JP4365560B2 - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合わせガラスにした際の透明性、機械的強度に優れ、かつ、耐久性試験後も初期光学品質を損なわない合わせガラス用中間膜、及び、この合わせガラス用中間膜を用いてなる合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合わせガラスは、外部衝撃を受けて破損しても、ガラスの破片が飛散することが少なく安全であるため、自動車等の車両、航空機、建築物等の窓ガラス等として広く使用されている。上記合わせガラスとしては、少なくとも一対のガラス間に、例えば、可塑剤により可塑化されたポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂からなる合わせガラス用中間膜(以下、中間膜ともいう)を介在させ、一体化させたもの等が挙げられる。
【0003】
しかしながら、このような中間膜を用いた合わせガラスは安全性等の基本性能には優れているが、耐湿性、熱や光への耐久性等の耐候性に劣るものであった。
上記耐湿性に劣ると、高湿度の雰囲気下では、合わせガラスの周縁で中間膜と空気とが直接接触しているため、周辺部の中間膜が白化して中間膜とガラスとの接着性、機械的強度、透明性、可視光透過率等の光学品質特性が低下するという問題が生じる。これに対して、特開平7−41340号公報には、耐湿試験後の白化を低減する技術が開示されている。
【0004】
上記熱や光への耐久性に劣ると、通常の採光に用いられる際でも、太陽光が様々な波長成分の光からなり、紫外線等の高エネルギーの短波長成分の光も含んでいることから、太陽光が繰り返し照射されることにより、中間膜が劣化して機械的強度や接着性等の特性が低下するという問題が生じる。これに対して、一般的には、紫外線吸収剤等を中間膜に配合することにより、耐光性を改善する方法が採られるが、熱や光等による可視光透過率等の光学品質特性の劣化を充分に抑制することはできておらず、熱、光等による耐久性試験において、耐久性試験時間と可視光透過率の劣化とが比例関係にあり、黄色味の指標であるイエローインデックス値及びCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値も大きく増加する。合わせガラスを、例えば、自動車用フロントガラスとして用いるには、法的に可視光透過率の下限規制が存在するため、特に耐久性試験において可視光透過率が変化しないことが重要であり、また、通常薄い青色の遮熱中間膜が黄色味を呈していたり、耐侯劣化により黄変を生じたりすることは、外観上好ましくない。
しかしながら、従来の中間膜を用いた合わせガラスでは、可視光透過率、イエローインデックス値及びCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値等の光学品質の耐久性が充分でないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、合わせガラスにした際の透明性、機械的強度に優れ、かつ、耐久性試験後も初期光学品質を損なわない合わせガラス用中間膜、及び、この合わせガラス用中間膜を用いてなる合わせガラスを提供するものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】
本発明は、ポリビニルアセタール樹脂、紫外線吸収剤、可塑剤、接着力調整剤、及び、酸化防止剤を含有する合わせガラス用中間膜であって、ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスの可視光透過率の低下が1.0%以下である合わせガラス用中間膜である。
以下に本発明の詳細を示す。
【0007】
本発明の合わせガラス用中間膜(以下、中間膜ともいう)は、ポリビニルアセタール樹脂、紫外線吸収剤、可塑剤、接着力調整剤、及び、酸化防止剤を含有し、ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、上記紫外線照射後の上記合わせガラスの可視光透過率の低下が1.0%以下である。1.0%を超えると、ポリビニルアセタール樹脂が大きく劣化していることを意味し、中間膜は、光学特性、機械的特性、物性等における耐久性が充分でないといえる。
【0008】
本発明の中間膜は、通常の中間膜での実績値を考慮すると、ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、上記紫外線照射後の上記合わせガラスのイエローインデックス値の増加が2.0以下であることが好ましい。更に、ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、上記紫外線照射後の上記合わせガラスのCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値の増加が1.5以下であることがより好ましい。
【0009】
上記合わせガラスとする際に用いられるガラスとしては特に限定されないが、例えば、厚さ2.5mmの2枚のクリアガラスが好ましい。
上記可視光透過率は、例えば、直記分光光度計(島津製作所社製、U−4000)を使用して、JIS R 3106「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法」及びJIS Z 8722「物体色の測定方法」に準拠して、波長380〜780nmの光線に対する合わせガラスの可視光透過率を測定することにより得ることができる。また、上記イエローインデックス値、及び、上記CIE1976L*a*b*表色系におけるb*値は、可視光透過率の測定における測定データから求めることができる。
【0010】
本発明の中間膜は、紫外線吸収剤を含有する。
本発明者らは、鋭意検討した結果、一般的に使用されていたベンゾトリアゾール系化合物等の従来の紫外線吸収剤の吸収が可視光領域にかかっており、添加した時点で既に中間膜を黄色に着色してしまうこと;従来の紫外線吸収剤が反応性を持つフェノール系のOH基等の官能基を有しているために、接着力調整剤に用いられるマグネシウム等の重金属との錯体形成の要因となり、錯体が黄色く着色して可視光透過率を低下させること;従来の紫外線吸収剤が、中間膜の耐久性に大きな影響を与える中間膜樹脂に適しておらず、熱や光(特に紫外線領域)等のエネルギーにより樹脂マトリクスが酸化等されることを見出した。
