JP2001137378A - 消火用散水ノズル - Google Patents

消火用散水ノズル

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JP2001137378A JP2000297941A JP2000297941A JP2001137378A JP 2001137378 A JP2001137378 A JP 2001137378A JP 2000297941 A JP2000297941 A JP 2000297941A JP 2000297941 A JP2000297941 A JP 2000297941A JP 2001137378 A JP2001137378 A JP 2001137378A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消火用散水ノズルにおいて、消火液または消
火用水に浸っているストレーナの腐食を防止しする。ま
た、消火能力を高め、放射量を小さくして水損の被害を
小さくし、ポンプなどの容量を小容量としてコストを低
減する。 【解決手段】 消火液又は消火用水に浸っている第1ス
トレーナ13の網目を大きくし、通常時に消火液又は消
火用水に浸っていない第2ストレーナ14の網目を第1
ストレーナより大きくする。また、消火用散水ノズル1
から火災時に消火液または消火用水を散水する際、ノズ
ル部8のスリット10により所定の防護範囲内の特定部
分に集中的に散水する散布パターンを形成し、散水時の
水流で駆動部6を駆動して減速部7で減速し、ノズル部
8を回転させて散布パターンを走査して防護範囲全域に
散水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラー消
火設備などの固定式消火設備に使用される固定式消火設
備の消火用散水ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスプリンクラー消火設備
に使用される消火用散水ノズルとしては、防護範囲全体
に均一に散水させるため、水をデフレクタで分散させて
粒状態に散水しており、例えば図11に示すようなもの
がある(特開平5−69730号)。
【0003】図11はヒュージブルリンク式の消火用散
水ノズルを示し、ノズル本体101に放水口102が形
成され、放水口102に設けた栓103とデフレクタ1
04との間に一対のレバー105a,105bを接触点
106a,106b,106cによって係止し、栓10
3を閉鎖状態に支持している。レバー105aとレバー
105bには感熱体としてのヒューズ107で固着され
た一対のリンク108a,108bが装着され、栓10
3の閉鎖状態を維持している。
【0004】火災の発生による温度上昇でヒューズ10
7が溶けると、一対のリンク108a,108bが矢印
で示すように分解し、レバー105a,105bの係止
が解除され、水圧によってレバー105a,105bが
弾け、放水口102から栓103が脱落して加圧水が放
水口102から噴出し、散水が開始される。このとき放
水口102から噴出した水は、デフレクタ104に当っ
て防護範囲全体に均一に散水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の消火用散水ノズルにあっては、1個のノズル
当り例えば80リットル/分以上という所定流量の連続
放射となっていたため、火災消火能力に対して比較的多
くの消火液あるいは水の量が必要であり、当然消火する
対象物以外のものにも放射されるため、放射した消火液
あるいは水による二次災害、いわゆる水損が大きくなる
という問題点があった。また設備的には、水槽、ポンプ
が大容量となる上、配管サイズも大きくなり、設備全体
の費用が高くなるという問題点もあった。
【0006】この問題を解決するために、水流が弱くな
るように絞りをも受けることも考えられるが、消化能力
が落ちてしまうことに加え、消火用水に混入しているゴ
ミ等の浮遊物により絞り部分が詰まり、消火活動に支障
を来すことがあるという問題があった。
【0007】また従来の散水ノズルでは、防護範囲全体
に均一に散水させるため、水をデフレクタで分散させて
粒状にして散水している。そのため、火災の勢いが強い
場合には、分散された水は粒子径が小さいため、火災の
気流に負けて火災の深部に達する前に蒸発し、火災の抑
制に時間がかかり、また全く消火できないこともある。
このため水の量も多くなり、水損による被害も大きくな
