、透明性、耐久性等が損なわれるた
め、適当な組み合わせが見い出されていなかった。
【0006】上記の問題点を解決したものとして、例え
ば、特開平7−223849号公報には、非イオン系帯
電防止剤が練り込まれているか、又は塗布されている合
わせガラス用中間膜が開示されているが、耐湿性、接着
性等の中間膜の基本物性に悪影響を与える可能性が大き
いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、透明性、耐光性、耐候性、耐衝
撃性、接着性等の合わせガラス用中間膜として必要な基
本性能を損なうことなく、且つ、湿度の高い雰囲気中に
置かれた場合でも合わせガラス周縁部に剥離や白化を起
こすことが少なく、さらに帯電防止性に優れた合わせガ
ラスを得るに適する合わせガラス用中間膜及びこの中間
膜を用いた合わせガラスを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、発明1という)による合わせガラス用中間膜
は、ブチラール化度が62〜72モル% のポリビニルブ
チラール樹脂(以下、PVBという)100重量部、下
記一般式(1)で表される化合物0.05〜3重量部及
び下記一般式(2)で表される化合物0.05〜3重量
部とを含有することを特徴とする。 R−O−( CH2 CH2 O) n H (1) (式中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基、n は1〜2
0の整数を示す) R−O−( CH2 CH2 CH2 O) n H (2) (式中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基、n は1〜2
0の整数を示す)
【0009】請求項2に記載の発明(以下、発明2とい
う)による合わせガラスは、少なくとも一対のガラス間
に、発明1による合わせガラス用中間膜(以下、単に中
間膜という)を介在させ、一体化させてなることを特徴
とする。
【0010】発明1による中間膜において用いられるP
VBとしては、ブチラール化度が62〜72モル%であ
ることが必要であり、63.5〜70モル%であること
が好ましい。ブチラール化度が62モル%未満では、得
られる中間膜の吸水性が上がるため合わせガラス周縁部
に白化現象を起こし、逆に、ブチラール化度が72モル
%を超えると、得られる中間膜の機械的強度が不十分と
なる。
【0011】上記PVBの製造方法としては、特に限定
されず、例えば、ポリビニルアルコール(以下、PVA
という)を熱水に溶解し、得られた水溶液を10〜20
℃に保持しておいて、所要のブチルアルデヒドと酸触媒
とを加えてアセタール化反応を進行させ、次いで温度を
70℃に昇温して保持し反応を完結させた後、中和、水
洗及び乾燥を行ってPVB粉末を得る方法等が挙げられ
る。
【0012】上記PVAとしては、平均重合度1000
〜2500のものが好ましい。この平均重合度が100
0未満では、得られる合わせガラスの耐貫通性等が低下
することがあり、逆に、平均重合度が2500を超える
と、中間膜の製造が困難となることがある。
【0013】また、上記PVAはポリ酢酸ビニルを鹸化
して得られるもので、その鹸化度は95モル%以上であ
るものが好ましい。鹸化度が95モル%未満であると、
得られる中間膜の透明性、耐熱性、耐光性、耐候性等が
不十分となることがある。
【0014】発明1による中間膜において用いられる一
般式(1)の化合物は、中間膜中で静電気即ち電荷を分
散、伝導させて帯電を防止する効果を有しており、式
(1)中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基であること
が必要であり、上記Rの炭素数が25を超えると、中間
膜表面に当該化合物のブリード現象が起こるため、得ら
れる中間膜の接着力に悪影響を及ぼすとともに、帯電防
止効果が低下する。また、式(1)中、nは1〜20の
整数であることが必要であり、上記nが20を超える整
数であると、得られる中間膜の耐湿性が低下する。
【0015】上記一般式(1)の化合物としては、特に
限定されず、例えば、ドデシロキシジエチレングリコー
ル、ドデシロキシトリエチレングリコール、メトキシテ
トラエチレングリコール、ペンチロキシヘキサエチレン
グリコール、3,3−ジプロピルブトキシテトラエチレ
ングリコール、2,2−ジエチルブトキシテトラエチレ
ングリコール、フェノキシヘキサエチレングリコール、
1,5−ジエチルフェノキシオクタエチレングリコール
