JP3036422U - 包装容器 - Google Patents
包装容器Info
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- JP3036422U JP3036422U JP1996009962U JP996296U JP3036422U JP 3036422 U JP3036422 U JP 3036422U JP 1996009962 U JP1996009962 U JP 1996009962U JP 996296 U JP996296 U JP 996296U JP 3036422 U JP3036422 U JP 3036422U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- container body
- packaging container
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- polypropylene
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 加熱しないで開封する場合は容易に開封する
ことができ、また電子レンジで加熱する際には、加熱膨
脹による破裂等の事故を防ぐために従来のように予め密
閉を解く必要のない包装容器を提供する。 【解決手段】 薄手の合成樹脂からなる容器本体の開口
縁から外側に張り出したフランジ部分に蓋となるフイル
ムを熱融着して該容器を密閉するようにした包装容器に
おいて、容器本体1を内面の融着側となるポリプロピレ
ン表皮層6と外層7との間にポリプロピレンに重量比1
0〜60%のケイ酸マグネシウムや炭酸カルシウムなど
の無機物と、重量比2〜30%の高密度ポリエチレンを
混練層8とした多層構造を介在させる。
ことができ、また電子レンジで加熱する際には、加熱膨
脹による破裂等の事故を防ぐために従来のように予め密
閉を解く必要のない包装容器を提供する。 【解決手段】 薄手の合成樹脂からなる容器本体の開口
縁から外側に張り出したフランジ部分に蓋となるフイル
ムを熱融着して該容器を密閉するようにした包装容器に
おいて、容器本体1を内面の融着側となるポリプロピレ
ン表皮層6と外層7との間にポリプロピレンに重量比1
0〜60%のケイ酸マグネシウムや炭酸カルシウムなど
の無機物と、重量比2〜30%の高密度ポリエチレンを
混練層8とした多層構造を介在させる。
Description
【0001】
本考案は包装容器に係り、特に食品類を包装する包装容器に関する。
【0002】
従来から使用されている食品類の包装には、薄手の合成樹脂により形成される 浅い箱形状を有する容器本体に内容物を詰納したのち、その上面を薄いフイルム により覆って加熱および加圧して熱融着により密閉するようになされている。
【0003】 この場合容器本体には、材質として無着色ないし着色したポリプロピレン単一 素材か、融着側のポリプロビレン表皮層と例えばポリスチレンを接着剤で貼合わ せたものが使用されている。
【0004】 また容器フランジの線状の熱融着帯は平面視において概ね容器輪郭に沿ったも ので、容器中心から遠いところで局部的に外部に蛇行させているものが使用され ている。
【0005】
このような容器本体は強固に密閉することができる反面、開封は容易ではない という問題がある。すなわち、開封するためにはフイルムを鋭利な刃物で切り裂 くか、容易に開封できる構造を持つ高価な多層フイルムを融着しなければならな い。
【0006】 また包装容器のまま電子レンジで加熱する際には、昇温により密閉空間が膨脹 して破裂することを防ぐため、加熱前に穴を開けたり、熱融着帯の外側へ蛇行さ せた部分を開放するなどして予め密封を解かなければならず、取扱いが面倒であ った。
【0007】
本考案は、開封する場合は鋭利な刃物を用いることなく容易に行え、また電子 レンジで加熱する際には、加熱膨脹による破裂等の事故を防ぐために従来のよう に予め密閉を解く必要のない包装容器を提供することを課題としたもので、その 解決手段としては熱融着性と相反する易開封性とを兼ね備えるようにしたことに ある。
【0008】 すなわち、請求項1記載の考案は、薄手の合成樹脂からなる容器本体の開口縁 から外側に張り出したフランジ部分に蓋となるフイルムを熱融着して該容器を密 閉するようにした包装容器において、前記容器本体を内面の融着側となるポリプ ロピレン表皮層と外層との間に、ポリプロピレンに重量比10〜60%のケイ酸 マグネシウム、炭酸カルシウムなどの無機物と、重量比2〜30%の高密度ポリ エチレンを混練層とした多層構造を介在させたことを特徴とする。
【0009】 つまり最内層であるポリプロピレン表皮層の厚さを可変することで、容器とフ イルムの密着性を可変することができ、つぎの層をポリプロピレンに重量比10 〜60%のケイ酸マグネシウムや炭酸カルシウムなどの無機物と、重量比2〜3 0%の高密度ポリエチレンの混練層とすることで融着後のフイルムを剥がすとき の開封性を可変することができる。
【0010】 また請求項2は、請求項1記載の考案において前記容器本体のフランジ部分の 周囲に前記フイルムを固定する線状の熱融着帯を環状に設け、その熱融着帯の容 器本体の中心に最も近い部分の少なくとも1個所を局部的に内側へ屈曲させて易 開封部としたことを特徴とする。
【0011】 つまり密閉容器のまま加熱したとき上昇する圧力を特定個所に強く働かせる仕 組みと多層構造による易開封性とを組み合わせることで従来行われている加熱前 の予め密封を解く手間を省くことができる。
【0012】
以下、本考案を図1乃至図4に示す一実施形態を参照して説明する。
【0013】 図1および図2は本考案にかかる容器本体1(角形),2(丸形)がフイルム 3により密封された場合をそれぞれ上から見た図を示し、各容器本体1,2のフ ランジ部1a,2aには黒い太線状で示す熱融着帯4がそれぞれ無端状に設けら れている。
【0014】 この熱融着帯4には両図に見られるようにそれぞれの容器本体1,2の中心部 O1 ,O2 に最も近い部分の少なくとも1個所(図1は2個所、図2は1個所) に局部的に内側へ屈曲させた易開封部5が設けられている。