る。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、火災消火能力を確保しながら、消火
用散水ノズル1個あたりの放射量を低減することで水損
を少なくし、水槽、ポンプなどの容量を小容量とし設置
費用を低減することができる固定式消火設備の消火用散
水ノズルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。
【0010】本発明は、消火液または消火用水が圧送さ
れる消火用配管に接続され火災時に本体内部の弁体を開
いて消火液または消火用水を散水する消火用散水ノズル
を対象とする。
【0011】このような消火用散水ノズルとしては、本
発明にあっては、弁体よりも1次側に網目の粗い第1ス
トレーナを設け、弁体よりも2次側に第1ストレーナよ
りも網目の細かい第2ストレーナを設けたことを特徴と
する。
【0012】また、所定の防護範囲内の特定部分に集中
的に散水する散布パターンを形成し消火時の消火用水の
水流を受けて旋回するノズル部を備えたことを特徴とす
る。
【0013】このような構成を備えた本発明の消火用散
水ノズルによれば、消火液や消火用水に浸されている第
1ストレーナの網目を粗くして腐食の度合いを少なく
し、消火液或いは消火用水による腐食を遅らせ、消火時
における消火液或いは消火用水に含まれるゴミは網目の
細かい第2ストレーナによって除去する。
【0014】また、防護範囲内の特定部分に集中的に散
水するように散布パターンを形成し、消火時の消火用水
の水流を受けて旋回するノズル部を設けたので、火災に
対して瞬間的には従来の散水ノズルより大量の消火液が
放射されるため、従来の80リットル/分の防護範囲全
域放射の散水ノズルと例えば40リットル/分の回転走
査で1rpm程度の場合と比較すると、防護範囲内全体
でみて少ない水量にもかかわらず、より高い消火能力が
得られる。
【0015】また、少ない放射量で消火できるため、い
わゆる水損の被害を小さくすることができる。更に、放
射水の水槽が小さくなり、ポンプが小容量となり、自家
発電設備等バックアップ設備も小容量となり、配管サイ
ズも小さくなるため、低コストとなる。
【0016】また、防護範囲を従来の散水ノズルと比較
して大きくした場合でも、走査時間を調整することによ
り、火災に対しては瞬間的には大量の水を放射すること
ができ、同等以上の消火性能が得られることから、従来
の散水ノズルと比較して、ノズルの設置個数を減らすこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明による固定式消火設
備の消火用散水ノズルの外観説明図である。本発明の消
火用散水ノズル1は円筒状のノズル本体2を有し、ノズ
ル本体2の上部に消火ポンプ設備から加圧された消火液
または消火用水が供給される消火配管に接続する接続ネ
ジ部3を有し、ノズル本体2の下部に火災により所定温
度に達した時に脱落する感熱作動機構4を設けている。
【0018】図2は図1の内部構造の断面図であり、中
心線の左側にノズル本体2のケースを破断した内部構造
を示し、右半分に内部構造の断面を示している。
【0019】図2において、ノズル本体2は接続ネジ部
3が設けられた上方側よりケース2a,2b,2c及び
2dの4つをねじ込みにより軸方向に連結している。上
部のケース2aに一体に設けられた接続ネジ部3の内部
には流入路5が軸方向に形成され、ノズル本体2の中央
に配置した軸12の先端に一体に形成した弁体11を弁
座11aに収納して、流入路5を定常監視状態で閉鎖し
ている。
【0020】このため流入路5は、一次側流入路5aと
二次側流入路5bに弁体11による流入路5の閉鎖で分
けられている。弁体11の閉鎖で分けられた一次側流入
路5a側には第1ストレーナ13が設置され、一方、二
次側流入路5bには第2ストレーナ14が設けられてい
る。
【0021】第1ストレーナ13及び第2ストレーナ1
4は共に加圧供給される消火液や消火用水に混入してい
るゴミなどの異物を除くためのものであり、弁体11で
閉じられた一次側流入路5aには定常監視状態で消火液
または消火用水が加圧状態で充満しており、その中に第
1ストレーナ13が設置されている。これに対し第2ス
トレーナ14は、弁体11で閉鎖された流入路5の二次
側流入路5bにあることから、大気に開放された状態に
ある。
【0022】一般に網目構造をもつストレーナは、網目
が小さいほど水に浸していた場合の腐食の度合いが大き
いことが知られている。そこで本発明にあっては、消火