等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし2種
以上併用してもよい。
【0016】また、発明1による中間膜においては、上
記一般式(1)の化合物が0.05〜3重量部含有され
ていることが必要である。上記一般式(1)の化合物の
含有量が0.05重量部未満では、得られる中間膜の帯
電防止効果が低下し、逆に、3重量部を超えると、得ら
れる中間膜の耐湿性が低下する。
【0017】発明1による中間膜において用いられる一
般式(2)の化合物は、上記一般式(1)の化合物と相
互作用し、その帯電防止効果を増大させる役割を持ち、
式(2)中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基であるこ
とが必要であり、上記Rの炭素数が25を超えると、中
間膜表面に当該化合物のブリード現象が起こるため、得
られる中間膜の接着力に悪影響を及ぼすとともに、帯電
防止効果が低下する。また、式(2)中、nは1〜20
の整数であることが必要であり、上記nが20を超える
整数であると、得られる中間膜の耐湿性が低下する。
【0018】上記一般式(2)の化合物としては、特に
限定されず、例えば、ドデシロキシトリプロピレングリ
コール、メトキシテトラプロピレングリコール、ペンチ
ロキシヘキサプロピレングリコール、3,3−ジプロピ
ルブトキシテトラプロピレングリコール、2,2−ジエ
チルブトキシテトラプロピレングリコール、フェノキシ
ヘキサプロピレングリコール、1,5−ジエチルフェノ
キシオクタプロピレングリコール等が挙げられる。これ
らは、単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。
【0019】また、発明1による中間膜においては、上
記一般式(2)の化合物が0.05〜3重量部含有され
ていることが必要である。上記一般式(2)の化合物の
含有量が0.05重量部未満では、得られる中間膜の帯
電防止効果が低下し、逆に、3重量部を超えると、得ら
れる中間膜の耐湿性が低下する。
【0020】発明1による中間膜において用いられる可
塑剤としては、特に限定されず、一般に中間膜に用いら
れるもの、例えば、トリエチレングリコールジ2−エチ
ルヘキサノエート(3GO)、トリエチレングリコール
ジ2−エチルブチレート(3GH)、ジヘキシルアジペ
ート(DHA)、テトラエチレングリコールジヘプタノ
エート(4G7)、テトラエチレングリコールジ2−エ
チルヘキサノエート(4GO)等が挙げられ、これらの
1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0021】上記可塑剤の添加量としては、PVB10
0重量部に対して20〜60重量部であるのが好まし
い。
【0022】また、発明1による中間膜において用いら
れる接着力調整剤としては、特に限定されず、例えば、
酢酸マグネシウム(C2 Mg)、プロピオン酸マグネシ
ウム、2−エチルブタン酸(酪酸)マグネシウム(C6
Mg)、2−エチルヘキサン酸マグネシウム等のカルボ
ン酸マグネシウム塩、酢酸カリウム(C2 K)等のカル
ボン酸カリウム塩等が挙げられ、これらの1種もしくは
2種以上が好適に用いられる。
【0023】上記接着力調整剤の添加量としては、PV
B100重量部に対して、0.001〜0.5重量部が
好ましく、0.01〜0.2重量部がより好ましい。接
着力調整剤の添加量が0.001重量部未満では、高湿
度雰囲気下で合わせガラス周辺部の接着力が低下するこ
とがあり、逆に、0.5重量部を超えると、ガラスと中
間膜との接着力が低くなることがあり、また中間膜の透
明性が劣ることがある。
【0024】さらに、発明1の中間膜には、必要に応じ
て、中間膜の劣化を防止するための安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤を用いることができ、
これらは、単独で用いてもよいし2種以上併用してもよ
い。
【0025】安定剤としては、特に限定されず、例え
ば、旭電化工業社製の商品名アデカスタブLA−57の
ようなヒンダードアミン系安定剤等が挙げられ、これら
は、単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。
【0026】酸化防止剤としては、特に限定されず、例
えば、t−ブチルヒドロキシトルエン(例えば、住友化
学工業社製、商品名スミライザーBHT)、テトラキス
