JP2001139069A - 電子レンジ加熱用包装容器 - Google Patents
電子レンジ加熱用包装容器Info
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Abstract
形成できる低価格の電子レンジ加熱用包装容器を提供す
ることである。 【解決手段】 熱可塑性フィルム層と熱接着性樹脂層を
有する積層フィルムからなる包装容器において、熱可塑
性フィルム層の内面に非金属性のマイクロウエーブ吸収
粒子を非金属性樹脂中に分散したインキからなる1〜8
μmの厚さのマイクロウエーブ吸収層が所定の形状で部
分的に形成された構成の電子レンジ加熱用包装容器であ
る。
Description
することにより自動的に通気部を形成することができる
包装容器に関する。
に穴を開ける手段を備えたパッケージとしては、例え
ば、特公平2−49986号公報に記載されているよう
な、可塑性フィルムからなるパッケージに、非金属性結
合剤中に分散された非金属性のマイクロ波吸収粒子から
なる付着層が接着された構成であり、付着層の厚さが1
0〜300μmで且つ上記粒子が付着層の重量の少なく
とも10%を占める付着層である蒸気気密パッケージが
知られている。しかしながら、上記の構成の蒸気気密パ
ッケージでは、付着層の厚さが10〜300μmと厚く
する必要があるために、可塑性フィルムからなる蒸気気
密パッケージを製造する際に、絵柄を印刷する印刷工程
にて簡単に付着層を印刷により形成することが困難であ
り、パッケージを構成する可塑性フィルムに厚い付着層
を備えたテープを貼着する等の工程が必要となるため
に、製造工程がきわめて煩雑となりパッケージの価格が
アップするという欠点がある。
レンジで加熱する際に自動的に通気部を形成できる低価
格の電子レンジ加熱用包装容器を提供することである。
接着性樹脂層を有する積層フィルムからなる包装容器に
おいて、前記熱可塑性フィルム層の内面に非金属性のマ
イクロウエーブ吸収粒子を非金属性樹脂中に分散したイ
ンキからなるマイクロウエーブ吸収層が所定の形状で部
分的に形成された構成とすることにより、この構成の電
子レンジ加熱用包装容器に内容物を収納した状態で電子
レンジで加熱することにより、マイクロウエーブ吸収粒
子を含むマイクロウエーブ吸収層が加熱されて、積層フ
ィルムを構成する熱可塑性フィルム層と熱接着性樹脂層
が溶融し、マイクロウエーブ吸収層が形成された部分に
穴を開けることができるので、加熱により発生した容器
内部の蒸気を排出することができる。
て、マイクロウエーブ吸収層の厚さを1〜8μmとした
構成とすることにより、電子レンジで加熱することによ
りマイクロウエーブ吸収層が加熱されて、積層フィルム
を構成する熱可塑性フィルム層と熱接着性樹脂層を溶融
させることができるとともに、グラビア印刷版にて1回
刷りないしは2回刷りすることによりマイクロウエーブ
吸収層を形成することが可能となり製造工程を合理化で
きるので低コストの電子レンジ加熱用包装容器とするこ
とができる。
て、マイクロウエーブ吸収層が包装容器の熱接着部の内
端にかかるように形成された構成とすることにより、熱
接着部の積層フィルムを溶融させるかないしは収縮させ
ることにより、熱接着部に開口を形成させることができ
る。
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態の平
面図、図2は積層フィルムの構成を示す図1におけるI
−I断面図、図3は本発明の第2実施形態の平面図、図
4は本発明の第3実施形態の平面図であり、2a, 2bは側
端熱接着部、3a, 3bは端縁熱接着部、4は底熱接着部、
5は合掌熱接着部、6はマイクロウエーブ吸収層、11は
熱可塑性フィルム層、12は接着層、13は熱接着性樹脂層
をそれぞれ表す。
すとおりであり、熱可塑性フィルム層11と接着層12と熱
接着性樹脂層13が積層された積層フィルムからなり、側
端熱接着部2a,2b と上下の端縁熱接着部3a,3b により形
成された4方シール袋であって、袋を形成する片側の積
層フィルムの中央部に円形状のマイクロウエーブ吸収層
6が形成された構成である。第1実施形態の袋に内容物
を収納した状態で電子レンジで加熱することにより、マ
イクロウエーブ吸収層6の部分がマイクロウエーブを吸
収して加熱されて、マイクロウエーブ吸収層が形成され
た部分の積層フィルムが溶融して穴が開くので、袋の内
部の蒸気を排出させることができる。
は、図2に示すように、熱可塑性フィルム層11とマイク
ロウエーブ吸収層6と接着層12と熱接着性樹脂層13から
なる構成である。絵柄はマイクロウエーブ吸収層6と同
様に熱可塑性フィルム層11の内面に形成される。したが