液や消火用水に浸されている一次側流入路5a側の第1
ストレーナ13の網目を大きくして腐食しにくくし、一
方、大気側に開放された状態で設置されている第2スト
レーナ14については細かい網目のものを使用してい
る。これによって一次側流入路5a側に設置した第1ス
トレーナ13を腐食しにくくし、耐久性を高めている。
【0023】第1ストレーナ13及び第2ストレーナ1
4を設置した流入路5に続いては駆動部6が設けられ
る。駆動部6は、円筒状のケーシング6bの外周に複数
枚のインペラ6aを配置した水車構造であり、ケーシン
グ6bはケース2bの内部に一体に形成したハウジング
16に装着したベアリング17を介して回転自在に支持
されている。このため消火液または消火用水を散水する
際に上から下に流れる水流をインペラ6aで受けてケー
シング6bが回転駆動される。
【0024】駆動部6の内部には減速部7が組み込まれ
ている。ハウジング15はケース2bの内部に一体に形
成したハウジング16にネジ込み固定しており、ハウジ
ング15の中心軸方向には弁体11を備えた軸12が摺
動自在に嵌め込まれている。またハウジング16の上側
には軸12が下降して弁体11が弁座11aから離れて
開いた時に収納する弁体収納部16aが形成されてい
る。
【0025】減速部7として、この実施形態にあって
は、ダブル遊星歯車機構を使用している。即ちハウジン
グ16にネジ込み固定されたハウジング15にサンギア
18aを固定し、サンギア18aの外側にプラネタリギ
ア19を介してインターナルギア21を配置し、インタ
ーナルギア21は駆動部6のケーシング6bの内側に固
定されている。
【0026】プラネタリギア19はキャリアケース20
に回転自在に装着されている。続いてサンギア18bが
上部のサンギア18aと同様、軸12側のハウジング1
5に固定され、サンギア18bに対しプラネタリギア2
2を介してキャリアケース20に固定されたインターナ
ルギア23を噛み合わせている。プラネタリギア22は
回転出力部材としてのキャリアケース24に回転自在に
装着されている。
【0027】この減速部7のダブル遊星歯車機構は、図
3に取り出して示すようなギア配列をもっている。この
ようなダブル遊星歯車機構により、例えば水流による駆
動部6のインペラ6aの水流回転を例えば1000分の
1以下の高減速比で減速してキャリアケース24の回転
として取り出すことができる。
【0028】再び図2を参照するに、ハウジング6b上
部の外周面とハウジング16の内周面との隙間、および
ハウジング6b、下部の内周面とキャリアケース24の
外周面との隙間は、極力狭く設計されている。これは、
消火用水中のゴミが上記隙間から減速部7内に入ってギ
ア機構にゴミづまりが起き、減速部7が動作しなくなる
ことを防止している。そのため、減速部7は、駆動部6
の中にほぼ被包した状態で収納されている。
【0029】減速部7に続いてはノズル部8が設けられ
ている。ノズル部8の上部は、減速部7のキャリアケー
ス24から軸方向に延在した固定ガイド25に対し、ス
ライダ連結部26により軸方向に褶動自在で且つ軸回り
に連結するように装着されている。即ち、ノズル部8の
スライダ連結部26は、キャリアケース24から延在し
た固定ガイド25に対し褶動自在なスライダ27を例え
ば円周方向の4箇所に配置しており、4本のスライダ2
7をフランジ28の周囲に一体に形成して支持してお
り、フランジ28はネジ35によりリテーナ34を介し
て軸12の先端に固定されている。またリテーナ34と
上部に位置する減速部7側のストッパ部材29との間に
はスプリング30が組み込まれ、ノズル部8側を下方に
押圧している。
【0030】スライダ連結部26の構造は図2のA−A
断面を示す図4から明らかになる。図4において、ノズ
ル部8側のスライダ連結部26は、中央のフランジ28
の周囲4箇所に配置されたスライダ27で構成され、ス
ライダ27はフランジ28に対し図2のように軸方向に
延在している。
【0031】このようなノズル部8側のスライダ連結部
26に対し、上側に位置する減速部7の回転出力部材と
なるキャリアケース24より延在している固定ガイド2
5が、4箇所に形成したスライダ27の間2箇所に位置
している。このため減速部7側の固定ガイド25に対し
ノズル部8側のスライダ27は、軸方向に移動可能であ
るが軸回りには固定ガイド25と連結関係にあり、固定
ガイド25側からの回転を受けてスライダ27はフラン
ジ28と共に一体に回転される。
【0032】再び図2を参照するに、ノズル部8の上部