−〔メチレン−3−(3’−5’−ジt−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(例え
ば、チバガイギー社製、商品名イルガノックス101
0)等のフェノール系酸化防止剤等が挙げられ、これら
は、単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。
【0027】紫外線吸収剤としては、特に限定されず、
例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(例えば、チバガイギー社製、
商品名チヌビンP)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール(例
えば、チバガイギー社製、商品名チヌビン320)、2
−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(例え
ば、チバガイギー社製、商品名チヌビン326)、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジアミルフェニル)
ベンゾトリアゾール(例えば、チバガイギー社製、商品
名チヌビン328)等のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤や旭電化工業社製、商品名アデカスタブLA−57
のようなヒンダードアミン系紫外線吸収剤等が挙げら
れ、これらは、単独で用いてもよいし2種以上併用して
もよい。
【0028】発明1による中間膜の製造方法は、特に限
定されず、例えば、上記PVBに所定量の可塑剤、接着
力調整剤、一般式(1)の化合物及び一般式(2)の化
合物と、必要に応じて各種添加剤の1種もしくは2種以
上とを配合し、この配合物をミキシングロールに供給
し、混練して得られた混練物をプレス成形機、カレンダ
ーロール、押し出し機等でシート状に成形することによ
り中間膜として得ることができる。
【0029】次に、発明2による合わせガラスは、少な
くとも一対のガラス間に、発明1による合わせガラス用
中間膜を介在させ、一体化させてなることを特徴とす
る。
【0030】上記ガラスとしては、特に限定されず、例
えば、フロート板ガラス、磨き板ガラス、型板ガラス、
熱線吸収板ガラス、着色板ガラス等の無機ガラス又はポ
リカーボネート板、ポリメチルメタクリレート板等の有
機ガラスが挙げられる。
【0031】発明2による合わせガラスの製造方法とし
ては、一般に用いられている方法が採用できるが、例え
ば、発明1の中間膜を二枚のフロートガラスにて挟着
し、この挟着体をゴムバックに入れて、真空にしたまま
オーブン内で90℃で30分間保持し、この挟着体をゴ
ムバックから取り出した後、オートクレーブ内で圧力
1.3MPa、温度140℃にて熱圧プレスし、一体化
させることにより透明な合わせガラスを得ることができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0033】(実施例1) (1)PVBの合成 イオン交換水2900部、平均重合度1700で鹸化度
99.2モル%のPVA198部(ビニルアルコール
4.5モル相当量)を撹拌装置付き反応器に供給し、撹
拌しながら95℃に加熱して溶解した。この溶液を30
℃に冷却し、35重量%塩酸208部(2.1モル)と
n−ブチルアルデヒド152部(2.1モル)を加え、
次いで液温を2℃に下げてこの温度を保持しながら、P
VBが析出した後、液温を30℃に昇温して5時間保持
した。その後、炭酸水素ナトリウム156部(1.8モ
ル)を加えて中和し、水洗及び乾燥を行いブチラール化
度69モル%のPVB粉末を得た。
【0034】(2)中間膜の調製 (1)で得られたPVB100部、可塑剤として3GO
を39部、接着力調整剤としてC6 Mgを0.02部と
2 Mgを0.01部、ドデシロキシジエチレングリコ
ール0.5部及びドデシロキシトリプロピレングリコー
ル0.8部をミキシングロールに供給し、混練して得ら
れた混練物を、プレス成形機にて150℃、9.8MP
aの条件下で30分間プレス成形し、厚さ0.8mmの
中間膜を得た。
【0035】(3)合わせガラスの調製 (2)で得られた中間膜を30cm×30cm、厚さ
2.5mmの2枚のフロートガラス間に挟着し、この挟
着体をゴムバックに入れて真空度2.7kPaで20分
間保持した後、真空にしたままの状態でオーブン内に入
れ、90℃で30分間保持した。ゴムバックから取り出