って、第1実施形態の電子レンジ加熱用包装容器を製造
する際に、熱可塑性フィルム層11の面に絵柄を印刷する
印刷工程にてインラインでマイクロウエーブ吸収層6を
形成することができるものである。
り、熱可塑性フィルム層11と接着層12と熱接着性樹脂層
13が積層された積層フィルムからなり、側端熱接着部2
a,2bと上部の端縁熱接着部3aと底熱接着部4により形成
された底部に内側へのV字状折込を有する自立性袋であ
って、袋の上部の端縁熱接着部3aの内端にかかるように
4角形状のマイクロウエーブ吸収層6が形成された構成
である。第2実施形態の袋を電子レンジで加熱すること
により、マイクロウエーブ吸収層6の部分がマイクロウ
エーブを吸収して加熱されて、端縁熱接着部3aの内端近
傍のマイクロウエーブ吸収層6が形成された部分の積層
フィルムが溶融して穴が開くか、ないしは端縁熱接着部
3aのマイクロウエーブ吸収層6が形成された部分の積層
フィルムが収縮ないしは溶融して熱接着部が剥離するの
で、内部の蒸気を排出させることができる。
り、熱可塑性フィルム層11と接着層12と熱接着性樹脂層
13が積層された積層フィルムからなり、合掌熱接着部5
と上下の端縁熱接着部3a,3b により形成されたピロータ
イプ袋であって、合掌熱接着部5の内端にかかるように
4角形状のマイクロウエーブ吸収層6が形成された構成
である。第3実施形態の袋を電子レンジで加熱すること
により、マイクロウエーブ吸収層6の部分が強く加熱さ
れて、合掌熱接着部5以外のマイクロウエーブ吸収層6
が形成された部分の積層フィルムが溶けて穴があくか、
ないしは合掌熱接着部5のマイクロウエーブ吸収層6が
形成された部分の積層フィルムが収縮ないしは溶融して
熱接着部が剥離し、内部の蒸気を排出させることができ
る。
4方シール袋、自立性袋、ピロータイプ袋としている
が、袋の形状は任意であり3方シール袋、ガセット袋、
角底袋の形状とすることができる。また、蓋材を熱接着
して密封するトレー状の容器とすることもでき、その場
合においても、マイクロウエーブ吸収層は熱接着部の内
端にかかるように形成してもよいし、蓋材の中央部に形
成してもよい。
エーブ吸収層6は、図2に示すように、熱可塑性フィル
ム層11と熱接着性樹脂層12からなる積層フィルムの熱可
塑性フィルム層11の内面に形成される。そうすることに
より、熱可塑性フィルム層11の内面に絵柄を印刷するグ
ラビア印刷等の印刷工程にてマイクロウエーブ吸収層6
を絵柄とインラインで印刷して形成することができるの
で、マイクロウエーブ吸収層6の形成工程を別に設ける
必要がなくなり、製造工程を削減してコストダウンを図
ることができる。
ルムに形成するマイクロウエーブ吸収層6の形状を円形
状ないしは4角形状とされているが、形状は任意であり
3角形状、多角形状、菱形、棒状、模様状等の形状とす
ることができる。マイクロウエーブ吸収層6はベタ印刷
により形成してもよいし、万線状、碁盤目状、格子状等
に形成してもよい。
のインキとしては、非金属性樹脂中にマイクロウエーブ
吸収粒子を分散させた組成のものが使用できる。非金属
性のマイクロウエーブ吸収粒子としては黒鉛、カーボン
ブラック、酸化亜鉛、酸化錫等が使用できるが、黒鉛、
カーボンブラックを使用するのが好ましい。インキのバ
インダーとなる非金属性樹脂としては通常の熱可塑性フ
ィルム用のインキに使用される樹脂を使用することがで
きる。マイクロウエーブ吸収層6中のマイクロウエーブ
吸収粒子の含有率としては5〜20重量%とするのが好
ましく、形成するマイクロウエーブ吸収層6の厚さとし
ては1〜8μmとするのが好ましい。その場合、20〜
60μmの深さのグラビア印刷版を使用して1回刷りな
いしは2回刷りにより形成することができる。上記のマ
イクロウエーブ吸収層6を形成した電子レンジ加熱用包
装容器に内容物を収納した状態で電子レンジで30〜6
0秒間加熱することにより電子レンジ加熱用包装容器を
形成する積層フィルムを溶融させて蒸気の排出する穴を
形成することができる。
ように、熱可塑性フィルム層11とマイクロウエーブ吸収
層6と接着層12と熱接着性樹脂層13の構成とするのが一
般的であるが、熱可塑性フィルム層とマイクロウエーブ
吸収層と中間層と熱接着性樹脂層を積層した構成とする
こともできる。いずれの場合も、熱可塑性フィルム層の
内面にマイクロウエーブ吸収層が形成される。熱可塑性
フィルム層11としては2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ート、2軸延伸ナイロン、2軸延伸ポリプロピレン等が
使用され、熱接着性樹脂層13としては低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が使用され、