これより、紫外線吸収剤を選択することによりポリビニルアセタール樹脂からなる中間膜が上述の可視光透過率、イエローインデックス値及びCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値等の要件を満たすことができることが判った。
【0011】
かかる紫外線吸収剤としては中間膜が上述の可視光透過率等の要件を満たすようにできるものであれば特に限定されないが、例えば、マロン酸エステル系化合物及び/又はシュウ酸アニリド系化合物等が好適である。
上記マロン酸エステル系化合物としては特に限定されず、例えば、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)等が挙げられる。
上記シュウ酸アニリド系化合物としては特に限定されず、例えば、2−エチル2’−エトキシ−オキサルアニリド(Clariant社製、Sanduvor VSU)等が挙げられる。
【0012】
上記紫外線吸収剤としてマロン酸系化合物及び/又はシュウ酸アニリド系化合物等を含有することにより、マロン酸系化合物及びシュウ酸アニリド系化合物等が、UV−B領域において強い吸収を示すので、種々の樹脂の劣化を引き起こす300〜320nmの波長の紫外線から樹脂を保護するのに適しており、耐候性及び耐光性を改善することができる。また、マロン酸系化合物及びシュウ酸アニリド系化合物等の吸収域は可視光と重ならないので、着色を引き起こすこともない。更に、モル吸光度が非常に高く、分子量が小さいので、同じ含有量での紫外線の吸収量が従来の紫外線吸収剤よりもはるかに高く、紫外線吸収剤の含有量を減らし、コストダウンを図ることができる。
上記マロン酸系化合物及びシュウ酸アニリド系化合物等は、重金属との錯体形成の要因となりうるOH基等の官能基を有していないため、本発明の中間膜にマグネシウム等の金属を含有させても、作製時の混合や耐久性試験でのエネルギー印加により錯体を形成することがなく、錯体形成による黄色着色や黄変が起こりにくく、可視光透過率の低下を抑制できる。
【0013】
上記紫外線吸収剤としては、上記マロン酸エステル系化合物及び/又はシュウ酸アニリド系化合物と、従来から用いられていたベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物、及び、ヒンダードアミン系化合物からなる群より選択される少なくとも1種とを組み合わせて用いてもよい。
【0014】
上記ベンゾトリアゾール系化合物としては特に限定されず、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、TinuvinP)、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin320)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin328)等が挙げられる。
【0015】
上記ベンゾフェノン系化合物としては特に限定されず、例えば、オクタベンゾン(チバガイギー社製、Chimassorb81)等が挙げられる。
上記トリアジン系化合物としては特に限定されず、例えば、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール(チバガイギー社製、Tinuvin1577FF)等が挙げられる。
上記ベンゾエート系化合物としては特に限定されず、例えば、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート(チバガイギー社製、Tinuvin120)等が挙げられる。
上記ヒンダードアミン系化合物としては特に限定されず、例えば、LA−57(アデカアーガス社製)等が挙げられる。
【0016】
上記紫外線吸収剤の好ましい含有量の下限はポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して0.01重量部、上限は5.0重量部である。0.01重量部未満であると、紫外線吸収の効果がほとんど得られない。5.0重量部を超えると、樹脂の耐候劣化を引き起こすことがある。より好ましい下限は0.05重量部、上限は1.0重量部である。
【0017】
本発明の中間膜は、ポリビニルアセタール樹脂、可塑剤、接着力調整剤、及び、酸化防止剤を含有する。
上記ポリビニルアセタール樹脂としては特に限定されないが、例えば、ポリビニルブチラール樹脂が好適に用いられる。なお、上記ポリビニルアセタール樹脂は、必要な物性に応じて、適当な組み合わせにてブレンドされたものであってもよく、アセタール化時にアルデヒドを組み合わせてアセタール化することにより得られる共ポリビニルアセタール樹脂であってもよい。上記ポリビニルアセタール樹脂の分子量及び分子量分布は特に限定されないが、アセタール化度は、一般に40〜85%であり、その好ましい下限は60%、上限は75%である。
【0018】
上記ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをアルデヒドによりアセタール化することにより得ることができる。上記ポリビニルアルコールは、通常ポリ酢酸ビニルを鹸化することにより得られ、鹸化度80〜99.8モル%のポリビニルアルコールが一般的に用いられる。
上記ポリビニルアルコール樹脂の粘度平均重合度の好ましい下限は200、上限は3000である。200未満であると、得られる合わせガラスの耐貫通性が低下し、3000を超えると、樹脂膜の成形性が悪くなり、樹脂膜の剛性が大きくなり過ぎ、加工性が悪くなる。より好ましい下限は500、上限は2000である。なお、ポリビニルアルコール樹脂の粘度平均重合度及び鹸化度は、例えば、JIS K 6726「ポリビニルアルコール試験方法」に基づいて測定することができる。
【0019】
上記アルデヒドとしては特に限定されず、一般に、炭素数が1〜10のアルデヒドが用いられる。具体的には、例えば、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。なかでも、n−ブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−バレルアルデヒドが好適に用いられる。特に好ましくは炭素数が4のブチルアルデヒドである。