にはガイドプレート31がねじ止め固定されている。ガ
イドプレート31の内側は、図4の想像線で示すよう
に、内周部31aを固定ガイド25の外周とノズル部8
の内周の間の空間に位置しており、且つスライダ27同
士の間に固定ガイド25がない2箇所の部分においては
中央側に伸びており、スライダ27に内周部31aが引
掛るようになっている。このため、スライダ27に対し
ガイドプレート31は軸方向に褶動自在で且つ軸回りに
は一体に回転するスライダ連結部を構成している。
【0033】再び図2を参照するに、ガイドプレート3
1とノズル部8の上端との間には、ねじ止めの際にシー
ト32が挟み込み固定されている。シート32は、ケー
ス2cの内周まで延在したサイズを持っている。このシ
ート32は、感熱作動部4が火災により所定温度に達し
て脱落した際に、ノズル部8と共に下降してシート圧着
段部33に圧着され、外側のケースとノズル部8の間を
通る水の漏れ出しを阻止するバルブシートとして機能す
る。
【0034】ノズル部8の先端の球状部には、垂直方向
の半径回りにスリット10が想像線で示すように形成さ
れている。スリット10を形成したノズル部8の内部に
は、水平配置した固定軸39に対し回転軸部40を備え
た羽根車9が回転自在に組み込まれている。羽根車9
は、ノズル部8のスリット10の方向に対し略直交する
水平方向に配列した複数枚の羽根を設けている。
【0035】この羽根車9も、火災により感熱作動機構
4が所定温度に達して脱落し、散水する際の水流を受け
て垂直回り即ちスリット10の方向に回転される。この
散水時における羽根車9のスリット10の方向の回転
は、スリット10より散水される水を、スリットに直交
する羽根車9の羽根によって区切って1つの塊にして散
水し、スリット10のみの場合の散水で水がくっつき合
う性質により、水が集まって落ちることによる理想的な
散水パターンの形成ができない問題を解決する。
【0036】ノズル本体2の最下部のケース2dの内側
には、上部側よりストッパボール37とロックボール3
8が設けられている。ストッパボール37は、感熱作動
機構4が脱落した時にノズル部8が下降してくることか
ら、ノズル部8のストッパ部36を受けて、この位置に
ノズル部8を係止する。
【0037】感熱作動機構4は、止ネジ48に所定温度
で溶融するヒューズ47により集熱板44を固定してお
り、止ネジ48を間に集熱板45,46、抑え板43及
びロックボール38を介してノズル部8の先端を支持し
ている支持プレート42の中央部に突出したネジ部に装
着することで、ケース2dの内部先端の段部に支持固定
している。
【0038】このため、火災による熱を集熱板44で受
けて所定温度に達するとヒューズ47が溶融し、集熱板
44、45,46、抑え板43、及びロックボール38
の支持が解除され、これらと共に支持プレート42も脱
落する。
【0039】図5は図1に示した本発明の消火用散水ノ
ズル1の感熱作動機構4が火災により所定温度に達して
作動して脱落した時の外観説明図である。即ち図1の感
熱作動機構4が作動して脱落すると、図2から明らかな
ようにノズル本体2内に収納されているノズル部8の支
持が解除され、図5のようにノズル部8の先端が下側に
飛び出し、先端のスリット10より散水が行われる。
【0040】また、図5から明らかなように、スリット
10の幅は、遠くへ散水する上側のスリット部分の方が
広くなっている。これは、防護範囲の特定部分に均一な
帯状の散水をするために、上側のスリット10の幅を広
くして消火用水の量を多くしている。
【0041】図6は図5の作動状態における内部構造を
軸中心の右側に断面で示しており、左側については図2
と同じ定常監視状態での内部構造を示している。図2の
ように定常監視状態でノズル部8を保持している感熱作
動機構4が火災による所定温度への到達で脱落すると、
ノズル部8の保持が解除され、ノズル部8は図示の位置
に下降する。同時にスプリング30の力及び一次側流入
路5aに加わっている消火液または消火用水の加圧によ
る弁体11の押圧力により、軸12が弁体11と共に下
降し、弁体11は弁体収納部16aに収まり、これによ
って内部の流入路5が開放される。
【0042】弁体11による流入路5の開放で上部より
矢印のように流入した消火液または消火用水は、第1ス
トレーナ13及び第2ストレーナ14を通過した後、駆
動部6の外側を通り、この水流をインペラ6aが受けて
ケーシング6bを回転する。水流による駆動部6の回転
