JP2001137349A - 内視鏡用噴霧具 - Google Patents

内視鏡用噴霧具

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智志 木戸岡
Teruo Ouchi
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    • B05B1/3405—Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means designed to influence the nature of flow of the liquid or other fluent material, e.g. to produce swirl to produce swirl
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    • A61M2025/0019—Cleaning catheters or the like, e.g. for reuse of the device, for avoiding replacement

Abstract

(57)【要約】 【課題】十分に広い噴霧範囲を得ることができる内視鏡
用噴霧具を提供すること。 【解決手段】液体回転室２０の先端側内壁面２１を、噴
出孔１７側へ凸であって、周辺より中央に近い側が軸線
に対して垂直に近づくように面の向きが途中で変化した
形状に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、体腔内に液体を
噴霧するために内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通し
て使用される内視鏡用噴霧具に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は従来の内視鏡用噴霧具を示してお
り、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性
の送液管９１の先端開口部に、外周面に螺旋溝９３が形
成されたスクリュー体９２が配置されている。
【０００３】螺旋溝９３の外面を塞ぐ状態にスクリュー
体９２に被せられた先端キャップ９４の内側には、送液
管９１から螺旋溝９３を通ってその先端から放出された
液体が軸線周りに回転をするように、スクリュー体９２
の先端面との間に液体回転室９５が形成されている。そ
して、液体回転室９５の先端面の中心位置には噴出孔９
６が形成され、液体回転室９５の先端側内壁面９７は、
噴出孔９６側へ凸の円錐面状に形成されている。
【０００４】このような構成により、送液管９１を通っ
て後方から送られてきた薬液や色素液等のような液体
が、液体回転室９５内で回転をしながら噴出孔９６から
前方に噴出されることにより、ある程度の広がりをもっ
て噴霧される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】その噴霧範囲は、噴出
孔９６から噴出される際の液体の進行方向が円周方向に
近ければ近いほど広くなるが、液体回転室９５内で回転
する液体は、先端側内壁面９７に沿って回転することに
より、先端側内壁面９７から受ける反力によって次第に
向きを変えながら噴出孔９６に向かう。
【０００６】図６は、従来の内視鏡用噴霧具において液
体回転室９５の先端側内壁面９７に沿って回転する液体
の流れ方向を示しており、上述のように従来の内視鏡用
噴霧具においては、先端側内壁面９７が円錐面状に形成
されていることから、中心の噴出孔９６に近づくにした
がって流れ方向が円周方向に対して大きな角度になる。
即ち、θ１＜θ２＜θ３＜θ４である。そのため従来の
内視鏡用噴霧具では十分な噴霧を得難かった。
【０００７】そこで本発明は、十分に広い噴霧範囲を得
ることができる内視鏡用噴霧具を提供することを目的と
する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用噴霧具は、送液管を通ってその先
端に配置された回転案内溝を通過した液体が、回転案内
溝の先側に形成された液体回転室内で中心軸線周りに回
転し、液体回転室の先端面の中央に形成された噴出孔か
ら前方に噴出するようにした内視鏡用噴霧具において、
液体回転室の先端側内壁面を、噴出孔側へ凸であって、
周辺より中央に近い側が軸線に対して垂直に近づくよう
に面の向きが途中で変化した形状に形成したものであ
る。
【０００９】なお、液体回転室の先端側内壁面が球面状
に形成されていてもよく、或いは、周辺寄りの部分と中
央寄りの部分とで相違する複数の円錐面を組み合わせて
形成されていてもよい。
【００１０】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図２は、本発明の第１の実施の形態の内
視鏡用噴霧具を示しており、先端ノズル１が、図示され
ていない内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱自在な例
えば四フッ化エチレン樹脂製の可撓性チューブからなる
送液管２の先端に取り付けられている。
【００１１】送液管２の基端に接続された注入口金３に
は、図示されていない注射筒等を接続することができ、
薬液や色素液等を送液管２内を通って先端ノズル１へ送
り込むことができる。
【００１２】図１は先端ノズル１の構造を示しており、
ノズル本体１１の後端部分の外周面に形成された雄ネジ
部が送液管２の先端にねじ込み接着されて、ノズル本体
１１が送液管２の先端に連結固着されている。
【００１３】ノズル本体１１の先側に隣接して、外周面
に螺旋溝１３（回転案内溝）が形成されたスクリュー体
１２が配置されている。螺旋溝１３は、複数条に形成さ
れてもよく、１条であっても差し支えない。