【0020】
上記可塑剤としては通常ポリビニルアセタール樹脂に使用されるものであれば特に限定されず、中間膜用の可塑剤として一般的に用いられている公知の可塑剤が挙げられ、例えば、一塩基性有機酸エステル、多塩基性有機酸エステル等の有機系可塑剤;有機リン酸系、有機亜リン酸系等のリン酸系可塑剤等が挙げられる。これらの可塑剤は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよく、樹脂との相溶性等を考慮して、ポリビニルアセタール樹脂の種類に応じて使い分けられる。
【0021】
上記一塩基性有機酸エステル系可塑剤としては特に限定されず、例えば、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール又はトリプロピレングリコール等のグリコールと、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプチル酸、n−オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)又はデシル酸等の一塩基性有機酸との反応によって得られるグリコール系エステルが挙げられる。なかでも、トリエチレングリコール−ジカプロン酸エステル、トリエチレングリコール−ジ−2−エチル酪酸エステル、トリエチレングリコール−ジ−n−オクチル酸エステル、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキシル酸エステル等のトリエチレングリコールの一塩基性有機酸エステルが好適に用いられる。
【0022】
上記多塩基性有機酸エステル系可塑剤としては特に限定されず、例えば、アジピン酸、セバシン酸又はアゼライン酸等の多塩基性有機酸と、炭素数4〜8の直鎖状又は分枝状アルコールとのエステル等が挙げられる。なかでも、ジブチルセバシン酸エステル、ジオクチルアゼライン酸エステル、ジブチルカルビトールアジピン酸エステル等が好適に用いられる。
【0023】
上記有機リン酸系可塑剤としては特に限定されず、例えば、トリブトキシエチルホスフェート、イソデシルフェニルホスフェート、トリイソプロピルホスフェート等が挙げられる。
【0024】
上記可塑剤として特に好ましく用いられる具体例としては、例えば、トリエチレングリコール−ジ−エチルブチラート、トリエチレングリコール−ジ−エチルヘキソエート、トリエチレングリコール−ジ−ブチルセバケート等が挙げられる。
【0025】
上記可塑剤の含有量の好ましい下限はポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して20重量部、上限は100重量部である。20重量部未満であると、得られる合わせガラスの耐貫通性が不充分となることがある。100重量部を超えると、可塑剤のブリードアウトが生じ、本発明の中間膜の透明性や接着性が低下し、得られる合わせガラスの光学歪みが大きくなったりすることがある。より好ましい下限は30重量部、上限は60重量部である。
【0026】
上記接着力調整剤としては特に限定されず、例えば、有機酸又は無機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、変性シリコーンオイル等が挙げられる。
上記有機酸としては特に限定されず、例えば、オクチル酸、ヘキシル酸、酪酸、酢酸、蟻酸等のカルボン酸等が挙げられる。上記無機酸としては特に限定されず、例えば、塩酸、硝酸等が挙げられる。上記アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩としては特に限定されず、例えば、カリウム、ナトリウム、マグネシウム等の塩が挙げられる。
【0027】
上記有機酸又は無機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩のなかでも、炭素数2〜16の有機酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩が好ましく、より好ましくは、炭素数2〜16のカルボン酸のカリウム塩及びマグネシウム塩である。
【0028】
上記炭素数2〜16のカルボン酸のカリウム塩及びマグネシウム塩としては特に限定されないが、例えば、酢酸マグネシウム、酢酸カリウム、プロピオン酸マグネシウム、プロピオン酸カリウム、2−エチルブタン酸マグネシウム、2−エチルブタン酸カリウム、2−エチルヘキサン酸マグネシウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等が好適に用いられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0029】
上記接着力調整剤が有機酸又は無機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩である場合における接着力調整剤の含有量の好ましい下限は、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して0.0001重量部、上限は1.0重量部である。0.0001重量部未満であると、高湿度雰囲気下で中間膜周辺部の接着力が低下することがある。1.0重量部を超えると、接着力が低くなりすぎるうえに中間膜の透明性が失われることがある。より好ましい下限は0.001重量部、上限は0.5重量部であり、更に好ましい下限は0.01重量部、上限は0.2重量部である。
【0030】
上記変性シリコーンオイルとしては特に限定されず、例えば、エポキシ変性シリコーンオイル、エーテル変性シリコーンオイル、エステル変性シリコーンオイル、アミン変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル等が挙げられる。これらは、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。なお、これらの変性シリコーンオイルは、一般にポリシロキサンに変性すべき化合物を反応させることにより得られる。
【0031】