は、減速部7に伝達されて減速され、減速回転がキアリ
アケース24の下部に延在した固定ガイド25に出力さ
れる。
【0043】固定ガイド25に対してはスライダ連結部
26のスライダ27が下側にスライドした位置にあり、
スライダ27の下側の位置にノズル部8の上端に固定し
ているガイドプレート31の内側の張出し部が位置して
いる。このため減速部7の固定ガイド部25に対する出
力回転は、スライダ27を介してガイドプレート31に
伝えられ、更にノズル部8に伝達されて軸回りに回転さ
せる。この時のノズル部8の回転数は、例えば散水流量
を40リットル/分とすると1rpm程度の回転数とな
る。
【0044】同時に、ノズル部8を通過する水流は先端
のスリット10の形成部内側に設けている羽根車9を回
転する。羽根車9はスリット10の方向に略直交する方
向に羽根を配置しており、このためスリット10を外側
から見ると、スリット方向に直交する羽根の間隔で仕切
られた矩形の開口がスリット10内をスリット方向に移
動しており、スリットを直交する羽根で仕切った矩形領
域で区切った水の塊を放水するようになる。
【0045】このため、単なるスリット10から散水し
た場合、スリットに沿ったカーテン状となって放水され
る水の場合には防護範囲に落ちた時に水が集まって落ち
るようになるが、羽根車9の回転で水を仕切っているこ
とで水が1つの塊として散水され、防護範囲に落ちる時
に集まらず、均一に散布する理想的な散布パターンが得
られる。
【0046】図7は本発明の消火用散水ノズル1の散布
パターンの説明図である。天井面などに設置された消火
用散水ノズル1は、作動状態において下部に突出したノ
ズル部8が散水による水流で矢印のように回転し、ノズ
ル部8に設けているスリット10より放水パターン50
の放水が行われ、防護範囲52に帯状の散布パターン5
1を形成する。この散布パターン51は、ノズル部8の
回転に伴って矢印で示すように回転し、所定の防護範囲
52を走査する。
【0047】尚、駆動部6の回転力を減速部7で所定の
減速比で減速してからノズル部8に伝達する理由は、ノ
ズル部8をインペラ6aのみで回転させると、かなり高
速でノズル部8が回転してしまい、ノズル部8から散水
された消火用水は塊状から粒状に分散してしまい、防護
範囲内の特定の部分に集中的に散水する散水パターンを
形成できなくなり、防護範囲のある一点からみると、一
回の走査で到達する消火用水の水量が少なくなり、粒子
径も小さくなり、また打力も低減して消火能力が低下し
てしまうからである。これを防止し、集中的に散水する
散水パターンを形成するため、散布パターンの走査の速
度を散布パターンの形状が維持できる程度の比較的低速
度にする必要があるために、減速ギア機構を設けてい
る。
【0048】図8は図7の防護範囲52内のある一箇所
から見た散水量の時間的変化であり、図8(A)は従来
の消火用散水ノズルの散水量であり、図8(B)が本発
明の消火用散水ノズルの散水量である。
【0049】図8(A)の従来の消火用散水ノズルにあ
っては、防護範囲52のある一箇所から見ても常に一定
の水量の水が散水されている。これに対し図8(B)の
本発明の消火用散水ノズルにあっては、散布パターン5
1の回転走査速度に依存した一定の周期で間欠的に大量
の水が散水されることになる。
【0050】このように本発明の消火用散水ノズルを用
いると、防護範囲52のある一部分から見た場合に、火
災に対して瞬間的には従来の散水ノズルよりも大量の消
火用水または消火液が散水され、一定水量を継続して散
水するよりも瞬間的に集中して大量の水を散水した方が
高い消火能力が得られる。このため、例えば従来の80
リットル/分の防護範囲52の全域放射の散水ノズルと
例えば本発明による消火ノズルで散水量を40リットル
/分、走査速度を1rpm程度とした場合と比較する
と、防護範囲52の全体的に見て少ない水量にも関わら
ず、より高い消火能力が得られる。
【0051】また本発明の消火用散水ノズルにあって
は、少ない散水量で消火できるため、いわゆる水損の被
害を小さくすることができる。このことから、消火用水
の水槽も小さくでき、更に従来の消火能力と同等とした
場合には、従来よりも配管内の水圧を抑えることができ
るため、消火ポンプが小容量で済み、更には自家発電設
備などのバックアップ設備も小容量とでき、配管サイズ
も小さくなるために、設備コストを大幅に低減できる。
【0052】また防護範囲52内のある一箇所から見れ
ば、従来のように防護範囲52内全体に散水するのと比
べ、本発明にあっては、瞬間的には散水量が増えると同