【００１４】ノズル本体１１には、流路孔１４が後端側
から軸線位置に穿設されており、ノズル本体１１の先端
近傍に形成された連通孔及び溝１５を介して流路孔１４
と螺旋溝１３が連通している。
【００１５】ノズル本体１１の先側半部には、スクリュ
ー体１２を挟みつけた状態に先端キャップ１６が固定的
に被せられており、それによって螺旋溝１３の外面が塞
がれている。したがって、螺旋溝１３は前端と後端を除
く内外両面が塞がれた閉鎖溝になっている。
【００１６】ノズル本体１１の先端面と先端キャップ１
６の先端壁との間には、螺旋溝１３の前端が開口する液
体回転室２０が形成されており、螺旋溝１３を通ってそ
の先端側から放出された液体が液体回転室２０内で軸線
周りに回転をする。そして、先端キャップ１６の先端面
の中心位置に噴出孔１７が貫通形成されている。
【００１７】液体回転室２０の後端壁面（即ちスクリュ
ー体１２の先端壁面）は軸線に対して垂直な平面状に形
成されている。一方、液体回転室２０の先端側内壁面２
１は、噴出孔１７側へ凸の球面状に形成されている。し
たがって、液体回転室２０の先端側内壁面２１は面の向
きが一定ではなく、周辺より中央に近い側へ次第に軸線
に対して垂直に近づくように面の向きが変化している。
【００１８】このような構成により、送液管２を通って
後方から送られてきた薬液や色素液等のような液体が、
螺旋溝１３を通ることにより液体回転室２０内で回転を
しながら噴出孔１７から前方に噴出（噴霧）される。
【００１９】その際に、前述のように、液体回転室２０
内で回転する液体は、先端側内壁面２１に沿って回転す
ることにより、先端側内壁面２１から受ける反力によっ
て次第に向きを変えながら噴出孔１７に向かう。
【００２０】図３は、この実施の形態において液体回転
室２０の先端側内壁面２１に沿って回転する液体の流れ
方向を示しており、先端側内壁面２１が球面状に形成さ
れていることから、流れが中心の噴出孔１７に近づくに
したがってその流れ方向が円周方向に近づく。即ち、θ
１＞θ２＞θ３＞θ４である。
【００２１】その結果、噴出孔１７から噴出する際の液
体の進行方向が噴出孔１７の円周方向に近づき、中心軸
線に対する最大噴出角度が大きくなるので、液体が広範
囲に噴霧される。
【００２２】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば、液体回転室２０の先端側内壁
面２１は必ずしも球面状でなくてもよく、要は、液体回
転室２０の先端側内壁面２１を噴出孔１７側へ凸であっ
て、周辺より中央に近い側が軸線に対して垂直に近い角
度をなす形状に形成すればよい。
【００２３】図４は、液体回転室２０の先端側内壁面２
１を、周辺寄りの部分と中央寄りの部分とで相違する二
つの円錐面を組み合わせて形成したものであり、周辺よ
り中央に近い側の面が軸線に対して垂直に近い向きにな
っている。もちろん三つ以上の円錐面を組み合わせても
よく、円錐面と球面等を組み合わせてもよい。
【００２４】また、液体を軸線周りに回転させるために
は、螺旋溝１３に限らずどのような回転案内溝を設けて
もよい。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、液体回転室の先端側内
壁面が、噴出孔側へ凸であって、周辺より中央に近い側
が軸線に対して垂直に近づくように面の向きが途中で変
化した形状に形成されていることから、液体回転室の先
端側内壁面に沿って回転する液体の流れ方向が、中心に
形成されている噴出孔に近づくにしたがって円周方向に
近づくので、液体が噴出孔から広範囲に噴霧され、体腔
内の色素散布や薬剤散布等に都合のよい十分な噴霧範囲
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態の内視鏡用噴霧具の
先端部分の側面断面図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態の内視鏡用噴霧具の
全体構成を示す斜視図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態の内視鏡用噴霧具の
液体回転室の先端側内壁面に沿う液体の流れ方向を示す
線図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態の内視鏡用噴霧具の
先端部分の側面断面図である。
【図５】従来の内視鏡用噴霧具の先端部分の側面断面図
である。
【図６】従来の内視鏡用噴霧具の液体回転室の先端側内
壁面に沿う液体の流れ方向を示す線図である。
【符号の説明】
１ 先端ノズル ２ 送液管 １３ 螺旋溝（回転案内溝） １７ 噴出孔 ２０ 液体回転室 ２１ 先端側内壁面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】送液管を通ってその先端に配置された回転
    案内溝を通過した液体が、上記回転案内溝の先側に形成
    された液体回転室内で中心軸線周りに回転し、上記液体
    回転室の先端面の中央に形成された噴出孔から前方に噴
    出するようにした内視鏡用噴霧具において、 上記液体回転室の先端側内壁面を、噴出孔側へ凸であっ
    て、周辺より中央に近い側が軸線に対して垂直に近づく
    ように面の向きが途中で変化した形状に形成したことを
    特徴とする内視鏡用噴霧具。
  2. 【請求項２】上記液体回転室の先端側内壁面が球面状に
    形成されている請求項１記載の内視鏡用噴霧具。
  3. 【請求項３】上記液体回転室の先端側内壁面が、周辺寄
    りの部分と中央寄りの部分とで相違する複数の円錐面を
    組み合わせて形成されている請求項１記載の内視鏡用噴
    霧具。
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