上記変性シリコーンオイルの分子量の好ましい下限は800、上限は5000である。800未満であると、中間膜表面への局在化が不充分なことがある。5000を超えると、樹脂との相溶性が低下し、膜表面にブリードアウトしてガラスとの接着力が低下することがある。より好ましい下限は1500、上限は4000である。
【0032】
上記接着力調整剤が変性シリコーンオイルである場合における接着力調整剤の含有量の好ましい下限は、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して0.01重量部、上限は0.2重量部である。0.01重量部未満であると、吸湿による白化を防止する効果が不充分となることがある。0.2重量部を超えると、樹脂との相溶性が低下し、膜表面にブリードアウトして樹脂とガラスとの接着力が低下することがある。より好ましい下限は0.03重量部、上限は0.1重量部である。
【0033】
上記酸化防止剤は、押出機中での熱による中間膜組成物の変質を防止するために用いられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、フェノール系のものとしては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾール(BHT)(住友化学社製、スミライダーBHT)、テトラキス−[メチレン−3−(3’−5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバガイギー社製、イルガノックス1010)等が挙げられる。上記酸化防止剤の含有量の好ましい下限は0.01重量部、上限は5.0重量部である。
【0034】
本発明の中間膜は、更に必要に応じて、光安定剤、界面活性剤、難燃剤、帯電防止剤、耐湿剤、熱線反射剤、熱線吸収剤等の添加剤を含有してもよい。
上記界面活性剤としては特に限定されず、例えば、ラウリル酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。
【0035】
本発明の中間膜の膜厚は特に限定されないが、合わせガラスとして最小限必要な耐貫通性や耐侯性から、好ましい下限は0.3mm、上限は0.8mmである。ただし、耐貫通性の向上等の必要に応じて本発明の中間膜及びそれ以外の中間膜を積層して使用してもよい。
【0036】
本発明の中間膜を成形する方法としては特に限定されず、例えば、押し出し法、カレンダー法、プレス法等の通常の製膜法によりシート状に製膜する方法が挙げられる。なかでも、2軸同方向による押し出し法が好ましく、ヘイズを更に良化させることができる。
【0037】
本発明の中間膜は、耐候性に優れており、合わせガラスにした際の透明性、機械的強度に優れ、かつ、耐久性試験後も初期光学品質、特に可視光透過率、イエローインデックス値及びCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値を損なわない合わせガラスを与えることができるものである。
【0038】
なお、本発明の中間膜を構成する組成物は、ガラス以外にも、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等の透明性のプラスチックの貼り合わせに用いることもできる。また、ガラス以外の剛性体、例えば、金属、無機材料等と積層して制振素材に応用することも可能である。
【0039】
本発明の中間膜を用いてなる合わせガラスもまた本発明の1つである。
本発明の合わせガラスに使用されるガラスとしては特に限定されず、例えば、一般に使用されている透明板ガラス等が挙げられる。
【0040】
本発明の合わせガラスの用途としては特に限定されず、例えば、自動車のフロントガラスやサイドガラス、航空機や電車等の乗り物のガラス部位、建築用ガラス等が挙げられる。また、多層系遮音中間膜等の中間膜が多層構造からなる多層系中間膜を有する機能性合わせガラスとして用いることも可能である。
【0041】
本発明の合わせガラスは、本発明の中間膜を用いてなることにより、透明性、機械的特性に優れ、かつ、耐久性試験後も初期光学品質、特に可視光透過率、イエローインデックス値及びCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値を損なわないものである。
【0042】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0043】
(実施例1)
(1)ポリビニルブチラールの合成
純水2890gに、平均重合度1700、鹸化度99.2モル%のポリビニルアルコール275gを加えて加熱溶解した。この溶解液を15℃に温度調節し、濃度35重量%の塩酸201gとn−ブチルアルデヒド157gとを加え、15℃を保持して反応物を析出させた。次いで、反応系を60℃で3時間保持して反応を完了させた後、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を汎用な中和剤である水酸化ナトリウム水溶液で中和し、更に、過剰の水で2時間水洗後、乾燥して、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂を得た。このポリビニルブチラール樹脂の平均ブチラール化度は68.5モル%であった。
【0044】
(2)紫外線吸収剤及び酸化防止剤混合可塑剤の調製
トリエチレングリコール−ジ−エチレンブチレート(3GO)40重量部、酸化防止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾール(BHT)(住友化学社製、スミライダーBHT)0.2重量部、及び、紫外線吸収剤としてマロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を均一な透明溶液になるまで攪拌混合し、可塑剤溶液を作製した。
【0045】
(3)合わせガラス用中間膜の製造
上記ポリビニルブチラール樹脂100重量部に対して、上記可塑剤溶液40重量部、及び、全系に対してマグネシウム含有量が60ppmとなるよう2−エチル酪酸マグネシウム適量を添加し、これをミキシングロールで充分に混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.76mmの中間膜を得た。
【0046】
(4)合わせガラスの製造