時に消火対象物に到達する水の打力及び粒子径も増すの
で、消火能力が増大する。
【0053】即ち本発明においては、水は分散された粒
状ではなく特定の部分に集中的に散水される打力の強い
水の塊として消火対象物に散水されるため、火災気流に
負けることなく火災深部まで到達して消火能力が高くな
る。
【0054】このため、火災鎮火までの時間が短くて済
み、したがって水量も少なくて済む。更に塊状態の水で
消火するため、一度消火した部分が再び燃え上がること
がなくなり、一度消火された場所を継続して鎮火状態に
できる。
【0055】図9は本発明の散水による消火の様子を従
来と対比して示している。図9(C)は従来の散水パタ
ーン(平面図)であり、従来の散水能力では防護範囲5
2全体に均一に散水させるため、消火用水をデフレクタ
で分散させて粒状にして散水しており、防護範囲52内
に比較的粒子径の小さな様々な大きさをもった粒状の水
によるスポット状散布パターン54が得られる。
【0056】そのため火災の勢いが強い場合には、分散
された水は粒子径が小さいため火災の気流に負け、炎5
3の深部に達する前に蒸発し火災の抑制に時間が掛か
り、また全く消火できないこともある。このため消火用
水の量も多くなり、水損による被害も大きくなる。
【0057】更に防護範囲52内のある一点から見る
と、粒状の水により一瞬、その一点の火災の炎53が弱
まったとしても、その時点の付近の炎53により一度掛
かった水が蒸発し、付近の炎によって再び燃え始める。
このため、完全に消火するまでには時間が掛かる。
【0058】図9(A)(B)は本発明による帯状の散
布パターンの散水であり、防護範囲52内のある部分に
集中的に大量の消火用水を散水する散布パターン51を
形成している。このため、瞬間的には散水量が増えると
同時に、消火対象物に当たる消火用水の打力及び粒子径
も増すので、消火能力が増大する。
【0059】即ち、本発明の散布パターン51において
は、消火用水は図9(C)のように分散された粒状では
なく、特定の部分に集中的に散水される打力の強い水の
塊として消火対象物に散水される。このため、火災気流
に負けることなく炎53の深部まで到達して消火能力が
高くなり、火災抑制までの時間が短くて済み、したがっ
て鎮火までの水量も少なくて済む。
【0060】また図9(B)のように、散布パターン5
1で防護範囲52の全域を走査して塊状の水で消火する
ため、一度消火した鎮火部分55が再び燃え上がること
を抑え、一度消火された場所を継続して鎮火状態に維持
できる。
【0061】更に防護範囲52内のある部分に大量の水
を散水するようにノズル部8を形成したため、防護範囲
52を従来の散水ノズルと比べて大きくした場合でも、
走査時間を調整することにより火災に対して瞬間的に大
量の水を散水することができるため、従来と同等以上の
消火性能が得られる。したがって、従来の散水ノズルに
比べノズルの設置個数を減らすことができる。
【0062】例えば取付ピッチ2.3メートルで所定の
防護範囲52に8個の散水ノズルを従来設置していた場
合に対し、本発明によれば、取付ピッチを2.6メート
ルとすることができ、その結果、設置する散水ノズルの
個数を4個に減らすことができる。
【0063】図10はノズル部8から散水される散布パ
ターン51の別の形態を示す。図10(A)はノズル部
8の周方向に90°の間隔をおいて4個の半径部となる
スリットを形成した場合であり、防護範囲52に対し帯
状の散布パターン51をクロスさせた十字形状の散布パ
ターンが得られる。
【0064】図10(B)はノズル部8に180°の間
隔をおいて2つの半径部となるスリットを形成した場合
であり、防護範囲52において直径方向に帯状の散布パ
ターン51が得られる。更に図10(C)はノズル部8
の周方向に10°程度の短い角度間隔をおいて3つの半
径部となるスリットを形成した場合であり、この場合に
は防護範囲52において半径方向に放射状に広がった3
つの散布パターン51を得ることができる。
【0065】更に上記の実施形態にあっては、火災によ
る所定温度で脱落する感熱作動機構4により弁体11を
閉鎖位置に支持した閉鎖型の消火用散水ノズルを例にと
るものであったが、感熱作動機構4と弁体11の作動機
構を持たない開放型の消火用散水ノズルについてもその
まま適用できる。
【0066】この開放型の消火用散水ノズルとしては、
例えば図2の構造において、駆動部6と減速部7をノズ
ル本体2内に配置すると共に、減速部7の回転出力部と