【0015】 熱融着帯4の形成法としては、フイルム3と容器本体1(2も同じ)とを熱シ ールする際にシール板の形状を図1,2に示したようにしてもよく、容器本体1 のフランジ部1a(2a)に1条乃至2条の熱融着帯の形状の盛り上がり部を作 っておいてもよいが、フイルム3と容器本体1のフランジ部1aとの融着帯が図 1,2のようになっていればよい。
【0016】 図3は図1(および図2)のフランジ部1a(および2a)周りのA−A断面 (およびB−B断面)を示すもので、容器本体1(2も同じ)はポリプロピレン からなる表皮層6と同じくポリプロピレンからなる外層7との間にポリプロピレ ンに重量比10〜60%のケイ酸マグネシウムや炭酸カルシウムなどの無機物と 、重量比2〜30%の高密度ポリエチレンの混練層8が設けられている。
【0017】 この場合、ポリプロピレン表皮層6は一般に厚さ2〜50μで、通常5〜10 μのものが使用されるが、これはフイルム3と熱融合させるために必要である。
【0018】 ポリプロピレン混練層8のうち、無機物はポリプロピレンに対し10〜60% を添加させることが必要で、添加の目的は耐熱性の向上および廃棄時の焼却処理 における燃焼カロリーの減少を図るもので、10%以下の場合、耐熱性が不十分 であり、60%以上の場合は成形性が悪くなるので通常は20〜40%とする。
【0019】 そして無機物としては珪酸マグネシウムなどの珪酸塩やシリカなどの天然珪酸 または炭酸カルシウムなどの無機質充填剤が選ばれる。
【0020】 また高密度ポリエチレンはポリプロピレンに対し2〜30%を添加したもので 、添加の目的は成形性の向上および耐寒性の向上を図ることによっている。
【0021】 しかし2%以下では成形性の向上が困難であり、30%以上では柔らかくなり 過ぎ、強度も低下するので5〜25%が望ましい。
【0022】 したがって容器本体1(2も同じ)は基本的にポリプロピレン表皮層6とポリ プロピレン混練層8および外層7とからなるが、ポリプロピレン混練層8の下層 にポリプロピレンやエチレンービニルアルコール共重合体などの樹脂層を加え、 3〜5層とする場合もあり得る。
【0023】 つぎに作用を説明する。
【0024】 1)加熱によらない開封の場合: 開封する際、フイルム3を指で摘んで容器本体1(2の場合も同じなので省 略)から引き上げると、容器本体1のポリプロピレン表皮層6はフイルム3に融 着したまま引き上げられ、ポリプロピレン混練層8に近い表皮層6の部分で凝集 剥離が起こる。
【0025】 そしてさらに引き上げるとポリプロピレン表皮層6は熱融着帯4の両側で図4 に示すように容易に引き裂かれ、開封することができる。
【0026】 2)電子レンジによる開封の場合: 包装容器のまま電子レンジで加熱すると、容器本体1内の空間の内圧上昇に よりフイルム3を押上げようとする力は全体として密閉された容器本体1を球状 とするように働くので、図1(図2も同じ)で中心O1 に近い熱融着帯4ほど内 側から剥がそうとする力が大きく加わる。
【0027】 しかし中心O1 に近寄ったところに局部的に内側へ屈曲させた易開封部5が設 けられているので、その部分だけ比較的小さな力で上記の剥離を起こすために内 圧がそこから逃げてしまい、破裂に至らない。したがって加熱完了後はここから フイルム3を剥がすことができる。
【0028】
本考案は以上説明したように構成したから、つぎにような効果が得られる。
【0029】 1)加熱しないで開封する場合、フイルムを摘んで引き上げることにより容易 に開封が行えるので、従来のようにフイルムを引き裂くための鋭利な刃物等は全 く不要となる。
【0030】 2)包装容器のまま電子レンジで加熱した際に小さな内圧で作用する易開放部 を設けたことにより、従来のような予め密封を解く手間を省くことができる。
【図1】本考案にかかる包装容器の一実施形態を示す平
面図。
面図。
【図2】図1の他の実施形態を示す平面図。
【図3】図1および図2のフランジ周りのA−A断面お
よびB−B断面図。
よびB−B断面図。
【図4】図3の状態からフイルムが剥離された状態を示
す断面図。
す断面図。
1 容器本体 1a フランジ部 2 容器本体 2a フランジ部 3 フイルム 4 熱融着帯 5 易開放部 6 ポリプロピレン表皮層 7 外層 8 ポリプロピレン混練層
Claims (2)
- 【請求項1】薄手の合成樹脂からなる容器本体の開口縁
から外側に張り出したフランジ部分に蓋となるフイルム
を熱融着して該容器を密閉するようにした包装容器にお
いて、前記容器本体を内面の融着側となるポリプロピレ
ン表皮層と外層との間に、ポリプロピレンに重量比10
〜60%のケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの
無機物と、重量比2〜30%の高密度ポリエチレンの混
練層とした多層構造を介在させたことを特徴とする包装
容器。 - 【請求項2】前記容器本体のフランジ部分の周囲に前記
フイルムを固定する線状の熱融着帯を環状に設け、その
熱融着帯の容器本体の中心に最も近い部分の少なくとも
1個所を局部的に内側へ屈曲させて易開封部とした請求
項1記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996009962U JP3036422U (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996009962U JP3036422U (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3036422U true JP3036422U (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=43171187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996009962U Expired - Lifetime JP3036422U (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036422U (ja) |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP1996009962U patent/JP3036422U/ja not_active Expired - Lifetime
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