得られた中間膜を、その両端から30cm×30cm×厚さ2.5mmの透明なフロートガラスで挟み込み、これをゴムバック内に入れ、2660Paの真空度で20分間脱気した後、脱気したままオーブンに移し、更に90℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このようにして予備圧着された合わせガラスをオートクレーブ中で135℃、圧力118N/cm2の条件で20分間圧着を行い、合わせガラスを得た。
【0047】
(実施例2)
紫外線吸収剤であるマロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)の配合量を0.1重量部としたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0048】
(実施例3)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.1重量部と、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)0.1重量部とを併用したこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0049】
(実施例4)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.05重量部と、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)0.05重量部とを併用したこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0050】
(実施例5)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2−エチル2’−エトキシ−オキサルアニリド(Clariant社製、Sanduvor VSU)0.2重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0051】
(実施例6)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2−エチル2’−エトキシ−オキサルアニリド(Clariant社製、Sanduvor VSU)0.1重量部を使用したこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0052】
(実施例7)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2−エチル2’−エトキシ−オキサルアニリド(Clariant社製、Sanduvor VSU)0.1重量部と、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)0.1重量部とを併用したこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0053】
(実施例8)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2−エチル2’−エトキシ−オキサルアニリド(Clariant社製、Sanduvor VSU)0.05重量部と、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)0.05重量部とを併用したこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0054】
(比較例1)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)0.2重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0055】
(比較例2)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー社製、Tinuvin326)0.1重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0056】
(比較例3)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、オクタベンゾン(チバガイギー社製、Chimassorb81)0.2重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0057】
(比較例4)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、オクタベンゾン(チバガイギー社製、Chimassorb81)0.1重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0058】
(比較例5)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2,4−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート(チバガイギー社製、Tinuvin120)0.2重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0059】
(比較例6)
紫外線吸収剤として、マロン酸[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ジメチルエステル(Clariant社製、Hostavin PR−25)0.2重量部を用いる代りに、2,4−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート(チバガイギー社製、Tinuvin120)0.1重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作製した。
【0060】
(評価)
実施例1〜8及び比較例1〜6で作製された合わせガラスについて、以下の方法で評価を行い、結果を表1に示した。
【0061】
(1)初期光学特性測定
直記分光光度計(島津製作所社製、U−4000)を使用して、JIS Z 8722及びJIS R 3106に準拠して、380〜780nmの波長領域での可視光透過率Tv(SUV照射前)、イエローインデックス値YI(SUV照射前)、及び、CIE1976L*a*b*表色系におけるb*値(SUV照射前)を求めた。