なるキャリアケース24に対し、ノズル部8をスライド
連結部によらず直接回転自在に連結し、この状態で常時
ノズル部8の先端のスリット10が外部に露出した構造
とすればよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、消火液または消火用水に浸っている部分の第1スト
レーナの網目を大きくしたので、第1ストレーナが腐食
し難くなり、第1ストレーナの網目を大きくすることで
通過したごみは、第1ストレーナより網目を小さくした
第2ストレーナによって阻止される。
【0068】また、防護範囲内の特定部分に集中的に散
水する散布パターンを形成し、消火時の消火用水の水流
を受けて旋回するノズル部を備えたので、火災に対し瞬
間的には大量の消火液または消火用水が放出されるた
め、より高い消火能力が得られ、水損の被害も小さくな
る。
【0069】また従来と同程度の設備能力とした場合に
は、配管内の水圧を抑えることができ、水槽、ポンプな
どが低容量となり、配管サイズも小さくなり、更に防護
範囲内のある部分に集中的に散水するようにノズル部を
形成したため、防護範囲を従来よりも広くしても従来と
同程度の消火能力を維持でき、ノズルの設置個数を低減
し、その結果、設備コストを低減できる。
【0070】また、防護範囲を従来の散水ノズルと比較
して大きくした場合でも、走査時間を調整することによ
り、火災に対しては瞬間的には大量の水を放射すること
ができ、同等以上の消火性能が得られることから、従来
の散水ノズルと比較して、ノズルの設置個数を減らすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による消火用散水ノズルの定常監視状態
の外観説明図
【図2】図2の定常監視状態における内部構造の断面図
【図3】図2の減速に使用したダブル遊星歯車機構の説
明図
【図4】図2のA−A断面
【図5】図1の作動状態の外観説明図
【図6】図1の定常監視状態と図4の作動状態につき内
部構造を半断面で対比して示した断面図
【図7】消火用散水ノズルの設置状態と火災時の散水動
作の説明図
【図8】防護範囲の一箇所から見た本発明の散水量を従
来と対比して示したタイムチャート
【図9】本発明の散布パターンによる消火の様子を従来
と対比して示した説明図
【図10】本発明による散布パターンの他の形態を示し
た説明図
【図11】従来例を示した説明図
【符号の説明】
1:消火用散水ノズル 2:ノズル本体 2a〜2d:ケース 3:接続ネジ部 4:感熱作動機構 5:流入路 5a:一次側流入路 5b:二次側流入路 6:駆動部 6a:インペラ 6b:ケーシング 7:減速部 8:ノズル部 9:羽根車 10:スリット 11:弁体 11a:弁座 12:軸 13:第1ストレーナ 14:第2ストレーナ 15,16:ハウジング 16a:弁体収納部 17:ベアリング 18a,18b:サンギア 19,22:プラネタリギア 20,24:キャリアケース 21,23:インターナルギア 25:固定ガイド 26:スライダ連結部 27:スライダ 28:フランジ 29:ストッパ部材 30:スプリング 31:ガイドプレート 32:シート 33:シート圧着段部 34:リテーナ 35:止ネジ 36:ストッパ部 37:ストッパボール 38:ロックボール 39:固定軸 40:回転軸部 41:フランジ 42:支持プレート 43:抑え板 44,45,46:集熱板 47:ヒューズ 48:止ネジ 50:放水パターン 51:散布パターン 52:防護範囲

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】消火液または消火用水が圧送される消火用
    配管に接続され火災時に本体内部の弁体を開いて消火液
    または消火用水を散水する消火用散水ノズルに於いて、 前記弁体よりも1次側に網目の粗い第1ストレーナを設
    け、 前記弁体よりも2次側に前記第1ストレーナよりも網目
    の細かい第2ストレーナを設けたことを特徴とする消火
    用散水ノズル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の消火用散水ノズルに於い
    て、更に、所定の防護範囲内の特定部分に集中的に散水
    する散布パターンを形成し、消火時の消火用水の水流を
    受けて旋回するノズル部を備えたことを特徴とする消火
    用散水ノズル。
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