接着層12としてはウレタン系樹脂、ポリエチレン等の押
出樹脂が使用される。中間層としては2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート、2軸延伸ナイロン、2軸延伸ポリ
プロピレン等が使用できる。
収層が中央部にくるように製袋して4方シール袋を作製
し、内部に冷凍シューマイを収納した状態で電子レンジ
にて3分間加熱したところ、加熱を開始して1分後に積
層フィルムに穴が形成されて蒸気を排出することができ
た。
収層が熱接着部の内端にかかるように製袋して自立性袋
を作製し、内部に冷凍コロッケを収納した状態で電子レ
ンジにて3分間加熱したところ、加熱を開始して90秒
後に積層フィルムに穴が形成されて蒸気を排出すること
ができた。
有する積層フィルムからなる包装容器において、前記熱
可塑性フィルム層の内面に非金属性のマイクロウエーブ
吸収粒子を非金属性樹脂中に分散したインキからなるマ
イクロウエーブ吸収層が所定の形状で部分的に形成され
た構成とすることにより、この構成の電子レンジ加熱用
包装容器に内容物を収納した状態で電子レンジで加熱す
ることにより、マイクロウエーブ吸収粒子を含むマイク
ロウエーブ吸収層が加熱されて、積層フィルムを構成す
る熱可塑性フィルム層と熱接着性樹脂層が溶融し、マイ
クロウエーブ吸収層が形成された部分に穴を開けること
ができるので、加熱により発生した容器内部の蒸気を排
出することができる。上記の電子レンジ加熱用包装容器
において、マイクロウエーブ吸収層の厚さを1〜8μm
とした構成とすることにより、電子レンジで加熱するこ
とによりマイクロウエーブ吸収層が加熱されて、積層フ
ィルムを構成する熱可塑性フィルム層と熱接着性樹脂層
を溶融させることができるとともに、グラビア印刷版に
て1回刷りないしは2回刷りすることによりマイクロウ
エーブ吸収層を形成することが可能となるので製造工程
を合理化できる。上記の電子レンジ加熱用包装容器にお
いて、マイクロウエーブ吸収層が包装容器の熱接着部の
内端にかかるように形成された構成とすることにより、
熱接着部の積層フィルムを溶融させるかないしは収縮さ
せることにより、熱接着部に開口を形成させることがで
きる。
断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱可塑性フィルム層と熱接着性樹脂層を
有する積層フィルムからなる包装容器において、前記熱
可塑性フィルム層の内面に非金属性のマイクロウエーブ
吸収粒子を非金属性樹脂中に分散したインキからなるマ
イクロウエーブ吸収層が所定の形状で部分的に形成され
た構成からなることを特徴とする電子レンジ加熱用包装
容器。 - 【請求項2】 前記マイクロウエーブ吸収層の厚さが1
〜8μmであることを特徴とする請求項1記載の電子レ
ンジ加熱用包装容器。 - 【請求項3】 前記マイクロウエーブ吸収層が包装容器
の熱接着部の内端にかかるように形成された構成からな
ることを特徴とする請求項1または2に記載の電子レン
ジ加熱用包装容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32565599A JP4467683B2 (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 電子レンジ加熱用包装容器 |
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---|---|---|---|
JP32565599A JP4467683B2 (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 電子レンジ加熱用包装容器 |
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Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
JP32565599A Expired - Fee Related JP4467683B2 (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 電子レンジ加熱用包装容器 |
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-
1999
- 1999-11-16 JP JP32565599A patent/JP4467683B2/ja not_active Expired - Fee Related
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