した挟着体を、オートクレーブ内で圧力1.3MPa、
温度150℃の条件下にて熱圧プレスして合わせガラス
を得た。
【0036】(4)評価 (3)で得られた合わせガラスの性能(パンメル値、耐
湿性)及び(2)で得られた中間膜の性能(表面抵抗)
を以下の方法で評価した。その結果は表3に示すとおり
であった。
【0037】1.パンメル値 −18±0.6℃の温度に16時間放置して調温した合
わせガラスを、頭部が0.45kgのハンマーで叩い
て、ガラスの粒子径が6mm以下になるまで粉砕した。
次いで、ガラスが部分剥離した後の中間膜の露出度を予
めグレード付けした限度見本で判定し、その結果を下記
表1に示す判定基準に従ってパンメル値として表した。
尚、パンメル値は、初期及び合わせガラスを50℃で4
週間放置した後の2条件について測定した。上記パンメ
ル値が大きいほど中間膜とガラスとの接着力が大きく、
パンメル値が小さいほど中間膜とガラスとの接着力が小
さい。
【0038】
【表1】
【0039】2.耐湿性 合わせガラスを80℃、相対湿度95%の雰囲気下に2
週間放置した後、取り出して直ちに、合わせガラス周縁
端部からの白化距離(mm)を測定した。
【0040】3.表面抵抗 得られた中間膜を、24時間デシケーター中で乾燥させ
た後、表面抵抗を表面抵抗測定装置( 東亜電波工業社
製、DSM−8103)で測定した。表面抵抗が1.0
×1013Ω/cm2 未満を良好とし、それ以上を不良と
した。
【0041】(実施例2、3及び比較例1〜4)中間膜
の調製において、表2に示すような種類と組成のPV
B、可塑剤、接着力調製剤、一般式(1)の化合物及び
一般式(2)の化合物を用いたこと以外は実施例1と同
様にして中間膜及び合わせガラスを得た。
【0042】実施例2、3及び比較例1〜4で得られた
6種類の合わせガラス及び中間膜の性能を実施例1の場
合と同様にして評価した。その結果は表3に示すとおり
であった。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】表3から明らかなように、本発明による実
施例の合わせガラスは、初期及び経時後のいずれにおい
ても適正なパンメル値を持ち、接着性が安定し、耐湿性
も優れていた。さらに、本発明による実施例の中間膜
は、帯電防止性にも優れていた。
【0046】これに対して、一般式(1)の化合物及び
一般式(2)の化合物を含有しない比較例1の中間膜
は、表面抵抗が高く、帯電防止性に劣っていた。また、
上記式(2)の化合物を含有しない比較例2の中間膜も
また、表面抵抗が高く、帯電防止性に劣っていた。
【0047】更に、式(1)中のnが20を超える整数
の化合物を用いた比較例3の中間膜を用いた合わせガラ
スは、耐湿性に劣り、式(2)中のRが炭素数25を超
える炭化水素基で、且つnが20を超える整数の化合物
を用いた比較例4の中間膜を用いた合わせガラス及び中
間膜は、経時後のパンメル値が低下し、接着性が不安定
であった。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の中間膜は、
透明性、耐光性、耐候性、耐衝撃性、耐貫通性等の合わ
せガラス用中間膜としての基本的な性能を満足し、且
つ、接着性が安定し、耐湿性にも優れ、また、帯電防止
性にも優れている。従って、本発明の中間膜及び合わせ
ガラスは、自動車等の車両や建築物等の窓ガラス用等と
して好適に用いられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブチラール化度が62〜72モル% のポ
    リビニルブチラール樹脂100重量部、下記一般式
    (1)で表される化合物0.05〜3重量部及び下記一
    般式(2)で表される化合物0.05〜3重量部とを含
    有することを特徴とする合わせガラス用中間膜。 R−O−( CH2 CH2 O) n H (1) (式中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基、n は1〜2
    0の整数を示す) R−O−( CH2 CH2 CH2 O) n H (2) (式中、Rは炭素数1〜25の炭化水素基、n は1〜2
    0の整数を示す)
  2. 【請求項2】 少なくとも一対のガラス間に、請求項1
    記載の合わせガラス用中間膜を介在させ、一体化させて
    なることを特徴とする合わせガラス。
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