【0062】
(2)スーパーUV(SUV)照射試験
5cm×10cmの照射サンプルを作製し、以下の条件でSUV照射試験を行った。
試験装置:アイスーパーUVテスター(岩崎電気社製、SUV−F11型)
UV強度:100mW/cm2
限定波長:295〜450nm
ブラックパネル温度:63℃
照射時間:100、200、300時間でサンプリング
照射距離:235mm
【0063】
(3)SUV照射試験後光学特性測定
SUV照射試験後、直記分光光度計(島津製作所社製、U−4000)を使用して、JIS Z 8722及びJIS R 3106に準拠して、380〜780nmの波長領域での可視光透過率Tv(SUV照射後)、イエローインデックス値YI(SUV照射後)、及び、CIE1976L*a*b*表色系におけるb*値(SUV照射後)を測定し、下記式(1)、下記式(2)及び下記式(3)より、△Tv、△YI及び△b*を求めた。
△Tv=Tv(SUV照射後)−Tv(SUV照射前) (1)
△YI=YI(SUV照射後)−YI(SUV照射前) (2)
△b*=b*(SUV照射後)−b*(SUV照射前) (3)
【0064】
【表1】
【0065】
表1より、実施例1〜8で作製された合わせガラスでは、可視光透過率は、最初の100時間のSUV照射によりわずかに低下した後は、継続してSUVを照射してもほとんど低下しなかったので、SUV300時間照射後でも大きく低下することはなく、耐久性に優れていた。一方、比較例1〜6で作製された合わせガラスでは、SUVの照射時間が長くなるほど低下し、SUV300時間照射後には、実施例1〜8で作製された合わせガラスよりも大きく低下した。
また、実施例1、2、5、6で作製された合わせガラスでは、イエローインデックス値、及び、CIE1976L*a*b*表色系におけるb*値は、最初の100時間のSUV照射によりわずかに増加した後は、継続してSUVを照射してもほとんど増加しなかったので、SUV300時間照射後でも大きく増加することはなく、耐久性に優れていた。一方、比較例1、3、5で作製された合わせガラスでは、SUVの照射時間が長くなるほど増加し、SUV300時間照射後には、実施例1、2、5、6で作製された合わせガラスよりも大きく増加した。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、合わせガラスにした際の透明性、機械的強度に優れ、かつ、耐久性試験後も初期光学品質を損なわない合わせガラス用中間膜、及び、この合わせガラス用中間膜を用いてなる合わせガラスを提供することができる。
Claims (9)
- ポリビニルアセタール樹脂、紫外線吸収剤、可塑剤、接着力調整剤、及び、酸化防止剤を含有する合わせガラス用中間膜であって、ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスの可視光透過率の低下が1.0%以下であり、紫外線吸収剤は、シュウ酸アニリド系化合物と、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物、及び、ヒンダードアミン系化合物からなる群より選択される少なくとも1種との組み合わせからなることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
- ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスのイエローインデックス値の増加が2.0以下であることを特徴とする請求項1記載の合わせガラス用中間膜。
- ガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスのCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値の増加が1.5以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の合わせガラス用中間膜。
- ポリビニルアセタール樹脂、紫外線吸収剤、可塑剤、接着力調整剤、及び、酸化防止剤を含有する合わせガラス用中間膜であって、厚さ2.5mmの2枚のクリアガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスの可視光透過率の低下が1.0%以下であることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
- 厚さ2.5mmの2枚のクリアガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスのイエローインデックス値の増加が2.0以下であることを特徴とする請求項4記載の合わせガラス用中間膜。
- 厚さ2.5mmの2枚のクリアガラスの間に介在させて合わせガラスとし、強度100mW/cm2、波長295〜450nmの紫外線を300時間照射したときに、前記紫外線照射後の前記合わせガラスのCIE1976L*a*b*表色系におけるb*値の増加が1.5以下であることを特徴とする請求項4又は5記載の合わせガラス用中間膜。
- 接着力調整剤は、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属塩であって、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、紫外線吸収剤0.01〜5.0重量部、可塑剤20〜100重量部、前記接着力調整剤0.0001〜1.0重量部、及び、酸化防止剤0.01〜5.0重量部を含有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の合わせガラス用中間膜。
- ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルブチラール樹脂であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の合わせガラス用中間膜。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の合わせガラス用中間膜を用いてなることを特徴とする合わせガラス。
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